高齢化が進み、労働力人口が減少する中、外国からの労働力の受け入れは日本にとって避けては通れない課題です。どこかで聞いたことのある「技能実習生」という言葉。同じような響きを持つ「特定技能労働者」。いずれも海外から日本にやってきた人が、日本で一定期間働くことを制度化したものですが、実は目的が全く異なります。技能実習制度の目的は、日本への労働力受け入れではなく、むしろ技能を海外へ移転させる国際貢献のための制度です。主に開発途上国の外国人を受け入れ、最長5年間の期限付きで、OJTを通じて技能を伝え、自国に帰ってその技能を活用して経済発展につなげてもらおう、という制度です。平成5年に創設された古くからの制度で、今では全国に約33万人が在留しています。あくまで国際協力という目的ですから、国内の人手不足を補うように安価な労働...技能実習生と特定技能労働者
コミュニカティブ・コンピタンス(コミュニケーション能力)とは・・・
言語によるコミュニケーションを、より効果的なものにするための研究が重ねられています。特に、文法や語彙を正しく学ぶだけでは、十分なコミュニケーションができない、という認識から、デル・ハイムズが1970年代に「コミュニカティブ・コンピタンス」という概念を提唱しました。その後、カナルとスウェインが、コミュニカティブ・コンピタンス(伝達能力)として四つの力が必要だと提言しています。➀文法能力・・・正しい文法と語彙、発声などを学び、使いこなす能力。いわゆる伝統的な「言語能力」とはこのことを差していた。②談話能力・・・単なる文の羅列でなく、それらを一つのまとまった意味のある談話に仕立てたり、それを理解する能力。例えば「あのー」という「フィラー」を活用して「スモールトーク」から会話を円滑にスタートさせ、本題を議論した後に、「...コミュニカティブ・コンピタンス(コミュニケーション能力)とは・・・
バブル期以降、日本への留学を希望する人が増え、国の制作も相まって留学生の数は年々増え続けています。文科省の資料によれば、国別でみると、中国12.1万人、ベトナム6.2万人、ネパール2.4万人。以下、韓国、台湾、インドネシア、スリランカと続きます。合わせて27.9万人。ただしこれは2020年の数字で、コロナの影響を受けた後です。2019年には、31.2万人と、30万人を超えていました。実は平成20年に、国は2020年までに留学生の数を30万人に増やす、という計画を発表していました。そこでは次の5項目を方策としていました。(1)日本留学への誘い~日本留学の動機づけとワンストップサービスの展開~(2)入試・入学・入国の入り口の改善~日本留学の円滑化~(3)大学等のグローバル化の推進~魅力ある大学づくり~(4)受入れ環...留学生30万人計画~海外からの留学生の受け入れ~
人と人がコミュニケーションをとる時に言葉の意味で通じ合う割合は、ハードホイステルによれば30%前後なのだそうです。裏を返せば、コミュニケーションの成否の半分以上は、言葉以外の要素にかかっているということです。そこで「ノンバーバルコミュニケーション(言語外コミュニケーション)」の知識や研究が重要にになるわけです。身体動作を研究するキネシクス(身体動作学)。会話する相手との距離の取り方を研究するプロクセミックス(近接空間学)。声の出し方や質感を研究するパラリングイスティクス(パラ言語学)、などの分野があると言います。ノンバーバルコミュニケーションというと、キネシクスの研究対象であるボディランゲージがパッと頭に思い浮かびますが、それ以外の要素もいろいろあるというわけですね。確かに、同じ「やめてくださいよ」という言葉も...ノンバーバルコミュニケーションについて
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