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蒼い日々の中で https://aoi-muzica.hatenablog.com/

オーストリアのザルツブルクで指揮者になるべく修業中の水野蒼生が綴るブログ。

aoimuzica
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オーストリア
出身
練馬区
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2017/06/02

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  • 人生の恩人であるフレディ・マーキュリーの命日に思うこと。

    11月24日。 意識してこの日を迎えるのも今年で12回目。24歳の僕にとってちょうど人生の半分だけ、この日は僕にとって特別な意味を持っている。 11月24日。 フレディ・マーキュリーの命日。僕が生を受ける3年前の1991年のこの日、僕がもっとも尊敬する音楽家は45歳の若さでこの世を去った。 QUEENに出会ったのは11年前の秋だった。 中学2年生、「洋楽聴いてるオレ」に憧れて、近所の図書館で適当にCDを借りてきた。その中の1枚にQUEENの「Greatest Hits Ⅲ」があった。その1枚は決して「洋楽聴いてるオレ」をかっこよく演出してくれることは無かったけれど、その後の僕の人生を大きく変え…

  • 僕がクラシカルDJとしてメジャーデビューした理由

    本文を書き始める前に、まず最初に言わせてほしい。 一番驚いたのは僕だ。 賞歴もない、知名度もない、日本国内での学歴だって高卒どまり。 ただちょっと奇抜なアイデアがあって、それを猪突猛進で形にする意地があるだけだ。 そんな自分がまさかドイツグラモフォンからアルバムを、しかもドイツグラモフォン120年の歴史上初の、というか全世界史上初のクラシックのDJミックスアルバムを堂々リリースする事になるだなんて、「なんのドッキリだ????」 という感じに、このプロジェクトを任されたときはスケールの大きさに戸惑ったりもした。 仮に今の自分が、1年前の自分の元に現れて現在のネタバレをしてもきっと「冗談言ってない…

  • 日比谷線はこれから延々と「トリスタンとイゾルデ」を流し続けろ。

    久々にニュースを見てめちゃくちゃに怒っている。 【日比谷線、車内BGMを試験導入 クラシック音楽で「より快適に」】http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1801/24/news115.html クラシックがナメられている。なにが、「より快適に」だふざけるな。 もちろん、個人的に電車内でクラシックを聴くことはしょっちゅうある。満員電車に揉まれていても別世界に逃げることができた。 でもここで問題なのは、全ての人に対して強制的にそれを聴かせることだ。 (ITMediaより) クラシックに興味の無い人からしたら、いずれドビュッシーの月の光は「日比谷線テーマソング…

  • O.E.T結成記念公演"Opening"

    ありとあらゆる感情が詰まった7月が終わった。 7月20日、僕らのベートーヴェンが渋谷に鳴り響いた夜から10日ほど経って、O.E.Tロスも身体的疲労も落ち着いて、今ようやくO.E.T結成記念公演"Opening"について文章を書き始める事が出来ている。 企画を始めたのが1月で、2月の帰国時にホールを抑えメンバーを集め始め、3月にはコンセプトとロゴを決め、4月からクラウドファンディングの準備を始め企画書を何枚も書いた5月にはフライヤーも完成してクラウドファンディングが始まって6月はクラファン関係で死に物狂いになりながら沢山取材をして頂いた そして7月にはクラウドファンディングが成功、遂にO.E.T…

  • 【全てはここに書いてある】O.E.Tを知るための3本の記事

    日本に帰って来た。 梅雨の嫌になる蒸し暑さにもまだ懐かしさを愉しみながら、一日中バタバタ動いていた帰国初日だった。 もうかれこれ此処に文章を書くのは約20日ぶりになる。 ありがたいことにO.E.Tに協力してくれる人達が、素晴らしい文章で僕の思いをそれぞれのブログや記事で綴って伝えてくれた。 それは僕がこのブログに書き殴る拙い文章なんかよりもスッと読めて、且つ内容の密度が高い素晴らしい物だった。 だから正直に言えば僕にはもう書くことが無かったんだ。 今日はそんな、O.E.Tや僕について書いて貰えた記事を紹介していこうと思う。 www.tomotrp.com ヴュルツブルグにトランペットで留学して…

  • O.E.Tがクラウドファンディングをする理由。

    東京ベスト9と庶民オケ 東京は意外にも世界で稀に見るオーケストラ過密都市だ。まず在京のプロオケがこの街には9つもある。 この東京ベスト9の下にはアマチュアオケや学生オケは五万とあるし、プロの寄せ集めのオケだって結構あるもんだ。 そしてその大量の庶民オケの全てが集客に頭を悩ませながら日々企画を進めている。 例えば、1000人のホールで70人のオーケストラが演奏する。それでも半分以上の席がガラガラなんて事も結構よくある話なんだ。 「え、70人もいるんでしょ?1人が10人呼べばとりあえず700人埋まるじゃん?…余裕じゃん!」 …なんて思うかもしれないけれど、これが本当に大変なんだ。 オーケストラとい…

  • 第九の歌詞を超訳してみたらエモすぎた件。

    なあ兄弟。こんな音じゃなくてさ、一緒に気持ちよくこの喜びを歌おうぜ。 喜び。 それは、美しい神々の放つスパークと、楽園からの乙女。 僕たちは火を飲む覚悟で、その天上まで登ってやるよ。 時代に隔てられたもの達を、あなたの魔法が再び一つに束ねるところを見たいんだ。 そして僕らは全員、あなたの翼に優しく包まれて本当の兄弟になるんだ。 この賭けに乗っかった世界中の同士達、そして愛する人を見つけた君も、一緒に喜びを歌おうぜ。 そうだ!一人ぼっちの君もだよ、一緒に喜びを歌おうぜ。 そうすりゃ「卑屈な想い」なんてものは泣きながらどっかに行っちまうから。 大自然が喜びを飲み込んでいく。 善人も悪人も関係ねえ、…

  • 3000円の魅力的な使い方。

    想像してみてほしい。 「あなたは3000円、貰えます。」 「しかしあなたはそれを今日1日の間に最も充実した使い方をしなければいけません。その為ならなんだってかまいません。」 ずっと欲しかったレコードを買ったり、高級ホテルのランチに行ってみたり、文庫本を何冊も買い込んで夜が更けるまで読み漁るなんてのも良いかもしれない。 英世3枚を拳に握りしめて、あなたは考え、色々ググって、遂に街に飛び出す。 街にはモノやコトが溢れている。3000円の使いみちなんて何百通りとあるし、時代が進むにつれてモノやコトは街に増え続けるばかりだ。 そんな優雅な体験を求めて彷徨う街角だったり、ググりまくって低電力モードになっ…

  • ベートーヴェンが笑ってるwww

    そりゃ人間だもん。 笑うし泣くよ?ベートーヴェン。 Edited by Faceapp「どうもルートヴィヒっす。作曲家やってます。趣味は朝に60粒数えて豆を挽いて淹れるコーヒーです。よろしくお願いしまーす!」 そうなの。実はかなーり人間臭かったベートーヴェン。恋愛も友情も100%だったわけで、そんな人生の思い出こそ、名曲が湧き出る泉だったりもする。 でも21世紀になってベートーヴェンのイメージってどうよ? 実際多くの人が思い浮かぶのが、音楽室の壁にかかってる埃まみれのコレでしょ? それで、 ジャジャジャジャーン でしょ? しかもちょっと調べれば、「このように運命は扉を叩く(ドヤァ)」みたいな堅…

  • 新しいこと。

    長いこと僕はずっと、このブログに雪の日の思い出を書き殴ってきたけれど、もう外は初夏の太陽がギラギラと街を照らしていて、エアコン文化がないこの国に少しの苛立ちを覚える季節になっている。 今日僕がここに書きたいのは、過去の記録ではなくて未来にある新しいことについて。 そして、その新しいことに関するあなたへのお願い。 それをどうしても伝えたくて僕はまた拙い文章を綴っている。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー この春にO.E.Tという新しい室内オーケストラを東京で仲間たちと立ち上げました。 オーケストラ・アンサンブル・東京の頭文字をとった名前のこのO.E.Tは「クラシック音楽の入口を開くカギ…

  • 東京ピアノ爆団 2ndリサイタル プレイバック No.5

    本編を全て終えてザワザワと熱狂するフロアを前にステージからは再び轟音のピアノが鳴り響き始めた。 この夜を彩ってくれた3人のピアニスト、鶴久龍太、三好駿、高橋優介の3人6手によるヘンデルの「ハレルヤ」。誰もが一度は絶対に耳にしたことのあるヘンデルのオラトリオ「メサイヤ」の中の一曲だ。 元々はオーケストラと合唱による大編成の作品だが、タケルがこの日のために3人での連弾用にアレンジ譜を書いてきてくれた。 Photo by Hirokazu Takahashi フロアは笑顔でいっぱいだった。キラキラ輝くハレルヤは頭上の2つの大きなスピーカーからガンガンと鳴り響き、その音楽に所々から歓声が上がり、歌声も…

  • 東京ピアノ爆団 2ndリサイタル プレイバック No.4

    「では、今夜の東京ピアノ爆団セカンドリサイタルの成功を祝って、、乾杯!」 Photo by Hirokazu Takahashi ステージで乾杯の音頭を取り、再び10分間のDJタイム。そんな転換の時間はあっという間に過ぎ去り、僕は最後のピアニストを呼び込みステージを後にする。 ピアニストを待つ拍手の中、暗転したステージの奥から聴こえてくるハーモニカのような音。 ゆらゆらとステージの袖からは鍵盤ハーモニカを吹きながら黒い影が歩いてくる。 彼こそがこのリサイタルのトリを務めた高橋優介だった。 Photo by Souji Taniguchi 黒いシャツとスラックスの上に黒いパーカーという、これまた…

  • 東京ピアノ爆団 2ndリサイタル プレイバック No.3

    転換中、ステージでDJ中の僕の前に広がるフロアは本当に明るい雰囲気で満ちていた。 所々で響く笑い声、ピアノの感想を語り合うカップル、お酒のお代わりを求める人々で奥のバーカウンターには楽しそうに歓談する長い行列が出来ていた。 そんな10分間はあっという間に過ぎ去り、そして始まるセカンドステージ。 「トーキョー!ピアノ、バクダーンへお越しの皆さま、、タケルだぁーー!!」 上のセリフはお調子者キャラの僕が発したものでは無く、三好駿本人の登場の際の一言。 長身で長髪のタケルは、何処で買ったんだとツッコミたくなるような生地全体がゴールドのシャツにグレーのベストという、ド派手な衣装を当たり前のように着こな…

  • 東京ピアノ爆団 2ndリサイタル プレイバック No.2

    「それじゃあ大きな拍手でお迎えください、鶴久竜太!」 鳴り響く歓声の中、ピアニストのツルはすうっと舞台に現れた。 その出で立ちは紺のスーツにワインレッドのネクタイというスマートなルックス、僕のような自己主張の激しいうるさい存在感はどこにも見当たらない、気持ちがいいほどの自然体だった。 そんな大人の落ち着いたカッコよさを醸し出す彼にその場を託し、僕は舞台を後にした。 彼の演奏を聴き逃すまいと急ぎ足で客席へと移動する舞台裏の廊下。既に心地よいピアノの音は響き始ている。 フロアの扉を開けるとそこには僕がずっと夢みていた景色が広がっていた。 Photo by Souji Taniguchi ぼんやりと…

  • 東京ピアノ爆団 2ndリサイタル プレイバック No.1

    ちょうど1ヶ月の時間がポカンと空いてしまった。 いや、色々な事があったんだ。その色々は僕のこれからの人生の大きな宝になる色々で、このピア爆のプレイバックを終えた頃にはすぐにここに書くだろう。 早くそれを書きたくてしょうがないし、季節は既に葉桜を迎えているわけで、雪の日の回想を綴るのには既に充分季節外れになっている。 どれだけの人が未だにピア爆のプレイバックを読みたいと思ってくれているかは分からないけれど、これを書き切らないと僕は今のこの春の日々を心から満喫出来ない気もするので、桜の無いザルツブルクの少し淋しい春の夜にこれを急ぎ書いている。 それじゃあさくっとあの日に戻ろうか。 2017年2月9…

  • 東京ピアノ爆団 2ndリサイタルを終えて

    もうあれから一ヶ月が過ぎている。 今はふたたび日本から8000km以上はなれた欧州の夜の中で僕はiPhoneの画面をペタペタとさわって文字を入力し、拙い文章をつづっている訳だけれど、あの雪の夜の出来事が幻想じゃなくて現実だったってだけで今ここザルツブルクのまだ続く寒さにも目を瞑れる。 1ヶ月過ごした東京をはなれて1週間ほどが過ぎ、新しく始まった学期の中で新しい日々を必死に生きている。それでもあの夜の事を思わなかった日は1日もない。 今までに何度もその日に向けた思いをこのブログに書き殴ってきて、それを終えた今まとめの記事を書かなくちゃと焦りつつも、あの日を終えて僕の思いは言葉を通り越してしまった…

  • 東京ピアノ「爆団」

    2月9日に開催する「東京ピアノ爆団」への思いを書き殴るシリーズの第3弾で最終回。 第三編「爆団」 まず爆団ってなんだ?って話になるけれど、確かにクラシカル音楽の団体名に「爆」なんて漢字が入る事はまず無いと思う。 だからこそコントラストがついて面白いとも思っているけれど、爆音だから爆団、みたいな安直な名前では無いんだ。 この「爆」には僕らの沢山の想いとそれに伴った血と涙と睡眠不足がたっぷり込められている。 (1人のピアニストは爆の字をつけるか否かで眠れない夜を過ごした。) 爆は音量ではなく感情の爆発 爆の一文字でWeblio和英辞典を引くとexclamation という単語が出てくる。この単語が…

  • 東京「ピアノ」爆団

    東京ピアノ爆団への思いを書き殴る記事の第二編。 「ピアノ」 もしも世界で音楽家って存在があなた一人しかいなくなって、これからあなたが好きな楽器をひとつだけ選び、それを弾き続けるとしよう。 そうしたらあなたはどの楽器を選ぶ? 僕だったら、間違いなくピアノを選ぶ。 楽器の王様とも言われたりするこの楽器。その由縁は色々とあるけれど、確かに1人で演奏する上でここまで奏者個人を表現できる楽器は他に無いと思う。 壮大でドラマチックな物語もロマンチックな詩も、語りたいことは基本的に全て表現出来る。それも、1人で。 Photo by Kotaro Yamamoto このピアノの音の世界は他者の存在を許さない、…

  • 「東京」ピアノ爆団

    3度に渡って書いていく「東京ピアノ爆団」についての記事の第1篇「東京」。 東京に限らずデカい街が僕は好きだ。そこに住む人の数だけ文化があり物語があり、そしてその数だけの舞台がある。でも街はずっと地続きだから舞台の境界線はリンクしている。文化と文化の境界は次第に溶けあって、また面白い何かがそこから生まれてひとつの舞台を作る。そんな空間が溶け合って生まれるパワーこそ大都市の魅力のひとつだと思っている。 「東京」でピアノ爆団をやる理由も、この大都市の可能性に賭ける思いから来ているんだと思う。 ・人と音楽をより近づける為に・音楽の楽しみ方を広げる為に・何より気持ちいい響きの為に 「ライブハウスでのピア…

  • こんな駄文を書き始める言い訳。

    年が明けると同時に新しい何かを始めたくなるのは確かに人の性だとは思うけれど、こうして2017年が訪れたと同時にブログを立ち上げたりしてる自分はなんて陳腐な男なんだろう、なんて少し笑えてくる。 蒼生です。あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。 定型文はこれくらいにしておこう。次に何で僕がこれを書き始めたかって事だけれど、 別に何か特別に書きたいことがあった訳では無い。どちらかと言えば「ブログを始るのだから何か書こう」という本末転倒した思考の末のこの駄文なんだと思う。 いや、ただ文章が書きたかったんだ。内容があるか無いかは最早どうでもよくて、文章を公に向けて書いて見たくな…

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