カエサルの暗殺以後の動乱を描いたのが、ローマ人の物語13ユリウス・カエサル ルビコン以後である。 絶対的な権力者が暗殺によって死に、その後の権力争いが勃発するのは、日本の戦国時代の織田信長の本能寺の変ににている気がする。 ただ、古代ローマの場合はカエ
ポンペイウスの残党との戦い、そして、カエサルによるローマの行政改革について書かれたのが、このユリウス・カエサル ルビコン以後[中]である。 すでに、ライバルであったポンペイウスを破り、残りの戦いは消化試合と行った感さえある。 ただ、それは後世に生きる私
ルビコン川を渡り、内乱へと突入するのが、ユリウス・カエサル ルビコン以後[上]である。 よく欧米の表現で思い切ったことをする例えでルビコン川が出てくるのは、この故事からきている。 ルビコンを渡った以後のカエサルの行動は、粗暴ではなく理性的であり、暴君や
カエサルとガリア人との戦争について書かれているのが、このローマ人の物語 ルビコン以前[下]である。 武器や軍制の面で優勢なのがカエサル側であり、人数や身体能力、地理的な面で有利なのがガリア側であるといえる。 すでに、カルタゴを始め多くのライバルとの戦い
カエサルが活躍を始めるのが9巻からである。 特に多くの人が知っている、ガリア戦記もここからである。 ただ、ガリア戦記が始まる前のカエサルの政治家としてのローマでの活躍こそ注目に値するのではないだろうか。 グラックス兄弟が頓挫した「土地法」をカエサルは成
とうとう、ユリウス・カエサルが登場する巻が始まった。 古代ローマ史において、あるいはヨーロッパ史、さらには世界史においてユリウス・カエサルの存在は、極めて重要である。 彼の業績を知ることは、世界史の流れを知る上で絶対に役に立つ。また、彼の人生もドラマ
マリウスやスッラによる粛正。それによる国内の混乱。それが勝者の混迷[下]で描かれている。 個人的にはスッラは、単なる将軍や政治家を超えた広い視野を持って行動できる人物である点を評価したいと思う。国体を維持するために多くの政策を打ち出し、事が済んだら独裁
ポエニ戦争に勝利し、地中海の覇権国家となったローマであるが、今度は内政問題が勃発する。それが、この「勝者の混迷」である。 現実社会でもよくあるのは、具体的な敵が存在するときはとにかく協力しなければならないから団結するけれども、それが過ぎ去ってしまうと自
ハンニバルとスキピオの争いは、両者ともに名将であるが故に、歴史的価値が高い。 確かに、後の時代をみても、片方が名将であるか、あるいは両方とも凡将ということがとても多い。だから、理にかなわないような行動が多かったり、行き当たりばったりの行動がとても多い
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