この花、今年は庭の西側にたくさん咲いている。例年になく個体数が多いので、金魚に餌をやるとき、多少は気にならないこともない^ωヽ*わたしは雑草の仲間かと思っていたけど、お知り合いが「赤色夕化粧」だと教えて下さった。以前どなたかに教わった気が・・・。忘れっぽくなったのは黄色の点滅信号だな。庭に赤色夕化粧がいっぱい
気になるので調べたら、オオセンナリという名である。《江戸時代の末期に日本に入ってきた植物で観賞用に栽培され、別名「センナリホオズキ」とも呼ばれています。》とのこと。これが何とも不思議な風情(^^♪まるでガラスで作ったような半透明の花弁、そして独特な鞘。好きになりそうだにゃ(*´v`)別名センナリホオズキ
ニゲラという植物は花が風変りで、色の種類が多く、おもしろいけれど、タネになっても、棘のあるヘルメットをかぶった宇宙人みたいです´・ω・これ何ですかと訊くと、ニゲラのタネですと、土いじりをしていた上品なおばさまが教えてくれた。指で剥くと黒っぽいタネが飛び出した。へええ、はじめて見ましたよ,ニゲラのタネ(゚ω、゚)ニゲラのタネ
原彬久「吉田茂 -尊皇の政治家-」岩波新書(2005年刊)を読む
原彬久と表記し、あきひさではなく、よしひさと読ませる。この方の著作を手にするのははじめてである。Amazonでの評価は平均で星2つ半、あまり芳しいとはいえないのだが、最初に結論をいえば、わたし的には、評伝の秀作といった感想を抱いた。目次はつぎのようにならんでいる。第一章人生草創-維新の激流に生(な)るー第二章帝国主義を抱いて-外交官の軌跡―第三章体制の淵から-反軍部の旗幟―第四章敗戦国の宰相-瓦礫の底からー第五章歴史の岐(ちまた)に立つ-保守主義の貫徹―第六章講和・安保両条約締結に向けて-外交文書は語るー第七章権力の黄昏―政党政治からの逆襲―エピローグいまに生きる「吉田茂」原さんは、新書の仕様ながら切れ味十分、うまくまとめている・・・と思う。たった241ページですぞ、あとがきをふくめて。維新の志士なら類書、参考...原彬久「吉田茂-尊皇の政治家-」岩波新書(2005年刊)を読む
わが家の裏に生えている、つる性植物の先端。ぐんぐんのびてきて、他の植物の枝に絡みつく。何でもないようだが、放置するとどんどん、容赦なく絡みついて、枯らすことはないまでも本家本元を日陰者にしてしまう(ノω・、)このあいだも引っ張ったら、2m以上ずるずると剥がれてきた。可愛いようだが、始末が悪いのだ。つるの先端
しばらく写真的には眠りこけていた(-ω-)だけど先日、何か月ぶりかでふと「撮りたい!」という意欲が。曇っていたがそれがありがたかった♪1時間と少しで36枚1本を撮影。明らかに失敗しているものをのぞき、2本分を現像データ化してもらった。この一枚は孔雀のオリの前の人たち。TRIP35とロモネガの画像であ~る(´Д`)フィルムで撮るときの心地よい緊張感、その場で写りを確認することができない・・・という。失敗したんじゃないかって、いつもいくらか不安。孔雀のオリの前で
こんなカメラを持っていたことを思い出し、チェックしてみたら使えそうなので、ロモカラー100を装填し近場で撮影してみた。ピントはゾーンフォーカス、EEフィルムカメラ。これのすぐれているところは何といっても電池いらずなところ。セレン受光素子は立派に現役。オリンパスTRIP35忘れていてごめん♪素通しのファインダーなので、デジカメと併用していると、よくピント合わせをうっかりしてシャッターを切ってしまう。レンズシャッター機のため、音はいたって小さいのがいい(*´ω`)ハーフサイズではなく、これで“フルサイズ”なのだ。問題があるとすれば、シャッタースピードが、1/30or1/250しかないことだろう。むろんトイカメラや写ルンです・・・だと考えれば充分ですけどね。オリンパスTRIP35を思い出す
■青柳正規「皇帝たちの都ローマ都市に刻まれた権力者像」中公新書(1992年刊)レビュー塩野七生さんの「ローマ人の物語」を読んでしまったいまとなっては、意義がうすれてしまった。第一、略年譜もないし、内容にぴったりとした地図も、必要最小限度。しかも、人物にではなく、建築物に照準が合わせてある。ところどころすぐれた省察があるものの、最後まで読み通すのがいささか苦痛だった。1992年という刊行年次だから、先駆的なお仕事ではあったのだろう。たまたまワゴンセールの100円の棚にあったから手に取ったようなもの。終わりに近づくにつれ、叙述は駆け足になっていく。396ページのボリュームで紀元前100年ごろから紀元後250年ごろまでの古代ローマ史を、スエトニウスの「ローマ皇帝伝」などの資料によりながらお書きになっている。なおBOO...読書という悪習について
左はキバナコスモスの一種、右はスカシユリの蕾だろう。しかし、真ん中にある、この紅色の花はなんだろう(´・ω・)?現場ではベニバナかな・・・と思ったのだけど、ベニバナは黄色以外はないようだ♪さっきから調べているけど、わからんなあ。どなたかご存じですか?なお後ろに見えているのは利根川。たったいまふと思いついたのだけど、アザミの仲間かしらね。この紅色の花は?
鹿島茂「子供より古書が大事と思いたい」文春文庫(1999年刊)がおもしろい♪
鹿島茂さんの本はこれまで5-6冊読んでいる。イギリス文学なら丸谷才一さん、フランス文学なら鹿島さん。そのお二人を情報源として頼りにし、意識するようになったのはいつからだろう。挿絵入りの本というものが世の中には存在する。その真の魅力を教えてくれたのが鹿島さんであった・・・と思う。いつか数えたら「濹東綺譚(ぼくときたん)」の岩波文庫は5冊も手許にある。なぜかというと、BOOKOFFの100円コーナーにあったのを救いだしていたら、結果的に5冊集まってしまった(^ε^)木村荘八の挿絵が素晴らしいからである。あの挿絵なしで「濹東綺譚(ぼくときたん)」の世界を想い浮かべることはできないといってもいいくらい。あとは、澁澤龍彦さんにも、魅力的な挿絵入りの著書があったと記憶している。わたしは最近、月に30冊ほど、金額にして2-3...鹿島茂「子供より古書が大事と思いたい」文春文庫(1999年刊)がおもしろい♪
本日はいつも以上にマニアックな話題。岩波文庫リクエスト復刊の一冊´・ω・1952年発行、1988年復刊の辰野隆選「リイルアダン短篇集(上)」が100円+税の棚に置いてあった。リイルアダンってだれ?知らんなあ、そんな作家。しばらく考えたが、どうもヴィリエ・ド・リラダンのことらしい♪帰って調べたら、やっぱりそうだった。持ってはいないけど、リラダンといえば「未来のイヴ(創元ライブラリ)」斎藤磯雄訳1996年刊が有名。ところで本書、いかにも古色蒼然たる染み付き本。まあ100円なので文句はいえない(。-ω-)そ、それにしてもリラダンがリイルアダン・・・とは。ローマ字読みか?岩波文庫リクエスト復刊「リイルアダン短篇集(上)」
墓地の一隅にできたアリの巣。はて、こんなところに彼らの餌があるとも思えないが・・・。働きアリのうち、よく働く2割のアリが8割の食料を集めてくるのだそうだ。人間とよく似ている(゚д゚)移動する大集団を観察したことがある。ぞろぞろと長いながい行列を。戦争しているところにも出くわした、昔のことだけど。アリの巣
(最近文庫化された鹿島茂さんの「パリのパサージュ」。現代のパリより19世紀のパリの方がはるかに興味深い)両親の介護や読書のあいまに、以前からYouTubeにはまっている。うちにはTVがないし、DVDの再生装置もない。動画といえばYouTubeくらいしか見るものがないから、興味が赴くままクルージングしている。TVはあちらが放送したい時間に、放送したい番組を流しているだけなので、「見たいもの」が見られるわけではない。衛星放送だろうが有線TVだろうが、同じこと。それに比べ、YouTubeは自分でprogramをチョイスできる。動画を作成し、UPするのはほぼアマチュアである。しかも大量のアーカイブが蓄積されている。それらを見たいときに見放題(゚д゚)わがままな現代人にはぴったりのメディアといっていいのではないかしら。本...モネの水連にかくされていた意味
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この花、今年は庭の西側にたくさん咲いている。例年になく個体数が多いので、金魚に餌をやるとき、多少は気にならないこともない^ωヽ*わたしは雑草の仲間かと思っていたけど、お知り合いが「赤色夕化粧」だと教えて下さった。以前どなたかに教わった気が・・・。忘れっぽくなったのは黄色の点滅信号だな。庭に赤色夕化粧がいっぱい
■織田作之助「放浪・雪の夜織田作之助傑作集」(新潮文庫令和6年刊)西村賢太の本を物色するため戸田書店をうろついていたら、こんなのが目についた。「おや、新潮文庫の新刊だな?」そうかんがえながら手にしてみると、新たに編集されたおださく(織田作之助)だった。織田作之助については、以前短く書いたことがある。■二草庵摘録:2019年3月https://blog.goo.ne.jp/nikonhp/e/0e2b053733c0f9636bfa4ac6e955eef7そこから、まず「四月馬鹿」という短篇を読みはじめたら、これが傑作、文句なし(^o^)いやはや、5年ぶりの再会は、印象の深い武田麟太郎を取りあげた短編であった。《武田さんのことを書く。――というこの書出しは、実は武田さんの真似である。》引用は青空文庫から《武...スロットル全開、織田作之助の世界~「放浪・雪の夜」の周辺
こんな本があったのは知らなかった。吉行淳之介「懐かしい人たち」(ちくま文庫2007年刊)。吉行さんは安岡章太郎ほどではないけど、いずれまとめ読みしようと、見かけるとぽつぽつ“最新刊”のものを買っている。これもその一つ。中でも「川崎長太郎さんのこと」はすばらしい出来映え。なかなか腰をわらない、達人芸のエッセイといっていいだろう。川崎長太郎と吉行淳之介は関りがないと思っていた。そこで話題となっているのが、永井荷風と徳田秋声の比較論。評論家や大学教授ではなく、小説家の小説論がおもしろい(´ω`*)読みながら笑ってしまうエッセイも多い。「内田百閒氏のこと」なども、超絶のエンディング♪久々に吉行淳之介を読む
麦が色づいてきた。麦秋というやつで、5月末~6月はじめには刈入れが行われる。子どものころ1年中で一番いやな仕事だった。ノゲ(麦の穂)が背中に入ってしまうと、痛痒いし、なかなか取れないから始末が悪い(ノω`*)後ろは関越自動車道。若いご夫婦の散歩かしらね♬麦秋
令和4年2月、私小説作家の西村賢太が急死した。54歳没。ご自分が書いてきた小説のごとく、遺体の引き取り手がだれもいなかった(-ω-)愛読したというほどではないけど、わたしも多少は彼に馴染んでいた。襟を正しその作品のいくつかをもう一度読み返してみようかな・・・と思って、作品の一部を買い直ししている。探したが見つからないものがある。藤澤清造の墓の隣に生前建てた、西光寺の自らの墓に納骨埋葬されたのだと、ごく最近知った。引き取り手のない遺体が6万柱、その中の1件に加わったわけだ。無縁社会が加速している(´Д`;)SNSをやっている人は危険度大、皆さん方ご近所とは縁が薄いからね。無縁社会が西村賢太を呑み込んだ
つくづく田舎だなあと思いますなあ(´Д`)何かくるのかといえば、エンジン音を響かせ、小型テーラーが信号を渡ってくる。ふ~ん。そうか・・・まあ、農業県で知られた群馬ですからねぇ。大都市には程遠い。顎にぶら下げているのは何ですか?手拭なのか、マスクなのか紛らわしいですね、お父さん。テーラーが横断歩道を・・・
先日取り上げた荒川洋治さんの「文庫の読書」(中公文庫)がなかなかおもしろく、愉しめる(´ω`*)ひとくちでいうと書評を集めた本なのだ。そこに「散文作家の軌跡」がある。とりあげているのは葛西善蔵「贋物・父の葬式」(講談社文芸文庫)。じつに丁寧に一冊一冊と取り組んでおられるが、これは紛れもなく“藝”である。いまどき、私小説の作家がさほど読まれるとは思えないが、荒川さんは正面切って葛西善蔵を擁護し褒めたたえている。以前第一短篇集というべき「哀しき父・椎の若葉」を読んだとき、そのおよそ半分は秀作であろうと、わたしもかんがえた。「贋物・父の葬式」も近々読んでみようっと♬葛西善蔵を擁護する♬
ケヤキの新緑!どんどん緑が濃くなる。10mはあるかな?わたしはシンボルツリーだと思っていた(*^。^*)広い敷地は、年内に老人介護施設等の工事がはじまるらしい。それにしてもよく生き残ったなあ、おまえさん。いったいどれほどの水を吸い上げるのか?落ち葉の片づけも半端じゃないが。ケヤキの新緑!
荒川洋治さんの「文庫の読書」が100円の棚にあったので買ってきた(ノω`*)数週間前には詩集「心理」が200円(税別)。1万部刷る2万部刷るといっても、400部500部は余分に刷るのが常識だから、そういったものがBOOKOFFに回ってくるのだろう。読まれた形跡はない。出版業界の裏事情を知ると、定価で買うのは少々馬鹿げておるな。ニャハハ「文庫の読書」って、おれのことか!?その生態、ズバリじゃよん。この中公文庫の本、何年か以前に新刊書店でチェックしたことがあった。そのものズバリ「文庫の読書」
驚いたな、またしても分蜂が行われた。わが家へ飛来したのは、今季これで3回目。門の脇に松があるが、そこの枝にぶら下がったのを、息子が発見(゚o゚;そのまま静止しているように見えるけど、個々の個体は動き回っている。免許証の更新が終わって帰ってきたら、ふんにゃ・・・影も形もないぜ!ミツバチの分蜂
友人二人にさそわれて久しぶりにランチ、それもフランス料理の(^^♪土日は混み合うようだけど、平日はすいているとのこと。コロナ騒ぎでこの数年くすぶっていたから、まあおフランスもいいか(´◡`)グラスワインがついて約1700円(税込み)。頼もしいことに友人の一人は片言ながらフランス語が話せる。「スタンダリアンだという噂を聞いたことがあるけど」とBさんに水を向けると、「学生時代の話でね」といくらか顔を赤くした。男というか、老人三人でいただくやや甘口ポートワインは多少場違いな雰囲気が。つぎは中華のうまい店で腹いっぱい食べようぜ、とAさん。わたしも思わず笑ってしまった。おフランスでランチ
モッコウバラは木香薔薇と表記するんだって♬この数年、近隣で栽培するお宅がふえた。なんといったらいいのか・・・いたいけない童女のような初々しさが好まれているのだろう。街角を曲がったら、よその塀の脇でこの子が迎えてくれた。やあ、いまが旬なのだね、あちらこちら静かにでほほえんでいる(ノω`*)いまが旬のモッコウバラ
深沢七郎の「笛吹川」を、ふと読みたくなったので、書棚から取り出した(*・ω・*)河出書房の「現代の文学31巻」(昭和40年)。深沢さんは大抵が他の文学者と抱き合わせなので、これは珍しい・・・と思って平成10年ごろ買った。「ちくま日本文学全集」の深沢七郎を読みなおしていたら、甲州の同郷中沢新一さんの解説があまりに素晴らしくて、いささか心動かされたのだ。ちくまの文学全集は文庫本にしては文字が大きくて読みやすいが、河出版の方は、さすがに表記が老齢には読みにくい。講談社文芸文庫が在庫“あり”なので、これを頼もうか?ただし新品だと1540円とお高い。しばらく我慢していようかなあ(´Д`)そうしていれば症状が治まるか?深沢七郎にそそられる
これは何ていうクルマでしょう(゚ω、゚)ご存じの方、ぜひお教え下さい。走行中に、たまに見かけることがあります。光岡自動車か・・・と当て推量して検索したんですがわかりません。雨の多い日本でも、4月5月はオープンカーの出番!と思って眺めていますが、さっぱりわかりませぬ(´Д`)スピードを愉しむスポーツカーなのか、レクリエーション主体のオープンカータイプの軽自動車かのか?気になる自動車
このBOXがなんだかわかる人いるかしら?そう・・・ミツバチどもの住処。箱一つに何匹いるんでしょう?https://www.youtube.com/watch?v=0iV6wOcvrVI家の近くのIさんのお宅で、“分蜂”が起こり、わが家にその群れがやってきたんですね。おかげで、純正の蜂蜜をひと瓶いただきました。ミツバチの分蜂
読み返しもしないで、その人物の周辺をとぼとぼ、うろうろ。近ごろこういういやな病気を発症しているな(ノω`*)ううん、まいったぜ。そろそろ元の路線に復帰!・・・といきたいのだが、どうもまだしばらくかかるようだにゃ。先日買った文庫本「夏の闇」に、新潮社の“お知らせ”が紛れこんでいた。ふ~~む。TOPに掲げた一枚が、いわば内容見本である。2010年5月31日発売で、定価3360円(税込)。こういう書籍が発売になっていたとは、知らなかった。3360円で何部刷ったのだろう?さほど売れるとも思えないが。これを眺めているとだれでもかるが、開高健さんは、女の子が書くような“丸文字”の人なのでありまなあ。またこちらの文学全集はたぶん、高校時代に買った本。買っただけで、恥ずかしながら読んではいない。新潮日本文学63(巻全64...開高健の周辺をとぼとぼ歩く
《「人間」らしくやりたいナトリスを飲んで「人間」らしくやりやいナ「人間」なんだからナ》これは寿屋(現サントリー)時代のCMコピーの代表作と注釈がある、開高健さんの。「江分利満氏の優雅な生活」シリーズや、コラムニストとして名高い山口瞳はサントリーの後輩にあたる。往年のコラムはさすがにわたしの記憶にはないが。人間らしくやりたいナ
開高健与えられたのは58年。https://www.youtube.com/watch?v=h2FB-mS9Tbsこの時代の人物としては比較的多くのフィルムを残した。スコットランド紀行もすばらしい♬デスクに座っているのに飽きると、世界中へ出かけていった。いつも“奇蹟”のとなりに彼がいた。輝かしき58年!あんな豪勢な絢爛たる笑いで周囲の人びとを巻き込む作家が、ほかにいただろうか(´?ω?)しばらくはここから抜け出せそうにないなあ。開高健のいる光景
河出書房から出ているMOOKに「開高健永久保存版」がある。そこに「今よみがえる巨人の全貌」というキャッチコピーが添えられている。開高さん自身の著書に「ピカソはほんまに天才か」があるが、それにひっかけていえば「開高健はほんまに巨人か」といっても許されるだろう。かねてから気になっていた開高健さん。サントリーの宣伝部から身を起こし、CMコピーの制作者から一流の小説家になった。同じくサントリーの宣伝部出身者に山口瞳がいる。このお二人の“よき読者”になりたかったが、結局はろくすっぽ読まないあいだにこの世の人ではなくなってしまった。調べてみると、開高さんは享年58歳。その事実を知って衝撃をうけたのは、この2~3年のことである。開高さん、そんなお年で(゚Д゚;)(「開高健の文学論」中公文庫「衣食足りて文学は忘れわれた⁉...開高健はほんまに巨人か~この人をめぐるよしなしごと
ここは西の物置の裏手にあたる。妹の家の“チイちゃん”が逃げ出してきたのだ。このあたりはけん太の縄張り。ライバルが出現するより早く片づけねばと、つけ狙うけん太(゚o゚;都会のマンション猫とはことなり、2匹とも避妊はしてないですからね。数か月前顔を見たとき、いずれは・・・と予想していたけど。チイちゃんとけん太
管理会社さんが下駄をはかせているのかな?アクセス解析によると、この「二草庵摘録」のトータル閲覧数3,730,648PVトータル訪問数は1,178,351UUだそうです。閲覧していただいている皆様に深く感謝いたします。なお、片方のmixiは友人たちの多くがやめていったため、5万2千件あたりをうろうろ(;^ω^)タハハまた写真は街路樹の“なんじゃもんじゃ”(ヒトツバタゴ)の花です。アクセス解析の結果
■アリステア・マクラウド「冬の犬」中野恵津子訳(新潮クレストブック2004年刊)むむう、堪能させていただきました、原本「Island」の下巻「冬の犬」。《馬のひづめから舞い上がる、白い星のような雪の美しさ。遠い過去から受け継がれる死の記憶を、心静かに胸の洞窟におさめる人間たちの哀しさ。本書は、この世に生きるものは皆、人間も動物も、与えられたそれぞれの生をただ生きてゆくしかない、という雄大な受容の物語を描き出している。》オビに添えられた小川洋子さんのキャッチコピー“雄大な受容の物語”ねぇ、そういえばそうなるだろう、指摘されるまでもなく。しかし、一方では厳しい風土での生活が、逃げることは許されないたたかいであることを、穏やかな口調で語りかけてくる。ここから伝わってくる感動は、純真無垢なもののように、ある意味わ...読者を感動させるということ~マクラウド「冬の犬」の愛おしさ
天空に境界線出現!この日3月22日のことはよく覚えている。あれれーと思ったからね(´?ω?)何だこりゃ、ヒコーキ雲じゃねえぞ。青空と雨雲の境界線が、まれにこんなふうに見えることがあるのだろう。この“空の異変”に気がついた人、ほかにもいたはず。2枚を結合してみたよ、とりあえず。空の異変
ある本屋をふらふらしていたら牧野富太郎のコーナーができ10種類あまりの本が平積みになっていた。「ん!?」わたしは座り込んでそれらを物色し、これ一冊だけ買ってきた。わが家にはTVがないので知らないがNHKの朝ドラでドラマ化されたらしい♪マイミクさんがつぶやいていたのがこれかあ。TVにはあいかわらず用はないけど、牧野富太郎には興味がある。あの驚くべき正確な細密画(*・д・)学問・・・のために捧げられた、美しい尊い絵だとおもう。わたしが手に入れたのは高知県立牧野植物園が監修したもの。絵には魂がこもっている。オホバウシバナは単なるツユクサとは違うのかしら´・ω・?ムムウ牧野式植物図
わが家の暴れん坊将軍は、スフィンクスでもあったのだ!ミニ・スフィンクス(゚o゚;知らなかったぜ。夏毛に変わりつつあり、いくらかスッキリした風貌になってきた。傷は治らないけど。わが家のスフィンクス
■ギッシング「ヘンリ・ライクロフトの私記」(平井正穂訳)岩波文庫1961年刊これまでの人生の中で巡りあうことができた自然の美しさについて、書物について、食についてそのほか思いつくまま春夏秋冬、四季折々思いを凝らし、ことばを研磨して、過不足のないすぐれたエッセイにまとめあげる。これは充実した自叙伝であり、ヘンリ・ライクロフトという名を借りたギッシングの回想録なのだ。ジョージ・ギッシングは(1857~1903年)19世紀イギリスの小説家である。《私が買うのは文学書、すなわち人間の魂の食物なのだ。》(60ページ)こういい放ったギッシングには、何のテレもないところがすごい!読みすすむにしたがって、わたしは沼地にずぶずぶ足をとられるように、この「ヘンリ・ライクロフトの私記」にハマり込んでいった。平井正穂(ひらいまさ...魂の食物をこよなく愛した男~「ヘンリ・ライクロフトの私記」が胸に沁みた
■木村榮一「ラテンアメリカ十大小説」岩波新書(2011年刊)古書店にあったので、何となく手に取った。いかにも新書らしく、平易なわかりやすい文章となっているためすらすらと読めてしまった。かなり物足りなかったけれどね(*^。^*)それまで読んでいた本、ギッシング「ヘンリ・ライクロフトの私記」を、あっというまに追い越した。「ヘンリ・ライクロフトの私記」は文字が小さいため、まあ何とか読んではいるが、老眼への負担が無視できないレベル。岩波のワイド版を手にいれればいいけど、蔦屋書店に問い合わせたとき「品切れです」とけんもほろろだった。「ヘンリ・ライクロフトの私記」については、読み了えてからレビューを書いておきたい。ポストイット、「」の目印、書き込みが少々あって、おまけに文字が小さいため、そういう意味でてこずっているの...未知の世界への旅のガイド~「ラテンアメリカ十大小説」を読む
こうして見ると、体に比べ、目と口がデカいぞ(゚д゚)グハハ。「ぼくに何か用でも?」という顔している。吸盤を備えた指もおもしろい。どこから見ても両生類じゃ。こんなのがわが家の敷地にいっぱいいるから除草剤手加減しないとね。アマガエルくんの顔!
アハハ、笑わせてもらったよ、きみ(^o^)お一人様限定の木の洞(うろ)とはよく見つけたね。しかもお衣装は保護色。でもねぇ、それで天敵の鳥たちすべてがごまかせるかい?それに、いつかは腹へるし、のこのこ出てきたところを食われたりする。手ごわいよ、だから天敵という。おっと、安保条約は必要ないだろうけどね(-ω-)アマガエルの住まい
一昨日久々に虹を見た。美しい半円形の完璧な虹(ˊᗜˋ*)降っていた雨があがり、雲間から急に日が差し込んできたのだ。とある駐車場で読書をしていた、いつものように。暑くなってきたぞとおもって、ふと振り返ったら虹♪半円形の全体を、一つの画面に収めることができなかったのが、返すがえすも残念。虹
ついに、ついに捉えました決定的シーン(゚ω、゚)これまで目撃したことはあったけど、撮影はもちろんはじめて!フロントガラス越し、3mほどの距離から。その瞬間は3秒ほど。残念ながら連写にはしてなかった。でも、演技を数回くり返してくれた。5月中に卵を産むだろう。チイチイパッパ♪わが家も賑やかになるにゃ。交尾するスズメ♪
loveloveナミテントウ♪回覧板を持っていく途中で、ひょいと目に止まった。テントウムシが次からつぎと発生する時季となったにゃ。はてさて、どんな紋様の奴が生まれてくるか。貼り付いていたのはザクロの木。好きなのかなあ、こんな棘のある木が。昆虫は雄より雌の方がわずかに大きいのが普通(^^)/loveloveナミテントウ♪
mixiに「働く自動車」というアルバムがあり、現在「働く自動車Part10」なので、ストックはずいぶんあります。今日はPart10のうちから10枚を択んでUPしたくなりました(*´ω`)わたしには愛着があるアルバムだけど、とにかく人気がないことで、際立っています。花や風景だと皆さん見てくれるのに、どーしてこんなに人気がないのか、ちょっと不思議。わたしはスポーツカーには関心がなく、働く自動車だからおもしろいとおもっているのです。だけど、共感して下さる方、いたって少ないようですねぇ。ほぼ100%がクルマの運転席からのスナップショット♪アクチュアルで社会性のある、“いま”の風景。以下9枚をUPします。トップにあげたのをふくめ、10枚。自家用車と違いいろいろな用途の自動車があり、必要があって、社会で活躍しています...人気のないアルバム「働く自動車」のこと
男の背中・・・だなあ(*^。^*)BOOKOFFに何を売りにきたのだろう。70代の終わりくらいかしら。背は高くピンと伸びているし、肩幅広いけど、哀愁のようなものがただよっている、ようにおいらには見える。「男の背中と女のお尻」といったのは田辺聖子さん♪鋭い観察力。男の背中
■シャーウッド・アンダーソン「ワインズバーグ、オハイオ」上岡伸雄訳(新潮文庫平成30年刊)アンダーソンといえば、「想像の共同体」で有名なベネディクト・アンダーソン(1936-2015)という学者もいるが、今日の話題は、そうではなく、小説家シャーウッド・アンダーソン(SherwoodAnderson,1876~1941年)を取り上げる。昔むかし、たしか橋本福夫訳で新潮文庫から出版されていたのを読んだ記憶がある。そのあと、講談社文芸文庫を手にいれ、長いあいだ寝かせておいた(;^ω^)ところがこのたび新潮文庫StarClassics(名作新訳コレクション)の一冊として蘇ってきたので、読んでみた。《マーク・トウェインとヘミングウェイをつなぐ、アメリカ文学を激変させた画期的名作を40年ぶりに新訳!発展から取り残され...グロテスクなものとしての人間たち~シャーウッド・アンダーソンの周辺
防風林代わりに植えたベニカナメの花が満開(^^♪米粒で小さな花火を作ったらこうなるだろう・・・とおもわせるような、わずかにクリームがかった白い花びらがとても繊細ですよね。ベニカナメの花が満開♪
うちの休耕田に咲いたジシバリの花。子ども時代はタンポポとよく間違えていました^ωヽ*花言葉は束縛、人知れぬ努力、いつもと変わらぬ心、忍耐だそうです。黄色い花は、周囲まで明るくしますよね。花が終わったら除草剤撒かないと。ジシバリの花
■アリステア・マクラウド「灰色の輝ける贈り物」中野恵津子訳(新潮クレストブック2002年刊)物語の大半が過去の話である。だから“哀惜の念”が、これらの短篇群を覆いつくしている。アリステア・マクラウドは、老齢になってから読むのにふさわしいといえる。背景となる時間の地層は、一世代ではなく、二世代、三世代、あるいはもっと分厚い幅の中に横たわっている。書かれている内容も、作者のスタイルも、ときおり息苦しくなるほどストイックで生真面目。そういう作風なのである。好きな人にはたまらない味を持っている。味は“滋味”ということばの方がふさわしいかもね(´Д`)たとえば、ブコウスキーのような小説家とは、対極にあるのだ。感情のうねりはゆったりしているが、ときに激しく岩頭を噛む。そのあたりの作者の呼吸が見どころというか、読みどこ...思慮深く、愛情深く~「灰色の輝ける贈り物」にしびれる
■川田順造「マグレブ紀行」中公新書(1971年刊)川田順造(1936年~)さんという文化人類学者を知っているという人が、世間にどのくらいいるのだろう。調べてみると、2021年に文化勲章を授与されている。しかし、一般的には知名度は低い方だろう。うん、聞いたことある・・・とはいえ、おそらくはレヴィ=ストロース「悲しき熱帯」の訳者としての名ではないか。Wikipediaで検索すると、驚くほどたくさんの著書がならんでいて、大きな仕事をしてきたことがわかる。《マグレブはアラビア語で「日の沈む国」を意味し、モロッコを中心に、ジブラルタル海峡を挾んでスペインと向いあったアフリカの一角である。ここはオリエント、オクシデント、アフリカの接点であり、また十五世紀に始まる、旧世界と新大陸との再会を準備した所でもある。本書は、ア...日の沈む国への旅~「マグレブ紀行」を読む
■村上春樹&柴田元幸「翻訳夜話2サリンジャー戦記」文春新書平成15年刊「ライムギ畑でつかまえて」は、野崎孝さんの訳で18~9年ほど昔に読んだことを、よく覚えている。友人にすすめられたのだ。しかし、読めば読むほど腹が立ってきて、結局60ページあたりで、投げ出してしまった。村上春樹訳の「キャッチャー・イン・ザ・ライ」はまだ刊行されていなかったとおもう。「ふざけるな!何を戯言いっているんだ」「金持ちのわがままなお坊ちゃまの独り言。それ以外の何ものでもねえ」ひと口にいえば、そういったことに尽きる(T_T)俗にいう中二病といったらいいのか、鬱屈した自分自身の思春期と、どーしても比較してしまう。親の金で高校だか大学だかにいかせてもらいながら、何ほざいているんだ・・・と腹が立ったのだ。そういう読者、わたしのほかにたくさ...PTSD(シェル・ショック)に苦しんだ作家サリンジャー~対談「サリンジャー戦記」を読む