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2018/10/17

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  • くしの歯

    ある時、成績の上がらない営業担当者が辞めてしまったことがある。営業向きではなかったかと言うとそうでもなく、人が良すぎて周囲に利用されることが多かった。会議の席などでずいぶん気の毒な状況だった。その当時の管理者は自分の手柄のように喜んだが、しばらくすると、

  • メビウスの輪

    大阪の電機メーカーが突如破産手続き開始となり、社員2000人が解雇されたニュースは大きな話題となっている。本業のテレビの販売が中国などのメーカーに押されて業績が悪化したのだと思っていたら、ニュースが次から次に発信され、本業以外のことで資金の流出が続き会社を破

  • 観光ガイド

    戦国時代に日本に来た宣教師たちは、富商や大名から寄進を受けると、その財貨を惜しみなく貧しい人たちに分け与えたという。日本の仏教の僧侶なら、何食わぬ顔で貯めこむだけだったろう。万里の波濤を越えて地の果てのような国に来て、そんな振る舞いができるところに、布教

  • ニワトリ

    大学生の論文は生成AIが作り、戦争はドローンが行うという時代に、毎朝決まった時間に出社し、朝礼とミーティングがあって、外に出て夕方帰り、夜、パソコンをシャットダウンした後も印刷機が回り続けるのが不動産会社というものだ。20年前も同じだったし、おそらく50年前も

  • 尾てい骨

    どんな腐り果てた政治家や官僚であっても、その原点はカネや権力が目的でなく、多くの国民を救いたいという高潔な希望(のぞみ)があったはずだ。雲を掴むような話ではあるがたいていはそうだと思う。医師だって最初は患者を救いたいと難関な学校を目指し資格を取得したはず

  • 時代

    毎月のように人が辞めてこの場を去るのが不動産業界の隠しきれない一面である。新卒で入って、やっと一人前の仕事ができるようになったというのに辞めてしまう。中途で、何とかこれまでのよくない状況をひっくり返したいとそれなりの決意と覚悟のもとに入ってきて、一年もも

  • ブラックスワン

    白鳥は白いから白鳥と言うわけだが、ある時、黒い白鳥が発見された。誰も予測不可能なことだが、後でなら説明はできる。事前にはわからない。今、スーパーに行くと、普段、当たり前に買えるはずのコメが棚から姿を消している。生産調整だとか、インバウンドで外国人が食うか

  • オールスター

    「もしも徳川家康が総理大臣になったら」という映画を見てきた。意外に面白く、かつ見るべき映画であると思った。困難な状況下に偉人たちを生成AIを使って現代のに甦らせて国政を任せるというストーリー。260年の太平の世を築いた徳川家康、果断な決断を連続して行い、中世の

  • マンボウ

    お盆休みの最中だが、本来の仏教の教義では、仏教は霊魂の存在を否定していることになっている。だから、お盆には先祖の霊が帰ってくることはない。輪廻転生が根本教義だが、霊魂が転生するわけではない。日本固有の土着信仰だから、信じても信じなくてもよいが、なんとも不

  • サリー・サレンバーガー機長

    7月になり今年も半分が過ぎた。7月は賞与が出るが、7月を待っていた不動産の営業担当は多いだろう。懐に退職願をひそめてその日を待っていたはずだ。辞めたいなら賞与や有給休暇のことなど気にするなとはずっと言ってきた。賞与を待っている数か月にもしかしたら得られたか

  • ローマン・イズラエル弁護士

    どんな職場にも扱いに困る人はいるものだ。威張り散らしたり、人を批判ばかりしたり、細かいことに執着する人。同じ失敗を繰り返す人。優秀な人もいるが、何かが欠けている。迷惑な振る舞いの根源には信念がある。会社をよくしようとか、もっと業務を効率化させたいなどとい

  • ジャック・モーズリー刑事

    自分の周りの人との関係性を見つめ直す時は誰にでも来るものだ。いい時もあればそうでないときもあるが、よくないときは特にそうだ。会社には上司や、同僚、後輩たちがいて、目標があったり、活動の指針があったり、人事上の評価もある。それぞれがそれなりに何らかの役割を

  • マルコ・ラミウス大佐

    トム・クランシー原作の映画「レッド・オクトーバーを追え!」は1990年に公開された。最新鋭のタイフーン級原子力潜水艦レッド・オクトーバーの艦長マルコ・ラミウス大佐をショーン・コネリーが演じている。重厚な存在感が半端ない。超静音航行ができる特殊装備をもったレッド

  • マンション管理人室

    20年ほど前、とあるマンションの管理人さんと話をしていた。その中で「時給が850円なんだ」と言って笑っていた。管理人さんと言ってもスキルが相当高いレベルの人だった。管理組合の理事会にも出席するが、うまく意見を整理して、多くの住人の不満や怒りを最小限に抑えること

  • ネイサン・ジェセップ大佐

    積極的に守ろうとしなくても、法が明文化され、社会的なルールがあり、模範となる習慣、家族関係、社内ルールによって、秩序が保たれている。どんな場所にでも、何にでもルールがある。売買にあたっての重要事項説明義務のように、法文化されたものでなくても、名刺の渡し方

  • 手品師

    不動産の売買には売主と買主とその理由が必要だが、住宅の場合、買主は期待に胸を膨らませることが多いのに対して、売主は売却を喜んでいるとは限らない。何らかの理由で売りたくないのに、差し迫った事情があって売却することもある。売る理由には様々なものがあるが、生き

  • ゴールデンウィーク

    何をやってもうまくいかないときがある。手間がかかって仕方がない。スポーツ選手に見られるイップスのような症状と似ている。筋肉や運動神経に問題がないのにこれまでにような動作ができない。今が初めてではなく、これまでにも何度もあったことだ。これが、頻繁に起きるよ

  • 贈る言葉

    どんな大企業も最初は小さな商店か小規模な町工場であったりすることがある。パナソニックやSONYや京セラと言ったところもそうだし、出光興産だってソフトバンクだってそうだ。大きな会社はその前身のDNAというか尾てい骨のようなものをもっている。創業者精神とでもいうのだ

  • 新卒+1.0

    ある経済評論家が、映画「ゴジラ-1.0」を何度も見てきたとラジオの番組で語っていた。今さらながら「何のために」と思って、映画館に行って見てきた。たしかに、もう一度見てもいいなと思う内容だった。前評判通りハリウッド版のようなカネはかかっていない。だが、しっかり

  • スーパーホワイト

    住宅ローンを組む際に、事前審査をするわけだが、個人信用情報機関にまったく記録のない人もいる。いわゆるスーパーホワイトというものだが、22歳で社会人になりたてというならまだしも、30歳で何の登録情報もないなら、金融機関も与信の判断がつかないことになる。金融機

  • クリフハンガー

    コンビニ行くたびに、商店で何かを買うたびに、財布からカードを取り出してポイントを貯めるようなパターン化された行動を繰り返している。疑問にも思わなかったが、本当にそんなポイントが必要かどうか。どんな意味があるのだろう。一年で、千円か2千円か、多くても1万円に

  • 12月の風景

    12月になるとさすがに反響も落ちてきている。年末感が漂ってきていて活気がない。何も急いで家や土地を買わなくてもいいだろうと、もしくは、できるならもう少し考えてみたいという意識がどこかで決定を先延ばしにしてしまうのだろう。実際、年内に片づけないといけないこと

  • ステンドグラス

    いつも胸のポケットに差しているボールペンがある。もう十年以上前になるか、ずいぶん長く勤めていた会社を辞める時に、送別会の席で後輩たちが餞別にくれたものだ。「契約ペンとして使ってください」とのことだったが、実際、胸に差しているだけで、一度もカートリッジのイ

  • 253人

    若くして頭角を現して、優秀な業績を重ね、企業内のピラミッドを二段抜かしで登っていくような人がいる。技術や知識を周囲と競い合って階梯を登って行ったわけだから、何かと目立つ存在であるし、それなりの評価や地位や収入を得られていいし、多くの人を従え歩くことは当然

  • 画竜

    自分の好きなことを趣味や職業にすることはできるが、趣味なら、うまくなれなくても、楽しんでやっているのだからそれでいい。職業はそうではない。経験値をあげ、スキルを磨き、成果を上げないと居場所を失う。まして不動産業なら、営業なら、成果が必要だろう。うまくい

  • 人には誰でも美意識があって、職業や立場、常識や法律以外で、自分の行動、言動を縛るものがある。理性で判断する以外に適、不適、ことの是非を無意識に判断している。生活に服装に言動に現れる。人にものをもらったり、施しを受けたりすることを嫌う人もいるし、負けず嫌い

  • 無神経な人はどこにでもいるものだ。自己中心的で他人の気持ちを考えない人が多い。若いのならまだいいが中高年の中にも少なからずいる。周囲が精神疲労を起こしてしまうこともある。お客さんから担当を変えてくれと言われた上司もいるだろう。悪気はないのかもしれないが、

  • 落日の闘魂

    去年の10月、プロレスラーのアントニオ猪木が亡くなった。子供のころからのファンだった。毎週、金曜日のプロレス中継を楽しみにしていた。手に汗握るという表現がそのままなくらい熱心に見ていた。プロレスを見なくなったのは、ちょうど猪木が引退したからかもしれない。

  • 居場所

    家や土地を売る理由はたいていが住み替えだったり、相続がらみだったり、資金繰りだったりする。使わないから売りますと言ってもそれぞれ差し迫った理由がある。近隣と深刻なトラブルがあって嫌気がさして売ることもある。購入のときにも、買わねばならない理由がある。若い

  • 朝礼

    仲介業者の営業のいいところは、実際に顧客の家を訪問することだ。建売業者の営業とは違う。しっかりとお客さんの目を見て話をすることは大事なことだ。対話の効果がプラスなのかマイナスに向かっているかをリアルに体感できる。場数を踏めばそれなりに吸収するものがあるだ

  • お神輿

    誰でも多くの顔を持っている。内気でもスポーツマンだったり。上品でも野心家だったり。優しく見えても快楽主義者で嘘つきで狡いこともあるだろう。人生がアンフェアであっても恐れずに立ち向かう人であるかもしれない。賢いと自分では思っているのに簡単に人を信じてしまう

  • 飛行機雲

    去年の年末から、しばらく更新しなかった。アクセスしてもらっているのに申し訳ないことだ。忙しくて手に負えないほどの量の仕事があったからだ。目まぐるしく状況が変わった。重圧感もあったが挫けはしなかった。立場の弱さを自分で認めればお仕舞だから何とか耐えた。ずい

  • プールサイダー

    クリスマスは終わったが、サンタクロースを信じている子供はあどけなくて可愛いものだ。太った白人の老人は、一夜限りだが子供たちのヒーローだ。まだ幼いからと周りの大人は目を細めるが、では神仏を本気で信じている大人は幸せなのか。神仏に身ぐるみはがされたような人を

  • 値札

    わからないことは、行政であったり、司法書士や土地家屋調査士、設計士や水道業者、地元の他業者に確認する。売主のかすかな記憶をたどることもある。契約の前の調査がしっかりできているかどうかは大きな問題だ。売買契約の前に重要事項の説明を行うが、重要事項を普通に

  • 人生の大学

    緊急事態宣言が解除され、コロナの感染者が激減しても、長い間外食する習慣がなかったから何か食べに行こうとは思わなくなった。透明であろうとアクリルボードに囲まれていては圧迫感が半端ない。食べたいものはテイクアウトで買って帰る習慣がいつの間にかできてしまいそれ

  • ウィズコロナ

    会社の帰りの電車で寝込んでしまって、降りる駅を通過して最終駅まで行ってしまうことがたまにある。疲れがたまっている。また、20分待って30分もかかって本来降りるべき駅に戻る。もう10時をずいぶん過ぎているのに駅前の不動産会社は蛍光灯がついていてまだ担当者が働いて

  • 35年

    緊急事態宣言が解除になったが、マスクを付けなくていいわけでなく、目の前のアクリルのパーテーションが無くなるわけではない。商業施設や飲食店の制限が順次緩和されて再開されることになり、学校の行事ももとに戻る。去年、入学した大学生は入学式もなく授業もリモートで

  • 社内書類

    パソコンのHDをSSDに換装してもらった。ウインドウズがアップデートするたびにパソコンが動きにくくなっていった。ストレスがたまった。詳しいことはよくわからないが、新品に買い替えるまでに試してみようと変えてみた。こんなにサクサク動くとは驚きだ。廃棄しようとしてい

  • 混沌

    妹のような奥さんだったり、母親のような奥さんだったり、上司のような、監督やマネージャーのような奥さんだったり、いろんな奥さんがいるだろう。感謝の気持ちしかないような、あるいは何かの罰ゲームだと感じるような奥さんもいるだろう。以前はいたが今はいない者もいる

  • 繁忙期

    小学生の体育の時間、整列の号令がかかってクラスメートが並んでいるのにずっと地面に向かって蟻と遊んだり、地面に絵を描いているような子供がいた。わざとしているのではなくて、ほかの子供にあわせることができない。病んでいるわけではなく行動パターンをうまく作れない

  • マイナンバー

    ときどきユニクロで買い物をするが、レジの横にかごを置いただけで、店員が商品を確認なしで支払額が表示されるシステムがあってずいぶん便利だ。一方で、スーパーやコンビニで買い物をするとき、後ろに長い列ができていても、カードを使わずに、財布の中から10円玉、5円玉を

  • どんでん返し

    職場を見渡し、自分で選んでここに来たと思っているならそれは違うだろう。やりたいことがほかにあったはずだ。綺麗で稼げて格好の良い仕事であるかもしれないし、人気企業であったり注目を集められれる仕事でなくても、自己のスキルを活かした職ではなかったか。そこへ行

  • 忠誠心

    周囲の人が2回目のがワクチンの接種を済ませたという話はちらほら聞いている。早く元の生活には戻りたいが、感染者が増えるばかりだ。医療体制がパンク寸前に追い込まれる中、今、感染することは避けたいので、休みの日はできるだけ家にいるが、幸いというかこれまで、オリン

  • ガラス張り

    不動産業者にもいろんな業態があり、一般のお客さんを対象としない業者もある。コンビニ用地や病院の開業用地ばかりを探している業者もある。そういう業者なら雑居ビルの上の階でもいいわけだが、一般的な不動産業者の場合はたいてい1階にあって、ガラス張りの店舗になってい

  • キーワード

    梅雨がが明けるのはいつかと気になるくらいは雨の日が多い。台風や集中豪雨で災害が起きやすいシーズンでもある。ちょうど今、コロナ禍やオリンピックよりも関心を集めているのが、熱海の土石流のニュースだ。大雨が数日続いた後、山から谷沿いに2キロにわたって土砂が流され

  • 書類

    書き上げた契約書の表示や特約条項、重要事項説明書、覚書や社内書類を読み返してチェックしているか。ポスティングチラシや折り込み広告をしっかりと見直しているか。同僚たちと読み合わせをしているか。書類にレ点チェックをするとか、付箋を貼ったり、マーカーを引いたた

  • バランス

    誰もが毎日、気になるニュースはコロナの感染者数だが、高い水準で混沌とした状況が続いている。ゴールデンウィークに入る前、緊急事態宣言が発令されても人の流れは変わらなかった。飲食店ばかりがやり玉に挙がっているが、多くの人の仕事に影響が出ている。休業要請の対象

  • ホタル

    年賀状や暑中見舞いが宛先不明で戻ってくることはよくある。会社携帯が繋がらなくなることもある。取引関係者で、連絡が途絶えることは珍しくない。地場の業者なら短期間で担当者が入れ替わるものだ。3年勤めるのは長いほうで、5年も続くのはまれだ。大手でも10年もいない。

  • 新入社員

    ある大手業者に行くと、いつも契約室の奥で印刷機が高速で動いている音がする。インクの匂いもする。そんな大気が身体にはいいとは思わないが実際はどうか。何れにしても、今、そんなに悪い状況ではないとホッとする部分もある。不動産業者を訪ねて営業担当者と親しくなって

  • 後ろ姿

    いわゆるニュータウンと呼ばれる地域。道路や隣地から高低差があり、ひな壇のような造成で、日当たりが良くて風通しが良くて外観も立派に見えるが、実は住みづらい。現地を見に行くと空家が嫌でも目につく。眺望がいいのは坂があるから、敷地が広く価格が手ごろなのは利便性

  • 徳ハ孤ナラズ

    アメリカ映画でよく見るシーンがある。冒頭で、リストラなどでクビを言い渡された担当者が、小さな段ボール箱に私物を詰めて、社内から外へ出ていく姿。敗けたのだ。去るしかない。これも、これも、これは、少し違うが、こうありたい。

  • 配送荷物

    会社から家に帰って最初にすることは、AMAZONから来た配送の小包をこじ開けることだ。それこそ、生鮮食料品と高額なもの以外はたいていお世話になっている。配送荷物は自分へのプレゼントでもある。週に何本か見る映画もAMAZONのサイトで見る。古い映画のDVDも買う。知り合

  • 市民マラソン

    毎年12月上旬に市民マラソンがある。1万数千人というランナーが参加するから、その日は周辺の地域は車両通行止めになるような大きなイベントだ。幹線道路で応援する人の波。その中に長い付き合いの営業マンがいる。50代半ばで毎年参加している。会社の健康診断で、20代のと

  • 面の皮

    医師が患者の患部を押して症状を診断するように、営業担当者はいくつかの質問をして顧客の本音を探る。どこが痛いのかわからねば、有効な対応ができないから。馬鹿な世間話を延々と続けることを営業だと思っている担当者は多い。主婦の立ち話とどう違うのか。顧客とのコミ

  • 17ブロック

    GWが明けた最初の平日、車で出かけたら、普段は混まない時間帯に幹線道路が大渋滞で、世の中が一斉に動き出したような感があった。約束の時間に遅れそうな雲行きだった。混むのは予想はしたが、ここまでとは。ボタンを掛け違えたら、先に進むより途中で引っ返してやり直すの

  • ゴミ屋敷

    ベッドタウンの位置づけの昭和50年台後半にできた中規模の住宅地に行って来た。街並みは古くなったが、今でも人気が高い。その物件には特に何も問題がなかったが、目と鼻の先ほどに、近くにいわゆるゴミや屋敷、もしくは、その一歩手前の状態の家があった。優良な住宅地で、

  • 束の間

    実は、映画が大好きだ。それもいい歳になってから好きになった。いくつかのセリフは自分を支える言葉となった。久しぶりに黒澤明の「七人の侍」を見た。3時間を超える長い映画だが、心に残る言葉がある。村を野伏せりの集団から守る浪人たちの頭目の言葉だ。「腕を磨く、そ

  • 土地神話

    あと数日でGWに突入するが、同時に、あと数日で、元号が平成から令和に変わる。ちょうど、昭和が平成になる頃、新人の営業マンだった。ポケットベルはあったが、携帯はまだなくて、ワープロはあったが、パソコンはなかった時代だったが、世の中、景気がよくて、不動産の価格

  • ロードサイド

    信じがたいことだが、平成の初めの頃、ポケベルなどいらないと息巻いていた営業マンがいた。その後も、パソコンなど要らないと言っていた者もいた。ホームページもいらないし、デジカメなどいらないとも言っていた担当者もいたな。明治時代になっても、ちょんまげを切らない

  • 熱帯魚

    車のディーラーとか不動産業者に行くと、フロアの隅にキッズコーナーを設けてあることがある。子供は自分に注意が行っていないと騒ぐもので、小さな子供におとなしくしていろ言ったところで、じっといてくれるはずもないから、そういうものが必要だ。いたいけな子供たちに仕

  • シャッター街

    ナビで車を走らせると行くとなかなか道を覚えないものだ。画面の矢印に目がいって、肝心の目印を見逃している。その地域のことをわかろうとするなら、歩くのが一番だ。仲介業者の担当者が靴底をすり減らしてチラシを撒く意義の一つは目印の確認だ。だから、時間のある時は担

  • Show The Flag

    月末になると、帰りの電車で、寝込んでしまって、気が付くと最終駅で気が付くことがある。駅員に肩を叩かれて、またかとため息をつく。20分電車が来るのを待って、15分かけて本来降りる駅で降りることになるが、そんな時間でも、地元の不動産会社の事務所の電気がついている

  • ボーダーライン

    会社の帰りに塾帰りの小学生の集団に出合う。もう10時過ぎではないか。これまで、2月は不動産の需要期、住宅シーズンの始まりという認識しかなかったが、よく考えてみると、受験シーズンの真っただなかでもあったんだな。夜、遅くまで勉強する子供も大変だが、親の負担も大

  • 15分

    新人の時に、先輩の営業マンに5分前の10分前という言葉を教えてもらったことがある。人と約束をして、5分前に着くのは礼儀だが、業務なら、お客さんとの約束の5分前のその10分前に約束の場所に行くべきであるということだ。現地に早く着いて現状を確認、把握する。もう一度

  • 現場百回

    少し前に家の給湯器を買い替えた。しばらくして、今度はエアコンの室外機の音がおかしくなってきたので、すぐに家電の量販店に行って新しいものにり替えた。まだ、使えるレベルだったが、そのまま使おうとは思わなかった。隣の家から苦情が来るのは避けたいから。家を売る

  • 尾てい骨

    昭和が平成に変わるとき、まだ一人前ではないが、もう不動産の営業担当者だった。当時は、不動産の営業などは人生最後の仕事だと位置づけられていた。銀行系でもない限り、新卒の担当者などいない。信用金庫やカーディーラー、司法書士事務所の補助者、注文住宅の営業など、

  • 視差歓呼

    家を出てから時に、鍵を閉め忘れていないかとか、気になるとか、お客さんに現場を見てもらった後の戸締り、ブレーカーのOFFが気になって、せっかく、車で出たのにまた戻って確認することは誰でもある。そういう時は指さし確認をするのに限る。目で見て確認して、指を差して

  • カニ

    仲介業者の事務所はバケツの中のカニのようだ。誰かが誰かを踏みつけて這い上がろうとする。ただ、上を目指したいようにも見えるし、逃げ出したいだけのようにも見える。上にいるカニが優越感を持って悪いとは言わないが、バケツの中にいることは同じだ。外に出られる者は少

  • ニュータウン

    郊外にできた大型住宅地をニュータウンと呼ぶ。昼間の人口より夜の人口が多いことから、ベッドタウンという呼び方もする。昭和40年代から多くのニュータウンが作られ、都心から遠く離れた山奥まで開発をしていた。新幹線で通勤する会社員もいた。新人の頃、街並みがきれい

  • 物なり

    一枚の地図を何人かの営業担当者で切り分けると、それぞれ値札が付いていることがわかる。物なりのよい場所と、草も生えない場所もある。いい場所をとるのは優秀な担当者だ。スキルもあるし、熱意もある。客受けも悪くない。会議では褒められる役回りだ。数字が悪くて、熱

  • あしもと

    家を建てる前に、担当者と工事業者が粗品と挨拶文をもって、現場の周辺に挨拶に行くものだ。ご近所へはしっかり挨拶をしておかないと、あとあとクレームになることが多い。いきなり工事が始まったら、興味を持ってくれる住人もいるのだろうが、たいていは挨拶がないと怒るに

  • 伝言ゲーム

    伝言ゲームという子どもの遊びがある。最初の発信から、次々と伝言が繰り返されるうちに、内容がどんどん変わっていく。最初と最終の情報がが大きく異なるが、子供の遊びなら面白いが、仕事だったらどうなる。上司が部下に指示し、部下が業者に発注する。あるいは、お客さ

  • スキル

    ハウスメーカーの工場を見学したことがある。広大な敷地の中に、大きな工場の建物がいくつもあった。セキュリティが厳しいこと、工場の規模の大きさ、工場内の清潔さと静寂さに驚いた。一つの都市のような印象だったと表現すればよいのかもしれないが、こんなところで働きた

  • 通用口

    ある業者の社員が出入りする通用口に、大き目の鏡が置いてある。ネクタイが曲がっているかをチェックするためでもあるが、会社を出るときの自分の表情を見なさいということでもある。暗い顔をしていると、まとまる話もまとまらないからだ。トラブルを抱えていると、ストレ

  • 松葉杖

    何かの機会に医者が言っていた.。歩ける患者を車いすに乗せてはいけない。・・傷みがなくなったころには、本当に歩けなくなっているから。歩行器でも、松葉づえでも、歩けるなら、歩かせよと。動かない間に、どんどん機能が低下するからだ。ペーパードライバーはいつか本

  • 痛み

    病院に行けば、医者は患者の痛い部分を押さえるものだ。痛いところを探ってどれくらい痛いか確認する。傷みがわからなければ、治療できないから。患者は痛みを感じると、積極的に注射の痛みや、飲みづらい薬にも耐える。不動産の売買でも、お客さんと営業担当者の関係も同

  • 販売資料

    営業担当者からお客さんに渡す資料というものは大事なものだ。ベテラン担当者の適当で曖昧な、その場限りのセールストークよりも、その出来の良しあしで、買うか止めるか、売るか他社の担当に頼むかの判断材料のもとになる。営業スキルなどいらない。資料ひとつで契約が取れ

  • 覚悟の前

    9月になった途端、大型台風が来た。鉄道もすべて運休して、会社も休みの地域もあった。家にいても緊張感があったろうな。あちこちで、電柱が倒れたり、トタン屋根が吹き飛んだりしたが、まさか、関空の滑走路が水没するというような光景は想像できなかった。関空の生命線と

  • 濡れ落葉

    以前、同じ職場で働いていた担当が自分で小さな店を出した。事務員に奥さんは使わない。事務担当者は雇わないそうだ。もとは車の営業をしていた。マツダの車のディーラーにいた。トヨタの車なんか誰でも売れるというのが口癖だったが、優秀な担当で、車でも表彰され、不動産

  • 酒を飲まないなら人生の三分の一を無駄にしたなどと言うのは理不尽な話だ。血液型がO型だから、大雑把な人間で、ゴルフをするから社交的で交友関係が広いとは限らない。だからと言って、集団に属性を与えて特徴づけをするのは、意味がないことではない。立派な学校を出てい

  • 働き方改革雑考

    土地や、マンション、一戸建てを問わず、年間40本もの契約をする担当者がいる。社内分業で補助をつけてもらえる会社もあるが、その相当はそうではない。自分ですべてやる。かなり忙しいはずだが、目を吊り上げて仕事しているようには見えない。そんなに緊張しているようには

  • アベノミクス雑考

    大規模ニュータウンは基本的に昭和40年代、万博以降に作られたものが多い。なんとか台とか、なんとかが丘という名称のつく住宅地は、ひな壇形式で、坂があって、隣接地間では高低差がある。大きな石組に建てられた家は、まるで武家屋敷のような佇まい、立派に見えた。当初

  • ハザードマップ雑考

    重要事項説明の際にはハザードマップをつけるべきだ。土砂災害警戒区域は見逃しやすいし、実際、本来、入るべき場所に指定がない場合がある。地元住民のエゴが理由だ。避難場所も含めて説明している。説明したから、やめるという客はほぼいない。過去の浸水歴や土砂災害の

  • 案内注意書き

    お客さんに現場を見てもらうときには、いい条件も悪い条件も、さらけ出して、ありのままを受け入れてもらえるようにする。間違っても、お客さんに先に、現場で新しいことを発見されてはいけない。新しい発見イコール、新しい条件となり、新しい条件は、交渉条件になり、当

  • 本物の一日

    仕事がが継続してできるのは、・・仲介手数料がもらえるのは、・・土地を仕入れることができるのは、これまでの営業活動の積み重ねの結果だ。不動産の取引の中で、出てくるメンバーはそんなに多くはない。売主、買主、設計士、司法書士、調査士、仲介業者、近隣住民など。メ

  • レッテル

    酒を飲みませんと言ったら、あなたは人生の3分の1を無駄にするなと言われたことがある。なに、誉め言葉だ。人生の3分の2はしっかり手ごたえがあるということだ。酒を飲まなくても、ゴルフをしなくても、仕事はできる。ゴルフをしなければ人脈ができないというなら、不動産に

  • 抜け道

    どんな地域にも抜け道がある。時間を短縮するため、混雑を避けるためにいつか気が付くと抜け道ができる。カーナビの矢印がどちらに向いていても、その道を通る方が目的地まで早く着くからだ。結果的に、道の広さに、比べて交通量が多くなる。利用する人には便利だが、住ん

  • 価格査定の手引き

    売主が個人なら、売り出すときに、仲介の担当者はどこを見て欲しいかという質問をする。そこを見逃して、販売活動をしても、交渉が入った時、売れなかったときに価格が下がらない。中古物件で買った売主なら、なぜその物件を買ったかというのも有効な質問だ。アピールした

  • バケツリレー

    少し前、信号機の故障で、電車が数時間運休になり、ちょうど、電車の中にいた。20分近く身動きが取れなかった。慣れっこになっているわけではないが、電車の中は静かなものだった。何故か、3分に1回車内アウンスがあって、乗客は自分の携帯で運行状況が確認できているので、

  • 見切り品

    会社の帰り、バスを待っている間、駅前のスーパーに立ち寄ることがある。21時を過ぎると食材の一部は3割引き、半額のシールが張られる。そんな時間に定価で買うのもいやだが、一日の終わりに、見切り品を買いたくない。夜、遅くても、新鮮なものが買いたい。住宅の場合も新

  • 祈り

    同じ1時間の通勤でも、1本で行けるのと2回乗り換えるのとでは、疲れが倍ほども違いますよというような、話をするにはお客さんの情報が必要だ。勤務先や年収や、家族構成が分かっていないと、的の外れた話になる。仲介業者は購入動機を掘り下げて、そのお客さんにあった物件

  • ビルダーの営業担当者諸君!

    仲介業者の営業マンが、物件を受けて、最初にすることは物件資料を作ることより、まずは手持ちのお客さんに電話をする。買い取り業者の場合もある。「こんな物件が出ましたが見てみませんか。資料はまだないですが、」。会社に帰ってかえって資料を作って、ネットに登録す

  • 居場所

    肉を売るには鉄板で焼けこげる音やにおい、ビールを売るなら、ジョッキについた水滴、てんぷらを売るなら油のはじける音を客が連想することが大事だと教わったことがある。ホイラーの法則だったか。不動産なら、住宅なら、家族だんらんを思い浮かべてもらえることが有利だ

  • 四十七士

    立川談志の言葉に、「落語は忠臣蔵の討入りした四十七士じゃなく、逃げちゃった残りの赤穂藩士二百五十三人が、どう生きるかを描くもんだ。」というのがある。四十七士は自力で、目的を達成できる集団。二百五十三人は自力ではむつかしい。サービス業が扱うのはこの二百五

  • トラブル考察

    年収400万円の夫婦が35年のローンを組んで、車のローン、子供の塾代、生命保険、光熱費、等々支払うと、旦那の小遣いを0にしても、家計は赤字になる。それを補填するために、奥さんがパートに出かけるわけだが、それでも貯金をするような余裕はない。真面目な人でないと務ま

  • 走馬灯

    なんと3年もブログを更新していなかった。まだ、生きていたのか。3年たったが、特に成長したということもない。ただ、まだ不動産業界にいて、同じようなことを十年一日のように繰り返している。7月になって、選挙があるし、EUからのイギリスの離脱がどうなるなどと言ってみ

  • 夢のまた夢

    懐かしい。半年ぶりの投稿ではないか。前の会社を辞めてからもうすぐ2年になる。ずっと同じ会社に長くいたせいかその後入社した今の会社は今も馴染めぬ。ブラック企業というほどではないが勤務内容も拘束時間も相当にきつい。得るものはあった。なかなか経験のできないこ

  • 永遠の0

    平成26年が明けた。大手仲介は12連休というが、早いところでは4日からの営業という。新人の頃は契約することが楽しくて、休みなど要らないと言っていた。仕事に興味があり実際、面白かった。労働の反対給付たる給与も関係なく、ただ、仕事が面白かった。そんな時代がかつて自

  • 一歩

    ブログをはじめて7年ほどになるが、ひと月も更新しなかったのは初めてだ。それだけ忙しかった。次から次へ仕事を処理していっても、また、次から次に仕事がある。生きていくことは戦いだから、愚痴はこぼしてても手は休めなかった。若いころ、目的と手段をはき違えていると

  • 宅建

    毎年なぜか1点違いで宅建試験に落ちる営業マンはどこにでもいる。必ず1点の差。不思議なことだ。今年も33点だったという営業マンに会った。34点が合格ラインと資格の学校が言うからだろう。もし33点が合格点なら、記入ミスとでもいうのだろう。甘ったれてないで、真剣に勉強

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