ヨブ記10章9節「心に留めてください、土くれとしてわたしを造り、塵に戻されるのだということ」(新共同訳)1節「わたしの魂は生きることをいとう。嘆きに身をゆだね、悩み嘆いて語ろう」。嘆きと悩みで生きることも限界だが、神の眼差しに晒されている今は、率直に自分を打ち明けるしかないとヨブは言う(1節)。元訳「わが憂愁を包まず言いあらわす」である。「わたしに罪があるなどと言わないでください」。あなたは「手ずから作られたわたし」に光をあてて罪があると責めたてておられる(2~3節)。何故人間と同じ見方をし、過ちを追求されるのですかと問いかける(4~6節)。7節「わたしが背く者ではないと知りながら、あなたの手から、わたしを救いうる者はないと知りながら」。口語訳「わたしに罪のないことを知っておられる~」ヨブは自らを「無垢な者」(...心に留めてください、土くれとしてわたしを造り~
ヨブ記9章25節「わたしの人生の日々は、飛脚よりも速く飛び去り、幸せを見ることはなかった」(新共同訳)。1節「ヨブは答えた」。友人ビルダドに対するヨブの応答である。「それは確かにわたしも知っている」とこの一言で応える。誰一人神より正しいと主張できる者はいない。神と論争することを求めても千に一つの答えを得ない(2~3節)。エリファズの主張を受け入れている(4章6~7、17節)4節「御心は知恵に満ち、力に秀でておられる。神に対して頑になりながらなお、無傷でいられようか」。「頑なになり」とは反抗、拒絶することである。この事例は聖書に多く出てくる(申命記2章30、10章16、列王記下17章14、エレミヤ7章26節)。ヨブは神の卓越した知恵と力に、対することは出来ないことを認める。神は山を覆し、大地を揺り動かされる方、太...人生の日々は、飛脚よりも速く飛び去り
ヨブ記8章16節「水があれば葦は太陽にも負けず園に若枝を芽生えさせる」(新共同訳)1節「シュア人ビルダドは話し始めた」。今度は第二の友人としてビルダドが登場し、ヨブに話し始める。彼も因果応報を論じてヨブの非を諭そうとしている。あなたの口の言葉は騒々しく激しいが消えてゆく風のようだ(2節)。それは虚しいことだ。全能者である神は裁き(口語訳=公義)と正義を曲げられることはない(3節)。4節「あなたの子らが、神に対して過ちを犯したからこそ、彼らをその罪の手にゆだねられたのだ」。ヨブの子らの悲惨な死は、自分の罪の報いを受けたからだと説く。あなたが潔白な正しい人で神を捜し求め、全能者の憐みを乞うなら、必ず権利を認めて家を復興してくださるという(5~6節)。過去は小さかったが、未来は大きくなる。父祖が究めたところ、偉大な伝...園に若枝を芽生えさせる
ヨブ記7章7節「忘れないでください、わたしの命は風にすぎないことを。わたしの目は二度と幸いを見ないでしょう」(新共同訳)1節「この地上に生きる人間は兵役にあるようなもの。傭兵のように日々を送らなければならない」。ヨブの言葉が続く。生涯はまるで日雇い労務者(口語訳参照)か奴隷のように、その日の賃金を待ち焦がれているような心であり、労苦の夜々が報酬である(2~3節)。エリファズが言うような自業自得ではないという。4節「横たわればいつ起き上がれるのかと思い、夜の長さに倦み、いらだって夜明けを待つ」。横になっても骨身にしみる苦痛は、肉体は蛆虫とかさぶたに覆われ、うみが出ている重い皮膚病患者と同じで、望みもないまま過ぎ去り、わたしの一生は。人生は素早く動く「機(はた)の梭(ひ)」のように一瞬だ(6節)。7節「忘れないでく...忘れないでください、わたしの命は風にすぎないことを。
「ブログリーダー」を活用して、日毎の糧さんをフォローしませんか?
指定した記事をブログ村の中で非表示にしたり、削除したりできます。非表示の場合は、再度表示に戻せます。
画像が取得されていないときは、ブログ側にOGP(メタタグ)の設置が必要になる場合があります。