各予備校のホームページで、国公立大学の2次試験の解答速報が行われている。 1年前、担任していたクラスの生徒の2次試験に付き添ったのがもう遠い過去のようだ。 いま1年生の担任を持っているが、いわゆる「新テスト」1期生になる。 「新テスト」だけでなく「ポートフォリオ」だのなんだのといろんな話があるわけだが、大学入試改革に関わることができる高校に勤務できているだけでも幸せだと思う。いわゆる「底辺校」には関係のない話だろうから。
テスト期間は早く帰って本を読むチャンス。今回はハヤカワノンフィクション文庫から数冊ピックアップ。 日本‐呪縛の構図:この国の過去、現在、そして未来 上 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫) 作者: R.ターガートマーフィー,仲達志 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2017/12/19 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る 「海外から見た日本」という視点が非常に新鮮。 何より、この本の第3章を読むと、科目「日本史A」の流れが非常によく掴める。 たとえば、 金銀の交換比率が異なった →金の海外流出but関税自主権なし=流出を防ぐ手段なし →資本の蓄積不可能=軍備拡大等も不可 →農民か…
「つまり歴史の授業とは、私がそれまでやっていたこと、重要事項を具体的に解説し、歴史の筋道を分かりやすく図解ふうに板書して、生徒はノートをとるということではない。歴史の中で生きた人間の姿を授業の中に持ち出すことだ。」(安井俊夫) 『新版 中等社会科の研究』三恵社, 2018 p.275 安井俊夫のこのコメントは中学校での授業のことを言っているが、私が今勤めている「進路多様校」ー全員がその科目を大学受験に使うわけではないーでも、十分に当てはまる。 安井は「子どもには子どもの入り方がある。子どもには子どものわかり方がある。」(前掲書p.277)とも言うが、確かに、私がやっている「日本史A」でも思い当…
堀裕嗣氏の著作には毎回ハッとさせられる記述があるのだが、その中でも自分に最も影響を与えているのが「明後日の思想」である。 「あの失敗があったからこそ、いまの僕がある。あの経験は必要だったんだ」 三年後、五年後、教師を続ける自分は、こんなふうに現在の出来事を振り返っているかもしれない。「いまだけ」に縛られるとこんなふうには考えられない。 堀裕嗣『よくわかる学校現場の教育原理』明治図書, 2015 p.28 今日どうなるかでも、明日どうなるかでもなく、この、「三年後、五年後、教師を続ける自分」を想像するのが大事なのだ。 異動するぐらいの年数になって、「明後日の思想」の大事さをさらに噛みしめている。…
コルホーズ:ソ連の第1次五カ年計画から推進された、集団農場のこと。 ソフホーズ:ソ連の社会主義農業の経営形態の一つで、国営農場のこと。 (世界史の窓の用語集より引用) ある方のfacebookの投稿を見ていて、ふと思った。 「コルホーズとソフホーズ、中学校の地理で習ったな…でも、今はどうだろう?」
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