台風の辺縁は 雨風が弱く 中心に地下ずくほど 雨風が強くなる 水や空気の動きが 中心から 渦を巻きながら外側へと流れてゆく この定常的な流れが 台風であり 水や空気が台風なのではなく その動きが台風なのである 鳴門海峡の渦潮も 海水が渦潮ではなく 潮の流れが渦潮なのである ...
ルアーは刺激と反応の連鎖をもたらす二律同梱の象徴。システムは二律同梱の集積による予定調和世界。
ゴルフができない冬場の楽しみに、気軽にいたずら書きを楽しみます。
「踊る大捜査線」という映画の有名なセリフに 「事件は会議室で起きているんじゃない 現場で起きているんだ」というのがある 精神が作り出す会議室の世界でも 肉体的空間の制約をうけている しかしその制約は 身体的空間が催す制限の全てではない 意識に登っている制約だけが 会議室の...
動きや状態は 時間の経過の中に存在する しかし 「動き」や「状態」という言葉は 時間の中で ドンと構え動きはしない 言葉には どこか時間から離脱しようとする意志を感じる 時間の流れの中で 万物を流転させる力から逃れ 同一を保とうとする意志である そこに永遠を観ようとする意志...
会議室で 様々な会議が催され それぞれの会議ごとに 異なった世界が議論される 会社の会議室ならば 会社にかかわることがほとんどなのだろうが ホテルの会議室などでは 様々な団体が利用することから 議論される世界は 政治的なものやら 経済的なものやら 学術的なものやら 宗教的な...
テレビを見ている時 あるいは 映画を見ている時 私の身体はここに居ながら 私の精神はここから離れ 画面の中に引き込まれてゆく 本を読んでいる時も同じである 私の精神は 身体から離れ 創造された時空を漂う 私の視神経は 眼球に入ってきた光の波長に対して 決められたとおりに反応...
朝になると東の空から昇ってくる太陽を見て 「太陽がでた」とつぶやいてみる この時 実物の太陽と 言葉の「太陽」とが 私の頭の中で同じものとなっている いや 私が あるいは世間が 同じものにしているのである 実物の太陽も 言葉の「太陽」も 私の外で不変的存在として持続している...
より不変的な存在に対する反応は より持続性の高い現象となる より定型的な反応は より持続性が高い現象となる 不変的な存在に対する より頻繁な定型的反応は不変性を高くする それと同時に 定型の揺らぎを増幅させ得る 定型的反応は これを阻害する要因を排除する反応と共益すると よ...
工場では 同じことを繰り返すために 様々な管理が施行されている 管理の下の恒常である 工場のひとつひとつの工程は 他の工程などにより制御されているが 工場全体とすれば 自律的に管理されている こうした 相互管理をしながら 全体の恒常性を保つ総体が システムと呼ばれている む...
人間関係が存在している この存在の間に 様々な言葉が行き交う 嘘もあれば 真もある 真っ白な衣装で結婚した二人の間にも やがて黒い影が差し 離婚ともなれば 互いに真っ黒な心で向かい合うことになる 相手を思いやる言葉は 嘘であっても純白の装いを感じる 相手をやり込める言葉は ...
私が生きている時間は とてもちっぽけな時間なのだろう このちっぽけな時間に 私は生を受けた 私は 突如として生まれたのであるが 私の存在は それ以前から続く系譜に連なっている 古くは40億年前にも遡るのだろう 私は突如として生まれたのであるが 唐突に生まれて来たのではない ...
人間の言葉は 人間による 人間のためのものであるので 人間以外の存在には あまり頓着しないところがある 国民の 国民による 国民のための政治が 自国第一主義的色彩を帯びやすいのと同じである だから 人間の言葉の世界には 人間を上に置くところがあり 人間を霊長類というように呼...
時間の断面の一点に 今の私がいる空間がある この時空の一点は 私であることもでき あなたであることもでき 木であることもできたが 今は私がいる 空気であったり 海であったりもすることが出来ただろう やがては 月であったり 火星であったり 太陽であることもできるのだろう この...
極悪人であっても 心を入れ替えて何年かすれば 以前とは異なる真っ当な人間となることもできよう しかし 何年か前の昔の行いを記憶し そのことを持ち出す人に出会い 昔のことを揶揄されることを避けられない ここにセテウスの船と同じような 同一性のパラドックスが存在する 心が入れ替...
セテウスの船というパラドックスがある 船の部品を少しづつ新しいものに変えてゆき 全ての部品が新しいものに換えられた時 その船は元の船と同一か? また 取り換えられた古い部品で 船を作った時 どちらが元の船と同じであるのか? このパラドックスの話の中で 3つの船がでてくる 一...
制限速度でのろのろ走っている車がいると イライラしてしまうことがある ほとんどの車は 制限速度をちょっと超えたくらいのスピードで走っている それが常識である 制限速度で走ると こうした常識的な車の妨げになる迷惑行為に 思われてしまうのである この常識があるからなのだろうか ...
「真実を語る」という言葉もあれば 「噓を語る」をいう言葉もある 「言葉は嘘をつくけれど 瞳は嘘をつかない」という言葉もあれば 「あの瞳に騙された」という言葉もある 矛盾している言葉が存在しているが それに何の不思議も感じない 言葉は矛盾を超越して存在しているのである ある...
「ありがとう」は 辞書の中に在るだけではなく 人々の間の意識に登り 「ありがとう」の言葉として機能している 文字になったり 音になったり 意識になったりしながら 「ありがとう」は流転しているのである この流転のなかで 「ありがとう」は 空間的に点在しているのであるが 時間の...
万物は流転する この事実において その中で変わらない存在は 変わらないのではなく 同じ流転を繰り返しているから 変わらないように見えるだけである どっしりと動かない鉄の塊も その内部で 電子がせわしなく動き回っている 原子核も振動しているらしい 座禅僧も 動かぬようでいて ...
”自分”を持っていなければ情けないという 確かに コロコロ変わってしまうような”自分”では どこか心もとない しかしながら 面と向かう人にあわせて コロコロ変わってしまう自分がいるのだから 困ってしまう それでも コロコロ変わる”自分”の奥底に芯があり その芯は不変で確立さ...
忘れられない過去の記憶があり 忘れてもらいたい過去の記憶もある 賞賛される過去の記憶は 未来への飛躍へと連なり 卑下される過去の記憶は 未来への足かせとなる 過去は 断ち切りたくもあり また 断ち切りがたき存在として 記憶の中を浮沈する こうした過去の記憶のなかから 淘汰選...
今は 存在の断片であり 言葉があらわそうとする意味は これらの断片をつなぎ合わせた総和である だから 言葉にはいくつもの意味を醸し出す 「リンゴ」には 赤い色も 黄緑のものもあり 酸っぱさや 甘さもある 皮をナイフで向くときの音までも 「リンゴ」には宿している 「リンゴ」と...
過去の恨みを断ち切れば 報復の連鎖から逃れるだろうに 意識は 過去の記憶を大切に守り続ける この 恨む記憶があることで 恨まれないように心がける心が 人の心に宿っているのだろう 人間は 恨むことがなければ 優しい心も育たなかったかもしれない 恨むことにより 恨む原因となった...
言葉は行き交うことで 存在している 行き交うことをやめた言語は 忘れられた言語となり その存在基盤を失う 行き交うことで 言葉はその意味するものと交わり その意味する者の代役をこなす 「太陽」という言葉は 太陽から出る光を受けた視覚と 意識の中で交わり その同一性を擬制され...
様々な存在が それぞれに固有の原因と結果で連なりながら 時間を貫き続けている 言い方を変えると それぞれに固有の因果律が能動的に連なり 時間軸の中で繰り返されると 存在が存在として存在することになる モンシロチョウが スジグロシロチョウではなく モンシロチョウとして存在して...
モンシロチョウは 卵も幼虫も蛹も成虫も モンシロチョウであり その成虫が産んだ卵もモンシロチョウである このように モンシロチョウは 時間を貫きながら存在している 今 タンポポの花にとまり 蜜を吸っているモンシロチョウは こうした時間を貫くモンシロチョウ全体の 一部であり ...
太陽系の惑星の位置関係は 刻一刻と変わり続けている 来し方行く末に 全く同じ位置関係が成立したことはあるのだろうか? 無限の時間の中で およそ同じ位置になることはあるのだろうが 日食や月食という3つの天体の位置関係が 同じ位置関係になることもめったにないのだから 太陽系の惑...
太陽の周りを 地球が回り続けている その地球の周りを 月が回り続けている それぞれ回り続ける理由は 重力と遠心力のバランスが取れているということであり 目的因がない 偶然に 循環が成立し 継続している最中が今なのである この無目的な循環が原因となり 四季が現れ 潮の満ち引き...
時間が存在するということは 変わりゆくということであり 万物が流転しながら 同じではなくなってゆく そのなかで 意識は動きながらも 同じことを繰り返す 食事 睡眠 日々のルーティン 意識にも循環があり その中心に 地球の公転における太陽のような存在がある様な気がしてくる そ...
傘を盗られないようにする為には 傘の柄に 「神は見ている」と 書けばよいと聞いたことがある 人様の傘を手に取ろうとしたときに 「神は見ている」という言葉を見ると 手を戻したくなるようならば その人の心に「神」は生きているのである そして その人がその心を押し留め その傘に手...
言葉は そもそもが嘘である 嘘であることを 努力に努力を重ねて 本当のように仕立てている 本当であると信じられるように 言葉に工夫が凝らされ 信じることで 言葉は 嘘の汚れを落とし 真実の鎧をまとうのである だから 日々の会話の中で繰り返され 信じさせ 信じられる言葉は強い...
よほどのことがない限り この国会で民法が改正され 共同親権が制度化されるらしい あわせて この法改正により 親権は 子が服しなければななないものから 親の義務になるようである 子の利益のために 親が果たすべき義務が親権になるのである 民法においても 子は 親にとって重荷とし...
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台風の辺縁は 雨風が弱く 中心に地下ずくほど 雨風が強くなる 水や空気の動きが 中心から 渦を巻きながら外側へと流れてゆく この定常的な流れが 台風であり 水や空気が台風なのではなく その動きが台風なのである 鳴門海峡の渦潮も 海水が渦潮ではなく 潮の流れが渦潮なのである ...
国境線が引かれ 国境の壁が出来る この壁の外と中で 言語の境や 物流の境 人流の境ができあがる 完璧な境ではなくとも この境の外と中では 異なる循環が形成され その循環の散逸を この壁が妨げている 国境地帯は 循環の辺縁が交わるところなのである どちらの側からの影響力も弱く...
車はぜいたく品であった 子供の頃 街へ出かける手段といったら 長々と歩くのか バスであった 時折 ぜいたくにタクシーに乗ることもあったが 真っ黒なコールタールが塗られた電柱の脇を トボトボと歩いてゆくのが普通であった このコールタールが 夏の暑さに溶け柔らかになった それを...
檻の中の虎が 右へ行き 次に 左に行き また 右へ行き 左へ行き 首を振りながら 右行き 左行きを繰り返している 檻という制約が この循環を維持しているのである こうした制約がなくなると トラの行動は散逸し 規則性なく 自由に大地を駆け巡ることになる 私の体内に取り込まれた...
人の道というものがあるらしい 人の心に従えば 人の道を外れることはないとも聞く 猫にも 猫の心があり 猫の道があるので 犬のようには振る舞わぬのであろう こうした 心や道が循環を作り 人としての行いや 猫としての行いが 散逸を免れている 心は内臓に在ると聞く 満腹は幸せを呼...
急いでいる時の赤信号に苛立つ その苛立ちを堪えていると いつの間にか 貧乏ゆすりが始まっていた 「急ぎたい」という私の気持ちだけでは 急ぐことが出来ないのである 車で急ぐのではなく 走って急ぐのであれば 「急ぎたい」という気持ちは 肉体の限界まで急ぐことはできるだろうが 車...
湧き上がる感情に 私の行動や幸福が支配されている こうした感情が紡ぎだしている循環に 理性が「待った」をかけたりするのだけれど 湧き上がる感情を制御できずに 理性はあんぐりと口を開け 呆然と感情の暴走を見送ることがある 犯罪を犯すということが 日常のすぐ横に寄り添いながら ...
災害を予知できると有難い 今を維持しやすくなるからである 被害を出来る限り少なくする措置をとり 安全な場所に避難できるれば 災害の復旧は より効率の良いものになる 今が恋しいのである 困難を抱え 不満を抱いては居るのだけれど 今が恋しいのである この恋しさに 保守の核心があ...
カエルとヘビは 両立しないところがある カエルが生きるためには ヘビは邪魔であり ヘビが生き延びるためには カエルを捕食しなければならない 仲良くはできない それでも カエルはカエルの生活環を繰り返し ヘビはヘビの生活環を繰り返し 共に生き永らえている カエルは ヘビを徹底...
目横鼻縦 人間の顔は 目が横に2つあり その中央に鼻が縦に伸びている 皆同じである しかし みな違う顔付をしている 皆同じようでありながら 少しづつ違っているのである きっと 鰯たちにも それぞれの個性が在るのだろう そうした同じでありながら個性的な個々が 精一杯生きようと...
言葉が人を操る 命令形の言葉はその典型である しかし 言葉だけでは人は動かない 「特攻して自爆せよ」と言われて その通りに自爆した戦争中の若者には この言葉に従う心があった 言葉の背景には このような心が存在していなければ 言葉は機能しない 言葉の背景に 暴力が存在すること...
循環を共にする鰯は きっと彼らにとっては 皆それぞれに異なる鰯である しかし 傍から見れば 皆同じ鰯である 同じ鰯であるので どの鰯を食べても 同じ味がするし どの鰯が生き残っても 食べられた鰯が生き残ったのと同じことになる こうして 異なりて同じくする存在は 共に形成して...
トウモロコシ畑に たくさんのモロコシの葉が茂り たくさんのモロコシの実が実っている それぞれのモロコシは 血を分けた兄弟と同じ関係に在り 互いに異なる存在ではありながら 互いに構造はほぼ同じであり 栽培している人は どれもこれも同じ物として扱い 収穫された実は 流通させる人...
セテウスの船は 部品を取り換えながら維持された船が 当初の船なのか それとも 取り替えたるために取り外した部品を集め それを元の船となる様に組み立てた船が 当初の船なのかを思考する例え話である 空間的な承継としては 前者が当初の船であり 物質的な承継としては 後者が当初の船...
春と夏は異なる存在である しかし それは経時的な異物であり 同時的な異物ではない あなたと私は 同時的異物であり 昨日の私と今の私は 経時的異物である あなたと私は 同じ人間として構造的な同物であり 昨日の私と今の私は 空間的連続に在る空間的同物である 去年の元日と今年の元...
循環している存在は 変化しながら存在しているので その局面局面をとれば異質なものである 春と夏は異なるが また巡り巡って同じ春が来る 走馬灯のように 私の気持ちは変わりながら私であり続けてゆく いくつもの違う私が現れては消え また現れてくる 今の私は 先程までの私とは異なり...
精神が崩壊すると 私は私を責めなくなるだろう 精神が健全ではないけれど元気である時に 私は私を責め 「明日が来なければいいのに」などと 明日を恨むのだろう 精神が崩壊すれば 明日はどうでも良くなるはずである 明日 私の周辺にある構造が全て散逸し始め 私の生存が脅かされても ...
試行錯誤を繰り返しながら より良いものを創造する 山は 出来てから 散逸し続ける 波打ち際の岩も 浸食され 散逸するばかりである 限界はあるものの こうした散逸に抗う力が生命にはある 進化の過程で この生命としての抗う力が より良いものが生き残る試行錯誤の結果として 創造さ...
夕方になると 時折 目がかすむようになった 私の視力機能の散逸である 消耗しても 回復する循環の中で 維持されて来た私の視力も 次第に回復が遅れて来たのだろう ネジが緩んで うまく働かなくなった機械なら そのネジを締め直せばよいのだけれど 視力ということになると どんなネジ...
進化は 強くなることを求めている 勝てる個体を求めている このために戦いが在るのだろう 万物を創造するものが神ならば 神は戦いを好むのだろう 強いものを見定めるのである 力を求め合わせるのである こうして現れた力強きものに 循環を維持する能力が備わっているのである 弱き者は...
生命活動は 無限後退の循環の中に在る * なぜ眠るのか? 昼と夜があるためなのか? 昼も夜もないモグラも寝ているという モグラは18時間も寝ているという 寝るために生きているのかもしれない それと同時に 生きるために寝ているのかもしれない 生きていることは 目的と実践の無限...
功利主義は 感情に対する理性のぬかずきである * 痛いという知覚が存在する そして 痛いと感じると 顔をしかめたり 「ギャー」と叫び声をあげたりする 抽象的に言うと 知覚と 知覚の表現が存在する こうした存在により 命を脅かす外的な環境を避けるようにできている 暑い日に木陰...
水が氷になったり 氷が水になったりするという 存在の互換性は 可逆的で受動的である どちら方向へも変化し もっぱら温度次第のところがある これに対して 生命の変化は 不可逆的で能動的である 卵がオタマジャクシになりカエルになる このカエルが卵を産む カエルがオタマジャクシに...
水は 1℃から99℃の気温に対して 適応的である マイナス5℃の気温に対しては 適応できず 氷になってしまうし 100℃を超えても 適応できず 水蒸気になってしまう 1℃と 99℃では 随分と違う気温であるけれど 水は水のままでいる 氷でも水蒸気でもない水である 水も 0℃...
石のように動かない座禅僧 まるで置物の様である 置物はどっしりと 一日後にも 一年後にも そこに堂々と座している いつ見てもそこに在るのである これが存在の基本である 変わってしまえば その存在は無くなるからである この基本に立ち返るべく 座禅僧は座して動かずを実践している...
弱く生まれ 弱く育った 弱くても生きていられるのは 守られているからである この守られて育つつところに 人間の誕生があったのだろう 言葉が 人間を守ってくれている そして 人間を守る有用な言葉を 人間が守る 言葉にとって 人間は自然である 淘汰選択を担う自然である そして ...
伝統を守るという事に自由はない 伝統を守るには 予定されたことを実践しなければならないからである 原則 MUSTの世界の中で維持される伝統に 自由はないのである だから命あるものには究極の自由はない 命は伝統だからである 私も いくら自由を主張しても 食欲に抗うことができな...
砂浜に描かれた文字と 石に刻まれた文字とでは 石に刻まれた文字の方が価値がある ロゼッタストーンのように 言語解読に役立ったり 歴史上の重要な記録が残ったりと 石に刻まれた文字は 大切な遺産として大事に保護されている こうした歴史的価値はともかくとして 石に刻まれた文字の寿...
抱かれている猫が なんとかして逃げようとしている どこへ行きたいというのではなく 抱かれていることが嫌なのだろう 抱かれていて 自分の思うように身動きできない そんな閉塞感から一刻も早く逃れたいのだろう 四肢を動かし 頭をあちらこちらと動かし 必死に逃れようと 様々な逃走を...
物語を読むと 人間の心を教えてもらえる 人間として備わっている心の機微を 掘り起こしてくれる 人間により描かれ 人間により良いものとして伝えたれた物語には 人間の心に通じる何かが盛り込まれている こうした人間の心は 仮に言葉を交わせたとしても 他の動物には通じないところがあ...
「正義」と「善」は どちらも好ましく推奨される目標ではあるが どこかで違っている 「正義の味方」や「正義の御旗」という言葉が表すように 「正義」には敵をやっつけるようなところがある 「正義の鉄拳」という言葉もある 正義のためなら暴力もいとわないのである 暴力は 善というより...
調和していないと その状態は長続きしない というか 長続きしている状態は 調和的である 地球の公転は 地球の等速直線運動と 太陽と地球の間の引力が調和して 長続きしている 御託は色々あるけれど 私の身体も 食べ物などから吸収するエネルギー量と 運動や熱として発散するエネルギ...
同じ状態が 過去にも今にもあると それは存在として認識されるが 一時の状態は 存在として認識されにくい 古生物の化石を 時代順に並べると 斬新的に形態が変わってゆく 斬新的進化の痕跡を見つけることもできるが ある時期に 突然に表れたり 大きく変化したりする形態も見出すことが...
身体は 同じことを繰り返すシステムである 同じことを繰り返すために有用な現象を 次々とシステムに組み込みながら 進化してきたシステムである 同じことを繰り返すことが出来る これは 過去と未来を結ぶ能力である この能力を 身体は試し続けているのである 同じことを繰り返せなくな...
お腹がすくと 食欲がわき 何かを食べずにはいられなくなる そして 精神的な満足を得るための何かを食べるのである 別段 栄養が不足して体の維持が難しくなるから 何かを食べるわけでもない ただ 精神的な満足を得るためにしたことが 結果として栄養を補給してくれ 体を維持してゆける...
過去と未来を結ぶ運命の糸は その糸が置かれる環境により変わってくる 勤務先の近くの食堂の如何で 昼食で食べるものは変わってくるし タンポポの種は 落ちた場所により咲かせる花が 大きくなったり小さくなったり 場合によっては花を咲かせることが出来ないかもしれない 運命の糸は 周...
思考は自由なもので 全ての未来が運命により決せられていると考えることもできる 全ての未来が運命で決まっている とまで言ってしまうのはどうかとも思うが ここに太郎という人物がいて この太郎の昼食について思考してみたい 会社勤めの太郎は 毎日お昼休みに近所の食堂で カレーかかつ...
鏡の中の私は 私ではないが 私である 3面鏡の中には 私は3人いる 本物の私と合わせると 4人になる 10人の人に見られていると 私は10の視覚の中に現れるということになる このような多重性の中で 私は存在している 私ではない私に囲まれながら 私は私を維持しているのである ...
管理は 能動的に必然を作り出すための努力である 管理される対象は 在るべき状態が想定されており その想定通りの恒常が維持されれば よく管理されているということになり その想定から外れた状態に陥れば 管理できていないということになる 在るべき状態と 現在の状態が比較され その...
二度と同じ川の水には入れないという 物質的に 二度と同じ水分子の組み合わせはそこを流れないのだから 当然である が 同じように川は流れ続けている 物質としては 時空において同じではなくなるが 認識対象としての川は 時空において同じようであり続け 知識としての川の名前は 増水...