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  • 大阪万博

    大阪万博が大問題になっている。あまりに巨額に膨れ上がる費用に憤りを感じる。しかし私は今から中止するのは無責任であろうと考える。やるしかない。しかし経費がふえていくだけの現状は許すわけにはいかない。上限を明確にしてそれ以上増える場合は、規模を縮小して予算内に抑えるという確約をとるべきである。大阪万博の予算がどんどん増え、中止をすべきだという意見に心情的には同意したい。しかし現実にはここで中止になった場合、それを前提で動いていたたくさんの人たちが多大な損害を被ることになる。その人たちの損害は国や大阪が負担することになるのであろうが、それこそなんでもかんでも金で解決すればいいということになるのではなかろうか。とは言えこのまま行けば、おそらくいろいろな理屈をつけてさらに予算が増えていくことは明白である。東京オリン...大阪万博

  • 映画『シアターキャンプ』を見ました。

    子供たちの演劇教育を目的としたサマーキャンプのドタバタをドキュメンタリー風に描くコメディ映画『サマーキャンプ』を見ました。内容はアメリカの最後のミュージカルシーンが印象に残る佳作でした。演劇教育を目的としたサマーキャンプが今年も開催されます。しかし主催者である校長が昏睡状態となってしまい、その息子が後を継ぎます。残念ながら息子はまったく熱心ではあいません。結局、簡単に経営状態の悪いスクールを手放す決断をします。スクールを存続させるために、みんなが協力するのですが、逆にいろいろな問題が沸き起こり、絶体絶命の状況に陥ります。しかし最後にはミュージカルの力で逆転し、すべてがいい方向に動くのです。この映画のいいところはストーリーよりも、ラストのミュージカルです。よくできた歌、そして演じる子供たちの生き生きとした表...映画『シアターキャンプ』を見ました。

  • 『ガラスの動物園』『消えなさいローラ』を見ました。

    山形市の「やまぎん県民ホール」で『ガラスの動物園』『消えなさいローラ』を見ました。すばらしい舞台でした。演出は渡辺えり。出演するのは渡辺えり、尾上松也、吉岡里穂、和田琢磨。山形市は渡辺えりの出身地なので、凱旋公演の意味合いもあり、2000人収容の客席がほぼ満席となっていました。正直言って辺えりの作品はどうもしっくりこないものが多く、あまり期待してなかったのですが、今回の芝居はすばらしい。感動しました。渡辺えりはやはりすばらしい演劇人だったということを再認識させられました。『ガラスの動物園』はテネシーウィリアムズの出世作です。アメリカの現実を描き、そこに生きる庶民の機微を描いています。「古き良きアメリカ」の乾いた現実が観客に迫ってきます。主人公のローラは足が不自由で、しかも発達障害の傾向も見られます。引きこ...『ガラスの動物園』『消えなさいローラ』を見ました。

  • オリンピックはもういらないのでは?

    石川県の馳浩知事が東京五輪の招致活動に内閣官房機密費を使ったと発言した。すぐに撤回したのだが、だれも信じてはいまい。馳氏は自分の自慢をしたかっただけであり、それが大ごとになってしまったから撤回したのだ。機密費の問題だから撤回すればそれ以上は追求の仕様がないので、逃げ切ることはできる。しかし誰もが馳氏の発言は事実だったと思っているという、現在の日本の社会を象徴するような出来事になってしまった。これでは選挙に若い人がいかないのは当然だ。東京オリンピックはコロナ禍で行われた。客席はガラガラで、それでも成立したのだ。こうなったらもうオリンピックなんて世界分散開催でも可能であろう。例えば水泳は日本で、陸上競技はアメリカで、サッカーはアフリカで、ヨーロッパではバスケットを同時期に行えばいい。現在のような経費の問題もク...オリンピックはもういらないのでは?

  • 大谷翔平の目指すもの

    大谷翔平選手の移籍先(エンゼルス残留の可能性もあるが)がやっぱり気になる。私が勝手に大谷選手の気持ちを推測してみる。大谷選手にとって大切なのは①二刀流を続ける環境を用意してもらえること②優勝できる環境であること③WBCやロスアンジェルスオリンピックに出ることが可能であることの3つではないだろうか。二刀流を続けることが大谷選手の一番の条件であることは間違いない。ただ単に打者であるだけでは、彼のモチベーションは続かない。誰も成し遂げなかったことをしたいというのが彼の根本にある。この条件だけならばエンゼルス残留が一番いい。しかし、②の優勝できる環境かといわれるとエンゼルスは厳しい。大谷選手はプレーオフにも出たことがないのだ。さすがにこれではチームの球団経営の在り方に問題があると感じられてしまう。やはり大谷選手は...大谷翔平の目指すもの

  • 映画『バーナデット ママは行方不明』を見ました。

    名優ケイト・ブランシェットの主演映画『バーナデットママは行方不明』を見ました。前半はケイト・ブランシェットを使っただけで満足した中身の乏しい映画なのかなと、思ってしまいましたが、後半になると、生き方を考えさせる映画であることに気付き見入ってしましました。シアトルに暮らすバーナデットは、かつては天才建築家としてもてはやされていました。しかし裏切もあり、人間嫌いになっています。家族(夫と娘)以外とはできるだけ接触を断ち、接触してしまうとトラブルを生みます。精神的には追い詰められ、神経の薬もたくさん飲んでボロボロになっていきます。夫のエルジーは一流IT企業に勤めています。妻のことを大切には思っているのですが、妻がそこまでひどい状態だということには気が付いていません。気付いた時には大変なことになっていました。バー...映画『バーナデットママは行方不明』を見ました。

  • 忖度構造の崩壊の今こそ、新しい政治を作るチャンスだ。

    安倍政権は力のある政権だった。安倍政権の評価についてはこれまでもここで何度か書いてきたので、今回は省略する。ただし安倍晋三氏は亡くなる前まで政界における最大の権力者だった。だれもが安倍氏に忖度した。しかし安倍氏は不幸にも殺されてしまった。その結果政界における中心的な権力者がいなくなった。この変化は大きい。自民党政権への忖度がおきなくなった。しかも安倍氏の死は旧統一教会の問題と関係づけられ、安倍氏の評価を一気に落とした。いや安倍氏の政治に対して表立って批判する人が出てきた。もう一つ重要な出来事があった。ジャニー喜多川氏の問題である。ジャニーズ問題はジャニーズ事務所の問題でもあったが、その暴走を許してしまったマスメディアへの批判も大きかった。権力の横暴を許す構造に対して世論は強く反感をしめした。それが政治にも...忖度構造の崩壊の今こそ、新しい政治を作るチャンスだ。

  • 宝塚歌劇団のパワハラ問題

    宝塚歌劇団のパワハラ問題は、近年のハラスメント問題について考えさせられる大きな問題です。宝塚歌劇団に所属する25歳の女性が亡くなった問題で、劇団側が調査結果を公表しました。劇団側は「過重労働」については認めましたが、上級生からのパワハラ行為があったということは確認できないとしました。それに対して遺族側は再検証すべきだとすぐに反論しました。検証チームは主に劇団員からの聞き取りによってパワハラは認められないとしていますが、検証チームが主に行ったのは劇大関係者への聞き取り調査です。これは遺族側からすれば納得できないのは当然です。劇団員は先輩に忖度してしまいます。パワハラがあったとは言いにくい。そもそも組織の中には「伝統」があり、それが組織内を結びつける要因になっています。劇団員にとってみればその「伝統」は「当た...宝塚歌劇団のパワハラ問題

  • 映画『ダンサーインParis』を見ました。

    映画『ダンサーインParis』を見ました。気持ちのいい映画でした。私の好みの映画でした。パリ・オペラ座バレエ団でエトワールを目指すエリーズは、恋人の裏切りを目撃して心が乱れ、公演で足首を負傷してしまいます。かなり大きな負傷で、再起ができるかわかりません。エリーズは落ち込みます。この時の心の揺れが丁寧に描かれ、よく伝わってきます。そんな折、料理のアシスタント係の仕事でブルターニュを訪れます。そこで、世間から注目を集めるダンスカンパニーと出会います。そのダンスに心が魅かれて行きます。独創的なコンテンポラリーダンスに踊る喜びを感じ、心の開放によって足の具合まで奇跡的によくなっていきます。自信を得たエリーズは、父親との関係を再生させようとします。エリー図とバレエのレッスンに送り迎えしてくれた亡くなった母親との関係...映画『ダンサーインParis』を見ました。

  • 『ガリバー旅行記』と夏目漱石

    夏目漱石の研究をしています。夏目漱石はイギリスに留学した後、東大で二つの授業をしています。ひとつはのちに『文学論』としてまとめられる授業です。こちらは理論的な文学論で難しすぎて学生にはおおむね不評だったようです。もうひとつはのちに『文学評論』としてまとめられる授業です。こちらは18世紀のイギリスの文学を語り聞かせる授業で、学生に人気があったようです。『文学評論』の中でスウィフトを取り上げ、熱く語っています。もちろんスウィフトというのは『ガリバー旅行記』の作者です。今回、『ガリバー旅行記』を初めて読みました。その感想については以前このブログに書きました。今回は漱石の捉え方について書きます。漱石が一番興味をもったのは第四話です。第四話は、馬「フウイヌム」の支配している国です。フウイヌムは人間に比べて理性的で争...『ガリバー旅行記』と夏目漱石

  • 教員不足問題の解決に5億円?

    少し前に「文科省深刻な教員不足の対策に5億円」というネット記事が出ていた。深刻な教員不足の問題をめぐり、文科省が今年度の補正予算案に教員の成り手を確保するための事業として5億円を盛り込む方針だと言うニュースだ。目くらましの予算措置で何の意味もない。教員不足解消のために必要なのは、教師の負担を減らすしかない。毎月何十時間ものサービス残業をさせられ、しかも保護者からのクレーム、生徒からのクレーム、職場の人間関係など面倒なことのオンパレードなのだ。普通の人ならばこんな職は目指すはずがない。教員不足を解消するためには、具体的には①完全に部活動の指導から解放し、地域に部活動を移行すること。(もちろん地域での指導者への報酬が生じる。)②事務職員を増やして事務仕事から解放すること。③ICTに関しては専門家を各学校にひと...教員不足問題の解決に5億円?

  • 「AIと私たち 労働と社会のゆくえ」

    11月2日の朝日新聞で「AIと私たち労働と社会のゆくえ」というタイトルで大澤真幸氏のインタヴューが掲載されていた。考えさせられた。大澤氏は次のような趣旨のことをいいます。「AIが進化しても人間にしかできない仕事が残されるだろうと言われてきた。しかし実際は『創造性が必要な仕事』、『社交性が求められるやりとり』、『マニュアル化できない例外的阿出来事』など、『人間に残される』とされてきた仕事こそ生成AIは得意としている。」これは衝撃的です。はたしてこれはどういう結果になるのか。私は教員をしていたので学校教育を例にしていいます。最近の学校教育も「GIGAスクール構想」が始まり、その結果どうなっていくのかを考えると、動画で授業が行われるような時代になりつつあるような気がします。教育産業が動画を通じて学校に参入し、学...「AIと私たち労働と社会のゆくえ」

  • 政権批判は政策批判であるべきだ

    岸田総理の支持率がどんどん落ちている。もっともなことだ。思い付きのような政策が出されて、経済はボロボロである。批判に値する。しかし批判の仕方が「増税メガネ」とか「給料」の問題とか別次元に波及していることは正しいことではない。政治家の質問にそういうものがあるのは情けない。野党が世間から見放されているのはそういう子供じみた発言が原因である。岸田首相は閣僚らの給与を引き上げる法案「特別職の職員の給与に関する法律」に対して日本維新の会の音喜多議員が批判的な質問をしていた。そういう別次元の問題を物価高対策との関連で取り上げるのは、大人の議論ではあるまい。公務員の給料は総理や閣僚、議員でも同じ土俵で考えるべきであり、それがおかしいのだとすれば、物価高対策との関連ではなく、改めて別の土俵で議論すべきことである。マスコミ...政権批判は政策批判であるべきだ

  • シネマ歌舞伎『高野聖』を見ました。

    坂東玉三郎主演の泉鏡花原作『高野聖』の舞台を映像化した映画を見ました。泉鏡花の幻想的で日本的な美を堪能できる作品でした。泉鏡花の「高野聖」は読んだことがなく、これを機に読んでみました。複雑な語りの構造であり、その複雑な語り事態が物語の舞台となる山の奥深さを表現しています。深い山に歩を進めるとそこは人間を拒絶するような残酷さがあります。しかしそこで幻想的な美しい女と出会います。その女との妖艶な物語が進んでいきます。泉鏡花の作品の面白さを改めて知ることができました。そしてそれを舞台にしたこの作品は、泉鏡花の世界を見事に再現しています。玉三郎の幻想的な美しさが、同時に幻想的な残忍さを生み出します。しかもその怪しい美しさはある種の恐怖をうみだします。ただしそれだけではありません。それが村の歴史と重なり合って、日本...シネマ歌舞伎『高野聖』を見ました。

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