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2018/06/28

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  • 謔話§一日一句~こっくりと温かく~

    季語は・・・神無月尽 蕎麦湯割り 神無月尽き 夜は果つ 【去年の今日】霜話§2023年十一月終了のお知らせ

  • 週話§土曜流転~十一月終了ですね~

    ああ……一年が、あと一か月で終わってしまう。 ついこの間、換気扇のクリーニングやらカーテンのクリーニングをしたような気がしたのに、もうそのタイミングがやって来ている。 一応ではあるが大掃除もしなくてはならない。少し前から、それまでのように細部までということはせず、安全に手の届く範囲を掃除することに留めるようになった。 人によっては、気候のいい5月に大掃除をしていると聞いたが、やはりそこは年末という区切りにやっておくほうが“気持ち”的には納得できるのだ。 今年も残すところ31日である。 《日常のトピックス一覧》

  • 謔話§一日一句~空き家のまま二年~

    季語は・・・冬紅葉 宿替えは 朽ちかけけるか 冬紅葉 【去年の今日】弦話§ヤメン・サーディのヴァイオリンを聴く

  • 説話§今日の一言~初めての英語~

    Good Morning to You! それが“英語”だなどとわかっていたはずもない。 保育園で、朝の最初に園児全員が歌うのが“ハッピー・バースデー”と同じ節の“Good Morning to You!”だった。間違いなく、人生で最初の英語がこれである。 もちろん意味もわからず、単に朝の挨拶のおまじないのような認識で歌っていたのだろう。 “Good Morning dear teacher Good Morning to You!”で終わった後に、日本語で「先生おはようございます!」「みなさんおはようございます!」と元気に挨拶して、プロテスタント系保育園の朝のルーチンが終わるのだ。 そして“Happy Birthday to you!”が元なのだと知ったのはいつのことだっただろうか。 《日常のトピックス一覧》

  • 伊話§ピッツァ・・・・・・ピザ?

    実家暮らしをしていた頃にピザを食べたか記憶がない。たぶんおそらく、実家の町ではピザを食べていないんじゃないだろうか。そしてそもそも、ピザなる食べ物の存在を知ったのはいつのことだったか。 初めてピザを口にしたのは予備校通いの時ではなく、どうやら無事に大学に入学した後だったことは記憶の端っこに残っている。 その当時、池袋西口に“カプリ”というイタリアンの店があって、同級生と連れ立って食べに行ったのが最初だったのは間違いなさそうだ。予備校時代とは違って、そんな“付き合い”も始まったが、少ない仕送りでどうやってやりくりしていたのか。けっして安い食べ物ではなかったはずだが。 それでもピザは気に入った。好き嫌いは多いほうだが、チーズとトマトの組み合わせが嫌いなはずなどはなく、たちまちに“はまり込んで”しまった。 そうなると食べずにはいられなくなって、それでとうしたのかといったら..

  • 謔話§一日一句~夕飯の支度~

    季語は・・・暮早し カレーの香 よぎる鼻腔や 暮早し 【去年の今日】街話§神保巷塵[105]神田天丼家閉店

  • 呟話§一言つぶやき~吉右衛門の命日~

    早いもので播磨屋二代目中村吉右衛門が逝去して4年の月日が経ったが…… ……歌舞伎界の状況は、いよいよ芳しいとはいえず、先行き不透明なことに変わりはなさそうで、新作の類を連発するよりは古典をきちんと演じられるべく、若手の舞台を増やすほうが先決ではないかと案じる老齢の身である。 《つぶやきのトピックス一覧》

  • 躾話§マナー奉行?

    マナー評論家という不思議な商売をしている輩がいる。それが正しければ何の問題もないのだが、時としてトンデモ!なマナーが存在しているとか、そうしなくてはならないような言説を振り撒く傍迷惑でしかない人間たちである。 最初に眼を剥いたのは、決裁のために回す書類に押す印鑑を、部下から上司に向かって左に傾けて押す“お辞儀判子”がそれだ。 しかも、平社員ほど傾いて押し、少しずつ角度が高くなっていくという……もうね!馬鹿じゃないの!!ではないか。そんなこと真顔でやっている会社があるとしたら、ろくでもないニッポンそのものではないか? 本当につまらないことに頭を使う人間がいるものだと呆れ返る。宮仕えをしていた会社では当然だがそんなことなどしていなかったし、真っ当な会社に勤めている知り合いもしていないと言っていた。 そんなことを真顔で説いているらしいマナー評論家など存在自体が不要..

  • 謔話§一日一句~北野天満宮~

    季語は・・・小春 天神の 骨董市は 小春かな 【去年の今日】悼話§朝潮太郎さん(ワイはアサシオや)

  • 行話§朔風払葉~七十二候~小雪

    小雪の次候“朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)”である。 今度の日曜日はもう12月になっている。実家暮らしをしていた半世紀前は、もう少しという以上に寒かった。 自転車通学していたので、薄手のダスターコートに軍手をはめて通っていたが、痩せ我慢していたわけでもなく、若かったからかどうか、それでも十分だったのである。 そして今、温暖化のせいで何とも穏やかな晩秋の日々が過ぎていくようで、半世紀の気温差にはちょっと首を傾げそうになってしまう。それでも気温は順調に下がって、いよいよ結露の季節ともなった。 《七十二候のトピックス一覧》

  • 潜話§激減外食度

    コロナ禍このかた、外食度が激減したのは明らかである。ちょっと出かけた先で軽く昼飯を食べたりはするが、夕方に腰を据えて1杯呑りながら食事を楽しむなど、月に一度もなくなってしまった。 コロナ禍前だったら、例えば歌舞伎座で昼の部を観た後に、どこかに寄ってというのは珍しくもなかったのだが、このところどうしているかというと、終演後にデパ地下に寄って、酒の肴だったり、総菜やら弁当などを買い込んで自宅呑みをする頻度が増えたのである。 まあ、店に入ってあれこれ注文するよりも、何がなし気兼ねがないということも大きく、さらには帰りのことを考えると、思わずデパ地下に足を向けてしまうのだ。 外食度が減ったもう一つの大きな理由は、夫婦して食事量が明らかに減ったという事実で、そうすると未訪問の店に行こうと考えた時、その店で出てくる料理の量がどうなのかと、それが気になって新規開拓もできなくなった。 ..

  • 謔話§一日一句~詰将棋~

    季語は・・・夜を寒(さむ)み 王将は 詰め切らぬまま 夜を寒み 【去年の今日】週話§日曜枯寂~十一月もはや~

  • 悼話§市川團蔵さん(歌舞伎役者)

    九代目團蔵の舞台を初めて観たのがいつだったのか、はっきり覚えている。2003年5月の歌舞伎座。演目は『極付幡随長兵衛』で、芝居の冒頭の村山座舞台『公平法問諍(きんぴらほうもんあらそい)』という劇中劇が演じられ、その主役である坂田兵庫之介公平を務めたのが團蔵なのだった。 坂田公平を主人公にした荒事の寸劇が芝居の発端ということだが、その坂田公平の存在感が際立っていて、後で市川團蔵という役者だと知ったが、大看板に次ぐ役回りを淡々とこなして、しかも一定の水準をコンスタントに維持している、菊五郎劇団になくてはならない役者だったのである。 ↓髪結新三の弥太五郎源七 髪結新三の弥太五郎源七から、源氏店の蝙蝠の安五郎といった小悪人、そして魚屋宗五郎の父太兵衛の老け役まで、何とも器用に務めていたのだ。ただこのところ舞台姿を見ることができず、去年11月の『マハーバーラタ戦記』も観に行った..

  • 連話§ワタシの酒肴[190]揚げ出し豆腐

    [承前] 元より豆腐好きなものだから、揚げ出し豆腐には目がない。居酒屋の御品書で見つけたら迷わず注文することにしているが、意外なことに出してくれる店は多くはない。 先月、日産スタジアムで行われたラグビー・テストマッチの日本対オールブラックス戦の後“反省会”にと入った蕎麦屋で揚げ出し豆腐があるのを見つけて久々に注文。おいしくいただいた。 揚げ出し豆腐の肝は“蕎麦つゆ”にあると思うが、考えてみれば蕎麦つゆは揚げ出しと共通しているようで、蕎麦屋で揚げ出し豆腐を出すのは理に適っているということだ。 揚げ衣が片栗粉で、揚げ上がりの繊細さもまた、揚げ出し豆腐を少しばかりだが洒落た一品に仕立て上げているような気がしないでもない。 そして、あくまでも個人的な感覚だが、これこそまさに酒の肴でしかなく、ワタシ的にはご飯のおかずにはなってくれないのである。 ..

  • 謔話§一日一句~寂しい真夜中~

    季語は・・・夜寒 蟲シカト する頃となる 夜寒かな 【去年の今日】週話§土曜枯寂~額の傾き~

  • 過話§備忘録的な何か~2024年11月25日付~

    11月21日……70年の人生の中、記憶にある限り最悪の転倒をした。70歳とは足元不如意になってしまうのだろうか。 納戸にある工具を取り出して戻ろうとしたところで、置いてある荷物に足を引っかけて前方に倒れ込んだのだ。もし、これが顔面真正面から突っ込みでもしたら、鼻をやられていたのは間違いない。 コルク床に右目上をぶつけ、額が縦に割れて、あっという間に出血が始まった。駆けつけた同居人が、布類で血を拭き取って的確な処置をしつつ、消防庁の#7119に電話して救急相談をした。 近くの大きな病院が「すぐ来るように」と受け入れてくれたので、タクシーを呼んで向かう。 打ったのが額ゆえ、脳神経外科に行かされてCTスキャン検査で異常がないかを確認した後、形成外科で縫合手術を行った。額が11針、唇の右上も切れていて、そこは4針と一時間……想像以上の大手術となったのである。 これが休..

  • 検話§スマホを手にした情報弱者

    闇バイトに応募することがどういうことか、今だに理解できない若い世代が多いことに愕然とするのだ。 応募の先に待っているのは個人情報を抜き取られることで、そうなると手足を縛られたも同然となり、その先は犯罪に加担するという悲劇が待ち構えていて、素人のことゆえ、手加減を知らず人を殺めて逮捕されることになる。 そういう“こと”をしたら何が待ち構えているのか……2ケタの懲役なら、まだいいほうで、さらに無期懲役から死刑という判決が下される可能性だってあるではないか。 そうしたことを知るのが逮捕されてからであると、テレビが報じているのを見た。それを知った彼らは愕然とするというのだ。遅過ぎる!あまりに遅過ぎる。犯罪という行為がどのような結果を己が身にもたらすのかすら知らずにいるという。 例えば、そうした若い世代が四六時中手にしているスマホを開けて“闇バイト”で検索してみようとしないの..

  • 謔話§一日一句~そりゃそうだ~

    季語は・・・大根 大根の 白卸しても 聢(しか)と白 【去年の今日】硝話§跳ね上げ眼鏡が欲しい

  • 週話§日曜流転~最終日曜日であるか~

    11月最後の日曜日……暦が変わって、来週は12月だ。 交響曲の終楽章は、そのほとんどがアップテンポで、さらにコーダ(終結部)に差し掛かると、アレグロからプレストへと音楽が怒濤の寄り身を見せる。 宮仕えが御役御免となって9年。年々、12月にコーダへと突入するテンポが速まってきたような気がしてならない……(前年比15%+とか ところで、10月に新規取得した東京都シルバーパスだが、順調に利用させてもらっている。手にする前は見合うほど使うだろうかとシミュレーションしつつ考えていたが、これがけっこう乗るのである。 バス停もそれほど遠いわけではなくて、ちょこっと出かけるにも気兼ねなくひょいと億劫がらず乗れてしまうものだと思った。せっかくのシルバーパスだからせいぜい買うようさせてもらおうと思ったのだ。 せめては少しでも活動範囲を拡げたい。 《日常のトピックス一覧》

  • 謔話§一日一句~段差緩やかに~

    季語は・・・短日 短日の 逆光眩(まばゆ) おんな坂 【去年の今日】藪話§病院は近くで

  • 週話§土曜流転~昼間っから・・・・・・~

    定年退職して“毎日が日曜日”となったら、日がな一日というもの何もしないでという日々が増えるから……しめしめ昼間から酒が呑めるぜ \(^o^)/とほくそ笑んでいた。 そうして定年退職したら、明るいうちから酒を呑む気になってくれない自分がいた。そればかりではなく、あーら不思議……どんどん酒に弱くなっていく自分がいたのだ。 だから、昼間から酒を呑むなど、定年後何回か出かけた海外旅行先で楽しんだのがせいぜいで、それも車を運転しなければならないオーストリア・アルプス端っこ滞在中は夜に呑むしかなかったのである。 人間、そうそういいことずくめなわけではなく、年を経るごとに思っていたことができなくなるのは当然で、結局は“ないものねだり”だったようだ。 まあ、旅先ほどの解放感は自宅には備わっていないということである。 《酒のトピックス一覧》

  • 謔話§一日一句~油断せず用心~

    季語は・・・神の留守 戸締りの 日々怠らず 神の留守 【去年の今日】執話§“物”に対する情のような~日本的?~

  • 行話§虹蔵不見~七十二候~小雪

    小雪の初候“虹蔵不見(にじかくれてみえず)”である。 いよいよ年賀状の枚数が少なくなった。10月に値上げしたばかりの年賀状を百枚足らずほど購入。毎年決まった体裁で写真をはめ込み、簡単な一文を書けばできあがりだが、その作業を始めるのはさすがに12月に入ってからだ。 そして少しずつ、毎年届いた人から年賀状が来なくなる。年賀状仕舞いだと断りの一言を書いてくる人もいるが、一言もなく“何年か来なくなった”と気がついて、こちらからも自然消滅という人も出てきた。 個人的には出し続けておきたい人と“もういいや”という人に分かれてきて問題なのは、その間のグレーゾーンの人たちである。おそらくは生きている間に顔を合わせることもなく、どちらかが年賀状のやり取りを途絶えさせてしまうまで惰性で投函している人たちも少なからずいる。 いっそ“ゼロ”にして年賀状仕舞いしてしまえば気が楽なのだろうけれ..

  • 遥話§ボイジャー1号は二百四十億kmの彼方

    1977年に発射されたボイジャー1号は、地球から240億kmの宇宙を飛行中だ。そんなボイジャー1号が1990年に撮影した地球の姿がこれ。地球から90億kmからの姿である。 ↓Pale Blue Dot 物にも魂が存在すると考える傾向が強い(?)日本人としては、何もない暗い空間に、ボイジャーがぽつんと、どこへ行くとも知れず飛び続けている様を思うと、つい“寂しいだろうなあ”みたいなあれやこれやを考えてしまう。 そんなボイジャーが太陽系の外から見た地球は、まさに“点”でしかなく、指で弾けば飛んで行ってしまうような存在としか感じられない。 そんな極小の点の中で、おぞましい争いが繰り広げられているということに我々は思い至り、そんな争いがいつになったら果てることかと、為す術なく見ているばかりである。 あるいはボイジャーにしてみたら、そんな地球からいよいよはるか遠く離れ..

  • 謔話§一日一句~雨脚近づく~

    季語は・・・時雨雲 夕暮れや 鳥ははぐれて 時雨雲 【去年の今日】別話§終活のおはなし~メメント・モリ~

  • 途話§永遠のサグラダファミリア(ぇ

    新宿駅南口のバスターミナルがようやく完成したと思ったら、今度は西口の再開発が始まっていて、もう一年が過ぎていた。 南口再開発の最中の時にも“いつになったら完成するんだ?”と思っていていつしか誰からともなく“新宿サグラダファミリア”と呼ばれるようになっていたのだ。 そうして今、サグラダファミリアは西口に移動して絶賛工事中である。京王線から丸の内線に乗り換えようと、新宿西口広場を歩くと、あちこちで通路の流れがくるくる変わっている。長年歩き続けているおかげで、通路レイアウトが変わっても頭の中に刻み込まれたルートをたどって目的地に行ける。 それにしても、歩行者が行き交うその裏で再開発の大工事が行われているというのもまた今時ということか。 そんな“サグラダファミリア”でも動いているのであればまだいいほうで、閉館から一年が経過した隼町の国立劇場は、二度の入札が不調に終わって、今..

  • 英話§写研という会社

    写研という会社がある。写真植字の書体セットと植字機を商っている会社である。 かつて、印刷物には活字が使われていたが、写植は文字盤から拾った文字を印画紙に写して、版下として使用するもので、戦後になって主流になった。その最大手として、モリサワと写研の2社があり、特に写研の書体は、品とセンスがあって、高いシェアを保っていたはずだ。 写研を象徴する書体が“石井中明朝オールドスタイル大がな(MM-A-OKL)”と呼ばれている明朝体である。まさに端正なフォルムと柔らかいかな文字のバランスが絶妙ではないか。その他に“ナール”という丸っこく親しみやすいフォントとか“ゴナ”という、ゴシック体をよりシャープに仕立てた書体など、グラフィックな雑誌媒体がこぞって使っていたのは言うまでもない。 それが一転して斜陽の道を歩むようになったのは、写植オペレーションからDTP(デスクトップ・パブリ..

  • 謔話§一日一句~晴れか雨降りか~

    季語は・・・片時雨 この空や 気まぐれと知る 片時雨 【去年の今日】秋話§吉例顔見世大歌舞伎~中村芝のぶ~

  • 楕話§ラグビーリーグワンは一か月後

    大学ラグビーはたけなわだが、ジャパンラグビーリーグワンのシーズンは、一か月後の12月21日開幕である。 今シーズンもせっせと……10回くらいは秩父宮やら味の素スタジアム、駒沢にも足を運びたいと考えている。最後に駒沢を入れたのは、何と今シーズンはブラックラムズにTJ・ペレナラが加入するというのだ。2019年のラグビーワールドカップや、2021年にはレッドハリケーンズに加入して、眼にも楽しいプレイで楽しませてくれた印象が強い。 海外からの新規加入はもちろん、引き続き加入継続中のプレイヤーも多く、我々にとってもすっかりなじみとなってくれている。 これでリーグ全体の力が底上げされてくれれば言うことはないが、なかなか思うようにリーグとそれに連なる日本チームの力が上がってくれないような気がしているのだが。 まあ、観戦している我々は高みの見物をしながら勝手なことを言っているだけの..

  • 模話§体調管理と維持

    一か月前の東京は最高気温30度超えの真夏日だった。本当にとんでもない。 そして翌日が10度台と気温変化が目まぐるしく、我々高齢者ばかりでなく、年若い人たちも体調を崩さないよう、十分な注意が必要とは面倒くさいものである。 これまでが大丈夫だったからというのは、もはや通用せずと心得てかからなくてはならなくなった。だが、昨今の気象状況は、我々の想像をはるかに超えてしまって、ちょっと用心すればそれでよしというわけにはいかなくなってきた。 古稀を過ぎ、病院通いが常態化した身にしてみれば、いつ何が起きても何の不思議もなく、自分が考える以上に“ガタ”がきているのだと自覚してかかる必要があるだろう。 などと書きながら、やっていることといえば週三日のお休肝日くらいのもので、もう少し何か自覚してやらなくてはならないと、順調に“ガタ”は進行していくことだろう。心すべきことは“自分を恃まな..

  • 謔話§一日一句~火の用心~

    季語は・・・酉の市 三の酉 までありますと おとりさま 【去年の今日】週話§日曜枯寂~習作一生~

  • 芋話§明治座十一月花形歌舞伎~勘九郎~

    明治座で歌舞伎を観るのは、2011年5月以来だから何と13年ぶり。昼の部を観る。演目は菅原伝授手習鑑『車引』から『一本刀土俵入』が1時間半、そして『藤娘』まで。11時開演、14時20分終演と気楽なスケジュール。 さて『車引』から……座った席は2階右寄りで義太夫の床は見えない、そうであるからか、義太夫の声が届いてくれないというアコースティックに戸惑う。橋之助の梅王丸は声、所作ともピントが合わず。鶴松の桜丸はていねいな舞台で抜擢に応えた。存在感を示したのは彦三郎の松王丸で、彼の持ち味と役がマッチしていた。 続くメインの『一本刀土俵入り』は、勘九郎の駒形茂兵衛、七之助のお蔦という兄弟の顔合わせ。2020年に明治座で上演するはずがコロナ禍で中止……そのリベンジとも言える。 前半、朴訥そのものの茂兵衛の描写がいかにも勘九郎らしい。七之助のお蔦との絡みの情感も濃く、つい去年9..

  • 朋話§同世代との会話

    一か月ほど前、ご近所に住んでいることが判明した大学同期(別学部)の同い年と一時間半ほどコーヒーを飲みながら歓談した。 やっていた仕事も少しばかり近しい業態であること、それと趣味も似通っていたようで、あっという間に時間が経ってしまったのだ。 何より年齢が同じということは、共通体験がほとんど重なっていたりして、おもしろいほど話は弾んだ。最初の話題は、1980年代半ばにワープロが会社に導入され……たと思ったら、世紀が変わる頃にはパソコンに取って代わられた……でニヤリとした後は、クラシック音楽とオーディオの話へと伸び、それが一転シャンソンへと移っていったのである。 もちろん、同い年だからといってここまで話題がシンクロするケースが多いとは限らない。ここまで合うことなどはほとんど稀でしかない。 さてそろそろということろで最後に出てきた話題が、庄司薫の芥川賞受賞作である『赤頭巾ち..

  • 謔話§一日一句~新酒の季節~

    季語は・・・冬初め 杉玉に 神が宿りて 冬初め 【去年の今日】週話§土曜枯寂~ニュージーランド国歌~

  • 呟話§一言つぶやき~加害者だが被害者~

    加害者とは言いながら、元締めにいいように使われているのが、昨今の…… ……闇バイトによる強盗事案だが、応募して個人情報を吸い取られ、動きが取れなくなっての所業を見ていると、なぜ個人情報を要求された時点で断れなかったのかと、その先に何があるのか、想像力を巡らせれば、どれほど危険なバイトであるのかわかるのにと思いつつ、加害者でありながら被害者となる裏表の可能性がある“予備軍”の存在に向けて、より一層の注意喚起を促したい。 《つぶやきのトピックス一覧》

  • 精話§4K放送の画質

    新しいテレビがやって来て一か月半である。初期設定以外にもあれやこれや微調整することがあって、落ち着くまでに2週間くらいかかってしまった。 そしてもちろん、2007年に買った初代液晶テレビから画質も格段に向上していて、ひょっとしたら実際の被写体以上に盛られているのではという疑いも抱いたりする。 さらに新しいテレビは4K放送も受信できるとある。通常の2K放送以上の画質がウリなのだと言うので、どれどれと覗きに行ってみた……個人の感想だが“たいしたことないじゃん”と思った。 色々調べてみたら、4Kで配信されているプログラムは限られていて、特に民放においてはコストの問題で、ほとんど2Kからの流用でしかないのだ。 とすると、わざわざ4Kだと声を大にして謳うほどのことではないのではないか。 技術の進歩で格段に画質が向上しても、その性能を活かすコンテンツがなければ、まさに“宝..

  • 謔話§一日一句~集団下校して~

    季語は・・・落葉 放課後の落ち葉は 木端微塵かな 【去年の今日】楽話§登山道の整備

  • 行話§金盞香~七十二候~立冬

    立冬の末候“金盞香(きんせんかさく)”である。 立冬も末候となった。秋の階段も真ん中あたりにいるだろうか。そういえば武満徹のオーケストラ曲に『ノヴェンバー・ステップス(十一月の階梯)』なるものがあって、西洋のオーケストラに和楽器の尺八と琵琶のソロが加わる作品なのだ。 ずいぶん前に一度だけテレビで演奏しているのを見たことがあったが、もちろんまったく覚えてはいない。 琵琶(左)と尺八(右)の楽譜は、五線譜に書かれてはいるが、図形楽譜の体裁で書かれているので、奏者の即興性が重視される。初演以来、何百回と独奏を受け持った琵琶の鶴田錦史と尺八の横山勝也以降は、彼らの口伝によってどう演奏するかが伝えられていったと聞く。 そんな『ノヴェンバー・ステップス』は、武満徹の作品の中でも群を抜いて演奏される機会が多かったのである。 《七十二候のトピックス一覧》

  • 週話§日曜流転~世襲バカ~

    日本だけのことなのかどうかは調べていないのでわからないが、とりわけ目に立つのが政治家であったり芸能人であったりする。 自分自身が営々と築き上げてきた“地盤”を第三者に譲るのがそんなに嫌なのかどうか、とにかく息子や娘に後を継がせようとして、それに子どもが従うというのも、ゐとをかし。 問題なのは能力もないのに祭り上げられ、めでたく世襲議員が誕生するが、そこで政府の要職を任された世襲バカとしか思えない存在が、委員会答弁でしどろもどろが収まることなく、官僚が後ろからメモを渡したり、プロンプターよろしく助けても、まったく要領を得ずに立ち往生というシーンを目撃した……これはもう害悪そのものではないか。 当該選挙区の有権者は、そうしたみっともない事実を知っているのか、知っているのであれば、次はその人間に投票することはしないと思わないのかと思う。 そうした政治的(だけではないぞ)無..

  • 謔話§一日一句~芭蕉の命日~

    季語は・・・時雨忌 時雨忌や 飛行機雲に 風の色 【去年の今日】独話§ドイツとラグビー~例えば~

  • 週話§土曜流転~飯碗を買い替えて一か月~

    ようやくご飯茶碗を買い替えた。それまで使っていたのは茶碗というよりも丼(どんぶり)みたいなもので、それゆえついつい盛りすぎてしまって食べ過ぎぎわくが継続していたのだ。 そうして先月、ようやく手ごろな茶碗を見つけて購入。あっさりしたデザインの萬古焼で直径14cmほどと、左手にちょうどよく収まってくれる。そしてもちろん、ご飯の量も見た目ほどほどとなり、少しずつ身体に優しいことが反映されていくだろう。 《日常のトピックス一覧》

  • 謔話§一日一句~ここは予定どおりに~

    季語は・・・秋愁ひ アルコホル いや休肝日 秋愁ひ 【去年の今日】稼話§朝のルーチン

  • 告話§ビッグイシュー491号発売中!

    ビッグイシュー491号は11月15日から発売されています。お買い求めできる場所はこちらを参照。毎月1日、15日発売。一部450円。230円が販売員の収入に。日本と恐竜が表紙。 特集 恐竜関心大国 日本と恐竜 世界中の子どもたちに人気がある恐竜。加えて日本は大人も恐竜好きが多い恐竜関心大国です。いま、鳥類は恐竜の子孫であるなど、大人たちが知っていた恐竜についての常識は大きく変わりました。 かつて、アジアとつながる大陸の縁の海岸線の一部だった日本。その大地を闊歩していた恐竜たち。恐竜研究のパイオニアである真鍋真さん(古生物学者・国立科学博物館副館長)は「1980年代以降、日本各地から恐竜の化石が出始め、日本での恐竜についての研究は加速度的に進んでいる」と言います。そして、日本の地層の重要性と、それを世界に向けて発信することをいつも意識してきました。 現在、学名が..

  • 寛話§尾瀬の山小屋は

    尾瀬はすっかり無人の冬に入っている。山小屋の稼働シーズンは6か月ほどで、その間にせっせと登山客を受け入れるのだ。山小屋の今は冬囲いの中。 尾瀬ヶ原と尾瀬沼には、合わせて16軒の山小屋があって、それぞれ雰囲気のある様子で客を迎えている。そんな山小屋のうち宿泊利用したことがあるのは5軒……尾瀬ヶ原では弥四郎小屋、尾瀬小屋、龍宮小屋に。尾瀬沼は長蔵小屋。それから裏燧は御池のロッジだった。 そしてアルバイトをしたのは尾瀬小屋と長蔵小屋で、それぞれ2年ずつ働いた。だから、従業員として&宿泊客として双方から山小屋を体験できたのである。 山小屋での仕事については何度か書いたことがあるので、それを読んでもらうことにして、いちいちは書かない。 宿泊客としての山小屋は、歩いてしか行くことができない場所に、よくこれだけの設備を建てて維持しているものだと感心するばかり。生鮮食料品は、歩荷(..

  • 謔話§一日一句~立ち呑みで軽く~

    季語は・・・時雨月 宿出れば 角打ちまでの 時雨月 【去年の今日】秋話§吉例顔見世大歌舞伎~仁左衛門の松浦~

  • 頼話§希薄な帰属意識

    外面が悪いわけではないが、第三者との間には比較的距離を置いて接していると思っている。 自分自身が持つある部分の意志が強固ではないと感じていて、それゆえ特に強い“磁力”を持ち合わせる第三者から、悪しき影響を受けたくないと考えてのことなのだ。 考えてみれば、七十年の人生の中で、確固とした意志を発揮して物事を動かしたという記憶は少ない。もちろん、ないわけではないけれど、自分の意志らしきものが強烈に発揮されたことを数えるほうが難しい。 最も長く所属した宮仕えの場においても、盲信とか狂信みたいなところとは縁がなく“ほどほど”の世界に身を置いていた。 それこそ、そういう風に処していかないと、自分の精神的な身がもたないと考えていた節がある。 エントリータイトルに“希薄な帰属意識”と書いたが、他の人たちがどのように第三者に対して身の処し方をしているものか……知ってみたいものだ..

  • 直話§“一流”と言われるものを・・・・・・

    結局、残念ながら審美眼のようなものは我が身の中に育ってくれなかった。 世間的にな評価として“これは優れている”と言われるあれやこれやを鑑賞してきたはずなのに、眼の前にあるものの優劣評価が、ほんの少ししか為すことができないのだ。 まあ、それが凄いと感じられるのは“超”と言われるような弩級のパフォーマンスを体験した時くらいなものだし、逆のほうでは、やはり“超”がつくようなトンデモなパフォーマンスでないとひどいとは感じられない。 そして問題なのは、その間に膨大に存在している“どうってことのない”とか“普通の”パフォーマンスなのである。 それらが単に普通で、どうってことのないものなのか、それとも聴く耳がある人間であったら、キラリと光る何かがあると感じ取れるものなのか、そして残念ながら、自分にはそうした感性を持ち合わせていないのだ。どうやらこのまま人生の終わりを迎えそうだ。 ..

  • 謔話§一日一句~豆を挽いて~

    季語は・・・今朝の冬 珈琲は カップに冷めて 今朝の冬 【去年の今日】懇話§部下と呑むこと

  • 部話§俺のブログは俺が書く!(`・ω・´)ノ

    Chat GPTだっけ、ずいぶんと性能が向上しているようだ。去年あたり対話を試みた時は、ずいぶん頓珍漢だったり明らかな間違いなどの反応が多くて、対話しながら何度も“それは違う。こうこうだよ”と正しい方向に導こうとしても、なかなか軌道修正しようとしないことに匙を投げたことがあった。 そんなこともあって最近は遊ばなくなったが、少しは向上してきたようで、例えば大学のレポートなんかをAIに書かせることが問題になっていたりする。というわけで、つい今しがたChat GPTに“京王線”にまつわる、楽しそうな文章を書いてくれとお願いしたら書いてくれたのが下の文章である。 ******************************************************************** 京王線に乗ると、なんだか小さな冒険が始まるような気がする。新宿からのスタートは、都心の..

  • 楽話§酒呑みながらの会話

    たまにだが、気のおけない酒好きの知り合いと居酒屋などで酒を酌み交わすことがある。 コロナ禍このかた頻度が激減したのは残念だが、時には誘いあって、お互いの分野についてとか、興味のある話題を口の端にのぼらせて2時間ほど談笑するのだ。 ところが問題はその後……どういった話題が話されたのか、大まかなところはともかく、何をどうと話されたのか具体的な内容についてはほとんど覚えていなかったりすることが多かった。 それほど酒が入っていない時点から“何を話したんだっけ?”みたいなことばかりで、酒が入ってくれば、どんどん記憶が消去されてしまうのである。 もちろん、忘れるばかりではなく、妙に克明に会話の内容を覚えていたりして、それなりの緊張感で場に臨んでいることはわかるが、覚えているのはせいぜい3割、4割といったところか。 まあ、覚えているか忘れてしまったどうかはともかく、..

  • 謔話§一日一句~アトラス彗星~

    季語は・・・湯冷め 紫金山 待てど暮らせど 湯冷めかな 【去年の今日】週話§日曜枯寂~僧帽筋由来~

  • 行話§地始凍~七十二候~立冬

    立冬の次候“地始凍(ちはじめてこおる)”である。 今年も残すところ一か月半になってしまった。年齢を重ねるに従って、時の速度は転がるようにスピードを増して、六十代の定年退職を過ぎた頃から、加速度的に速くなってきてしまった。 もはや、一度速くなった流れをスピードダウンさせることなどできるはずもなく、ただひたすら流れの中に身を任せるしかない。 人生の黄昏は近づき、遠くないうちに沈みゆく光芒が幾筋も細く長く伸びていくことだろう。 《七十二候のトピックス一覧》

  • 運話§ラジオ体操~~~~!

    ラジオ体操をしている……月曜から土曜までの午後、ほんの10分間なのだがせめてもの罪滅ぼしとして、少しでも身体を動かしてやるのだ。まあ、動かさないよりは“まし”程度のものだが。 ラジオ体操を覚えて、あっという間に60年を超えていた。覚えたのは小学校の朝礼の時だったと思う。どのようにというプロセスでなどとは覚えてなどいないが、気がついたら全部の動作を覚えていた。しばらくは第一だけで、第二体操を覚えるまでには少し間があった記憶だ。 それにしてもと思うのは第一から第二まで、すべての動作を間違えることなく記憶していることで、しかも再開したのは数年前……ブランクが何十年もあったとは思えない“三つ子の魂百まで”である。 そしてありがたいのは、第一の前と第二の前に、それぞれ短いストレッチのようなものも挟んでくれて目先を変えてくれるのだ。 今は、男性と女性の講師が一日おきに、ピアノ伴..

  • 謔話§一日一句~使わなくなって久しく~

    季語は・・・冬に入る 冬に入る 祖母の竈は ガス台に 【去年の今日】週話§土曜枯寂~グレゴリオ聖歌は~

  • 全話§キャッシュレスの効能

    個人的には電子マネーの利用度は少ないほうだと思う。たぶん交通系パスモと、普段使いのスーパーマーケットの2つで、ほぼ100%を占めているのだ。 時にコンビニでパスモを出して支払いをするのは、単純な話でレジ滞在時間を短くしたいというだけである。 だが、世間の流れは速く、特に若い世代はスマホに仕込んだ電子マネーを自由自在に使っているように見える……そうはいっても今だに現金主流と思われるのが日本社会ではないか。 7年前、オランダのアムステルダムを訪れた時、現金レスが劇的に進行している事実を目の当たりにした。何軒かの店では現金での支払いができずで、クレジットカードか電子マネーのどちらかでしか決済ができなかったのだ。 旅行者としては、オランダで使えるような電子マネーなどは持っておらず、そうした店ではクレジットカードで支払いを済ませたが、なるほどと思ったのは、アムステルダムのよう..

  • 聳話§音楽がイメージさせるもの~オルガン~

    時折だが、音楽を聴いていて具体的な映像が頭の中に浮かび上がってくることがあるのは自分だけだろうか。 カミーユ・サン=サーンスは19世紀から20世紀にかけて活躍したフランスの作曲家だが、彼の作品に交響曲第3番『オルガン付き』という傑作があってしばしばコンサートで演奏されている。そして、パイプオルガンが前面に出て演奏される“ここ”にやって来ると、いつも同じ映像が見えるのである。 それは、ヨーロッパの大聖堂の柱が建ち並んで見上げているところなのだ。オルガンの分厚い強奏に、弦の合奏がせり上がっていく……それがこれだ。 ↓ミュンヘンのフラウエン教会(ウィキペディア) つまりは、こんな映像が頭の中に存在しているのである。音楽と映像とは、あまり関連性がないのだと論じる人は少なくない。だが、人間の深層心理は時として勝手に頭の中で映像を創造してしまうのである。 そし..

  • 謔話§一日一句~季語を調べるも~

    季語は・・・秋灯 秋灯や 季寄せフォントの 小さきこと 【去年の今日】創話§交響曲とその“楽章”

  • 週話§日曜流転~後を絶たず~

    ニュースを見れば、相も変わらず“振り込め詐欺”による被害が多発を続けていて、いつ果てるとも思えない。そして手口は手を変え品を変え、特に高齢者をターゲットに詐欺グループが虎視眈々と狙いを定めているのだ。 そんな犯罪は日本くらいなものかと思ったら、ちょっと前に見たフランスのニュースでも、銀行カードにまつわる詐欺が多発していて被害が発生していることを知った……ということは、あちこちの国で珍しくもなく起きているということか。 時に、どんな手口で騙されているのか眺めていると“ちょっとちょっと!”と突っ込みを入れたくなる迂闊さにしばしば出くわす。責めたくはないが、なぜ受けただけの電話を信じて大金を渡してしまうのだろう。 そんな電話がかかってきたら、その後に息子からだったら息子、銀行からであれば銀行、そして警察からだというなら警察に“こんな電話がかかってきたのだが……”と確認するべきな..

  • 謔話§一日一句~停まって待つ~

    季語は・・・冬紅葉 サイレンが 急ぐ坂道 冬紅葉 【去年の今日】爛話§ルイージ&コンセルトヘボウ~凄い~

  • 週話§土曜流転~ソースかつ丼ご無沙汰~

    グンマー!の某小都市の名物として、なぜか“ソースかつ丼”なるものがある。他にもソースかつ丼を名物として売りにしているところは少なくなく、ちょっと眺めまわしてみたら、どうやら競艇、競輪、競馬などギャンブル場があるところに存在しているようだ。 そんな中でグンマー!のソースかつ丼は、なかなかの存在感を出している。 ご覧のような、御姿の何と神々しいことか(言い過ぎ! 香ばしい衣はソースたれをくぐらせても、ヘチャっとかせずに揚げたカリカリ感が残っている不思議。疑いもなく――他を食べたことはないが――本邦ナンバー1のソースかつ丼と言っても過言ではない。 さらにそのソースかつ丼の存在価値を上げているのが、別盛にしたキャベツの千切りである。これこそがあるべきソースかつ丼の姿ではないか。多くのソースかつ丼のキャベツは、カツとご飯の間に挟まって、見るも無残な姿を現しているが、こ..

  • 謔話§一日一句~ふと猿蓑を~

    季語は・・・秋思 秋思なり はせをの句集 繙(ひもと)くか 【去年の今日】芝話§歌舞伎座の昼と夜

  • 懐話§昭和三十年代~駄菓子屋~

    [承前] さて小学生時代、放課後のお楽しみは駄菓子屋に行くことだった。ランドセルを放り出し、家から路地を出れば目の前に駄菓子屋があったのだ。 その当時、どこの町内にも駄菓子屋の一軒はあって、子どもの溜まり場なのだった。 当時は着色料だの保存料だのがはびこりまくっていて、そんな存在など知るはずもなく勝手放題に駄菓子を口にしていて、それでも成長していたのだ。そこでひとしきり時間を過ごせば、渋々家に戻って宿題に手を付けるのである。 そんな実家近くの駄菓子屋だが、夏になるとかき氷屋に変貌する。店の一角に手回しのかき氷機を置いて、赤、緑、白のシロップをかけて1杯10円だ。 他の駄菓子屋では、冬場になると火鉢の上に鉄板を置き、水で溶いただけの小麦粉に醤油を垂らしたタネを1杯10円で売り“もんじ焼”と称してガキ共の佳きおやつとして他愛なく焼いて食べていた……そんな生地にあれ..

  • 鮪話§マグロ・・・・・・以前ほどではなく

    実家暮らしをしていた子ども時代、親が気まぐれに近所にある寿司屋に連れて行ってくれた。もう60年も前の話である。 流通不便な時代だったことと、ちょうど太平洋と日本海の真ん中あたりという立地ゆえか、寿司ネタが豊富というわけにはいかず、食べていたのはほとんどといっていいほどマグロの握りとか鉄火巻だった。 ちなみに町の商店街の魚屋に並んでいる刺身の類も、ほとんどすべて冷凍で店頭に並んでいるマグロなどがガチガチに凍っていて、家に買って帰ってからの解凍に手間がかかったのだ。 あと記憶にあるのはイカ、タコ、海老あたりで、イカやタコは子どもには硬くて敬遠していたの。 考えてみれば、60年前の関東平野どん詰まりの寿司屋のネタなどその程度でしかなかったのである。 そんなわけで、長じて東京に出てきたある日、手軽な寿司屋のランチを食べたら、その中に甘海老があって、それを食べた瞬間に“..

  • 謔話§一日一句~10日初日~

    季語は・・・九州場所 潮の香の 九州場所や 幟旗 【去年の今日】費話§自動車の買い替え

  • 行話§山茶始開~七十二候~立冬

    立冬の初候“山茶始開(つばきはじめてひらく)”である。 秋分から一か月半、冬が立ってしまった。 ほどなく、寝ている間の外気温が一けた台に下がる。そうすると結露の季節なのだ。 2009年にリフォームしたキッチンのシロッコファンの性能がよく、いちばん弱い風力だと音もなく静かに回ってくれるので、夜の間に回して結露防止に役立てている。 効果的な結露防止だが、一冬の間に2回か3回くらい、室温と外気温の差が大きくて、ファンを回しても、結露が出てしまうことがある。そんな寒さが厳しい冬も間もなくだ。 だが、地球温暖化のゆえかどうか、10年前に比べれば穏やかな寒さの日のほうが多くなったような気がするのだが。 《七十二候のトピックス一覧》

  • 煙話§ヱビスビール“燻”

    先月、9月に発売されていた“燻(いぶし)”が、一か月遅れくらいでようやくスーパーマーケットの棚にあるのを見つけていそいそと買った。相変わらず新製品を手にするのが遅い。 ドイツのフランケン地方バンベルクという小都市に“シュレンケルラ”という銘柄の燻製ビール“ラオホビア(Rauchbier)”が、今でも醸造されている。ブナの木などのチップを燃やして、その煙で麦芽を燻して燻蒸香をつける。ドイツを旅行していた時でも呑む機会がなく、一度しか呑んだことはないがこれがなかなかの曲者で、慣れない人はその癖に驚いて吐き出してしまうほどなのだ。口の悪い人など“くさやビール”と言うくらいである。 ……というイメージを抱きつつ、晩酌に開けてみた……うーん、やっぱり冒険してはいなかったか。燻製ビールの独特な香りと味を顕著に感じるところまではいかず“お印”程度としか感じられなかった(個人の感想です..

  • 謔話§一日一句~誰だ?~

    季語は・・・小夜時雨 着信の 主は不明や 小夜時雨 【去年の今日】過話§備忘録的な何か~2023年11月6日付~

  • 顧話§今日の歴史~享年五十三~

    1893年11月6日、チャイコフスキー逝去。 交響曲6曲、ピアノ協奏曲にヴァイオリン協奏曲、そして“三大バレエ”といった傑作を創り上げたチャイコフスキーの命日である。 彼の作品の実演を初めて聴いたのは、小学生の時の群馬交響楽団移動音楽教室で『くるみ割り人形』から何曲かだった。その時は、ただ単に楽しい音楽ばかりだとしか感じなかったが、長じて他の作品に接したところで、オーケストレーションの見事さに舌を巻くようになった。 主題が流れていく裏で、様々な色付けが為されていく様子は、まさに耳の愉悦そのものである。表に出てくるメロディーだけでも美しいのに、そうしたメロディーを彩る副旋律が見事で洒落ているところ……もはや脱帽である。 そんなチャイコフスキーは、ある集まりの席で周囲の人が止めるのも聞かずに生水を飲んだことからコレラにかかって死に至ったという話だが、53歳とはいかにも早..

  • 吃話§今日の一枚~山形激怒?~

    一枚のチラシが目に留まった。とある野外イベントを告知するもので、…… ……芋煮会が行われるとあり、その芋煮が“味噌と豚肉で”という。確か、太平洋側の宮城とか福島あたりの芋煮ではないかと思ったが、そうらしい。そして同時に、日本海側の山形との“芋煮の争い”を思い出した。 山形の芋煮は牛肉使って砂糖と醤油で味付けをする。だから、双方まったく相容れず、山形にしてみれば「セツコ、それ豚汁や!」と、壮絶な正統争いが繰り広げられ、お互いまっこう否定之圖なのである。 まあ“うまけりゃ、どっちでもいいじゃん”と高みの見物なのは気楽な我々第三者で、蔵王山を境に譲れない戦いが延々と行われているのだ(苦笑 《ブログのトピックス一覧》

  • 謔話§一日一句~暗がりに~

    季語は・・・虫の闇 誰(た)そあるか 音はひつそりと 虫の闇 【去年の今日】週話§日曜枯寂~石持ち疑惑の件~

  • 呟話§一言つぶやき~心して野党を育てる~

    野党の支持者には“心が狭い”人が多く存在していて、少しであっても…… ……自分の意に添わなかったら、あーでもないこーでもないと文句をつけてしまって、結局は野党が育たないままの状態が続いてしまうが、そのあたり見習うべきは政権を維持している“どこか”の党で、その中の人たちは、多少自分の意とは異なっても、政権という旨みのゆえにしがみついているという事実にも気がつかなければならない。 追記:自民党になれ!などという意味ではない。為念! 《つぶやきのトピックス一覧》

  • 別話§終活のおはなし~老け込む~

    [承前] 自分にまつわる“世界”のあれやこれやが縮小傾向にあることは事実として受け留めている。 それこそ、この先に不要不急なものを買うことは極力しない。必要だと増えていくのは老い先のためのグッズということだろうか。それは積極的な買い物というよりは受け身的な性質が強そうだ。 それが“老い先”を考えるということなのだろう……ほどなく2、3年のうちに車を手放すことにしている。もうこの10年ほどは、遠距離ドライブとは言っても、せいぜい尾瀬までの往復ぐらいで、年間1000kmがやっとである。 だから手放しても、それほど後悔することもないだろうし、そういう意味で車がなくなったからといって気落ちして老け込むということもないはずだ。 そうはいっても、何かのアクションで老け込んでしまうことも十分に考えられるから、そうなった時でも意味なく気落ちすることがないようにと今から心してお..

  • 謔話§一日一句~銀行のATM~

    季語は・・・秋惜しむ 秋惜しむ フォーク並びの 給料日 【去年の今日】週話§土曜枯寂~1杯のコーヒーから~

  • 神話§2024年10月の天気模様を振り返る

    2024年10月の東京の天気がどうであったのか、振り返っておこうと思う。 このリンクの日付をクリックすることで、各々の日のアメダスが確認でき、より詳細な気象状況をチェックできる。 ご覧のとおりで、10月らしくない雨がちの日々で、しかも真夏日や夏日が中旬から下旬にかけてもなお記録されて、なかなか半袖などの夏物衣類と冬物の入れ替えができず、下旬まで半袖を着ていたりもしたのだった。 そういえば、今年の尾瀬の紅葉状況はあまり芳しいものではなく、不安定な天気と相まって、訪れた人たちをやきもきさせたりがっかりさせたようだ。 《天気のトピックス一覧》

  • 波話§ターリヒ弦楽四重奏団[2024.11.2]

    武蔵野市民文化会館小ホール……月曜日のアレクサンダー・コブリンに続いて、土曜日はターリヒ弦楽四重奏団のスメタナとドヴォルザークを聴いてきた。 開演前、おもむろに招聘元が登場して「第2ヴァイオリンの荷物がロストになってまだ届いていないので“普段着”で演奏します」とお断りのアナウンスがあって客席が笑いに包まれた。そんな少しリラックスした空気の中を4人が登場したが、全員が黒シャツ&黒ズボン姿だったので違和感なし……第2ヴァイオリンの靴がスニーカーと見えたくらいだが。 スメタナ:弦楽四重奏曲第2番 d-moll ドヴォルザーク(J.カバット編):ジプシーの歌 Op.55 第1曲:我が歌ひびけ 第2曲:きけよトライアングル 第3曲:森はしずかに 第4曲:わが母の教えたまいし歌 第5曲:弦を整えて 第6曲:軽い着物 第7曲:鷹は自由に ドヴォルザーク:モラ..

  • 謔話§一日一句~一段一段~

    季語は・・・秋深む 男坂は 園児の列や 秋深む 【去年の今日】創話§文章とストーリーとは・・・・・・

  • 週話§日曜流転~釣瓶落とし~

    我が家付近の今日の日没は16時47分。暮れだすとあっという間に暮れていく時期である。 ずいぶんと暗くなるのが早くなったなあと感じるのは9月中旬くらいからでその頃から日没が17時台に入るのだ。そうして9月下旬には、17時を過ぎればどんどん暗くなり、慌ててカーテンを閉めにかかっていく。 夏の陽が長い間は、窓からの外光だけで気持ちよく風呂に入っていた。だが考えてみれば、8月も盆を過ぎればそんな楽しいこともできなくなってしまう……それができるのは、夏至を挟んでせいぜい3か月くらいのものか。それに、晴れている日だったらともかく、曇りや雨の日は照明が必要なわけだが。 指折り数えたら、次に自然光で入浴できるのは半年先だと判明したのだ。 《日常のトピックス一覧》

  • 謔話§一日一句~京都御所にあり~

    季語は・・・色変えぬ松 色変えぬ松や 道喜の門ぽつり 【去年の今日】道話§かわいそうな自動車たち

  • 行話§楓蔦黄~七十二候~霜降

    霜降の末候“楓蔦黄(もみじつたきばむ)”である。 晩秋となった。木々の葉は色づき、そして落葉し……地球温暖化で少しばかり短くなったと感じる秋の風景が広がった。 10月に入っても30度超え、あるいは30度をうかがう、夏としか思えないような日が続いたりして、いっそのこと10月まで“夏認定”しましょうかとすら思ってしまう。 とはいえ、朝の外気温は20度を下回るようになって、もう一枚上に羽織って早起きとなる。 《七十二候のトピックス一覧》

  • 週話§土曜流転~小屋閉めの頃~

    最近の尾瀬の山小屋は10月中旬の終わり頃に小屋閉めをするようになっているが、大学時代にアルバイトしていた時は、文化の日を目安に小屋閉めしていた。 一度だけ、小屋閉めの手伝いに入ったことがある。10月の終わりから4日ほどで、山小屋に着いた時には既に窓の冬囲いは済んでいて、もっぱら小屋内部の片づけが主で、なるほど4月のゴールデンウィーク前まで深い雪に閉ざされる準備はこうするのかと思ったのだ。 最終日の夜は小屋主以下、手伝った人たちとお疲れ大宴会が行われ、翌朝は群馬県側の戸倉に下りる我々と、檜枝岐に戻る小屋主とが別れ別れに、尾瀬ヶ原を歩いていく……半年のシーズンの終わりである。 冬枯れの尾瀬ヶ原を横断し、山ノ鼻から鳩待峠まで戻っても戸倉へのバスはなく、戸倉までの3時間ほどを淡々と歩いて下るのだった。 《尾瀬のトピックス一覧》

  • 謔話§一日一句~今年も二か月~

    季語は・・・十一月 どん詰まる 十一月に 狼狽(うろた)えて 【去年の今日】霜話§2023年11月の予定あれこれ

  • 告話§ビッグイシュー490号発売中!

    ビッグイシュー490号は11月1日から発売されています。お買い求めできる場所はこちらを参照。毎月1日、15日発売。一部450円。230円が販売員の収入に。内田也哉子が表紙。 特集 変えよう! 避難所生活 いま奥能登では1月の地震に続き、遅れている復旧の中、9月には再び豪雨災害が。20を超える河川氾濫などが被災住民を打ちのめし、ようやく入居できた仮設住宅でも被害が発生しました。 日本は世界有数の「災害大国」。2011年の東日本大震災以降、マグニチュード6以上の地震の約2割は日本で起きています。 災害に見舞われたら真っ先に行く場所は避難所ですが、現状の避難所はおよそ居心地のよい場所とは言えません。 「日本の避難所の状態は、世界標準からかけ離れている」と言う榛沢(はんざわ)和彦さん(新潟大学医歯学総合研究科特任教授)に、避難所のトイレ(T)・キッチン(K)・ベッド..

  • 霜話§2024年11月の予定あれこれ

    月初めにつき、東京の一か月間の日の出&日没時刻を。 11月1日の日の出は6時2分で日没は16時49分、月末の日の出は6時30分で日没は16時31分。毎年のことながら、日没は月末から12月月初が一番早く、12月上旬から少しずつ遅くなっていく。春は近づいたということだが……。 さて今月も歌舞伎座通いはなし。その代わりに、日本橋浜町の明治座で勘九郎、七之助などなどの“明治座十一月花形歌舞伎”が行われるので、昼の部を観に行ってくる。 菅原伝授手習鑑『車引』から『一本刀土俵入』で、最後に米吉の『藤娘』とあまり肩の凝らない演目なので楽しみ。 それにしても、本来だったら11月の歌舞伎座は顔見世興行のはずなのだが、なぜか顔見世ではなく“舞台機構設備の工事を実施”するため十一月歌舞伎座特別公演『ようこそ歌舞伎座へ』という不思議な公演となったが、あまりそそられずパスをし..

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