自然の中で生きる生き物たちの営み、自然と人の関わりなどをテーマに情報を発信します。
キャンプ・トレッキング、渓流釣り、雪に埋もれた里山・残雪の春山でテレマーク・スキー(ノルディック系)でのツアーなどの趣味を経て、「森をさまよう」ようになりました。 生態系分野の専門家ではありません。素人としての視点からお伝えしたいと思います。シェアリング・ネーチャーのリーダー(日本シェアリング・ネーチャー協会)、自然観察アドバイザー(東海自然学園)としての活動です。
2019_07_31@森林公園植物園:雨上がりがお似合いなノギラン
ノギラン(ノギラン科ソクシンラン属)山地で見られる多年草です。地面にある多数の根生葉は倒披針形で、8センチから20センチの長さです。ショウジョウバカマのロゼットとよく似た形状です。ロゼットの中心近くから花径を伸ばし、多数の花を穂状につけます。花径の高さは20センチから50センチです。小さな花は、淡黄褐色で緑色を帯びます。花被片は6個あり、基部では合着します。雄蕊は6個で、花被片よりやや短めです。子房...
ヌマトラノオ(サクラソウ科オカトラノオ属)湿地に生える多年草です。本州、四国、九州に分布します。草丈は40センチから70センチほどで、地下茎を伸ばして株を増やします。葉の長さは4センチから7センチほど、幅は1センチから1.5センチほど、披針形で先が細長くとがります。茎の先に総状花序を伸ばし、白い小さな花を多数つけます。開花期は7月から8月です。(山渓ハンディ図鑑1:野に咲く花, p. 414, 山と渓谷社, 2013)...
ミソハギ(ミソハギ科ミソハギ属)和名:禊萩山野の湿地で見られる多年草で、草丈は50センチから1メートルほどになります。葉は十字対生し、葉身は2センチから6センチの長さで、幅は6ミリから1.5センチの広披針形です。一般的な開花期は7月から8月、直径1.5センチほどの紅紫色の花を葉腋から複数出します。花弁は4個から6個、萼片は6個で三角形です。萼片と萼片の間には針状の付属片があります。12個ある雄蕊のうち、6...
前日の雨が演出してくれたチゴザサの姿です。とてもきれいでした。沈床花壇の南側でマンリョウ。展示館の近くでリョウブ。山野草園でカリガネソウ。めずらしくすっきりとした写真が撮れたアオツヅラフジ雄花。ご参考まで:ご覧いただいている写真は、Nikon D7200とAF-S NIKKOR 300mm PF EDにより撮影したものです。詳しい説明のついていない種類(昆虫を除く)については、過去のブログで特徴・詳細(習性、分布、用途など)を紹介して...
ヤブカンゾウ(ワスレグサ科ワスレグサ属)別名:オニカンゾウ道端、林縁などでよく見られる多年草です。分布は、北海道から九州・沖縄に至るまでとなります。有史前に中国から入ってきた帰化植物と考えられています。葉の幅は2.5センチから4センチ、長さは40センチから60センチほどの広線形です。ノカンゾウの葉よりも幅は広くなります。花径の高さは1メートルほどになり、先端に橙赤色の花を複数付けます。花の直径は8セン...
コバノカモメヅルの白花品種、アズマカモメヅルです。北門へ向かう途中で撮影しました。こちらはその近くのコバノカモメヅル。こどもの森の北西側、北側にはいこいの森がある散策路沿いではコバギボウシが咲き始めました。ご参考まで:ご覧いただいている写真は、Nikon D7200とAF-S NIKKOR 300mm PF EDにより撮影したものです。詳しい説明のついていない種類(昆虫を除く)については、過去のブログで特徴・詳細(習性、分布、用途な...
2019_07_25@森林公園植物園:トキリマメ・タンキリマメ
広芝生の南側散策路沿いではトキリマメが咲き始めていました。トキリマメ(マメ科タンキリマメ属)タンキリマメと同様に、山野の林縁で見られるつる性の多年草です。小葉はタンキリマメに似ていますが、やや大きめで薄く、先が急に細くなりとがります。また小葉の幅は、中央より下の部分の幅が一番広くなります。茎や葉の毛は、タンキリマメほども多くありません。関東地方以西、四国、九州に分布します。開花期は7月から9月で、花...
一般的なサルスベリより花がかなり小さいサルスベリ、シマサルスベリです。途中で撮影したシオヤアブ雄、いかにも獰猛な感じです。ご参考まで:ご覧いただいている写真は、Nikon D7200とAF-S NIKKOR 300mm PF EDにより撮影したものです。詳しい説明のついていない種類(昆虫を除く)については、過去のブログで特徴・詳細(習性、分布、用途など)を紹介していますので、ブログ内検索で参照してください。...
スイレン池の島でカワラナデシコを撮影していると、目の前にはウチワヤンマ雄がいました。シオカラトンボ雄。そしてすぐ後ろにはシオヤアブ雌。昆虫たちは活発に動いていました。ヌマトラノオ。ミソハギ。ご参考まで:ご覧いただいている写真は、Nikon D7200とAF-S NIKKOR 300mm PF EDにより撮影したものです。詳しい説明のついていない種類(昆虫を除く)については、過去のブログで特徴・詳細(習性、分布、用途など)を紹介していま...
北門へ向かう途中ではアズマカモメヅル。まだ数個しか開いてはいませんでした。展示館前の芝地ではヒスイガサ(仮称)。植物園ではまだ名前が特定できていないキノコです。そしてヒイロガサ(仮称)。まだ名前が特定できていません。南門の近くではタカサブロウ。そしてその近くではアメリカイヌホウズキ。展示館前の山野草園ではアキカラマツ。アキカラマツ(キンポウゲ科カラマツソウ属)山野の日当りの良い場所で見られる多年草で、草...
ネジバナ(ラン科ネジバナ属)和名:捩花別名:モジズリ日当りの良い草地、道端などでよく見られるランの仲間です。葉は線状披針形で、長さは5センチから20センチ、幅は3ミリから10ミリほどです。花径は10センチから40センチほどの高さになります。花序の長さは5センチから15センチほど、小さな花がらせん状につきます。花は淡紅色が一般的ですが、白色の花も見られます。花は小さく、4ミリから6ミリほどの長さです。...
ヤブミョウガ(ツユクサ科ヤブミョウガ属)山野の林内で見られる多年草です。草丈は50センチから1メートルになります。葉の長さは15センチから30センチの狭楕円形で、基部では茎を抱くようにつきます。葉や茎はざらつきます。茎の先に白色の花が輪生するようにつきます。花序には両性花と雄花が混在します。花弁と萼片はそれぞれ3個あり白色です。花弁は萼片より少し大きく倒卵円形、1日でしぼみます。雄しべは6個です。両...
2019_07_19@森林公園植物園:小さなオトギリソウの仲間
昨日は仕事がオフの一日、何とか雨も午前中は降りませんでした。感謝です。返り咲きのオニタビラコ。こちらも返り咲きのハクチョウゲ。展示館前ではオニユリ。コケオトギリ。ヒメオトギリ。ご参考まで:ご覧いただいている写真は、Nikon D7200とAF-S NIKKOR 300mm PF EDにより撮影したものです。詳しい説明のついていない種類(昆虫を除く)については、過去のブログで特徴・詳細(習性、分布、用途など)を紹介していますので、ブログ...
2019_07_18@森林公園植物園:小さい花のトップ3に入るのは
チゴザサです。湿地で見られます。765㎜で撮影した状態はこのように見えます。チゴザサ(イネ科チゴザサ属)水田・湿地などで見られる多年草で、日本全国に分布しています。草丈は30センチから50センチほどで、葉は互生します。葉身の長さは4センチから7センチ、幅は3ミリから8ミリの狭披針形です。開花期は6月から8月で、長さ3センチから6センチほどの花序を出します。小穂は多数あり、淡黄緑色・紫褐色を帯び、基部は...
一般公園の案内所近く、小さな池ではハスの花がきれいでした。コバノカモメヅル(キョウチクトウ科ガガイモ属)山野の林縁で見られるつる性の多年草です。葉は対生で、長さは3センチから11センチ、幅は2センチほどの長楕円形で、短い葉柄があります。開花期は7月から8月、葉腋から花序を伸ばし複数の花をつけます。花冠の直径は7ミリから9ミリほど、暗紅紫色の花冠は5裂し、裂片は細長く伸びます。ガガイモ科の特徴である副...
ウマノスズクサ(ウマノスズクサ科ウマノスズクサ属)和名:馬の鈴草畑、林縁、土手などで一般的に見られるつる性の多年草です。植物体は全体として粉をふいたような白っぽさがあり無毛です。葉は互生し、長く4センチから7センチの三角状形です。葉腋から花を一つずつ出します。花の形はサクソフォンにそっくりで、2センチから4センチの萼筒は、基部に向かってゆっくりと湾曲します。開花期は7月から9月、関東地方以西から沖縄...
ノカンゾウ(ワスレグサ科ワスレグサ属)別名:ベニカンゾウ本州・四国・九州・沖縄に分布する多年草です。田んぼのあぜ、道端沿いの草地など、少し湿り気のある場所で見られます。草丈は70センチから90センチ、ヤブカンゾウよりもやや小型です。葉の幅は狭く1センチから1.5センチで、長さは60センチほどの線形です。開花期は7月から8月で、花径を90センチほどの高さに伸ばし、橙赤色・赤褐色の花を付けます。花筒は長さ...
ガガイモ(キョウチクトウ科ガガイモ属)日当りの良い場所で見られるつる性の多年草です。地下茎を伸ばして株を増やします。道路の中央分離帯など、様々なところで見かけます。茎を切ると白い乳液がでます。葉は対生で、長さが5センチから10センチほど、幅は3センチから6センチの長卵状形です。先がとがり、葉の裏面は白色を帯びた緑色です。葉腋から花序を伸ばし、淡紫色の花を付けます。開花期は8月で、北海道から九州まで分...
2019_07_13@森林公園植物園:しっとりと梅雨らしく(その2)
昨日の続きとなります。スイレン池では白花のスイレンとキキョウ。ふるさとの森中央部ではウド。ウド(ウコギ科タラノキ属)山野で見られる大型の多年草で、2メートルほどの草丈となります。茎は太く、草体全体に毛が多く生えています。葉は2回羽状複葉で長い柄があり、水平に広がります。小葉は卵形で鋸歯があり、両面には短毛があります。茎の上部に散形花序を伸ばし、多数の小花が球状につき花序を構成します。花は淡緑色で大変...
2019_07_12@森林公園植物園:しっとりと梅雨らしく(その1)
連日の雨。昨日はオフの日でしたが、雨は降り続きました。午前中は小雨であったため、ザックからのカメラの出し入れを繰り返し、梅雨時らしい写真に専念しました。途中で撮影したイヌヌマトラノオ。小雨の中で撮影したツユクサです。まず標準的な色合いから。そして少し異なる色合いのツユクサ。ツユクサ(ツユクサ科ツユクサ属)和名:露草別名:ボウシバナ野原、道端などどこにでも見られる一年草です。茎の下部は地をはうように伸...
ご参考まで:ご覧いただいている写真は、Nikon D7200とAF-S NIKKOR 300mm PF EDにより撮影したものです。詳しい説明のついていない種類(昆虫を除く)については、過去のブログで特徴・詳細(習性、分布、用途など)を紹介していますので、ブログ内検索で参照してください。...
梅園で梅の木にはガガイモ。イヌゴマ(シソ科イヌゴマ属)和名:犬胡麻別名:チョロギダマシ湿地に生える多年草です。草丈は40センチから70センチになります。地下茎を伸ばして株を増やします。茎には稜があり、下向きの刺があります。葉は対生し披針形で、表面にはしわがたくさんあります。葉身は4センチから8センチほど、葉の裏面の中脈には刺がありざらつきます。茎の先に花穂を伸ばし、淡紅色の唇形花が数段輪生します。花...
水生園で咲き出したヤブカンゾウ。アオツヅラフジ(ツヅラフジ科アオツヅラフジ属)北海道、本州(関東地方以西)、四国、九州、沖縄、東アジアに分布します。低地の草原、林縁などで見られる落葉つる性木本です。つるは右巻きで、葉は互生します。葉の長さは3センチから12センチ、幅は2センチから10センチの広卵形・卵心形で、浅く3裂することもあります。葉の縁は全縁です。葉の両面には黄褐色の毛があります。開花期は7月か...
ヤブガラシ(ブドウ科ブドウ属)和名:藪枯し別名:ビンボウカズラ地下茎で繁茂し、やぶを枯らすくらい生い茂ることが名前の由来です。また、庭の手入れをしないと生い茂ることから、ビンボウカズラの別名があります。道端、荒れ地、道路わきなど、いたる所で見られるつる性の多年草です。葉は5枚の小葉からなる鳥足状複葉で、頂小葉は4センチから8センチの狭卵形です。花の直径は5ミリほど、緑色の花弁は4個あります。北海道西...
ネムノキ(マメ科ネムノキ属)和名:合歓の木川岸や原野で見られる落葉高木で、樹高は10メートルほどになります。分布は、本州・四国・九州・沖縄から東南アジアと広い範囲です。葉は互生し、長さは20センチから30センチの2回偶数羽状複葉で、7対から12対の羽片(うへん)が対生します(羽片は、中軸から両側に出ている葉の切れ込みの部分)。各羽片には、小葉が15対から30対の小葉が対生します。小葉の長さは1センチから...
タンザワウマノスズクサの葉で見つけたジャコウアゲハ幼虫。こちらはジャコウアゲハ蛹。ウマノスズクサ属の種は、ジャコウアゲハなどの蝶の食草になることが多く、有毒成分のアリストロキア酸が含まれています。ジャコウアゲハは、この有毒成分で自分自身を守るために利用しています。学名に付けられているAristolochiaという名前は、この成分から付けられたものです。A湿地の近くで見かけたビロードハマキ。ホタルガ。ご参考まで...
2019_07_05@森林公園植物園:コケオトギリとヒメオトギリ
今日は小さなオトギリソウの仲間がテーマです。岩石園及びG湿地の手前で撮影したコケオトギリ。コケオトギリ(オトギリソウ科オトギリソウ属)野原、草地、田んぼの畔など湿った場所に生える多年草です。草丈は10センチから20センチほどと、小型のオトギリソウ属品種です。葉は5ミリから8ミリの広卵形で、秋には紅葉します。葉を太陽にすかすと、半透明の明点があります。花は直径5ミリから8ミリ、苞葉は葉とほぼ同じ形です...
北門へ向かう途中でヤマモモ。門の少し手前でヒメコウゾ。ご参考まで:ご覧いただいている写真は、Nikon D7200とAF-S NIKKOR 300mm PF EDにより撮影したものです。詳しい説明のついていない種類(昆虫を除く)については、過去のブログで特徴・詳細(習性、分布、用途など)を紹介していますので、ブログ内検索で参照してください。...
植物園内ではコクランがとても増えている気がします。しかも薄暗い場所ばかり。そして不思議なことに、園内の一番南側散策路沿いで、東側の梅園から西側のこどもの森に集中しています。複数個所で撮影したコクランです。途中で咲いていたオオバノトンボソウ。ご参考まで:ご覧いただいている写真は、Nikon D7200とAF-S NIKKOR 300mm PF EDにより撮影したものです。詳しい説明のついていない種類(昆虫を除く)については、過去のブロ...
普通に見られる花を少し工夫して。まずガクアジサイ。ヨウシュヤマゴボウ。トリミング前と後です。トリミングしたトウカイコモウセンゴケ。ご参考まで:ご覧いただいている写真は、Nikon D7200とAF-S NIKKOR 300mm PF EDにより撮影したものです。詳しい説明のついていない種類(昆虫を除く)については、過去のブログで特徴・詳細(習性、分布、用途など)を紹介していますので、ブログ内検索で参照してください。...
2019_07_01@森林公園植物園:望遠レンズをつけたカメラを出したままで
連日の雨模様。園内をザックにカメラを収納しないで歩けたのは久しぶりの一昨日でした。南門手前のフェンス沿いではナワシロイチゴが色づいていました。南門へ入るとすぐ、ヤブミョウガ両性花、長く突き出た雌しべが特徴です。その近くではナツフジの花序も咲き始めました。不思議なことに咲いていたのは地面に近い場所、上部はまだ固い蕾でした。いこいの森ではシャシャンボも咲き始めていました。岩石園、北門手前の広場など様々...
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