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言葉って面白い! https://blog.goo.ne.jp/syusakuhikaru

この日本語、英語でなんていうの?その奥に深い文化の違いが見えてきませんか。

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2018/10/28

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  • 比喩もいろいろ

    「コーヒーを飲みに行こう」と言って、喫茶店に行き、紅茶を飲んでいること、ありますよね。「今年は花見できなかったな」と言って、バラの花を見に行けなかったことを指しているとは誰も思いません。これらは、比喩表現の一つに分類されるものです。比喩には大きく三つの種類があります。一つはメタファー(隠喩)。類似性の連想に基づいて、あるカテゴリーに属する何かを、別のカテゴリーに属する他のもので示すことです。より具体的なものに例えて、抽象的で分かりにくいものを表すことが特徴です。例えば「パソコンが凍る」の「凍る」は文字通り氷になるわけではなく、水が凍ったように固まって動かなくなる状態を表します。その他「気分が晴れる」「表情が曇る」など。二つ目は、メトニミー(換喩)。あるものを隣接関係にあるほかのもので表すこと。「今夜は鍋を食べよ...比喩もいろいろ

  • アスペクトとテンス

    動詞の活用についての分類法はいくつかあります。話し手の主観を表す「モダリティ」。(彼は疲れているようだ。明日は雨がふるはずだ。の「ようだ」「はずだ」など)文に現れる人の立場を表す「ヴォイス(態)」。(能動・・・彼女は彼を叩いた。受動・・・彼は彼女に叩かれた。など)そうした中で、ちょっと混同しやすいのが「アスペクト」と「テンス」です。アスペクトは、動詞の表す動作がどの段階にあるかを表す概念です。例えば同じ「歩く」という動詞でも、その動作がこれから始まるのか、今最中なのか、終わったのか、によって色々な表現ができます。歩くところだ(開始直前)歩きだす、歩き始める(開始)歩いている(進行)歩き続ける(継続)歩き終わる(終了)歩き切る(完了)歩いたことがある(経験)といった具合です。中でも「ている」「てある」の用法は複雑...アスペクトとテンス

  • 台湾の日本語教育の歴史

    台湾は日本への留学生の多い国の一つです。また高齢の方の中には日本語を話す人もいます。台湾における日本語の歴史は百年以上前に遡ります。日清戦争で日本が勝利した1895年から第二次世界大戦後の1945年まで、日本は台湾を統治していました。この間、日本政府は台湾での日本語教育に力を入れていました。きっかけを作ったのは、文部官僚で音楽教育の専門家の伊澤修二(1851-1917)でした。彼は日本が台湾を領有すると、台湾に渡り、統治教育の先頭に立ちました。1895年6月に台湾の芝山巌(しざんがん)に小学校を設立し、7名の教師とともに台湾での教育をスタートします。ところが翌年の正月、伊澤が一時帰国している最中に、台湾に残っていた6人の教師が抗日勢力に襲撃されて殺害されるという事件が起こります。芝山巌事件です。しかしその後も日...台湾の日本語教育の歴史

  • 俳句文化の背景には「拍」がある

    英語の文章をナレーターに読んでもらった時のことです。少し文章が長すぎると思ったので、内容をカットしようかと思ったら、ナレーターの方が「大丈夫大丈夫」と言います。読んでもらったら、あら不思議、ぴったりの時間に収まりました。「日本語と違って、英語は早く読んでも意味は通じるから」とそのナレーターは言いました。確かに、日本語の文章を朗読する場合、長すぎる文章を急いで読むと、聞き取りにくくなってしまいます。日本語には、「等時性」という特徴があります。仮名1音が、だいたい同じ時間を使って話される特性です。だから、俳句や短歌もかな一文字ずつを単位にしてあるリズムを作っていきます。歌の歌詞も、多くの場合音符一つに仮名1文字を当てます。英語だと、そうではないんですね。この仮名一文字で示される発音上の単位を、言語学上は、拍またはモ...俳句文化の背景には「拍」がある

  • イマ-ジョン教育について

    日本人の低い英語力を何とか向上させようと、幾つかの学校で「英語で教科を学習する」という「イマ‐ジョン教育」が試みられています。英語の科目の時間だけでなく、算数や理科、道徳なども英語を使って学び、実践的な英語力を身につけよう、というわけです。大学では、かなり一般的に見られるようになりましたが、小中学校、中には幼稚園から、このスタイルの教育を取り入れるところもあります。イマージョン教育は、「浸す」ことを意味するimmersionから来ています。文字通り英語に浸ることで、英語を身体に染み込ませよう、というわけです。日本では英語習得が目的になることがほとんどですが、この教育法自体は必ずしも英語に限ったものではありません。この教育法は、1960年代にカナダで始まったものです。カナダは英語話者のほかにケベック州などではフラ...イマ-ジョン教育について

  • リングア・フランカ【共通語】の歴史

    言語学の世界には「リングア・フランカ」という言葉があります。ざっくり言うと「共通語」のことで、二つ以上の異なった母語話者同士が話す時に使う言語のことです。現代では、英語がそれに近い役割を果たしていると言えますが、必ずしも英語だけではありません。イスラム圏では、口語のアラビア語(アーンミーヤ)の地域ごとの違いがあまりに大きいので、フスハー(正則アラビア語・標準アラビア語)と呼ばれる共通語を作っています。またフランス語は、英語などと並んで国際連合の国連公用語の一つになっているだけでなく、万国郵便連合では唯一の公用語であり、旧植民地だった国々ではフランス語が共通語になっている国も多いです。私もかつてモーリシャスに旅行に行った時に、観光船のガイドツアーに参加し、英語とフランス語のどちらかを選択してグループしたのですが、...リングア・フランカ【共通語】の歴史

  • モダリティ天国・日本

    日本語の文章は、基本的な事実を叙述する「命題」と、話し手の主観を陳述する「モダリティ」の組み合わせでできていると言います。例えば「彼はきっとこの試合に勝つだろう」という文章では、「彼はこの試合に勝つ」が命題で「きっと」「だろう」の部分がモダリティというわけです。モダリティには様々な種類がありますが、この場合は「推量のモダリティ」であると言えます。モダリティの分析については、様々な研究がありますが、一番大きな括りとしては、話し手がどのように捉えるのかを表す「対事的モダリティ」と、聴き手にどう働きかけるかを表す「対人的モダリティ」に分類され、そこから細分化されます。対事的モダリティは、次のような例文に表れます。明日は晴れると思う。(非断定)明日は晴れるかもしれない。(可能性)明日は晴れるはずだ。(確信)明日は晴れる...モダリティ天国・日本

  • 技能実習生と特定技能労働者

    高齢化が進み、労働力人口が減少する中、外国からの労働力の受け入れは日本にとって避けては通れない課題です。どこかで聞いたことのある「技能実習生」という言葉。同じような響きを持つ「特定技能労働者」。いずれも海外から日本にやってきた人が、日本で一定期間働くことを制度化したものですが、実は目的が全く異なります。技能実習制度の目的は、日本への労働力受け入れではなく、むしろ技能を海外へ移転させる国際貢献のための制度です。主に開発途上国の外国人を受け入れ、最長5年間の期限付きで、OJTを通じて技能を伝え、自国に帰ってその技能を活用して経済発展につなげてもらおう、という制度です。平成5年に創設された古くからの制度で、今では全国に約33万人が在留しています。あくまで国際協力という目的ですから、国内の人手不足を補うように安価な労働...技能実習生と特定技能労働者

  • コミュニカティブ・コンピタンス(コミュニケーション能力)とは・・・

    言語によるコミュニケーションを、より効果的なものにするための研究が重ねられています。特に、文法や語彙を正しく学ぶだけでは、十分なコミュニケーションができない、という認識から、デル・ハイムズが1970年代に「コミュニカティブ・コンピタンス」という概念を提唱しました。その後、カナルとスウェインが、コミュニカティブ・コンピタンス(伝達能力)として四つの力が必要だと提言しています。➀文法能力・・・正しい文法と語彙、発声などを学び、使いこなす能力。いわゆる伝統的な「言語能力」とはこのことを差していた。②談話能力・・・単なる文の羅列でなく、それらを一つのまとまった意味のある談話に仕立てたり、それを理解する能力。例えば「あのー」という「フィラー」を活用して「スモールトーク」から会話を円滑にスタートさせ、本題を議論した後に、「...コミュニカティブ・コンピタンス(コミュニケーション能力)とは・・・

  • 留学生30万人計画 ~海外からの留学生の受け入れ~

    バブル期以降、日本への留学を希望する人が増え、国の制作も相まって留学生の数は年々増え続けています。文科省の資料によれば、国別でみると、中国12.1万人、ベトナム6.2万人、ネパール2.4万人。以下、韓国、台湾、インドネシア、スリランカと続きます。合わせて27.9万人。ただしこれは2020年の数字で、コロナの影響を受けた後です。2019年には、31.2万人と、30万人を超えていました。実は平成20年に、国は2020年までに留学生の数を30万人に増やす、という計画を発表していました。そこでは次の5項目を方策としていました。(1)日本留学への誘い~日本留学の動機づけとワンストップサービスの展開~(2)入試・入学・入国の入り口の改善~日本留学の円滑化~(3)大学等のグローバル化の推進~魅力ある大学づくり~(4)受入れ環...留学生30万人計画~海外からの留学生の受け入れ~

  • ノンバーバルコミュニケーションについて

    人と人がコミュニケーションをとる時に言葉の意味で通じ合う割合は、ハードホイステルによれば30%前後なのだそうです。裏を返せば、コミュニケーションの成否の半分以上は、言葉以外の要素にかかっているということです。そこで「ノンバーバルコミュニケーション(言語外コミュニケーション)」の知識や研究が重要にになるわけです。身体動作を研究するキネシクス(身体動作学)。会話する相手との距離の取り方を研究するプロクセミックス(近接空間学)。声の出し方や質感を研究するパラリングイスティクス(パラ言語学)、などの分野があると言います。ノンバーバルコミュニケーションというと、キネシクスの研究対象であるボディランゲージがパッと頭に思い浮かびますが、それ以外の要素もいろいろあるというわけですね。確かに、同じ「やめてくださいよ」という言葉も...ノンバーバルコミュニケーションについて

  • 桜餅を食べながら~花はflower?bloom?blossom?~

    二月とは思えない暖かな週末を迎えています。新型コロナの感染拡大がなければ、皆さんこぞって出かけていたことでしょう。仕方なく、近所をぶらぶらと散歩していると、駅近くにある和菓子屋さんで桜餅の看板を見かけたので、思わず買ってしまいました。数ある餅の中でも私は桜餅が大好きです。今日はちょうどイギリス人の知り合いが訪れる日なので、彼の分も買って帰りました。さっそく、これはcherryblossomの葉っぱが巻かれていて、塩気と甘味のコンビネーションが美味しいんだよ、などと説明しながらいただきます。ところで…と話は別の方向へ。日本語では、バラでも桜でも「花」と表現しますが、英語では、バラはflower、桜はblossomを使います。cherryflowerとは言いません。桜以外にも、リンゴやオレンジなど、果実をつける樹木...桜餅を食べながら~花はflower?bloom?blossom?~

  • 庭はガーデン=garden?それとも…?

    英国人は庭が大好きです。イングリッシュガーデンと言われる庭は、自宅の裏庭などに花や草木を植えて自然な美しさを楽しむもので、人工的、直線的な作りを避ける傾向にあります。そのメンタリティーは、日本の茶庭や回遊式庭園の文化ともちょっと似ている気がします。ところで、庭を英語にすると、日本人の多くはきっとgardenという単語を思いつきますよね。その理由は、日本語でもローズガーデン、ガーデニングなど、庭のことをガーデンという言葉で表すからだろうと思います。でも実は、それはイギリスの話で、アメリカに行くと、ほぼ同じ概念をyardと表現します。このgardenとyardは、イギリスとアメリカで随分違うイメージでとらえられるようです。イギリスでは、私たち日本人が普通に「庭」という言葉からイメージする「家の近くにある花や草木、芝...庭はガーデン=garden?それとも…?

  • 命令形を丁寧に言いたくて、Pleaseを使うと…?

    電車に乗っていると、車掌のアナウンスが流れます。最近では、日本語に続けて外国人向けに英語訳が流れたりします。例えばこんな感じです。ThenextstationisABC.PleasechangeherefortheXYZLine.(次の停車駅はABCです。XYZ線へは次でお乗り換えください)よく耳にするフレーズですね。でもこれ、英語ネイティブが聞くと、違和感のある表現なんだそうです。それは、Pleaseの使い方です。Changehere~(乗り換えろ)と命令するのは、お客様に対してあまりにも失礼です。命令形にPleaseをつけると、「どうぞ~してください」といった柔らかい丁寧な表現になる。確か、中学校の英語の時間にそう習いましたね。お客様に丁寧に接するためにも、Pleaseをつけて丁寧なアナウンスにしよう、とい...命令形を丁寧に言いたくて、Pleaseを使うと…?

  • デザートは、こちらでよろしいでしょうか

    新型コロナ感染拡大で、東京都民には身動きの取りにくい夏となりました。遠出をするわけにもいかず、都内のホテルでささやかに夏休みを楽しむことにしました。そんなある日の昼食での話です。ホテル内のイタリアンレストランで、妻と二人でランチを楽しんでいました。お腹が空いていた私は日替わりのランチコースを、妻は単品でパスタを頼みました。コースですから、前菜、メイン、デザートと順番に運ばれてきます。メインだけが選べるようになっていて、前菜とデザートはフィックスです。妻はとっくにパスタを食べ終わり、私もメインまで終わり、皿も下げられ、談笑していたところに私のデザートが運ばれてきました。ムースとチョコレートケーキのコンビネーションで、小ぶりな皿で見た目もおいしそう。ウェイターの方が、その皿を私の前に置きながら、こう言いました。「こ...デザートは、こちらでよろしいでしょうか

  • 新型コロナウイルスが言葉の世界にも・・・

    これだけ大きく世界中を揺るがせた出来事ですから、宇宙人でも襲来してこない限り、今年の一番の出来事は「新型コロナウイルス」でしょう。言葉から世間を見る、という意味で言えば、まだ少し気が早いですが、今年の流行語大賞を予測するのが面白いです。ストレートに考えれば、「新型コロナウイルス」ということなのでしょうが、それではストレート過ぎて面白くない。ちょっと広げて考えてみます。「オーバーシュート」「クラスター」「緊急事態宣言」「外出自粛」「アベノマスク」「PCR検査」「三密」「オンライン飲み会」「リモートワーク」「ソーシャルディスタンス」「新生活様式」「東京アラート」ざっと世の中の動きの順番に並べてみたつもりですが、これらの言葉はすべて、コロナ騒ぎがなければ存在しなかったか、それまでほとんど一般に使われることがなかった言...新型コロナウイルスが言葉の世界にも・・・

  • オーバーシュート、突然の流行語

    新型コロナウイルスの世界的な拡大に伴って、オーバーシュートという言葉が急によく聞かれる言葉になりました。この数日で、「オーバーシュート」と言えば、「ウイルス感染が爆発的に広がること」という意味の言葉と認識されるようになりました。もともと感染予防学の専門用語として存在した言葉のようですが、その筋の人しか知らなかった言葉でした。むしろオーバーシュートは、金融の世界ではよく使われる言葉です。為替などの相場や有価証券の価格の、行き過ぎた変動のことを指します。と考えれば、これまでの使い方なら「オーバーシュート」という言葉は、新型コロナの爆発的な感染拡大というより、新型コロナ騒ぎで相場が混乱し株価が大幅に下落していることに使っても良いわけです。あるいは、「新型コロナのオーバーシュートへの不安から、株式市場がオーバーシュート...オーバーシュート、突然の流行語

  • ウイルスとバクテリア

    新型コロナウイルスの拡大が世界的に話題になっています。感染者や死者の数もさることながら、経済打撃や人心に与える影響など、医学や疫学の枠を超えた社会現象になってしまいました。ところで、外国の知人とこの話をしながら、ウイルスとバクテリアってどう違うのか、という話になりました。いずれも身体の中に入ったら、有害で病気の原因になります。いずれも小さくて目には見えないものです。何となく似たイメージでとらえてしまいがちですが、生物学的には全く異なるものです。バクテリアは、日本語では細菌と訳され、細胞とDNAを持って自己増殖できる極小の生物です。一方ウイルス(virus)とは、生物の重要な要素である細胞を持たず、一方で遺伝情報であるDNA、もしくはタンパク質合成に機能するRNAのどちらかを持ち、人や動物の細胞に入り込んで初めて...ウイルスとバクテリア

  • ACミランとインテルのチーム名に隠された歴史

    ACミランとインテルは、言わずと知れたイタリア・セリエAの名門チームです。いずれもミラノを本拠地とする両チームは長年のライバル。ACミランとインテルの試合は、地元ではミラノダービーと呼ばれ、盛り上がるのだとか。ところで、この両チームのチーム名を辿っていくと、面白い歴史が見えてきます。ACミランの正式名は、AssociazioneCalcioMilan(アソチアツィオーネ・カルチョ・ミラン)。一方のインテルは、FCInternazionaleMilano(FCインテルナツィオナーレ・ミラノ)です。イタリアのチームなのだから、ミラノの街の名前もイタリア語読みで、Milanoといくのが筋のような気がしますし、インテルはそうなっていますが、なぜかACミランは、ACミラノとは呼びません。ACの部分は、イタリア語になってい...ACミランとインテルのチーム名に隠された歴史

  • 会社を設立する時は・・・?

    ある会社がずいぶん古くに設立されたことを説明しようと思って、こんな風に言いました。Pcompanywasestablishedin1965.これで問題はないのですが、ネイティブに言わせると、ちょっとestablishという動詞だと軽い感じがするそうです。こういう場合は、foundedと言った方がしっくり来るのだとか。establishとfoundは、和英で引くと、いずれも「設立する」から導き出される単語で、ほとんど同じような感覚で使っていました。ところが、ネイティブの感覚でいうと、foundの方がなんとなく、重みというか、歴史を感じるのだとか。その違いはどこにあるのだろう。さっそく語源などを探ってみると、その謎がなんとなく分かりました。foundは、もともとラテン語のfundusが語源で、baseとかbotto...会社を設立する時は・・・?

  • ハロウィーンの語源は?

    近年、ハロウィーンの季節になると、街中に仮装した若者が繰り出して大混雑するようになりました。夜通し遊び歩き、道端にゴミを置きっぱなし、マナーが悪いとニュースになっています。ここ数年ですっかり十月の風物詩になり、その経済効果はすでにバレンタインデーを抜いたのだとか。ところで、ハロウィーンってそもそも何でしょう。その語源は?アメリカでは子供たちがお菓子を求めて家々を訪ねるのが、ハロウィーンの習慣。それなら「こんにちは」の「ハロー」と関係があるんじゃないの?なんて、考えがちですよね。英語で書くと、Halloween。もともとは、Hallowe'enと、アポストロフィがついていました。これがミソ。Halloweenの最後のenは、EvenもしはEveningの省略形です。Halloweenの語源は、諸説ありますが、Al...ハロウィーンの語源は?

  • lieと「見られる」の意外な共通点とは?

    イギリスの知人と言葉について話しているうちに、興味深い話になりました。例えば、子供たちが寝る時間になっても騒いでいて、母親が「横になりなさい!」と叱る時、どんな英語を使いますか?Liedown.これが本来の表現です。ところが、最近若い人たちや高等教育を受けていない層の人たちにありがちな表現として、Laydown.というのをよく聞くそうです。文法的には間違いなのですが、大変よく使われているので、かなり人口に膾炙した表現になっているそうです。もともとlieは「横になる」という自動詞。layは「横に寝かせる、置く」という他動詞です。ですから、Shelaysthebabyonthesofa.彼女は赤ちゃんをソファに寝かせる、といった使い方が正しいわけです。自分が横になる時は、lieです。ところが、問題はここから。lie...lieと「見られる」の意外な共通点とは?

  • 京都の夜にフランスの香り

    京都に行きました。大混雑の国宝展などを見終わった後、夜の古都に繰り出します。今夜は、三条烏丸からすぐのところにある「炭火ステーキ坂井」という店を選びました。和風の雰囲気の店内には、清潔感漂う白木のカウンター。頼んだのは、150グラムのサーロインステーキをメインディッシュとするコースです。野菜やデザートも美味しく、量は懐石料理のように控えめで、女性受けしそうな店でした。肉は絶品。柔らかくて口の中でとろけそうです。塩、マスタード、ワサビ、白味噌、だし醤油が出され、一切れ一切れ好きな味で楽しみます。ところで、カウンターに座る私の隣にいたのは、一人で来ていた外国人。反対側を見ると、そちらにも二人組の外国人。最近外国人観光客が京都に殺到していますが、この店もご多聞に漏れず、でした。店員は、片言の英語で「ディスイズサーロイ...京都の夜にフランスの香り

  • 日本料理、海外を駆ける

    近年、日本の料理文化が、どれくらいのスピードでどのような形で、世界各国に広まっているのについて関心を持っています。スペインのビルバオでも、日本料理の痕跡を辿ってみました。首都でも大都市圏でもない一地方都市のビルバオでも、かなり日本料理に関わるものが見られました。まずご多聞に漏れず、sushiレストランは、ビルバオに限らず、衛星都市のゲッチョやちょっと離れたサンセバスチャンでも見ることができました。ビルバオのレストランに入って夕食を取ってみました。寿司と天ぷらと鶏の照り焼きを注文しました。この店は中国人が経営しているらしく、ウェイターはすべて中国人。寿司と天ぷらは、かなり日本のものに近い味に感じられましたが、照り焼きは素焼きした鶏をバンバンジーのように細切りにして、上からみたらし団子のたれのようなソースをかけたも...日本料理、海外を駆ける

  • マウスの島

    スペイン北部、フランスとの県境にサンセバスチャンという美しい港町があります。友人に連れられて、車で向かったのですが、なぜかその日はパーキングがどこも満車で停めるところがありません。そこで、サンセバスチャン見物はあきらめ、近くのサラウスという海辺の街に寄りました。サーフィンで有名な街らしく、日本で言うところの「海の家」らしき海辺の店にサーファーたちが集っていました。その海辺を歩きながら、友人が「あの島を見て」と指さしました。正確に言うと島ではなく、半島のように突き出した陸続く丘のような地形です。「あれ、口のような形をしているから、口の島って呼ばれているの」と彼女は説明してくれました。少なくとも私にはそう聞こえました。どう見ても、口のように見えないのですが、ムリして解釈すれば、突き出した唇を横から見たように見えなく...マウスの島

  • スペイン・バスク旅行にて

    スペインを旅してきました。初めてのスペインでしたが、バスクに住むスペイン人の友人夫妻を訪ねるのが目的だったので、マドリッドにもバルセロナにも寄らず、訪問先をバスク地方に絞り、中心都市のビルバオとその周辺で一週間ほど過ごしました。友人に案内され、毎日のようにあちこちを回りましたが、やはり楽しいのは彼らと話した会話でした。中でもバスクの言葉について話すと、彼らにもいろいろと思うところがあるらしく、話は盛り上がります。バスク民族は、スペイン北部とフランス南西部にまたがる地方を中心に暮らす民族で、もともとはバスク語という、スペイン語や他のヨーロッパ言語とはかけ離れた言葉を持っていました。今ではそれぞれスペイン、フランス社会に溶け込み、その国の言葉を使っています。スペインでフランコ将軍が政権を担っていた時代には、バスク語...スペイン・バスク旅行にて

  • アップトークのこと

    言語についてよく議論を交わす友人がいます。丸ノ内の和食屋に腰を据えて、久しぶりに日本語と英語の言語論を交わしました。その中で興味深い話題がuptalk【アップトーク】という現象でした。英語で話す時、疑問文でもない通常の文章の末尾を、あたかも質問をしているかのようにトーンをあげて発音する話し方のことです。I’veboughtaglass?It’sverynice?といった風に聞こえます。英語の世界ではずいぶん前から指摘されている現象で、若い世代を中心に今では当たり前になっているものだと言います。私は、最近になって英語で話をする機会が増えたので、英語というのはそういう発音をするものだと思い込んでいましたが、実は年齢の高いネイティブの中には違和感を持つ人もいるようです。和食屋で味噌田楽を食べながら、彼は、この現象の中...アップトークのこと

  • 相づち打ちます

    ある老齢のイギリス人に言わせると、最近の若い人たちの会話の中でのうなずき方に気になることがあるとか。Really?Huh!?などといった相づちの代わりに、OK.OK.と、OKを連発するのだそうです。最近、若いスイス人と英語で話しをする機会がありましたが、確かにうるさいほどOK.を連発し、私も違和感を覚えました。OKと言われると、「君の言ったことを許可してやるよ」といったニュアンスを含んでいるように聞こえるのです。若者言葉かと思いきや、その後米国のインテリジェントな老夫婦と話した時も、こちらの会話に相槌を打つのに”OK”を使っていました。聞くと、相づちにOKと使うのはアメリカ英語の特徴の一つなのだとか。相づち一つにもお国柄が出て面白いものです。ところで、その話を英国人と英語で話していて、困ったことがありました。「...相づち打ちます

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