chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
arrow_drop_down
  • 【連載:建築家が答える家づくりQ&A #15】

    Q:設計段階で「やりすぎてしまわないか」不安ですA:その不安、とてもよくわかります。 実際、多くの方が「本当にこの仕様でいいのか」「こだわりすぎていないか」と、設計が進むにつれて悩まれます。私たちは、お施主様のご要望や夢を丁寧にヒアリングした上で、第三者としての冷静な視点を持ちつつ、性能・デザイン・コストのバランスをとことん考慮してご提案しています。例えば、「見た目を重視したい」というご希望があっても、断熱や耐久性、将来的なメンテナンス性が犠牲になるようであれば、それをきちんとお伝えし、納得のいく選択肢を一緒に探していきます。逆に「こだわりが足りなかった」とあとから感じることがないよう、必要なポイントは逃さず拾い上げ、過不足のない設計へと導きます。「ちょうどよい答え」にたどり着くために、私たちはプロとしての知見と経験で、安心して進められる判断軸をご提供します。

  • 【連載:建築家が答える家づくりQ&A #14】

    Q:工務店や施工会社はどのように選定されますか?A:設計の意図が現場でしっかりと実現されること—— それが、家づくりにおいて最も重要だと考えています。そのため、設計の内容を正しく理解し、技術的にも信頼できる施工会社を一社、私たちからご提案しています。これまで一緒に家づくりを行ってきた工務店や施工会社は、図面の読み取り力や現場での対応力、丁寧な施工品質において高い信頼を寄せています。お施主様にとっての「はじめての家づくり」を安心して任せられる体制を重視しています。また、お施主様ご自身で信頼されている工務店やご紹介を希望される場合も、事前に情報共有をいただいたうえで、設計・施工の連携が可能かどうか慎重に確認させていただきます。大切なのは、設計図通りにつくることではなく、「図面の奥にある想い」まで正確にかたちにしてくれるパートナーと家を建てること私たちはその視点で、工務店選びも責任をもってサポートしています。

  • 【連載:建築家が答える家づくりQ&A #13】

    Q:設計途中でイメージが変わった場合、柔軟に対応してもらえますか?A:はい、もちろんです。設計は図面を描くだけの作業ではなく、 お施主様との対話の積み重ねだと考えています。計画が進む中で、暮らしのイメージがより具体的になったり、ご家族の状況が変わったりすることはよくあることです。設計当初に描いた理想像が、時間の中で少しずつ変化していくのは自然なことであり、むしろ良い家づくりには必要な「プロセス」だと考えています。私たちは、お施主様の言葉の奥にある「本当に大切にしたいこと」を丁寧にすくい取り、変化にも柔軟に対応しながら、最終的に納得できるかたちへと整えていきます。小さな違和感も見過ごさず、「一緒につくっていく」姿勢を大切にしていますので、ご安心ください。

  • 木漏れ日が彩る穏やかな午後 — 函館の自然と暮らす家

    窓辺に差し込む柔らかな新緑の光そよぐ風に揺れるレースカーテンが、まるで自然と対話しているかのような静かな午後のひとときを演出します。動画は北海道・函館近郊の四季を感じながら暮らす家の一コマ。春の新緑がまぶしく輝き、風が心地よく流れる空間は、日常の忙しさを忘れさせてくれます。自然光と風を生かした設計僕が設計する住宅では、自然の光や風の動きを最大限に活かすパッシブデザインを心がけています。窓の配置やカーテンの選び方一つで、室内の空気の流れや温度、明るさが大きく変わるのです。北海道のように四季の変化がはっきりした地域では、夏の涼風や冬の暖かな日射をうまく取り入れることが快適な暮らしにつながります。心と体を癒す暮らしの豊かさこうした小さな自然の恵みを感じる瞬間が、日々の生活に豊かさをもたらします。レースカーテンが揺れる木漏れ日のリビングは、忙しい日常の中でもほっとひと息つける特別な場所皆さんも、自分の暮らしに寄り添う自然の力を取り入れてみませんか?函館・函館近郊・北海道で自然と調和した家づくりを函館近郊・北海道での家づくりを検討されている方へ自然とともに心地よく暮らす家づくりのご相談は、ぜひお

  • ZEH住宅とBAR空間、どちらも本気で振れ幅大きく

    「UA値0.22、C値0.15、Q値0.97」数字で語れる高性能住宅をつくる一方で、光に透ける布の柔らかさを活かしたBARの空間も手がけています。キタザキアーキテクツの仕事は、よく言われます──「振れ幅が大きいですね」とたしかに、省エネ住宅や耐震等級3のZEH住宅に向き合うときは、日射取得率や熱損失量といった数値を徹底的に追い込みます。けれど、BARのような感性空間では、数値では測れない“場の空気感”を大切にします。共通しているのは、「人の感覚に届く空間」をつくること精緻な性能計算と、布がもたらす光と影。両極のようでいて、どちらも建築に必要な要素だと感じています。合理と情緒機能と詩情そのあわいを探ることが、僕の仕事の面白さでもあります。振れ幅のある設計。そこには、建築がもっと豊かになる余白があると思っています。

  • 【連載:建築家が答える家づくりQ&A #12】

    建築家との家づくりのメリットとデメリットとは?建築家と家をつくるって、実際どうなんだろう?自由度は高そうだけど、手間がかかるイメージも…今回は、建築家との家づくりを検討されている方へ、メリット・デメリットを包み隠さずお伝えします。■ 建築家との家づくり「5つのメリット」① 暮らしにフィットしたオーダーメイドの設計土地の特徴、ライフスタイル、ご家族の価値観に合わせて「その人のためだけの空間」を提案できます。間取りや窓の配置、素材の選び方まで、全てに理由がある設計です。② 性能とデザインのバランスを追求できる「かっこいいけど寒い家」「暖かいけど無難な家」ではなく、断熱・気密・耐震・採光・通風など、見えない部分の性能も含めて、建築家が総合的に調整します。③ 予算に応じた柔軟な対応「決められたプランを選ぶ」のではなく、「限られた予算の中で最善の解」を一緒に模索できます。コストのかけどころ・抑えどころを整理し、納得感のある住まいに仕上げられます。④ 現場まで責任を持って関わる設計だけで終わらず、工事中の「工事監理」まで行います。図面通りに施工されているか、品質に問題がないか、建築家の目でしっかり

  • 【連載:建築家が答える家づくりQ&A #11】

    工事監理とは?図面通りの家ができるかを見守る大切な役割「工事監理って、何をしているの?」「現場は施工会社に任せるんじゃないの?」この“監理”という言葉、あまり耳なじみがないかもしれませんが、設計図通りに安全で快適な家を建てるうえで欠かせない役割です。今回は「工事監理とは何か?」をわかりやすくお伝えします。■ 工事監理と工事管理は別物まず大切なポイントから • 工事監理(かんり)=建築士の役割設計図どおりに建てられているかをチェックし、品質を確保します。 • 工事管理(かんり)=施工会社の役割職人の手配、工程・安全・コストの管理など、実際の工事を円滑に進めます。 • つまり、「監理=設計者の目線」「管理=施工者の目線」という違いがあります。■ 工事監理の具体的な内容キタザキアーキテクツでは、以下のような監理業務を行います • 施工図・材料の確認 施工会社が出してくる図面や仕様が、設計意図と合っているかを精査します。 • 現場でのチェック配筋(鉄筋)の状態や断熱材の施工状況など、見えなくなる部分も現場で確認します。 • 施工会社との打ち合わせ現場で発生する問題や判断事項について、職人さんや

  • 【連載:建築家が答える家づくりQ&A #10】

    設計料はどう決まる?納得できる設計費用の考え方「設計料ってどのくらいかかるの?」「どうやって料金が決まるの?」家づくりの中でも、お金のことは特に気になるポイントです。今回は設計料の決まり方と、納得して進めるためのポイントをお話しします。■ 建築家の設計料は何によって決まる?設計料は、一般的に以下の要素で決まります。 • 建物の規模(床面積や階数など) • 設計の難易度(特殊な仕様や構造、省エネ計算の有無など) • 設計の範囲(意匠設計だけか、構造設計や現場監理まで含むか) • 建築家の経験・信頼度 • 地域や事務所の方針■ 設計料の算出方法1. 定額制 キタザキアーキテクツでは、設計の規模や内容に応じて定額制を採用しています。 専用住宅 20坪~30坪 建築設計料→250万円 (税込) ※​新築・木造の場合 ​​※『耐震等級3』許容応力度構造設計料含む ​​※『低炭素認定住宅』取得の場合、 ​別途35万円(税込・検査機関申請料別途) ■ キタザキアーキテクツの場合当事務所では、 • 意匠設計・構造計算・省エネ計算・現場監

  • 設計者の仕事風景

    SNSやウェブサイトで、自分の写真を載せることには抵抗がありますよね、、、目立ちたいわけじゃないしー仕事はあくまで“図面と空間”で語るものだと思っていたからです。それでも掲載を決めたのは、「誰が設計しているのか」が伝わることで、設計への姿勢や考え方まで届くかもしれない、と思ったからです。信頼は、姿勢と背景から生まれるものでもあると感じるようになりました。スキー、自転車、無垢の床、自然光、、、自分の仕事場に置かれている『モノ』や空間のを仕上げる素材の質感。すべてが建築と連続しています。この場所で考え、この場所で描き、この場所で暮らしている。だからこそ、見せる意味があると思いました。見栄でもなく、演出でもなく、ただ静かに伝えたい暮らしに寄り添いながら、本質を考える建築を目指す。写真から、そんな空気が少しでも伝わったなら嬉しいです。

  • 【連載:建築家が答える家づくりQ&A #9】

    相談から設計契約までの流れ — 初めての家づくりをスムーズに「建築家に相談したいけど、まず何をすればいいの?」「設計契約ってどんな段取りで進むの?」そんな不安を持つ方は多いです。今回は、相談から設計契約までの基本的な流れをわかりやすくご説明します。■ 1. お問い合わせ・初回相談予約まずは、電話やメール、ウェブフォームからお気軽にお問い合わせください。住まいや土地のご希望、スケジュールなど、ざっくばらんにお話ししましょう。■ 2. 初回相談(無料)約1時間〜2時間を目安に、 • 家づくりのご希望やライフスタイル • ご予算感 • 敷地の状況(ある場合)などを伺います。この段階ではまだ契約は不要ですので、遠慮なく質問してください。■ 3. 2回目以降の打ち合わせ(初回プレゼン設計案提示 有料)具体的にプランの方向性や性能面、資金計画などを深めていきます。ここで設計の進め方や料金体系の説明も丁寧に行います。プランが気に入らない場合は、初回プレゼン設計料お支払い(5万円)終了■ 4. 設計契約の締結設計内容・スケジュール・料金・権利義務などにご納得いただけたら、設計契約を結びます。契約後は、

  • 函館の建築家が語る|省エネ・構造・意匠まで一人で担う設計とは?

    「建築家はどこまで関わるべきか?」─設計・構造・省エネ、すべてを自ら担う理由建築という仕事の本質は、設計図を描くだけではありませんよね?空間を構想し、構造を検討、省エネ性能を数値の裏付け、コスト管理と把握、現場で形にするプロセスをBIMで検討──それらすべてが一つの建築に融合されて初めて「建築」は完成します。それを一人の建築家が、どこまで自分の手で担うのか?この問いに対して、僕は「すべて」と答えます。デザインと性能は両立できるのか?「美しいけれど、寒い家」「高性能だけれど、味気ない家」──そんな建築を目指したくはありません。意匠と性能は、しばしば両輪にはなりえず、意匠設計者と構造設計者、そして省エネのコンサルタント、それぞれの意図が交錯する中で、本来ひとつであるべき建築が「寄せ集め」になってしまうことも、、、だからこそ、私たちは意匠・構造・省エネを一貫して設計することに拘りたい。構造計算も、断熱・気密の計画も、エネルギー計算も、自らの手で!現場にも足を運び、設計意図とズレのない「建築」をつくる。それが、キタザキアーキテクツの仕事です。技術は、思想に裏打ちされてこそ私たちは、単に「性能の

  • 【連載:建築家が答える家づくりQ&A #08】

    建築家とハウスメーカー、何が違うの?「建築家に頼む家と、ハウスメーカーの家って、何が違うんですか?」家づくりを考え始めると、よく聞かれる質問です。どちらにもメリットがありますが、“考え方”と“つくり方”が根本的に違います。今回は、建築家としての立場からその違いを解説します。■ 建築家の答え:設計の自由度、プロセス、目的が異なります【ハウスメーカー】 • 型がある設計:ベースとなる間取りや仕様が決まっており、そこから選ぶスタイル • スピード重視:最初の打ち合わせから完成までの流れが標準化され、早い • 営業・設計・施工が分業:担当者が変わることもある • 大量生産によるコスト管理が強み【建築家(設計事務所)】 • 敷地も暮らし方も“ゼロから設計”:土地・方位・光・風・ご家族の暮らしに合わせて、一棟ごとに構想 • プロセス重視:ヒアリング・対話・プラン練り直しを重ねて設計する • 設計・構造・省エネまで一貫管理(※当事務所の場合) • 「住む人らしさ」と「その土地らしさ」を最大限に活かす家づくり■ 例えるなら、こんな違いです • ハウスメーカー:カタログから選ぶ既製のスーツ • 建築家住

  • 【連載:建築家が答える家づくりQ&A #07】

    設計にはどれくらいの時間が必要? “いい設計”は対話から生まれる「家を建てたいけれど、設計ってどのくらい時間がかかるの?」「打ち合わせが何回もあるって聞いて、不安…」そんな声に、今回はお答えします。■ 建築家の答え:平均で6~12ヶ月。でもそれには“理由”があります私たちキタザキアーキテクツでは、設計期間を平均6~12ヶ月ほどと見ています(初回ヒアリングから実施設計完了まで)「長い」と思われるかもしれませんが、私たちが大切にしているのは、住まい手との対話と設計の精度。いい家は、図面の中ではなく、会話の中から生まれるものだからです。■ 設計のステップと目安期間1. ヒアリング・敷地調査(1〜2週間) • ご希望・ライフスタイル・予算・土地の条件を丁寧に整理2. 基本設計(2〜4ヶ月) • プラン提案・修正・ゾーニング・方向性の確認 • 繰り返しの対話で「暮らしのカタチ」をつくっていく段階 3. 実施設計(2〜4ヶ月) • 設備や構造、仕様の細部を決定し、工事が可能なレベルまで図面を描き込み • 性能計算(断熱・気密・日射・構造計算など)もこの時点で実施4. 見積・確認申請(2〜4ヶ月

  • 建築を一筆書きするように──ワンフォルム・ワンモーションの試み

    一つのかたちに、一つの流れワンフォルム・ワンモーション(One Form, One Motion)無駄を削ぎ落とし、本質だけで構築する住宅デザインを追求「ワン・ワン」プロジェクト1. 「ワンフォルム」はコスト合理化の象徴 • 形をシンプルかつ統一することで、構造や施工の無駄を減らせる(=コスト削減) • 凝った造形に頼らず、設計力と空間構成で魅せる方向性を示せる。 • 一筆書きのような平面や立面は、熱橋も減らしやすく、高性能化にも寄与。 2. 「ワンモーション」は機能性と快適性の両立 • 人の動き『動線』、僕の考える『新動線』として空気の流れで暖気と冷気をコントロールする『熱の動線』、移ろいを発見できる『光の動線』が一貫して滑らか=住みやすい • 動線の重複をなくせば、面積も無駄がなくなり、コストカットにつながる。 • 複雑な動線計画をせずに、建築の「質感」と「性能」を活かす空間づくりが可能。 3. 設計思想の強さがにじみ出る • 「安くていい家」ではなく、“設計の工夫で価値を最大化する”家という印象になる。 • 「削ぎ落とした先に本質がある」というストイックで美しいコンセプト

  • 【連載:建築家が答える家づくりQ&A #06】

    住宅性能の基準、きちんと見ていますか?家は見た目や間取りだけでなく、“性能”がとても大切です。特に北海道のような寒冷地では、断熱・気密・日射の取り入れ方まで含めて、「家の性能」が日々の快適性や光熱費に直結します。では、その性能をどうやって判断するのか?今回は、住宅性能の基準とその正しい見方を解説します。■ 建築家の答え:基準には「数字で測れる」ものと「測れない」ものがある住宅の性能には、主に以下のような「数値基準」が存在します。1. 断熱性能(UA値) • 外皮平均熱貫流率(W/㎡K) • 小さいほど断熱性が高く、熱が逃げにくい • 北海道(6地域)での基準: • UA値 0.46以下 → 断熱等級6相当 • UA値 0.26以下 → 断熱等級7相当(次世代レベル) 2. 気密性能(C値) • 住宅全体の隙間の大きさ(㎠/㎡) • 数値が小さいほど隙間が少なく、冷暖房の効率が良い • 一般的にはC値1.0以下が高気密住宅、私たちは0.2前後を基準に設計 • 第三者機関による工事途中での気密測定試験の実施 3. 熱損失係数(Q値) • 家全体から逃げる熱の量 •

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、kitazakiさんをフォローしませんか?

ハンドル名
kitazakiさん
ブログタイトル
函館の建築家『北崎 賢』日々のブログ
フォロー
函館の建築家『北崎 賢』日々のブログ

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用