垣根涼介「信長の原理」(下)
★10月も今日で終わり。今年も受験シーズンがやって来た。まずは、中学校の期末テスト。先日中間テストが終わったと思ったら、もうあと20日。また忙しくなりそうだ。★さて、垣根涼介さんの「信長の原理」(角川文庫)の下巻を読み終えた。歴史小説なので、大まかなストーリーは、NHKの大河ドラマで何度も観た通り。★この作品の面白さは、信長が「パレートの法則」を見抜いていたという点だ。戦国時代の時代小説の形をとりながら、なぜか企業小説(あるいは政治小説)の雰囲気がある。★ある男が、親から継いだ小さな商店を、日本有数の大企業へと成長させていく出世物語とも読み取れる。★今ではパワハラと糾弾されそうなことも数々あるが、カリスマ性を帯びたワンマン経営者が、1代で企業を育てていく、まるで高度経済期の日本企業を見るようだった。★作品...垣根涼介「信長の原理」(下)
2024/10/31 21:14