板谷梅樹の世界

板谷梅樹の世界

★取材レポート★モザイクアートは、普段は街中で目にすることがあまりないかもしれません。大きなモザイク壁画などは、建物と一体になっていることが多いので、建物が壊されると一緒になくなってしまうのです。「昭和」モダンのアートシーンを飾ったモザイク作家・板谷梅樹(1907-1963)の展覧会が、泉屋博古館東京(東京・六本木)で開催中です。梅樹の父は、近代陶芸の巨匠・板谷波山(1872-1963)です。波山は失敗した作品を砕いてしまったので、庭には陶片が沢山あったようです。梅樹は子どもの頃から、美しい色彩の陶片を色々な形に砕いたり寄せ集めたりして遊んでいました。梅樹は20代半ばから、陶片を活用したモザイク画の制作を志します。代表作は旧日本劇場一階玄関ホールの巨大なモザイク壁画(1933年作、原画:川島理一郎)ですが...板谷梅樹の世界