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二草庵摘録 https://blog.goo.ne.jp/nikonhp

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップ

三毛ネコ
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2015/05/15

  • グロテスクなものとしての人間たち ~シャーウッド・アンダーソンの周辺

    ■シャーウッド・アンダーソン「ワインズバーグ、オハイオ」上岡伸雄訳(新潮文庫平成30年刊)アンダーソンといえば、「想像の共同体」で有名なベネディクト・アンダーソン(1936-2015)という学者もいるが、今日の話題は、そうではなく、小説家シャーウッド・アンダーソン(SherwoodAnderson,1876~1941年)を取り上げる。昔むかし、たしか橋本福夫訳で新潮文庫から出版されていたのを読んだ記憶がある。そのあと、講談社文芸文庫を手にいれ、長いあいだ寝かせておいた(;^ω^)ところがこのたび新潮文庫StarClassics(名作新訳コレクション)の一冊として蘇ってきたので、読んでみた。《マーク・トウェインとヘミングウェイをつなぐ、アメリカ文学を激変させた画期的名作を40年ぶりに新訳!発展から取り残され...グロテスクなものとしての人間たち~シャーウッド・アンダーソンの周辺

  • ベニカナメの花が満開♪

    防風林代わりに植えたベニカナメの花が満開(^^♪米粒で小さな花火を作ったらこうなるだろう・・・とおもわせるような、わずかにクリームがかった白い花びらがとても繊細ですよね。ベニカナメの花が満開♪

  • ジシバリの花

    うちの休耕田に咲いたジシバリの花。子ども時代はタンポポとよく間違えていました^ωヽ*花言葉は束縛、人知れぬ努力、いつもと変わらぬ心、忍耐だそうです。黄色い花は、周囲まで明るくしますよね。花が終わったら除草剤撒かないと。ジシバリの花

  • 思慮深く、愛情深く ~「灰色の輝ける贈り物」にしびれる

    ■アリステア・マクラウド「灰色の輝ける贈り物」中野恵津子訳(新潮クレストブック2002年刊)物語の大半が過去の話である。だから“哀惜の念”が、これらの短篇群を覆いつくしている。アリステア・マクラウドは、老齢になってから読むのにふさわしいといえる。背景となる時間の地層は、一世代ではなく、二世代、三世代、あるいはもっと分厚い幅の中に横たわっている。書かれている内容も、作者のスタイルも、ときおり息苦しくなるほどストイックで生真面目。そういう作風なのである。好きな人にはたまらない味を持っている。味は“滋味”ということばの方がふさわしいかもね(´Д`)たとえば、ブコウスキーのような小説家とは、対極にあるのだ。感情のうねりはゆったりしているが、ときに激しく岩頭を噛む。そのあたりの作者の呼吸が見どころというか、読みどこ...思慮深く、愛情深く~「灰色の輝ける贈り物」にしびれる

  • 日の沈む国への旅 ~「マグレブ紀行」を読む

    ■川田順造「マグレブ紀行」中公新書(1971年刊)川田順造(1936年~)さんという文化人類学者を知っているという人が、世間にどのくらいいるのだろう。調べてみると、2021年に文化勲章を授与されている。しかし、一般的には知名度は低い方だろう。うん、聞いたことある・・・とはいえ、おそらくはレヴィ=ストロース「悲しき熱帯」の訳者としての名ではないか。Wikipediaで検索すると、驚くほどたくさんの著書がならんでいて、大きな仕事をしてきたことがわかる。《マグレブはアラビア語で「日の沈む国」を意味し、モロッコを中心に、ジブラルタル海峡を挾んでスペインと向いあったアフリカの一角である。ここはオリエント、オクシデント、アフリカの接点であり、また十五世紀に始まる、旧世界と新大陸との再会を準備した所でもある。本書は、ア...日の沈む国への旅~「マグレブ紀行」を読む

  • PTSD(シェル・ショック)に苦しんだ作家サリンジャー ~対談「サリンジャー戦記」を読む

    ■村上春樹&柴田元幸「翻訳夜話2サリンジャー戦記」文春新書平成15年刊「ライムギ畑でつかまえて」は、野崎孝さんの訳で18~9年ほど昔に読んだことを、よく覚えている。友人にすすめられたのだ。しかし、読めば読むほど腹が立ってきて、結局60ページあたりで、投げ出してしまった。村上春樹訳の「キャッチャー・イン・ザ・ライ」はまだ刊行されていなかったとおもう。「ふざけるな!何を戯言いっているんだ」「金持ちのわがままなお坊ちゃまの独り言。それ以外の何ものでもねえ」ひと口にいえば、そういったことに尽きる(T_T)俗にいう中二病といったらいいのか、鬱屈した自分自身の思春期と、どーしても比較してしまう。親の金で高校だか大学だかにいかせてもらいながら、何ほざいているんだ・・・と腹が立ったのだ。そういう読者、わたしのほかにたくさ...PTSD(シェル・ショック)に苦しんだ作家サリンジャー~対談「サリンジャー戦記」を読む

  • モズの早贄

    子どものころ見たことがあった気がする。でも撮影ははじめて!モズの早贄(はやにえ)。残酷シーンといえば残酷だけど、これはまあ習性ですからねぇ(*・д・)デジタルズーム域なので、画質よくないです。モズの早贄

  • 運動員さん ~県議選

    コンビニでトイレ休憩&お弁当。県議会選挙がはじまったのでにぎやか。群馬あたりは無風選挙区だと思ったけど、そうでもないにゃ(゚Д゚;)すれ違いざま、女性運動員に、めいっぱい手を振られましたよん(゚Д゚;)どうも自民党議員みたいだった。いくか県議選・・・いかないだろうなあ(*´σー`)運動員さん~県議選

  • カバンの看板

    昭和のにおいがぷんぷんしている。「おおー、カバンの専門店♪」こんなお店があったんだねぇ、ほとんど廃墟だけど。しばらく前には「帽子の専門店」なんていうのに立ち寄り、学生帽を頂戴したことがあった。なごやかなおばあちゃんが店番をしていた。絵ばかりでなく、ロゴのすべてが古めかしくてステキやなあ^ωヽ*カバンの看板

  • 偶然桜子さんにお会いした♪

    ラッキーなことに桜子さんにお会いできた(^^♪何年か続けて撮影している白いサクラ(オオシマザクラかしら?)が満開だったので、そばへ寄っていったら、おばあちゃんと一緒にこの子がいた。「この木はこの孫の誕生木なんですよ!」そうか、まさに桜子さんではありませんか。背が高くすらりとして抜群のプロポーション(^^)/ついモデル扱いしてしまったけれど、そのおばあちゃんこそ、わたしが長年お会いしたかった方でした。小さいながらよく手入れがいき届いた田んぼの中の美しいガーデン。家からクルマなら3~4分。四季折々、いろいろな花が植えられています。偶然桜子さんにお会いした♪

  • 水路ぎわのスミレ

    昨日散歩していたら、東の水路のほとりに、今年もスミレが咲いていた。足許でさわやかな春の微風にゆれている。小さなちいさな、ちょっと目立たない紫の花。この花が咲くと、わが家にも春がやってきた・・・ということだろう。ああ、草むしりのシーズンがはじまるよん(^^;;)だれか手伝って!水路ぎわのスミレ

  • 自転車に乗る人たち ~街角スナップの10枚+1

    ずいぶん長いあいだphotoをメインに据えた記事を書かなかった。さきごろmixiのアルバムを見直していたら、自転車に乗る人たちがいろいろと写っていることに気がついた´・ω・「おやおや、こんなに撮っていたのか」さほど意識して撮ってはいなかった。mixiのアルバムに「フラグメント」というシリーズがあり、収録してあるのは、すべてクルマの運転席から撮影したスナップ。もちろん停車中に撮影している。そこからランダムに選び出して掲載することにする。画質が極端に悪いのがあるが、まあまあのものからセレクト(^^♪一枚一枚にコメントを付したい気がしないではないが、やめておこう。合計10枚+1をUPする。本人は一応街角スナップのつもりなので、動きの大きいphotoが多くなった。フォトグラファーは、写真のうしろに姿を潜めていれば...自転車に乗る人たち~街角スナップの10枚+1

  • 野菜汁のたのしみはそれが熱いこと ~「イワン・デニーソヴィチの一日」を読む

    ■ソルジェニーツィン「イワン・デニーソヴィチの一日」木村浩訳新潮文庫(昭和38年刊)ロシア文学に少しでも関心があれば、この名高い小説を知らないという人はいないと思うけれど、一応BOOKデータベースを引用しておこう。《午前五時、いつものように、起床の鐘が鳴った。ラーゲル本部に吊してあるレールをハンマーで叩くのだ――。ソ連崩壊まで国外に追放されていた現代ロシア文学を代表する作家が、自らが体験した強制収容所での生活を描く。》《1962年の暮、全世界は驚きと感動でこの小説に目をみはった。のちにノーベル文学賞を受賞する作者は中学校の田舎教師であったが、その文学的完成度はもちろん、ソ連社会の現実を深く認識させるものであったからだ。スターリン暗黒時代の悲惨きわまる強制収容所の一日をリアルに、時には温もりをこめて描き、酷...野菜汁のたのしみはそれが熱いこと~「イワン・デニーソヴィチの一日」を読む

  • ジャック・ロンドンの2冊

    ここ数日ジャック・ロンドンにハマりかけ。昨日この2冊を新刊で買ってきた^ωヽ*ロンドンといえば「野性の呼び声」「どん底の人びと」しか持っていなかった。短編1作、そしてルポルタージュの「どん底・・・」は読んでいる。このところ“つまみ食い”ばかりが多くて、書評が書けない。足を地につけないとねぇ。ジャック・ロンドンの2冊

  • シルエット写真

    写真は引き算とはよくいわれるけど、これじゃ単に“無内容”かなあ´・ω・?えーと、たしか鳥さんにつつかれたあとのザクロの木・・・だったと思う。強引にいえば、水墨画(笑)。シルエット写真

  • 「MONKEY」2冊を買う

    日本は翻訳大国なんだなあ。近ごろ海外文学にばかりへばりついているから、そのことを痛感する(´Д`)娘はアメリカで生活しているってのに、おいらは英語もまるでダメ。今日は、古書店に柴田元幸責任編集「MONKEY」があったので、買ってきた、ムフフおもしろい♪すでに何冊か持ってはいるが。「復刊してほしい翻訳小説」を、柴田さんが50編、村上春樹さんが50編選んでリストを掲げ、そして対談している。「MONKEY」はいかにもマガジンらしいマガジンだし、翻訳大国ならではの雑誌といえるんだろうなあ。版元のスイッチ・パブリッシングは「Coyot」も出しているぞ。「MONKEY」2冊を買う

  • 過激かつ非情な“ぼくら”の物語 ~アゴタ・クリストフ「悪童日記」を読む

    (表紙がかわって値上がりしたけど、中身はまったく違わない)■アゴタ・クリストフ「悪童日記」堀茂樹訳ハヤカワepi文庫2001年刊(原本は1986年パリ)友人から感想を聞いたことがあったので、驚きはなかったが、衝撃がなかったといえば嘘になる。しかし、読み了えたいまでも、作者の“位置”というのがよくわからない。行方不明の作者を探す小説なのであろうか?これまで読んだ、どんな作品とも似ていない。まったくユニークで、肉食動物のような非情な目が小説の背後に光っている。62編の短章から成り立ち、本文のみ273ページはノンストップですらすらと読める。訳者堀茂樹さんの巻末の解説はまことにいきとどいた優れもので、多くのことを教えていただいた。日本語の「悪童日記」は堀さんの命名のようで、直訳では「大きなノートブック」の意味だそ...過激かつ非情な“ぼくら”の物語~アゴタ・クリストフ「悪童日記」を読む

  • 早春のウォーキング

    お父さんをつれて黒い犬が三頭散歩している。何ていう名の犬だろう(´?ω?)去年の夏ごろから、四頭だったのが一頭減って四頭になったのだ。夕方になると、飼い主をつれた犬たちが、農道を歩いている。ウォーキングというのは、本来犬たちの習性なのだろう。早春の日差しをあびて気持ちよさそうだにゃ。早春のウォーキング

  • 朽ち木が発する燐光のようなもの ~ホーソーン「緋文字」を読む

    (ポストイットをやたら挟んだ光文社古典新訳文庫版)■ホーソーン「緋文字」小川高義訳光文社古典新訳文庫2013年刊たいへん評価のむずかしい小説である。四苦八苦しながら、一か月ばかりかけて、ようやく読み了えることができた。以前に、二回ほど挫折している。今回も10ページあたりで、挫折しかけたので、冒頭の「税関」を後回しにし、ストーリーが始動する第一章「獄舎の扉」から読みはじめた。初心者にはそれが正解かもね(;^ω^)なぜ評価がむずかしいのかというと、韜晦につぐ韜晦、作者の“本音”がどこにあるのかわからなくなってしまうから。イライラさせられる。今回も、「もういいや、やめてしまおう」と、3~4回は思った。キリスト教の教義問答に類するものが、延々と展開される。しかも舞台がニューイングランドのため、厳格な教えで知られる...朽ち木が発する燐光のようなもの~ホーソーン「緋文字」を読む

  • 賢いフクロウ

    新しいプロフィール写真に設定したふくろうの置物。母屋の玄関先、下駄箱の上にあったもので、井伏さんのドリトル先生シリーズでは「フクロ」と表記される。しかも古めかしい分厚い本の上に鎮座し、かたわらにはペンがある。その横に庭からもいだばかりのミカンを置いてパチリ(;^ω^)いまのおいらより2倍は賢いかもね。賢いフクロウ

  • アリステア・マクラウドはご存じですか

    定年退職したらゆとりをもって、ゆっくり読もうと思っていた(^^♪だけどほかの何冊かの本とともに、忘れていたアリステア・マクラウドの2冊。「灰色の輝ける贈り物」と「冬の犬」。どちらにも8編の短編が収めてある。キャッチコピー「完璧な宝石のような短編小説」だってさ。3編だけは読んでいる。驚くほど寡作なカナダの作家で、主要舞台はケープ・ブレトン島。これはアンの島、プリンスエドワードの東に隣接している、辺境そのもののような小さな島。先祖がスコットランドからやってきたのだ。この本の冒頭に周辺図が掲載されている(。-ω-)アリステア・マクラウドはご存じですか

  • 詩人清岡卓行の「アカシヤの大連」(講談社)を買う

    詩人清岡卓行を知っている人、少ないだろうなあ。小説「アカシヤの大連」で芥川賞もとっている(´Д`)長期在庫のため、100円の棚に移されていたので、即Pic-upした。単行本では読んでいるのだけど、収録作が違っていた。デビュー作「氷った焔」の中などに5~6編素晴らしい詩が眠っている(-ω-)詩人清岡卓行の「アカシヤの大連」(講談社)を買う

  • 負けたボクサー

    タハハ、ひでえ顔してるなあ(ノω`*)負けたボクサーみてえだぜ。どこでどんなやつと喧嘩したのか!?っちの顔まで痛くなりそうだけど、医者にはかけない。発情期はそろそろ終わっていいはずだけどなあ。負けたボクサー

  • O・ヘンリーとサキと ~短編小説の愉楽

    今回のレビューは評価なし。なぜかというと、まだ読み了えていない本についての記事となるからだ。O・ヘンリーといえば、アメリカンショートストリーの代表的書き手。一方のサキは、イギリス文学であるが、同じく短編小説で卓越した作品を多く遺した小説家。O・ヘンリー:1862~1910年サキ:1870~1916年サキは8年遅れて生まれているが、現代と違って、ジャーナリズムはたいして発達していなかったし、ネットなどありえない時代なので、影響関係はなかったと思われる。むしろというか、むろんというか、モーパッサン(1850~1897年)は知っていただろう。“オチ”のある切れ味のよい短編を書いて、いまでも比較的よく読まれている。チェーホフ:1860~1904年モーム:1874~1965年この二人も、短編の名手として世界的な名声...O・ヘンリーとサキと~短編小説の愉楽

  • ウォーキングの3月

    3月に入り、気温差が大きくなってきました。失礼ながら、このおばちゃん腰に上着を巻き付けてウォーキング(*^。^*)気合がはいっとるなあ。ウエストポーチにはペットボトルも。1日何万歩歩くと決めているんでしょうねぇ。ウォーキングの3月

  • けん太ネズミを食う

    ウギャギャー、ネズミを食っていやがる(゚o゚;しかも玄関さきで。「おいらは猫なんだぜ!知ってたとは思うけど」とでもいいたいのか、けん太?けん太ネズミを食う

  • バイク野郎

    バイクカッコいいけど、脚も長いなあ(゚Д゚;)世代が違うんだねぇ。道路の向こうを歩いているのは、イスラム教徒のようだけど、インドネシア人かもしれないね。バイク野郎

  • 社会の底辺を見据えるスタインベックのまなざし 「ハツカネズミと人間」を読む

    ■スタインベック「ハツカネズミと人間」大浦暁生訳新潮文庫(平成6年刊)本書「ハツカネズミと人間」は、スタインベックの最高傑作といえるのではないか。アマゾンのBOOKデータベースでも「永遠の名作」と紹介している。《一軒の小さな家と農場を持ち、土地のくれるいちばんいいものを食い、ウサギを飼って静かに暮らす――。からだも知恵も対照的なのっぽのレニーとちびのジョージ。渡り鳥のような二人の労働者の、ささやかな夢。カリフォルニアの農場を転々として働く男たちの友情、たくましい生命力、そして苛酷な現実と悲劇を、温かいヒューマニズムの眼差しで描いたスタインベックの永遠の名作。》BOOKデータベース新潮文庫の現行版で166ページ、とても薄っぺらな本である。しか~し、中身は濃いですぞ、秀作です。じつは新潮社の「スタインベック短...社会の底辺を見据えるスタインベックのまなざし「ハツカネズミと人間」を読む

  • 中原中也の原稿発見

    「朝の歌」の原稿全文が発見されたという、中原中也ファンにとってはBigなニュースが、数日前の朝日新聞に三段抜きで掲載されていた。朝日だけでなく、Netで検索すると、各社競うように大きく扱われている。中也が自分の“鉱脈”を掘り当てた、最初期の作品。はじめて接したときの驚きをわたしも覚えている!大事な出会いであった。中学3年生のわたしのとっても。寝起きしていた「あの部屋」と、あの天井のこと、うん覚えているよ、半世紀も経つっていうのにね(*´ω`)中原中也の原稿発見

  • 情熱の国スペインの個性 ~「物語 スペインの歴史」を読む

    ■岩根圀和(いわねくにかず)「物語スペインの歴史海洋帝国の黄金時代」中公新書(2002年刊)そもそもレコンキスタとはなにか!?問題はそこからはじまる。レコンキスタとはすなわち・・・《複数のキリスト教国家によるイベリア半島の再征服活動の総称である。ウマイヤ朝による西ゴート王国の征服とそれに続くアストゥリアス王国の建国から始まり、1492年のグラナダ陥落によるナスル朝滅亡で終わる[要出典]。レコンキスタはスペイン語で「再征服」(re=再び、conquista=征服すること)を意味する》(Wikipedia)のである。つぎに目次を引用してみよう。まえがき1.スペイン・イスラムの誕生2.国土回復運動3.レパント海戦4.捕虜となったセルバンテス5.スペイン無敵艦隊終章現代のスペイン本書「物語スペインの歴史」を手に取...情熱の国スペインの個性~「物語スペインの歴史」を読む

  • 雪の日のムクドリ

    いやはや、お寒いですなあ。ちょくちょく利用さしてもろうとる木が伐られてしまったので、仲間が新しい塒を探しにいっとる→なかなか見つからんようだなあ、ふううん。とんだ大雪になってきたものじゃのう(ノω`*)ブルブルわが家の階段室から。雪の日のムクドリ

  • アメリカ文学の“精髄” ~「老人と海」「赤い小馬」を読む

    ■ヘミングウェイ「老人と海」福田恆存訳(新潮文庫昭和41年刊)以前に読んでいるので、再読である。一日か二日で読み切れる中編小説をふと読んでみたくなった。「ドン・キホーテ」「戦争と平和」「人間のしがらみ」(「人間の絆」)などの大作を、最近買い直したのだけれど、どうも勇気がわいてこない。二週間、三週間・・・あるいはそれ以上の時間をかけて読んでやろうというのは、ある種の決心が必要(´Д`)しかし、短編や中編ならばそういった配慮はいらないので、思いついたとき、すらすらっと読み了えることができる。現行版は高見浩訳なので、福田恆存訳は旧版に属する。プロットはいたって単純明快なので、ご存じの方が多いのではないか?でもねぇ、サンチャゴが大魚と格闘するシーンが延々と続くあたりで、少々中だるみというか、くり返しがふえてくる。...アメリカ文学の“精髄”~「老人と海」「赤い小馬」を読む

  • たぐいない愉悦の夢に酔う ~素晴らしき「アルハンブラ物語」その2

    上巻:20章367ページ(地図をのぞく)下巻:20章418ページ(見取図・解説をのぞく)そうして、その中に、マクミラン版から採用したジョーゼフ・ペネルの繊細な挿絵が、42枚挿入されている。これが読者の夢想をかきたてる。ジャンル的にいって、ノベルとロマンの卓絶のコラボレーションである。岩波文庫のメニューに、こういう傑作がうもれていることを、なぜ声を大にして称えないのか?光文社古典新訳文庫は、齊藤昇訳で本書がラインナップされているが、挿絵や地図がないのが痛恨の極み・・・である(結局買ってしまったけど)。解説で平沼孝之さんは、「一つには、伝説収集家の旅の記録である。」と、はっきり述べておられる。《「アルハンブラ物語」は、その総体が「伝説収集の旅人の物語になっている》(解説435ページ)何しろ、アーヴィングはおよ...たぐいない愉悦の夢に酔う~素晴らしき「アルハンブラ物語」その2

  • たぐいない愉悦の夢に酔う ~素晴らしき「アルハンブラ物語」 その1

    ■W・アーヴィング「アルハンブラ物語」平沼孝之訳(岩波文庫)上巻下巻(1997年刊原本は1851年刊)W・アーヴィングの本を読むのは、はじめての経験であった。深いふかいため息とともに、わたしは岩波文庫の上下2巻を読み了えた。惜しみおしみ、後ろ髪を引かれながら。そう・・・ほんとうにため息ものの素晴らしい作品であった。これまでたくさんの本を読んできたけれど、これほどのブリリアントな印象を与えてくれる著作には、めったにおめにかかれない(^o^)ばかのひとつ覚えのように、素晴らしい、素晴らしい・・・と心の奥底で連発していた。《何もかもが夢の素材でできている、と読者の皆さんは思われるかもしれないが、ひとつの生を素材とする、たぐいない愉悦の夢のひとつは、こうして終わりを告げたのである。》本書下巻406ページ、最後のこ...たぐいない愉悦の夢に酔う~素晴らしき「アルハンブラ物語」その1

  • 古い本のこと

    その昔、本というのは偉かったのです。本というより、書物あるいは書籍と称するべきか(´・ω・)?昔といまの境目がいつごろなのかは難しい問題ですけど。上はメリメ全集(河出書房新社)の第1巻、下はゴオゴリ全集(ナウカ書房)第1巻「ディカーニカ近郊夜話」、平井肇訳で1934年の刊行。やや傷みがあるものの、背表紙は革張りです。どちらも古書店で500円。この当時は函入りというのが多かった。本が偉かったのだし、われわれの先輩方はその本を、一生ものとして大事にしたのですねぇ(-ω-)お亡くなりになった方のご遺族が処分したものでしょう。近ごろは電子書籍が大流行りしているようですにゃ。古い本のこと

  • トルストイの3冊

    このところ海外文学の波が押し寄せている。セルバンテス&トルストイ。蔵書の山を引っ掻き回していたら、トルストイの3冊が出てきた。岩波文庫で持っていたんですね、忘れていたけど。そして重くて大きい新潮世界文学の第16巻。読みたいのは、セワストーポリ3部作とコサック。新潮は工藤精一郎の訳です♪岩波のものは中村白葉訳で若いころ読んだ。旧漢字、旧仮名、文字小さめ。いま読むのは少々きついなあ(´Д`)かといって新潮世界文学の方は、とても片手で持って読めるサイズではない。はてさて、どうしたものか?戦争文学が気になるのですよね。ウクライナ戦役をYouTubeで閲覧しているせいだろうけど。トルストイは下級将校として出征していて、その体験がリアルに描かれている(;^ω^)トルストイの3冊

  • この冬の寒さ(;^ω^)

    この冬は、日本列島は厳しい寒さに包囲されている。わが家では洗面所の水栓が凍結し、浴室のシャワーがやられた(;^ω^)バルブを閉めてあるからいいけど、温度調節レバーから水が漏れてしまう。金具を交換しないとダメだなあ。この一枚は裏に出て撮ったもの。ドラマチックな雲、そして金星らしき星も写っている。この冬の寒さ(;^ω^)

  • 飛び立ったムクドリたち

    うちの田んぼの一隅、驚くような野鳥の群れ。草の実を漁っていた。クルマの窓を開けた瞬間、一斉に飛び立ったので、慌ててシャッターを押した水際ショット(゚o゚;眼のふちが白っぽいので、ムクドリに間違いないでしょうねぇ。飛び立ったムクドリたち

  • モーム「世界の十大小説」とスティーヴンソン「ジキルとハイド」をめぐって

    たくさんの本が、家じゅうのあちこちに置いてある。それらをどういう順に読んでゆくのか、いつも悩ましい選択でありんす(^O^)ニャハハはてさて、何から書いたらいいものか?岩波は西暦、新潮は和暦を採用しているので、そのまま写した。日本の場合、あいかわらずこのふたつの様式が混在しているから、とてもわずらわしいことがある。■W・Sモーム「世界の十大小説」岩波文庫上・下巻(西川正身訳)1997年刊この本を読むのは、二度目か三度目。わたしの読書の方向性を決定した著作のひとつである。ミーハーなので、舐めるようにして目で拾ってゆく。おもしろい、ほんとうにおもしろい。<上巻>ヘンリー・フィールディングと「トム・ジョーンズ」ジェイン・オースティンと「高慢と偏見」スタンダールと「赤と黒」バルザックと「ゴリオ爺さん」チャールズ・デ...モーム「世界の十大小説」とスティーヴンソン「ジキルとハイド」をめぐって

  • ガビチョウとサザンカ

    ようやく撮れたガビチョウ(画眉鳥)、カオグロとカオジロがいるけど、これはカオジロ(^^♪どちらも外来種だ。やってきているのはわかっていた、年中鳴き声が聞こえたしね。大型のミカンと、盛りをすぎたサザンカ。冬ですね(*´∪`*)税金の申告二種類が迫ってきたなあ。※目一杯トリミングしているから画質悪~~い。ガビチョウとサザンカ

  • 「エドガー・アラン・ポー スペシャル」 その他の書評

    ■「物語ウクライナの歴史ヨーロッパ最後の大国」黒川裕次(中公新書2002年刊)パソコンではしばらくログインしなかった。スマホではどんな方がどのようなコメントをつけてくれたのがわからない。要するにモチベーションが低下しているのですね(;^ω^)冬の寒さも原因だけど。中公新書の世界の歴史物語シリーズは、イギリス、フランス等、これまでも3~4冊は読んでいる。わたしのような素人が読むには、うってつけのシリーズだとおもっている。「物語チェコの歴史」もスタンバイしてある。すべて国別となっているため、大きすぎる網で一網打尽にすることが多い世界の歴史ものの中では、素人が要点を絞り込むのが容易なのですね。ウクライナは、ロシア史の一部として書かれることが多く、わたしもそのようにかんがえていた。それが誤りであることを、本書は諄...「エドガー・アラン・ポースペシャル」その他の書評

  • 謹賀新年2023

    旧年中はお世話になりありがとうございました、本年もどうぞよろしく♪写真は2023年母屋の玄関です。謹賀新年2023

  • ことばの海を渡りきる ~コンラッド「闇の奥」その他2篇のレビュー

    (ご近所の竹材店では、松飾の制作もいよいよ終盤戦)■佐藤さとる「豆つぶほどの小さないぬ」コロボックル物語2(講談社青い鳥文庫1980年刊)コロボックル物語2とあるから「だれも知らない小さな国」の続編だということは、読まなくてもわかる。佐藤さとるさんが、どんな設定で物語をすすめてゆくのか関心があった。続編といより、数年後(6-7年後か)の後日談。一番のポイントは、クリノヒコというコロボックルを語り手に据えたことである。前回大活躍したヒイラギのヒコをはじめ、クリノヒコ、ツバキノヒコ、エノキノヒコ、スギノヒコ、ヤナギノヒコなど、いろいろな若いコロボックルが登場。クルミノヒメだけは、生意気でふざけているのかまじめなのかわからない女の子である。大勢が集まって試行錯誤しながら、コロボックル通信社を立ち上げることがメイ...ことばの海を渡りきる~コンラッド「闇の奥」その他2篇のレビュー

  • 空の表情

    空は千変万化する。どんより一日中曇っていることもあるけど、変化の激しい日は、ず~っと見上げていても飽きない(*^。^*)空のことを虚空といったのはだれだ!雲の観察だけじゃない愉しみがたくさんあ~る、のじゃ♪空の表情

  • アーノンクール「オーボエとヴァイオリンのための協奏曲」を聴く

    このあいだブックオフを散歩していたときアーノンクールの古いCDを衝動買いしてしまった。CDを買うのは何年ぶりだろう(^^?)バッハのヴァイオリン協奏曲全6曲の中に「オーボエとヴァイオリンのための協奏曲」があった。“復元盤”とあるので、何のことかしらと思いつつ聴きはじめたら、これがすばらしい♪ウィーン・コンツェントゥスム・ジクスの演奏で、第一ヴァイオリンは奥さんのアリス。オーボエ(ユルク・シェフトライン)がこんなに表情豊かだったことを再認識させてもらった。アーノンクールつい数年前に亡くなったと思っていたけど、2016年なんですね。ブラームス、ブルックナーではいささか落胆し、アーノンクールからは遠ざかっていた。今年はなぜかバッハ浸り。しかし、久しぶりに聴き惚れましたなあ(^^♪アーノンクール「オーボエとヴァイオリンのための協奏曲」を聴く

  • 「二十世紀を読む」丸谷才一・山崎正和(中公文庫)1999年刊レビュー

    何だかんだといって、わたしは対談集が好き^ωヽ*あとがきで丸谷才一さんが述べておられるように、バーかレストランか料亭かどこかで、飲み食いしながら語りあっているのである。くだけた調子になったり、談論風発、思いがけない発言が飛び出したりする。本書は雑誌「中央公論」、1995年に行われた6回の対談を編集したものである。丸谷さんも山崎正和さんも、よくしゃべる、しゃべる。なにしろ、こういった誌上対談を百回も行っているのだそうである。「日本史を読む」(中公文庫)というのがあった。それに「日本の町」(ちくま文庫)があった。手許にはあるが、いずれも未読なので、これからのお愉しみ(´◡`)インテリといった場合、日本人ではこのお二人を思いうかべる。とにかく博覧強記、自由闊達、普通の大学教授など、足許にもおよばないだろう。文春...「二十世紀を読む」丸谷才一・山崎正和(中公文庫)1999年刊レビュー

  • ラッピングトラック

    移動スーパー「とくし丸」だってさ(ˊᗜˋ*)どんな人が運転しているんだろう。野菜のイラストが彩りゆたかだねぇ。とくしって「徳志」かなあ、それとも「特使」!?ここはお蕎麦屋さんの駐車場。ラッピングトラック

  • 長いあいだの懸案だった本を読む ~佐藤さとる「だれも知らない小さな国」をめぐって

    ■佐藤さとる「だれも知らない小さな国」講談社文庫2010年刊(改定版)何年前からだろう、10年、いや20年、いやいやそれ以上たつんじゃないかしら。この「だれも知らない小さな国」を読みたいと思いはじめて。「だれも知らない小さな国」はこれまでも買って手許にあるはずだけど、旧版はいまからかんがえると活字が小さくて、読む気にならない。出版社は文字を大きくするたびに改版し、価格をあげてゆく↑そうやって価格にみあった本の“価値”を維持しようと躍起なのだろう。というわけで、ドリトル先生シリーズを読みすすめながら、講談社の3種類の「だれも知らない小さな国」を買いなおした(^^;;)単行本(オリジナル)講談社青い鳥文庫講談社文庫日本のものをどれからどう読んでゆくか、暇人のわたくしめは頭を悩ませていた。何がいいって、挿絵なの...長いあいだの懸案だった本を読む~佐藤さとる「だれも知らない小さな国」をめぐって

  • ドリトル先生シリーズを全作品読了する ~岩波少年文庫の12作ほか

    このところレビューのUPが億劫になっている。モチベーションが下がっているのだ。mixiでいえば“マイミクさん”をふやす努力をしたり、gooのブログも相互リンクをやったりした方がいいのかもね(現在は相互リンク0)。さもないと、このままFade-outもありうる(´・ω・)?そのときがいずれやってくるけど、遅かれ早かれ。それはともかく、本3冊の簡単なレビュー(印象記)を、飽きもせず書いておくこととする。■ヒュー・ロフティング「ドリトル先生のたのしい家」岩波少年文庫(井伏鱒二訳)1979年刊これが最後の1冊である。もう岩波少年文庫のシリーズは読むことができない。全12作(13冊)を営々と読んできた。もちろんおもしろかったから読んでいる時間は、普段より奥行きを増していた・・・とおもう。短篇が8篇収録されているが、...ドリトル先生シリーズを全作品読了する~岩波少年文庫の12作ほか

  • 「やわらかな生命」と「フォッサマグナ」を読む

    福岡伸一さんの「やわらかな生命」(文春文庫)と、藤岡換太郎さんの「フォッサマグナ日本列島を分断する巨大地溝の正体」(講談社ブルーバックス)を読了。福岡さんの本はとてもおもしろかった(^^♪第一章「日常と生命」第二章「野生と生命」など福岡節がしばしば炸裂、第四章、第五章もじんわりと著者の持ち味がつたわってくる。先端科学(生物学的な)が好きな人にはたまらない一冊である。一方藤岡さんの本は、興味深い仮説ではあるが、あっちでもこっちでも専門用語の不統一に悩まされた(-ω-)わたし自身、フォッサマグナの住人なので、他人事ではないと考えているのだけどね。何だか煙に巻かれたような気分。「やわらかな生命」と「フォッサマグナ」を読む

  • 人懐こいけん太

    おいらも仲間入りしていいかな!?ちゃっかりお客さんの膝に上がり込んだけん太。二人目の孫みお(澪)をつれて、娘夫婦がハワイから一時帰国したのです。このときとばかりカメラマンはバシバシと撮影(ただし当分非公開)。このところ鳩だの金魚だのにワルさばかりしている猫がしおらしいこと(゚o゚;タハハこんなに人懐こい猫ははじめて飼ったなあ。人懐こいけん太

  • シリーズの最高傑作 ~スリル満点、ピピネラのすばらしき半生

    ■「ドリトル先生と緑のカナリア」ヒュー・ロフティング(井伏鱒二訳)岩波少年文庫1979年刊これはわたし的には、シリーズ最高の傑作と高く評価しておく。遺作を3番目の妻ジョセフィンとその妹オルガ・マイクルが補筆して、1950年に刊行された作品で、岩波少年文庫の現行版では385ページとなる(ヒュー・ロフティングは47年に死去)。粗忽窮まりないが、わたしはごく最近まで雌のオウム、ポリネシアと雌のカナリア、ピピネラを混同していた。雌のオウム、ポリネシアは「ドリトル先生シリーズの登場キャラクター」Wikipediaではつぎのように紹介されている。《とある船でペットとして飼われていた、180歳を超えるアフリカ出身のオウム。あらゆる言語に堪能で、ドリトル先生とスタビンズの語学の師である。怒るとスウェーデン語で悪態を口走る...シリーズの最高傑作~スリル満点、ピピネラのすばらしき半生

  • ある日の夕景

    演出家は太陽、俳優は雲たちかな(ˊᗜˋ*)脚本と監督は神様だろう、いたとしたらのことだけど。地球規模の巨大なステージ。明日はどんなプログラムが用意されていることやら。ある日の夕景

  • ファンタジーノベルの逸品 ~ドリトル先生シリーズの真骨頂

    さきにも述べたように、これまでほとんど無関心であったファンタジーノベルに関心が出てきた。小学校時代はもちろん、中学生になっても、本を読む生徒にはほど遠い存在であったのだ。70にもなって、なぜ児童文学なのか!?本へのとびら――岩波少年文庫を語る(宮崎駿岩波新書)この本との出会いが、わたしを児童文学の世界へ導いた^ωヽ*それは間違いないとおもえる。もう一つは、敬愛する福岡ハカセが、「ドリトル先生航海記」を翻訳していること。何か月か前、新潮文庫で手に入れ、手許に愛蔵している。「大人になっても愉しめる児童文学ってないかなあ」この数週間、岩波少年文庫を中心に、あれこれ物色。そして、およそ20冊ばかりの児童文学を新たに買った。井伏鱒二の翻訳が、多少古びてはいるけど、とても読み易いのである。ヒュー・ロフティングの原作が...ファンタジーノベルの逸品~ドリトル先生シリーズの真骨頂

  • ひぐらしが鳴いている 2022-19(11月23日)

    ひぐらしが鳴いている。かなかなかなかなかなかなかなかなかなかなかなかな同床異夢異床同夢。シャガールの絵から抜け出してきたものたちがあたりをひぐらしのように飛び回っている。ひぐらしは蜩日暮しとも書く。長い一日の涯の夢。シャガールが夢みた恋人たちの夢。かなかなかなかなかなかなかなかなかなかなかなかなむすうのひぐらしが谷いっぱいに潜んで花束をシャワーのように投げる。眼の大きな牛が一頭歩きだす。家路につく人と牛の乳を搾る人。夢のかたわらの偲び愛を異床同夢というのだろう。ああひぐらしが鳴いている。「もうすぐ一日が暮れるよもう暮れてしまうんだよ」と鳴き騒ぐひぐらし。千人の夢の底をゆるがす大合唱。ほらまた何かがきみの顔にふれてふれては飛びすさってゆくトンボの翅のようなあれ・・・それは天使のつばさかもしれないね。この世に...ひぐらしが鳴いている2022-19(11月23日)

  • ムクドリの大群

    わが家の目の前にある電柱に、ムクドリの大群がやってきた。夕刻になると、こういった集団が形成されるようだにゃ(ˊᗜˋ*)これが都市部だと、すぐ糞公害だと騒がれる。街路樹に巨大スピーカを取り付けて追い払う、追い払ってもやってくる。そういえば地球上の人類80億人を突破したんだってね、恐ろしい(^^;アフリカの人口爆発、食料確保大丈夫!?ムクドリの大群

  • セグロセキレイ

    何やら見上げているセグロセキレイ´・ω・漱石の「文鳥」を思い出すなあ。以前は庭に舞い降り、餌をさがす姿をたまに見かけたけど、けん太がきてからは、警戒し音沙汰がなくなった。駐車場をよく、ちょこまかと走りまわっている。後ろはゴルフ練習場のネット。そういえば、10日ほど前から、うれしいことにジョビ子さんも現れるようになった。去年と同じ子かなあ(^^♪セグロセキレイ

  • 少年の夢想を鮮やかに紡ぐ ~ドリトル先生シリーズに登場する“家族”たちの物語

    このシリーズは間違いなく児童文学あるいは少年文学の傑作シリーズである。すでに定評があって、何世代にもわたり多くの読者を愉しませてきた古典。ちなみに岩波少年文庫には、小学3・4年以上と但し書きがある。井伏鱒二の翻訳が刊行されたのは1950年代だが、ヒュー・ロフティングの原作は1920年代からはじまっている。念のため、一覧表を掲げておこう♪・第1巻『ドリトル先生アフリカゆき』1922年TheStoryofDoctorDolittle・第2巻『ドリトル先生航海記』1923年TheVoyagesofDoctorDolittle第2回ニューベリー賞受賞。・第3巻『ドリトル先生の郵便局』1923年DoctorDolittle'sPostOffice・第4巻『ドリトル先生のサーカス』1924年DoctorDolittl...少年の夢想を鮮やかに紡ぐ~ドリトル先生シリーズに登場する“家族”たちの物語

  • ありえないからこそおしろい♪ ~ドリトル先生シリーズの虜になる

    「こんなことありえないだろう!?」いやいや、だからこそのイメージの快楽にはまる。人間は空想する生き物である。大人になって、現実の何たるかを知ると、だんだん煮つまってきたり、息苦しさを覚えたり、隠者願望にとりつかれたりする。ほとんど無自覚に、脱出口をもとめてさすらう。わたしがそうであるようにそういう人間がほかにもいる・・・と推察したくなる。大人でも子ども同様、マンガやアニメやファンタジーに走ったり溺れたりする人がいるのは、そのあたりに理由がありそうである。ヒュー・ロフティングは現代ファンタジー発祥の地、イギリスに生まれ、のちアメリカに移り、カリフォルニアで没している。豊かな空想力にめぐまれ、風刺的な才能もあった。ありえない設定だからこそ、こんなにおもしろいのである(^^♪現実批判が、お伽話にとかしこまれてい...ありえないからこそおしろい♪~ドリトル先生シリーズの虜になる

  • けん太 ジャンプ!

    けん太ジャンプ!そして外流しのシンクに飛び込んだ。まだ4歳だからね、人間でいえば20代の終わりころかしら(*^。^*)二度ほど大けがしてビッコをひいていたことがあったけど。横にいったり、縦にいったり、予想以上に身軽です(゚д゚)この日は物置の屋根で昼寝していました。連写モードにしていたらよかったなあ。けん太ジャンプ!

  • 何者かの指が 2022-18(11月2日)

    (2017年5月撮影)枝のミカンをもいで食べた。4つ5つと食べてみたけどどれも少しずつ味が違う。人もそうだと思うけど。お隣どうしなのに何をかんがえているかわからない。話をしてみないとね。けさも陽がのぼった。あすもたぶんのぼるだろう。空気と水についてかんがえることなんてめったにない。あたりまえに“そこにある”ものはあたりまえにあるものはニュースにはならないしかんがえる必要のないものさ。地球というこの青い惑星のなかでご先祖が移動を開始してたった20万年だって見たわけじゃないだろうが。ミカンをもう一つ食べよう。そのあとどうするかは食べたあとでかんがえる。つまりゆくさきをどこにするかと。この自由と不自由。だれに強いられたわけでもない自由と不自由。起床装置のスイッチが入ったのできみは70年前にピコピコ動き出した。だ...何者かの指が2022-18(11月2日)

  • 文学の闇鍋「この名作がわからない」を読む

    ワッハッハ!こんな痛快な奇書があったとは。内容は高レベルなんだけど、珍談・奇談、“名作”の裏話満載。放送禁止用語に類するものやセクハラ発言などまるで名作の闇鍋、こんな本が公刊されていいのか(´?ω?)タイトルから推測されるように、“根も葉もある”偶像破壊の痛撃の連打。小谷野さんがこういう毒キャラだとは知っていたけど、ここまでやるとはね。ぼけキャラの小池昌代さんを敵娼(あいかた)に選んだのが成功し・・・イケイケどんどん、ノンストップ文学漫談。三島も谷崎も形なしだけど、川端文学だけ、やたら評価が高いのがおもしろい(^ε^)タハハ文学の闇鍋「この名作がわからない」を読む

  • 大きな甘柿

    うひゃ、おいらの拳ゆうに2つ分!こんなのがたくさん生ったよ、今年は水路のそばの柿の木が豊作。とりあえず6個もぎ2個いただいた。スーパーならいくらかな´・ω・?少しはなれて干し柿にする渋柿もあるけど、そっちも豊作(^^♪欲しいという方がいたら、ご近所にお配りしようっと。大きな甘柿

  • 3個の小さな玉手箱 ~「黒船以前 パックス・トクガワーナの時代」ほか2篇を読む

    蔵書の中で、最近ますますふえてきた文庫本。どこにでも持ち歩ける、小型軽量の本がわたしの私的なステージの主役となっている。“小さな玉手箱”といったらいいのかしら?あらゆる本にいえることだけど、封を切って、読んでみないと、中から何が出てくるかわからない。それらのうち、もっとも小さいのが、文庫本で、つぎが新書。どちらもわたくしめにとっては、欠くことのできない“心のごはん”なのありまする(。-ω-)いままでは気が済むまで2000字あるいはそれ以上長々書いてきたが、これからは、短く要所のみまとめることに決めた。今回はつぎの3個。■「愛蘭土紀行Ⅰ」「愛蘭土紀行Ⅱ」司馬遼太郎(朝日文庫1988年朝日新聞社刊)まずまずの出来映えといえばいえるから、Ⅰ、Ⅱと続けて読ませてもらったけど、Ⅰは到底高くは評価できない。残念ながら...3個の小さな玉手箱~「黒船以前パックス・トクガワーナの時代」ほか2篇を読む

  • 野田元総理の追悼演説

    民主党の元総理、野田佳彦さんのこの追悼演説は、日本人もこれほどの演説ができるのかと感心せざるを得ない内容のものであった。https://www.youtube.com/watch?v=2QdN_RdyHj8菅さんの弔辞も見事だったけれど、野田さんも政治家として第一級の人物であることを、多くの人たちが認めるだろう。ノーカット版も動画でみることができる。民主党が真の野党として復活する日はくるのか!?野田元総理の追悼演説

  • 田んぼのカラスたち

    刈り入れが終わった田にカラスたちが・・・。落穂でも拾って食べているのだろう。カラスは典型ともいえる悪食の鳥。動物、植物どちらも食べる。とはいえ、枯木にカラスが一羽といえば、わび・さびの極致かもね。この数年、カラスたちがふえたなあ。追い払われて、トビが姿を消してしまった(;^ω^)。田んぼのカラスたち

  • 畑でミニトマトを食す

    妹のひとりが家庭菜園を作っています。ナス、ピーマン、ミニトマトなど。ふらりと見回りにいったところ、忘れられているミニトマトが、4~5個赤く熟していました。その場でそれを2個いただき、これが3個目です。まだあおいのが40~50個。スーパーで売っているのと比べ酸っぱみが強いけれど(ノω`*)畑でミニトマトを食す

  • ある日のけん太

    お掃除お掃除、たまにはキレイにしなくちゃね。おいらにゃ水はいらないのさ。こうして舐めていると黒いところは黒く、白いところは白くなる。芝生ふかふか自然のベッド(^^♪ちょうどいい気温だにゃあ、むにゃむにゃ。ある日のけん太

  • 「本へのとびら」宮崎駿を一気読み

    思いがけず手に入れたので読みはじめたけど、予想以上のおもしろさのため一気読み。宮崎駿のアニメのファンはわたしをふくめ何百万といるだろう。しかし、著作を読むようなファンが何人いるか!?岩波少年文庫をめぐって、熱く語っている。こういう人だったのか、そうなんだねぇ。影響を受けそうだにゃ(*^。^*)ナハハ岩波少年文庫は、井伏さんの訳したドリトル先生シリーズは手許になるけど、読んだことなかったな。何冊か買ってチェックしてみようっと♪「本へのとびら」宮崎駿を一気読み

  • 虚空ははためいている 2022-17(10月15日)

    (2016年11月撮影)どこにでもある雑木林の上で虚空が脱ぎ捨てた下着かボロ雑巾のようにはためいている。ぱたぱたとはためくあれはあれはほんとうは何だろう?歩きながらぼくはかんがえる。歩くとはかんがえることに限りなく近いのだ。なだらかな丘のほとりで雑木林の秋が窮まる。ケヤキやイチョウが大きな身振りで一頭の大きなけだものになって大量の葉を降らす。まるで豪雨のように。スズメの学校では子どもたちが騒いでいる。あれはあれは稲穂のとりあいをしているのだろうか。ぼくはいつも以上に冷めた目で風景を見ている。そのぼくをあのスズメどもがもっと冷めた目で見ている。見ることと見られることがこの太陽の下で絶妙なバランスをたもっている不思議。風が豪快に大笑いするたびケヤキやイチョウの葉が乱舞する。ことばでなら何とでもいえるがどれほど...虚空ははためいている2022-17(10月15日)

  • 波状雲

    美しい波状雲を撮影することができました♪下層と上層の空気の流れる速さや向きが違うときにできるそうです。またたくまに秋が深まっていきますね、とくに今年は秋が早いかも。波状雲

  • 滅びさりし江戸期文化の墓碑銘 ~渡辺京二「逝きし世の面影」を読む

    ■渡辺京二「逝きし世の面影」平凡社ライブラリー2005年刊ここ数年の懸案だった「逝きし世の面影」をようやく読みおえた。わたしの見るところ、これは異形の一冊というべき本。なぜか?理由は2つある。1.非常に情緒的なタイトルである2.ほぼ90%が引用文で埋め尽くされている巻末に添えられた参考文献(邦語文献)の一覧を眺めるまでもなく、幕末・明治初期に日本を訪れた外国人による紀行文、旅行記、見聞録等からの引用である。改行は滅多になく、すべてのページに黒い文字が、息苦しいまでにびっしりと敷きつめられている。よほど読書なれした人であっても、これを一行一行キチン頭に入れながら目でたどってゆくのはさほど簡単な作業ではないだろう。《「私にとって重要なのは在りし日のこの国の文明が、人間の生存をできうる限り気持のよいものにしよう...滅びさりし江戸期文化の墓碑銘~渡辺京二「逝きし世の面影」を読む

  • ‘2022天体ショーの幕開け

    ながらく写真にはご無沙汰していた(ついで写真は撮っていたけど)。ところが昨日、ちょっと「豪壮な・・・」とことばを思い出すような夕焼けに遭遇できた。こういうレベルの天体ショーが年に数回は上演される。前売りチケットやプログラムはないから、いつはじまりいつ終わるかだれにも予想できない。巡り合わせが悪いと、見逃してしまうことだってある。昨日4時に97歳になる父を、病院へつれていった。介護保険更新のため、医師の「意見書」が必要なだけの簡単な診察なのに待ち時間が長く、1時間もかかった。そのあと・・・。ケアマネさんが二人、業務引き継ぎのため、明日自宅へやってくるというので、ペットボトルのお茶を買いにいかなければ。とかんがえていたら、空が焼けてきた。なかなか見応えのある天体ショーだった。だけど、昼間から、空には不穏な空気...‘2022天体ショーの幕開け

  • 青山二郎ってだれだ!?

    このあいだ池田清彦さんと奥本大三郎さんをうっかり混同してしまったことに気づいた。数か月前には、宇野千代さん、白洲正子さんのこの「青山二郎」について書かれた本を混同。わたしの記憶には「なぜ青山二郎なのか」のみがあった。まあ、どっちも未読ですけど(^ε^)困ったことにボケの目盛りがまた一歩すすんだらしい。青山二郎ってだれだ!?

  • 古書店界隈、そのほとり ~司馬遼太郎「本所深川散歩・神田界隈」を読む

    ■司馬遼太郎「本所深川散歩・神田界隈」朝日文庫(2009年新装版第1刷)《「とりあえずは江戸っ子の産地じゃないか」と思い、訪ねた本所深川。落語や鳶の頭、芸者たちの話などから“江戸っ子”の奥義を探る。「古本屋さんと出版社と、それに付随する印刷屋のまち」神田。森鴎外、夏目漱石ら、このまちに住み、かかわった人びとの足跡を辿り、江戸から東京へと続く歴史を歩く。》BOOKデータベースよりそう書かれている。しかし・・・神田は私立大学発祥の地でもある。神田には、わりとよく足を運んだ。東京で下宿暮らしをするというのは、古書店の街、神田のほとりに住まうことを意味したのかもしれない。18~19の小僧だったし、500円1000円をどう使うべきか、日常的にかんがえなけれならないようなプアな学生だった。そのため、新刊本は滅多に買わ...古書店界隈、そのほとり~司馬遼太郎「本所深川散歩・神田界隈」を読む

  • ザクロにアマガエル

    おやぁ、そんなところにいらっしゃいましたか。どうやってよじ登ったのー!?ザクロにアマガエル

  • 寝返りを打つだけで 2022-16(10月5日)

    (2012年12月撮影)ああそうだったのか。夢をみていたんだね昨日か一昨日まで。何もかも夢だったと思うと気持ちがラクになって受け入れることができる自分の「半生のようなもの」を。あの数回にわたった民事裁判の記憶すら。きみやぼくだけでなくあの人だってこの人だって地球の客。人間は毎日宴会をひらいているようなものだねこの地球の奥座敷でさ。一本の管としての人体。そこを何百という種類の物質が通過してゆく。そうかそうだったのだ。ここちよくもてなされていつのまにやら寝入ってしまった。百年二百年がまたたくまに過ぎてきみもぼくもいったい何歳になったのだろう。生まれてたちまち消えてゆく雫たちが合唱している。あの歌声が聞こえるかい?とっぴんぱらりんとっぴんぱらりんと聞こえるとき「と」と「ぴ」のあいだにきみやぼくがいるんだ。だから...寝返りを打つだけで2022-16(10月5日)

  • 女の子の姿に目が点♪

    女の子があらわれた瞬間から、わたしは気がついていた。紺色のワンピース、深紅のヘルメット。やってきて、用事をすませ、さっさと帰っていった、お父さんと(*・ω・*)撮りたくてうずうず、あまりに可愛いしぐさに目が点。ペダルではなく、なぜか脚で地面を蹴って懸命にこいでいる。遠慮しつつその後ろ姿いただきました。女の子の姿に目が点♪

  • 雲と月

    おや、タツノオトシゴ?違うなあ。縦にのびたおもしろい雲発見!どんな理由でこんな雲が出るんだろう。音は聞こえなかったけど、「どろどろん」とばかり巨大なものが消えた跡か(ˊᗜˋ*)その右に、真昼の月(半月)がかかっている。芭蕉の名句に「この秋は何で年よる雲に鳥」がある。雁でもわったってきたとすれば、晩秋の句となるのだろう。カラスなら1年中いるからね。雲と月

  • けん太にも秋

    けん太にも秋がきた(*^。^*)このところ食欲がもりもり、キャッツフード食べる食べる。いつ見ても餌のトレーが空。おい、いい季節になったなあ♪けん太がいま乗っかっているのは井戸の蓋の上。わたしが小学校を卒業するころまで、自家水道装置でここから水を汲み上げて生活用水に使っていた。けん太にも秋

  • 上野千鶴子「老い」とシリアスに向き合う

    2冊つづけて読んだけど、最初はつぎの本だった。別冊NHK100分de名著「ナショナリズム」こちらはつぎの4つのテレビ“講演”が収録されている。1.大澤真幸「想像の共同体」(ベネディクト・アンダーソン著)2.島田雅彦「君主論」(マキャベリ著)3.中島岳志「昭和維新論」(橋川文三著)4.ヤマザキマリ「方舟さくら丸」(安倍公房著)社会学者大澤真幸さんの講演(TVは見ていない)はおもしろかった。2-3-4とすすむにつれてわたし的には興味がうすれてきた。中島岳志「昭和維新論」あたりから時間の無駄遣いかなあと思いはじめ、ヤマザキマリ「方舟さくら丸」はパス。したがって、レビューでは取り上げないことにする(´Д`)■NHK出版「老い」上野千鶴子100分de名著を読むさて、本書「老い」である。《老いは不意にあなたを捉える見...上野千鶴子「老い」とシリアスに向き合う

  • 管さん感動的な弔辞

    YouTubeでさらに二度見返した。前総理菅さんの感動的な弔辞、頭にしっかりと叩き込んでおきたかったのだ。反国葬のデモといっても、実態は300人かそこいら。世論の“分断”を煽っているのは、何でも“反対”唱えるのが仕事の共産党と、朝日新聞を筆頭とするマスコミ、週刊誌である。マスコミは所詮口説の徒(-ω-)会場からおのずと巻き起こった拍手を記憶にとどめておこう♪管さん感動的な弔辞

  • 秋の雲

    やれやれ、ようやく秋がやってきた。昨日も除草剤を散布したり下枝を伐採したりしたのだけど、田舎暮らし最大の悩み、雑草との戦いから解放されるなあ(*ノω`)いや、もう1~2回は必要かな?午後はやくから空を鱗雲がおおいつくしていた。トンボどもがそこいらをスイスイ♪深呼吸したくなった。秋の雲

  • 管さんの弔辞

    菅義偉さんのための国葬だった、と思わぬでもない。すぐれた感動的な弔辞だった。政治家とはこういう生き物なのだ。一時期は民主党に期待を寄せたことがあったけど、日本人=自民党は同義語に近いな、よくも悪くもね(^^;;)それに比して岸田総理の弔辞は儀礼的。朝日新聞系列の反国葬キャンペーンなど児戯に類する、共産党ならいざしらず。管さんの弔辞

  • 天然石なのかどうか?

    濡らしたため黒っぽく見えるこの石、昨日利根の河原で拾ってきた(;^ω^)わたしの拳より一回り大きく、ずっしり重い。これが天然石なのかどうか、いまも迷っている。多種多様な小石がびっしりと固まって凝固。どうもコンクリート片のような人工物ではないと思われる。色のついた石英、チャート、火成岩などの塊だろう。天然石なのかどうか?

  • 迷走の生物進化論 ~池田清彦「進化論の最前線」を読む

    ■池田清彦「進化論の最前線」インターナショナル新書(集英社)2017年刊池田清彦さんの本はいくつか持っていて、これまで読みかけたことがあるけど、なぜか最後のページまでお料理をおいしくいただいた覚えがない。ファーブルの「昆虫記」の新訳をお出しになっている。それはそれで、2-3冊は手許にあったはず。養老孟司さんとの対談だか座談会もあったなあ(´Д`)この人のお書きになるものは、牽引力が少し弱いという気がする。独断と偏見を交え、もっとずばずば切り込んで欲しいのに、ブレーキをかける。反語的にはとても良心的。池田清彦さんと福岡伸一さんは、生物学に興味をもつ読者にとっては、意識しないではいられない物書きさん。肩書では生物学者、評論家と名乗っておられる。参考までにWikipediaをみると、《「構造主義」を生物学に当て...迷走の生物進化論~池田清彦「進化論の最前線」を読む

  • 12個の小石

    時乃小石さんにインスパイアされ、先日利根の河原で拾ってきた12個の小石。バラエティ豊かです。このあたり中流域になるのかな?下にあるのも花崗岩の敷石。これらは地球の一部・・・われわれの体もね。死んだからって、地球の外へ出ていくわけじゃなく、形を変えて大循環の中に分子として組込まれるだけ。宮沢賢治も北上川のイギリス海岸でこんなこともしたのだろう。これらの石が何ていう名の石か、またその誕生の経緯や来歴のようなものがわかったらもっとおもしろくなるのかな(´・ω・)?1~4cm程度の小石。考えてみれば群馬は火山大国です。12個の小石

  • 時乃小石さんの魅力全開

    う~ん、これは感動させられたなあ。時乃小石さんの動画をずいぶん見せていただいたけど、これはドキュメンタリー・タッチの短編映画となっている(*´ω`)完成度も高い↑https://www.youtube.com/watch?v=BrF39q6ouMw過去10投稿の平均再生数が3万2,603だそうである。Webページも検索したけど、YouTubeオンリーのようだね。声はcomposeされたものだろう。もしかしたら男性かもね。イラストは勝手にお借りしたもの(^^♪<「時乃小石」イメージキャラクターを、大好きな絵師、ICHICA様に描いていただきました>とある。“探石”つながりだけど、人間的にも魅力いっぱいつまっている♪時乃小石さんの魅力全開

  • 石の魅力にとり憑かれた人 ~宮田球己「いい感じの石ころを拾いに」を読む

    (本の周りに散らばっているのはわたしがかつて買った石の一部)■宮田球己(みやたたまき)「いい感じの石ころを拾いに」中公文庫2019年刊定価で買うと、780円(税別)というお値段。その値段で買ったかしら?う~ん、買わなかったろうなあ、多分。本書は100円(税別)の棚にならんでいた。ぱらぱら立ち読みしたら「いい感じの石ころ」の写真がたくさん掲載されていた。読みはじめてみたら、これがけっこう、おもしろい(^^♪石の趣味というのも、ひたり込むと奥が深い。「石、ミネラル」なんてキーワードで検索すると、いろいろなページへ跳ぶことができる。2つほどLinkしてみる↓1.第35回東京国際ミネラルフェアhttps://www.youtube.com/watch?v=QaXpVb_NBOA2.時乃小石「大きなオパールを見つけ...石の魅力にとり憑かれた人~宮田球己「いい感じの石ころを拾いに」を読む

  • スズメの学校

    わいわい、がやがや♪ピーチクパーチク♪この子たちは、目の前の田で、さっきまで稲穂を啄んでいました。早稲の品種がもう食べられるようになったのです。「ほらほら、もっと離れて、離れて!」「コロナに感染するわよ。ヒトの世界はそれで大騒ぎなんだから」「十分食べましたか、引き上げますよん♪」スズメの学校

  • 浅間山夕景 2022

    台風(14号)一過、久しぶりに眺める浅間山夕景、信州との県境にある標高2,568メートルの成層火山。微かに噴煙がたなびいている。わが家は上毛三山の一つ、榛名山の山麓に近いあたりに位置する。最近(?)では6世紀に大噴火し、火砕流で多くの集落を呑み込んだ。送電線が邪魔だったなあ(;^ω^)タハハ浅間山夕景2022

  • 考えが言葉を探そうとする ~福岡伸一「動的平衡」がエキサイティング

    ■「新版動的平衡:生命はなぜそこに宿るのか」(小学館新書2017年刊)ことばをつくり出す。思索の旅のさきに、これまでに存在しなかった概念に到達したとき、人間というのは、新しいことばをつくり出すことになる。福岡ハカセの「動的平衡」はその典型といっていいだろう。※註1小学館新書の「動的平衡」は、1、2、3と3巻あり、前回取り上げたものが2で、今回のものが1にあたる。本来は1から読むのが筋だろうが、結果としてこうなった(´ω`*)《大量のニワトリを一ヵ所で閉鎖的に飼うような近代畜産のあり方は、インフルエンザ・ウィルスに、進化のための格好の実験場を提供しているようなものである。まったく同じことは、好んで大都市に住む私たちヒトについても言える。都市化と人口集中が進めば進むほど、ウィルスにとっては好都合である。都会は...考えが言葉を探そうとする~福岡伸一「動的平衡」がエキサイティング

  • 秋こそ帆走の季節 2022-15(9月17日)

    (2017年5月桐生市にて)秋がやってくるまもなく秋が。書棚の奥にもフロアにもたくさんの本がある。ベッドすら本の上に浮かんでいる。これは桑を食べつづけてやまない蚕たちの策謀なのか?日常というぬかるみに足をすくわれながらきみは重病人のようにうめく。朝に晩にうーむとうめく。モズの雄たけびが空を鋭角に切り裂く。ほんとうはヨットをまねて荒波をかいくぐり風を切って軽快に帆走したいのだ。本の波の上を神話の中のバッカスとなってしゅるるる帆走する。纜をひきしぼりひきしぼりそしてときおりころがり落ちてうめく。モズの雄たけびが空を鋭角に切り裂く。ころがり落ちるたび妄想の裏舞台ではバッカスに近づいていく。激浪に体当たりされた帆布はとうにぼろぼろ。本を読むきみを日常のぬかるみが待っている。あの本からこの本足をすくわれながら帆走す...秋こそ帆走の季節2022-15(9月17日)

  • 幼いけん太

    もらわれてきた翌日のけん太。洗濯かごに入れられニャーニャー、ミルク頂戴(^^♪2018年12月18日撮影。こんなに可愛かったぜ、お前さん。幼いけん太

  • 大笑い!?

    タハハ、大笑いしているのかけん太!まさかねぇ(*^。^*)大笑い!?

  • 知的興奮満載の書! ~福岡伸一「動的平衡 2」を読む

    まさに知的興奮満載!■福岡伸一「新版動的平衡2生命は自由になれるのか」小学館新書(2018年刊)新しくやってきたこの本が、3-40冊はあるほかの本を押しのけて、目前に躍り出てきた。軽く斜め読みしたり、あとがきを読んだりして、読書の優先順位がさだまってゆく。途中まで読んだのが、2冊ある。養老先生つながりで、福岡伸一ハカセへの興味が再燃した(^^♪以前、新書大賞・サントリー学芸賞をW受賞し、50万部を突破したという「生物と無生物のあいだ」をとてもおもしろく読ませていただいた。そのあと「動的平衡」「ルリボシカミキリの青」などを手にしたけど、終わりまでキチンと読まなかったなあ。ところがYouTubeで、講演・対談などを拝見しているうち、「おお、お!」と俄然興味がわいてきた。生物学、地学は、高校時代から好きだった分...知的興奮満載の書!~福岡伸一「動的平衡2」を読む

  • けん太も家族の一員

    甥が4人、姪が1人。その甥の一人が家族をつれてやってきた。けん太も顔を出して、愛想を振り撒いている。子どもが好きなのだ(ˊᗜˋ*)ネズミどもの害に悩まされていたわが家に、2019年1月、この甥が子猫をもらってきてくれた。本人(?)はもう覚えていないだろう。人なつこいけん太、訪問者があると必ずどこからともなく現れる。けん太も家族の一員

  • けん太お得意のポーズ

    あらら、ずぶんキレイね♪とゲストに褒められたけん太。どーゆー風の吹き回しか、たしかに、隅から隅まで手入れが行き届いているぞ、今日にかぎって。といったら大あくび。年柄年中おおあくび(^O^)お前さんのお得意のポーズがそれか?けん太お得意のポーズ

  • 半藤一利さんを追悼する

    (「別冊太陽」表紙平凡社2021年刊)ウィキペディアを参照すると、《半藤一利(はんどうかずとし、1930年〈昭和5年〉5月21日-2021年〈令和3年〉1月12日)は、日本のジャーナリスト、戦史研究家、作家。近現代史、特に昭和史に関し人物論・史論を、対談・座談も含め多く刊行している。》かなりのボリュームがある記事の冒頭はこのようにはじまっている。ああそうだった。半藤さんはもう亡くなってしまった。半藤さんはわたしの父親より、6歳年下。だけど、親父を見るような目で、半藤さんを見てきたような気がする。長岡中学校3年で終戦(敗戦)を迎えているから、軍隊の経験はない。しかし、文藝春秋社退職後、戦史研究家あるいは歴史探偵として、多くの著作をものした。なかでも「日本のいちばん長い日」はドキュメンタリーの名著として、今後...半藤一利さんを追悼する

  • 粗忽者ツマグロヒョウモン

    出かけようとしてクルマのドアのところゆくと、おや何がいる!?ツマグロヒョウモンの♂でした(^O^)麦藁帽子の白いホックを、花と間違えたんですねぇ。とんでもない粗忽者、まるでおいらみたいな。今月いっぱいは、そこいらを飛んでいるでしょう、♀は産卵があるから、10月までは見られる♪粗忽者ツマグロヒョウモン

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