【歌われなかった海賊へ】 感想
歌われなかった海賊へ逢坂冬馬早川書房舞台は第二次世界大戦の終戦間近のドイツのとある地域。そこで行われる、少年少女達の反ナチ運動?を描いた作品です。戦争という国の事業に巻き込まれる国民達。戦争前と戦争後に態度を変える大人たちや、正しさとは、生き抜くとはどういうことなのかを考えさせられる作品だったなと思いました。まず、この話を戦時中のドイツだけの話としてだけでは捉えられない、現在の話でもあるということを感じたことは伝えたいなと思いました。ドイツといえば、真っ先に思い当たるのは、おそらくユダヤ人への迫害だとは思いますが、それだけじゃなかったというのは本作を通して改めて知りました。例えば、反体制への取締、同性愛者への迫害、反戦争や思想の取締。こういうことすべてが戦争という大義名分を掲げられて行われているという点が...【歌われなかった海賊へ】感想
2023/10/26 13:53