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放射線に挑む〜英国大学院博士課程留学 https://blog.goo.ne.jp/radiologist-soma-tohoku

福島原発事故被災地での臨床経験がきっかけとなって放射線医科学を研究しています

医師、第1種放射線取扱主任者。福島原発事故による放射線被ばく影響を研究するため、英国クイーンズ大学ベルファスト大学院博士課程(医学)で武者修行中。

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2017/09/18

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  • 博士論文の提出とサーカスの観劇

    8月末に博士論文を大学ExamsOfficeへ提出しました。今後、外部の評価員を交えた学位審査会(Viva)が開かれ、その後に博士論文の修正版を提出し、(希望者のみですが)学位授与式・卒業式に出席という流れになります。まだまだ気は抜けませんが、博士論文の提出をもって大学院博士課程の修了となりますので、ここで一つの区切りつきました。2016年9月から英国Queen'sUniversityの大学院医学博士課程に入学し、実験、研究を進めて、博士論文をまとめるのに3年が経ちました。とくに博士論文については、マンチェスターでの学会中も、指導教官と何度もやりとりして、最終的な修正を行いました。博士課程中にあった良いことも悪いことも、色々なことが思い起こされて、Officeで担当者に刷り上がったばかりの論文を提出する時にすこ...博士論文の提出とサーカスの観劇

  • ICRR 2019 in Manchesterの思い出

    8月25日から29日にかけて、4年に一度の国際学会であるInternationalCongressofRadiationResearch(ICRR)が英国マンチェスターで開催されたので、私も参加しました。前回のICRR2015は京都で開催されて、私も参加した記憶がありますが、あれから振り返れば本当にあっという間の4年間だった気がします。学会中は色々な方々とお会いしましたが、個人的に大学院への博士論文投稿を間近に控えていたため自分の気持ちが落ち着いていなかったこともあり、何を話したかはあまり覚えていません。しかし、私の発表ポスターへの質問を幾つか頂き、それなりに自身の研究へのフィードバックを得ることができたのは良かったように思います。マンチェスターを訪ねるのは、実は今回が初めてでした。古さと新しさが混在しているよ...ICRR2019inManchesterの思い出

  • ようやく博士論文が書き終わりました

    ようやく博士論文の第一稿が書き終わりました。だいたい240頁くらいですね。もっとデータを入れても良かったかもしれません。これからは、まず指導教官に全部読んでもらって、幾つか修正することになると思います。次に、大学院事務局に提出して、4~6週間後に審査会(Viva)があります。審査会では、博士論文提出者によるプレゼン、外部審査委員を交えた口頭試問を経て、さらに論文の修正を指示されます。最後に完成版の博士論文を提出するまで、まだまだ道のりが残っているわけです。とはいえ、まずは原稿を書き上げることができて、満足しています。NatureやScienceに論文を出すことはできませんでしたが、大学院博士課程中に論文を12報(うち2報は日本に居た頃に診た症例報告であり、1報はまだ査読中)を書くことができました。幾つかの賞も受...ようやく博士論文が書き終わりました

  • ベルファストの夏をenjoy

    家族が日本から来て、この土日は久しぶりにのんびりしました。友人の家でのBBQパーティーにも参加させてもらったり、マーケットをゆっくり見て回ったりと、色々と北アイルランド最後(予定)の夏を楽しむことができました。友人と「おい、博士論文はどんな感じ?」「今日はそのことを忘れよう」という微笑ましい会話もありましたね。7月に滞在していた日本の関東は蒸し暑く、非常に身体に負担が大きかったのですが、こちらは比較的涼しく、湿度も低いため、はっきり言って快適です。もう日本に帰りたくなくなる程度には、過ごしやすいです。今はベルファストも晴天が多く、街の緑も色が濃い時期で、景色も美しいです。問題は、やはり博士論文です。4章まではなんとか終わって180頁くらいは書きましたが、あと予定では2章分あります。8月末までには書き終わりたいの...ベルファストの夏をenjoy

  • 原爆投下から74年

    本日8月6日は、広島に原爆が投下された日です。投下から今年で74年が経ちました。この間に人類がどれだけ進歩できたのかは判りませんが、日本の近くの半島で必死にミサイル(いや飛翔体と言うべきなのかもしれませんが)を飛ばしている連中を見ると、あまり自信が持てませんね。科学や技術は発展しても、人類の精神的な面はあまり変わっていないのではなかろうかと感じることもあります。放射線被ばくによる身体影響を研究している身としては、1年に1度くらいは当時広島にいた方々のことを想うべきかもしれず、そういう意味では8月6日というのは特別な日付であります。広島、長崎に原爆が投下された日本は世界で唯一の被ばく国ですが、残念ながら、その後に日本が世界の放射線生物学研究をリードしてきたという実感を私は持つことができずにいます。日本に生まれ育っ...原爆投下から74年

  • ようやく論文がアクセプトされた

    本日、1年以上かかった自分の論文がようやく採択されました。近日中にオンライン掲載される予定ですが、それに合わせて日本の共著者の先生方のプレスリリースがあるかもしれません。放射線生物学の分野ではブレイクスルーといえる内容を含んでいるので、ScienceやNatureとは言わなくても、それなりにハイインパクトな学術誌に採択してもらいたいと思ってずっと足掻いていた訳ですが、残念ながら思う通りにはなかなか運びませんでしたね。個人的に、色々と勉強になった論文でした。とはいえ、一つ一つの論文はそれぞれ大切なわが子のような存在です。ようやく形になって外に出ていく機会を得たのですから、世界中の研究者に読んでもらえるといいなと思います。今日も今日とて博士論文を書いています。現在、130頁過ぎまで来ました。今週中に3章と4章を書き...ようやく論文がアクセプトされた

  • Belfastに辿り着けば、そこは終わりの始まり

    日本での滞在を終えて、8月の始めに英国北アイルランド首都のBelfastに戻りました。久しぶりのBelfastで見上げた空は青く、日本に比べるとカラッとした穏やかな夏の日を感じさせられました。日本では相馬野馬追を観たり、南三陸病院まで足を伸ばすなど、色々と楽しい時間を過ごすことができました。しかし、今秋の大学院修了に向けて、為すべきことを為さなければなりません。そのために私は北アイルランドへと戻ってきたのです。さっそく、ギネスを一杯飲みました。さて、帰ってきたら、博士論文Thesisを書かなければなりません。まだ第3章の途中まで、大体120頁くらいしか書いていませんが、これを200頁以上の完結した論文に仕上げる必要があります。論文だけでなく、8月にはICRR2019というイングランドのManchesterで開催...Belfastに辿り着けば、そこは終わりの始まり

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