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  • 大海を知った井の中の蛙として、生きていく

    大海を知って、それでも井の中にいるという選択自邸の窓辺で桜のつぼみが膨らみつつある風景を眺める。仕事柄自分発信を心掛けてつつSNSを眺めると、どうしても人と比べてしまいますよね。こう思うことにしてる。人と比べて落ち込むくらいなら、あえて小さな世界にとどまる選択もあっていいと思う。大海を知ったからといって、誰もがその海で泳ぎ続けなければならないわけじゃない。自分の居場所、自分の仕事、自分のリズム。それを大切にできる人は強い。誰の目にも留まらないような静かな井戸の中でも、誇りを持って仕事をし続ける人は、ちゃんと世界と繋がっている。そして、自分の仕事に誇りを持ちつつ、その価値を信じて、ほんの少しだけ外に向けて発信する勇気。その気力を、静かに鍛えていくことも、今の時代には必要なのかもしれない。たくさんの「いいね」やバズリがなくても、誰かひとりに届けばそれで十分。だから今日も、井の中から、小さな声で。「これが僕の仕事」と、静かに言ってみる。

  • 呼びかけから始まる建築

    その家に、名前がつくまで。「名前って、もう決まってるんですか?」設計がひと段落した頃、住まい手からそんな質問を受けることがある。でも私たちの場合、多くはそのとき、まだ決まっていない。名前は、自然と浮かんでくるものだと思っている。打ち合わせを重ね、家族の話を聞き、敷地に何度も足を運び、スケッチを描きながら、ようやく、建物の“性格”のようなものが見えてくる。たとえば、ある家。高台にある静かな敷地に建てた切妻屋根の家だった。外観はとても控えめで、まるで風景に溶け込むような佇まい。でも、内部空間に入ると、思わず声が出る。大きな窓から、函館の街が一望できる。海と空と街がつながって、まるで風景の中に浮かんでいるようだった。ある日、設計中の資料にふと「ゼッケイハウス」と書き添えてみた。仮の名前のつもりだった。でも、どうにもそれ以上の名前が見つからなかった。それは、私たちの中に芽生えた、この建物への“呼びかけ”だった。こうして、ひとつの家に名前が生まれた。私たちキタザキアーキテクツが建てる家の多くには、名前がある。それは、建物に個性があるから。そして、そこに住む人にも、土地にも、それぞれの物語があるか

  • 15年暮らしてわかったこと

    — 建築家自邸「サクラハウス」から見えた未来 —15年前、僕は自邸「サクラハウス」を設計しました。次世代省エネルギー基準の認定を受け、省エネ性能と快適性を両立した家。あのとき目指したものは、今も色褪せることはありません。しかし、時代は動き続けています。暮らしながら試行錯誤し、学び、考え、僕自身の設計スタイルも『進化と変化』を重ねてきました。いま、僕が手がける設計は、低炭素認定・ZEH+というさらに高性能な建築へ。「サクラハウス」と比べ、冬期間の暖房用電気使用量を50%削減することができています。「パッシブデザイン×省エネ×耐震」この3つを高次元でバランスさせることそれが、僕の変わらないコンセプトです。そしてこれからは、住宅だけではありません。店舗、医療施設といった建築にも、省エネ性能と快適性をさらに高いレベルで実現していく時代へと向かっています。建築は、今をつくるものだけれど、本当に大切なのは「次世代へ何を残すか」だと思っています。15年の時を経て、改めて感じます。これからの家づくり、建築づくりを、ともに考え、形にしていきましょう。現在、設計相談会も開催中です。ご興味のある方は、ぜひお

  • ネットに掲載しない、家づくりの本当の話

    断熱材の厚み、その理由。気密測定で実証される性能値。そして、CGやVRを駆使して設計された空間が、実際にどう感じられるのか。それは図面やスペック表だけでは、決してわかりません。見学会では、家づくりの現場でしか語れないリアルな話をお伝えしています。建築家がどんな視点で設計し、現場がどれだけ丁寧に積み上げているのか。その「答え」を、ぜひ現地で感じてください。

  • 変化と進化。電気使用量50%削減した家

    1年点検で「静光居」を訪れました。 設計当初から、自邸よりも電気使用量が少なくなることはシミュレーションで把握していました。 けれど今回、1年分の電気使用量を実際に確認してみると、自邸と比べると暖房期で約50%の削減という明確な結果に さらに、太陽光パネルによる発電量と、年間の電力使用量がほぼ同じということもわかり、「ZEH+住宅」の真価をあらためて体感しました。自邸を建てたのは約15年前。自邸は次世代省エネルギー基準性能認定を受けましたが、低炭素認定住宅の「静光居」は、すべてを超えていました。自邸完成15年、変化と進化を詳しくはウェブサイトで、、、とはなりません!断熱性能や電力量数値、気密工事のコツなどは直接対話で質問にお答えしますね。詳しくは、建築設計相談会で

  • 【静光居】自然光と高性能が融合した家づくり

    1. はじめに:未来を見据えた家づくり「家づくりには性能とデザイン、どちらが重要か?」この問いに答える一つの形が、キタザキアーキテクツの設計による『静光居』です。静光居は、見た目の美しさと住む人の暮らしやすさを兼ね備えた、まさに未来を見据えた住宅です。今回は、静光居の設計に込められた意図や、こだわりのデザイン、そしてその性能の特徴について深堀りしていきます。2. 光の取り入れ方が生む、心地よい空間静光居の設計で最も特徴的なのは、自然光の取り入れ方です。家の中に光がどう差し込むか、昼と夜、季節ごとにどんな光の変化があるかをシミュレーション。3Dで光の入り方を計算し、最適な窓の位置や大きさを決定しました。この計算された光は、住む人に心地よい空間を提供します。自然光のやわらかな変化を感じながら、日々の暮らしが豊かに彩られるのです。3. 高性能×デザイン:家の“中身”と“見た目”の両立静光居の最大の強みは、高性能な住宅でありながら、デザイン性にも妥協がない点です。「寒冷地仕様」や「高気密高断熱」など、性能面では最新の基準をクリア。UA値0.27、C値0.15といった数値は、北海道の厳しい冬でも

  • 函館の絶景を暮らしに取り込む──建築家住宅『ゼッケイハウス』

    函館市西部、雑木林に包まれた高台に佇む『ゼッケイハウス』​その外観は控えめでありながら、室内に足を踏み入れると、函館市内を一望する絶景が広がります。​リビング、キッチン、浴室、寝室—どの空間からも、この眺望を楽しむことができます。薪ストーブの温もりを感じながら、キッチンで料理をし、夜は函館の夜景を眺めながらくつろぐ。​『ゼッケイハウス』は、日常の中に非日常の風景を取り入れた、特別な住まいです。

  • 函館の絶景を望む家

    函館の絶景を望む家|雑木林に包まれた建築家住宅|キタザキアーキテクツ設計函館山の麓、雑木林に包まれた高台に佇む建築家住宅 設計は、北海道・函館を拠点に活動する「建築設計 キタザキアーキテクツ」 この住宅は、街を一望できる眺望と、自然と調和する佇まいを両立しています。 薪ストーブがある土間空間、大きな窓からは四季を感じる開放感ある暖かな暮らし北海道・函館の魅力を建築で体現した一軒を、ぜひご覧ください。

  • 物語:時間がかかる理由

    建築家との家づくりってメンド―だと思いますよね、、、たぶん、僕と創る家づくりの場合クライアントは、こんな風に思ってるのかな?ストーリー仕立てにしてみた。「思ったより、時間かかるね。」VRで仕上がりイメージを見終えたあと、彼がぽつりとつぶやいた。たしかにその通りだった。建築家との家づくりは、想像していた以上に打ち合わせが多くて、決めることも多い。間取り、素材、設備、日当たり、風通し…ひとつずつ丁寧に話し合いながら進めていく。正直、タイパはよくない。週末は、ほぼ家のことに使ってるし頭も使う。でも、その分だけ深く暮らしと向き合えている感じがある。最初は「デザイン重視」で建築家にお願いしたんだけど、進めていくうちに気づいた。本当に大事なのは、見た目だけじゃなかった。「この間取りのままだと、地震のときにちょっと弱いんです」「断熱性能を上げると、冬の暖房代が違ってきますよ」そうやって、建築家は見えない部分まできちんと考えてくれる。構造計算も、省エネ設計も、デザインと一緒に両立してくれる。普通に考えたら別々の専門家がやるようなことを、全部まとめて相談できるのは、すごく心強かった。CGとVRで空間を確

  • 建築家が隣に建てた、もうひとつの物語──クリハウス

    建築家が隣に建てた、もうひとつの物語──『クリハウス』「ここに家を建てよう」と思った日、そこには一本の栗の木がありました。季節ごとに表情を変え、静かに時間を刻むその木の下で、この家の物語が始まりました。『クリハウス』は、建築家が自身の自邸『サクラハウス』の隣に建てた、もうひとつの住まい。自分の家を通して見つめてきた暮らしのかたち、その集大成としてこの家は生まれました。設計でまず大切にしたのは、そこにすでにある風景を壊さないこと。大野川の流れ、桜の枝ぶり、そして栗の木。それらが自然に溶け込むように、建物のかたちや配置を丁寧に考えました。春にはバスルームから桜を眺め、夏には風を通すテラスで過ごし、秋には栗を拾い、冬には白く染まった景色をリビングから静かに眺める──。この家は、**「自然と一緒に暮らす」**ことを、心から楽しめるよう設計されています。『クリハウス』は、ただの家ではありません。この土地、この木、この光と風の中で、新しい物語が始まる場所です。ご家族のための世界にひとつだけの暮らしを、私たちと一緒に描いてみませんか。

  • 個性的すぎるかもしれないと思っていたけど

    「ちょっと個性的すぎたかな」そう思っていたインテリアデザインまさか、それがタイルメーカーのカタログに載るなんて、、、正直、驚いた。自分では“やりすぎた”と思っていたけど、他の人には“面白い”とか“新しい”に見えたらしい。自己評価と他者評価って、本当に違う。だからこそ、「これはどうせ伝わらないかも」って引っ込めずに、一度、外に出してみるのも大事なんだと思う。ちょっとだけ、自分のセンスを信じてみようかなって思えた出来事だった。

  • 空間そのものがアート

    『空間そのものがアート』 建築家の感性が息づく邸宅で、五感が目覚める特別なステイ体験を。空間の質にこだわるあなたへ 素材、光、余白——建築家が丁寧に設計した住まいで過ごす、静かな贅沢函館『時のたつままに』

  • エアコン暖房の可能性と住まいの進化

    新築から15年が経ち、当初はエアコンを設置するつもりはありませんでした。というのも、当時の夏の暑さは湿度がそれほど高くなく、我慢できるレベルだったから。しかし、最近の夏の暑さは湿度を伴い、生活環境として非常に厳しいものとなってた。また、エアコンの性能が年々向上し、冷房だけでなく暖房としても十分に活用できるようになってきたことから、導入を考えるようになりました。実際に、最近自分が設計している住宅でも、エアコン暖房を中心に暖房計画を立てることが増えています。今回、自宅にエアコンを導入してみて感じたことがあります。それは、暖房時の立ち上がりが非常に早く温風が出て、住宅の高い気密性能や断熱性、そしてトリプルガラスによる高い省エネ性能との相乗効果で、部屋全体がすぐに暖まり、その暖かさを保つために必要な電力量も少なくて済むということです。一方で、セントラルヒーティング方式のパネルヒーターには、立ち上がりがゆっくりである分、温風とは違う穏やかな暖かさが持続するというメリットもありますが、その分エネルギー消費量が多くなるという点で、比較する良い機会になりました。今後、さらにエアコンの性能は進化していく

  • “こうあるべき”を手放すと、暮らしは自由になる

    家づくりには「こうじゃなきゃいけない」という思い込みがたくさんあります。たとえば、「耐震性を高めるとデザインは制限される」とか、「省エネのためには窓を小さくしなきゃいけない」とか。でも実は、その“当たり前”を少し疑ってみることで、新しいアイデアやより良い暮らし方が見えてくることがあります。構造や性能をしっかり考えることで、安心だけでなく、美しい空間や心地よさも手に入れることができる。これまでとは違う視点で見てみることで、家づくりの可能性はぐっと広がります。「我慢する家」ではなく、「もっと心地よく、もっと自由に暮らせる家」へ。その第一歩は、“今までの常識”を少し疑ってみることかもしれません。

  • 耐震等級3、デザインの可能性を広げる

    『耐震等級3を許容応力度計算でクリアする』って聞くと、デザインの自由がなくなると思う人もいるかもしれません。でも、僕はそうは思いません。しっかりとした構造設計を前提にすることで、むしろ安心して自由な発想ができるんです。強さをちゃんと考えるからこそ、生まれる美しさや工夫がある。構造を“制限”じゃなく、“土台”としてとらえると、家づくりがもっと面白くなります。

  • エコな家は、開放的で心地いい

    省エネ性能を高めると、家のデザインや開放感が犠牲になるんじゃないか——そんなふうに思われることもあります。でも、僕はそうは考えていません。しっかりとした設計と工夫をすれば、高い断熱性能を持ちながら、開放的で気持ちのいい空間をつくることができます。例えば、高性能な樹脂製トリプルガラスを使えば、大きな窓でも外気の影響を受けにくく、冬でもぽかぽか。断熱材の種類や厚みも、コストに合わせて調整しながら最適な性能を出すことができます。さらに、気密性をしっかり高めることで、冷暖房の効きもよくなり、夏も冬も快適に。実は、大きなコストをかけなくても、職人さんの技術や丁寧な施工でこうした性能は十分に実現できるんです。つまり、省エネを大事にする家は、ただ「エコ」なだけじゃなく、「快適」で「自由なデザイン」ができる家なんです。

  • 踏むたびに、音のない答え

    春のはずなのに、心も体もまだ冬を引きずっている。雪も、新緑もない。4月初旬の空気は、思いのほか冷たい。エアロロードで風を切るスピードは、むしろその冷たさを際立たせる。だから今は、MTBに乗る。速度を求めるのではなく、バイクそのものと向き合う時間。スピードよりも、コントロール。目的地よりも、感覚。不安定な地面でバイクを操ることで、心もまたバランスを取り戻していく。季節の変わり目は、人生の節目に似ている。焦って進まず、立ち止まって技術を磨くことで、また先に進む準備が整う。すべては、より遠く、より自由に走るために。

  • 50年先も価値が残る、北海道の建築

    構造計算と省エネ設計をベースに、北海道の厳しい自然環境に対応した高耐久・高性能な建築を実現 深いひさしが夏の強い日差しを遮り、大雨や積雪から建物と暮らしを守る。外壁や開口部の配置は自由度が高く、用途や暮らし方の変化にも柔軟に対応可能。『長期ローンにも応える、強くて柔軟な設計』 50年という長期ローンにも応えうる「長く住み継げる建築」として、将来的な売却や用途変更にも対応できる価値ある空間を提案します。

  • 設計料の価値とは?

    私たち建築設計者が行っているのは、ただ図面を描くだけの仕事ではありません。構造の安全性を確保するための構造計算、エネルギー効率を高めるための省エネ計算加えて、VRやCG、BIMなどの先進技術を取り入れ、空間の完成イメージや情報の共有をより分かりやすく、正確に行えるよう、日々技術を習得し、自分自身のスキルを高めています。現場では、図面通りに建物がつくられているかを確認し、クライアントへ適切に報告。設計段階で想定した建築性能が、実際の空間として確実に実現されるよう、責任を持って監理を行います。最終的に私たちが目指しているのは、安心と快適、そして感動のある建築空間をクライアントに提供することです。そのすべての工程と責任を担ったうえで、ご提示しているのが「設計料」です。設計料とは、単なるコストではなく、価値への対価です。 私たちは、安易な値下げではなく、誠実な仕事の質で選ばれる存在でありたいと考えています。

  • 建築家とつくる、新しい価値観

    『建築家とつくる、新しい価値観の住まい』​建築家自身が、構造計算による耐震等級3の実現、ZEH基準に基づく省エネ計算までを丁寧に行うことで、あなたに寄り添った安心で心地よい空間をかたちにしていきます。 『デザインと性能』を両立する方針のもと、生まれてくるのは『次世代に向けた新しい価値観の共創』​​そんな発想から、これからの建築をもっと豊かにします。​

  • 三位一体で築く、本物の建築

    理想の建築は、ひとりの力では成しえません。クライアントの想い、建築家の構想、そして職人の技術。この三者が真に一体となったとき、建築は単なる“モノ”を超え、“意味”を持ち始めます。クライアントが抱く「こうありたい」という想いは、建築の原点。建築家はその想いを形にするために、空間を設計し、未来を構想します。そして、現場で働く職人たちが、その図面に命を吹き込み、確かなかたちへと昇華させていくのです。対話し、理解し合い、尊重し合う。そこに生まれる信頼と連携こそが、揺るぎない建築を支えています。三者が共に歩み、共に築くことでしか生まれないものがある。私たちはその「三位一体の建築」を大切にしています。三位一体で築く、本物の建築それは、機能や美しさだけでなく、そこに関わるすべての人の想いが宿る、唯一無二の空間です。

  • 「自分軸」と「自分基準」のバランス

    建築デザインを提案する際、「自分軸」を大切にしつつ、「自分基準」を押し付けない姿勢を持ちたい。「自分軸」とは、自分の価値観や経験に基づいた独自の視点を持ち、デザインに一貫性や個性を与えることです。これにより、作品には他にはない魅力が生まれ、デザイナーとしてのアイデンティティが確立されます。一方で、「自分基準」を強要してしまうと、クライアントやプロジェクトの特性を無視し、自己満足のデザインになりかねません。デザインとはクライアントの要望や社会的背景を受け止め、共感し、共創していくプロセスです。そのため、デザイン提案では「自分軸」を保ちながらも、あくまで「基準」はクライアントや地域性、用途に合わせて柔軟に変えることが重要です。対話を重ね、相手の価値観を尊重しながら提案を進めることで、自身のクリエイティビティとクライアントの想いが調和した、真に価値ある空間を生み出すことができるでしょう。

  • 評価されるデザインと独自性のジレンマ

    「売れる=わかりやすいデザイン」で勝負することが現実的に思える。しかし、それだけではデザインの独自性が薄れ、どこかで見たようなものになりがちです。一方、「一般ウケしない」ことを承知でオリジナルを貫くと、ニッチな需要に特化し、その分野での唯一無二の存在感を確立できるかも。売れるデザインを目指すのか、独自性を貫き通すのか、その軸を明確にすることが重要です。たとえば、プロジェクトによって「わかりやすさ」と「独自性」を使い分けるのも、一つの方法です。クライアントに合わせてアプローチを変えつつも、自分自身のデザイン哲学を持っていることが、長期的なブランド価値を築く上で欠かせません。独自性を尊重しながらも、もう少し「わかりやすさ」を意識するバランス感覚が、これからの展開において鍵になるのかも。「普通じゃない」からこその魅力がある。大衆受けしないからといって、評価が低いわけではないかも。むしろ、他と違うからこそ選ばれている部分も多いだろう。 デザインの方向性を絶えず変えるのではなく、その独自性をもっと自信を持って打ち出すことが、次のステップに繋がると考えたい。

  • 評価されるデザインに乗るか?

    『見慣れたデザインの方が評価高いよね?』確かに見慣れたデザインの方が評価が高くなる傾向があります。なぜなら、多くの人が「安心感」や「分かりやすさ」を感じやすく、過去の成功事例や実績があるデザインは評価基準が確立されているからです。既存の評価軸に乗りやすいため、クライアントや一般の人々にとって受け入れやすく、結果として評価が高まるのは自然な流れです。一方で、新しいデザインや個性的な提案は、その独自性ゆえに理解されるまでに時間がかかることが多く、評価が定まらないまま終わるリスクもあります。特に保守的な考え方が強い場面では、新しいものに対する警戒心や拒否感が強く、評価されにくいのが現実です。ただし、デザインの評価には「時間」が影響することもあります。革新的なデザインが当初は批判されても、時が経つにつれてその価値が再評価され、やがてスタンダードになるケースも少なくありません。オリジナリティを重視することで、長期的な評価を獲得できる可能性も秘めています。デザインにおける評価が「今」なのか「未来」なのかを見据えながら、バランスを取る必要がありそうですね。どちらを重視するかは、デザインの目的やプロジ

  • 評価とオリジナリティの狭間で

    「見慣れたデザインを提案して双方が安心するよりも、クライアントだけのためのデザインを考え、『まだ見たことのない』デザインを提案することに意義がある。見慣れたデザインは、確かに評価されやすく、誰もが安心感を抱く。しかし、その一方で、オリジナルを追求することで、唯一無二の価値を持つ空間が生まれる可能性がある。評価されないリスクを恐れて、安定したデザインに寄りかかるのか?それとも、クライアントの個性を最大限に引き出し、新たな価値を生むために、未知のデザインに挑むのか?その葛藤がある。しかし、本当にクライアントのためを思うならば、既存の枠に収まることなく、挑戦的なデザインを提示する勇気が必要ではないだろうか。見慣れた安心感と、まだ見ぬ可能性。その狭間で揺れ動きながらも、デザイナーとしての信念を持ち、クライアントだけのための空間を創り出す道を選びたい。

  • 次世代に向けた建築設計の視座

    1. 自然と調和する建築 – 環境との共生 • 持続可能な建築デザイン(ZEH、パッシブデザイン、自然素材の活用)2.住まい手の個性を映す空間 – パーソナライズされたデザイン • 趣味やライフスタイルを反映する家づくり(アトリエ付き住宅、多用途空間)3. 機能性とデザインの融合 – 使いやすく美しい建築 • シンプルで無駄のない開放感を生むデザイン(高天井、大きな窓、視線の抜け)4. コミュニティとつながる建築 – 共有と交流のデザイン • 家の外部を開くことで地域とつながる • 住宅地と自然をつなぐ新しい住まい方 • 人と人が自然に集まる場所づくり(カフェのようなリビング、開放的な玄関)5. 高性能住宅による快適な暮らし – これからの住宅の在り方 • 圧倒的な断熱・気密性能でエネルギーロスを恐れない(トリプルガラス、外断熱) • 災害に強い家づくり(耐震等級3、BIMを活用した精密な構造計画) • 最新技術を取り入れたスマートハウス(IoT、AIによる最適な室内環境)

  • カタログ掲載 躍動するタイルアート

    タイルメーカー『名古屋モザイク工業』公式カタログ「2025~2026年版」に掲載されました。ヘキサゴンタイルの形状と柄、色合いを生かした空間づくりを、若手職人の熱意ある手仕事による、躍動するタイルアートです。タイル一枚一枚の柄と色合いを選別しながら、丁寧に貼り上げた職人技が空間全体に心地よいリズムをもたらします。その繊細な配置とダイナミックな動きが織りなすアートが、訪れる人々の心を引き込み、 見るたびに新たな発見を与えてくれます。デザインと手仕事が響き合い、空間がまるで音楽のように動き出す。その美しさが認められ、最新カタログに掲載されることとなりました。この特別な機会を糧に、さらなる創造と挑戦を続け、感動を生む建築を追求します。

  • 凛と佇む家

    鋭角に空を切り取る屋根が特徴的な『樹間の家』建築家自邸から徒歩1分の場所に建つ。建物全体が自然の風景に溶け込みながらも、屋根の強い存在感が周囲の緑とコントラストを生み出し、周囲の街並みに新たなリズムを刻みます。トップライトから差し込む光は、趣味室に豊かな明かりで満たすリビングからは手入れされた広大な庭の四季折々に変化する風景を眺める

  • 4月1日の『日の出』

    紅葉の見頃が終わり、ラストパウダーだった3月30日で僕の冬が終わった、、、楽しいこと、悲しいこと、、、色々あって、とても長い冬だった

  • 普段の風景

    スキーシーズンが終わり、スキー板を眺めながら仕事4月からは、本格的な屋外でのロードバイクシーズン

  • 建築家自ら構造計算する時代

    近年、耐震性とデザイン性の両立が求められる中で、建築家自身が許容応力度計算を用いて『耐震等級3』の設計を行うことが、新たな建築の可能性を広げている。従来、構造設計は専門の構造設計者に委託するケースが多かったが、建築家が自ら構造計算を手掛けることで、設計意図をより精密に反映でき、自由度の高い空間構成が可能となる。許容応力度計算は、建築物の各部材にかかる応力を詳細に解析し、安全性を確保する計算手法である。この手法を駆使することで、耐震等級3の高い安全性を確保しながら、より大胆なデザインや開放的な空間設計を実現することができる。例えば、広がりのある吹き抜けや大開口部を取り入れつつ、構造バランスを維持する設計が可能となる。また、建築家自身が構造計算を行うことで、意匠と構造の整合性が高まり、無駄のない洗練されたデザインが実現しやすくなる。従来の耐震設計では、デザインと構造の折衝が課題となることが多かったが、建築家が構造を理解し、柔軟に設計へ反映できることで、より一体感のある建築が生まれる。

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函館の建築家『北崎 賢』日々のブログ
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