「翔くん、動ける? 引いてごらん」 陰茎が微かに退いた。 脱糞する感覚があった。「脱げちゃいそうね。 こりゃ、ピストンは無理だわ」 翔太は、困ったような辛そうな顔をしていた。 繋がった喜びを、翔太に伝えたい。 そうなんだ。 これが、「結ばれる
長編レズビアン小説「由美と美弥子」連載中! 「日・月・水・金・土」が投稿日。連載、4,300回超。
赤い花、青い花。黄色い花。ピンクにオレンジ。そして白。様々な色彩の花が、地面を覆い尽くしていた。しかもその花たちは、ひと所に留まってはいなかった。二つ並んで、ほかの花々の間をすり抜けて行く一組。十近く固まって、形を変えながら行進する花の群。この群の前では、ほかの花たちが道を譲っていた。もちろん、おびただしい花邑を縫うようにして進む、たった一つの花もあった。
「はんがぁ」 侑人は思わず噴き出した。 『版画』を連想してたところだったからだ。 面白いおばちゃんだ。 とっても可愛い。 今、イカせてあげるからね。 バレンを思い切り捻りこむ。「あぎゃ」 主婦の顔が破裂した。 目鼻のパーツが飛び散ったように見
侑人は、マットからヒゲソリを取りあげた。 手が泡だらけだと滑りそうだったので、桶の湯を汲み直し、手の滑りを落とした。「言っておくけど、ヒゲソリなんて使うの、初めてだからね。 どっから剃るの? 上から?」「やっぱり生え際からでしょ」 侑人は、主婦
侑人はヒゲソリに手を伸ばした。 主婦はバスマットに尻を落とした。 後ろに両手を着き、大股を広げた。 侑人は、その脚の間に身を沈めた。 真っ白い腹が段になって括れ、その下に陰毛が広範囲に広がっている。 陰唇を囲んだ陰毛は、肛門の方にまで伸びてるようだ
「そのころは、生理が来るたびに胸を撫でおろしてたんだけど……。 まさか不妊症だったとはね。 それがわかってたら、もっと思いっきり遊んでおくんだったわ。 ほんと、昔に戻りたい」「遊んでたころ?」「そうね。 いえ、もっと前よ。 こんなふうに、まだ毛も生
■ 2人は、バスルームにいた。 ベランダで喪神から醒めた後、散水ホースで互いの身体を流し……。 干してあったバスタオルで水気を取り、風呂場に向かったのだ。 いつものパターンだった。 しかし、こんなことが出来るのも、暑い季節だけだ。 1年中夏ならいいの
「ご」 口を覆っているからだろう、くぐもった声が漏れた。 下腹の脂肪が痙攣していた。 主婦の全身から、力が抜けるのがわかった。 顔から陰唇が剥がれた。 陰唇が顎の下に滑り落ちると、上体が後方に傾いた。 侑人は両脚を閉じて伸ばした。 主婦の頭が、両
「あん」 主婦が尻を跳ねあげた。 あわてて口を覆いながら、侑人の頭を押し下げた。 されるがままに、後頭部をコンクリートに委ねる。 主婦の性器の下方には、今にも垂れそうな滴が生まれていた。 尿は、まだ出ていないはずだ。 膣液が垂れているのだ。 侑人
由美と美弥子 4191★Mikiko11/04/2024 05:45:00 AM今日は何の日 11月4日は、『いい姿勢の日』。 姿勢を意味する「ポスチャー」、定位置を意味する「ポジション」、前向きを意味する「ポジティブ」。 これらの言葉を組み合わせた「ポスポジ」の名称で、「姿勢の大切
「そうね。 お天気もいいし。 野ション日和だわ」「野天だけど、便器もあるしね」「?」「ボクの顔。 擦りつけオナニーしながら、たっぷり出して」「ほんとにキミ、中坊なの? SもMも出来るし。 その歳でもう、万能選手じゃない」「勉強より、こっちの方が
「それがね。 調べてびっくり。 旧姓に戻さなくてもよかったのよ。 実は元の苗字、子供のころから好きじゃなかったの。 半分、苗字を変えたくて結婚したようなものよ。 また、あれに戻すのはちょっとね。 で、調べたわけ。 そしたらさ、あっけないほど簡単。
「何か、資格取るの?」「キミと違って、勉強、苦手だからね。 学校なんか通ったら、700万なんてあっという間でしょ」「自宅学習?」「無理無理。 自分の性格は、自分で一番わかってるから。 教科書なんか放り出して、こうなっちゃうわよ」 主婦は、缶ビールを掲
■ 目を覚ましたのは主婦の方が先だった。 ソファーの背もたれに身を預け、まだビールをあおっていた。 もちろん、全裸のままだった。 湯あがりの匂いもしないから、シャワーも使っていないようだ。 それどころか、股間前のソファーの座面には黒い染みが認められ
経産婦と交わったのは、絵里子と奈美だけだが……。 その2人より、明らかにこの主婦の膣内は緩かった。 なんだか、人間性が現れてるようにも思えた。 もちろん主婦は、感じてるふりなんかしてくれない。 それどころか、テーブルのビールを取りあげ、あおっていた。
■ 土曜日。 翔太の家で勉強すると言って、玄関を出た。 この日は、父親が在宅だった。 朝食後、リビングでゴルフクラブを磨いていた。 これではさすがに、奈美と交わるわけにはいかない。 といって、自分の部屋で自家発電というのも味気ない。 共用廊下に出
妻は、宙に立ち迷っていた彼女の手首を掴みました。 そしてそのまま頭が、彼女の顔を隠しました。 妻の後ろ頭がうねります。 わたしの精液に塗れた彼女の顔に、自らの顔を擦りつけているのです。 胸も押しつけ、円を描くように回してます。 彼女の乳房に飛んだ精
「出ます」 開いた膣前庭が、むくりと盛りあがりました。 黒い尿道口が、真上を向いてます。 そしてそこから、噴水が立ちあがりました。 彼女は、押さえたクリトリスを上方に引きあげ、水流の角度を垂直に正しました。 噴きあげた噴水が、陰茎の裏筋に感じられま
「そう。 ひょっとして……。 夜だけじゃなくて、朝も?」 彼女は切なげに頷きます。 その顔を見てるだけで追い詰められそうで、わたしは抽挿スピードを抑えました。「言葉に出して言って。 朝晩、オナニーしてますって」「……。 朝晩……。 オナニー……
「オナニーして。 わたしたち夫婦の交合を見ながら」 妻は、普段はあたりも柔らかくしとやかですが……。 ときどき垣間見える本性には、底意地の悪さが覗いてました。 いえ、意地が悪いというより、Sなのかも知れません。 そして彼女の方は、間違いなくMです。
由美と美弥子 4181★Mikiko10/21/2024 05:40:57 AM今日は何の日 10月21日は、『直哉忌』。 明治から昭和時代の小説家、志賀直哉(しが なおや/1883~1971)の忌日。 遺族と弟子の申し合わせにより、芥川龍之介の「河童忌(かっぱき)」や……。 太宰治の「桜桃忌
「見ててね。 これが夫婦の営みだから。 結婚したら、あなたも毎日することになるのよ」 わたしは陰茎で、妻の陰唇を擦りあげました。「あっふぅ。 やっぱりいいわ、あなたの。 これがさっき、みおちゃんの中に入ったのね。 なんだか今になって妬けて来ちゃっ
「見ててね。 これが夫婦の営みだから。 結婚したら、あなたも毎日することになるのよ」 わたしは陰茎で、妻の陰唇を擦りあげました。「あっふぅ。 やっぱりいいわ、あなたの。 これがさっき、みおちゃんの中に入ったのね。 なんだか今になって妬けて来ちゃっ
しばらくして、尿はようやく勢いを失い……。 名残の滴を湯面に落として、止まりました。 彼女は、目をしばたたかせてました。「どうだった?」 妻はわたしの陰茎を手放すと、彼女の顔を覗きこみました。 彼女は、まだ口をパクパクさせながら、小刻みに頷きまし
「ここで出すの?」「そうよ」「お湯の中に?」「もちろん。 みおちゃん、大丈夫よね。 出たばっかりのおしっこは、無菌だから。 綺麗なものよ」 驚いたことに、彼女は頷きました。 でも、自分が入ってる湯船におしっこされることが平気という意味じゃないよう
「トイレ、使わせて。 カーテン、閉めるよ」「あ、ちょっと待って」「なに?」「みおちゃん、男の人がおしっこするとこ、見たことある?」 みおちゃんというのは、彼女のことです。 確か“美しい桜”で、“美桜(みお)”だったと思います。 彼女は、首を左右に
■ 気がついたとき、わたしはひとりでベッドに仰向いてました。 妻と彼女の姿は見えません。 のろのろと上体を起こしました。 彼女が脱ぎ去った衣類は、隣のベッドにそのまま残されてます。 椅子の上には、膨らんだランドリーバッグが載ってます。 中には、妻の
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「翔くん、動ける? 引いてごらん」 陰茎が微かに退いた。 脱糞する感覚があった。「脱げちゃいそうね。 こりゃ、ピストンは無理だわ」 翔太は、困ったような辛そうな顔をしていた。 繋がった喜びを、翔太に伝えたい。 そうなんだ。 これが、「結ばれる
目次・ⅩⅩⅩⅩⅦ(4350~)第474章:結ばれる日【侑人】現在/主婦の部屋4363 4362 4361 4360 43594358 4357 4356 4355 4354第473章:初めての体験【侑人】現在/主婦の部屋4353 4352 4351 4350目次・ⅩⅩⅩⅩⅥ(4249~4349)
由美と美弥子 4351★Mikiko06/23/2025 05:55:13 AM今日は何の日 6月23日は、『ドラベ症候群の日』。 乳幼児期に発症する、難治てんかんの「ドラベ症候群」。 この難病の患者や家族で構成される『ドラベ症候群患者家族会』が制定。 日付は、世界各国で設立されて
「脚、抱えて」 今度は膝裏ではなく、膝頭を手の平で押さえた。 この方が、股を大きく開ける気がした。「翔くん、ゴー」 翔太がぺたんこ座りのまま、にじり寄ってくる。 陰茎を押さえ、仰角を水平まで下げた。 ゴムを被った亀頭が、侑人の肛門を指している。
両脚を手放し、身を起こす。 股を開いた体育座りのような格好だった。「翔くん、前進。 ふふ。 ほんとにAV監督の気分だわ」 翔太がベッドの上をにじり寄ってきた。 翔太の瞳が、揺れながら近づく。 視線は、真っ直ぐに侑人の瞳を貫いたままだ。 翔太の瞳
「ちっちゃい穴ね。 ほんとに入るかしら」 ゼリーを盛りあげた主婦の指が、侑人の肛門に届いた。「ひ」「じっとして」 ぬるぬるした感触が、尻の割れ目まで流れた。 バスローブを敷いたのは正解のようだ。「あ、ちょっと待った。 しっかり記録しなきゃ。
「塗ってあげて」 主婦は侑人にゼリーのチューブを放ると、ベッドカバーを外し始めた。 侑人は、翔太の前にしゃがみこんだ。 ゴムの帽子を被った小ぶりな陰茎が、精一杯背伸びをするみたいに勃ちあがっていた。 手の平にゼリーを繰り出す。 翔太の陰茎を包むよう
「はい、出来たわ」 主婦が翔太の前から捌けた。 翔太の陰茎はゴムに包まれていたが……。 身に合わない服を着せられた子供みたいだった。 ゴムに皺が寄っている。 抜けてしまわないだろうか。 主婦も、同じことを感じたようだ。「あんまりピストン出来なさそ
コメントだけを抜き出したログファイルです。※ファイルサイズが大きいので、携帯からは表示できない可能性があります。319(4351~4355) 318(4341~4350) 317(4331~4340) 316(4321~4330) 315(4311~4320) 314(4301~4310) 313(4291~43
「侑くん? 侑くんなの?」 侑人は頷きながら、チュニック、いやミニスカートの裾を持ちあげた。 勃起した陰茎がまろび出る。 そのままスカートを手放した。 布地は陰茎の根元にかかったまま、怒張を隠そうとはしなかった。 主婦が翔太の陰茎を吐き出した。
侑人は鏡を見ないようにしながら、クローゼットの底にある衣装ケースの引き出しを引いた。 一番上に載っているものを、そっと手で包んで取り出す。 ロングストレートのウィッグだった。 地毛の長い女性が着けるには、ネットを被ったりしなければならないようだ。
「ちょっと。 翔ちゃん連れてくるんなら、そう言ってよ」「言ってたら、ちゃんと服着てた?」「着てない」「じゃ、同じじゃん。 翔太、ちょっとここで待ってて。 着替えてくるから」 翔太は、不思議そうに目を丸くしていた。 何で着替える必要があるのかと思っ
■ アナル感覚に目覚めて以来、侑人の意識にも変化が感じられた。 女っぽくなったのが、自分でもわかる。 それが、仕草や所作にも現れてしまうのだ。 教室で床に落としたシャーペンを拾ったとき、背後に視線を感じた。 振り向くと、翔太だった。「侑くん、女み
スイッチが入った。 羽音のような振動音と共に、異様な感触が腸壁に生じた。 虫に這われるみたいなむず痒さが、腸管から全身に広がっていく。「どう?」 侑人は、かくかくと頷くことしか出来なかった。「何とか言いなさい」「い……。 いぃ」「目覚めちゃっ
由美と美弥子 4341★Mikiko06/09/2025 05:51:40 AM今日は何の日 6月9日は、『たまごの日』。 鶏卵の生産と販売を手がける『㈲鈴木養鶏場/愛知県新城市』が制定。 日付は、「卵」という漢字が、数字の「6」と「9」に似て見えることと……。 盛夏を前に、卵を食べ
主婦が、侑人の股間間近に尻を落とした。 箱から引き出したコンドームのパッケージを手で切り、ゴムを取り出す。 バイブの頭に載せると、ゴムを引き下げていく。 バイブは細身なので、ゴムには弛みが出来ていた。 抜けてしまいそうだが、手で押さえれば大丈夫だろ
「ほら、入って」 主婦に背中を突かれ、折り戸を押し開く。 浴槽に湯は入っていなかった。 1人暮らしになってから、湯を張ることは滅多にないそうだ。 シャワーで済ませているとか。 このマンションは元々、1人暮らし用ではない。 ここを売って、もう少し小さい
■ 内臓が出たのかと思うほどの量だった。 身体が軽くなったみたいだ。 トイレを出ても、廊下に主婦の姿はなかった。 さっき聞いた足音の方向からして、リビングに向かったのだろう。 リビングに戻ると、案の定、主婦の姿はカウチソファーにあった。 缶ビール
携帯端末用目次目次・ⅩⅩⅩⅩⅦ(4350~)目次・ⅩⅩⅩⅩⅥ(4249~4349)目次・ⅩⅩⅩⅩⅤ(4154~4248)目次・ⅩⅩⅩⅩⅣ(4055~4153)目次・ⅩⅩⅩⅩⅢ(3956~4054)目次・ⅩⅩⅩⅩⅡ(3858~3955)目次・ⅩⅩⅩⅩⅠ(3756~3857)目次・ⅩⅩⅩⅩ(3
目次・ⅩⅩⅩⅩⅥ(4249~4349)第472章:ナルシスと遠近法【侑人】現在/主婦の部屋4349 4348 4347 4346第471章:赤と白園【侑人】現在/主婦の部屋4345 4344第470章:秘密の花園【侑人】現在/団地内の公園4343 4342 4341 43404339 4338
主婦は、両腕で侑人の脚を掬いあげた。 侑人は、おしめを替えられる体勢を取らされた。 主婦は、折りたたんだ両膝を侑人の腿の外側に進めた。 オーソドックスな正常位の体勢だった。 しかし、男女が上下逆だ。 陰茎に主婦の指が絡んだ。「熱っつい。 若いわ
「ふふ。 おトイレの用意が出来たわね。 でも若いわ。 ずーっと勃てっぱなしなんだから」 主婦は侑人の顔を跨ぎ、腰を沈めた。 和式便器を使う体勢だった。 眼前に股間が迫った。 クリトリスが、鼓動しそうなほど突き出ていた。 陰唇が蛭のように膨れ、捲れ
み「植物の天下だね。 今、人間の生活圏に侵入してくる野生動物が問題になってるじゃない」ハ「最たるもんは、熊やろ。 あと、屋根裏に入りこむハクビシンとかやな」み「でも空き家とか、人の手が入らなくなると……。 いち早く侵入してくるのは、植物なのよ。 わ
侑人は主婦の手を取った。 主婦は自ら起ちあがった。 凹凸が際立ち、ボリュームのある体型だった。 侑人は我慢できずに抱きついた。 乳房に顔を埋め、乳首を咥える。 明らかに凝っていた。 主婦の手が、侑人の陰茎に伸びた。 掴まれた陰茎が、ベランダに向け
■ 侑人は、主婦が出してくれた缶コーヒーを飲み干した。 さすがに咽喉が乾いていた。 主婦の両眼はすでに閉じられていたが、まだ目を覚ましそうな気配はなかった。 侑人はセンターテーブルから、主婦が飲みさした缶ビールを取りあげた。 背もたれに仰向いた主婦
「自分で持ってくれます?」「そんなに見たいの? 可愛い坊や」 主婦は、侑人の手の下から自らの膝裏を掬った。 侑人が手を離すと、脚はさらに左右に開かれた。 脂肪が段をなす腹部の下で、股間が隠すものもなく晒されていた。 そこは、広範囲に陰毛に覆われてい
主婦は乳房を持ちあげてみせた。 柔らかそうな乳房だった。 乳首は茶色かった。 母親の乳首より小さいのは、授乳経験がないからだろうか。 しかしその乳首は、明らかに勃起していた。「綺麗です」「そう? まだイケてる? そうよね。 男は嘘をつけないも
由美と美弥子 4091★Mikiko06/17/2024 05:29:27 AM今日は何の日 6月17日は、『オトのハコブネの日』。 「オトのハコブネ実行委員会」が制定。 「オトのハコブネ」は、ニッポン放送の番組『魔法のラジオ』のパーソナリティーで……。 フルート奏者の横田美穂氏を中
「もちろんです。 でも、あんまり弄られると出ちゃうかも」「童貞なんだから仕方ないわよ。 でも早いかわりに、何回でもいけるんじゃない?」「1日10回くらいいけます」「それはやりすぎよ。 痛くなっちゃうでしょ」「大丈夫。 口でやってもらってるから」「ち
み「美しき田園風景じゃ。 でも絶対、冬はタイヘン」ハ「夏は暑いやろしな。 どっちゃの方角から吹く風も……。 山からの吹き下ろしになる。 常時、フェーン現象や」み「会津に幸あれ……」み「これよこれ。 トンネル。 こうやって、山をショートカットし
スクールシャツに重ねようとしたとき、主婦が手を伸ばしてきた。「それ、ちょうだい」 主婦の手に、白い布地を委ねる。 主婦は布地を引き寄せると、それで鼻を覆った。「いい匂い」 ほんとうの変態なのかも知れない。「続けて」 ベルトを解き、ファスナー
「お金じゃないですって」「じゃ、何なのよ?」「やらせてください」「は?」「奥さんとやりたいんです」「呆れた。 最近の子供って、みんなこんななの? 中坊とヤッたりしたら……。 わたしの方が犯罪者じゃない」「バレなきゃ犯罪になりませんよ」「口だけは
「おそらくご両親は……。 離婚させて、別のお嫁さんを迎えたいんだと思う。 最近はね、その方が、夫にとってはもちろん……。 わたしにとってもいいんじゃないかって思えてきた。 やり直すには、最後のチャンスに近い歳だし」 主婦の饒舌は、口を挟む隙もないほ
侑人は、軽く会釈して扉を入った。 一瞬、自分の家かと錯覚しそうになった。 間取りが同じなのだろう。「お邪魔します」 自分で言って可笑しくなった。 主婦にとっては、ほんとうに“邪魔者”なのだから。 通学用のローファーを脱ぎ、廊下にあがった。 靴
この『単独旅行記Ⅶ・総集編(10)』は、『単独旅行記Ⅶ(091)』から『単独旅行記Ⅶ(100)』までの連載を、1本にまとめたものです。み「あの大木は、サクラだな」ハ「♬春~高楼の~花の宴~。 ちゅうこっちゃな」み「実際に落城した跡だから……。 身に沁みる
侑人たちの部屋のある階に着いた。 侑人は『開』ボタンに手を伸ばし、身を避けた。「どうぞ」「ありがとう」 主婦に続き、エレベーターを出る。 主婦が、自室の前に立った。 侑人の家は、その向こうだった。 主婦はアルカイックな微笑みを浮かべ、侑人に軽く
み「うむ。 これが一般車両じゃないことは……。 火を見るより明らかじゃ」ハ「当たり前や。 いや。 待ったれや。 バスはバスやが……。 こいつ、高速やないで。 路線バスや」ハ「『坂下(ばんげ)営業所』行きや」み「あんな行き先表示板、よく見えるな
■ 翌日。 侑人は、いつもの時間にマンションに帰ってきた。 今日は、母親とどんな体位で交わろうかと考えながら。 もちろん、股間は凝りっぱなしだった。 エントランスを入ろうとしたとき、駐輪場の方から歩いてくる女性が目に入った。 間違いない。 あの隣
■ 侑人は部屋のベッドに仰向き、スマホを眺めていた。 家族3人の夕食を終えた後だった。 母親は、キッチンで洗いものをしているだろう。 父親はダイニングテーブルで、お茶を飲みながら新聞を読んでいるはずだ。 俯瞰で見れば、何の変哲もない平和な家庭の風景だ
いいではないか。 もう万里亜には、何を見られても構わない。 薫とは性交までした関係だ。 奈美の指は、高速のオーバルを描き始めた。 万里亜の口角が吊りあがった。 薫を抱えていない手が、薫の陰茎に掛かった。 もちろんそこは、弓のように反り返っていた。