マンガか東村アキコさんの自伝的マンガを実写化した映画『かくかくしかじか』を見ました。その道を究めることの現実とその厳しさを描くと同時に、その中で成長していく人間を描き、教育について考えさせてくれる名作でした。この映画のおもしろさは、主人公が基本的には能天気でズボラな性格にあるのだと思います。漫画家になりたいという夢は持ちながら、自分からは何の努力もしない。厳しいことに直面するとすぐ逃げてしまう。無理やり押さえつけられ無理強いするまでは何もしないのです。もちろんそれは漫画的な誇張なのでしょうが、実際の人間なんてそんなものだと思います。自分で努力を持続できる人間なんてほとんどいないし、それができる人間はある意味異常な才能があるのです。教員をやっていて難しかったのはそこです。生徒が自主的に学ぶように勉強の楽しさ...映画『かくかくしかじか』を見ました。