40代半ばにして再婚 妊活のおかげでベビーを授かりました。 ベビー誕生まで・日常・野球・読書など
40代半ばにして再婚 妊活のおかげでベビーを授かりました。 ベビー誕生まで・日常・野球・読書など気まぐれで綴ります。
2018年読書ベスト20
(内容)修司と相馬、鑓水の3人は通り魔事件の裏に、巨大企業・タイタスと与党の重鎮政治家の存在を掴む。そこに浮かび上がる乳幼児の奇病。暗殺者の手が迫る中、3人は幾重にも絡んだ謎を解き、ついに事件の核心を握る人物「佐々木邦夫」にたどり着く。乳幼児たちの人生を破壊し、通り魔事件を起こした真の犯罪者は誰なのか。佐々木邦夫が企てた周到な犯罪と、その驚くべき目的を知った時、3人は一発逆転の賭けに打って出る。今年最後になる一冊。上下巻合わせて1000頁弱の大作。それでも飽きることなく次々とページをめくりたくなるくらいに良かった。密かに期待していたが、期待をいい方に大きく裏切るような作品だった。解説を読んで元々脚本家だったことを知って、映像化にピッタリ来るような内容だったことに納得した。初読みの作家だったけど、スゴい衝撃を与え...犯罪者
(内容)この世には殺す人間と殺される人間がいる。自分は前者だーそう自覚する少年、「僕」。殺人鬼の足跡を辿り、その心に想像を巡らせる「GOTH」の本性を隠し、教室に潜んでいた「僕」だったが、あるとき級友の森野夜に見抜かれる。「その笑顔の作り方を私にも教えてくれない?」という言葉で。人形のような夜の貌と傷跡の刻まれた手首が「僕」の中の何かを呼び覚ます。彼女の秘密に忍び寄った彼が目撃するのは…。圧倒的存在感を放ちつつ如何なるジャンルにも着地しない乙一の、跳躍点というべき一作。「僕」に焦点した三篇を収録。GOTHの後編。前編と同じような暗い話にが続く。前編よりさらに猟奇的になっていき怖さを感じるようになる。さすがにもうお腹いっぱい。単行本化に伴い前編と後編に分けたのは、こうやってお腹いっぱいの読者を救うためだったのか?...GOTH僕の章
(内容)森野夜が拾った一冊の手帳。そこには女性がさらわれ、山奥で切り刻まれていく過程が克明に記されていた。これは、最近騒がれている連続殺人犯の日記ではないのか。もしも本物だとすれば、最新の犠牲者はまだ警察に発見されぬまま、犯行現場に立ちすくんでいるはずだ。「彼女に会いにいかない?」と森野は「僕」を誘う…。人間の残酷な面を覗きたがる悪趣味な若者たちー“GOTH”を描き第三回本格ミステリ大賞に輝いた、乙一の跳躍点というべき作品。「夜」に焦点をあわせた短編三作を収録。久しぶりの乙一。ブックオフのセール品を長い間積読していた作品。登場人物が黒い人間ばかりでかなり怖い。どんでん返しも盛り込まれてミステリーとして書かれているが、個人的にはホラーのような印象を受けるぐらい怖い。そして、グロい。その感じは乙一らしさが出ているよ...GOTH夜の章
(内容)タクシーが、見知らぬ知人が、ずうずうしい猫が、多すぎる。タクシー運転手が嘆く不景気の元凶は何か、喫茶店で執筆中にやたらと話しかけてくるおじさんは誰なのか、どうすれば自分の庭に猫が糞をしなくなるか。仙台に暮らす心配性の著者が、身の回りで起きたちょっとおかしな出来事を綴る。2005年から2015年までに書き溜められたエッセイ集。短篇小説「ブックモビール」も収録。好きな作家だったらエッセイも読んでみたくなるもの。ちょうど三連休に妻の実家のある仙台へ行くことになったので、いい機会だと思い、空港にて購入。妻の実家だと、ゆっくり読書する暇もなく、往復の飛行機の中と電車の中が唯一の読者タイム。少ない時間でも楽に読めるのがエッセイのいいところでもある。仙台という比較的大きな都市でありながら、駅周辺で色んな有名人に会うと...仙台ぐらし
(内容)巨人・高橋由伸、阪神・金本知憲の両監督は、それぞれ今季で就任3年目を迎えて結果を出さなければならない立場だったが、上昇の気配がまったく見えないまま今シーズンを終えた。巨人は選手の不祥事続きでシーズン途中にオーナーが辞任、10月3日には由伸監督の辞任が発表された。阪神は期待の新外国人が大ハズレのうえ、若手も伸び悩んで最下位に沈んだ。今季も春先から広島が首位を独走し、大差での三連覇を許してしまったが、そんな巨人と阪神こそがプロ野球をつまらなくしている元凶ともいえる。この名門2球団はなぜこんなにも凋落してしまったのか?球界一の論客である野村克也がその核心に迫る!久しぶりのノムさん本。相変わらずのボヤきっぷりを発揮していて、ほとんど褒められてる選手や監督はほとんどいない。中でも高橋由伸のことはボロクソに書かれて...巨人・阪神失敗の本質
(内容)通称“座敷牢”。関東シティ銀行・人事部付、黒部一石の現在の職場だ。五百億円もの巨額融資が焦げ付き、黒部はその責任を一身に負わされた格好で、エリートコースから外された。やがて黒部は、自分を罠に嵌めた一派の存在と、その陰謀に気付く。嘆いていても始まらない。身内の不正を暴くことーそれしか復権への道はない。メガバンクの巨悪にひとり立ち向かう、孤独な復讐劇が始まった。今、最も好きで最もコンプリートに近い作家の作品。下町ロケットの爆発的なヒットで今や売れっ子作家の池井戸潤の初期の頃の作品になる。この頃から勧善懲悪の池井戸方程式は出来上がってる感じを受けることが出来た。相変わらずの読みやすさと面白さでどんどん引き込まれて行く。でも、今はテレビドラマで「下町ロケット」放映中。どうしても「下町ロケット」や「半沢直樹」と比...銀行仕置人
(内容)一家惨殺事件のただひとりの生き残りとして新たな人生を歩み始めた十一歳の少女。だが彼女の人生はいつしか狂い始めた。「人生は、薔薇色のお菓子のよう」。呟きながら、またひとり彼女は殺す。何がいたいけな少女を伝説の殺人鬼にしてしまったのか?精緻に織り上げられた謎のタペストリ。最後の一行を読んだ時、あなたは著者が仕掛けたたくらみに戦慄し、その哀しみに慟哭する…。初読みの作家。タイトルの斬新さが気になってた一冊。そのタイトル通りのサイコホラー的な内容。かなりグロい場面もあり、かなり怖い。だが、続きが気になってどんどん読み進めることが出来る。エピローグになって、元々小説風の書き出しだったことを思い出すくらいのめり込むことが出来た。そしてエピローグにどんでん返しが待っててビックリ!後から考えるとなんとなく怪しいと思われ...殺人鬼フジコの衝動
(内容)呼吸器内科の夏目医師は生命保険会社勤務の友人からある指摘を受ける。夏目が余命半年の宣告をした肺腺がん患者が、リビングニーズ特約で生前給付金を受け取った後も生存、病巣も消え去っているという。同様の保険金支払いが続けて起きており、今回で四例目。不審に感じた夏目は同僚の羽島と調査を始める。連続する奇妙ながん消失の謎。がん治療の世界で何が起こっているのだろうかー。読書メーターに登録してキリのいい350冊目。「このミステリーがすごい!」大賞受賞作品。この手の医療系のミステリーは難解で理解しながら読むことになるのでどうしても時間がかかってしまう。全体的には面白くて興味深く読むことが出来た。医学的な説明も適度でなかなかわかりやすかったと思う。後半にはどんでん返し的な展開もあって、ミステリーとしてはなかな面白いと思う。...がん消滅の罠完全寛解の謎
(内容)野球賭博絡みのトラブルで失踪した父親から少年に葉書が届く。「野球をやってるか」。野球好きだった父親の願いをきくべきか、野球を嫌悪する母親に従うべきか。おりしも1986年、日本シリーズでは、大逆転劇が起ころうとしていた。はたして少年の身にも奇跡は訪れるのか。芥川賞作家の描く父と子の迫真の物語。ブックオフでたまたま見かけた小説。タイトルで野球関係の絡んだ小説であることがわかったので、手にとってみた。父親がいじめにあった小学生の息子に語りかける場面がずっと続く。ハッキリ言って、ダラダラと続くだけでイライラする。たしかに野球絡みたして1986年の日本シリーズのことが出て来る。清原が初の日本シリーズだったこと。山本浩二がその年で引退したこと。秋山がホームランを放ってホームベース前でバック宙したこと。でも、それだけ...神様のいない日本シリーズ
(内容)妻子を愛する42歳の平凡な会社員、本間は、出来心で始めた「出会い系」で「リカ」と名乗る女性と知り合う。しかし彼女は、恐るべき“怪物”だった。長い黒髪を振り乱し、常軌を逸した手段でストーキングをするリカ。その狂気に追いつめられた本間は、意を決し怪物と対決する。単行本未発表の衝撃のエピローグがついた完全版。第2回ホラーサスペンス大賞受賞。初読みの作家。怖い!とにかく怖い!感想として、この言葉が誰もが最初に出て来るのではないだろうか。作品のあらすじは何となく知ってて、想像していた通りに話は進む。それでも先が気になってどんどん引き込まれて行く。そして、あっという間に読了。読了後もなぜかザワザワする感じが心に残る。2002年の発刊当時に読んでいたらもっと怖さが倍増したと思われる。続編もあるらしいので、そちらも読ん...リカ
(内容)秋内、京也、ひろ子、智佳たち大学生4人の平凡な夏は、まだ幼い友・陽介の死で破られた。飼い犬に引きずられての事故。だが、現場での友人の不可解な言動に疑問を感じた秋内は動物生態学に詳しい間宮助教授に相談に行く。そして予想不可能の結末が…。青春の滑稽さ、悲しみを鮮やかに切り取った、俊英の傑作ミステリー。道尾秀介も好きな作家の一人で完全制覇を目指している。本作品で17作品になる。まだまだ道のりは遠いが、少しずつ読んで行きたいと思っている。少年の死の真相を追求する大学生を描いた作品。大学生の日常や恋愛についても描かれていて、重く暗い内容ではなくて面白かったし、読みやすかった。不満がある点は犯人が何となく想像した通りだったことと結末がイマイチだったこと。細かな伏線が張り巡らされていて、回収される様はさすが道尾秀介と...ソロモンの犬
(内容)「強さは力」の香織と「お気楽不動心」の早苗。対照的な相手から多くを吸収したふたりだったが、早苗は、家の事情で福岡の剣道強豪校に転入。そこでの指導方法の違いに戸惑う。一方、香織は後輩の育成に精を出す。互いを思いつつも、すれ違うふたりは、目指す剣道に辿り着けるか。大人気剣道青春小説、二本目。武士道シリーズ第2弾。「シックスティーン」を読んだのが暑い夏の真っ只中だったので、随分遅くなってしまった。少し間が空いたが前作の内容もしっかりと覚えているくらい印象が強かったことを物語っていた。剣道で汗を流し心を磨く少女達が高2になってからの話。お互いライバルでありながら友人として成長していく過程が描かれていて、とても清々しくて楽しい。脇役で登場する人物にも好感が持てて、読んでて気持ちがいい感じがする。第1弾を読んだ時に...武士道セブンティーン
(内容)同じアパートに暮らす先輩と交際を始めた“私”。だが初めて交わろうとした夜、衝撃が走る。彼の性器が全く入らないのだ。その後も「入らない」一方で、二人は精神的な結びつきを強め、夫婦に。いつか入るという切なる願いの行方はー。「普通」という呪いに苦しみ続けた女性の、いじらしいほど正直な愛と性の物語。その斬新なタイトルが話題になって今年大ヒットした作品。遅ればせながら今年中に読むことが出来た。もちろん初読みの作家。自身の半生を描いたエッセイ本。私は性格上見栄っ張りなので、すぐに他人と比べてしまい、自分が幸せかどうかをジャッジしてしまう癖がある。そんなことを反省させられる一冊だった。色んな形の夫婦や家族があってもいいとし、それぞれが幸せと思えるのならそれでいい。もっと自分自身を戒めなくてはと気付かされた。ちなみにそ...夫のちんぽが入らない
(内容)都下郊外の大型商業施設において重大死傷事故が発生した。死者69名、負傷者116名、未だ原因を特定できずー多数の被害者、目撃者が招喚されるが、ことごとく食い違う証言。防犯ビデオに写っていたのは何か?異臭は?ぬいぐるみを引きずりながら歩く少女の存在は?そもそも、本当に事故なのか?Q&Aだけで進行する著者の真骨頂。やっぱりダメだった。直木賞作家であり、本屋大賞を二度も受賞している恩田陸作品。どうも、恩田陸という作家との相性は最悪みたい。今回で4作目だが、ハマった作品一つもない。ただチョイスが悪いのかもしれないが…全てがQ&Aで進む小説。各章毎に語り手が変わるが、名もなき人物なので、全くイメージが出来ず、入り込むことが出来なかった。それでも結末が気になり中盤まで読んだが、展開が変化しないことにイライラして、一気...Q&A
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