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晴れ、ときどき雨・・・こころ日和。 http://kokoro0260218tvxq.blog.fc2.com/

晴れの日も雨の日も大好きな2人といっしょ。  -Y×C 妄想小説連載中-

晴れ、ときどき雨・・・こころ日和。新館です。 ユノが大好きなホミンペン こころ。が、 2人の切ない恋物語をお届けします。

BL・GL・TLブログ / 二次BL小説

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2017/07/31

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  • KISSをちょうだい。45

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。前回のお話はこちらから → KISSをちょうだい。44・・・・・「室長、遅くなって、、、」歩み寄ろうとしたその瞬間、室長の身体が、グラリと揺れる。崩れそうになったその身体を、伸ばした腕で抱きとめた。--- 悪い、、、ちょっと飲みすぎたようだ ---・・・・・「送ります、、、」室長...

  • ミニホミン劇場 レンタル彼氏。1

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください午後のひととき、、、お昼のミニホミン劇場でお楽しみください(^-^)私の心の中のお話です。ご了承ください。怠い、、、身体が思うように動かない、、、まるで、鉛でも乗っかってるような酷い倦怠感。それに頭がガンガン痛む。なんだ、これ、、、俺は一体どうしたんだ?遠くにぼんやりと薄明かりが見える。それに反応したのか、ピクピ...

  • 藍の月。59 -第3章- ~再会~

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。長い廊下を、ゆっくりと歩く。開かれた扉の向こうは、眩しい太陽が降り注ぐ中庭。その空間だけが、時間が止まっているかのように静かだった。季節の花が咲き乱れ、吹く風が木々の葉を揺らす音だけが小さく響いている。まるで何かのメロディーを奏でているようだった。--- この奥です---中庭...

  • 真夜中の戯言。(こころ。の雑談) 2019.06.30

    こんな時間に更新なんて、お久しぶりです。珍しく、こんな時間に飲んでます。パラ牧のグラスで(笑)ダイエットしてるんじゃなかったのか、自分、、、(;・∀・)飲みながら、先日完結したお話に頂いたコメントの御返事をしていましたが、酔いました(笑)ユノが兵役中、願掛けで断酒していたお陰(?)で、アルコールが駄目になってしまって、少し飲んだだけですぐに酔うようになりました。今、隣にいる娘に、〝ママ、顏真っ赤やで〟って言...

  • ひぐらしの鳴く、あの夏。77 - 第3章 -

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。--- わざわざ来ていただいて、ありがとうございます ---微笑む奥さんの遺影の前・・・ヒョンから受け取った花を、花瓶に挿す。「いえ、、、私こそ、伺うのが遅くなってしまって、、、」社長と向かい合うヒョンの前に、湯気の立つコーヒーカップを滑らせた。そのまま小さく会釈して、工場に...

  • 君は僕を何も知らない。~青空の下で~

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。--- チャンミン!!! お待たせっ、あれ? ---緑の芝生が広がり、空は青く、柔らかい風に乗って、白い雲がゆっくりと流れている。・・・・・「ユノさん、少し遅れるって、、、」--- 一緒じゃなかったの? ---・・・・・「うん、昨日の夜は、ユノさん、仕事だったから・・・」僕の座るベンチの...

  • 藍の月。58 -第3章- ~特別な人~

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。--- ユノさん、ほら・・・---カウンターの向こうから、テミンが取り出したもの。「なんだよ、別に買わなくても言ってくれれば・・・」グラスの中の琥珀色の液体が、ライトの光に反射してきらりと光る。--- 売り上げに貢献してあげたんだよ? けど、、、さ、スゴイね。大ヒット?の予感じゃん...

  • KISSをちょうだい。44

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。--- シムさん、お電話です ---それは、冬が本格的に訪れ始めた、とても冷えた日だった。・・・・・「はい、シムです」--- お、チャンミンか? ---・・・・・「先輩?」電話の向こうから聞こえてきた声は、変わらず僕の名を、優しい声で呼んでくれた。--- 実はさ、明日、仕事で釜山に行くん...

  • 君は僕を何も知らない。29 完結話

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。・・・・・「ユノさん、いらっしゃい」〝お前が好きなんだ。愛してる・・・〟あの日から、僕たちは時間を見つけては会うようになった。普段は、僕は学校、ユノさんは現場の仕事で、なかなか会えなかったりするけれど、、、「いい匂いがする。腹減ったな」・・・・・「今日はチゲにしたよ」ユ...

  • 藍の月。57 -第3章- ~歪んだ愛~

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。「光栄です。名前を憶えていてもらえただなんて。いや、いい印象ではないことは分ってます」書店からほど近いカフェの奥の座席。俺は、〝ユ・セヨン〟と、テーブルを挟んで顔を突きあわせている。突然の事で、暫く言葉が出てこなかった。〝セヨンさん、、、病院のベッドで眠ってるんだ〟〝僕...

  • ひぐらしの鳴く、あの夏。76 - 第3章 -

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。前回のお話はこちらから → ひぐらしの鳴く、あの夏。75--- 本当に、よかったの? ---病院のベッドの上。酷く痩せた奥さんが、僕の手を握りながら、小さな声で囁く。・・・・・「僕がそうしたかったんです」--- でも、、、---・・・・・「また、社長や先輩たちと一緒に頑張ります。だか...

  • 君は僕を何も知らない。28

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。芝生の上で寝そべったまま、僕を覗き込むその人の表情を見ていた。もっと見ていたいのに、涙が邪魔して、ユノさんの顔が揺れてしまう。「泣くなよ、、、」そう言いながら、ユノさんは僕の隣に並ぶようにして身体を横たえた。「今日も空は青いな、、、」記憶が鮮明に蘇る。僕たちは学生服に身...

  • 藍の月。56 -第3章- ~前進~

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。「マジかよ、うそだろ・・・」ある日の朝・・・いや、もうきっと昼だ。窓から差し込む光が、朝のそれとは違う。「はぁ、どうしよう」寝癖の付いた頭をぼりぼりと掻きながら、いつものように玄関の扉の新聞受けを開く。最近は、新聞代を払えるくらいの人並みの収入があるので、以前みたいに止...

  • KISSをちょうだい。43

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。カラン、、、と乾いた音を立てながら、僕の前にグラスが置かれる。琥珀色をした酒の中で、透明な氷が躍っている。--- 歓迎会、どうだった? ---・・・・・「はい、みんなお酒が強くて、、、驚きました」外から見たよりも店の中は広く感じて、照明は、少し落とされているのか、、、けれど、そ...

  • 君は僕を何も知らない。27

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。・・・・・「いいお天気、、、」コーヒーのいい香りが、部屋の中に漂う。テーブルの上には、コーヒーが注がれたお気に入りのカップと、ベーコンエッグと色鮮やかな野菜サラダ。トースターから、パンの焼けるいい匂いがしてきた。・・・・・「いただきます」窓の外から、小鳥がさえずる音が聞...

  • 藍の月。55 -第3章- ~追憶~

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。--- 先生、チョン先生!!! お願いします。締切、明日なんですっ---「うるさいっ! 黙れよ。書けない時に、何したって何言ったって無理は無理。諦めろ」春、夏、秋、冬・・・季節が巡る。幾度となく繰り返す。時間は、流れゆく。誰にも止められない。誰にも戻せない。--- そんなこと言わずに...

  • KISSをちょうだい。42

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。前回のお話はこちらから → KISSをちょうだい。41思いのほか仕事が長引き、全てが終わったのは、もう陽が落ちかけた頃だった。室長と事務所に戻り、今日の報告と書類の整理を終えて振り向くと、ガラス窓の向こうには、藍色の夜の空が広がっていた。--- シムさん、お先に行きますね。待...

  • 君は僕を何も知らない。26

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。ユノさんからの連絡もなく、そして、僕も何も出来ずに時間が過ぎた。1日の終わり。窓から夜空を眺めては、ため息をつく日々・・・きっとこのまま何もしなければ、僕たちは終わる。・・・・・いや、そうじゃない。このまま何もしなければ、僕たちは始まらないんだ・・・それは、ユノさんと公園...

  • チケットについて。

    読者の皆さま、こんにちは。こころ。地方、今日は朝からとてもいいお天気です。清々しい気持ちのいい空です。柔らかい風に、お洗濯が揺れています。明後日には、ようやく(?)梅雨に入るようです。なので、暫くはこんないいお天気とはお別れかもしれません。さて、チケットの件で2つお知らせです。① 11月10日(日) 福岡ヤフオクドーム S席 ペンライト付き 3枚 (バラ不可)お譲りできるチケットがあります。ご入用の方がいらっし...

  • 藍の月。54 -第2章- ~いつか、、、~

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。--- はい、どうぞ、、、---「・・・ん、サンキュ」--- 今日はそれで終わりだよ、ユノさん---週に2度か、多い時で3度・・・仕事が行き詰った時、1人で寂しいとき、眠れない時・・・そんな時、俺はテミンの店で時間を過ごすようになっていた。--- 最近、どう? 進んでるの? ---「ん、そ...

  • 君は僕を何も知らない。25

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。午前中の講義が終わり、部屋を出ようとしたその時、肩を叩かれて・・・振り向くと笑顔のジェミンが立っていた。・・・・・「ジェミン」太陽の光がガラスに反射して、きらきらと部屋中に光のシャワーが降り捧ぐ。賑やかだった部屋は、僕とジェミンの二人だけ。穏やかで温かい空気が僕たちを包...

  • 藍の月。53 -第2章- ~告白 3~

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。- c side -ただ、僕は愛されたかっただけ・・・・・・・・「そうやって僕は、いろんな男のところを転々としながら、今まで生きてきた」「あいつは、、、お前の兄さんは、お前のことを捜しただろう?」・・・・・「もちろん、何度も連れ戻されたよ」そう、連れ戻されるたびに、、、・・・・・...

  • 君は僕を何も知らない。24

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。このまま・・・このままでいいの?どうすることも出来ないの?もう、あの頃に戻れないの?2人で寝そべって青い空を仰いだ。お弁当を広げて、笑い合った。そっと触れた手に、胸を焦がした。僕は・・・僕は・・・・・・・・「まっ、、、待って、、、」僕は、いつの間にか駆け出していた。きっと今...

  • 藍の月。52 -第2章- ~告白 2~

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。- c side -・・・・・「ユノさんに聞いて欲しいんだ。ずっと、、、僕を忘れないでほしいから・・・」ユノさんは、黙って小さく頷いた。眩しい陽が差し込む、温かいはずの部屋。なのに、どうしてだか震えるほどの寒さを感じる。いや、震えているのはきっと、心が泣いてるせい、、、僕は今、貴...

  • ひぐらしの鳴く、あの夏。75 - 第3章 -

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。前回のお話はこちらから → ひぐらしの鳴く、あの夏。74 - 第3章 ---- 悪いな、チャンミン、、、---・・・・・「いえ、、、」散らかった部屋を一通り掃除して、キッチンでコーヒーを淹れ、ソファに座る社長と向き合うように座る。--- で、どういうことだ? ---床に置いた小さな鞄に...

  • チケットのお譲り先、探してます。

    下記 チケットのお譲り先を探しています。ご入用の方がいらっしゃいましたら、この記事のコメント欄に、メールアドレス、またはLINEのID等の連絡先をご記入の上、コメントをお願いします。11月10日(日) 福岡 ヤフオク!ドーム S席一般指定 3枚 ペンライト付き期限までに入金可能な方。もし、ご入用の方がいらっしゃいましたら、コメント欄に連絡先をお知らせください。読者さまからのご依頼です。私が責任をもって、お取次ぎ...

  • 君は僕を何も知らない。23

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。ゆっくりと、ユノさんが僕に向かって歩いてくる。一歩一歩、、、そのたびに、心臓がドキンと跳ね上がる。痛いくらいの鼓動の乱れを落ち着かせるように、僕は掌を胸に押し付けた。「チャンミン・・・」お互い、視線は合わせられない。貴方は俯き、僕は視線を泳がせる。・・・・・「ごめんなさ...

  • 藍の月。51 -第2章- ~告白 1~

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。- c side -数か月ぶりに、この部屋の扉の前に立つ。〝僕なんかが、こんなに幸せでも、、、、いいの?〟〝お前が幸せなら、俺も幸せなんだ。それだけでいいだろ? あとは何もいらない〟きっと、この扉の向こうには、あんな置手紙だけを残して突然いなくなったこんな僕のことを、何も言わず、温...

  • KISSをちょうだい。41

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。前回のお話はこちらから → KISSをちょうだい。40--- えーっと、シムさんは、ブラックでいいんですよね? ---・・・・・「はい、ありがどうございます」目の前のデスクの上に、音を立てずにカップが置かれる。いい香りを運ぶ白い湯気が、1日の始まりを告げた。釜山に来て、1週間が過ぎた。...

  • 君は僕を何も知らない。22

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。--- もしもし、チャンミン? ---・・・・・「ジェミン?」--- 久しぶり。連絡しないで、ごめん---それは、2週間ぶりに聞くジェミンの声だった。・・・・「ううん、僕こそ・・・」--- 今さ、チャンミンのアパートの近くの公園にいるんだ---空は青一色で、心地よい風が窓の隙間から入り込んで...

  • 藍の月。50 -第2章- ~震える肩~

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。「コーヒーで、いいか?」・・・・・「・・・・・」ソファに腰を下ろし、少し俯き加減のチャンミンは何も話さない。俺は、あいつがこのアパートに居る頃にずっと使ってたマグカップを取り出して、ゆっくりとコーヒーを注いだ。 「ほら・・・」差し出したけど、あいつは受け取らない。小さな溜...

  • 君は僕を何も知らない。21

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。「チャンミン、俺だよ、、、」再会した時にも、貴方に名前を呼ばれた。〝何か、作りましょうか? チャンミンさん〟けど、どうしてだかあの時は感じなかった懐かしさが、今、僕の胸に溢れるほど込み上げてくる。「チャンミン? ごめん、突然・・・・」・・・・・「・・・・・」「昔、教えてもら...

  • 藍の月。49 -第2章- ~警告~

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。その日の朝、珍しく目覚ましが鳴る前に目が覚めた。「んっ、、、」カーテンを開けると、眩しい陽の光が俺の瞳を射す。このところ、数日天気が悪くて、太陽の光を浴びるのは久しぶりだった。窓を開けて、朝の空気を感じる。両手を広げて、深呼吸をした。俺はいつものように、着替えをして、そ...

  • KISSをちょうだい。40

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。--- ではまた、、、失礼します ---・・・・・「失礼、します、、、」小さく頭を下げた。そこまでは記憶があるけれど、、、〝亡くなった実兄の家族を連れて、、、〟気がつけば、僕はフラフラと街を彷徨っていた。陽の光が、空から降り注ぐ。とてもいい天気で、まるで季節が少し逆戻りしたみ...

  • 君は僕を何も知らない。20

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。もう、会うこともない。会えないと思っていた。記憶の中のユノさんを想い、時々胸を痛めながらも、僕は、ジェミンの優しくて温かい心に癒されながら、穏やかに毎日を過ごしてきた。けれど、そんな時間は長くは続かなかった。〝チャンミン、僕、、、諦めないから、、、〟あの日から、ジェミン...

  • 藍の月。48 -第2章- ~決意~

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。・・・・・「テミン、兄弟って、、、」ちょっと、待ってくれ。ユ・セヨンとチャンミンが、兄弟?ならどうして、、、どうしてチャンミンにあんな酷いことを・・・--- 兄弟だけど、本当の兄弟じゃない。血は繋がってないんだ。セヨンさんは後妻の連れ子なんだよ---「・・・・・」--- それに、...

  • ひぐらしの鳴く、あの夏。74 - 第3章 -

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。・・・・・「お帰りなさい、ヒョン」「ただいま、チャンミン」ヒョンが日本から帰国した。少し疲れた様子のヒョンは、玄関で僕を見るなり手にしていた荷物をどさりと下ろし、僕の身体を引き寄せる。・・・・・「ヒョン、、、」「あーっ、やっぱり落ち着く。チャンミンの匂い」ギュッと僕を抱...

  • 君は僕を何も知らない。19

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。--- 大丈夫? 落ち着いた?---・・・・・「うん、ごめんね」ユノさんのお店を飛び出したことも、今、僕がこんなに涙を流していることも、ジェミンは何も触れてはこない。無理には聞いてこない。僕たち2人の間に、静かな時間が流れる。窓の向こうは、こんなに明るくて温かいのに、僕の心には冷...

  • 藍の月。47 -第2章- ~信じる~

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。仕事で出掛けた帰り、いつもの通りを俯き加減で歩く。〝ユノさんと一緒に、大通りを歩いてみたい〟〝好きな人と歩いてみたかったんだ〟ペットショップの小さな子犬を見て、微笑んでいたチャンミン。夕日のオレンジが、あいつを包んでキラキラ光ってた。ふっと空を見上げると、どんよりとした...

  • KISSをちょうだい。39

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。・・・・・「ユンホさん、、、」僕がその名を口にしても、貴方は黙ったまま。硬い表情を崩すことなく、真っすぐに僕を見つめる。重なる視線が怖くて、逸らしたのは僕の方だった。未だ、電話のコールは続いている。その音と共に、俯いた僕の耳に、カツ、カツ、と革靴の鳴る音が聞える。その音...

  • 君は僕を何も知らない。18

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。--- チャンミン、、、---講義が終わり、ざわついていた空間が、少しずつ静かになってゆく。教室を出てゆく皆を横目に、席から立ち上がり、僕は窓の外の空を見ていた。名前を呼ばれて振り向くと、少しバツが悪そうな顔をしたジェミンが立っていた。・・・・・「ジェミン・・・」〝初めまして、...

  • 藍の月。46 -第2章- ~置き手紙~

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。温かい腕の中で、いつの間にか夢に落ちていた。アパートの前の通りを、賑やかに歩く子供たちの声が耳に届いて、、、目を覚ますと、ベッドの隣りにチャンミンがいない。半身を起こし、時計を見ると、、、、もう、時計の針は、昼を少し回ったところだった。「チャンミン」呼んでみるけど、返事...

  • ひぐらしの鳴く、あの夏。73 - 第3章 -

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。前回のお話はこちらから → ひぐらしの鳴く、あの夏。72 - 第3章 -広い病室には、至る所に花が飾られている。むせ返るような花の香りに包まれたソヨンは、以前見た時よりも随分と痩せていた。--- 下がって、、、---病室の隅で僕たちを静観していた女性が、ソヨンの言葉に小さく会釈し...

  • 君は僕を何も知らない。17

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。・・・・・「ごめん、待った?」--- ううん、僕も今来たところだよ---待ち合わせは駅近くの書店の前。週末の夕方・・・大通りは、家路に急ぐ会社員や学生たちの波で溢れていた。 --- 行こうか、チャンミン---・・・・・「うん」人の波をかき分けるように、僕はジェミンの後をついてゆく...

  • 藍の月。45 -第2章- ~幸せ~

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。※ 微R18 閲覧ご注意!管理人 こころ。です。いつも、こころ日和。にお立ち寄りくださってありがとうございます。本日更新のお話は 微R18 記事になっています。管理人の判断で、通常公開させていただきますが、BL要素大ですので、そういう表現の無理な方は、ここから先へはお進みになりませ...

  • KISSをちょうだい。38

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。--- おはよう、チャンミン、、、あれ? どうした? ---・・・・・「おはようございます。すいません、、」週明けの朝、出勤してきた先輩は、僕の顔を見るなり、上着も脱がずに僕のデスクに近寄ってきた。--- 何かあったのか?---週末の2日間を、僕はベッドの中で泣いて過ごした。そのせいで、目...

  • 君は僕を何も知らない。16

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。--- チャンミン、ここにいたんだ。熱心だね---肩をポンと叩かれ、伏せていた顔を上げて振り向いた。・・・・・「ジェミン、、、」大学に併設されている図書館。ガラス張りの向こうに見える空は、春の青に染まっている。日差しが差し込み、あまりの気持ちよさに、本を読みながらうたた寝してし...

  • 藍の月。44 -第2章- ~傍にいるから~

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。「ほら、泣いてないで食べろよ?」・・・・・「・・・うん」〝ごめんね、ごめんね、ユ、ノさ、、、ごめ、ごめ、、、、〟泣きじゃくるチャンミンを引き寄せて、強く抱きしめた。言葉は発せずとも、きっと俺の気持ちは伝わってる。そうだろ? チャンミン。けれど、ただ1つ、、、言葉にして、お...

  • KISSをちょうだい。37

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。ユンホさん、、、何も知らない人が見れば、2人はとても仲のいい恋人同士。お互いを見つめる視線は、とても優しい。2人には僕の知らない愛しあった時間がある。それは僕がどんなに足掻いたとしても、消せない過去。消せない事実。一度止まった2人の歯車が、再び回り始めたのかもしれない。僕に...

  • 君は僕を何も知らない。15

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。時間は過ぎ、季節は巡る。凍るように冷たい風が、次第に柔らかく温かくなる。通りには美しい桜が咲き始め、街をほのかに春色に染めてゆく。僕は、無事に高校を主席で卒業し、大学へ進学した。--- チャンミン、よく頑張ったな---難関大学を現役で合格した僕を、父はとても誇らしいと言ってく...

  • 藍の月。43 -第2章- ~月~

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。・・・・・「ユノさん、ほらっ、見て、見て?」繋いだ手をグイッと引っ張られて、よろけそうになりながらチャンミンについてゆく。チャンミンの脚は、ある店の前でピタリと止まった。・・・・・「ほら、ユノさん。あの白いちっちゃいの、可愛いね」ウインドウを覗き込むチャンミンの視線を辿る...

  • KISSをちょうだい。36

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。前回のお話はこちらから → KISSをちょうだい。35「・・・・・ミン? チャンミン?」・・・・・「あっ、は、はい、、、」「上の空だね。何かあった?」あれから1週間。今日は金曜日だ。出勤してすぐに、ユンホさんからメッセージが届いた。〝チャンミン、今日、ランチどう? 〟正直、そんな...

  • 君は僕を何も知らない。14

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。〝もう、ここへは来るな〟僕は、何を期待していたんだろう。心の奥底に感じていた本当の自分の気持ち。ユノさんが好き・・・もしかしたら、また、あの頃のように隣りで笑い合えるかもしれない。そんな淡い期待を、心のどこかで抱いていた。けれど、それはもう、叶うことはない。結局、僕はユ...

  • 藍の月。42 -第2章- ~手を繋ぐ~

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。・・・・・「あれ、ユノ、、、さん?」「ん、、、」扉をゆっくりと押し開けると、柔らかいベルの音が店内に響く。・・・・・「いらっしゃいませ」聞きなれた声が、聞きなれない言葉で俺を出迎える。・・・・・「あれ、ユノ、、、さん?」大きな瞳をまんまるにして、驚いた表情を見せたかと思う...

  • ひぐらしの鳴く、あの夏。72 - 第3章 -

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。前回のお話はこちらから → ひぐらしの鳴く、あの夏。71 - 第3章 -「脚の怪我は、随分良くなってる」・・・・・「そうですか、良かった」ソヨンが入院してから2週間が過ぎた。脚の状態は徐々に良くなっているようだけど、「ただ、あまり食事も摂らなくて、なんだか以前のソヨンじゃない...

  • 君は僕を何も知らない。13

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。「チャンミン?」風が吹く・・・・・・・・「ユノさん・・・」僕とユノさんの間に、ふわりと柔らかな風が吹き抜けた。何も言えない動くこともできないきっと、ユノさんも、、、ただ、じっと見つめ合う。僕達以外の時間が止まってしまったかのように、静まり返り、色もない。僕達以外のすべてが...

  • 藍の月。41 -第2章- ~願い~

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。・・・・・「ユノさん、おはよう」「おはよう、チャンミン。んー、いい匂いがする」朝、目が覚めると、俺はベッドから急いで抜け出し、キッチンに立つチャンミンの元へ向かう。俯いて食器を洗うチャンミンの背中から腕を回して、朝一番のチャンミンの温もりを感じる。・・・・・「かぼちゃの...

  • 君は僕を何も知らない。12

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。今日も空は青い。まるで透き通るようなその青さに、自分の曇った心が洗われるようだ。大きく深呼吸して、一歩一歩足を踏みしめる。学校の門をくぐり、通りまでの道を歩く。僕は、不思議だった。何故だか自分が浮足立ってる事に気が付いてた。昨夜もほとんど眠れなかった。あのベンチに置いて...

  • 藍の月。40 ~満たされる心~

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。・・・・・「ユノさんを愛してる」もう一度聞きたくて、チャンミンに詰め寄る。「もう一度、聞かせて?」チャンミンは、フッと笑みを零して視線を逸らせた。・・・・・「もうすぐ夜が明ける」さっきまで薄暗かった窓ガラスの向こうが、少しずつ白みだす。俺から視線を逸らせたチャンミンは、...

  • 君は僕を何も知らない。11

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。あの雨の日から数日が過ぎた。次の日からずっといい天気で、燦々と降り注ぐ太陽が眩しい毎日。思わず、、、どうしてあの日に限って、あんなに雨が降ったんだろう。ユノさんが、風邪を引いてないといいけれど・・・そんなことを、天を仰ぎながら考えてた。何も変わらない毎日が過ぎてゆく。学...

  • 藍の月。39 ~愛してる~

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。--- 兄さん、ユノさんを苦しめるなんて、僕が絶対に許さない---「テミン、違う、そうじゃな、、、」--- ユノさんは黙ってて---冷たく突き刺さる視線をチャンミンに向けたまま、テミンは俺の言葉を遮った。--- ユノさんは僕の大切な人だ。例え兄さんでも、、、いや、兄さんだからこそ許せな...

  • 君は僕を何も知らない。10

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。マンションのエントランスの扉が開く。一歩踏み出すと、雨の音が一層激しく耳に入ってくる。真っ直ぐに伸びる通りまでの道・・・そして、その通りの向こう側に、ユノさんが立っている。きっと、僕には気が付いてない。ただ、俯いてるだけ。雨の音で、足音も消されるはず。ゆっくりと、一歩一...

  • 藍の月。38 ~それぞれの想い~

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。※ 閲覧ご注意 !本文中に、若干ハードな表現がございます。閲覧は、自己責任にてお願いいたします。 小さく響く、扉の閉まる音。---んん、ユノさ、、、どう、したの? ---テミンは、まだ半分夢の中のようで、寝返りを打ち、そしてまた瞼を閉じた。「チャン、ミン、、、」痛む頭で、...

  • 君は僕を何も知らない。9

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。〝チャン、ミン、、、〟〝イ、イヤ、、、、、こ、来ないで!〟あの日から、時々ユノさんを見かけるようになった。最初は、帰宅する時間をずらしてみたり、ユノさんがいないことを遠くから確認してからマンションに戻ったりしていたけれど、ユノさんは、僕の姿を見ても話しかけてくることもな...

  • 藍の月。37 ~温もり~

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。通りから子供の声が聞こえる。窓辺からオレンジ色の光が差し込み始めて、床に座り込んだ俺の顔を、少しずつ照らしてゆく。一日の役目を終えた太陽が、月とすれ違う時間が近づいていた。〝離して、、、、手を離して、ユノさん!〟あの男は、チャンミンの何なんだろう。あの時、あの男に向かって...

  • KISSをちょうだい。35

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。--- いらっしゃ、、、あ、、、---・・・・・「ご無沙汰してます」週末。仕事を終えた僕は、久しぶりに夜の街に脚を向けた。ただ、気負わずに脚を踏み入れるような店は数少ない。ふと思い出したのは、〝彼〟の居るあのバー。〝俺はイ・ドンヘ。よろしく〟--- あれ、1人? ---・・・・・「はい...

  • 君は僕を何も知らない。8

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。僕の毎日は変わらない。ただ、何の意味もなく時間だけが過ぎてゆく。その日も、いつものように同じ時刻の同じバスに乗り、同じバス停で降りる。どこかに立ち寄ることもなく、まっすぐにマンションに向う。街ですれ違う、どこかの制服を来た高校生たち・・・楽しそうに友達と笑い合いながら、...

  • 藍の月。36 ~名もない関係~

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。・・・・・「ユノさん、どうしたの? 美味しくない?」少し冷めてしまった俺の好物のオムレツ。チャンミンが温め直してくれた。「そんなことないよ、美味しいよ?」・・・・・「でも、さっきから全然食べてないよ?」そう言われて、我に返った。「ゴ、ゴメン、、、ちょっと考え事してて・・・」...

  • KISSをちょうだい。34

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。--- スワンったら、、、すいません、シムさん ---・・・・・「いえ、、、」テーブルの向こうには、ヨンジュさんとユンホさんが並んで座る。上品なティーカップには、いい香りの紅茶。色とりどりのフルーツと、ヨンジュさんお手製のお菓子が並ぶ。--- シムさんのお口に合えばいいんだけど、...

  • 君は僕を何も知らない。7

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。新しい学校に通い始めて3か月が経った。通学にも慣れ、学校の雰囲気にも慣れた。この学校は、休み時間になっても騒ぎ立てる生徒はいない。皆、静かに本を読んでいるか、問題集を広げて勉強している。時々、そんなクラスメイトを見ていると、何が楽しくて生きているんだろうと思う。学校で、友...

  • 藍の月。35 ~響く電話~

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。・・・・・「おはよう、ユノさん。少しは眠れた?」窓から明るい陽射しが差し込む。カーテンをそっと開けて、空を仰いだ。まるで、昨日の嵐は夢の中の出来事のように、空は澄み渡り、届く光が瞳を刺激する。瞼を閉じて、眩しすぎる光を遮った後、振り返って時計を見ると、もう10時を回ろうとし...

  • 君は僕を何も知らない。6

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。--- チャンミン、、、お前、俺が好きだろ?---そう・・・僕は貴方が好き・・・美しい貴方に、僕は恋をしてる。貴方の射抜くような強い視線少し伸びた大人びて見える黒髪低く響く声胸少し強引な話し方全部、全部好き、、、〝チャンミンの卵焼きは世界一だと思う〟僕のお弁当を誉めてくれた貴方...

  • 藍の月。34 ~愛される資格~

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。「少し我慢しろ」どしゃ降りの雨の中、、、チャンミンを抱えるようにしてアパートへ戻った。チャンミンも、もちろん俺も、ずぶ濡れで・・・・・・・・「ユノ、さん、、、さ、寒い・・・」チャンミンの身体は、冷え切っていた。震える身体青く透明にも感じる色のない顔俺は、チャンミンの濡れ...

  • ひぐらしの鳴く、あの夏。71 - 第3章 -

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。前回のお話はこちらから → ひぐらしの鳴く、あの夏。70 - 第2章 -第2章の初めからはこちらから → ひぐらしの鳴く、あの夏。55 -第2章- 始めから読まれる方はこちらから → ひぐらしの鳴く、あの夏。1「チャンミン、、、俺、病院へ寄ってから帰るよ」・・・・・「分かりま...

  • 君は僕を何も知らない。5

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。その日は日曜日。昨夜から降り続く雨が、ガラス窓を叩く。父さんは、3日前から長期出張で暫くは戻ってこない。いつもより長くベッドの中で過ごし、シャワーを浴びて、早めの昼食を軽く済ませた。テレビをつけてみるけれど、つまらない番組ばかりで、すぐに電源を落とす。僕は、薄暗い部屋の中...

  • 藍の月。33 ~藍色の涙~

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。・・・・・「お願い、、、キスして?」 不安げに揺れるチャンミンの潤んだ瞳。縋るような表情・・・どうしたんだ?何が、お前を不安にさせてる?「おいで」拒む理由は何もない。俺は、そっと頬を包み、触れるだけのキスを落とした。そして、震える身体を胸に抱く。「お前が好きだよ」どうしてそ...

  • 君は僕を何も知らない。4

    ※ 無断転載禁止 ! ※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください私の心の中のお話です。ご了承ください。ユノさんとの約束の昼休み。僕は、半信半疑でお弁当を手に持ち、いつもの廊下で待っていた。窓の外の景色を観るふりをして、時折ちらちらと、隣りのクラスの様子を伺いながら・・・そうしていると、ユノさんが紙袋を抱えながら、教室から飛び出してきて、僕は、慌てて視線を窓の外に向けた。...

  • KISSをちょうだい。33

  • 藍の月。31 ~約束~

  • KISSをちょうだい。32

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