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2018/08/02

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  • 折々の写真&雑感 540

    6月の第一週は皆の都合が悪く、次の週に府中の郷土の森にアジサイを撮りに行こうと写真仲間で話がまとまった。而し、この原稿を書いている時点で第二週は梅雨に入ったかと思われるほどに雨の日が続く予報が出ている。その合間を縫って行くか、それともその次の週にするかはまだ決めていない。アジサイは7月までは撮影出来るとは思うが、撮影地での旬と云うものがある筈だ。以前に都営三田線の「白山駅」から二、三分で行ける白山神社境内のアジサイを撮りに行ったことがあるが、その日は丁度旬だった。瑞々しいアジサイが多く撮れたが、残念だったが人も多かった。我々は撮り始めた時間が早かったので、全員が充分に撮ったようなので早めの昼食に行くことにした。店の名前は忘れたが、今でも食べたスパゲッティーの味は忘れていない。私が花を撮り始めたのはコロナ禍...折々の写真&雑感540

  • 折々の写真&雑感 539

    タイのバンコクに単身赴任になった友人を訪ね、例のトンチキな友人と二人でバンコクに行った。8月のお盆休みが過ぎると航空運賃が大幅に下がるので、それを待って9月早々に行くことにしてチケットを予約した。親しい旅行会社の社長は「今ですと、ビジネス・クラスのチケットをお安く出来ます」と云って金額を示して勧めてきた。友人に相談すると、そんな安く手に入るならそれで行こうと話がすぐにまとまった。一週間ほど友人のバンコクの社宅に泊めて貰うことになった。以前から行きたかったアユタヤに行った。のんびり何日か過ごしたかったが、翌日の午後3時を過ぎたころから空模様が悪くなってきた。ホテルのマネージャーは「台風が来ると、バンコクに帰れなくなるかもしれない。だから早く帰った方がいい」と気持ちよくキャンセルを認めてくれた。多くの観光客も...折々の写真&雑感539

  • 折々の写真&雑感 538

    アメリカ空軍に勤務していたころ、昼休みに職場の皆と野球をやるのが常だった。或る日、無理な体勢で捕球したせいで腰を地面にたたきつけた。激痛ですぐには立ち上がれなかった。同じチームの少尉がスタッフ・カー(通常の兵士は公用ではジープに乗るが、位が上になるとセダンに乗るからそのように呼ばれていた)を手配し、私を抱きかかえ、スタッフ・カーにそっと乗せてくれて自宅まで送り届けるように運転手に伝えてくれた。私の車は少尉が運転してスタッフ・カーの後ろからついて来た。少し痛みが和らいだので近くの行きつけの医院で診察を受けた翌日、紹介状を持ってお茶の水にある順天堂の整形外科に行った。種々の検査の後で、両足首に小さな針を刺し、ガイガー・カウンターのようなものを観ながら若い医師が検査をした。結果、手術の必要はないとの事だった。整...折々の写真&雑感538

  • 折々の写真&雑感 537

    中学の同級生に調布に住んでいて「正調の調布弁」を話すと仲間から云われている奴がいた。遊びに来い来いと再々云われて彼の家を訪ねた。彼の家は調布駅から西へすぐのところにあり、広大な畑が京王線の上下の線路に分断されていた。お昼をご馳走になった後で彼の友人宅に一緒に行った。その家も豪農で大きな屋敷と広大な庭があった。その庭の一角に小屋があった。どうも犬小屋とは違うようなので聞いてみるとタヌキを飼っているとの事だった。動物好きの私は急いでその小屋に向かった。タヌキは私の方を見て敵対心をむき出しにしていた。友人の友人は「こいつ、もう一年以上もエサをやっているのにちっとも懐かない」と云っていた。現在のようにその飼い方をインターネットで手軽に調べられる時代ではなかった。「犬用の首輪をつけて散歩させてやろうにも、俺が小屋に...折々の写真&雑感537

  • 折々の写真&雑感 536

    先週のブログで述べたように、一番大きいノートパソコンを買ってきた積りだったが、家に置いたままにしてあったディスクトップのディスプレイと比較するとまるで大人と子供だった。その上、SSDのローカルディスクCの領域は250GB程しかなく、Dはカタログでは2TB(実質1.8TB)であったので、ローカルディスクのCとDを入れ替えることから始めた。そして空になったDに外付けのSSDのバックアップファイルから全てのものをDに移した。そしてメーカーが設定していた背景を削除し、以前から使っていた背景を設定した。おかしなもので、見慣れた背景にすると画面の小さいのがそれ程気にならなくなった。だが、使いにくさが解消されたわけではない。以前のものはHP(ヒューレットパッカー)だったがノートパソコンは富士通のものだ。使い辛い原因はメ...折々の写真&雑感536

  • 折々の写真&雑感 535

    W11についてきたOneDriveだが、役に立ちそうもないので根こそぎ削除しようとしたが、CFカードから写真をパソコンに取り込む手段が無くなってしまうので、悔しいが削除するのを止めた。以前はUSBを介してCFカードをパソコンにつなぐと、ファイルの名前まで付けることが出来、非常に簡単にパソコンに写真を取り込めた。それがW11になってからは、そのような便利な機能が搭載されていないOneDriveに代わってしまった。これは非常に使いにくい。USBをパソコンに差し込むたびに用もないのにOneDriveがシャシャり出で来る。エクセルの表だけのものなら、途中で引っ込むが、表の中に一枚でも写真があると、OneDriveが自分のファイルの中にその全てを取り込もうとする。そんな時は急いでOneDriveの「キャンセル」をク...折々の写真&雑感535

  • 折々の写真&雑感 534

    備蓄米をチビチビ出したのではコメの小売りが下がるわけはない。それどころかどんどん上がっている。自民党がコメの価格を維持するためにこのような政策を行っているとしか考えられない。コメ農家だけを手厚く保護し、我々一般消費者のことをちっとも考えていない。一律5万円の配布だとか食品の消費税を下げるかゼロにするかとかそんなことで国会では野党と自民党は誰が書いたかわからない紙をお互いに読んでいるだけだ。もっと根本的なことで物価を下げる努力をしたらどうだ?円の値を上げれば自動車の輸出が不利になると云っているが、その産業に携わる何倍もの人たちが物価高に苦しんでいる。特に年金生活者にはこの物価高は堪える。肥料が上がればコメの値を勝手に上げればいいが、年金は各自の都合で上げたり下げたり出来ない。アメリカのコメにはキャルローズだ...折々の写真&雑感534

  • 折々の写真&雑感 533

    「写真の勧め」。写真は勧められるが、私には学問など勧められない。フィルムで写真を撮っていた時代は、自宅に暗室を作り、自分なりに満足もしていたし、失敗を悔やんだりもしていた。それが白黒からカラーなると、現像だけではなく焼き付けや引き延ばしも大変な技術を必要とし、機材にも莫大な費用がかかると聞いた。白黒のころは現像液の中に手を突っ込み、「大体20度だ」のような気楽な調子で良かったが、カラーとなると電子バットを使い正確に20度になるように設定しなければいい色が絶対に出ないと云われといた。その電子バットは一つ5万円で、それを5つ用意する必要があった。3万円の給料ではカメラ雑誌の懸賞金を足しても、一つ買うのもままならなかった。日舞の舞台写真ではかなり稼いだが、毎月あるわけではないので、その稼ぎは他に使ってしまった。...折々の写真&雑感533

  • 折々の写真&雑感 532

    外国からの観光客が「日本はゴミが落ちていなくて、とてもきれいだ」と云っているとのテレビ放送を何回も見る。そして観光客は非常に増えているとも放送されている。又、「インバウンド」「インバウンド」とアナウンサーが云っているが、最初は何のことかわからなかった。何回もニュースを見ていると、それは外国からの観光客を意味することらしいことはわかったが、何とも奇妙な英語だ。学校で英語を学んだ10年間、アメリカの空軍に勤めて12年、その後はずっと貿易会社を営んできた。而し、その間に「インバウンド」と云う英語を聞いたり読んだりしたことは一度もなかった。またスーパーマーケットで使われている「後出し、先出し」をローリングストックと云っている。これも意味不明だ。それは車両を意味する言葉だと理解している。アメリカでは単に「ローテーシ...折々の写真&雑感532

  • 折々の写真&雑感 531

  • 折々の写真&雑感 530

  • 折々の写真&雑感 529

    アメリカ空軍に勤務していた時に一番下の軍曹であるスタッフ・サージャンの友人がいた。どのようにして友人になったか記憶が定かではないが、とにかく仲が良かった。彼はアイダホの州立大学を出ている。専攻は特殊な統計学だったとかで、説明を受けても難解で良く理解出来なかった。大学を出て軍隊に入ると形式的とも云える簡単な試験で将校になれる。最初は准尉だが、一定の期間が過ぎると自動的に少尉に昇進する。だが、彼は職業軍人を目指しているわけではなかったので、その試験を受けなかった。州政府での統計学の専門の職を求めていたのであるが、なかなか空きが出来ず、やっと空きが出来たと思ったら試験に受からなかった。そして次を待ち、次を待った。遂にスタッフ・サージャンになるまでだらだらと空軍にいた。こんな軍人に日本を守れるのかと不安になったが...折々の写真&雑感529

  • 折々の写真&雑感 528

    21万トンを放出すると云っておきながら15万トンにも満たないい備蓄米しか出さなかった。それ以降は流通経過を見極めながら放出すると政府は云っていた。我々庶民にとってはコメの取引業者が安心して値上がりを待てるようにするための備蓄米の放出の量と方法あるとしか映らない。そのように見えるだけではなく、本気でそのような方策を取っているのではないか?コメの流通価格を本気で抑える気があるなら、以前にもこのブログに書いたように最低でも60万トン、出来れば100万トンを一気に放出して頂きたい。それも小出しではなく、一度にこの量の放出をして欲しい。更なる値上げを待って在庫を抱え込んでいる業者が慌てて売りに出すようにしなければコメの値は下がらないだろう。政府はそのあたりのことを熟知した上で小出しにしてコメの高値維持に貢献している...折々の写真&雑感528

  • 折々の写真&雑感 527

    かなり前のことだが、カリフォルニアのサンディエゴからメキシコに入るときのことを思い出した。ハイウエーの終点にかなり大きな検問所があり、全ての車がメキシコの検査官に依って停められていた。周囲の車を見ても、誰もパスポートを提示しているようには見えなかった。私はアメリカ人の友人の車に乗せてきて貰って此処まで来たのだが、私以外は全て白人のアメリカ人だった。我々の車の順番が来た、友人たちは「アメリカン・シチズン」と云っただけだった。検査官が私の方を見た時、私も「アメリカン・シチズン」と云ってみた。検査官は肯き、車を通すように手を振った。ティファナには世界で一番に酒類が安く買える店があるので、大酒飲みはかなり遠くからでも買いに来る。我々も酒を買い、昼食を済ませてからアメリカ側に入国するゲートに向かった。メキシコの検査...折々の写真&雑感527

  • 折々の写真&雑感 526

    政府が備蓄米を21万トン放出すると発表しても、コメの小売価格は下がるどころか上がってさえいる。政府が指定している入札者が現在もコメの販売にかかわっている業者では当たり前のことだ。政府は嘗められている。備蓄米の「放出」、「放出」と念仏のように唱えるだけでなかなか実行しない。やっと放出量が決まったと思えばたったの21万トンだ。災害時に備える備蓄米だと云うが、今がその災害ではないのか?コメの価格を下げるための放出なら最低でも60万トン、出来るなら100万トンを放出しなければ意味がない。恐らく、政府は21万トンでは足りないと判断したら、また21万トンと小出しにするだろう。落札者はそれをため込んで米の値がもっと上がるのを待っているだけだ。コメが投機の対象になっているからに違いない。業者が慌てて売りに出すぐらいの量を...折々の写真&雑感526

  • 折々の写真&雑感 525

    連休の前に神代植物公園に写真仲間と撮影に行った。当初、足の問題で今回の参加は無理だろうと諦めていたが、浴槽につかりながらマッサージを行い、入浴後はゲルタイプのロクソニンを痛さを堪えながら擦りこんだ。そしてヒリヒリするところにはハンド・クリームを多めに塗ることに専念した。日を追うごとに痛みがどんどん軽減されていった。医学的根拠は全くない、と云うよりそのようなことは問題にせず、痛みを和らげる方法を色々と試してみただけだ。当日は6千歩ほど歩いたが、歩行の障害となるような痛みは全く感じなかった。痛みが起き、それが無くなった医学的なことは何一つ不明だが、血管に問題はないと診断されたことによって思い切って自己流の方法を試したことが良かったのであろう。要は痛くなければいいのだ。今後、一連のことを引き起こした何かが出てく...折々の写真&雑感525

  • 折々の写真&雑感 524

    1月19日付の「折々の写真&雑感」#519の続きである。予約を受けて頂いた日の指定の時間までに行き、心臓血管外科の医師の診断を受けた。一見して医師は全く問題ないような態度をした。「どうします?検査をしますか?」と聞かれた。検査をしても何も出ないだろうが、紹介状の手前、検査をしておこうかと考えているようだった。「先生はどう思います?問題ないようでしたら受けたくありません」と云うと、医師は安堵した様子だった。そして「膝から下をぎゅっと締めるソックスがあります。それを履いたらどうですか?」と勧められた。写真仲間の看護婦さんからも勧められていたソックスだった。翌日に早速買いに行った。撮影で長く歩くとき、撮った写真の処理で長い時間をパソコンと過ごすときもそのソックス「メディキュット」を履いていた。非常に軽快であった...折々の写真&雑感524

  • 折々の写真&雑感 523

    最近はトランプの下卑た声を聞かされたり、品のない顔を見せられたりする。テレビは消せばいいが、新聞は捨てるわけにはいかぬ。一人を殺せば殺人罪だが、戦場で大勢を殺せば英雄であると云われている。一人を騙せば詐欺罪だが、大勢を騙せば議員になり、もっと多くの人を騙せばトランプのような大統領になる。以前にトランプが初めて大統領になった時、多くのアメリカ人の友人たちが「恥ずかしい」と云った。だが、今回は誰も何も云わなかった。呆れて声も出なかったのであろう。テレビでアメリカ人の誰かが云った「やりたい放題のトランプだが、彼はアメリカの大統領であって王ではない。何もかも自分の思い通りになると思ったら、それは大間違いだ」と。私がアメリカの空軍に勤務していた時、或る将校の教養のある奥さんが私に云ったことがあった。「このアメリカ空...折々の写真&雑感523

  • 折々の写真&雑感 522

    NHKの空からのクルージング特別編「イタリア・シチリア島一周の旅」と云うドキュメンタリーを観た。塩田が地平線まで続いているような風景に圧倒された。天日に干されて出来上がった塩の山に、雨水を避けるために作業員がハシゴをかけて瓦を敷き詰めていた。実に旨そうな塩に見えた。以前に友人からシチリア島の塩を土産に頂いたことがあったことを思い出した。その塩があのようにして作られているのだと、深い感銘を覚えた。友人から「金が無くなっちまったので、安い塩で勘弁しろ」と云われたが、非常にありがたかった。日本で売られている塩は原材料が一応は「海水」となっているが、同じ海水でも地中海の海水から生産されるシチリア島の塩の方がずっと味があると感じた。使ってみて、天然のミネラルが多く含まれていると感じた。そして期待通りの味だったことを...折々の写真&雑感522

  • 折々の写真&雑感 521

    私には数学の才能は全くないが、暗算で出来る範囲での知識ならある。偶然にスマホの電卓には計算出来ないような数式を発見してしまった。シャープの小型の、千円もしない計算機を日常的に使っているが、それが見当たらず、仕方なしにスマホの「電卓」を使った。だが、どうも答えが違っているような気がして、49+51÷2と云う計算をやらせてみた。すると答えが74.5と出た。49と51を足せば100となり、それを2で割ったら50になる筈だ。次に40+60÷2の計算をやらせてみた。答えは70だった。念のために、大型のシャープの計算機で上の二つの計算をやらせてみたところ、答えはどちらのちゃんと50の表示になった。私のスマホはBASIO4という一番簡単で値も安い機種だ。私のスマホの電卓が異常なのかと考え、サービスセンターに電話をしてみ...折々の写真&雑感521

  • 折々の写真&雑感 520

    家内の友人の話だが、通っている内科医から認知症の診断を受け、治療の薬を処方された。その友人は「私は認知症ではないので、そのような薬は必要ありません」と云ったそうだ。内科医は怒って「もう来ないでくれ」と縁を切られたとの事だった。家内の友人の判断の方が正しいように思える。私は医師ではないので医学的なことはわからないが、その薬を断って正解だったような気がする。全ての開業医がそうとは云っていないが、患者を認知症と診断しておけば、定期的に通院させられ、処方箋代も稼げる。おまけに認知症なら全治は難しいので患者の命ある限り、言葉は悪いがいい金蔓だ。以前に私も近くの内科医から「糖尿病だ」と診断された。処方箋を持って大病院の門前の薬局に行った。その薬局で薬を手渡された時、「一度セカンド・オピニオンを受けた方が良いと思います...折々の写真&雑感520

  • 折々の写真&雑感 519

    寝ている間もエアコンをつけっぱなしにする人が増えてきたと聞く。私は必ず消して寝るので、特に寒い夜には電気毛布の温度を上げる。「頭寒足熱」のことわざ通りに電気毛布は足元でかなりの熱になる。私は電気毛布を掛けるのではなく、敷いて寝ている。或る時から、左足の外側と右足の内側のくるぶしを中心に痛くなり腫れた。その個所を抑えると痛みを感じたが、歩くときは全く痛みを感じない。何故こうなったのだろうか、インターネットで調べると同じような症状が低温やけどで起こることが分かった。特に、左足の外側と左足の内側にその症状が起こったと云うことは、私が左向きに寝ることが多いのでそうなるのだと考え、皮膚科のが原因だ。専門医を紹介するから診断して貰いなさい」と紹介状を書いてくれた。私が以前に通っていたかなり大きな病院の「心臓血管外科」...折々の写真&雑感519

  • 折々の写真&雑感 518

    2024年のNHKの大河ドラマ「光る君へ」がやっと終わった。始まった当初は何回か観ていたが、途中で馬鹿々々しくなって観なくなった。11世紀の紫式部の時代の筈なのに、女優たちの仕草や話し方がまるで現代と変わりない。その時代に生きていた人は誰もいないので、どのような仕草で、どのようなイントーネーションで話していたか不明だ。だが、現在の世の中と全く同じような話し方はしていなかっただろうし、洋装をしているような動きもなかったろう。制作にあたっている人で11世紀の世のことを知らないのは当たり前であるが、少なくとも現代風ではなかった筈だ。俳優の人たちも含めて想像力を働かせて頂きたかった。このドラマを作るのに莫大な製作費をかけたと聞く。それ以外に、なんとか低視聴率を少しでも上げようと相当な宣伝をしていた。民間会社なら、...折々の写真&雑感518

  • 折々の写真&雑感 517

    明けましておめでとうございます!皆様にはよいお年を迎えられた事とお喜び申し上げます。旧年同様、本年も宜しくお願い申し上げます。昨年の12月中にインフルエンザと新型コロナのワクチンの予防接種を受けた。2回とも「細からず、細からず」の体格のいい同じ看護婦さんが接種してくれた。注射嫌いの私でも殆ど痛みを感じない接種だった。コロナのワクチンの接種の時に、「インフルエンザの時には殆ど痛みを感じなかった。貴女は非常に注射が旨い」と云うと、赤ちゃんに打つような一番細い針を使っているとの事だった。「患者さんの苦痛を少しでも和らげて差し上げたい」とも云っていた。私は血管が細いのか、採血の時は非常に苦労する。通常の場所よりは痛いが、腕の反対側(外側)を向けてここから採血してくれと看護婦さんに頼むと、直ぐに承知してくれる看護婦...折々の写真&雑感517

  • 折々の写真&雑感 516

    貿易だけをやっていればよかったが、成り行きで国内の業者と取引をしてしまい、何千万円もの詐欺にあった件は以前にも書いた。そして床柱用の銘木だけを輸入する仕事を始めた。その資金はガソリン・スタンドに洗車機用の洗剤とワックスを販売する仕事で地道に稼いだ。やっとどうにかして貿易の仕事に戻れた。だが、多額な借金が残ったままのマイナスからの出発であった。従って飛行機はビジネス・クラスなど遠い夢で、三等のツーリスト・クラスのチケットしか買えなかった。それも、以前から取引のあった旅行会社の社長が好意で特別に安いチケットを廻してくれていた。「○○さん、今回は千円も儲けさして頂きました」とニコニコされたことが一度や二度ではなかった。ほぼ毎回このような額でチケットを売ってくれた。ビルマ(現ミャンマー)での実にならない仕事を終え...折々の写真&雑感516

  • 折々の写真&雑感 515

    「お魚くわえたドラ猫追っかけて…」と云うサザエさんの主題歌を聞くと、我が家のボス猫を思い出してしまう。東北の大震災が起こる前までは、気仙沼に嫁に行った家内の友人から毎年サンマが届いていた。今年のようなシシャモと区別がつかぬような貧弱なものではなく、丸々と太った、持っても重みを感じる、艶のいいサンマだった。調理台の上にサンマを山盛りにして、家内がそれを刺身にしようとまな板にサンマを乗せていると、ボス猫の兵太は眼をらんらんと輝かせて最低でも一匹は咥えて逃げようとの魂胆だった。家内はそれを察知していた。そして兵太の望みをかなえてやろうと、わざと油断した。それをチャンスと見た兵太はサンマの山に飛び掛かり、見事に一匹を咥えて逃げ出した。その時の兵太の顔を忘れられない。満足感の中に、多少の反省もあったのだろうか、複雑...折々の写真&雑感515

  • 折々の写真&雑感 514

    フィリッピンのミンダナオ島で栽培されているバナナに関する記事を先々週の新聞で読んだ。日本に輸出されるバナナは年間で約20万トンだそうだ。そして、その10%の2万トンものバナナが廃棄されている。理由は皮にほんの少しの傷があったり、他のバナナより大きかったりとのごく些細なことに依る。勿体ないにも程がある。日本に輸出する業者か輸入する側の業者の要求なのかは知らぬが、大切にバナナを育ててきた人たちにとってはたまらぬことであろう。そのようなバナナは捨てずに日本に送り、安く販売すればいい。そのように考えないのなら馬鹿としか云いようがない。マダガスカルでモンキーバナナを初めて食べた。一番太くて大きいものでも大人の親指ほどだ。皮は濃いオレンジ色だが、剥いてみると通常のバナナの色と変らない。だが、種類によっては皮も実も薄い...折々の写真&雑感514

  • 折々の写真&雑感 513

    今日、1941年の12月8日は日本軍がハワイのオアフ島の真珠湾にあるアメリカの軍事基地を攻撃した日である。この攻撃をきっかけに太平洋戦争が勃発した。当時の日本の駐アメリカ大使の不手際により、アメリカ政府に対する宣戦布告が大幅に遅れてしまった。だが、日本政府も日本軍もこの遅れを知らなかった。アメリカ政府は真珠湾攻撃を日本軍の卑怯な奇襲攻撃だったと世界に訴えた。だが、アメリカ軍は日本が戦争を始めることを何週間も前から知っていた。それを黙っていたのだ。そして国内には「日本軍の汚いやり方だ」と宣伝し、戦意高揚に利用したのだと時の歴史家は云っている。この時代に携帯電話があれば、日本大使の不手際を攻撃の前に知っていたであろう。日本軍は正式に宣戦が布告されてからの真珠湾攻撃にした筈である。携帯電話の番号を決めるとき、公...折々の写真&雑感513

  • 折々の写真&雑感 512

    ガラ系からスマホに変えて2年ほど経つが、未だに使い方や設定に戸惑っている。以前の携帯は単純で、然も使い始めて30年近く経っていたので使い方や設定は全て頭に入っていた。たまに新しい事をとやろうとしても、プロバイダーの助けを借りずに直感的にやり遂げられた。それがスマホになってからは画面に表示される言葉がわからない。呼び出し音の回数(呼び出し時間)と伝言の設定に出てくる「応答時間」がわからなかった。電話を受けてから留守であるとのメッセージが流れるまでの時間か、伝言に記録可能な時間なのかの判断がつかなかった。プロバイダーのサービスに聞いてやっと理解出来た。電話がかかってきてから「留守」のアナウンスが流れるまでの時間だそうだ。だが、説明書のどこを見ても受信音が何回鳴れば何秒であるかの説明がなかった。仕方なく、「応答...折々の写真&雑感512

  • 折々の写真&雑感 511

    区から米寿の祝いとしてかなり大ぶりな封書が届いた。私の住む区は、隣接する杉並区や世田谷区より、ここのところ税収が増え、かなり豊かになったと聞いている。米寿の祝いで100万円は多すぎるが、せめて10万円か5万円は入っているだろうと、さもしさを剥き出しにして開けてみた。期待が大きく外れ、区長の挨拶文と小学生が描いたお祝いのカードだけだった。さもしい私が悪いのか、しみったれ区長が悪いのかは知らないが、小学生のカードだけはないだろう。区の経済が苦しかった時代を忘れない区長を褒めるべきか?さもしい私をあざ笑うのが正しいか?以下は現役の時に通っていたマダガスカルである。通った年月は長く、回数も多かったので、その撮った写真も膨大である。とても全部を掲載するのは無理である。バオバブの写真を撮りに行ったのではなく、この並木...折々の写真&雑感511

  • 折々の写真&雑感 510

    今回掲載の写真をご覧頂ければお分かりのように、また神代植物公園である。最近は写真を撮りに行くと云うより、歩くために行くことに重点を置いているようだ。何年も前に奥さんを亡くしてしまった友人のスマホに電話をした。すると、「お掛けになった電話は電波の届かない場所にあるか、電源が入っていないため掛かりません」のアナウンスが流れてきた。時間を置き、日を変えて電話してみても同じであった。彼には子供がないため、養子を迎えたが折り合いが良くなかったのか全く音信不通の状態であると聞いている。不健康な生活を続けていた結果に入院してしまったのか、もっと最悪の状態になってしまったのか、その理由を知るすべがない。彼は酒が強く、今年の4月に皆で集まった時も毎晩ウィスキーを一晩で半壜ほど飲んでしまうと云っていた。そしてタバコもかなりの...折々の写真&雑感510

  • 折々の写真&雑感 509

    静岡に本社のある楽器とオートバイの大手メーカーからアンケートの依頼の封書が届いた。このメーカーから家内用の電動アシストの三輪自転車を買い、その翌年に私用の二輪の電動アシスト自転車を買った。二輪車は車体が非常に重く、停まるときにしっかり地面に足を着けないと転倒してしまう危険がある。非常に頑丈にできている。慣れれば、その重い車体でも軽快に走れる。三輪車の家内も転倒することなく、日常の買い物に便利に使っている。かごが前後についているので大量の買い物でも問題ないし、非常に楽に運搬出来ている。私も家内も電動アシストの自転車に買い替えてよかったと感じている。そのメーカーから自転車についてのアンケートにお答え頂きたいとの事だった。QRコードを読み込んでからインターネットでの回答だった。面倒だなとは思ったが、日々満足して...折々の写真&雑感509

  • 折々の写真&雑感 509

    静岡に本社のある楽器とオートバイの大手メーカーからアンケートの依頼の封書が届いた。このメーカーから家内用の電動アシストの三輪自転車を買い、その翌年に私用の二輪の電動アシスト自転車を買った。二輪車は車体が非常に重く、停まるときにしっかり地面に足を着けないと転倒してしまう危険がある。非常に頑丈にできている。慣れれば、その重い車体でも軽快に走れる。三輪車の家内も転倒することなく、日常の買い物に便利に使っている。かごが前後についているので大量の買い物でも問題ないし、非常に楽に運搬出来ている。私も家内も電動アシストの自転車に買い替えてよかったと感じている。そのメーカーから自転車についてのアンケートにお答え頂きたいとの事だった。QRコードを読み込んでからインターネットでの回答だった。面倒だなとは思ったが、日々満足して...折々の写真&雑感509

  • 折々の写真&雑感 508

    公衆電話に関するテレビの報道番組に依ると、最盛期と比べ現在の設置台数は当時の10%ほどになってしまっているらしい。それが、何年か後にはその数はもっともっと減ることになるとの事だ外出するときはスマホを忘れないように気を付けてはいるが、つい忘れてしまうことが多い。以前のガラ系の単純なものや二つ折りに進化した携帯のように、ポケットに入れっぱなしにしておくには嵩張るし、重いのでスマホは所定の場所に置いておく。それで、外出の時に失念してしまう。それほど頻繁にスマホを使うことはないので、普段はさして困ることはないが、依頼された要件の確認の必要があって家内に電話することがあった。我が家の固定電話は詐欺防止のために常時留守電にしてある。従って、家内が固定電話に出ることはない。それで、公衆電話から家内のスマホに電話したのだ...折々の写真&雑感508

  • 折々の写真&雑感 507

    夕食を食べながらテレビを観ていて驚き、思わず箸が止まった。伊勢海老が一尾5千円だと報じられていたのだ。メジナ釣りに伊豆に通っていたころ、帰りによく伊勢海老を何尾か買ってきた。当時は中程度の大きさで一尾が500円だった。自宅から伊豆への往復の渋滞に辟易し、行くのを止してからは、最近の伊豆での伊勢海老の値段は知らないが、5千円もしないだろう。新米の値段、野菜や果物の値段、どうすればこうも値上げ出来るのかと思えるほどの価格の高騰だ。自民党は盛んに物価を抑え、暮らしやすい世の中にすると訴えているが、裏金問題や統一教会、それに森友学園の問題も解決しないまま解散してしまった。今回の選挙戦で訴えていることを本当に実現出来るのか?それなら、例え一つでも実現させてから解散すべきだったのではないのか?今のままでは自民党員の演...折々の写真&雑感507

  • 折々の写真&雑感 506

    先週のブログでマダガスカルのマンゴーについて触れたので、その所為かまたマダガスカルのことをかなり想い出した。以下に写真と一緒にその様子を記したい。マジュンガの港。この海の向こう約800kmにはアフリカ大陸がある。パリサンダーの伐採のない日はよくここに散歩に来た。暑くなる前の朝の内だったが、帰りには来なければよかったと後悔するほどに気温が上がる。だが、それを忘れ、またここに来る。そのたびに、取引先の社長は社員の一人を私のお供に付ける。何かあったら心配だと云うが、マダガスカル人は大人しく非常に親日的である。私と目が合うと、必ず「ボンジュール、ジャポネ」と挨拶してくれる。マジュンガでは一番の高級なホテル。と云っても、ホテルらしいものは此処の一件しかない。マジュンガはマダガスカルの北西部にあり、首都のアンタナリブ...折々の写真&雑感506

  • 折々の写真&雑感 505

    朝のテレビの話題で、しなびたようなシャイアンマスカットの一房に一万五千の値がついているとの事だった。アナウンサーが一粒300円ですと解説していた。出演者の一人が深刻な顔をして一粒を食べたが、お笑いタレントではなかったのでワーとかキャーとかは云わなかったが、甘みはかなりのものらしかった。だが、見る限り熟しすぎて萎びる寸前のブドウにしか見えなかった。観るのも馬鹿々々しくなってテレビのスイッチを切ってしまった。以前に太陽の何とかいうマンゴーが一つ2万円だか3万円だと報じられて驚いた事があった。そのバカ高いマンゴーを食べたことはないが、私は世界で一番おいしいと云われているマダガスカルのマンゴー、フランスが領土権を持つレ・ユニオンのまん丸いマンゴー、モーリシャスの高級ホテルの朝食に供されるマンゴーを食べたことがある...折々の写真&雑感505

  • 折々の写真&雑感 504

    私の購読している朝日新聞のスポーツ欄の記事は非常に独りよがりの、他のスポーツ紙を真似たような文章だ。普通の新聞を読む読者は各種のスポーツに精通し、熟知しているとは限らない。私などは「昨日の試合はどうなったかな?」と軽い気持ちで読む。だが、その記事は「32歳はどうした」とか「最後に打った22歳」などと書かれても誰のことを指しているのか、私には全く理解出来ない。「32歳ながら、○○はよくやった」とか「○○選手は(22歳)は難しい球をホームランにした」と素人の読者にも簡単に理解出来るような親切な表現にして貰いたい。相撲の記事を読んでいても誰のことを書いているのかわからないことが多い。「大関を陥落して以来の○○歳は、大関になる前の力を取り戻したような力強い相撲を取っている」のような文章はスポーツ記事のはやりなので...折々の写真&雑感504

  • 折々の写真&雑感 503

    自民党の総裁選でつまらないことを論じるより、庶民のために米の値段を考える方が先だと書いたが、石川県の惨状をテレビで観る限り、国を挙げて支援に取り組むのが第一にやるべき事と思った。河川の氾濫は、100%ではなくともある程度の予測は出来た問題ではないのか?他の地域で「100年に一度の降水量が記録された」と報じられた事があった。石川県に限らず、日本全国の河川の氾濫に留意すべきではないのか?私のような凡人は希望を云うだけで実際にどうすればいいか全く見当がつかないが、日本中の知恵者を集めれば、対策を立てる事が出来るのではないか?夫婦別姓だとか同姓だのを論じ、役にも立たないデジタル化を論じるよりもっと重要な事を政策として打ち出せないような政党には応援のしようもない。それに金集めを目的としている宗教団体や家族を強制的に...折々の写真&雑感503

  • 折々の写真&雑感 502

    このブログで、日本政府は何故カリフォルニア米をアメリカから緊急輸入しないのかという記事を書いたが、それに捕捉したい。日本政府から派遣されてアメリカ空軍に勤務していた時、仲良くなったハワイの二世からカルフォルニアには外米(インディカ米)ではなく、日本米そっくりの米があると教わった。そして「少しだが」と云って二種類の米を事務所に持ってきてくれた。頂いた米はどちらもおいしかった。それがササニシキに似ている「キャルローズ」とコシヒカリに似ている「ダイヤモンドG」だった。インディカ米しかなかったアメリカ市場に、何とかジャポニカ米を食べたいとカルフォルニア在住の一世が日本から米の種を手に入れ、そして、カルフォルニアの市場で大きく売れると、徐々に全米に広がり、今のような大量生産の「キャルローズ」、それに別の一世が「ダイ...折々の写真&雑感502

  • 折々の写真&雑感 501

    小学校の5年と6年の担任だった教師以外に、今でも記憶に残っており、親しみの持てる、素晴らしい教師はいない。中学と高校時代には担任ではなかったが、包容力があり、我々生徒の相談に乗ってくれる教師はいた。大学での教授は、学問を我々学生に授けるとの見識は持っていた教授はいたが、今となっては名前と顔を完全に覚えていない。小学校に入ったばかりのころ、一段と体の大きいいじめっ子がいた。担任の教師はそのいじめから私を守ってくれなかった。自衛するしかなかった。それでいじめから私だけは避けられた。疎開が始まると、縁故疎開で叔父が共同で事業を行っていた鉱山に祖母と一緒に行った。疎開地の小学校は小さく、1年から6年まで二クラスしかなかった。教師は夫婦二人で校長と副校長だ。生徒たちは彼らを「オトコ先生」と「オンナ先生」と呼んでいた...折々の写真&雑感501

  • 折々の写真&雑感 500

    日本政府はなぜ備蓄米を一般市場に放出しなかったのか?災害時のためのものであると云うが、今がその災害時なのではないのか?新米がもうじき出るからと、買い物客に期待を持たせ、いざ新米が到着すると考えられないような高値になっている。農家は「去年と違い、今年は豊作だ」とニコニコしている米農家の様子がテレビに映し出されていた。ローテーション(先入れ先出し)の法則にのっとり、備蓄米を先に一般市場に出し、その後で今年の新米を備蓄すればいいのではないか?米を作るには元手がかかると云われているが、高価な農機具を何台も持ち、すぐに買い替えたり、自分用に高級な乗用車を何台も購入したりする米農家に何で高い購入価格を設定するのか?彼等には非常な余裕がある。それに引き換え、スーパー・マーケットを何軒も廻り、安い米を探し廻っている庶民に...折々の写真&雑感500

  • 折々の写真&雑感 499

    8月に観たテレビニュースだったが、ハリス副大統領の応援に駆け付けたヒラリー・クリントン、オバマ元大統領、そしてバイデン大統領各氏の熱意のある演説を聞き非常な感銘を受けた。誰も紙に書いてあるものなど読んでいない。特にバイデン大統領の応援演説は約一時間続いたそうだ。あの歳で、原稿もなしに話し続けたことに驚愕した。勿論ハリス副大統領自身の演説も素晴らしかった。また、ハリス氏が副大統領に指名したミネソタ州知事の演説も素晴らしかった。余談だが、ミネソタ州は全米の中で最も黒人の割合の少ない州だと云われている。私が州都のミネアポリスに商用で訪れたときのことだが、当時の黒人の比率は白人に対してたった3パーセントだと取引先で聞いて驚いた。ハリス氏は実にいい人を副大統領に選んだ。先のブログにも書いたが、皇室を含めて政治家や各...折々の写真&雑感499

  • 折々の写真&雑感 498

    甲子園での第100回目の高校野球大会が終わった。高校野球を観ていると、ある選手を除いて全員が金属バッタを使っている。私の長男がリトルリーグに入ったのをきっかけに監督からコーチを依頼された。だが、自由に使えるグランドの確保が大変だった。当時の私は日本政府から派遣され、アメリカ空軍の仕事をしていた。それで司令官にお願いしてアメリカ陸軍が管理している野球場の一面を毎週日曜日に貸して頂くことになった。そこには全部で4面の野球場があった。日本の土地をアメリカ人から借りるとはおかしな話だが、安保の適用内に広大なグランドも入っていたのだ。ご存じのようにリトルリーグは硬球を使用していたが、バットは木製だった。折れてしまうことが何度もあった。隣接するグランドでは米陸軍の子供たちが練習しており、我々のチームと試合をすることが...折々の写真&雑感498

  • 折々の写真&雑感 497

    他の国の政治家や役人の殆どの人は、自分の言葉で相手に向かって、説得力のある話し方で自分の意見や考え方を話している。日本の場合、多少の例外はあるが、皇室を筆頭に政治家や役人は誰が書いたかわからないようなものを読む。それも何十秒かの短い文章(言葉?)でも紙を読む。そんなものを聞いていても感動はないし、同意もあったもんじゃない。アメリカの大学教授が学生の前で非常に素晴らしい講義をしている映画を観たことがあった。こんな素晴らしい教授の授業なら、居眠りする学生もいないだろう。経済学部に在籍していたころ、なんとかの経済学の授業で、何十年も使い続けたような古いノートを教授がボソボソ読むだけの授業を受けたことがあった。試験はそのボソボソ読んだ内容から出される。ほんの何人かのクソ真面目な学生はそのボソボソを一言も聞き漏らす...折々の写真&雑感497

  • 折々の写真&雑感 496

    長野県の地獄谷野猿公苑に通いつめていた頃の事だ。ある日、中学生と思われる大勢の女子生徒と一緒になった事があった。そのうちの一人の子の目の輝きが他の子たちと違っていた。満面に笑みを浮かべて真剣に猿たちを見つめていた。その目は好奇心と優しさに満ちていた。「猿が好きなんだなぁ」と感じると同時に、自分も初めてこの公苑の猿どもに出会ったときは同じような目つきになっていたのではないかと想像した。適当な猿を捕まえて彼女に抱かせてやったらどんなに喜ぶだろうと考えたが、この苑のルールを破るわけにはいかなかった。彼女から離れ、餌の入った木製の大きな箱の上に肘を置いて目の前の今年に生まれたばかりの子ザルの撮影に夢中になった。背負っていたカメラバッグの上に去年に生まれた悪ガキ盛りの子ザルが乗ったように感じたが、重くはないのでその...折々の写真&雑感496

  • 折々の写真&雑感 495

    日本で云えば国会議員にあたるであろう中国各地の共産党の代表は何千人もいるようだ。日本の議員に比べれば、彼らの仕事は楽なもんだ。何とかの大会に集められたときに、ただ拍手をするだけだ。それに比べれば日本の議員の先生方は大変だ。自民党の二階さんがテレビの番組で云っていた。「初めて立候補しようとしたとき、政策は?と聞かれずに幾ら出せるか?と聞かれた」と、また「現在の選挙資金に10億はかかる」と云っていた。こんな候補者を当選させたら、次の選挙までにありとあらゆる手段を使って次の選挙資金を集めるために奔走するであろう。そうなったら本来の政治家である筈の国会議員の仕事など手につくものではないし、やる気もないだろう。このような現象は自民党の議員だけではない。写真の会で知り合った公明党のある区会議員は「毎日朝早くから、夜の...折々の写真&雑感495

  • 折々の写真&雑感 494

    詐欺にあった直後の決算期には税理士に払う資金もなかった。仕方なく、自分で決算書の作成をしたが貸借対照表の借方と貸方の数字が合わなかった。学生時代に複式簿記の講義は受けたが、やっと単位を取れた状況では実際の役に立つものではなかった。提出前になんとか貸借対照表の間違いを探したが、具体的にどこが間違っているか全く見当がつかなかった。期限が迫っていたので、貸借対照表に適当な数字を入れ何とかバランスが取れるようにして税務署に持って行った。危惧はしていたが、やはり税務署から呼び出された。担当者は渋面を作って私を待っていた。「此処の数字がおかしいですが、どうしたのですか?納得がいくように説明して下さい」と言葉は優しかったが、重罪人に接するような態度だった。どう説明しても相手を納得させられるものではない。いい加減な決算書...折々の写真&雑感494

  • 折々の写真&雑感 493

    6月半ばの新聞に女子の割合の少ない理工系の国立大に、男女の隔たりを是正するために「女子枠」を設けたと報じられていた。また、既に導入されている大学があり、その数は全国で4割になるらしい。この記事を見て非常に奇異なことと感じた。男女平等ではなく、保護ではないか。或いは逆差別ではないか?男女平等、男女平等と念仏のように唱えているご婦人たちはこれを男女不平等と感じないのか?真に男女平等を唱えるなら、同じ土俵に立って正々堂々と勝負すべきだ。そして、新聞には保護のための「女子枠」との表現をするべきだったと思う。アメリカで黒人に対する差別を撤廃しようとして果断な政策を行った。それはいい。而し、白人からは逆差別をされているとしか感じられないと友人から聞いたことがあった。その政策が執行された当時、何かしようとしたり、何かを...折々の写真&雑感493

  • 折々の写真&雑感 492

    何十年も使っていたセキュリティー・ソフトを解約した。毎年自動で継続契約をし、自動で支払いを行ってきた。それが、昨年自動継続の場合には割引があるとの事で契約金額を調べてみた。驚いたことに割引はなく、然も新規に契約した方がかなり安いことに気がついた。そのことをノートン側に伝えると、「確かにおっしゃる通りです。契約を解除して新たな契約に致しますか?」と全く反省の色もなく云われた。その場で解約を申し出、新たな契約はしなかった。ノートンの中でも一番優れていると云われてNorton360を長年使い続けており、これ以外のソフトは全く必要ないと云われていた。それが、最近は頻繁に「このパソコンは危険な状態にある」「不必要なドライブがある」「その他諸々」のダイヤログがノートンから発信されてくる。ノートンの指示に従ってクリック...折々の写真&雑感492

  • 折々の写真&雑感 491

    先々週の朝刊に「官民ファンド」が1千億円近い赤字を出している記事が載っていた。その殆どはミャンマー(旧ビルマ)への投資の失敗であったようだ。私ならあの国へは100円だって投資はしない。以前にこのブログにも書いたと思うが、バダック(カリン)を買いたくて一年ほどの間に7回もあの国へ行ったが、ただの一本も買えなかった。採算を考えると、一回の輸入量にはせめて100立方メートルが纏まらなければ大幅な赤字を覚悟しなければならない。集まったと云われて行ってみると、決ったように曲がった丸太が2~30本あるだけだった。そのたびに、「もっと沢山あったが、いいものだけを軍が持って行ってしまった」と云い訳をされるのが常だった。取引先がいい加減なことを云っているのか、軍が本当に強制的に持って行ってしまったのかは不明だったが、何回も...折々の写真&雑感491

  • 折々の写真&雑感 490

    「そこまではチャリで楽に行けます」と若い人に云われて、一瞬理解出来なかった。だが、チャリはチャリンコ(自転車)のことかと判断し、その話についていけた。スマートフォンをスマホと略すぐらいならついていけるが、最近はやたらと略して、というより端折ってしまう云い方をする。何十年か前に「レイコー」と云われて全く理解出来なかったことがあった。大阪ではアイス・コーヒーのことをそのように云っているらしかった。「冷コー」即ち冷やしたコーヒーの略であった。大阪の言葉には理解に苦しむことが多い。特にお笑い芸人が幅を利かすようになってからはその傾向が強い。前にも書いたことがあるが、「そこを退いて貰ってもいいですか?」と云われた時には何かを頼まれたらしいが、何のことか理解出来なかった。要は「恐れ入りますが、そこを退いて頂けないでし...折々の写真&雑感490

  • 折々の写真&雑感 489

    現役時代の出張の時、初めての取引先へのお土産に頭を悩ませていた。そんな時に「地球の歩き方」という小冊子を見つけた。色々な国と地域ごとに発行されているので、取り敢えずビルマ編(当時は国名がミャンマーではなく、ビルマであった)と次に行く予定となっていたマダガスカル編を購入した。両国とも初めて行く国であったので、その内容に魅せられた。そして現地の人が喜ぶお土産に次のように書かれていた。ビルマには折りたたみ傘とネスカフェのインスタント・コーヒー、マダガスカルにはチョコレート。ビルマに行く前に、上等な折りたたみ傘を先方の社長とその夫人用に購入した。ご自宅に招かれ、社長夫人と初対面の挨拶を済ませた後にお土産の傘を差しだしたが、それほど喜ばれなかった。何日か後にマーケットに行ってみると私が持参した傘より色鮮やかで、ずっ...折々の写真&雑感489

  • 折々の写真&雑感 488

    誰も信用していないにも拘らず、自分はカメハメハ大王の血を引く子孫だと云い張っている友人のことは既に何回か書いた。彼は大学を卒業後に日本航空に就職し、フランスとアメリカ(主にアラスカ)の駐在員を永く務めた。北海道に勤務地を移されてしばらくしてから退職してしまった。ハワイから花を輸入し、それを北海道中に売るために退職したらしいが、友人の誰もが残念がっていた。それに南国の花を北海道に売る発想を疑問視した。彼はカメハメハ大王との強い繋がりがあるから花の輸入には自信があると胸を張っていた。次に彼と再会したのは神田の小さい事務所だった。北海道の何かの団体の東京事務所の代表だと云っていたが、その事務所には彼一人しかいなかった。「花屋はどうなっているんだ?」と聞くと、完全につぶされたと悔しそうな顔をした。それも競争相手に...折々の写真&雑感488

  • 折々の写真&雑感 487

    所用からの帰りに、くの字状の曲り角で80代と思われる老人が前方の道路に倒れているのを目撃した。すぐに近寄って助け起こそうとしたが、私が手を貸す前に彼は自力で立ち上がり倒れていた自転車を起こそうとしていた。見ると両肘が擦り剝け、血がにじんでおり、かなり痛そうだった。骨折はしていないかと心配になり「大丈夫ですか?救急車を呼びましょうか?」と尋ねると、しっかりしていたが、かすれた声で「大丈夫です。必要ありません」と云いながら自転車に乗ろうとしていた。そして「自宅はすぐそこですから」と付け足した。20年かそれ以上前のことだが、勤務先にオートバイで通っている若い二人と知り合った。彼らはオートバイに乗るときは、夏でも長袖のシャツを着るか、半袖シャツの上に薄手のナイロンのジャンバーを必ず着ていた。「こけた時に、肘をすり...折々の写真&雑感487

  • 折々の写真&雑感 486

    二、三週間ほど前のテレビ・ニュースで、キャベツが一個1,260円だと報じられ、馬鹿な世の中になったものだと嘆いたのを思い出した。そのニュースの映像ではキャベツを生産している人が見渡す限り辺り一面のキャベツ畑の中で、「このところの天候が定まらず、収穫が一〇日ほど遅れた」からの値上がりだと得意顔で云っていた。そんなバカなことがあるかと腹立たしくなった。それなら、我々の年金の支給を一〇日ほど遅らせて欲しい、そうすれば10倍の年金が貰えるのか?そのニュースの翌日、家内がキャベツを買ってきた。1,200円もするものを買ってきたのかと驚いたが、値を聞くと200円ほどだったと云った。それでも昨年の価格に比べれば倍近い高騰らしい。農家は何か理由を付けては値を上げたがる。そんなものは買わなきゃいい。キャベツがなくてもレタス...折々の写真&雑感486

  • 折々の写真&雑感 485

    天ぷらを塩で食べたのはその時が初めてだった。板前が「それを付けて召し上がって下さい」とカウンターの上にある小皿の塩を手で示した。そしてその時、塩がナミノハナ(波の花)と呼ばれていることも知った。年下だが、職場の先輩のお嬢さんに天ぷらをご馳走になったのは新宿の伊勢丹の近くにある大きな店構えの、高級な天ぷら屋であった。テーブル席もあったが、カウンター席から客で埋まっていった。寿司屋のように板前と対面で食べたいものを注文して揚げたてを食べた。実に美味しかった。その後一人で、或いは友人を誘って何回も行ったが、学校を出てすぐのサラリーマンでも払える料金だった。そう云えば、高校を出てすぐに都バスの修理工として働きだした小学校の同級生だった友人に、当時はまだ学生だった私が寿司をご馳走になったことがあった。荻窪のすし屋で...折々の写真&雑感485

  • 折々の写真&雑感 484

    グーグル・マップの質が非常に悪くなっていることに気が付いた。最近、必要個所をプリントしてみるまではこれほどの質の低下とは思いもしなかった。プリントした地図はそこに書かれている文字が読めないほどだ。印刷された地図は何十年も前の新聞より質が悪いと感じた。ウィンドウズ95、XPとずいぶんと昔からグーグル・マップを使ってきたが、使い始めの頃は非常に綺麗で内容が親切だった。出発地点から目的地を入力すると様々に色分けされた経路が複数提示され、目的地までの距離、それに使用する交通手段ごとの所要時間まで提示してくれた。2024年のグーグル・マップでも交通手段ごとの所要時間は提示されるが、地図で示された経路をたどって目的地に着けるほど親切な表示にはなっていない。目が粗いのは、デスクトップパソコンからノートパソコンに変え、デ...折々の写真&雑感484

  • 折々の写真&雑感 483

    東京ドームが出来上がって間もないころ、友人に誘われて巨人-阪神戦を観に行った。巨人ファンがぎっしり詰まった一塁側内野席に、阪神のユニフォームを着た一人のお嬢さんがいた。彼女は三塁側の応援に合わせて立ち上がり、大きな声援を送っていた。友人が「いい度胸だなぁ」と感心したように云ったが、そのお嬢さんの周囲の巨人ファンはそれほど気にする様子を見せていなかった。而し、これが甲子園球場で巨人のユニフォームを着てこのようなことをしたら、いくら若いお嬢さんでも大変なことになっていたかもしれない。東京の気風と関西の気風との違いであろうか、巨人ファンは全く気にせず、むしろ阪神のたった一人の応援に感心したり、中にはその応援を応援していたファンもいた。何故あのお嬢さんが三塁側ではなく一塁側の内野席を買ったかは不明だ。ご存じのよう...折々の写真&雑感483

  • 折々の写真&雑感 482

    最近のもの忘れの頻度と程度がひどくなってきた。以前に、自室を出て「何しに部屋を出てきたんだっけ?」と考えるケースがあるとこのブログに書いた記憶がある。それを覚えていることは認知症ではない。忘れても、それを思い出せば認知症ではないと写真仲間の看護婦さんに云われた、と云うより慰められたことがあったが、最近はそれをなかなか思い出せなくなった。10年以上も前のことだが、何を何処に仕舞ったかを全て書き上げてパソコンに保存した。これでどこに仕舞ったかを忘れて探し廻ることはないだろうと安心したのだが、それをパソコンのどこに保存したのかを忘れてしまった。こうなったらお手上げだ。今では重要なものはどこに仕舞ったのかを手製のカレンダーに赤のサインペンで書き込むようにしている。此れでかなりの被害を防げている。それと同時に認知症...折々の写真&雑感482

  • 折々の写真&雑感 481

    その当時の私は「花筏」の何たるかを知らなかった。土門拳氏が大型カメラで撮った古刹の山門の扉の名作の影響を受け、35ミリカメラで古刹の山門ばかりを撮り歩いていた時期であった。その合間には古民家や動物、夕暮れ時の街並みの写真も撮っていたが、「花」とそれに関連する被写体には全く目を向けていなかった。その当時は自宅に暗室を持っており、全てモノクロの時代であった。たまにカラーフィルムを買い、街のDPE店にお願いし、サービスサイズだけではなく大きく伸ばすこともあった。而し、色の質は悪い上に料金は非常に高かった。サラリーマンだった私には大変な負担であった。その点白黒写真の場合は大巻きのフィルムを買い、暗室の赤橙を消して手探りで何本ものパトロネ(フィルムをカメラに装着するための缶)に詰めた。それを持って撮影に行けば、フィ...折々の写真&雑感481

  • 折々の写真&雑感 480

    前回の朝の連ドラ「ブギウギ」が終わってしばらく経つ。だが、強く印象に残っているのは茨田りつ子を演じていた菊地凛子さんが出撃を待つ特攻兵の前で歌った舞台のシーンだ。茨田りつ子は、それを演じている菊地凛子さんとは違い非情な顔立ちと態度であった。それが特攻兵の前での歌唱が終ると舞台の袖で泣き崩れた。人間味を感じた。何と素晴らしいシーンの連続であったことか!これが今回の連ドラの全てであると思い、他のシーンや物語はどうでもよくなっていた。私は菊地凛子さんと云う素晴らしい女優さんを知らなかった。茨田りつ子として歌っているのはプロの歌手であると思っていた。家内から彼女は女優の菊地凛子さんだと教えられた。何と云う歌唱力と演技力か。このような素晴らしい女優さんがいるなら、テレビドラマも捨てたものでもないと考えたが、その素晴...折々の写真&雑感480

  • 折々の写真&雑感 479

    アメリカ詣での前に岸田首相が「自民党は変わらなければいけない、党本部も命がけで党再建に努力していきたい」と云っているのをニュースで観たが非常にむなしく感じた。「命」をかけてとか「命がけ」とか、やたらと「命」という言葉を使う人間に限って、私はそのような人は信用出来ない人と思っている。まるで詐欺師が今度こそうまくやるぞと云っているように聞こえるからである。地方の自民党員の話が出ていたが、地元の議員の当選だけを必死で考えているだけで、その議員が裏金(バックマージン)を貰っていたかどうかを見極めようともしていないようだった。自分の都合のいい人を国会に送り出せれば、それでいいと考えているのか?また岸田首相は収支報告をきちんとしなかった議員に対して多くの罰則規定を設けた。だが、一番罪の重い議員に対しても「離党勧告」だ...折々の写真&雑感479

  • 折々の写真&雑感 478

    金沢文庫(横浜市)に北條実時ゆかりの称名寺がある。年間を通して多くの魅力的な被写体が我々を喜ばしてくれる。その日は仲間たちと黄葉の真っ盛りのイチョウを撮りに行った。その帰りに皆と相談して外見は非常に雰囲気の良さそうなレストランに入った。前回は見過ごしたのか、新しく開店したのかは知らぬが、11月末の雨の降る寒い日であったので一刻も早く暖かい場所に入りたかった。我々が席に着くとすぐに女店長の丁重な挨拶を受けた。そして「私どもの料理には一切火を使いません」と云いながら、その理由を張り出した壁の方を示した。そしてエアコンもなかったことに気が付いた。唯一冷たい風を防げているだけだった。店主の説明を聞いた後で店を出てしまう客が多いのか「それで宜しゅうございますね」としつこいように念を押された。出てきた料理は菜っ葉ばか...折々の写真&雑感478

  • 折々の写真&雑感 477

    カワセミを撮りに行かなくなって久しい。撮りに行きたくても肝心のカワセミが居ないのではどうしようもない。近所の非常識なオバさんの苦情で練馬区の職員がカワセミの巣穴を板で蓋をしてしまったのだ。池の穴を塞がれてはカワセミたちは他に移動せざるを得なかった。「カワセミを撮りに来る人たちの話声がうるさい」と云うのがそのオバさんの主張だが、池と彼女の家とは相当な距離があり、大声を張り上げない限り普通の声が聞こえる筈がない、とその池にカワセミを撮りに行っている人が云っていた。撮影者たちが練馬区に抗議しても無駄だったらしい。従って、この池を棲家としているカワセミは私たちの撮影池には一切飛んで来なくなった。杉並区にもカワセミの生息する池は多くあるが、この区の職員はカワセミを保護はしても練馬区のような馬鹿な真似はしない。繁殖池...折々の写真&雑感477

  • 折々の写真&雑感 476

    以前はプロバイダーのメールアプリを使っていたが、外国からの迷惑メールが日に何十通となった。プロバイダーにブロックをお願いしたが全く効果はなかった。それでマイクロソフトのメールアプリを使ってみたが使い勝手が非常に悪かったので、直ぐにGメールに変更した。迷惑メールは完全に防がれ、非常に快適な日々が送れるようになった。それが最近になってメインのメールの他にソーシャルとプロモーションと云う意味不明な項目が付け加えられ、やたらと必要もない多くの企業の広告が連日入るようになった。「広告をブロックする」の項目をクリックすると、「広告をブロックしました。今後、グーグルではこの広告の表示を停止します」とのダイヤログが出るが、その5分後には同じ企業の広告が臆面もなく入ってくる。一つや二つの企業広告ではない。「広告をブロックす...折々の写真&雑感476

  • 折々の写真&雑感 475

    キャノンが提供しているTBSの番組「世界遺産」を毎週日曜日には楽しみにしている。前回は「マダガスカル編」であの国固有の動物が紹介された。而し、非常に残念だったのはあの短い時間では充分に紹介しきれなかったことである。それに日本の国土の1.6倍もの面積を持つマダガスカルを「国」と云わず「島」と呼んでいた。オーストラリアやアメリカから見れば確かにちっぽけな島であるが、日本から見れば相当に大きい国である筈だ。私は20年近くの間にマダガスカルのほぼ全域に行った。床柱の原料となるパリサンダーを輸入していたのである。インドが全面的に紫檀の輸出を禁止してからは、その代用品を世界中から探した。その結果、日本では多くの代用品を捜したが、私はパリサンダーに的を絞った。一つの森のパリサンダーだけを切らずに、情報を頼ってありとあら...折々の写真&雑感475

  • 折々の写真&雑感 474

    「何でも聞いて下さい」とAIは云っているが、いい加減な答えがあるばかりではなく、おかしいなと感じたことが間々ある。而し、確かな証拠はないし確信もない。スマホやパソコンの操作はAIの答え通りにやっても旨く行ったためしがない。私がその答えをよく理解出来なかったのかもしれないと、色々試してみたが駄目だった。但し、このような動作は避けるようにとの注意事項は守ることにしている。太陽光バッテリーの腕時計を二つ持っているので、充電に適した場所を聞いてみた。曇天の日の北向き窓の下と、蛍光灯の下ではどちらがいいかとの質問に、AIは曇天であっても北向きの窓の方がずっと良いと自信をもって答えた。私は輝度計を持っていないのでカメラを使って計ってみた。丁度カメラに装着されていた100mmのマクロレンズで、絞り優先の設定で試してみた...折々の写真&雑感474

  • 折々の写真&雑感 473

    前回に書き足りなかった元特攻隊員の話を続けたい。「自分が元特攻隊員だったことはお前さんと社長しか知らない。あの戦争のことは誰にも話していないからだ」。と云って不思議な笑顔を向けてくれた。私を弟のように思ってくれているからか、まだ社長にも誰にも話したことはないと前置きをして以下のことを話してくれた。出撃の順番だが、俺の想像では、俺が真っ先に志願したので、怖くなって出撃から逃げることはないだろう。最後になってやっと手を挙げた奴から出撃させたのではないだろうか。これはあくまで俺の想像だ。事実ではないかもしれない。出撃基地にいた戦友がどんどん少なくなっていくと、あの夢のようだった銀シャリがのどを通らなくなったと俺にこっそり云った仲間がいた。本当のことを云うと俺もその一人だった。だが三度のメシの時は無理にでも銀シャ...折々の写真&雑感473

  • 折々の写真&雑感 472

    三條美紀さんという非常に美人の女優さんをご記憶だろうか?元女優の紀比呂子(キノキロコ)さんの実の母親である。どのような事情でこの女優さんが我が家に訪れ、マージャンを楽しむようになったかは知らぬ。私は既に高校生だったが、父は適当に「息子です」と彼女に云ったきり、それ以外のことは一切私には説明がなかった。彼女と一緒だったのは建設会社の社長とその友人、それに運転手だった。社長と三條さんとはその当時から恋仲だったようだが、その後に結婚した。運転手はマージャンに加わらなかったが、私に自分の経験したことをいろいろと話してくれた。彼は私を自分の弟のような気がすると云った。最初は怖い人だと感じていたが、何回も会うようになると、その風貌とは違って非常に優しい人だった。お互いに親しくなると、「自分は特攻(陸軍特別攻撃隊)の生...折々の写真&雑感472

  • 折々の写真&雑感 471

    このブログに納豆とオクラに関することを書いたか書かなかったか忘れてしまった。それで、ドキュメント内でこの「納豆」と「オクラ」に関する字句を捜したが出てこない。以前は簡単に捜せたが、W11になってからは捜すのに手間がかかる。やっといい方法を見つけたが、この字句は出てこなかった。捜し方が悪いのか納豆とオクラに関して書いていなかったのか不明である。マイクロソフトはバージョンを上げるたびに使い辛くなっている。使う私の方法が悪いのか?以下の記事がダブっていたらご勘弁願いたい。体にいいからと毎朝納豆を食べるように家内から云われていた。味は嫌いではないが、あの匂いが堪える。少し休ませてくれと家内に頼み、納豆から離れるとホッとする。いくら体にいいからと無理して食べたのではストレスが溜まり体に良くないように思える。ある日、...折々の写真&雑感471

  • 折々の写真&雑感 470

    コロナ禍を境に私の被写体が大きく変ったことは以前にも書いた。中でも大きな変化は花の写真が多くなったことである。コロナの感染が心配で電車やバスを使って撮影に行くのが怖くなったからだ。電車やバスでの移動では他人との距離を大きく取れないが、撮影に関しては心配がない。而し、食事が心配だった。マスクをしたままでは絶対に食事は出来ない。仕方なく、我が家の裏にある団地に行くことにした。各アパートの空き地に住人がきれいな花壇を作り、季節ごとの花を咲かせている。最初は何も考えずに撮っていたのであるが、マクロレンズを通してみる花の美しさに徐々に魅かれるようになった。コロナの心配が薄れた頃、私が花の写真を撮っていることを知った写真仲間が神代植物公園をはじめとする都内の公園を撮影地にしようと提案した。昨年に昭和記念公園に行き、セ...折々の写真&雑感470

  • 折々の写真&雑感 469

    香港に住む娘にカステラを送ってやろうと国際郵便のマイページを開こうとしたが開けない。何年前だったか忘れたが、外国に送る郵便物は宛先を手書きでもいいが、税関を通過する物品は国際郵便物の定められた書式に印刷されたものでなければ送れなくなった。それで、国際郵便局の「マイページ」に登録して書類を作成したが印刷が出来なかった。国際郵便に問い合わせても明確な答えを得られなかった。本局に行き、先方のタブレットを借りてやっと書類を作り上げた。こんなことが何回も続いた。その作業が面倒だったので、自分のパソコンでインボイス(送り状)の作成を何度も試みたが駄目だった。今回は、国際郵便局のインボイスの作成ホームも改善されたであろうと思い「マイページ」を開こうとしたが開けない。聞いてみると、ある一定期間利用しないと国際郵便局側で勝...折々の写真&雑感469

  • 折々の写真&雑感 468

    本来は力強い筈の長男の情けない声が聞こえた。「頼むから大事に着てくれよ、それ高かったんだぞ」と云っていた。見ると、今年から大学に入ったばかりの長女が濃い辛子色の洒落たブルゾンを満足そうに着ていた。何を着て学校に行こうか迷った末に兄の洋服ダンスから勝手に気に入ったものを選んで着てしまったようだ。多少は大きめだったが、似合ってはいた。長男は中型のオートバイの免許を高校生の時に取り、オートバイを購入するためにアルバイトを仲間たちと同じスーパーマーケットで始めた。「欲しければ、アルバイトをして買え」と云った手前、しばらくはアルバイトを黙認していたが、深夜まで働かせるわけにはいかなかった。オートバイの代金には全く足りなかったが、残りの代金を私が出して長男の希望する車種のオートバイを買い与えた。その時はツーリングを楽...折々の写真&雑感468

  • 折々の写真&雑感 467

    以前にハワイ育ちの友人のことを書いたがご記憶だろうか?誰もそれを信じてはいないが、自分はカメハメハ大王の子孫だと云っている奴のことだ。同じ経済学部の不経済学科だったがクラスは違っていた。だが、経済原論や他の講座で一緒になり、何となく気が合うようになった。経済原論の講義だが、熱心に聞いているつもりだったが全てを理解することは非常に難しかった。教授がもっとかみ砕いた平易な表現で講義をしてくれればよかったが、学者の矜持を崩したくなかったのか非常に難しい表現の連続だった。最初は熱心に講義を受けていたつもりでも睡魔には抵抗出来なかった。例のカメハメハ大王の子孫殿は、試験を受けてもまともな答案は書けない。だから試験を受けずにその単位を捨てると云った。それを聞いていた心優しい彼のクラスメートが、「俺が見せてやるから試験...折々の写真&雑感467

  • 折々の写真&雑感 466

    前回のブログでオーストラリアからの若いお嬢さんに温泉の淵に引き上げて頂いたことを書いた。もう会うこともないだろうとちょっと残念な気がした。時計を見ると、そろそろツアーのバスが出発する時間が近づいていた。トイレに寄ってから帰る支度をするべく野猿公苑の休憩所に入った。そこにオーストラリアからのお嬢さんがいた。私を見ると理由は知らなかったがほっとしたような顔をした。「折角ですので、日程を変更して、明日またここに来たいのですが、泊まれる宿をどうやって探したらいいかと困っています」との事だった。事務所に丁度いた所長に相談してみた。すると、下の上林温泉の旅館は今の時期は何処も値を釣り上げており、混んでいるとの事だった。「だから、部屋は多少狭いが、川向うにある後楽館はどうでしょうかねぇ」と云ってくれた。彼女に相談してみ...折々の写真&雑感466

  • 折々の写真&雑感 465

    明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い申し上げます。『私がこのブログ欄に投稿を始めたのは2013年の9月の初めからである。当初は世界の僻地とも云える国々への出張(TDY)のあれこれから書き始めた。最初はビルマ(現ミャンマー)編からだった。その当時は新規投稿が毎日500を超える程に盛況であった。だが、最近は新規投稿が日に50あればいいほどだ。このブログの編集者から、本年冒頭のブログに新規投稿者が増えるような感想文を書くように云われたが専門家ではない私には書きようがない。而し、改善点なら多少は書ける。私はブログ開設当初から会員向けの紹介記事を依頼する項目にチェックマークを入れて何年もお願いしていたが、未だに果たされていない。現在はそれを諦めている。その辺のところがこのブログから人が離れて行った原因...折々の写真&雑感465

  • 折々の写真&雑感 464

    殆どの方々にはどうでもいい問題だが、私は妙に気になる。バナナを食する際に、バナナの先端から皮を剝いて先端から食べるか、根元から剥いて根元から食べるか?つまらない事とお考えだろうが非常に気になる。甲州の人たちはブドウの房を先端から食べる。何故なら、先端より肩の方が甘味が強いからだそうだ。バナナはどうか?猿が多くいる地域に出張した際、サルにバナナを与えて観察したことがあった。最初の猿の何匹かは根元から皮を剥いて根元から食べた。我々人間の先輩であり、我々よりずっと早くにバナナを餌にしてきた猿たちがそのようにして食べるのかと、私の食べ方と反対であることに気が付いた。だが、それとは別の群れにいた猿は私同様に先端から皮を剝いた奴がいた。それでもう一房のバナナを買い求め、同様に観察したが、先端派と根元派と別れていた。そ...折々の写真&雑感464

  • 折々の写真&雑感 463

    仲のいい従弟から「ラインにすればいい。どうして使わない?」と云われた。パソコンがウィンドウズになってからはエクセルの関数をほぼ自由に使いこなせたが、携帯の設定にはてこずった。携帯電話は「ツーカー」の初期のころから使っていたが、電話を受けて掛けるだけだった。それがガラホになっても同じだった。ラインの存在は知っていたが私には無縁のものと考えていた。だが、従弟に云われて新宿の東口にあるauの大きな店に行った。二階で係りのお嬢さんにラインの設定をお願いし、その使い方を教えて頂いた。それからは従弟や友人たちと全てラインで通話し合った。ガラホからスマホに移行し、以前は無料電話が一回5分だったが、スマホでは1時間のかけ放題の契約にした。それでラインは殆ど使わなくなった。従弟からラインの電話がかかってきた時、その受け方が...折々の写真&雑感463

  • 折々の写真&雑感 462

    アメリカの軍隊用語で午後5時を17:00と書くのは日本と同じであるが、読み方は違うようだ。アメリカの軍人はセブンティーン・ハンドレッド、或いはセブンティーン・オーオーと云う。私は貿易の仕事でアメリカに何度も行き、多くの民間人と接したが、午後5時を民間では何と云うのかを知らない。「一旦ホテルに戻り、セブンティーン・ハンドレッド迄にはサンプルを持ってまた参ります」と云っても確実に、相手には何時であるかが伝わる。それほどに軍隊経験者が多くいるのであろう。ご婦人でも軍隊経験者は多くいるが、親や兄弟にも確実に経験者がいた。大概の軍隊用語を使っても問題なく相手に伝わる。逆に、私は軍隊用語以外に、これは何というのだろうと考えてしまうことがある。そして、私には知らぬ語彙が多くあることに気が付いた。それを親しいアメリカ人の...折々の写真&雑感462

  • 折々の写真&雑感 461

    女の問題や税金の滞納に選挙違反。それらが原因で大臣や副大臣が最近だけでも次々と辞めた。岸田内閣で自分の意志で辞めたり、辞任に追い込まれた大臣や副大臣はこの3人だけではない。だが、全員が議員の職にしがみついている。よほど実入りがいいのだろう。それにしてもこれらの屑を大臣や副大臣に任命した岸田総理の無能ぶりはひどいものだ。大臣や副大臣にふさわしい人間ではないとか、無能だからそのような結果になったのだと思うが、そのような資質の人間を議員にしておくべきなのか?日本の国会でこのようなことが何年、何十年と続いている。役職を辞任したり辞めさせられたら、議員の資格も剥奪すべきだと私は考える。これほどの無能ぶりを知らなかった当時、岸田さんが首相になったとき、自民党に何十年ぶりかでまともな総理が出現したと思った。だが、阿部元...折々の写真&雑感461

  • 折々の写真&雑感 460

    イスラエルのそれは戦争ではない。大量の殺人、ジェノサイドだ。ナチスがユダヤ人に行ったことをユダヤ人がパレスチナ人に行っている。現在のイスラエルがある場所は神から与えられたカナンの地(現パレスチナ)だとイスラエル人は云っているが、武力で無理やり奪った土地である。キリスト教信者には申し訳ないが、旧約聖書は単なるおとぎ話過ぎない。そのように云っているキリスト教信者もいる。非常なインテリの信者から「神を信じてはいるが、聖書を全て信じてはいない。旧約聖書などは手にしたこともない」と聞いたことがある。百歩も千歩も譲って、旧約聖書は神の意志でユダヤ人に向けて書かれたものとしても、旧約とは古い約束の意であり、イエス・キリストによって新しい約束の新約聖書が生まれたのである。従って旧約聖書は無効になっている筈だ。ユダヤ人だけ...折々の写真&雑感460

  • 折々の写真&雑感 459

    神代植物公園での撮影が終り、魔法瓶のコーヒーをテーブルのあるベンチで飲むために椅子に全ての荷物を下ろした。すると、前の方のベンチに白人のお嬢さんが座り、ベンチを埋め尽くすほどの、大きなお揃いのバッグの見張り番をしている様子に気が付いた。その左側では中国人とみられるご婦人のカメラマンが男女のアシスタントを使い、モデルの撮影をしていた。カメラマンがモデルに出す指示を聞いていると、内容はわからないが、かなり厳しい口調で注文を付けていた。私にも撮らして貰えないかと頼もうとしたが、そのモデルは私の好みの顔ではなかったので止した。それに、そのモデルは長丁場の撮影のためか、うんざりしているような顔を私に向けていた。尚更に撮る気がしなくなった。やっとのことで撮影が終り。その場所から他の場所に移動を始めていた。見ると、荷物...折々の写真&雑感459

  • 折々の写真&雑感 458

    南米や北米、それにヨーロッパ、アジア、中近東等々から大勢の観光客が日本に訪れている。そして、その殆どの人が「日本は安全に過ごせるから」と嬉しいことを云ってくれている。私は現役のころ、出張先で「安全に過ごせるから」ではなく、「安全に過ごす」ことを心掛けていた。一番簡単なことは、人相が悪い現地の人と目が合ってしまった時は無理にでも笑顔を作り,「今日は!」とその国の言葉で声をかける。このようにされれば悪い気はしないだろう。これで難癖をつけられたり追剥にあったりしたことはなかった。タイのバンコクは比較的安全だからと、大勢の日本人が観光で行っている。だが、決して日本ほど安全ではない。アジアの中では非常に人の良い、親切なタイ人であるから他のアジアの国々より安全であることは確かである。タイ以外の国が危険であると云うわけ...折々の写真&雑感458

  • 折々の写真&雑感 457

    10月の31日に上野動物園に写真を撮りに行った。上野駅の公園口を出るとものすごい人、人、人だった。動物園にこれだけの人が入るとなると、ゆっくり写真を撮れないなと心配になった。だが、途中で国立西洋美術館に大勢の人が入り、また東京都美術館に入る人たちが右にそれて行った。かなりの人が減った感じだったが、それでも動物園に入る人は普段の日より多かった。入口で年間パスを提示すると「いつもありがとうございます」と係りのお嬢さんが笑顔を向けてくれた。「今日は月末なのに、こんな大勢の人が上野に来ていいのかな?」と云うと、そのお嬢さんは「今日はハロウィンですから」と返してきた。ハロウィンの語源やその意味を皆様はよくご存じと思うのでそれは省くが、現在のハロウィンは、私の知っている限り多くの国では昔どおりの子供のお祭りだけになっ...折々の写真&雑感457

  • 折々の写真&雑感 456

    私は神や仏を信じてはいないが、神社や寺院の撮影に訪れた際は賽銭箱にいくばくかの金銭を投じ、これから写真を撮らせて頂く許可を乞いながら手を合わせる。無信心者の私がそのようなことをするのは奇異に感じる方も多いと思うが、何か清々しい気分になる。可笑しなものだ。クリスチャンが教会で熱心にお祈りをしている姿より、お百度参りをしている人を見る方が、何かご利益があるように思える。この不思議な感覚は生まれ育った環境によるものだろうか?現役のころに繰り返していた海外への出張では、キリスト教が盛んな国に入る際は入管で「仏教徒」だと申告し、タイやビルマ(ミャンマー)のような仏教の盛んな国では「クリスチャン」だと申告していた。ずるいやり方だと云われればその通りだが、この方が無駄な摩擦を引き起こさないで済んでいた。アメリカで熱心な...折々の写真&雑感456

  • 折々の写真&雑感 455

    最近になって学生の頃のことをよく思い出す。最近思い出したのは、高等部時代に国語の教師に現代史を研究するように云われたときに、その研究を一緒にし、共同で発表した同級生だ。彼女は英文科に進んだが、私は経済学部に進んだ。学部が違うと同じ学校でも顔を合わせる機会が極端に少なくなる。その時は学食で会った。夫々に新しい友人たちと食事をしていたのだが、終ってから場所を変えて二人でコーヒーを飲んだ。「私、ソフトボール部に入ったのよ!」と嬉しそうに話した。小柄で線の細い体格がソフトボールとどうしても結びつかなかった。野球より大きいボールをどうやって投げて打つのか?私が不思議そうな顔をしているのを見た彼女は「私はチームのホームラン・バッターなのよ」と得意そうに云った。私が何か云おうとすると、その機先を制するように「バッティン...折々の写真&雑感455

  • 折々の写真&雑感 454

    叔母の一人が柿の渋抜きのために焼酎を使った。そして指に付着した焼酎をなめ、うっとりとした口調で「あぁ美味しい」と云った。そばで見ていた私はまだ小学生で、酒の味など知る由もなかった。だが、叔母が云った「あぁ美味しい」の一言だけは覚えていた。酒の飲める年になり、初めて焼酎を口にしたとき、叔母の一言を思い出しながら飲んだのだが、うっとりするほどの美味しさを感じなかった。当時は水商売以外のご婦人が酒を飲むのは非常に珍しいことで、叔母が酒を飲んだことは全くなかった。だが、飲ませれば非常な飲んべぇだったのではなかろうか。私の家系では、祖父が非常な飲んべぇで「中気」になったと聞いていた。チュウキとは今では使わなくなった言葉だが、酒の飲みすぎによる脳卒中のことである。祖父が外出から帰ってくるときは、我が家の門にドシンと音...折々の写真&雑感454

  • 折々の写真&雑感 453

    香港在住の娘が勤務する大学から休暇を取って孫娘を連れて我が家にやってきた。彼女が小学校に入る前の年のことだった。香港の公立小学校に移ってからは周囲に日本人の、然も同年配の子供がいないので、少しの間でも同年代の日本人の中で、多くの経験をさせたいと願ってのことだった。娘は自分が通っていた幼稚園に行って頼んだ。この幼稚園には双子の娘たちだけではなく、長男も通っていた。而し、断られた。理由は幼稚園の最終年には外部の人間をクラスの中に入れたくない。彼等だけの想い出が異なった結果になってしまうからだそうだ。そんなバカなことがあるかと、私は憤慨した。それならと、英会話の学習に私が中学の頃に通っていたキリスト教会の牧師に紹介されて、その教会が経営する幼稚園に頼みに行った。園長はにこやかに、「いいですよ。但し一年分の月謝に...折々の写真&雑感453

  • 折々の写真&雑感 452

    香港に移住した双子の上の娘は、自分の娘をイギリス人の経営する幼稚園に入れた。孫は難しい単語のスペルはおぼつかないが、会話には全く不自由しなくなった。幼稚園では英語だが、家に帰ると全てを日本語で会話し、更に読み書きを教えた。以前に、私がおぼつかない日本語しか話せず、漢字も読めないハワイの二世のことを娘に話したことがあった。その時、自分の子供にはそうはさせないと、その時に思ったそうだ。小学校は日本政府の経営する日本人小学校に入れた。だが、これから先も香港に住み続けるなら香港の公用語である広東語(カントン語)が絶対に必要であると考え、娘は亭主とも相談して日本人学校から香港の公立小学校に転向させた。最近、成人した孫娘から「ママは広東語を話せなかった。だから自分が広東語を話せるようにならなければと、必死にがんばった...折々の写真&雑感452

  • 折々の写真&雑感 451

    処理水の問題で、中国に向かっていたホタテを積んだコンテナが日本に戻された。貿易業を営んできた私には考えられないことだった。契約に基いて、一旦港を出た商品がキャンセルを受けて出向地に戻されるなど有り得ることではない。そのような状態でキャンセルした業者は多額の賠償金を支払わされ、貿易業界から弾き飛ばされる。いくら相手が中国の国営企業だとしても、日本政府は黙って見過ごすのか?弱腰の日本政府に腹を立てるのは今回が初めてではない。それにしても中国のやり方には憤りを感じるどころか、呆れかえってものが云えない。世界の貿易ルールも知らない未開発国なのだ。そして北海道の業者には非常な同情心を覚えた。もしL/C(信用状)の取引であったなら、ホタテが出航した段階でB/L(船荷証券)を銀行に持ち込みL/Cを買い取って貰えばよかっ...折々の写真&雑感451

  • 折々の写真&雑感 450

    テレビドラマの中で、営業部員が勇んで帰ってくるなり「○○デパートに我社の製品を納入する道を付けてきました」と上司に報告した。すると、上司は「そんな暇があったら別の、もっといいお客さんを当たって来い」と云った。新入の営業部員は上司の態度に不満を募らせた。それを見ていた社長が出てきて、「ウチはデパートさんと取引するほどの規模ではないし、その資金力もない。デパートに食いつぶされるのがオチだ」と云った。彼は大きな取引先を見つけてきたと喜んでいたが、まるで違う反応が社内から出たことに信じられない面持ちだった。また、別のドラマでは、「お宅の商品を、秋に行う物産展に出品したいので、直ぐにでも私どものデパートと取引を始める準備をして下さい」との仕入れ担当者の上から目線の申し出に、店の責任者は「二度とデパートなんかと取引を...折々の写真&雑感450

  • 折々の写真&雑感 449

    高校時代の仲の良かった友人たちとの飲み会に行った。その中の一人が「タイのラブ・ホテルって、掛布団はおろか毛布もない」と云った。全員の驚いた顔を見た友人は「そうじゃないよ、男同士で泊ったんだ」。初めてのタイへの出張で、おぼつかないがタイ語をなんとか話せる部下と一緒だった。ラオスとの国境を接するあたりの取引先に行ったのだが、観光シーズンであったためかバンコクに戻るとホテルに空きがなく、めぼしいホテルには全て満室であると断られた。出張前に先輩から、バンコクは非常に危険で下町の胡散臭いホテルなどに泊まると従業員が強盗に早変り危険性があると大げさに脅されていた。全くそのような心配はないと思うが、先輩の云うことは聞くべきだと二人で相談し、割と高級そうなラブ・ホテルに泊ったのだそうだ。最初は快適な冷房と喜んだが、時間が...折々の写真&雑感449

  • 折々の写真&雑感 448

    前々回に続きビルマ(現ミャンマー)のことを少々書いてみたい。ミャンマーと書かずにビルマ、ビルマと書くのは、私にとってのあの国は未だにビルマの印象が強く、ミャンマーとは別の国のように感じるからである。以前にも書いたと思うがホテルに備え付けの化粧石鹸はザラザラしており、匂いもなく泡立ちも悪い。それどころか石鹸の本来の目的である体の汚れを完全に落とす能力に欠けていた。端的に云えば、使い物にならない粗悪品である。それで次回からは日本から石鹸を持参した。その時にビルマに持って行った石鹸だが、アメリカの軍隊の官給品である「FloatingSoap」(フローティング・ソープ、水に浮く石鹸)と呼ばれている化粧にも洗濯にも使える石鹸ある。アメリカ兵が野戦の際、汚れた体を川で洗い落とすときに使うものである。従って、手から離し...折々の写真&雑感448

  • 折々の写真&雑感 447

    原発の処理水の海洋放出が始り10日ほどが過ぎた。放出前から中国や香港、それに韓国などは猛反対し、日本からの海産物の輸入を停止した。それらの国の海水はそれほどきれいなのか?韓国には行った事がないから知らないが、聞いたところでは安心して海水浴が出来るとはとても思えない状態だそうだ。中国などは漁船が大船団を組んで日本の経済水域ぎりぎりまでやってきては、種の保全などお構いなしに魚を獲りまくる。その魚たちが処理水に染まっていないと、どのようにして判断するのか?危険だと感じ、各国の、特に中国の漁船団が来なくなれば、日本の漁業は安定し、我々の食卓には豊かな魚介類が安価で満たされ、非常にありがたい。マレーシアのペナン島はかつて日本からの新婚旅行で賑った。だが、私が出張で行ったときは観光客で賑う島の反対側はすぐ足元までヘド...折々の写真&雑感447

  • 折々の写真&雑感 446

    太平洋戦争で戦い、無事に日本に帰還された兵士たちのご年齢は既に100歳を超えているようだ。私の購読している新聞では過酷なビルマ戦線の様子が記事になっていた。私が出張で初めてビルマに行ったのは、国名がビルマからミャンマーに変ったばかりの1989年の7月だった。湿度が高く、異常な暑さだったのを記憶している。本来はその前年の5月に行く予定だったが、ラングーン大学(現ヤンゴン大学)の学生たちのデモが暴動になり、治安が極端に悪くなったために出張を控えてくれとの連絡がこれから取引を始める会社からテレックスが来た。非常に大人しい民族であると聞いていたが、あのような激しい暴動を報じているテレビ・ニュースを信じられない思いで観ていた。ビルマ人が何故あのような暴動を起こしてしまうのか不思議でならなかったが、あの国に行って多く...折々の写真&雑感446

  • 折々の写真&雑感 445

    現在の損保ジャパンを構成している安田火災(旧安田銀行系列)の任意保険に長年入っていた。而し、事故を起こしても一銭も出さずに口から出まかせの嘘ばかりをつく安田火災に呆れ、すぐに解約した。テレビニュースで見た現在の損保ジャパンの対応が、その時の対応と全く変っていないように感じた。出勤途中で、左の道から飛び出してきた車に横っ腹をぶつけられ、運悪くバスを待っている人の一人にぶつけてしまった。膝を少し打っただけで、大した怪我はしていなかったが、その人は交通事故を理由に保険金目当てで入院してしまった。私の車にぶつけた人が全面的に車の修理をし、私が負傷者の保証をすることになった。その段階では安田火災を全面的に信頼していたので、彼らが全てを取り仕切ってくれるものと信じていたが、実際は何もしてくれなかった。だが、被害者から...折々の写真&雑感445

  • 折々の写真&雑感 444

    「断る勇気」と云う文章を新聞の声欄で読んだ。同感である。その時に「勇気ある貿易マン」のことを思い出した。私のチケットはツーリスト・クラスだったので、当時の荷物の重量制限は22キロだった。而し、何処の空港でも25キロ程までは何とか黙って通してくれた。その時の荷物(スーツ・ケース)は27キロもあったように思った。出張を何度も繰り返すうちに、手に持った感触でほぼ何キロかの判断がつくようになっていた。タイのバンコクの空港でチェック・インをする前に、辺りに日本人がいないかと探すと、おとなしそうな日本人が居た。然も私と同じ貿易屋の匂いがした。綺麗に梱包された銘木のサンプルを相手に見せて「この分が重量オーバーなので、なんとか引き受けて頂けないでしょうか?」と丁寧にお願いしたところ、「断ります」と全く付け入るスキのない調...折々の写真&雑感444

  • 折々の写真&雑感 443

    この原稿を書いている間に沖縄に大きな台風が上陸し、全ての空の便が欠航して殆どの観光客が帰れなくなったニュースを連日テレビ・ニュースで観ていた。マダガスカルへの出張を繰り返しているときのことだった。アンタナナリブからモーリシャスに着き、クアラルンプール行きの便に乗るべく、トランジット・カウンターに行くと「サイクロン(この地域では台風をサイクロンと云う)で、全ての便は欠航です。再開の予定は立っていません」と云われた。再開の予定が立ったら、ホテルに連絡を致しますと云われたが、今まで泊ったことのあるホテルは全て満室のために断られた。他のホテルにも電話したが、同じ状態だった。空港の職員に相談すると、海岸に面した高級なホテルは全て満室と思われます。内陸の二流、三流のホテルに行くしかありません。但し、空港からの連絡を受...折々の写真&雑感443

  • 折々の写真&雑感 442

    「~ぽい」という接尾語を最近は全く使わなくなった。子供のころ、あの電球は「青っぽく見える」とか、夕日に照らされた岩が「赤っぽい」という表現はしたと思うが、今のように「何とかの建物っぽい」とか「電車っぽい」などという訳の分からぬ使い方はした経験はない。電球の灯りが青く感じるとか、夕陽で岩が何となく赤く見えるというように非常に緩やかな表現だったように覚えている。私は言語学者でも、それを趣味として研究している者でもないが、最近の日本語は非常に乱れていると感じる。「東京弁は標準語ではない。あくまでも東京地方の方言である」と云う人がいる。それに異議を唱える気はない。而し、東京弁、或いは東京風の言葉を話すなら正確に話して頂きたいものだ。見たこともないようなお笑いのタレント(?)がやたらと、東京弁を真似たいのか「ぽい」...折々の写真&雑感442

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