晴れの日も雨の日も大好きな2人といっしょ。 -Y×C 妄想小説連載中-
晴れ、ときどき雨・・・こころ日和。新館です。 ユノが大好きなホミンペン こころ。が、 2人の切ない恋物語をお届けします。
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※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。季節は足早に過ぎてゆく。穏やかな春は短く、気がつけば、空には燦燦と輝く太陽が昇り、耳障りなほどの蝉の声が、街中に溢れる季節になっていた。公園でのヒョンの告白から、数か月。〝お前が好きだ〟〝ヒョンが好きだよ〟お互いの気持ちを知った僕達。けれど、2人の関係は以前と何も変わりは...
※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。- y side -〝チャンミン、どうした? 泣いてるのか?〟電話の向こうから聞こえた、チャンミンではない声。しかも母国語?まさかと思ったけど、ただの会社の先輩?断りもなく、チャンミンの部屋に・・・女なら、、、まだ我慢出来る。あいつだって男なんだ。女なら、、、けど・・・違うよな?自分の...
※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。・・・・・「その指輪には、ユジンさんの想いが詰まっているんだね」薬指のリングに優しく触れながら、ヒョンは小さく頷いた。「後悔してるんだ。あの時、どうしてももっとユジンの気持ちにきちんと向き合ってやらなかったんだろう」・・・・・「・・・・・」「俺の言葉が、ユジンを傷付けた...
※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。--- ニューヨーク支社だよ。まだ、噂なんだけどさ---ニューヨーク、、、ユノが・・・・・・・・「キュヒョン、それって・・・」--- だからまだ噂なんだよ。けど・・・---・・・・・「けど?なんだよ」--- これは、ちゃんとしたところから仕入れた情報なんだけどさ、専務の娘、、、例のあの女が...
※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。 - y side -次の日の夕方、いつも病室を訪れた俺を笑顔で迎えてくれたユジンはもういなかった。綺麗に片づけられたベッド。加湿器の音も、ピアノの音楽も何も聞こえない。窓から吹き込む風は、いつもよりもとても冷たくて、、、俺は、ベッドの脇にある椅子に座ったまま、長い間、夕日が暮れ...
※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。〝チャンミン、今日、お前の好きなケーキ買って帰るから待ってろよ~(^_^)/ 〟ドンヘさんからのメール。あの日から、僕とドンヘさんの関係は、表面上は何も変わっていなかったけれど、僕は、仕事の悩みや相談事なんかを、真っ先にドンヘさんに話すようになっていた。ときどき、僕のご機嫌を...
※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。 - y side ---- オッパ、私、死んじゃうのかな?---そんな言葉を口にしながら、ユジンはいつもと変わらない笑顔を俺に向ける。「馬鹿を言うな。早く元気になって、海、観に行くんだろ?」--- ん、そうだね、約束したもんね ---それが悲しくて辛くて、胸が張り裂けそうだった。そんな日々が数...
※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。--- どうして泣いてたんだ?--- 誤魔化しようがなかった。ドンヘさんは真剣だった。でも、不思議なんだ。ドンヘさんになら、きっと本当の事を、、、今の僕の気持ちを正直に話せそうな気がした。僕が何を話しても、大きく手を広げて、心ごと包んでくれるんじゃないかって・・・--- ごめん、ちょ...
※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。 - y side -あの時、俺は大学に入学したばかりで、夢だった弁護士になるために、毎日必死で勉強してた。「お前、なにやってんだよ」--- ちょっと躓いただけなのに、まさか骨折なんてさ、、、---暑い夏がようやく過ぎて、秋の虫の音が、耳に届き始めた頃だった。怪我をした友人を見舞った帰...
※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。--- あの、、、シムさん、確か寮にいらっしゃいますよね? ---昨日とは打って変って、陽射しが眩しい晴天の午後。隣りのフロアの名前も知らない女子社員から声をかけられた。・・・・・「はい、そうですけど」--- イ・ドンヘさん、ご存知ですよね。確か、シムさん、お部屋が向かいだって・・・...
※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。「待って、チャンミン」強く掴まれた腕は、少し痛みを感じるほどだ。その時の僕は、内心ホッとしていた。このままヒョンが、僕を止めてくれなかったら、僕達は本当にもう、会わなくなってしまうかもしれなかったから。・・・・・「何?」振り向かずにそう言うと、ヒョンはぐるりと前に回り込ん...
※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。--- お前が好きだ---・・・・・「ドンヘ、、、さん?」--- 好きなんだ、チャンミンが好きだ---ドンヘさんの言葉が、冗談ではないことが分かるのは、僕を抱きしめる腕が震えているから・・・でも、ごめんなさい。僕には愛している人がいるんです。・・・・・「ドンヘさん、何言ってるんですか? ...
※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。・・・・・「ヒョンっ!」ヒョンを呼び留め、駆け寄る。「チャンミン、、、」〝お前が好きなんだ〟突然のキスと告白。僕をこんなにも驚かせたまま、勝手に自己完結して居なくなるつもり?そんなこと、絶対に許してやらない。・・・・・「ヒョン、、、」「・・・・・」・・・・・「僕が好きって...
※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。「チャンミン? 誰かいるのか?」・・・・・「・・・・・」--- チャンミン、どうした? 何かあったのか? ---落ち着いて・・・僕は心の中で大きく深呼吸した。・・・・・「ユノ、少し待ってて」携帯電話をテーブルにそっと置いて、・・・・・「ドンヘさん、勝手に入ってこないでください」--- チ...
※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。押し付けるように重なった唇。柔らかくて、温かくて、、、けど、あまりにも突然のことで目を閉じることも出来なかった僕は、ヒョンの唇が離れた後も、ただ、一点を見つめて立ち尽くすしかなかった。「チャンミン?」ヒョンの声が耳に届いて我に返った僕は、呼吸することも忘れていたのか、突然...
※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。日常は、どこにいても何をしてても淡々と過ぎてゆく。僕が日本に来て、3か月が過ぎた。ドンヘさんも、あれから変わることなく僕に接してくれる。遠慮なしに夕食を食べに来たり、休日の前の夜には、ビール片手に現れて、--- ちょっと、付き合えよ ---そう言いながら夜中まで楽しい話を聞かせて...
※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。「こらっ、待てって!」走る僕の後ろから、僕の物じゃない足音が聞こえてくる。逃げ出したくてこんなにも全力で走っているのに、追いかけてくるその足音は、どんどん大きくなってきて、、、「チャンミンっ!!」アパートの前で、追いついたヒョンに腕を掴まれた。僕もヒョンも、大きく身体を揺ら...
※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。・・・・・「へぇ、ドンヘさんっていつもこういうところでお酒飲むんですか?」ドンヘさんに誘われて来た店。--- 違うよ、いつもはもっと賑やかなところだけど今日は特別---なんだかちょっと高級そうな、静かで落ち着いた店内の日本料理のお店。僕は、日本に来てからずっと自炊していたから、...
※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。ヒョンの事を〝ユノ〟と呼ぶその女性は、嬉しそうにヒョンに駆け寄り、自分の腕をヒョンの腕に絡ませる。ヒョンは嫌がる素振りも見せず、2人は腕を組んだまま、映画館を後にした。こんなことをしてどうなるんだって、、、惨めになるだけ。情けなくなるだけ。悲しくなるだけ。分かっているけど...
※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。--- シムさん、外線2番にソウル本社からお電話です---それは予期せぬ人からの連絡だった。ソウル? 誰?・・・・・「はい、シムです」--- 何してんだよ---は? 誰?・・・・・「あの、どちら様でしょうか?」--- おい! シム! 何で勝手に日本なんかに行ってんだよ!!---もしかして、、、テミン?・・...
※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。嵐のような雨の夜から、1週間が過ぎた。ヒョンからは連絡はないし、僕もなんだか気まずくて、電話もしていない。--- じゃあな、チャンミン ---・・・・・「うん、またね」大学の友人と、授業の帰りにお茶を飲んで、地下鉄の入り口で別れる。時計を確認すると、、、・・・・・「5時か、、、...
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※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。・・・・・「ヒョン、、、」「チャンミン、、、」僕の顔を見て、ヒョンはソファの上で半身を起こす。そして、震える腕を僕に延ばす。思わず僕は、、、・・・・・「ヒョン、大丈夫だよ。僕がいるよ」「チャンミン、チャンミン、、、」・・・・・「怖くないよ、ヒョン」僕にしがみつき、震える...
※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。「チャンミン、出発は何時だ?」・・・・・「ん、明日の夕方」明日になれば、ユノとは暫くお別れだ。昨日まで、会わずに発とうと思っていたのに、いざ身体と心を合わせてしまえば、その温もりを感じられなくなるという現実に、胸を掴まれるような苦しい思いが溢れる。「チャンミン、どこ行こう...
※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。〝自分が嫌いだ〟ヒョンは、そう言った後、重い空気を払うように、カーテンを閉じて、、、「さ、、、もう遅いし、寝ようか」飲み終えたペットボトルを手に、キッチンへ向かう。・・・・・「う、うん。そうだね」その背中が、何故かとても小さく見えた。「おやすみ」・・・・・「おやすみなさ...
※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。愛し合った後の心地よい疲労感と、満たされた心。ユノの温かい胸に抱かれて、僕はいつの間にか暫く眠りについていた。肌の寂しさを感じて、ふっと目を覚ますと、隣りに居るはずのユノがいない。・・・・・「ユノ・・・」ベッドを出てシャツを羽織る。部屋を出ると、薄暗い月明りだけが射しこ...
※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。・・・・・「ヒョン、早く、ほらっ」アパートにたどり着き、僕は強引にヒョンを浴室に押し込んだ。・・・・・「あとで、着替え置いておくから」扉の向こうのヒョンにそう声を掛ける。暫くすると、シャワーの水音が、かすかに耳に届いた。・・・・・「あ、ピッタリだ」シャワーを浴び終えたヒ...
※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。※ 微R18 閲覧ご注意!管理人 こころ。です。いつも、こころ日和。にお立ち寄りくださってありがとうございます。本日更新のお話は 微R18 記事になっています。BL要素大ですので、そういう表現の無理な方は、ここから先へはお進みになりませんよう、閲覧はご自身の自己責任でお願いいたしま...
読者の皆さま、真夜中にこんばんは。戯言はとてもお久しぶりです。今夜は、借りていたレンタルDVDの返却日が今日だと気がついて、夜更かしして鑑賞しようと思いましたが、今からだと明日の朝、起きれるかどうか自信がないので、諦めた次第です(笑)お久しぶりなので、ぶつぶつ呟きたいと思うのですが、大したことは書かないので、御暇な方のみ、おつきあいください。まずは、最近、娘が嵌っている これ ↓これ、ご存知の方おられ...
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※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。上昇していたエレベーターがゆっくりと停止して、僕は38階のフロアに足を踏み入れた。・・・・・「3810」その部屋はすぐに見つかった。このフロアには、2つの部屋しかないようだ。3810のプレートが付いた扉の前で立ち止まり、もう一度キュヒョンからのメモを確認する。・・・・・「間違いない...
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※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。ウンジュさんの事故から3か月が過ぎた。数日前、突然ユノから電話があった。「チャンミン、ウンジュさんが退院したんだ。お前には伝えておこうと思って・・・」無事に退院して、これからリハビリに入るということ。事故の影響で左足が不自由になるかもしれないということ。そして・・・「チャ...
※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。--- これ、誰? ---突き付けられたスマホの画面。どうしてキュヒョンが?・・・・・「ちょ、ちょっと、これなんだよ」--- 俺の質問に答えろ、これは誰だ ---・・・・・「べ、別に、知り合いだけど?」--- 知り合い? ---・・・・・「そ、そうだけど?」--- ふーーん、知り合いねぇ、、、---意味...
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※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。その日1日、モヤモヤした気持ちを引き摺ったまま過ごした僕は、ヒョンが心配で、食事もろくに喉を通らなかった。気がつけば、陽は落ち、空は夜の色に染まる。・・・・・「ヒョンのやつ、電話くらいしてくればいいのに」空を見上げながら大きなため息をついた。次の日、朝から大学に向かった僕...
※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。・・・・・「お帰り、ユノ」扉を開けると、疲れた顔をしたユノが作り笑いをしてそこに立っていた。「ただいま、チャンミン」・・・・・「ユノ、入って」ユノの手から鞄を少し強引に引き受けてリビングに戻ろうとしたら・・・「チャンミン、、、」後ろから抱きしめられた。・・・・・「ユノ、...
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※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。---ユノ! 大変なんだ!どうしよう、ユノ、、、---ベッドのサイドテーブルの上に置いてあったユノの携帯から、テミンの泣きそうな声が、隣りにいる僕にも伝わってきた。「テミナ、落ち着け、どうした?」半身を起して、テミンにゆっくりと答えるユノ。--- 姉ちゃんが、姉ちゃんが・・・---「ウン...
※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。ヒョンが観たいと言った映画は、日本の有名なアニメだった。僕も、キュヒョンに借りて漫画を読んだことがある。映画が始まるとすぐ、ヒョンはスクリーンに釘付けになった。その隣で僕は、ヒョンの横顔に釘付けになった。僕は、ヒョンの横顔が好きだ。まるで、西洋の彫刻のように小さな顏、尖...
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※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。ヒョンの試験が近づいてきた。アルバイトも休んで、ヒョンは勉強に集中している。・・・・・「ヒョン、、、」暫くヒョンの顔を見ていない。アパートの窓から、夜の空を眺める。キラキラと光る沢山の星が、ヒョンの笑顔に見えた。--- どうしてダメなんだよ、どうせ暇だろ? ---休日の午後、、...
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※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。--- チャンミン、あの女、いつかの・・・---いつの間にか僕の後ろに立っていたキュヒョンが、耳元でそう呟く。--- まさかの専務の息子と娘? マジかよ---・・・・・「みたいだね」--- お前も前途多難だな。ま、ガンバレよ---・・・・・「茶化すなって、、、」フロアのざわめきの中、デスクに座...
※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。・・・・・「はぁっ、、、はぁっ、、、ヒョン、、、」点滅しかけた横断歩道を渡り切った僕は、息を切らしながら、左右を見渡す。暫く悩んで、人通りの多い右側の道に脚を向けた。流れる大勢の人の波に逆らいながら、ヒョンの姿を探す。けれど、ヒョンは何処にも見当たらない。立ち止まって、...
※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。「今ちょっと、忙しい。切るぞ」--- 待ってよ ユノ! 明日、、、---テミンの言葉を最後まで聞かずに、ユノは電話を切った。・・・・・「いいの?」「ったく、デカイ声出しやがって」そう言いながら、携帯の電源をオフにした。「チャンミン、リンゴ美味かったか?」・・・・・「うん、とっても」...
※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。・・・・・「ヒョ、、、」--- チャンミン、、、遅いって、、、---キュヒョンの大きな声に、僕のヒョンを呼ぶ声はかき消される。いや、そうじゃない。突然のこの状況に、驚いて声が出なくなっただけ。だって、ヒョンのテーブルには、--- ユノ、これからどうする? ---ヒョンに向かって優しく...
※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。「・・・・・隣り」・・・・・「と、となり?」「うん。そう、、、隣り」・・・・・「うそ、、、じゃないよね」僕は、ユノの顔を見ながら大きなため息をついた。「隠してて悪かった。けど・・・」・・・・・「けど?」「チャンミンに言ったら反対するだろ?」・・・・・「当たり前でしょ」「ほら...
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