#92. リハビリに行く時はタクシーを使う。 まだ歩いていける自信はないし、 1人だから何かあった時に困るのは先輩だから。 ・ 「今日もうまくできなかった・・・」 最近そんな会話ばかりで申し訳ないなと思う。 「今日はね、少し進めたんだ!」
モノ書きをしているブログ。 ドラマや映画の感想、二次元・オリジナル短編小説、 時々ポエム。
映画・ドラマの印象に残った言葉や感想、二次元や短編小説、・自作ポエムを描いています。 また空や夕陽を見るのが好きで、写真が大好きっ! 素敵な写真もアップしたいですね♪
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#92. リハビリに行く時はタクシーを使う。 まだ歩いていける自信はないし、 1人だから何かあった時に困るのは先輩だから。 ・ 「今日もうまくできなかった・・・」 最近そんな会話ばかりで申し訳ないなと思う。 「今日はね、少し進めたんだ!」
#91. ーーー先輩がお見舞いに来た、 いるはずない人がいて、 私は先輩を罵倒した。 ーーーせっかく来てくれたのに酷いことを言って、 後悔ばかり残って入院してるはずなのに、 全く心が落ち着かない。 会いたいーーー、 会って謝りたい、 でもプ
#90. - Itsuki Side - 結局、 この日のオレは練習すらにも参加できなかった。 ・ 「ーーーお前、なんかあった?」 更衣室でシャワーを浴び、 ベンチに座り髪の毛をわしゃわしゃ拭く。 こんな時も考えてるのは彼女のことーーー。
#89. - Itsuki Side - 花に外でご飯を食べてきて欲しいと言われた今日、 俺は吉岡さんと森さんとご飯を食べている。 ・ 「最近、花ちゃん見ないけどうまくいってんのか?」 うまく行ってる・・・とは言えるのか分からない。 「ーー
#88. 脚に違和感を感じ始めたのはここ最近。 普通に歩いてても、 座っているだけでも突然激しい痛みに襲われ、 息をするのも苦しくなる時が増えた。 ・ 今日もまた先輩に一つ嘘をついたーーー。 仕事に行くと言って出たはずの私、 今病院に来てい
#87. 「だから彼氏一本にしすぎなんだよ。柔軟にいかないと俺みたいに後悔する。」 休憩中、 なぜか私は元気さんにアドバイスをもらっている。 彼は樹先輩だけではなく、 他も視野に入れろと言う。 趣味を増やすなり彼氏だけに没頭するなと。 じゃ
#86. 仕事にも慣れたゴールデンウィーク明け、 私は仕事終わりに環に会った。 ・ 「樹さんの雑誌読んだ?」 到着するなりニヤニヤした環が私にいう。 「先輩雑誌に載ったの?」 環の話ではスポーツ界では有名な雑誌に今後注目される選手の数名の一
#85. 朝を迎えたーーー・・・、 隣を見ると先輩の寝息が聞こえる。 距離ゼロで寝る幸せ、 先輩の寝息が心地良くて二度寝して私は寝坊した。 ・ バタバタと準備して、 なるべく音を立てないように自宅を出た。 結構ギリギリに会社に着いたり、 普
#84. 先輩からの朝のメールで、 いつもより私の仕事に対する姿勢は高かったと思う。 ・ 「柊さん、これもまとめておいてもらえる?」 「はい、分かりました。」 今日の私は仕事のやる気がいつも以上だから、 仕事が早いーーーと自分では思ってる。
#83. 起きたら先輩の姿はなく、 いつもの朝のように朝ごはんも用意されていた。 ・ 何も変わらない毎日、 何も変わらない日常ーーー・・・。 それがどれだけ幸せなことなのか私は噛み締める。 両親を失い、剛くんに守られていた私は・・・ いつし
#82. レトロなコーヒーショップに、 この沈黙な私たちはとても似合う。 コーヒーを頼んだ学くんに対し、私はカフェオレを頼んだ。 ・ 「あまり時間がないから話をさせてもらうな。今、ばあちゃんが入院中なんだ。」 「え!!!???なんで??」
#81. 金曜日の昼休み、 先輩から高校のバスケ部と集まるから遅くなると言う連絡を受けた。 私もなかなか仕事が終わらなくて、 いつも定時に上がるけど今日は少し遅く7時まで残業をした。 それでも周りの人よりは早いけどーーー。 「お先に失礼しま
#80. ちょうど試合が始まった時に入った私は、 混雑に巻き込まれることもなく、 急遽連絡した環が取ってくれていた座席に座った。 「なんか久しぶりだよね!なんだかんだ忙しくて卒業式から会ってないもんね!」 環と須永くんは元バスケ部の影響もあ
#80. ちょうど試合が始まった時に入った私は、 混雑に巻き込まれることもなく、 急遽連絡した環が取ってくれていた座席に座った。 「なんか久しぶりだよね!なんだかんだ忙しくて卒業式から会ってないもんね!」 環と須永くんは元バスケ部の影響もあ
#79. 変な不安を抱えたまま4月に入り、 私は社会人になった。 私が就職を決めた会社は大きな会社ではなく、 個人事業のとても小さな会社。 同期という同期もいなく、 その日は会社に行って挨拶をして簡単な作業をして終わりだった。 ーーーそれで
#78. 先輩と一緒に過ごすようになって、 先輩のルーティーンを私も把握するようになった。 それに合わせて私自身もバイトを入れるようにした。 「土曜日、晴れるみたいですよ!」 「暖かいらしいぞ、良かったな。」 「はい!水族館、楽しみです!」
#77. 学校の式典はとてもつまらない、 だけど卒業式だけは別物だと思った。 ・ 卒業式が終わり、 多くの保護者や卒業在校生で賑わう体育館周辺。 友達同士や後輩たちと写真を楽しむものが多い。 ーーー遠方で遠いからと祖母に断られ、 妊娠中のお
#76. 季節は3月、 私も一昨日18歳の誕生日を迎えた。 そしてもうすぐ私は卒業式を迎える。 ・ 先輩と一緒に暮らし始めて2ヶ月、 比較的心が穏やかな日々が多い。 先輩が言っていたように週末はバスケの仲間だったりゼミの友達や同じ学部の先輩
#75. 翌日の午前中、 警察官が私の話を聞きに来た。 ーーー私だけじゃない、 巻き込まれて入院している人みんなから話を聞いていた。 ・ 「ーーー明後日には退院できるってさ。」 そして午後、仕事終わりに剛くんがきた。 「うん、分かったーーー
#74. Itsuki Side 今オレは須永たちとカフェにいる。 いつもみんなで集まっているカフェにーーー。 柊と最後に電話で話したのは1ヶ月半前、 わけわからず疲れすぎて情緒不安定の彼女ーーー。 バイトなんて減らせば良いだけなのに頑固な
#13.剛くんが結局帰宅したのは昼過ぎーーー。「連絡出来なくてごめんな!」帰宅早々謝罪してきたけど、居候しているのは私なんだから・・・と私は何も言い返せなかった。・その頃から私は剛くんと自分の同居に疑問を持つようになった。別に私たちは変な関
#12.今日はクリスマスイブーーー。先輩とお付き合いして二ヶ月、冬休みに入っても週1では会えている。だから寂しさとか何も感じてないーーー。それよりも今日は・・・伸びに伸びた、先輩達の引退試合、とても大切な日だ。・《 試合頑張ってください!》
#11.トイレで鏡を見てギョッとした。ーーー涙でマスカラが落ち、パンダどころか妖怪の顔だった。慣れないお化粧をするとダメだなって、治し方もわからない私は、一緒にトイレに付いて来てくれた環と双葉に手伝ってもらって元の状態に戻った。・「あっ・・
#10. - Goh Side -日曜の朝の学校のローテーションは決まってる。10時に学校に来て、まずは女子バスケのコーチと軽いミーティングから始まる。そこから月曜からの準備に入り、樹と正樹と部室で軽いミーティングーーー。それが終わって13
#09.次の日、雨の中起こったことを私は環と双葉に報告した。・「なんで?なんで突き放したの?両思いだったんだよ?」「ーーー本心か分かんなかった。私の好意に少しでも気がついていたから合わせてくれていたんじゃないかなって・・・」「バカなの?!今
#08.残された時間は半年ーーー、私は自分のしたかったことをこの学校でやろうと決めた。・「柊さん、樹先輩が呼んでる!」えっ?!わたし?戸惑う中、クラスの女子の視線が私と樹先輩に向かうのも気まずい。それだけで先輩の人気ぶりが分かる。クラスでこ
#07.文化祭当日、早朝にクラスに集まったけど、正門も校内も文化祭一色ですでに賑わっていた。・「北川愛梨のステージ何時からだっけ?」「10時半と13時だったよ!」「抜けられるかなぁ、見たいなぁ!」クラスの出し物もそうだけど、今日のお姉ちゃん
#06.始業式も終わり、9月に入り二学期が始まり、少しずつ秋の始まりを感じる季節になった。・「ーーーで、文化祭に出すものはこれで決定で良いですか?」学級委員が4時間目を使って文化祭に出すモノの意見を取りまとめている。意義ある人は誰もいなくて
#05. - Itsuki Side -ーーー バババーン ーーー大きな雷が体育館に響いた瞬間、体育館を出たばかりの柊の悲鳴をも館内に響いた。何事かと俺たちは焦った。だが・・・雷を聞いた瞬間、剛コーチは「自主練してろ!」と叫んで体育館から走
#04.BBQが終わり、また私はとてもやることのない夏休みを過ごす。環たち女子バスケと男子バスケは夏祭りと花火大会に行ったことを最近教えてくれた。・剛くんは相変わらず忙しい毎日を送ってて、学校で仕事をしたりコーチをしたりで、教師に夏休みなん
#03.先輩を好きだと自覚してから、先輩が夏休みをどう過ごしているのか少し気になった。噂で流れていた彼女と過ごしているのかな、それを考えるだけで胸がチクリと痛むからもう考えるのはやめることにした。・「3時には病院に着くようにするからな。ごめ
#02.いつもの変わらない日常が戻った。唯一変わったことと言えば、今まで挨拶すらしなかったのに、先輩たちと会ったら挨拶をするようになったことくらい。ーーー私にはこれはとてもとても大きな一歩だ。・「・・・好きってどんな感情?」「えっ!花!好き
#01.10年前、とある場所で大きな事件が起きた。私の両親はその事件に巻き込まれてこの世を去り、私は背中に大きな傷、足には大きなダメージを負って生き残った。・「花!明日の試合来るのか?」「もちろん行くよ!樹先輩、出るんでしょ?」私はこの春か
いつも私のつたない創作活動に来てくださってありがとうございます♪「君がいる場所」を執筆する中で、全く話が思いつかなくなってしまっている現状でございます(笑)ご存知の方もいる通り何度も更新しては消してを繰り返していて、話が思いついても流れを掴
#28.優しい感触、だけど剛くんよりもごつい・・・力強い手を握られて目を覚ました私は、それが樹先輩だと知って驚きを隠せなかった。・「ーーー大丈夫か?」「・・・えっと・・・」頭がまだ回らなくて意識が朦朧とするーーー。樹先輩はコーチ呼んでくる!
#27. - Itsuki Side -明日はクリスマスイブーーー。一緒に過ごす予定だった彼女と連絡がつかない。そんな前日だ。・ここ最近様子がおかしいなとは思ってた。言える時が来るまで待とうとも思ってた。昨日は特に様子がおかしかった彼女ーー
#26.美央先輩はどうやら私を待っていたようで、挨拶をするとちょっと付き合ってよと私に言った。・普段来ない屋上に来た私たち、昼休みなのにあまり人がいないんだなぁって思った。屋上から見えるグランドはこんなに小さく見えるんだ、教室からはあんなに
#25.放課後、私は復職のお願いをするためにバイト先に向かった。前以上に働きたいとお願いしたけど、剛くんの根回しがされていたのか・・・店長は私を受け入れることはせず、私をクビにした。・今の私は何してもうまくいかないーーー。街並みはクリスマス
#24.日曜日、私は高熱を出した。ーーー昔、事故で心臓に手を加えてからちょっとしたことで体を壊すようになった。ほんの雨に濡れただけなのに・・・高熱を出すという弱さ。小さい頃は健康体だったのが今ではウソのよう、きっと今の私しか知らない人はそれ
#22.文化祭が無事に終わり、気が付けば季節はクリスマスに入ろうとしていた。私と先輩の関係は良好と言えば良好で、相変わらずと言えば相変わらずだ。・「ーーー柊はクリスマス欲しいものある?」先輩は部活を引退してから時間が取りやすくなって、毎週で