時は流れていく。清門も小学生になる。初めて、5段階評価の通信簿をもらい、父と母にそれを見せる。ー体育が3で、後は、全部2か、、、母の歌子いうと、父の豊は、大笑いをした。清門は、別に、なんの感情も持たなかった。勉強ができる、できないという事は、、眼中にないようであった。それが、高校生になるまで、、、やがって、この稀代の権謀術数家に生まれ変わるには、遥か後年ー38歳になるまで待たなくてはならない、、、時に、清門、9歳の春、まじかで在った。続く小学生時代ーその1
季節は秋である。青空の下、豊は上機嫌で在った。ーこれが俺の家か喜悦がわいてくる豊である。棟上げの中、豊とは裏腹に妻の歌子は、今、息子の看病をしていた。この物語の主人公ー青木文男ーここでは、前述のとおりに、清門で書き続けたい。清門は突然高熱を出して、棟上げの日、母親の歌子は、何か不吉な思いを感じるのである。ーこの子がこの家を継ぐことができるのか?青木家は、代々貧しかった。それを一代で、豊が底辺から這い上がった。ー俺には運が、天運がある豊は、少年の頃、この町ー杉戸で名をはせたいと夢想した。それが、少しづつ現実化してきている。ー俺は、豊臣秀吉の豊だ!!この日、清門と豊、そして歌子の波乱の幕あけの秋風が吹いて来たのでもあった。続不安
1961年「昭和36年」8月14日ー一人の男子が生まれた。その名を清門青木文男という。この男が世に出たのは、22歳の頃で在った。この稀代の謀略家ーというには、遥か、後年の歳月を待たねばならないがー青木文男、以降、清門と呼んで記したい。清門は、天性の知恵無しであった。考えることが苦ってで、いつも、ボーとしている少年であった。この小説は、一人の男子の人生の戦いのドラマでもあるとともに、愛と涙のドラマでもある。続はしがき
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