chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
徒然なるまま読書感想ブログ https://blog.goo.ne.jp/jiji0805

日々読んだ本の感想ブログです。小説、ビジネス書、ライトノベルなど通勤中、休日に読んだ本の感想を自由に

徒然なるまま読書感想ブログ
フォロー
住所
未設定
出身
未設定
ブログ村参加

2015/07/19

arrow_drop_down
  • 【歌われなかった海賊へ】 感想

    歌われなかった海賊へ逢坂冬馬早川書房舞台は第二次世界大戦の終戦間近のドイツのとある地域。そこで行われる、少年少女達の反ナチ運動?を描いた作品です。戦争という国の事業に巻き込まれる国民達。戦争前と戦争後に態度を変える大人たちや、正しさとは、生き抜くとはどういうことなのかを考えさせられる作品だったなと思いました。まず、この話を戦時中のドイツだけの話としてだけでは捉えられない、現在の話でもあるということを感じたことは伝えたいなと思いました。ドイツといえば、真っ先に思い当たるのは、おそらくユダヤ人への迫害だとは思いますが、それだけじゃなかったというのは本作を通して改めて知りました。例えば、反体制への取締、同性愛者への迫害、反戦争や思想の取締。こういうことすべてが戦争という大義名分を掲げられて行われているという点が...【歌われなかった海賊へ】感想

  • 【無人島ロワイヤル】 感想

    無人島ロワイヤル秋吉理香子双葉社無人島に3つだけ持っていけるとすれば、何を持っていく?そんなありきたりな話が行きつけのバーの常連客同士で盛り上がったら、たまたまマスターが無人島を持っていた。常連客同士で行く無人島でのバカンス。それぞれ選んだ3つのものを持ち込んで楽しい余暇を過ごすつもりが…気がついたら、10億円をと生きて島から出るためのデスゲームに。デスゲームの結末とは?読んでいて、どことなく現実離れしすぎているからか、無人島でいきなりこういうゲームに巻き込まれるというのが滑稽に感じるからなのか、読んでいて、バカバカしいなと思ったのは本音です。緊迫感というよりは笑いが込み上げそうになるという感じです。読んでいて、各登場人物達はいたって真剣というのは伝わってくるし、生き残りに皆真剣なのも伝わってくるのですが...【無人島ロワイヤル】感想

  • 【レーエンデ国物語 喝采か沈黙か】 感想

    レーエンデ国物語喝采か沈黙か多崎礼講談社「レーエンデに自由を」の第3話目。本作品は、前巻『月と太陽』から120年くらい経過した世界を舞台にしたお話。時代は産業革命みたいなことが起きていて、初っ端からある意味リアル革命が起こり、人々の心の中に少し余裕が生まれ始めてきた頃に行われる革命のお話。2巻の登場人物のアレが生きてくるので面白いなと思えるのと、こういう革命の話も書けるのかと思える仕上がりだったなと個人的には思いました。さて、今回の革命、中身は読んでからのお楽しみと思うので、敢えてどんな内容なのかは書かないですが、これも革命活動だよなと思うのと、私は今まででた三部作の中では一番好きかもなと思います。そんな本作からは革命とは物理的に武器をもって戦うことだけじゃないんだなと思いました。前巻のテッサみたいなカリ...【レーエンデ国物語喝采か沈黙か】感想

  • 【楽園の犬】 感想

    楽園の犬(角川春樹事務所)岩井圭也角川春樹事務所アメリカとの戦争間近の日本が占領していたサイパンに諜報員として派遣された元英語教師の主人公。その主人公が、サイパンで起きた自死事件などの真相を解明していくホワイダニットのミステリー。サイパンが実は要所だったことや、まさに死闘だったことも本作で知るくらい、歴史小説として読んでも面白い作品です。そんな、本作品のテーマは「死」とは何かだと感じるほど、様々な死が描かれています。そして、その死を通じて得た主人公の生き方、これが本当に胸に刺さりました。私も、主人公の生き方、死に関する考え方、納得したなと思うくらいに。また、アメリカとの開戦が迫った時が舞台となっており、諜報活動を通じて、主人公がアメリカと戦争をすべきかどうかを考えて自分なりの答えを導き出していくというのも...【楽園の犬】感想

  • 【サドンデス】 感想

    サドンデス(幻冬舎単行本)相場英雄幻冬舎家の生活を維持しながら、大学に通う費用を稼ぐのに苦しむ21歳のヒロイン理子。そんなある日、彼女に成り上がりのチャンスが。一方で、百貨店のエリートバイヤーだった小島は会社をクビになるという転落人生を辿ることに。その交わることのないはずのふたりの一般人が金持ちの思惑で交錯する、生と死を賭けたサドンデスを描いた作品です。無差別殺人事件の裏に金持ちの思惑あり?そんな馬鹿なと思いつつも、今の日本での出来事やテレビなどで得た情報、実体験から、本作で起きていることを100%フィクションだとも言い切れない内容だなと思える話です。まさにリアルではないでしょうがリアリティがどこかある作品。ただ、作者をみて勝手にゴリゴリの刑事モノかと思っていたら、私が今まで読んだ作者の作品にしては刑事パ...【サドンデス】感想

  • 【あらしの白ばと】 感想

    あらしの白ばと西條八十河出書房新社戦後7年後に少女向け雑誌に連載された作品の復刻版。内容は、美少女が悪い奴らに狙われて、それを美少女探偵3人組である白ばと組が解決するというストーリーです。文体は紙芝居調、内容は子供向けなので、リアリティよりは盛り上げて面白くするという内容。勿論ツッコミどころ満載。でも、パワフルで、今、この作品のことを何も知らずに読んでも、受け入れられる面白さがありました。あとがきでもあるように、少女たちは「ありえない偶然」によって事件に導かれて、「根拠のない確信」に従って行動し、「半ば頭がおかしい勇気」(褒め言葉)によって人を救うっていうのは、実は今でも王道ストーリーだなと思うくらい、この韻を綺麗に踏んでいます。だって、今のヒーロー戦隊モノも、普通に暮らしていたのに、急にわけのわからん組...【あらしの白ばと】感想

  • 【十戒】 感想

    十戒夕木春央講談社和歌山県の白浜にある離島の所有者が亡くなり、リゾート開発の調査に出向いた亡くなった所有者の親戚と不動産屋達。そこで、爆弾を見つけてしまう。なんとなくやり過ごし、一晩明けた朝、死体が発見される。十戒なる生存者に向けられた文書とともに。果たして、犯人の目的とは?『方舟』の作者で、話題になっていた作品。読了後のネタバレ解説のQRコードまでついて、読了後も楽しめる仕様になっています。そんな本作ですが、私の個人的な感想をというと、犯人がわかるまでの過程に『方舟』同様、ツッコミどころが満載というのが本音。私はミステリーを読んでて、そんなに気になるタイプではないのですが、第一の殺人が起きたあとの生存者達の行動に既に「ちょっとまてよ!」って思う行動が多すぎてどこからツッコミをいれてよいのやら状態になりま...【十戒】感想

  • 【星合う夜の失せもの探し:秋葉図書館の四季】 感想

    星合う夜の失せもの探し:秋葉図書館の四季森谷明子東京創元社舞台は東京、秋庭(架空の地名?)。秋庭にある秋葉図書館に持ち込まれる利用者?からの謎。その謎を図書館員の本にまつわる知識で解き明かすミステリーの短編集です。ただ、ミステリーと公式に書いてますが、ミステリーというよりは、持ち込まれた謎を解決していく過程を楽しむ物語という感じで、読み手である読者は、知識がないと謎解きに参加するのは難しいと思うのと、そもそも、後出しみたいなものが多いので、謎解きを楽しむことは難しいかな?と思う作品です。ミステリーというジャンルとしてはどうよ?とは思うものの、読んでいて面白く、純粋に物語として楽しめる作品ではないかと思います。持ち込まれる謎が、基本的には令和や平成の常識では通じないものが多く、作者のあとがきにあるように、確...【星合う夜の失せもの探し:秋葉図書館の四季】感想

  • 【でぃすぺる】 感想

    でぃすぺる(文春e-book)今村昌弘文藝春秋小学6年生3人が、亡くなった従姉妹の死の謎に迫るミステリー。果たして、彼女の死は殺人か、事故か、オカルトなのか。亡くなった従姉妹が残した七不思議を現実視点、オカルト視点、その2つを受けての第三者視点で推理し、真相に迫っていくというものです。フーダニットというよりも、ホワイダニットかな?と思います。終始、現実的な殺人事件なのか、オカルトによる殺人なのかがわからない内容。はじめは、小学生らしくない小学生たちが主人公、ヒロイン?だったので、読み進められるのか?と不安ではありましたが、気がつけば、最後の方はページを巡る手が止まらなかったです。私の浅いミステリー歴でも、本作品は意欲作だなぁと思います。探偵役が小学生ということもあり、調査の制約が多い(自由にお金使ったり、...【でぃすぺる】感想

  • 【近畿地方のある場所について】 感想

    近畿地方のある場所について背筋KADOKAWA近畿地方のとある場所●●●●●に行くと死ぬ?果たして●●●●●とは?作中の新人編集者などが集めたと思われる●●●●●の特集を組んだとされる記事や、取材資料、関連のありそうな記事などをあなたに提供いたします。どうか、●●●●●とは何なのか、何が起きているのか、どうかあなたの知恵を私にお貸しください。読後はなぜか文章が浮き上がってみえますし、遠くで誰かがギャーとかいろいろな叫びをあげていたり、うっすらと男の子に見られているような気がします。ボーッとしながら、時々妙に口元の口角がうっすらと上がるような気がするんです。待っているものがいつ来るのか期待しながら…そして、私ももう少しで●●●●●がわかるような気がしてきました。これは●●●●●に行って私も確かめないと。わか...【近畿地方のある場所について】感想

  • 【リカバリー・カバヒコ】 感想

    リカバリー・カバヒコ青山美智子光文社公園にあるカバの乗り物遊具。治したい(直したい)と思っている体の箇所に触ると、治して(直して)もらえるということから、リカバリー·カバヒコと呼ばれる。人伝で伝わったその都市伝説が、今日も訪ねてくる悩める人々をリカバリーするかもしれない。そんなリカバリー·カバヒコにまつわる5編からなる物語です。願いは悩みなんだろうなと思いながら、実は悩んでいることに気がつけば、ほぼ解決したようなもの。あとはその悩みが解決するきっかけが起きるのを待つのみ。その悩みが起きるきっかけこそが、何も語らぬ、何十年とそこにあるリカバリー·カバヒコというのが良く、作者らしい面白さだなと思いました。そして、短編は独立しているものの、前の短編で悩みに気が付き、リカバリーされた登場人物が、次の登場人物に多少...【リカバリー・カバヒコ】感想

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、徒然なるまま読書感想ブログさんをフォローしませんか?

ハンドル名
徒然なるまま読書感想ブログさん
ブログタイトル
徒然なるまま読書感想ブログ
フォロー
徒然なるまま読書感想ブログ

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用