冬に近づきすぎた秋

毎日を穏やかに、楽しく過ごしていけたらそれで良いと思っていた私の気持ちは本物なのに。ほんのり温かい午後。前よりもお洒落で格好良くなった彼が現れた。ほのぼのと、…

道端にうずくまるのは慣れたくなかった

また連絡をしてと言ったのは私だけど、もう会えないです、もう泣きたくないです。別れましょう。送らないけれど。そっと心で唱える。さよなら。何度も何度も繰り返したさ…

安いコーヒー

どうかあなたとの毎日が、間違いじゃありませんように。特別が当たり前に変わることは、退屈ではなく幸せになったら良いなと日々思う。

楽しい時間

次会う約束をデートと呼べること、毎日のライン、それから急な電話しようのメッセージ、今までなかったあれこれが、私の日常に溶け込む。私は幸せなはずなのに、終わりが…

見慣れた天井

あの人に会いに行った。短い間だったけれどお付き合いしていた方がいて、でもやっぱり上手くいかなくて、結局そういうことなのかな、と。あの人は今、私の恋人になった。…

コンクリートジャングルで

腐れ縁ってありますか？信じてみても良いですか？私は間違えていますか？分からない。真っ直ぐに、楽しく生きていけたらそれで良いのに。

忙しない年末に

話たいことがあるとあの人に言われて、私は未だに変な期待を捨てられないでいる。何にしたって、私はあの人には会うべきではない。都合の良い言葉を信じてしまうところと…

覚束ない足取りで

酔って記憶を飛ばした次の日の朝はなんだか清々しくて、でも本音を言うとちょっと、いや実はかなり虚しくて。寝起きに人の温もりを感じる心地良さにずっと騙されていたい…

鮮やかなピンクを入れて

髪を染めた。今年のアウターは去年とは違うもの。靴も鞄も新しくした。私は好きなものに囲まれて、それなりに暮らしている。あの人から連絡と呼べないほどのものが届いた…

指先は冷たくて

日々は確実に過ぎていく。しばらく好きなだけ食べ、存分にお酒を飲む生活をしてみたけれど、何だか違う気がしてやめた。服を買うにもあの人を思い浮かべていたあの頃。今…

寒さが染みる前に

いつでも誰とでも繋がれるなんて、今はいい迷惑でしかない。あの人に連絡してしまおうかと頭をよぎる。すぐに振り払うけれど。1番連絡したい人にはできないなんて、何だ…