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2018/07/29

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  • 体調不良

    26日、富山泊、21時頃より身体に蕁麻疹ができ、27に病院で処方箋を頂き.服用していますが28、本日と寛解となっていません。25日は、午前中は、彼岸の法話出向、午後は電話相談と、少し疲れはあったものの、それが原因というほどでもありません。昨日、9月に入って受診した健康診断の結果が届きました。、血液検査で、大方のアレルギー反応の結果が記されていて、スギ花粉とヨモギにチョックが入っていたでの、26日夕食で食べたカニは蕁麻疹の原因ではなさそうです。10月に入ると、一日の築地の会議、委員はズーム参加ですが、私は委員長を仰せつかっているので築地へ行きます。4日は。本願寺の会議、これも現地に出向です。26日朝、喉が痛く、熱ぎみであったのが、サインであったのかも知れません。体調不良

  • 「死にたい」と言われたら ――自殺の心理学⑤

    『「死にたい」と言われたら――自殺の心理学』(2023/6/8・末木新著)からの転載です。第一に、男性は女性に比べて自殺潜在能力、つまり、自己の身体に対してダメージを与える力が高く、より致死的な方法で自殺企図を行います。そのため、自殺死亡は男性の方が多くなります。一方で、女性の方はなかなか致死的な方法で自殺企図ができないため、自殺未遂(自殺企図の結果、助かったケース)が男性よりも多くなります。一般に男性の方が自殺潜在能力が高いのは、生まれ持った素囚もあるでしょうし、培った環境の力(例一暴力に慣れ親しし可能性)が高いこもあると思われます。第二に、男性は女性に比べて所属感の減弱を経験する可能性が高く、孤独になりがちです。あなたの周囲の人を見てみましょう。男性と女性、どちらが友人が多そうでしょうか。言うまでもな...「死にたい」と言われたら――自殺の心理学⑤

  • 「死にたい」と言われたら ――自殺の心理学④

    『「死にたい」と言われたら――自殺の心理学』(2023/6/8・末木新著)からの転載です。理論を使って世界を眺め、理解する学術的な理論というものは便利なもので、こうした考え方を知っていると、世界の複雑な現象が理解しやすくなります。」つ、具体的な例を挙げながら、自殺に関する事象・傾向を理論を使って見通してみたいと思います。皆さんは、どのような人の自殺率が高いと思っているでしょうか。国や地域によって多少のバラツキや傾向の違いはありますが、共通点も多々あります。男性の自殺率は女性の自殺率よりも通常は2~3倍程度高く、これは、歴史的に見ても地域的に見ても普遍性のあることです。自殺というのは子どもに多いものだと勘違いしている人も多くいますが、通常子どもの自殺というのは極めて少なく(だからこそ、ニュースなどで取り上げ...「死にたい」と言われたら――自殺の心理学④

  • 「死にたい」と言われたら ――自殺の心理学③

    『「死にたい」と言われたら――自殺の心理学』(2023/6/8・末木新著)からの転載です。所属感の減弱と負担感の知覚自殺の対人関係理論の二つ目の要素は、所属感の減弱です。これは、他者とかコミュニティとかに所属している感覚か弱くなってしまっているということですから、より平易な日本語にすれば、孤独感の高まりと言って良いと思います。人は他者との関係が切れ、孤独になってしまうと文字通り生きていけず、自殺してしまうというわけです。これまでに見た自殺の危険因子の中の、地域的要因や人間関係要因は、主に所属感の減弱につながっており、人々のつながりを断ち切り、孤独にすることで自殺のリスクを高めます。自殺の対人関係理論の三つ目の要素は、負担感の知覚です。これは、自分は社会のお荷物になっているとか、誰かに迷惑をかけるような存在...「死にたい」と言われたら――自殺の心理学③

  • 「死にたい」と言われたら ――自殺の心理学②

    『「死にたい」と言われたら――自殺の心理学』(2023/6/8・末木新著)からの転載です。自殺潜在能力-死に切る力まずは、身についた自殺潜在能力についでです。自殺潜在能力などと言われると、「なんだそりゃ?」という感じだと思うのですが、これは要するに、自らの身体に致死的なダメージを与える力、死に切る力と言っていいと思います。それでは、どうするとこの「能力」は高まるのでしょうか。端的に言えば、練習するということになります。練習とは何かというと、例えば過去の自殺企図というわけです。自殺企図を繰り返すことによって、我々は徐々にこうした能力を高め、最初は自分の身体にダメージを負わせることができなかった人も、段々と欸死的なダメージを与えることができるようになります。たとえば、若い女性などに多い自殺企図の方法に過量服薬...「死にたい」と言われたら――自殺の心理学②

  • 「死にたい」と言われたら ――自殺の心理学①

    『「死にたい」と言われたら――自殺の心理学』(2023/6/8・末木新著)からの転載です。本を読みながら、聖道門で煩悩の心を抑えるために「出家」しますが、「煩悩の発露」と「死にたい」という思いの発露は、似ているように思い、その視点から、本を読みました。自殺の対人関係理論自殺というのはこれだけ複雑な現象であって、何か原因を単純化して考えることは戒めなければなりません。とはいえ、「これだけたくさんあるとよく分からない!」「もっと簡単に、シンプルに、分かりやすくして!」という要望もあると思います。そこで考えられたのが、「自殺の対人関係理論」というものです。自殺の対人関係理論とは、トーマスージョイナーというアメリカの研究者が提唱した自殺についての理論ですが、これまでの自殺の危険囚子をまとめて理解するのに大変役に立...「死にたい」と言われたら――自殺の心理学①

  • 顔に取り憑かれた脳④

    『顔に取り憑かれた脳』(講談社現代新書・2023/12/14・中野珠美著)からの転載です。時間を超えて存在する自己アルバムを眺めるのは高度な能力ここではもう一つ、人間が、鏡像自己認知ができる他の動物にはまねできない高度なことをやってのけていることを紹介しましょう。私たちは、若い頃の自分の写真を見ては、そのときの出来事をいろいろと思い出し、懐かしがります。実はこれも、他の動物には見られない高度な自己認識の表れなのです。なぜなら、写真には動きがないので、運動と視覚像の随伴性の手がかりがないからです。そのため、鏡像自己認知ができる動物でも、写真の中の自分の姿を自分と認識することができません。では、人間はいつから写真の中の自分がわかるようになるのでしょうか。筆者は、子どもを対象とした実験をするとき、最後に記念品と...顔に取り憑かれた脳④

  • 顔に取り憑かれた脳③

    『顔に取り憑かれた脳』(講談社現代新書・2023/12/14・中野珠美著)からの転載です。恥じらいの感情鏡の前で恥ずかしがるのは人間だけ人間と鏡像自己認知ができる動物たちとの間にも、ある決定的な違いがあります。それは鏡に映る自己に対する反応です。人間の子どもは、鏡に映る自分の姿を見ると、はにかんだり、おどけた顔をしたりと、恥ずかしがる表情をします。一方、チンパンジーやボノボといった霊長類は、鏡の前で囗を開けて食べかすを取ったり、性器を見たりと、人問の子どものような恥じらう姿をまったく見せないのです。霊長類学者の平田聡によると、そもそもチンパンジーやボノボは、普段から恥じらうような行動はまったくしないそうです。他の仲間の前でも平気でおしっこやうんち、おならやセックスをするし、うっかり足を滑らせても、周りを気...顔に取り憑かれた脳③

  • 顔に取り憑かれた脳②

    『顔に取り憑かれた脳』(講談社現代新書・2023/12/14・中野珠美著)からの転載です。鏡像自己認知の3段階生後3ヵ月から2歳までの88人の子どもを対象に、鏡像自己認知の能力を調べたアムステルダムの研究によると、鏡に映ろ自分の姿に対する反応は3段階で変化するそうです。まず、生後6~12ヵ月の子どもは、鏡の中に映ろ自分を、遊び相手の他者として認識し、宀久あげたり、キスしたりします(図2-7)。生後且力月から20ヵ月の子どもは、鏡に対してしりごみをしたり、泣き出したりするなど、鏡を避けるような反応を示します。そして、生後21ヵ月から24ヵ月の子どもは、鏡に映ろ自分の姿を見て、はにかんだり、おどけた顔をしたりと、それが自分の反射物であることをわかっているような態度(自己指向性反応)をするようになるのです。また...顔に取り憑かれた脳②

  • 顔に取り憑かれた脳①

    6日早朝の深夜便「明日へのことば」は、大阪大学の中野珠美さんでした。顔の話で興味深かったので著書をもとめました。『顔に取り憑かれた脳』です。その本から転載です。最近は、近赤外光カメラを使って、瞳孔の形状や角膜の反射光を計測することで、人がどこを見ているかを簡単に調べることができるようになりました。そこで、筆者らも映画やテレビ番組を見ているときの人々の視線を調べてみました。すると視聴者の視線は、登場人物を追いかげろように動いており、背後の風景にはまったくと言っていいほど向いていないのです。そして、やはり目と囗のあたりに視線は集中していました。これまでの研究を合わせると、見ている時間のおよそ6割は目を、2割は囗を見ることに費やしているようです。こんなにも人が目を好きこのんで見るのはなぜでしょうか。それは「目が...顔に取り憑かれた脳①

  • 「ふつう」という檻

    『ルポ「ふつう」という檻──発達障害から見える日本の実像』(2024/7/19・信濃毎日新聞社編集局著)からの転載です。まえがきより取材を始めると、学校や、障害がある子どもたちを放課後などに預かる放課後等デイサービスで、「良かれ」と思う指導が子どもたちを傷つける現実かおり、そうした「傷」は大人になってからもうずき続けていました。もちろん、すべての先生たちが子どもを傷つけているわけではありません。しかし、学校や社会が規定するものから外れてしまった大たちが発する痛切な「SOS」かおる。根っこに目を凝らすと、大大たちの意識の底にある「ふつう」が立ち現れてきました。深い森の中を歩くような取材が始まりました。「『ふつう』が呪縛になっている現実、『ふつう』とは何なのかを問い直す方向を模索しよう」「『ふつう』の側にいる...「ふつう」という檻

  • 「感動ポルノ」と向き合う 障害者像にひそむ差別と排除⑤

    『「感動ポルノ」と向き合う障害者像にひそむ差別と排除』(岩波ブックレット・2022/1/7・好井裕明著)からの転載です。障害者を過剰に評価し、遠ざける穴--障害者はすべて優しく優れた存在なのかドラマではよく、優しく優れた障害者の姿が描かれます。周囲への配慮も行き届き、他者への思いやりも深い姿を見て、私たちが、やはり障害という大変さを経験しているだけあって、他者の痛みや苦しみに共感できる力が深いな、人間的にも人格的にも優れたものを持っているなと思わず感動してしまうとき、私たちはどのような穴に落ちてしまう危うさの手前にいるのでしょうか。確かに障害は、それを経験したことのない人にとって、にわかには理解しがたいものだと思います。障害をもつことで、それまで想定もしなかったようなさまざまな困難や生きづらさと直面するこ...「感動ポルノ」と向き合う障害者像にひそむ差別と排除⑤

  • 「感動ポルノ」と向き合う 障害者像にひそむ差別と排除④

    『「感動ポルノ」と向き合う障害者像にひそむ差別と排除』(岩波ブックレット・2022/1/7・好井裕明著)からの転載です。障害を個人化する穴―障害は個人のせいであり個人が克服すべきものなのか二つ目は、障害を克服し新たな能力を鍛えるのは、あくまで当事者個人だという前提です。一人で努力する姿は、私たちに感動を与えることは確かです。しかしその姿を素朴に承認し評価し、感動するなかで、個人が障害を負えば、それと対峙し克服するのも当の個人だという了解が私たちの常識で生き続けるのです。でも、はたして障害はすべて個人が引き受けるべきものなのでしょうか。日本でも障害者自立の思想が根づき、当事者の自立生活運動が確実に広がり、障害学の成果も蓄積され、もうかなりの時間がたっています。そこでは障害と社会、障害と文化の関係も深く見直さ...「感動ポルノ」と向き合う障害者像にひそむ差別と排除④

  • 「感動ポルノ」と向き合う 障害者像にひそむ差別と排除③

    『「感動ポルノ」と向き合う障害者像にひそむ差別と排除』(岩波ブックレット・2022/1/7・好井裕明著)からの転載です。障害を無効化し無意味化する穴―障害は完全に否定すべきものなのか私はこうした感動をすべて否定するつもりはありません。そうではなく感動するあまり、コミックやドラマのなかに暗黙知として息づいている障害や障害者を了解する前提や了解の仕方に含まれているワナに、私たちが思わず知らず囚われてしまうことが問題だと感じるのです。その一つは、障害を無効化し無意味化しようとする、すなわち障害とは完全に否定すべきもの、消し去ってしまうべきものだという前提です。もちろん、ある能力を失わせた原因は障害そのものであり、能力が失われたことにいつまでも固執していても仕方がない。残っている他の能力を鍛え、新たな人生を創造す...「感動ポルノ」と向き合う障害者像にひそむ差別と排除③

  • 「感動ポルノ」と向き合う 障害者像にひそむ差別と排除②

    『「感動ポルノ」と向き合う障害者像にひそむ差別と排除』(岩波ブックレット・2022/1/7・好井裕明著)からの転載です。リハビリテーションを賞賛するドラマからもう一つの事例です。新型コロナウィルスの感染拡大がまだ日本で起こっていなかった頃、東京オリンピック・パラリンピック開催に向けての機運を盛り上げるドラマがテレビで放送されました。『太陽を愛したひと~1964あの日のパラリンピック~』(2018年8月22日放送、NHK)です。一九六四年に開催されたパラリンピックを中心的に推進した医師が主人公のドラマです。ドラマでは障害者がどのような状況で生きていたのかが、まず描かれています。当時は、障害者の自立についての意識や取り組みがまだまだ不十分な状況でした。整形外科医の主人公は、一九六〇年、研修先のイギリスで、スポ...「感動ポルノ」と向き合う障害者像にひそむ差別と排除②

  • 「感動ポルノ」と向き合う 障害者像にひそむ差別と排除①

    『「感動ポルノ」と向き合う障害者像にひそむ差別と排除』(岩波ブックレット・2022/1/7・好井裕明著)からの転載です。感動することで落ちてしまう穴とは?本章では、いわゆる「感動ポルノ」、すなわち障害を克服し頑張る姿や無垢で慈愛に満ち優れた姿という障害者イメージに素朴に感動してしまうとき、思わず知らず、私たちはどのような思考の穴に落ちてしまうのかについて考えることにします。端的に言って、それは、①障害を無効化し、無意味化しようとする穴であり、②障害を個人化しようとする穴であり、③障害者を過剰に評価し遠ざけ、結果として距離をとろうとする穴です。こうした穴を説明するために、コミックとテレビドラマから具体的な事例をあげることにします。一人で苦難を乗り越える少年の姿--『フラック・ジャック』から一つ目の例は、手塚...「感動ポルノ」と向き合う障害者像にひそむ差別と排除①

  • 自然法爾

    東京ビハーラで一緒に活動してきた田久保園子さんから「自然法爾」という絵画と言葉を綴った書籍を頂戴しました。9歳の時、結核になり、お父さんから聞いた話です。(前略)園子、「いのち」は死んでもけっしてなくならないんだよ。ただ新しく生まれかわるだけなんだ。園子、いいかい?光輝く大空に、青や黄色。赤や白の風船があるとしよう。青い風船はお父さん、黄色はお母さん、白ぱお姉さん、そして赤いのは園子、お前だよ。今は風船には空気がいっぱい入ってパンパンもふくらんでいるけどいつかぱしぼんでしまうしパーンッと破裂してしまうかもしれない。はら見てごらん。この青い風船をちょっと割ってみるよ。風船はパーンツと割れました。園子、風船が割れたでしょう?でも、中に入ってた空気はどこにいったのかな?そう、空気は外に出たよね。そして外の空気と...自然法爾

  • 危機意識は宗教心を高める

    御内仏の修繕を新潟市南区白根の(株)些細仏壇工芸に依頼しました。来院いただき、話の話題が「白根仏壇共同組合」の話になりました。私「仏壇店や工房が多いけど、全国に出荷しているんでしょうね」社長「いや、ほとんど地区内での販売で生計を立ています。昔は、この倍以上の店があった。白根地区は、大きな川に挟まれていて、昔から川の氾濫等で死者が多く出て、その関係から、先祖を貴び仏壇を重宝する風土が築かれてきました。」とのことです。やはり危機意識は宗教心を高めるということでしょうか。危機意識は宗教心を高める

  • 携帯戻りました。

    4日、築地で会議があり、その後懇親会、その懇親会の折は、自分の携帯電話はあったのですが、22時頃、自宅へ帰ってみると、携帯がありません。銀座松屋で買い物をしたので、松屋か電車、その後のタクシーの中で紛失したようでした。結局は、水戸駅に保管されているとなり、昨夜、水戸駅まで取りに行きました。携帯電話のない3日間、思うこともありました。息子が、携帯の情報から水戸駅付近にあることを教えてくれました。日頃から感じていることですが、息子と私のIT情報認知格差が歴然です。現代社会では、IT情報認知格差が私以上にあるので、認知度の低い人は、かなり生活の豊かさの享受という点で、損失を被っているのであろうということです。情報格差の点は、念仏のみ教えについても言えることです。携帯戻りました。

  • 日本語の中のサンスクリット語

    『サンスクリット入門-インドの思想を育んだ「完全な言語」』(中公新書・2024/7/22・赤松明彦著)からの「日本語の中のサンスクリット語」の一部を転載します。興味のある方は、本をご覧下さいまずは,[仏](ほとけ,ぶつ)である。この漢字[仏]は,ブッダbuddhaの音写語である「仏陀」の略であるが,「仏蘭西」(ふらんす)という当て字が発明されるまで,ほぼブッダを表すための専用の漢字だった。「ほとけ」の「ほと」は,[ぶった]の音が変化したものである。また,「僧」は,(出家者)の集団を意味する「僧伽」を略したものだが,これはサンガの音写であり,もとの意味は,[集団]「団体 である。サッカーチームの「京都サンガ」の「サンガ」もこのサンスクリットに由来している。[僧]はこの音写のための漢字として,中国で作られた(...日本語の中のサンスクリット語

  • 一切経校合のこと

    3日の法話会、佐賀県からお招きする予定であったご講師が、台風のためこなれなかったので、私が法話をしました。法話の一部は、現在、新本堂建設の途上にあり、下陣余間に親鸞聖人のご一生を欄間彫刻に絵づけしたものを設置するので、井波で彫刻中です。親鸞聖人絵伝を主として、本願寺の『御絵伝』にはない、「一切経校合のこと」また歎異抄の「おのおの十余ヶ国」を絵を制作しています。写真は、その図柄です。一切経校合のことは、私の「親鸞物語」に執筆しているので、長くなりますが転載しておきます。一切経書写・校合もいよいよ終りに近づいたある日、一切経校合を手伝う他の僧とともに執権主催の宴に招じられた。席には副将軍をはじめ、明応院別当なども加わって、魚鳥の料理や酒なども供された。日頃口にできない珍物も供されてもてなされた。宴は油火を点し...一切経校合のこと

  • 承認

    本願寺発行の月刊「大乗」9月号が送られてきました。今年の4月~連載している「なるほど仏教ライフ」9月号の執筆原稿の転載です。世の中は多様化の時代です。友人と会食しても、「私、ワイン」「おれ、生ビール」「おれ、焼酎」と、自己主張することに違和感がありません。この多様化、行政の側面から見ると、日本医師会生命倫理懇談会は1990年に患者は自分のことは自分で決める「説明と同意」(インフォームド・コンセント)を発表し、1997年に医療法が改正され「説明と同意」を行う義務が法律として明文化された当りから主流となったようです。同じ頃、学校教育においても、1992年に個性をいかす教育に改定されています。価値観の多様化とは、人々の価値観がバラバラになっていくことなので、そこに不安が生じます。自由は多くなるが、承認を得るため...承認

  • 日本人は進化論を容易に受け入れた

    『生き物の「居場所」はどう決まるか-攻める、逃げる、生き残るためのすごい知恵』(中公新書・2024/1/22・大崎直太著)からの転載です。オックスフォード進化論争1859年に『種の起源』が公表された当時、欧米のキリスト教社会では、多くの人々、か『旧約聖書』の・「創世記」の記述通りに世界は神により創造され、それ以来、変わることなく続いてきたと信じていた。したがって、信仰心の深い人々は進化論に対して激しい拒絶反応を示したか、『種の起源』を読んだ人の多くが、進化論は彼らの世界観を一変する知的革命をもたらすものと驚きながらも、生物進化を自明のものとして受け入れた。『種の起源』発表翌年の1860年に、オツクスフォード大学に新設された自然史博物館でイギリス学術振興会の年次総会か開かれ、進化論に賛成する人々と反対する人...日本人は進化論を容易に受け入れた

  • 知的障害のある成人男性の性的欲求と支援②

    『知的障害のある成人男性の性的欲求と支援――語りと連帯が変えてゆく、まわりの人々との関係』(2024/7/23・石黒慶太著)からの転載です。本章における研究協力者は、セックスワーカー歴一九年になる三〇代後半の女性E氏である。E氏はI〇代からセックスワーカーとして働いているが、祖母の看取りを契機に高齢者介護の仕事にも関心をもつようになり、高齢者介護の現場でも働くようになった。介護の仕事をと心して、高齢者はまるで性的なことから切り離された子どものように扱われ、性的な言動は職員によってあらかじめづ止されていることに違和感をもったという。E氏白身、セックスワーカーとして働いていることもあり、性・な言動をする男性に対しては抵抗感をもたないどころか、女性に対して性的な欲求を示さない万作は。小健康であると考えていた。そ...知的障害のある成人男性の性的欲求と支援②

  • 知的障害のある成人男性の性的欲求と支援①

    『知的障害のある成人男性の性的欲求と支援――語りと連帯が変えてゆく、まわりの人々との関係』(2024/7/23・石黒慶太著)からの転載です。成人に対する性教育を実施している女性の講演会があるということを聞いたため、その講演会に参加した。その女性は、第1章のボランティア団体の代表者であるが、筆者がその女性と出会ったのはこのときが初めてだった。講演後の質疑応答の時問では多くの挙手があった。司会者に指名されたある女性は、マイクを受け取り、特別支援学校の教員をしていることを述べたうえで、次のようなことを言った。知的障害のある児童・生徒や知的障害者の性的欲求を認めたり、教えていったりすることは、問題行動を許すことになるし、保護者にも説明できません。とくに男子は。この言葉は、筆者の身体を凍りつかせ、今でも頭の片隅に残...知的障害のある成人男性の性的欲求と支援①

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