chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
arrow_drop_down
  • 『発掘狂騒史 ~「岩宿」から「神の手」まで』

    『発掘狂騒史』(上原善広著、新潮文庫)は2017年の文庫だが、2014年の『石の虚塔』の文庫化。 2000年の旧石器捏造事件についても書かれてあるが、 群馬県の岩宿遺跡を発掘した在野の研究家、相澤忠洋のドラマチックな生涯についてよく書かれていた。旅芸人の父は旅に出て、母がある...

  • 『農地を守るとはどういうことか - 家族農業と農地制度 その過去・現在・未来』

    農地は、どういう人がどのように所有すべきなのか。 戦前の大地主については、世間では誤解している人も多いようだが、問題なのは、田畑のある村に住まず、農業もせず関わらず、都市に住んで農地だけを所有して経済効率しか考えなかった者たちなのである。在地の小地主たちは、村の役などを引き受け...

  • 篠田謙一『DNAで語る日本人起源論』 について2

    1970年からの1年1冊の新刊本をとりあげてきたが、2015年は、篠田謙一『DNAで語る日本人起源論』 (岩波現代全書)。 これは前にも取りあげた。 『DNAで語る日本人起源論』篠田謙一 それに付け加えると・・・ そこではインド北東部のことを書いたが、その先は南方のタ...

  • 『川はどうしてできるのか』藤岡換太郎、講談社

    『川はどうしてできるのか』という書名だが、川ができてからの、時には億年単位の長い変遷の話が面白い本である。 「一」の字に流れていた川が、断層がずれて「Z」の字のように曲って流れる川。四国の四万十川のように標高の高い山岳地帯を大河が蛇行しているのは、土地が隆起したためであるとか、...

  • 落語ファン倶楽部 Vol.20 談志と志ん朝

    古今亭志ん朝と立川談志の昔の対談などが掲載されていたと思う。 2000年を過ぎたころからの落語ブームがあり、2007年に『古今亭志ん朝特選独演会』というセット販売のCDが出たのだった。 蔵書リストを見ると、、1992年から1996年までの5年間は落語関係のものがないので、落語...

  • 『寺社の装飾彫刻 関東編〈上〉東京・埼玉・群馬』

    若林純・著、日貿出版社、2012。 神社仏閣の本殿や本堂の外側の壁面などを飾る彫刻の写真集(全カラー)と解説。 彫刻の図案は、何かの伝説物語の一場面を描いていることが多いが、最も多いのは中国の二十四孝の伝説だろうが、この本にはそれほど多くはなかった。実際に少なかったのか、多才...

  • 『まんが落語ものがたり事典』勝川克志

    落語の漫画化には、大手の講談社から出版された高信太郎『マンガ傑作落語大全』が、4冊を数え、文庫化もされ、人気が高いようである。ただ短い噺ばかりという制限があったようで、短くまとめにくいような有名な演目が欠けていたりする。 勝川克志『まんが落語ものがたり事典』は、2011年、くも...

  • 『お世継のつくりかた』鈴木理生

    東京の日本橋あたりの老舗の大店の御隠居さん多数を集めた企画の座談会で、元の店主だった彼ら全員が婿養子だったことに、司会をつとめた著者は驚いたという話が前書にある。 多いとは聞いていたが全員ということだった。 息子である若旦那は裕福に育っているので、大店の経営は任せられない。時...

  • 『音のない記憶 ろうあの写真家 井上孝治』

    黒岩比佐子著、角川ソフィア文庫 2009 『音のない記憶 ろうあの写真家 井上孝治』 聾唖の写真家・井上孝治の写真を多く掲載した本である。 「音のない記憶」とあるが、別の種類の音が聞こえてくる本でもある。 掲載写真は、事前に知識を与えられてから見るわけだが、 子供たちが...

  • 『カムイ伝講義』 田中優子

    江戸時代は、世界史上まれにみる平和な時代で、地方民の自治もすすみ、江戸などでは庶民文化の繁栄を謳歌した時代といわれるようになったが、ではあの1970年前後のころに大ヒットした白土三平の劇画『カムイ伝』の百姓一揆の世界は何だったかということだが、 この本によると『カムイ伝』は、江...

  • 宮本常一「忘れられた日本人」を訪ねて

    2007年、別冊太陽の「宮本常一「忘れられた日本人」を訪ねて」(平凡社)は、すぐに読んでみたが、この人の本はしばらく読むのを忘れていたのだった。 特別掲載のものを読むと、面白かった。 戦国の戦は、秋の収穫を終えた農閑期に多いのだとか、つまり兵隊たちはふだんは普通の農民である...

  • 宮田登日本を語る〈2〉すくいの神とお富士さん

    富士講や浅間信仰については、養蚕地帯の女性たちを主体にしたものであったということ。 行者たちはさまざまなことを書き残しているが、内容は主観的で情緒的な感はいなめないが、それら自体が一種の「おふだ」として信仰対象になったことは間違いないのだろう。女性たちの関りかたについても、す...

  • 藤木久志『刀狩り』 (岩波新書)

    近世社会で帯刀が許されたのは武士だけだったのだが、「帯刀」の意味を良く知らないでいたのだった。そんな基本的な言葉の意味も、よく理解せずにいたわけである。 帯刀とは、大小2本の刀を指す、二本差しのことである。1本では帯刀とはいわない。 やくざの渡世人は、股旅映画で長ドスという...

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、遥音亭主人さんをフォローしませんか?

ハンドル名
遥音亭主人さん
ブログタイトル
遥音亭主人
フォロー
遥音亭主人

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用