「脱いで」「え?」「ほら、鏡もある」 入った左手に洗面台があった。 その上に、大きな鏡が付いていた。 鏡には、侑人と主婦が映っている。 主婦は、能面のような顔をしていた。 どうやらスイッチが入ったようだ。 明らかに興奮しているときの顔だった。
長編レズビアン小説「由美と美弥子」連載中! 「日・月・水・金・土」が投稿日。連載、4,200回超。
赤い花、青い花。黄色い花。ピンクにオレンジ。そして白。様々な色彩の花が、地面を覆い尽くしていた。しかもその花たちは、ひと所に留まってはいなかった。二つ並んで、ほかの花々の間をすり抜けて行く一組。十近く固まって、形を変えながら行進する花の群。この群の前では、ほかの花たちが道を譲っていた。もちろん、おびただしい花邑を縫うようにして進む、たった一つの花もあった。
乱れた彼女を見ているうち、わたしも急激に昂まって来ました。 さらに、ふと妻の方を見ると、片手を自らの股間に伸ばしてました。 性器を隠した手の甲が、うねってます。 妻もオナニーを始めてたんです。 もう限界でした。 わたしは恥骨をさらに押しつけると、尻
押し入っていきます。 狭いという感じはしませんでした。 が、やはり途中で亀頭がつかえました。 わたしは、処女と性交したことはありません。 初体験もトルコ風呂でしたし。 ここでつかえる感覚は初めてです。 これが処女膜というものなのでしょうか。 これ
「ちょっと脚開いてやって」 妻が、彼女の腿に手をあてました。 彼女の両脚が、少し開きました。 無論わたしの視線は、その付け根に吸い寄せられます。 しかし黒々とした陰毛に隠れ、性器はまだ覗けませんでした。 わたしは両膝でベッドにあがると、そのまま膝を
「じゃ、次はこのゴムの表面を濡らします。 乾いたままあそこに触れると、痛いことがあるから。 もちろん、お口で濡らすのよ。 やってみるわね」 妻は、カラオケマイクを持つように陰茎を倒し、口元に迎え入れました。 うなずき始めます。 コンドームを付けた状
「ほら、ここに突き出たところがあるでしょう。 ここに精液が溜まるの。 これを指で潰します。 空気が残ってると、精液の圧力で破裂したりすることがあるから。 ちょっと、あなたこっち来て。 男性に付けるときは、勃起してないとダメよ。 この人みたいに、ビン
●ハーレクイン・エロマンスハーレクインさんの創作集です●八十八十郎劇場八十八十郎さんの創作集です●マッチロック・ショーマッチロックさんの創作集です●愛と官能の美学Shyrockさんの創作集です●読者の部屋読者のみなさまからご寄稿いただきました♪●M
由美と美弥子 4171★Mikiko10/07/2024 05:41:38 AM今日は何の日 10月7日は、『カセットコンロとボンベの日』。 ガス機器や石油機器産業の健全な発展をはかる……。 『(社)日本ガス石油機器工業会(JGKA)/東京都千代田区神田多町』が制定。 日付は、「カセット
「いい? いち、にの、さん!」 彼女の身体が、ベッドの上に載りました。 肉付きのいい真っ白な肢体でした。「掛け布団、取るから。 お尻あげて」 妻は手際よく、彼女の下から掛け布団とベッドカバーを引き抜きました。「ちょっと待っててね」 妻は、自分
「さ、こっちに来て」 妻が彼女の背に手をあて、新婦を導くように歩を進めさせます。 彼女の顔は、床を向いてました。 でも、ときおり目元だけが、ちらりと上にあがりました。 屹立したわたしの男根に、視線が引っ張られたんだと思います。 彼女が、わたしの真ん
妻が、彼女の真後ろにしゃがみこみました。 妻の両手が、ショーツのウエストにかかりました。「あ」 彼女の両腕は、胸を抱えるように抑えてました。 無防備なショーツは、あっけなく妻の手により引き下げられました。 現れた双臀は、まさに白桃でした。 まだ
「上、ボタン外して」 さっきちらっと見えたところでは、上はブラウスのようでした。 彼女は言われるまま、後ろ姿でそのボタンを外し始めました。 妻は、ファスナーを下ろしたスカートを持ったまま、その場にしゃがみこみました。「脚、あげて」 彼女が片脚ずつ
妻は垂れた尻を振りながら、扉に向かいました。 扉のすぐ脇はバスルームになってます。 わたしのいた部屋奥からでは、扉までは見通せません。「お待ちしてました。 ほほ。 驚いた? 早く入って。 誰か通るとマズいから」 彼女の声は聞こえません。 妻が
「何言ってるの。 ここで、彼女と一緒に裸になろうって言うの? 3人とも服着てる状態からのスタートじゃ、ギクシャクするでしょ」「おまえも裸になるのか?」「当たり前よ。 服着たまま、ほかの女性の初体験を見下ろすなんて……。 人のすることじゃないわ。 見
■ そのころはまだ、娘2人がこの家にいました。 当然、家で行うわけにはいきません。 ということで、ビジネスホテルの、今で云うデイユースを利用することにしました。 ラブホじゃ、3人で入れませんから。 もちろん、3人で1部屋取ったわけじゃありません。 わた
「ふふ。 まんざらでもないくせに。 ほぅら、ここ。 もう、こんなになってる。 あの人の裸、想像したでしょ。 スレンダーだけど、ちゃんと出るとこは出て、ぴちぴちよ」「見たようなこと言うなよ」「見たもの。 ほら、この春、サークルの仲間で温泉旅行に行っ
■ いわゆる寝物語というヤツでした。 一戦交えた後の布団の中で、妻が切り出しました。「ねえ。 今日、連れてきたお友達、どう思う?」「どうって? 普通の奥さんだろ」「そう見えるわよね」「違うのか?」「独身なのよ」「やもめ?」「今どき、そんな言葉
■「奈美さん。 昔話をしてたら、復活してきましたよ。 感じるでしょう」 2人で湯船に浸かりながら、老人の話を聞いていたのだ。 背中を老人の胸に預けていた。 腰にあたる老人の陰茎が、話の終盤から膨れ始めたのを感じていた。「そのお2人とは、その後も続
由美と美弥子 4161★Mikiko09/23/2024 05:40:48 AM今日は何の日 9月23日は、『長野県ぶどうの日』。 長野県の農業と、地域の活性化を支援する……。 『全国農業協同組合連合会長野県本部(JA全農長野)/長野県長野市』が制定。 日付は、9月下旬が、長野県産ぶど
「や、山さん。 わたしの方が先にイキそう……」 青鬼でした。 細い腿に腱を走らせながら、上体を上下させています。 鎖骨の樋を下った汗が胸前で合流し、乳房の狭間を伝ってます。 垂れきった乳房は、布を振るように踊ってました。 体側には肋が浮き出て、臍下
「ちょっとぉ。 いきなり突っこむ? はしたなさすぎよ。 仮にも人妻なのに」「仮にもって何よ。 正真正銘の人妻でしょ」「よけい悪いわ。 立派なダブル不倫じゃない」「いいのよ。 閉経したら、女はフリーパス。 何やっても許されるものよ」「ヒドい理屈。
「ほら、あんたも手伝って。 上、脱がして」「何であたしが上なのよ。 あんた、いいとこばっか取り過ぎ」 そう言いながらも赤鬼はしゃがみこみ、わたしのポロシャツを引っぱりあげます。 その下のランニングと一緒に、頭上から抜き取られました。 下もすでに、ス
「ほら見なさい。 勃ってるじゃないの」「それはさっきからでしょ。 あんたのグロマンで興奮したわけじゃないわよ」「縮まないってことは、興奮が続いてる証拠よ。 じゃ、あんたここに立ってみなさい。 はたして勃ちっぱなしになるでしょうかってね。 しゅーって
「あんたとは限らないでしょ」「は? ひょっとして、そっちのミニスカに興奮してるとでも? そんな変態、いるわけないでしょ」「わたしの旦那は、興奮します。 自分でタンスから選ぶんだから。 今日はこれがいいって。 で、穿いてあげるの。 ノーパンで。 亭
「山さん、悔しいぃ。 結婚して。 ゆうべ、中に出したでしょ」「出してないって。 おまえは危ないからな」「そうっすよ。 この女と違って、まだ閉経してませんから。 どんなもんだい」「ばーか。 閉経してるおかげで……。 ゆうべはたっぷり、山さんのを中
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「脱いで」「え?」「ほら、鏡もある」 入った左手に洗面台があった。 その上に、大きな鏡が付いていた。 鏡には、侑人と主婦が映っている。 主婦は、能面のような顔をしていた。 どうやらスイッチが入ったようだ。 明らかに興奮しているときの顔だった。
「ちょっと止まって」 入口脇のホワイトボードに、施設の使用状況が書いてある。 会議などで使う人が、ここで会場を確認するのだろう。 4階には、何の予定も入っていなかった。「エレベーターに乗って。 4階」「わけわかんない」 主婦はそれでも、素直に車椅
目次・ⅩⅩⅩⅩⅤ(4154~)第451章:コミュセンの使い方【侑人】現在/地域交流施設4236 4235第450章:カレーの美味しい喫茶店【侑人】現在/駅前の喫茶店4234 4233 4232 4231第449章:化粧【侑人】現在/侑人のマンション4230 4229 42284227
■ 喫茶店を出ると、日差しがまともに顔を射た。 主婦は額に手を翳し、まぶしそうに目を細めた。「どこ行くの?」「すぐそこ」 喫茶店から、駅を離れる方向に少し行くと、キューブ型の白い建物があった。 この地域のコミュニティセンターだった。 小学校の総
「……」 主婦は、恨むような目を侑人に向けていた。 その瞳が、上まぶたに迫りあがっていく。 喪神しかけているのだ。 椅子から転げ落ちられでもしたら大ごとだ。 侑人は、リコーダーを引いた。 刺激を断ち切られた主婦の瞳が、白目の真ん中に戻った。 さら
注文した料理は、思いのほか早く届いた。 ランチタイムにとっては、それも大事な要素なのだろうが。 侑人は、再び戻っていく女性の尻を凝視した。 陰茎が、ブリーフの中で捩れていた。 腰を捻って位置を直す。「食べていいわよ」 主婦はミックスサンドの皿を
由美と美弥子 4221★Mikiko12/16/2024 06:18:39 AM今日は何の日 12月16日と6月16日は、『カビ取るデー』。 汚れもニオイも、スッキリきれいにできる洗濯槽クリーナー「カビトルネード」を販売する……。 『㈱リベルタ/東京都渋谷区桜丘町』が制定。↑クリックす
「どこ行くの?」「お昼、食べてないよね?」「そう言われてたから」「じゃ、まず腹ごしらえ。 でも、ランチとかやってそうなお店、あんまりなさそうだね」 駅前から見えるのは、信用金庫と小さな郵便局、クリーニング店くらいだった。 オフィスビルなんかはないの
『Mikiko's Room』管理人、Mikikoでございます。 旧年中は、大変お世話になりました。m(_ _)m この冬は、ラニーニャ現象のせいで、気温が低く雪も多いとの予報です。 確かに、道路の温度計も、12月前半から、2℃とかの表示が出てました。 お天気は安定して悪く、
Mikikoのお話、聞いてちょーだい!2025年/あけましておめでとうございます 連載4000回 ありがとうございます 2024年/あけましておめでとうございます わたしの食生活・平日編(10kg痩せた!) 15周年 ありがとうございます 2023年/あけましておめでとう
■ 定期テストの最終日だった。 テストは午前中で終わった。 成績は散々だろうが、進学が危ぶまれるほどではないはずだ。 ま、どうしてもついて行けなくなったら……。 高校は、もう少し楽なところに変わってもいい。 この日のことは、あらかじめ主婦には告げ
化粧台が目に入った。 侑人は、そこから椅子を運んできた。 スツールのようなものではなく……。 小さいが、ちゃんと背もたれが付いていた。 鏡の前に据える。「座って」 主婦は素直に腰を下ろした。「見えないわよ」「脚、あげなきゃ。 後ろから持って
「立たせて」 前腕を掴み、引っぱりあげる。 主婦は自らも脚を踏ん張り、侑人に助勢した。 起ちあがった主婦は、今度は抱きついてはこなかった。 また同じことになると思ったのかも知れない。「寝室に鏡があるの。 連れてって」 主婦は侑人の腕を取ると、し
陰唇の下端を零れた膣液が、会陰を伝っていた。 いくらウォータープルーフでも、最初から濡れているところには濡れないだろう。 侑人は主婦の傍らから、自らのブリーフを拾いあげた。 会陰に押しつける。「あひぃぃ」「気分、出し過ぎ」「い、いじわる……」「
コメントだけを抜き出したログファイルです。※ファイルサイズが大きいので、携帯からは表示できない可能性があります。306(4221~4225) 305(4211~4220) 304(4201~4210) 303(4191~4200) 302(4181~4190) 301(4171~4180)300(4161~4170
侑人はキャップを外し、チューブの腹を押してみた。 先端から、結滞なくクリームが押し出された。 長いこと使ってないとのことだったが、変質はしていないようだ。 濃いめの肌色のクリームだった。 指先に少し掬い、大陰唇に置いてみた。 少しずつ広げる。「ほ
「あったあった」 主婦が、小さなチューブを手で弄びながら戻ってきた。「何年も使ってないけど、まだ大丈夫みたい。 塗ってくれる?」 チューブを手渡された。 母親のとは別のメーカーのようだが、似たようなチューブだった。「ぜんぶ使っちゃっていい?」「
「最近、素っ裸で飲んでないね」「隠してる方が興奮するってことがわかったの。 で、興奮が昂まったところで……。 こうして脱ぐ瞬間が最高」「よく見せて」「どうぞ」 主婦は大股を広げた。 しかし、主婦の前にはセンターテーブルがあった。 テーブル越しでは
スクールシャツをズボンの上に重ね、ノースリーブのインナーを抜きあげる。 それもソファーに放ろうとしたら、主婦が片手を伸ばしてきた。 肘が外側に折れていた。 細くはないが……。 華奢な感じの、女らしい腕だった。 泳ぐ手先に、インナーを委ねる。 主婦
■ 以来、主婦の生活が変わった。 ネットを検索し、自分で脱毛エステも探したそうだ。 もちろん、外出して通うことになる。 全裸にチュニック1枚などという格好で行くわけにはいかない。 普通の服を着て、普通に電車に乗ってエステに通勤することになった。 そ
み「しかし、この字……。 どうにかならなかったのか? 文字数を考えないで、いきなり“ギ”をデカく書くから……。 どんどん先細りじゃん」ハ「ちゃんと収めたんやからええやないか」み「普通、書き直すだろ」ハ「経費節減」み「まぁ、いい。 これって、山菜と
奈美からは、乳房に遮られて見えないが……。 その姿勢を取れば、スカートの裾下からは股間が覗いているはずだ。 スチールウールのように盛りあがる陰毛と、砕いた雲丹の身のごとき女性器が。 1人が、持っていた紺のスクールバッグを路面に落とした。 両手がズボン
もちろん、最近買ったアイテムではない。 先日、衣装ケースを整理していたら、底の方から出てきたのだ。 若いころ買ったものだろう。 「だろう」というのも変な話だが……。 買った覚えがないのだ。 引っ張り出したときは、最初、腹巻きかと思った。 就職して
■ つくばいに載った蛙の置物から鍵を取り出し、玄関を開ける。 鍵は、蛙の下に戻しておいた。 玄関扉から滑りこむと、すぐにサムターンを回してロックする。 これで、外から扉を開けるためには、再び鍵が必要になる。 無人のご主人の家は、森閑としていた。「
男の手がスカートの裾を潜った。「ひいっ」 奈美はその場にしゃがみこんだ。「見てみろ、これ」 股間を襲った指先が、奈美の眼前に突きつけられた。 奈美は顔を逸し、首を横振った。 見なくても、どうなっているかわかっていた。 指は、濡れ光っているに違
「あっ」 片方の靴が脱げ落ちた。 足裏を路面に着くまいとしたのが間違いだった。 身体が大きくバランスを崩し、路面が眼前に迫った。 手には、捕まえたハンカチを握っていた。 そのまま手を着いてしまえばよかったのだが……。 奈美は咄嗟に上体を捻った。
み「笹かと思ったら……。 違った。 『チョウジソウ』? 聞いたことないな」ハ「花、咲いたるな。 蝶が来とるで」み「どんな植物か、調べて」ハ「そう来ると思ったわ。 Wikiさまに聞いたるか(出典)。 “チョウジソウは、リンドウ目キョウチクトウ科に分
階段を降りきり、前の道路に出ると、塵を舞いあげるような風に襲われた。 思わず、コートの裾を抑える。 下までボタンを留めているから、捲れることはないのだが、やはり気になる。 風は、コートの中まで入ってきた。 ノーパンの股間にも、風を感じた。 奈美は
「袖、通して」 両袖を通すと、男が前を合わせ、ベルトを結んだ。「よし、大丈夫だ」「大丈夫じゃないわよ。 胸元が……」 着せられたトレンチコートは、ネクタイを見せるためなのだろうか……。 襟が大きく、胸元が広く空いていた。「じゃ、これ」 男は、
しかし、奈美の伸ばした手は、男に掴まれた。「下着はいいから、そのまま穿いて」「でもこれ、屈むとお尻見えちゃうよ」「穿いてみないとわからないだろ。 ほら、立って」 奈美はスカートを手に、のろのろと起ちあがった。 たたきに下りる手前の壁には、フィル
男からは、あからさまに体型の変化を難詰されたこともあった。 性交中、「白豚」などとなじられることもあった。 しかし、奈美は傷つかなかった。 むしろ気分が燃えあがった。 そんなある日、男がミニスカートを買ってきたのだ。 これを穿いて、自分の体型を鏡
由美と美弥子 3961★Mikiko12/16/2023 06:28:22 AM今日は何の日 12月16日は、『フリーランスの日』。 日本初の、フリーランス支援を行うプラットフォームである……。 クラウドソーシングサービス「ランサーズ」を運営する『ランサーズ㈱/東京都渋谷区渋谷』が制定
『Mikiko's Room』管理人、Mikikoでございます。 旧年中は、大変お世話になりました。m(_ _)m この冬は、暖冬という予報でした。 実際、12月の前半まではウソのように暖かく……。 15度を超える日もありました。 ところが、12月後半になると急に寒くなりました
■ 翌日。 もちろん、ご主人のお宅に向かった。 九州からの帰りは、昼前になると聞いていた。 しかし、奈美がその家に入ったのは、午前中の早い時間だった。 もちろん、ご主人はまだ帰っていない。 しかし、鍵のありかは教えられている。 奈美がこの家で出迎
挙げた左脚の腿を、左手で掬う。 右脚はくの字に曲げ、股間の角度を保持する。 右脚を右腕で支えないのには理由がある。 右手には、別の役割があるのだ。 股間を練るという、重要な役割が。 右手の指先が、陰毛に潜りこむ。 触れた。「あうっ」 ダメだ。
ベランダの左右は、庇を支える壁になっている。 左右の隣家からの視線もない。 このベランダは、戸外でありながら、純然たるプライベート空間なのだ。 奈美はベランダ中央に立ち、自らの身を回転させた。 飛び上がりこそしないが、フィギアスケートのような回転だ
夫の答えは明快だった。 竿竹を売って回るのを、専業にしているわけではないそうだ。 軽トラックに乗っているのは、町の金物屋さんだろうと言う。 積んでる竹竿は、店の在庫品だ。 昼間、ただ店で客を待ってるより……。 街を回っていた方が、少しでも売上があが
み「竹だ」ハ「竹やな」み「やっぱ、竹があると……。 和庭って感じがするよね。 こういうのを見ると、植えたくなるんだけど……。 無思慮に竹を植えると、地下茎で伸びるから大変なことになる。 隣の庭に入りこんだりね。 ちゃんと根止めして植えないと」ハ「
奈美は鏡の前を離れ、窓に向かった。 クレセント錠を外し、窓を開ける。 前の道路を行き交う車もなく、戸外は静まり返っていた。 しかし、確実に外気は感じられた。 この部屋の住人だった長女も、こうして外を眺めたことがあるだろう。 小太りのセーラー服姿で
真っ直ぐ、窓に向かう。 カーテンを開く。 窓の向こうには、道路を挟んでお向かいの2階が対面している。 しかし、その窓は雨戸で閉ざされていた。 老夫婦だけの暮らしになった今、2階は使われていないそうだ。 雨戸が開かれる心配はしなくていい。 奈美は、ク