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Around 50 人生はアドベンチャー! https://blog.goo.ne.jp/nyannyan1058

40代半ばにして再婚 妊活のおかげでベビーを授かりました。 ベビー誕生まで・日常・野球・読書など

40代半ばにして再婚 妊活のおかげでベビーを授かりました。 ベビー誕生まで・日常・野球・読書など気まぐれで綴ります。

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2015/05/07

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  • 記憶喪失になったぼくが見た世界

    (内容)18歳の美大生が交通事故で記憶喪失になる。それは自身のことだけでなく、食べる、眠るなどの感覚さえ分からなくなるという状態だったー。そんな彼が徐々に周囲を理解し「新しい自分」を生き始め、草木染職人として独立するまでを綴った手記。感動のノンフィクション!過去にあったことに縛られたくなくて、記憶が無くなってしまえばいいのにと思うことが誰にも何度かあると思う。記憶が消えてしまうことがどんなに大変で辛いことなのかがリアルに表現されている。正直、ここまで大変だとは思っていなかった。本人はもちろん家族の力添えが無くては生きて行くことすら困難に感じた。母の手記で切なさを感じた。徐々に成長していく過程は子供の成長を見ているようだった。終盤に何か一波乱あるかと思っていたが特に無く読了。ドキュメンタリーに物足りなさを感じては...記憶喪失になったぼくが見た世界

  • オーダーメイド殺人クラブ

    (内容)クラスで上位の「リア充」女子グループに属する中学二年生の小林アン。死や猟奇的なものに惹かれる心を隠し、些細なことで激変する友達との関係に悩んでいる。家や教室に苛立ちと絶望を感じるアンは、冴えない「昆虫系」だが自分と似た美意識を感じる同級生の男子・徳川に、自分自身の殺害を依頼する。二人が「作る」事件の結末はー。少年少女の痛切な心理を直木賞作家が丹念に描く、青春小説。小説のタイトルでゴリゴリのミステリー作品だと思っていたが、ミステリー色はあったもののジャンルとしては青春小説だった。読む前にあらすじを読んでおけばよかったとちょっと後悔。その落差のせいかイマイチのめり込むことが出来なかった。小説を読んでいて常に思っていたのは「女って面倒くさいな…」ということ。男はもっとサバサバしてるし、あんまり後にひかない。妻...オーダーメイド殺人クラブ

  • 嗤うエース

    (内容)人気球団スターズのエース浪岡龍一は、才能、頭脳、闘争心のどれもが超一流だった。しかも、極貧からのし上がった苦労人。だが、週刊誌に暴力団との交際を報じられたことで評価が揺らぎ始める。各メディアは特ダネ合戦に沸き、黒い噂は八百長の可能性にまで広がる。真相を究明すべく、ベテラン刑事と敏腕記者が浪岡を調べるが…。元新聞記者が球界のタブーに挑む、迫真のミステリ。久しぶりの本城雅人作品。野球好きな私にとって好きな作家の一人である。一人の投手が小学生時代からプロ野球のエースへ上り詰めるまでが描かれている。主人公である投手が悪なのか善なのかが最後までわからない。これが読み手を惑わせる思惑なのかもしれないが、結局最後まで分からずモヤモヤした気持ちが残る。野球好きにしかわからない詳細な部分も描かれているが、イマイチのめり込...嗤うエース

  • 水の柩

    (内容)平凡な毎日を憂う逸夫は文化祭をきっかけに同級生の敦子と言葉を交わすようになる。タイムカプセルの手紙を取り替えたいという彼女の頼みには秘めた真意があった。同じ頃、逸夫は祖母が五十年前にダムの底に沈めた「罪」の真実を知ってしまう。それぞれの「嘘」が、祖母と敦子の過去と未来を繋いでいく。道尾秀介作品もこれで25作品目。着々と完全制覇に向かっている。積読してる文庫本があと2冊もある。ミステリーと青春小説を融合した感じの内容。主人公の逸夫が謎めいた同級生敦子と絡むようになってから色々なことに取り組んで成長していく姿が描かれている。物語の情景は田舎の温泉町で、雰囲気明るくなく暗い感じである。前半は時間軸がよくわからず混乱したが中盤以降は展開も早くまずまずだった。個人的には良くもなく悪くもない作品だった。★★★☆☆水の柩

  • オレたち花のバブル組

    (内容)「バブル入社組」世代の苦悩と闘いを鮮やかに描く。巨額損失を出した一族経営の老舗ホテルの再建を押し付けられた、東京中央銀行の半沢直樹。銀行内部の見えざる敵の暗躍、金融庁の「最強のボスキャラ」との対決、出向先での執拗ないじめ。四面楚歌の状況で、絶対に負けられない男達の一発逆転はあるのか。半沢直樹シリーズ2作目。1作目同様、読者メーター登録前の再読となる。1作目より規模も大きくなり、登場人物も多い。大和田常務を打ちのめす痛快さはドラマでもスッキリしたが、何度でもスッキリ出来る。本作品では近藤が小規模ながらいい活躍をしていることも忘れてはいけない。こういう地味なキャラが活躍するのも嬉しい。特に「ノーに比べたら、イエスは何倍も簡単なんだ。」という近藤のセリフは頭の中にインプットされた。直ぐに3作目には行かず、少し...オレたち花のバブル組

  • 嘘ですけど、なにか?

    (内容)水嶋亜希、三十二歳独身。文芸編集者としてトラブル処理に飛び回る日々。仕事を頑張ったご褒美のように、ある日高スペックのエリート官僚と偶然出会い恋が始まる予感が。だが新幹線爆破テロ事件が発生すると、明らかに彼の態度が怪しくなっていくー私、騙されてる?痛快でドラマティックな反撃が始まる!初読みの作家。カバーデザインとタイトルにインパクトがあったのと、木内一裕があの「BE-BOP-HIGHSCHOOL」作者と知ってずっと読みたかくて、ようやく読むことが出来た。分類ではミステリーになるとは思うが、エンタメ系でもあり、コメディ要素も含まれている。面白いし読みやすくてあっという間に読了。あえて難点をあげるとするとエピローグの盛り上がりが少し不足している感じかな?全体的に良く構成されているし、人物描写も良く描かれている...嘘ですけど、なにか?

  • オレたちバブル入行組

    (内容)大手銀行にバブル期に入行して、今は大阪西支店融資課長の半沢。支店長命令で無理に融資の承認を取り付けた会社が倒産した。すべての責任を押しつけようと暗躍する支店長。四面楚歌の半沢には債権回収しかない。夢多かりし新人時代は去り、気がつけば辛い中間管理職。そんな世代へエールを送る痛快エンターテインメント小説。今、世間で賑わっている半沢直樹シリーズの1作目。読書メーター登録前に読んでいて、再読になる。ドラマも見ているしキャラ設定はしっかりと頭の中に入っているのでスラスラと読むことが出来た。池井戸パターンといわれる勧善懲悪の典型的なシリーズだが、読後のスッキリ感は堪らない。「下町ロケット」シリーズや「空飛ぶタイヤ」に匹敵するくらい好きなシリーズである。心が少し塞ぎ込んでいる時に読むとなお一層効果がある。直ぐにでも続...オレたちバブル入行組

  • 怪物の木こり

    (内容)良心の呵責を覚えることなく、自分にとって邪魔な者たちを日常的に何人も殺してきたサイコパスの辣腕弁護士・二宮彰。ある日、彼が仕事を終えてマンションへ帰ってくると、突如「怪物マスク」を被った男に襲撃され、斧で頭を割られかけた。九死に一生を得た二宮は、男を捜し出して復讐することを誓う。一方そのころ、頭部を開いて脳味噌を持ち去る連続猟奇殺人が世間を賑わしていたー。第17回『このミステリーがすごい!』大賞大賞受賞作。初読みの作家。この作品も先日読んだ「私の消滅」と同じでテレビで浜辺美波が絶賛していた一冊。序盤は確かに面白かったが、中盤以降、色んなことの辻褄が合わないことが気になったしまった。また、二宮と嵐子の時間軸のズレも気になってしまい、何?どんでん返し?と勘違いしてしまうこともあった。細かいことは書かないが、...怪物の木こり

  • カケラ

    (内容)美容クリニックに勤める医師の久乃は、ある日、故郷の同級生・八重子の娘が亡くなったことを知る。母の作るドーナツが大好物で、性格の明るい人気者だったという少女に何が起きたのかー。“美容整形”をテーマに、容姿をめぐる固定観念をあぶりだす心理ミステリ長編!湊かなえの新刊。どうしても好きになれないサッカーなのだが気になって新刊を読んでしまう。イヤミスってそういう読者層が多いのかもしれない。本作品もイヤミスの一つになる。とにかく混乱するし読みにくい。登場人物の人物像がぼやけていてわかりにくいし、所々に出て来る「先生」が学校の先生なのか?美容整形の医者なのわかりにくかった。コレはわざとなのか?とすら思わされた。ハッキリ言って読み終わっても何を訴えたかったのか?がよくわからない。そもそも美容整形医がなぜ調査を始めたのか...カケラ

  • サウスバウンド

    (内容)元過激派の父は、どうやら国が嫌いらしい。税金など払わない、無理して学校に行く必要なんかないとかよく言っている。そんな父の考えなのか、僕たち家族は東京の家を捨てて、南の島に移住することになってしまった。行き着いた先は沖縄の西表島。案の定、父はここでも大騒動をひき起こして…。-型破りな父に翻弄される家族を、少年の視点から描いた、新時代の大傑作ビルドゥングスロマン、完結編。上下巻からなる長編。前半は二郎の小学校生活を中心に破天荒な父と家族が描かれたコメディタッチの内容。ロケーションも東京の中野である。後半は一転して西表島でのサバイバル生活が中心に。主人公の二郎の小6ならではの心理描写がとても上手く描かれていて感心させられる。ほとんどの展開がコメディだが、最後にはちゃんとしたオチが待っていて色々と考えさせられる...サウスバウンド

  • クスノキの番人

    (内容)その木に祈れば、願いが叶うと言われているクスノキ。その番人を任された青年と、クスノキのもとへ祈念に訪れる人々の織りなす物語。不当な理由で職場を解雇され、その腹いせに罪を犯し逮捕されてしまった玲斗。同情を買おうと取調官に訴えるが、その甲斐もなく送検、起訴を待つ身となってしまった。そこへ突然弁護士が現れる。依頼人の命令を聞くなら釈放してくれるというのだ。依頼人に心当たりはないが、このままでは間違いなく刑務所だ。そこで賭けに出た玲斗は従うことに。依頼人の待つ場所へ向かうと、年配の女性が待っていた。千舟と名乗るその女性は驚くことに伯母でもあるというのだ。あまり褒められた生き方をせず、将来の展望もないと言う玲斗に彼女が命令をする。「あなたにしてもらいたいこと それはクスノキの番人です」と。『秘密』『時生』『ナミ...クスノキの番人

  • 妖の掟

    (内容)盗聴器の仕掛けがバレてヤクザに袋叩きにあう圭一を気まぐれで助けたのは、坊主頭の欣治と人形と見紛う美貌の持ち主、紅鈴だった。圭一の部屋に転がり込んだ二人にはある秘密がー初っ端からかなりグロくて大丈夫かな?と思いながら読み始めた。ホラーでも何でもなく、二人?の吸血鬼と一人の人間が繰り広げるクライムストーリーに。その後、吸血鬼と人間の奇妙な同居生活や友情なども描かれている。しかし、最後は少し切ない。色んな思いを引き出してくれる作品で面白かったが、全体的にインパクト不足。特に後半は無理矢理終わらせたように感じてしまった。「妖の華」という続編があるらしい。読んでみようかどうかは少し悩む。★★★☆☆妖の掟

  • 清原和博への告白

    (内容)甲子園で怪物と対決した球児たちは、強烈な記憶を胸に、それぞれの人生を歩んだ。30年の時を経て、本塁打を打たれたライバルたちが口を開いた。誰もが清原という存在の大きさを熱く語る。一度は絶望の淵に沈んでいた清原和博は、彼らの告白を読み涙した。文庫版では清原からの特別寄稿「戦友たちへ」を収録。私は清原とは同年代であり、彼の出身地である岸和田に住んでいる。私の中では今でも甲子園のスーパースターは清原であり、清原を超える選手は出て来ていない。甲子園で清原にホームランを打たれた相手投手の当時の心境などが語られている。面白い視点だと思うし、実際読んでいて楽しかった。清原を抑えた投手や守っていた野手、指揮していた監督目線なども盛り込まれていればもっとよかったように思う。伊野商渡辺智男や岩倉山口、宇部商藤井などなど。甲子...清原和博への告白

  • 私の消滅

    (内容)「先生に、私の全てを知ってもらいたいのです。私の内面に入れますか」心療内科を訪れた美しい女性、ゆかり。男は彼女の記憶に奇妙に欠けた部分があることに気付き、その原因を追い始めるー。傷つき、損なわれたものを元に戻したいと思うことは冒涜なのか。Bunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞した傑作長編小説。テレビで浜辺美波がオススメ本として紹介していたので読んでみた。登場人物が少ない中で文面が一人称で書かれているので、最初の方は誰かがわからなく頭の中が混乱した。後半に入ると意図的にそう書かれていたことがわかり遡って読み直すことに。200頁にも満たない短い小説なのだが、読むのに少し時間がかかってしまった。暗くて恐ろしい作品。宮崎勤のことなども書かれていて知らなかったことも知ることが出来た。しかし、個人的には難解で好きに...私の消滅

  • 永遠の0

    (内容)「娘に会うまでは死ねない、妻との約束を守るために」。そう言い続けた男は、なぜ自ら零戦に乗り命を落としたのか。終戦から60年目の夏、健太郎は死んだ祖父の生涯を調べていた。天才だが臆病者。想像と違う人物像に戸惑いつつも、一つの謎が浮かんでくるー。記憶の断片が揃う時、明らかになる真実とは。涙を流さずにはいられない、男の絆、家族の絆。映画は映画館に観に行ったが小説の方は初読み。恥ずかしながら百田尚樹作品自体も初読みだった。神風特攻隊となって国の為に命をかけた祖父のことを調査する主人公とその姉。ほとんどの内容がノンフィクションである。太平洋戦争当時の狂気の世界が描かれている。こういう史実に基づいた小説は後世に残していかなければいけない。命の大切さや人を信じることなど色んなことを再認識させられた良い小説。もっと早く...永遠の0

  • 八日目の蝉

    (内容)逃げて、逃げて、逃げのびたら、私はあなたの母になれるだろうか…。東京から名古屋へ、女たちにかくまわれながら、小豆島へ。偽りの母子の先が見えない逃亡生活。そしてその後のふたりに光はきざすのか。心ゆさぶるラストまで息もつがせぬ傑作長編。第二回中央公論文芸賞受賞作。映画は何度も観てストーリーは頭の中にインプットされている状態での初読み。映画同様、心を揺さぶられた。希和子や薫(恵理菜)の心理状態が上手く描写されていて、男である自分であっても色々と考えさせられた。女性ならもっと色んなことを考えさせられるのではないか?と思うから。小説でも小豆島の美しい情景が表現されていて、久しぶりに小豆島に行ってみたいなー。キレイな景色を妻と娘に見させてあげたいなあーと思った。重い話しではあるが、なんとなく前向きになれる作品。来年...八日目の蝉

  • 佐賀北の夏

    (内容)2007年、夏。甲子園は奇跡に揺れた。前年県大会初戦敗退の公立校が、全国制覇を成し遂げたのだ。その名は佐賀北。スター選手を一人も抱えることなく、宇治山田商、前橋商、帝京、広陵など常連強豪校を次々と破った裏には、いかなる練習と秘策があったのか。対戦校の監督たちが体験した怖さ、監督・選手間で交された日誌の存在など、綿密な取材から、最大の逆転劇が起きた必然に迫る。今年の夏の甲子園が今日終わった。コロナウイルス禍で交流試合という形式になってしまったのは残念だった。一昨年の100回大会で金足農業が金農旋風を巻き起こしたが、決勝で大阪桐蔭に屈した。その10年以上前に起こした佐賀北のがばい旋風を描いたノンフィクション。決勝戦のインパクトは2009年と双璧でありかなり印象に残っている。また、相手広陵のバッテリーがいずれ...佐賀北の夏

  • 逆ソクラテス

    (内容)敵は、先入観。世界をひっくり返せ!伊坂幸太郎史上、最高の読後感。デビュー20年目の真っ向勝負!逆転劇なるか!?カンニングから始まったその作戦は、クラスメイトを巻き込み、思いもよらぬ結末を迎える――「逆ソクラテス」足の速さだけが正義……ではない?運動音痴の少年は、運動会のリレー選手にくじ引きで選ばれてしまうが――「スロウではない」最後のミニバス大会。五人は、あと一歩のところで、“敵”に負けてしまった。アンハッピー。でも、戦いはまだ続いているかも――「アンスポーツマンライク」ほか、「非オプティマス」「逆ワシントン」――書き下ろしを含む、無上の短編全5編を収録。伊坂幸太郎の新刊。かなり評判が良かったからスゴく気になっていた。全5編からなる短編集。しかし、単なる短編集ではなかった。今までのミステリー作品とは全く...逆ソクラテス

  • 島はぼくらと

    (内容)瀬戸内海に浮かぶ島、冴島。朱里、衣花、源樹、新の四人は島の唯一の同級生。フェリーで本土の高校に通う彼らは卒業と同時に島を出る。ある日、四人は冴島に「幻の脚本」を探しにきたという見知らぬ青年に声をかけられる。淡い恋と友情、大人たちの覚悟。旅立ちの日はもうすぐ。別れるときは笑顔でいよう。瀬戸内海の島に住む4人の高校生が主人公。個人的に好きなのは源樹。島の話なので夏がメインかと思っていたがそうではなくて様々な季節だった。島の情景が書かれている箇所はそれほどないのだが、美しい島の情景が目に浮かぶような作品。高校生4人だけでなく多くの登場人物が登場するが、それほど混乱することなく読むことが出来る。中でもヨシノと本木はいいキャラしてるなと思った。少し田舎暮らしにも憧れがあるので、こう言った作品は好きである。もう少し...島はぼくらと

  • 真夏の方程式

    (内容)夏休みを玻璃ヶ浦にある伯母一家経営の旅館で過ごすことになった少年・恭平。一方、仕事で訪れた湯川も、その宿に宿泊することになった。翌朝、もう1人の宿泊客が死体で見つかった。その客は元刑事で、かつて玻璃ヶ浦に縁のある男を逮捕したことがあったという。これは事故か、殺人か。湯川が気づいてしまった真相とはー。ガリレオシリーズの中でも映画化されて有名な作品。映画は観たけど、小説は読んだことが無かった。ちょうどいい季節なので読んでみた。単なるミステリーではなく人間味のあるストーリーで感動させられる。海の情景や夏の暑さも上手く表現されていて、実際の景色が目に浮かぶように表すことが出来る。加賀恭一郎シリーズも好きだが、ガリレオシリーズも甲乙つけ難いくらい好きになった。★★★★★真夏の方程式

  • 共感経営

    (内容)企業経営や事業の遂行において、共感を起点とし、ものごとの本質を直観するなかで、「跳ぶ仮説」を導き出し、イノベーションを起こす、もしくは、大きな成功に至る。そのプロセスにおいても、さまざまな局面で共感が介在し、共感の力がドライブや推進力となって、論理だけでは動かせないものを動かし、分析だけでは描くことのできないゴールに到達する。それが共感経営です。本書は、企業経営や事業におけるイノベーションや大きな成功は、論理や分析ではなく、「共感→本質直観→跳ぶ仮説」というプロセスにより実現されることを、九つのケース、および三つの参考事例で示します。野中郁次郎さんの著書は過去から結構読んでいるが、いつも共感出来る内容で個人的には好きである。それなりに高齢な方であるが、常に新しい情報を入手して独自の理論に当て嵌めることを...共感経営

  • 告解

    (内容)飲酒運転中、何かに乗り上げた衝撃を受けるも、恐怖のあまり走り去ってしまった大学生の籬翔太。翌日、一人の老女の命を奪ってしまったことを知る。自分の未来、家族の幸せ、恋人の笑顔ー。失うものの大きさに、罪から目をそらし続ける翔太に下されたのは、懲役四年を超える実刑だった。一方、被害者の夫である法輪二三久は、“ある思い”を胸に翔太の出所を待ち続けていた。贖罪の在り方を問う、慟哭の傑作長編。好きな作家の一人である薬丸岳の新刊。これまでの薬丸作品らしく社会派ミステリーにどっぷりと浸かることが出来る。飲酒運転をして一人の人間を殺めてしまった青年が主人公。いつもながら切なく重いテーマだが終盤には感動させられる場面もあってなかなか面白い。もっと翔太の人間関係や家族との関係が描かれていても面白かったと思う。綾香の優しさも際...告解

  • 君が夏を走らせる

    (内容)ろくに高校に行かず、かといって夢中になれるものもなく日々をやり過ごしていた大田のもとに、ある日先輩から一本の電話が入った。聞けば一ヵ月ほど、一歳の娘鈴香の子守をしてくれないかという。断り切れず引き受けたが、泣き止まない、ごはんを食べない、小さな鈴香に振り回される金髪少年はやがてー。きっと忘れないよ、ありがとう。二度と戻らぬ記憶に温かい涙あふれるひと夏の奮闘記。「あと少し、もう少し」の続編だが、続きで読まなくても充分楽しめる作品だと思った。中途半端な日々を過ごす大田に舞い降りる育児という無茶なバイト。悪ぶってるけど内心は繊細で優しい気持ちがとてもいい感じで表現されている。また、たった一ヶ月でありながら鈴香が成長していく姿がとても逞しく思えた。我が家にも4歳になる娘さんがいる。なので、自分のことに置き換えて...君が夏を走らせる

  • すべてがFになる

    (内容)孤島のハイテク研究所で、少女時代から完全に隔離された生活を送る天才工学博士・真賀田四季。彼女の部屋からウエディング・ドレスをまとい両手両足を切断された死体が現れた。偶然、島を訪れていたN大助教授・犀川創平と女子学生・西之園萌絵が、この不可思議な密室殺人に挑む。新しい形の本格ミステリィ登場。ミステリーの代表作として有名な作品だが、なんとなく今まで読むことが無かったが、ようやく読んでみた。発刊されたのが1996年ということもあり、少し古臭さを感じてしまった。少し苦手なSF風の作品にも思えてしまい、ちょっと入り込むことが出来なかったのが個人的に少し残念。「すべてがFになる」の意味もわりと早い段階でわかってしまった。その他の色々なトリックについては全然予想外だったが…当時は斬新で面白い作品だったかもしれないが、...すべてがFになる

  • 2020/07/16

    (内容)球界の片隅にあった、驚き、苦悩、思いがけない栄光――。ある年に、最後に名前を呼ばれた男たちを追って――。球界の片隅にあった驚き、苦悩、思いがけない栄光を描く。公式戦登板なしでプロ入りした男高橋顕法/再生された男田畑一也/最下位から千葉の誇りになった男福浦和也/最下位を拒否した男高瀬逸夫/球団幹部に出世した男大木勝年/日米野球でやってきた男鈴木弘/隠しダマの男清水清人/9並びの男吉川勝成/ゼロ契約の男橋本泰由/勘違いしない男松下圭太/2年連続最下位指名を受けた男由田慎太郎/ありえなかった男三輪正義/ポテンシャルが眠る男鈴木駿也/怪物だった男伊藤拓郎/1と99の男今野龍太/育成の星になった男長谷川潤福浦、田畑は有名やし、吉川や由田、三輪、伊藤拓郎なども良く知っていた。あと、虎ファンなので広島から来た高橋や松...2020/07/16

  • ゴールデンスランバー

    (内容)衆人環視の中、首相が爆殺された。そして犯人は俺だと報道されている。なぜだ?何が起こっているんだ?俺はやっていないー。首相暗殺の濡れ衣をきせられ、巨大な陰謀に包囲された青年・青柳雅春。暴力も辞さぬ追手集団からの、孤独な必死の逃走。行く手に見え隠れする謎の人物達。運命の鍵を握る古い記憶の断片とビートルズのメロディ。スリル炸裂超弩級エンタテインメント巨編。読書メーター登録前に読んだ作品の再読。伊坂幸太郎のことが好きになったキッカケもなった作品。小説も映画も大好きで映画も何度も観ている。全て内容を知った上で久しぶりに読んだが、何度読んでも色褪せない面白さ。コレは正に個人的にはバイブル的な一冊である。結末はそれほど明るい結末でないにも関わらずホッとする描き方がされているのが、伊坂幸太郎らしさであると思う。また、映...ゴールデンスランバー

  • 白いへび眠る島

    (内容)高校最後の夏、悟史が久しぶりに帰省したのは、今も因習が残る拝島だった。十三年ぶりの大祭をひかえ高揚する空気の中、悟史は大人たちの噂を耳にする。言うのもはばかられる怪物『あれ』が出た、と。不思議な胸のざわめきを覚えながら、悟史は「持念兄弟」とよばれる幼なじみの光市とともに『あれ』の正体を探り始めるがー。十八の夏休み、少年が知るのは本当の自由の意味かー。文庫用書き下ろし掌篇、掲載。白い軽トラシリーズの最後。シリーズものではないと知りつつ、前作2作が個人的にあまり良く思えなかったので最後の作品には期待していた。夏の青春ものと思っていたが苦手なファンタジー系だった。前半からあまり入り込むことが出来なくて読み進めるのに苦労した。主人公の悟史のフワッとした性格もなんとなく共感出来ずにイライラささられた。島や海の情景...白いへび眠る島

  • ルージュ: 硝子の太陽

    (内容)世田谷区祖師谷で起きた母子三人惨殺事件。被害者が地下アイドルだったこともあり、世間の大きな注目を集めていた。真っ先に特捜本部に投入された姫川班だが、遺体を徹底的に損壊した残虐な犯行を前に捜査は暗礁に乗り上げる。やがて浮上する未解決の二十八年前の一家四人殺人事件。共通する手口と米軍関係者の影。玲子と菊田は非道な犯人を追いつめられるのか!?久しぶりの姫川玲子シリーズ。「ストロベリーナイト」を読んだ頃はドラマも映画も観たことがなかったが、その後追い掛けてすべての観たのでキャラはバッチリ頭の中に入っている。いつもながらの少々のグロさと警察内部のややこしい事情が交錯する。脇役の菊田や井岡、ガンテツも相変わらずいいキャラしている。最後はちょっと切ないエンディングなのがもの悲しい。ややどんでん返し的な箇所もあったが、...ルージュ:硝子の太陽

  • BT’63

    (内容)呪われたトラックBT21号の運転手四人が次々と殺され、史郎が精魂を注いだ新事業も立ち行かない。すべては闇の住人、成沢が仕掛けたことだった。愛する鏡子まで成沢の罠に陥り、史郎は苦悩の選択をするー。一方の琢磨は、現代に残っていたBT21号を手に入れる。「物語」のすべてがつまった圧倒的大作。上下巻からなる超大作。今の池井戸潤の作風からは想像出来ないくらいミステリー色が強い。読ませる筆力は初期のこの作品でも健在で、どんどん読み進めることが出来る。終盤には目に涙が溜まるようなシーンもあり、なかなか感動させられた。父子の強い絆や親子愛、家族愛など色々な愛を感じる作品だった。そして倫子が実は最終盤でキーマンになるとは?という驚きもあった。色々と辻褄のあわない部分もあったが、それが気にならないくらい良かった。これで、池...BT’63

  • 流星ワゴン

    (内容)死んじゃってもいいかなあ、もう…。38歳・秋。その夜、僕は、5年前に交通事故死した父子の乗る不思議なワゴンに拾われた。そしてー自分と同い歳の父親に出逢った。時空を超えてワゴンがめぐる、人生の岐路になった場所への旅。やり直しは、叶えられるのかー?「本の雑誌」年間ベスト1に輝いた傑作。重松作品はこれで5作目。親子をテーマにしたファンタジー小説。ファンタジー小説自体があんまり好きではないので入り込みにやや苦労した。長い話の割には話のあらすじがほぼわかってしまい、その通りになって拍子抜けした。子を持つ親としていくつかの大事なことは理解することが出来たが、感動する感じではなかった。結構評価も高い人気作家なのだが、なんとなくあんまり好きになれないのはなんでなんだろう?もう少し他の作品も読んでみたいと思う。★★★☆☆流星ワゴン

  • 私が彼を殺した

    (内容)婚約中の男性の自宅に突然現れた一人の女性。男に裏切られたことを知った彼女は服毒自殺をはかった。男は自分との関わりを隠そうとする。醜い愛憎の果て、殺人は起こった。容疑者は3人。事件の鍵は女が残した毒入りカプセルの数とその行方。加賀刑事が探りあてた真相に、読者のあなたはどこまで迫れるか。定期的に読んでいる東野圭吾作品。今回は加賀恭一郎シリーズの5作目を読了。前に読んだ「どちらかが彼女を殺した」とよく似た感じで最後に犯人は明かされず終わってしまっている。解説を読んでもわからす、結局ネタバレサイトでようやく理解出来た。ネット時代の今だから直ぐに解決出来たが、発刊当時はほとんどの人が訳がわからなかったのではないかと思う。異色の作品として面白いのだが、とても個人レベルで解決出来るような内容ではないのが少し残念。読者...私が彼を殺した

  • 異端のススメ

    (内容)変化の激しい現代社会。組織の構成員としての生き方よりも、ますます個人としての生き方が問われている中で、いかにして「自分にしかない強み」を武器にし、突き抜けた人になるかが、人生を大きく左右する。挑戦を続け、自分自身が燃焼し尽くした感を持てるような「納得できる人生」を生きるにはどうすべきか?橋下徹が贈る、決して後悔しない生き方のすすめ。ここ最近、読まず嫌い著名人の本を読むことを心掛けている。そのうちの一人である橋下徹の著作。タイトルほど異端とも思わなかったし、内容については共感出来る部分が多く、人物に対する印象も変わった。所々に今、大阪で活躍している吉村知事のことも出て来ていて、信頼関係が良くわかった。ホリエモンの本は読んで、益々合わないと思ったが、橋下徹に対しては共感出来たことにより見方がいい方に変わった...異端のススメ

  • 阪急電車

    (内容)隣に座った女性は、よく行く図書館で見かけるあの人だった…。片道わずか15分のローカル線で起きる小さな奇跡の数々。乗り合わせただけの乗客の人生が少しずつ交差し、やがて希望の物語が紡がれる。恋の始まり、別れの兆し、途中下車ー人数分のドラマを乗せた電車はどこまでもは続かない線路を走っていく。ほっこり胸キュンの傑作長篇小説。DVDも持っているし、小説の方も何度目かの再読。個人的にはバイブル的な一冊。関西住みにとって阪急電車のステイタスはわかるし、今津線のローカルさもわかっている。日常のちょっとした人間模様をとてもいい形で伝えてくれている。忙しい日常にほっこりとした空気を運んでくれる一冊。そして、今日も頑張れるような勇気を与えてくれる。「あー阪急沿線に住んでみたかったなあーと嘆く今日この頃。★★★★★阪急電車

  • 子どもたちは夜と遊ぶ

    (内容)大学受験間近の高校三年生が行方不明になった。家出か事件か。世間が騒ぐ中、木村浅葱だけはその真相を知っていた。「『i』はとてもうまくやった。さあ、次は、俺の番ー」。姿の見えない『i』に会うために、ゲームを始める浅葱。孤独の闇に支配された子どもたちが招く事件は、さらなる悲劇を呼んでいく。「浅葱、もう少しで会える」『i』は冷酷に二人のゲームを進めていく。浅葱は狐塚や月子を傷つけることに苦しみながら、兄との再会のためにまた、人を殺さなければならないー。一方通行の片思いが目覚めさせた殺人鬼『i』の正体が明らかになる。大人になりきれない彼らを待つ、あまりに残酷な結末とは。上下巻で総ページが1000ページを超える超長編。辻村深月作品は数多く読んでいるが初めてのミステリーだった。読み終えて一言目は「とにかく疲れた、長か...子どもたちは夜と遊ぶ

  • 図解 モチベーション大百科

    (内容)私たちには意思があり、意思があって動いている。でも、意思じゃないものも私たちを動かしている。私たちを動かしている“モチベーション"とは一体なにか?“モチベーション"の正体を突き止めるべく、スタンフォード大、ハーバード大、コロンビア大、プリンストン大、ペンシルバニア大など数々の一流研究機関でおこなわれた100通りの心理・行動実験を、ビジネスマンにも応用できるよう図解でわかりやすく解説。“モチベーション"をマスターすれば、面倒くさがりな自分も、怠惰な周囲の人たちも、頑固な顧客たちも、どうしてそうするのか?どうしてそうしないのか?長年の謎が解け、ビジネスで抱える問題の多くが解決するだろう。意思決定・動機づけ・発想転換・人脈作り・自己管理・人材育成・目標設定の7つのパートで構成されている。全てがシンプルで解説も...図解モチベーション大百科

  • ライオンのおやつ

    (内容)余命を告げられた雫は、残りの日々を瀬戸内の島のホスピスで過ごすことに決めた。そこでは毎週日曜日、入居者がもう一度食べたい思い出のおやつをリクエストできる「おやつの時間」があったー。毎日をもっと大切にしたくなる物語。本屋大賞2位の作品ということで期待し過ぎたのかも?なんとなく泣かせにくるストーリーなんだろうなと事前に思ってしまったせいか全く泣けなかったし、感動出来なかった。テーマもあらすじ面白いし、それぞれの登場人物の描写もよく描かれている。それでも印象は変わることなく、全体的に不満を感じた。登場人物はいい人ばかりだし、六花にも癒される。いい小説なんだけど、読むタイミングが悪かったのかな?いつか再読したら印象も変わると思うので、読んでみたいと思う。★★★☆☆ライオンのおやつ

  • 金足農業、燃ゆ

    (内容)2018年夏の甲子園。エース吉田輝星を擁して準優勝、一大フィーバーを巻き起こした秋田代表・金足農業は、何から何まで「ありえないチーム」だった。きかねぇ(気性が荒い)ナインの素顔を生き生きと描き出す、傑作ノンフィクション。コロナウイルスの影響で今年の夏の甲子園の中止が決まった。大好きで毎年現地観戦していたのでショックが大きい。せめてもと思い過去の名勝負のYouTubeを見たいしている。記念すべき100回大会の主人公は間違いなく金足農業だった。勝ち上がって大会を盛り上げただけでなく、ドラマやマンガのようなキャラクター、試合展開だった。最後はラスボス大阪桐蔭に敗れてしまったが…その試合は現地観戦した。読んでいて約2年前の記憶が蘇って来た。心が熱くなることが出来たし、面白かった。また、甲子園に戻って来て旋風を起...金足農業、燃ゆ

  • 黒い家

    (内容)若槻慎二は、生命保険会社の京都支社で保険金の支払い査定に忙殺されていた。ある日、顧客の家に呼び出され、期せずして子供の首吊り死体の第一発見者になってしまう。ほどなく死亡保険金が請求されるが、顧客の不審な態度から他殺を確信していた若槻は、独自調査に乗り出す。信じられない悪夢が待ち受けていることも知らずに…。恐怖の連続、桁外れのサスペンス。読者を未だ曾てない戦慄の境地へと導く衝撃のノンストップ長編。第4回日本ホラー小説大賞大賞受賞作。ブックオフのセール品を積読していたのを鋭意処理中。貴志祐介作品は本作品で3作目。過去2作とも満点評価だったので、楽しみにして読み始めた。ホラー小説大賞受賞作ということだったが、それほど怖くは感じなかった。これなら五十嵐貴久の「リカシリーズ」の方が怖くてグロいと思った。保険金殺人...黒い家

  • 横道世之介

    (内容)大学進学のため長崎から上京した横道世之介18歳。愛すべき押しの弱さと隠された芯の強さで、様々な出会いと笑いを引き寄せる。友の結婚に出産、学園祭のサンバ行進、お嬢様との恋愛、カメラとの出会い…。誰の人生にも温かな光を灯す、青春小説の金字塔。第7回本屋大賞第3位に選ばれた、柴田錬三郎賞受賞作。映画を先に観てしまっていたので、ある程度のあらすじは頭の中にインプットされていた。180分もの長編映画は退屈だったが、小説の方は独特の空気感がいい感じに表現されていて面白かった。先に小説を読んでいればもっと印象は変わったかも?特に終盤の展開については。小説を読んで映画で祥子役を演じていた吉高由里子はあらためてピタリの配役だったと思わされた。同じような時代に青春時代を過ごした自分にとって、やや羨ましくも感じる部分もあった...横道世之介

  • 許されようとは思いません

    (内容)「これでおまえも一人前だな」入社三年目の夏、常に最下位だった営業成績を大きく上げた修哉。上司にも褒められ、誇らしい気持ちに。だが売上伝票を見返して全身が強張る。本来の注文の11倍もの誤受注をしていたー。躍進中の子役とその祖母、凄惨な運命を作品に刻む画家、姉の逮捕に混乱する主婦、祖母の納骨のため寒村を訪れた青年。人の心に潜む闇を巧緻なミステリーに昇華させた5編。芦沢央作品は本作品で3作目。今まで読んだ3作同様、タイトルにインパクトがある。5篇からなる短編集。気持ち悪く怖かったのは「姉のように」。なんとなく角田光代の「坂の途中の家」を思い出した。どの短編にも最後に驚きが隠されているのは読んでてびっくりさせられた。そして、全ての短編が不気味で怖い。唯一表題作の最後はいい感じだったが。短編集もいいが、がっつり長...許されようとは思いません

  • 迷子の王様

    (内容)「会社を辞めて、これからどうするつもりなんですか?」リストラ面接官として村上真介が今回対峙するのはー鼻っ柱の強い美容部員、台湾に身売りした家電メーカーのエース研究員、ペースを狂わせる不思議ちゃん書店員。そして最後にクビを切られるのは、なんと真介自身!?変わりゆく時代を見据え、働くこと=生きることの意義を探す人々を応援する人気シリーズ、旅立ちの全四話。少し間が開いてしまったが、シリーズ5作目で最終作。完全に登場人物のキャラや設定も頭の中にインプットされているので、すらすらと読むことが出来た。4篇の短編で構成されているが、最後の短編はリストラとは関係なく、村上真介自身の話。あまり書くとネタバレになるので…好きなのは「さざなみの王国」。登場する女性の設定が興味深かった。楽しみに読んでいたシリーズが最後を迎える...迷子の王様

  • ツ、イ、ラ、ク

    (内容)地方。小さな町。閉鎖的なあの空気。班。体育館の裏。制服。渡り廊下。放課後。痛いほどリアルに甦るまっしぐらな日々-。給湯室。会議。パーテーション。異動。消し去れない痛みを胸に隠す大人達へ贈る、かつてなかったピュアロマン。恋とは、「堕ちる」もの。全く前情報がない状況でブックオフのセール品を購入。完全にミステリー小説だと思い込んでいた。なので、前半は違和感を感じながら読んでいた。途中で明らかおかしいとわかり、検索してミステリー小説でないことを知った。なので、ストーリーの入り込みに時間がかかってしまった。青春小説であり恋愛小説でもある。特に前半は登場人物が多すぎて頭の中がなかなか整理出来なかった。面白くないわけではないが、全体的にあまり好みではなかった。★★★☆☆ツ、イ、ラ、ク

  • 多動力

    (内容)「石の上にも三年」「真面目にコツコツ」が評価される時代は終わったー。インターネットの到来で、ありとあらゆるモノがつながった今、次から次に自分が好きなことをハシゴしまくる「多動力」を持った人間が求められている。一度に大量の仕事をこなす術から、1秒残らず人生を楽しみきるためのヒントまで、堀江貴文ビジネス書の決定版!少し前に読んだ「人生の勝算」では、前田裕二という人間を見直す機会を得ることが出来た。本作ではやはりホリエモンはホリエモンで好きになれないのが改めて理解出来た。書いてることは本筋で間違っていないことが多い。しかしながら、サラリーマンにはサラリーマンなりのルールがあり、その上で社会は成り立っている。ホリエモンのような人間ばかりでものづくりをしても絶対に成功しない。これは断言出来る。ものづくりは一人で出...多動力

  • 死命

    (内容)若くしてデイトレードで成功しながら、自身に秘められた女性への殺人衝動に悩む榊信一。ある日、余命僅かと宣告され、欲望に忠実に生きることを決意する。それは連続殺人の始まりだった。元恋人の澄乃との皮肉な再会。犯人逮捕に執念を燃やす刑事・蒼井にも同じ病が襲いかかり、事件の展開は衝撃の結末をー。緊急事態宣言が発令されてから、なかなか読書欲がわいて来なかったが、ゴールデンウィーク明けから急激に読書欲がわいて来た。そろそろ積読本の処理を開始して行きたいと思う。末期癌の刑事と刑事が絡み合う話。少し出来過ぎた感があるものの展開のスピード感があり、どんどん読み進めることが出来た。登場人物の心理描写も良く描けていて、ハラハラドキドキさせられた。少し残念だったのは終盤の展開がなんとなくわかってしまった点。それと、薬丸岳というこ...死命

  • これからの会社員の教科書

    (内容)【田端信太郎が贈る「仕事の基本」決定版!】リクルート→livedoor→LINE→ZOZO日本的な大企業から外資系、ベンチャー企業を渡り歩く中でわかった、どんな文化の会社であっても必ず評価される共通項。それは結局、新人時代に教わった仕事の基本でした。「風邪を引いたら、休むべきか」?「ミスをしたとき、どうすればいいのか」?「これからの時代に生き残るために、なにを学べばいいのか」?Twitterフォロワー21万人。「新R25」「NewsPicks」掲載の仕事論でも話題を呼ぶ田端信太郎が、働くきみの率直な疑問に、本音でこたえます。有名な人らしいけど、全く知らなかった。無知過ぎる自分が恥ずかしい。内容は新入社員や若手向けの仕事の教科書。自分自身が若い時に思っていたことや考えていたことが書かれていて、かなり共感出...これからの会社員の教科書

  • ロスト・ケア

    (内容)戦後犯罪史に残る凶悪犯に降された死刑判決。その報を知ったとき、正義を信じる検察官・大友の耳の奥に響く痛ましい叫びー悔い改めろ!介護現場に溢れる悲鳴、社会システムがもたらす歪み、善悪の意味…。現代を生きる誰しもが逃れられないテーマに、圧倒的リアリティと緻密な構成力で迫る!全選考委員絶賛のもと放たれた、日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。葉真中作品は本作品でまだ2作品目。最初に読んだ「Blue」も良かったが、本作品も良かった。また、これがデビュー作だと知って驚かされた。救いようのない重いテーマなのだが、内容はわかりやすくすらすらと読み進めることが出来る。介護には育児などと違って終わりが見えないというところに辛さがあるともいわれている。本当に難しい問題だと思う。クライマックスで明らかになる真相もなかなか凝って...ロスト・ケア

  • 旅屋おかえり

    (内容)あなたの旅、代行します!売れない崖っぷちアラサータレント“おかえり”こと丘えりか。スポンサーの名前を間違えて連呼したことが原因でテレビの旅番組を打ち切られた彼女が始めたのは、人の代わりに旅をする仕事だったー。満開の桜を求めて秋田県角館へ、依頼人の姪を探して愛媛県内子町へ。おかえりは行く先々で出会った人々を笑顔に変えていく。感涙必至の“旅”物語。コロナウイルス禍で旅行どころか外にも出れない状況が続いている。せめて気分だけでもと、積読してあった本書を読んだ。登場人物のキャラ設定もわかりやすく、旅先の情景もよく描かれている。角館、内子、檮原、いずれも行ったことがないがいつか行ってみたいと思わず思わせられる。全体的に優しさに溢れていて、楽しい感じでポジティブになれる。旅小説であり、お仕事小説でもある本作品。とて...旅屋おかえり

  • 背中の蜘蛛

    (内容)東京・池袋で男の刺殺体が発見された。捜査にあたる警視庁池袋署刑事課長の本宮はある日、捜査一課長から「あること」に端を発した捜査を頼まれる。それから約半年後ー。東京・新木場で爆殺傷事件が発生。再び「あること」により容疑者が浮かぶが、捜査に携わる警視庁組織犯罪対策部の植木は、その唐突な容疑者の浮上に違和感を抱く。そしてもう一人、植木と同じように腑に落ちない思いを抱える警察官がいた。捜査一課の管理官になった本宮だった…。「あること」とは何なのか?池袋と新木場。二つの事件の真相を解き明かすとともに、今、この時代の警察捜査を濃密に描いた驚愕の警察小説。誉田哲也の最新刊。久しぶりにどっぷりとした警察小説を読んだ気がする。一章と二章を読んだ時は短編か?と思ったが、三章で全体像がようやく見えて来た。そんな流れだったので...背中の蜘蛛

  • なぜ、あなたの仕事は終わらないのか

    (内容)世界を変えたのは「締め切りを守る男」だった。世界を一変させたWindows95の設計思想を生み出した伝説の日本人が教える人生を制するスピード仕事術。本書の著者、中島聡氏は、みなさんが今使っているパソコンの「ドラッグ&ドロップ」や「ダブルクリック」などを現在の形にしたことで知られる元マイクロソフトの伝説のプログラマーです。過労死が続出するほど多忙を極め、納期遅れが蔓延するプログラマーの世界で、中島氏は「一度も納期に遅れたことがない男」として活躍。「期限までの日数の2割で、仕事の8割を終えて後は流す」その驚異の仕事術は、「小学4年生から、夏休みの宿題は7月中に終わらせて、あとは好きなことをしていた」というところからスタートしたのです。・午前中だけで1日の仕事をほぼ終えられる・半年以上の長期プロジェクトを最も...なぜ、あなたの仕事は終わらないのか

  • 人生の勝算

    (内容)お金を稼ぐために始めた路上ライブで、少年は人生とビジネスの本質を知ったー。人は絆にお金を払うと気づいた少年期から、ニューヨークで奮闘した外資系銀行員時代、仮想ライブ空間「SHOWROOM」立ち上げ前夜、SNSのもたらす未来、己の人生のコンパスまでー。大注目の若き起業家が全力で綴った、魂が震え、涙が溢れるビジネス書。内容にビジネス書と書かれているが、自叙伝みたいな感じである。彼やホリエモンのようなIT関連でのし上がって来た人を毛嫌いする風潮が年配者に多いが、私もこの前まではその一人だった。でも、色々調べてみると苦労もしているし、努力もしていることが理解出来るようになって来た。もう少し早く気付くことが出来れば良かったと後悔している。本作も生い立ちの苦労話と就職後の努力などが描かれている。やはり運だけでのし上...人生の勝算

  • ツナグ

    (内容)一生に一度だけ、死者との再会を叶えてくれるという「使者」。突然死したアイドルが心の支えだったOL、年老いた母に癌告知出来なかった頑固な息子、親友に抱いた嫉妬心に苛まれる女子高生、失踪した婚約者を待ち続ける会社員…ツナグの仲介のもと再会した生者と死者。それぞれの想いをかかえた一夜の邂逅は、何をもたらすのだろうか。心の隅々に染み入る感動の連作長編小説。先月読んだ、「ツナグ想い人の心得」の前作。小説は読んだことがなかったが、映画は観たことがあった。だが、、細かな内容までは覚えてなかった。なので、スムーズに入り込めたし興味深く読むことが出来た。個人的に好きなのは「待ち人の心得」。私は逆の順で読んでしまったが、シリーズで続けて読むと歩美の成長も感じ取ることが出来て面白いと思う。映画を観たせいもあるかもしれないが、...ツナグ

  • 禁断の魔術

    (内容)高校の物理研究会で湯川の後輩にあたる古芝伸吾は、育ての親だった姉が亡くなって帝都大を中退し町工場で働いていた。ある日、フリーライターが殺された。彼は代議士の大賀を追っており、また大賀の担当の新聞記者が伸吾の姉だったことが判明する。伸吾が失踪し、湯川は伸吾のある“企み”に気づくが…。シリーズ最高傑作!月イチではなくなったが、定期的に読もうと思っている東野圭吾作品。ここ最近はガリレオシリーズと加賀恭一郎シリーズを交互に読むようになっている。理系作家ならではの科学技術的な作品。自身も理系なので、このシリーズはお気に入りのシリーズである。偏屈で人付き合いが上手くない湯川教授だが、優しさに満ち溢れていて人間味のあることが本作品でも描かれている。展開だけでなく登場人物の描写なども読み手を引き込むことが東野圭吾作品の...禁断の魔術

  • 良い製品開発

    (内容)メーカーの事業の赤字の解決策は常に開発部門にあり、そのシーズ(種)は市場にある。だが多くの企業は、現行製品に新たな機能を付加するためだけの改造設計や、上位機種へのシリーズ展開のための開発、品質問題への対応設計など、積極的とは言い難い守りの開発テーマに甘んじている。本書はそんなお寒い状況にある日本の製品開発を抜本的に革新する「攻めの開発」としての「良い製品開発」を推進するもの。IP抽出、「製品開発企画書」に沿った開発、特許出願200目標など開発力強化の具体策を示す。東京大学大学院藤本隆宏教授解説。少しずつ現場から遠ざかる立場になりつつある。久しぶりに原点に戻ってみたくなり、書店で面白そうだったので購入した。目から鱗の内容ではなかった。また、少し古くさい開発手法ではあるが、少しずつ忘れつつあるものを呼び戻し...良い製品開発

  • 近鉄魂とはなんだったのか?

    (内容)2004年11月の球団消滅からちょうど15年。個性あふれる球団「近鉄バファローズ」の真実に迫る。最後の選手会長として球団合併問題やストライキ問題に奔走した礒部公一。彼とともに、梨田昌孝、栗橋茂、金村義明、ラルフ・ブライアント、水口栄二、岩隈久志ら近鉄に在籍した監督・選手に加え、最後の球団代表だった足高圭亮や、いまも近鉄バファローズを愛し続ける熱烈なファンなど、多数の関係者に徹底取材。近鉄バファローズの歴史をトピックごとに伝える9つの「表」章と、今回深く取材した選手ら近鉄関係者、個人の想いに迫った9つの「裏」章が交互に展開していく、まさに野球のような「表・裏」構成のプロ野球ノンフィクション。小学生の頃、トリコロールカラーの帽子にスゴく憧れて近鉄ファンデビューした。その頃からの球団エピソードや選手にスポット...近鉄魂とはなんだったのか?

  • 蟻の菜園

    (内容)婚活サイトを利用した連続不審死事件に関与したとして、殺人容疑がかかる円藤冬香。しかし冬香には完璧なアリバイがあり、共犯者の影も見当たらなかった。並外れた美貌をもつ冬香の人生と犯行動機に興味を抱いた週刊誌ライターの由美は、事件を追いはじめる。数奇な運命を辿る美女の過去を追って、由美は千葉・房総から福井・東尋坊へ。大藪賞受賞作家が描く、驚愕の傑作サスペンス!『このミス』大賞シリーズ久しぶりの柚月裕子作品。女性ライターが結婚詐欺事件を追いかけて行くうちに深い真相に迫って行くという内容。近代ミステリーの王道的な展開ではあるが、後半でパズルのピースが一気にハマって行く感じはなかなか上手く描けていると思った。切なく重い感じの内容はどこか薬丸岳作品を思い起こさせられた。結婚詐欺関連の連続不審死事件は実際にも起こった事...蟻の菜園

  • 流浪の月

    (内容)あなたと共にいることを、世界中の誰もが反対し、批判するはずだ。わたしを心配するからこそ、誰もがわたしの話に耳を傾けないだろう。それでも文、わたしはあなたのそばにいたいー。再会すべきではなかったかもしれない男女がもう一度出会ったとき、運命は周囲の人を巻き込みながら疾走を始める。新しい人間関係への旅立ちを描き、実力派作家が遺憾なく本領を発揮した、息をのむ傑作小説。初読みの作家。今月は本屋大賞月刊かのように本屋大賞ノミネート作品を読みまくっている。何とも言えない空気感の小説。家族小説でも恋愛小説でもない、ジャンル分け出来ない一冊。切ない内容ながら、先の展開が気になってどんどん読み進むことが出来てかなり興味を惹かれた。なんとなく現代社会の問題に対して提起しているようにも捉えることが出来る。よく練られた内容でとて...流浪の月

  • サファイア

    (内容)あなたの「恩」は、一度も忘れたことがなかったー「二十歳の誕生日プレゼントには、指輪が欲しいな」。わたしは恋人に人生初のおねだりをした…(「サファイア」より)。林田万砂子(五十歳・主婦)は子ども用歯磨き粉の「ムーンラビットイチゴ味」がいかに素晴らしいかを、わたしに得々と話し始めたが…(「真珠」より)。人間の摩訶不思議で切ない出逢いと別れを、己の罪悪と愛と夢を描いた傑作短篇集。湊かなえ作品も本作品を読んだことで完全制覇まであと1作品を残すのみとなった。イヤミスで有名な作家さんで、私は辛めの採点が多いが、何となく気になる作家さんの一人である。本作は7篇からなる短編集。どの短編も50頁程度でサクサク読める。そして、いつものようにイヤミス的要素が含まれている。中でも短編同士が繋がっていた「サファイア」と「ガーネッ...サファイア

  • 一風堂

    一風堂と聞いて、♩すみれSeptemberLove〜が脳内再生するのは昭和世代の特徴。そんな一風堂で昼食。美味かったけど、個人的には細麺より太麺が好きなので、その点は少し残念。今日は「赤丸新味」を食べたので、次は「白丸元味」を食べてみたいと思う。一風堂

  • 弥生、3月 君を愛した30年

    「Fukushima50」を観に行った時に予告てやっていて、波瑠の可愛さが際立っていたので観てみたくなって、観に行って来た。ハッキリ言って出来過ぎ。悪くはないが30年を駆け足で進んで行くテンポがイマイチに感じた。波瑠の可愛さは良かった。何故か一番感動したのが、本題とややズレた感じの後半の学校のシーン。これ以上書くとネタバレになってしまうのでこの程度で。悪くはないが、全体的に軽さを感じてしまったのは残念。★★★☆☆弥生、3月君を愛した30年

  • 僕は、線を描く

    (内容)【2020年本屋大賞ノミネート作品】小説の向こうに絵が見える!美しさに涙あふれる読書体験両親を交通事故で失い、喪失感の中にあった大学生の青山霜介は、アルバイト先の展覧会場で水墨画の巨匠・篠田湖山と出会う。なぜか湖山に気に入られ、その場で内弟子にされてしまう霜介。それに反発した湖山の孫・千瑛は、翌年の「湖山賞」をかけて霜介と勝負すると宣言する。水墨画とは、筆先から生みだされる「線」の芸術。描くのは「命」。はじめての水墨画に戸惑いながらも魅了されていく霜介は、線を描くことで次第に恢復していく。本屋大賞ノミネート作品であり、初読みの作家。全く聞いたことのない作家だと思ったら水墨画を描く人だった。なるほど。苦手な芸術系の作品だったので、どうかと思ったが、書道を嗜んでいたこともあり音楽系や美術系に比べるとまだマシ...僕は、線を描く

  • 京都観光-2

    清水寺を観光した後は三年坂、二年坂を降りて、ここへ!幕末の志士、坂本龍馬と中岡慎太郎の墓桂小五郎の墓も少し離れたところにあった。その後、龍馬ゆかりの地を回ってみたくなり、とりあえず円山公園へ。定番の坂本龍馬と中岡慎太郎の銅像。その後は長州屋敷跡に行き、桂小五郎像を見て。後はずっと北へ下って行くと、池田屋騒動の跡地。さらに北へ下ると、龍馬最後の地、近江屋跡に。めちゃくちゃ歩いた一日。とても充実した一日。また行ってみたいと思う。京都観光-2

  • 京都観光-1

    昨日、京都の西院までステーキ丼を食べに行った。そのついでに京都観光を楽しんで来た。新型コロナウイルスの影響で外国人観光客は少なく、ほとんど日本の若い人たちだった。まずは三年坂、二年坂を登って清水寺へ向かう。途中、枝垂れ桜が開花していた。いざ、清水寺へ昨日は晴れてて暖かくて、坂を登ったことで少し汗ばむくらいだった。清水の舞台はこんな感じ。いつもなら観光客で溢れているはずなのだが…まさかの続く。京都観光-1

  • 偏差値70からの甲子園

    (内容)僕たちは、野球だって、勉強だって負けたくない。松山東、済々黌、彦根東、時習館、青森、佐賀西…東京大学合格者を毎年輩出している公立の進学校かつ野球強豪校の6校。私立校が圧倒する高校野球界で設備は不足、生徒も私立のように集められないのが現状だ。そんな中で、強豪私立に挑み続けてきた知られざる指導法や練習法とは?“文武両道”の秘密に迫る異色の野球ノンフィクション。本来なら今頃はセンバツ高校野球で盛り上がっている時期のはず。センバツを観戦しながら試合間の間に読もうと思っていた一冊だった。近年少なくなって来た文武両道を目指す高校を紹介している。松山東は21世紀枠で出場した時に生で観たし、彦根東の花巻東戦のノーノー未遂も現地観戦だった。なので、何となくゆかりのある学校というイメージがある。いずれも公立高であり、伝統の...偏差値70からの甲子園

  • medium 霊媒探偵城塚翡翠

    (内容)推理作家として難事件を解決してきた香月史郎は、心に傷を負った女性、城塚翡翠と出逢う。彼女は霊媒であり、死者の言葉を伝えることができる。しかし、そこに証拠能力はなく、香月は霊視と論理の力を組み合わせながら、事件に立ち向かわなくてはならない。一方、巷では姿なき連続殺人鬼が人々を脅かしていた。一切の証拠を残さない殺人鬼を追い詰めることができるとすれば、それは翡翠の力のみ。だが、殺人鬼の魔手は密かに彼女へと迫っていたー。初読みの作家。本屋大賞ノミネート作品且つ、多数のミステリーの賞を受賞した作品なので読まないわけにはいかなかった。霊媒師という特殊能力を持った翡翠という女の子が主人公。4篇からなる短編集だが、最後の短編集で同時進行していた連続殺人事件の解決篇が待っている。結末がなんとなくわかってしまったのは私の勘...medium霊媒探偵城塚翡翠

  • 佰食屋

    今月読んだ本「売上を、減らそう。たどりついたのは業績至上主義からの解放」この本の舞台となっているのが、京都の西院というところにある「佰食屋」読んでいるだけでよだれが出そうなくらい食べたくなった「ステーキ丼」思ったらすぐに行動!ということで行って来た。一日100食しか販売しないということだったので、9時半からの店頭予約開始より早めの9時前に現地到着。ところが、誰もいない…近くのマクドで少し時間を潰して、9時半頃に行くと、何名かが予約をしている最中だった。11時に予約を済ませて、近所のイオンで時間潰し。10時50分頃に店に到着。既に列が出来ていた。11時ジャストに入ったのは10人くらい。コレも新型コロナウイルスの影響か?さてさて、いただいたステーキ丼は、こちら!見た目で少しボリューム不足に見えるが、ステーキが二重に...佰食屋

  • Fukushima 50

    (内容)2011年3月11日に発生した東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所の事故で、未曾有の事態を防ごうと現場に留まり奮闘し続けた人々の知られざる姿を描いたヒューマンドラマ。2011年3月11日午後2時46分、マグニチュード9.0、最大震度7という日本の観測史上最大となる地震が起こり、太平洋沿岸に押し寄せた巨大津波に飲み込まれた福島第一原発は全電源を喪失する。このままでは原子炉の冷却装置が動かず、炉心溶融(メルトダウン)によって想像を絶する被害がもたらされることは明らかで、それを防ごうと、伊崎利夫をはじめとする現場作業員や所長の吉田昌郎らは奔走するが……。現場の最前線で指揮をとる伊崎に佐藤浩市、吉田所長に渡辺謙という日本映画界を代表する2人の俳優を筆頭に、吉岡秀隆、安田成美ら豪華俳優陣が結集。「沈まぬ太陽」「...Fukushima50

  • 明日の記憶

    (内容)広告代理店営業部長の佐伯は、齢五十にして若年性アルツハイマーと診断された。仕事では重要な案件を抱え、一人娘は結婚を間近に控えていた。銀婚式をすませた妻との穏やかな思い出さえも、病は残酷に奪い去っていく。けれども彼を取り巻くいくつもの深い愛は、失われゆく記憶を、はるか明日に甦らせるだろう!山本周五郎賞受賞の感動長編、待望の文庫化。渡辺謙主演で映画化されていて、感動したのでずっと原作の方も読んでみたいと思っていた。50歳になって若年性アルツハイマーと診断されたサラリーマンの話。同世代ということもあり、恐怖を感じながら読んだ。記憶が少しずつ薄れていく描写がリアルに描かれていて、自分のことのように感じられた。最近、自分自身でも物忘れをすることが多くなってきたので、不安な気持ちになった。エピローグはやや物悲しい結...明日の記憶

  • 誘拐

    (内容)歴史的な条約締結のため、韓国大統領が来日する。警察が威信をかけてその警護にあたる中、事件は起きた。現職総理大臣の孫が誘拐されたのだ。“市民”を通じて出された要求は、条約締結の中止と身代金30億円。比類なき頭脳犯の完璧な計画に、捜査は難航するー。鮮やかなラストに驚愕必至のクライム・ヒューマンサスペンス。最近、わりとハマっている五十嵐貴久作品。600頁弱の長編だったが、続きが気になり、どんどん読み進めることが出来た。単なるクライムサスペンスではなく、人情の要素が多分に入っていて、色んな思いを感じることが出来る。前半はやや暗い入り出しで重い雰囲気の小説かと思いきや、中盤以降はスリルもありながら、先が気になる展開に。そして、最後はホッとするようななんとなく優しさを感じるエピローグだった。星野警部が活躍するシリー...誘拐

  • 売上を、減らそう。たどりついたのは業績至上主義からの解放

    (内容)各メディアで話題沸騰中の「佰食屋」店主、初の書き下ろし著書。・ランチのみ、の国産牛ステーキ丼専門店・どんなに売れても、1日100食限定・営業、わずか3時間半・インセンティブは、早く売り切れば早く帰れる・飲食店なのに、残業ゼロ・なのに従業員の給料は、百貨店並み社員を犠牲にしてまで「追うべき数字」なんてない。「働きやすい会社」と「経営」が両立するビジネスモデルとは京都の小さな定食屋が起こした、奇跡の経営革命!働き方が問われる現代に一石を投じる一冊。製造業に勤める自分は「飲食店だから出来る。」と思ってしまった。確かに圧倒的な競争力を持つ商品や技術力を持っていたら同じような構図を描くことが出来るかもしれない。しかし、世の中の技術進歩のスピードは尋常じゃなく、圧倒的な競争力を持つ商品もあっという間に淘汰されてしま...売上を、減らそう。たどりついたのは業績至上主義からの解放

  • むかしむかしあるところに、死体がありました

    (内容)昔ばなし、な・の・に、新しい!鬼退治。桃太郎って……え、そうなの<!--?br-->大きくなあれ。一寸法師が……ヤバすぎる!ここ掘れワンワン。埋まっているのは……ええ!?「浦島太郎」や「鶴の恩返し」といった皆さんご存じの《日本昔ばなし》を、密室やアリバイ、ダイイングメッセージといったミステリのテーマで読み解く全く新しいミステリ!「一寸法師の不在証明」「花咲か死者伝言」「つるの倒叙がえし」「密室龍宮城」「絶海の鬼ヶ島」の全5編収録初読みの作家。本屋大賞ノミネート作品ということで読んでみた。日本昔話を舞台にしたミステリー短編集。たしかに斬新ではある。1作目、2作目はなんとなく淡々と進み、3作目でぞわーっとしせられて。4作目でまた、びびらされて。5作目はふーんって感じ。様々なミステリー要素が散りばめられていて...むかしむかしあるところに、死体がありました

  • 死の淵を見た男

    (内容)2011年3月、日本は「死の淵」に立った。福島県浜通りを襲った大津波は、福島第一原発の原子炉を暴走させた。全電源喪失、注水不能、放射線量増加…このままでは故郷・福島が壊滅し、日本が「三分割」されるという中で、使命感と郷土愛に貫かれて壮絶な闘いを展開した男たちがいた。あの時、何が起き、何を思い、人々はどう闘ったのか。ヴェールに包まれた未曾有の大事故を当事者たちの実名で綴る。まもなく東日本大震災から9年が経とうとしている。私の妻と義母が仙台で被災したので、大阪在住の私にとっても人ごとではない。当時、小学校入学前だった姪は中学卒業を迎える。小学校の入学式が震災で中止になった。今年は新型コロナウイルスで卒業式が中止になった。とてもかわいそうな年代である。震災当時、原発問題はテレビで連日報道していたし、問題の大き...死の淵を見た男

  • 鏡の花

    (内容)少年が解き明かそうとする姉の秘密、曼珠沙華が物語る夫の過去、製鏡所の娘が願う亡き人との再会…。「大切なものが喪われた、もう一つの世界」を生きる人々。それぞれの世界がやがて繋がり合い、強く美しい光で、彼らと読者を包み込む。生きることの真実を鮮やかに描き出すことに成功した、今までにない物語の形。ベストセラー『光媒の花』に連なり、著者の新しい挑戦が輝く連作小説。道尾秀介作品もこれで28作目になる。6編からなる連作短編集。その短編の登場人物が同じでありながら設定が違うというところにまず違和感を感じてしまった。この違和感が混乱を招き、終始嫌悪感を感じながら読み進めることになった。最終章で少し嫌悪感を取り戻すことが出来たが、全く好きになれなかった。好きな作家の一人なので期待してた分が大きかっただけに残念感がかなりあ...鏡の花

  • ツナグ 想い人の心得

    (内容)顔も知らない父親に、事故死した幼い娘に、片思いしていたあの人に、もしも会えるなら。一生に一度だけの死者との再会を叶える使者「ツナグ」。長年に亘って務めを果たした最愛の祖母から歩美は使者としての役目を引き継いだ。7年経ち、会社員として働きながら依頼を受ける彼の元に、亡き人との面会を望む人々が訪れる。依頼者たちは、誰にも言えぬ想いを胸に秘めていてー。久しぶりの辻村深月作品は新刊。前作の「ツナグ」は小説は読んでいなくて映画で見たので大体のストーリーは頭の中に入っていた。ストーリーとしてはありがちでわかりやすいが、心理描写や美しい情景が様々散りばめられていてかなり引き込まれて面白い。自分だったら誰に会いたいかを知らない間に考えてしまう。使者としてではなく歩美が男として成長する姿が描かれている表題作の「想い人の心...ツナグ想い人の心得

  • どちらかが彼女を殺した

    (内容)最愛の妹が偽装を施され殺害された。愛知県警豊橋署に勤務する兄・和泉康正は独自の“現場検証”の結果、容疑者を二人に絞り込む。一人は妹の親友。もう一人は、かつての恋人。妹の復讐に燃え真犯人に肉迫する兄、その前に立ちはだかる練馬署の加賀刑事。殺したのは男か?女か?究極の「推理」小説。2月は月一東野圭吾達成ならず…図書館予約本が多かったので仕方なし。これからはぽちぼちと読んでいきたいと思う。このところコンスタントに読んでいる「加賀恭一郎」シリーズ。異色作とも呼ばれる一冊。登場人物が極端に少ないばかりではなく、最後は読者に犯人推理を委ねる終わり方。ネット時代の今ならネタバレサイトで答え合わせ出来て、納得出来るが、出版当時はどうだったのか?かなり、困った人が多かったのでは?と思ってしまう。読みやすさはいつも通りでサ...どちらかが彼女を殺した

  • Iの悲劇

    (内容)一度死んだ村に、人を呼び戻す。それが「甦り課」の使命だ。人当たりがよく、さばけた新人、観山遊香。出世が望み。公務員らしい公務員、万願寺邦和。とにかく定時に退社。やる気の薄い課長、西野秀嗣。日々舞い込んでくる移住者たちのトラブルを、最終的に解決するのはいつもー。徐々に明らかになる、限界集落の「現実」!そして静かに待ち受ける「衝撃」。これこそ、本当に読みたかった連作短篇集だ。米澤穂信の最新刊。タイトルからして「Xの悲劇」や「Wの悲劇」みたいに殺人事件が起きて…みたいな展開だと思っていたが、連作短編集であり、殺人は全く起こらなかった。この時点でかなり肩透かし感を感じてしまい読み進めるのが辛くなってしまった。「I」は「Iターン」を意味している。面白くないわけではないが、個人的に好みではない。なんとなく個人的には...Iの悲劇

  • プロ野球堕落論

    (内容)今季の巨人は、原辰徳が監督に復帰し、FAで丸佳浩を獲得するなど大補強を行った。その効果もあって、5年ぶりのリーグ優勝が確実視されている。それはひとえに、他の5球団のだらしなさが原因といえる。このように、巨人の独走を許し、緊張感のないシーズンになってしまった要因は何なのか?以前から野村克也が「今のプロ野球はつまらない」「評論する気も起きない」と嘆いているように、現在のプロ野球をつぶさに検証してみると、さまざまな問題が浮き彫りになってくる。そこで、球界一の論客・野村克也が、球界の問題点をあらゆる角度から洗い出し、プロ野球の未来に向けて大胆な再建策を提言する。先日、亡くなったノムさんの本。弔いの為に読んだ。正直、ノムさんの考え方は古くて今の時代には合っていない。それでも野球の奥深さや面白さを教えてくれた第一人...プロ野球堕落論

  • 破天荒フェニックス

    (内容)人生を大きく変えるため、倒産寸前のメガネチェーン店を買収した田中。しかし、社長就任3か月で銀行から「死刑宣告」が下される。度重なる倒産の危機、裏切りに次ぐ裏切り、決死の資金繰り…。何度も襲いかかる絶体絶命のピンチに破天荒な施策で立ち向かっていく。実在する企業「OWNDAYS」の死闘の日々を描いた、ノンストップ実話ストーリー。今年の正月にドラマ化された影響で書店に山積みされていたので購入した一冊。メガネチェーンの「OWNDAYS」の再生ストーリー。自分自身、老眼鏡以外メガネのお世話になったことがないので「OWNDAYS」というメーカーに聞き覚えが無かった。まさに「下町ロケット」のノンフィクション版。何度もピンチに陥りながら紙一重でピンチを脱却する。社長の破天荒ぶりが凄まじ過ぎる。それでいて、悲壮感はなく前...破天荒フェニックス

  • 阪神タイガース THE MOVIE 猛虎神話集

    公開初日の14日に観て来た。結成当時から時系列に出来事を追っていくのかと思っていたが、掛布をナビゲーターとして色んなテーマを順番に進めて行く感じだった。インタビューが多くて試合シーンやプレイシーンが思ったより少なかったのは残念。登場する選手も現役選手が多く元虎戦士の扱いが少なかった。特に他球団に移籍した選手の扱いは酷かった。2003年の優勝に貢献した井川は全く登場しなかったし、レジェンド解説の小山正明さんも皆無だった。阪神ファンとしては欠かせないが、構成が残念だった。それにしても、みんな老けたなあ…阪神タイガースTHEMOVIE猛虎神話集

  • オリンピックの身代金

    (内容)要求金額は8千万円。人質は東京オリンピックだー五輪開催を妨害すると宣言していた連続爆破事件の犯人、東大生・島崎国男が動き出した。国家の名誉と警察の威信をかけ、島崎逮捕に死力を尽くす捜査陣。息詰まる攻防の末、開会式当日の国立競技場を舞台に、最後の闘いが始まった!吉川英治文学賞受賞作。昨年末、新刊の「罪の轍」を読んだことで、ずっと積読してたのを思い出した。松山ケンイチが島崎役、竹野内豊が落合刑事役でドラマ化されたのを既に見て、スゴく出来が良かったので印象に残っている。原作もほぼドラマと同じ感じでハラハラドキドキの展開で進む。結末を知っていてもドキドキ感があって面白かった。いつも奥田英朗作品の幅の広さに驚かされるが、この作品を読んで更に思った。前回の東京オリンピックの時代背景を知ることができ、昭和の歴史を学ぶ...オリンピックの身代金

  • 世界一ワクワクするリーダーの教科書

    (内容)矢野燿大氏(プロ野球阪神タイガース監督)「リーダーの人も、これからリーダーになる人も、絶対に読まなきゃ損!読んだらワクワクして行動したくなる本です!」ひすいこたろう氏(作家)「この本をみんなが読めば、あっという間にこの星は銀河イチ面白い星になる!」「どうすれば、人が生き生きと輝くチームがつくれるのか」「どうすれば、最高の結果を出せるチームをつくれるのか」こんな悩みを抱えてるリーダーは、多いと思います。いま、多くの学びは「やり方」に焦点が当たっています。しかし、僕たちの人生において重要なことは「やり方」ではありません。「あり方」です。そう、大切なことは「生き様」なのです。チームづくりにおいて、リーダーが「どんな心で」「どんな姿勢で」「どんなあり方」で仲間と接しているのか。それこそが、もっとも大切なことです...世界一ワクワクするリーダーの教科書

  • プラージュ

    (内容)仕事も恋愛も上手くいかない冴えないサラリーマンの貴生。気晴らしに出掛けた店で、勧められるままに覚醒剤を使用し、逮捕される。仕事も友達も住む場所も一瞬にして失った貴生が見つけたのは、「家賃5万円、掃除交代制、仕切りはカーテンのみ、ただし美味しい食事付き」のシェアハウスだった。だが、住人達はなんだか訳ありばかりのようで…。姫川シリーズや武士道シリーズで有名な誉田哲也作品。バリバリのミステリーと思いきやエンタメ要素も入り込んでいて、読み始めてもなかなか感じを掴むことが出来なかった。訳ありの男女が住むシェアハウスで起きる出来事が描かれている。基本は主人公の貴生してんだが、途中にそれぞれの住人視点も入る構成になっていてなかなか面白い。後半にドタバタした展開があり、最後はスッキリする。読了後の爽快さも感じられる。も...プラージュ

  • キリンピール高知支店の奇跡

    (内容)アサヒスーパードライから、ビール王者の座を奪回せよ――地方のダメ支店発、キリンビールの「常識はずれの大改革」が始まった!筆者はキリンビール元営業本部長。「売る」ことを真摯に考え続けた男が実践した方法とは?驚異の逆転劇から学ぶ、営業の極意、現状を打破する突破口の見つけ方!大切なのは、「何のために働くのか」「自分の会社の存在意義は何なのか」という理念を自分で考え抜くことだ!キリンピール高知支店を発端にキリンピールの営業改革を行なった方の成功譚。営業職ではない私にとってもわかりやすく為になった。現場力と理念が大切なのは頭の中で理解はしているが、なかなか行動が伴わない。「何のために働くのか」「自分の会社の存在意義は何なのか」については改めて考えさせられた。時間を惜しまなくまで働くスタイルは今の時代にはそぐわない...キリンピール高知支店の奇跡

  • ハードラック

    (内容)二五歳にもなって日雇い仕事する失い、「大きなことをするため」闇の掲示板で四人の仲間を募った仁は、軽井沢で起きた放火殺人の汚名を着せられてしまう。なぜおれを嵌めた?信じられるのは誰だ?手探りで真犯人を探す仁、闇世界の住人たち、追う刑事。物語は二転三転し、慟哭の真相へと向かっていく。久しぶりの薬丸岳作品。好きな作家の一人だが、読みたい本が多すぎてなかなか読めていない。社会派ミステリーが得意の薬丸岳だが、本作も裏社会のことや日雇い労働者の実態など、社会問題に対してふれているが、今までの作品と比べて少し切り込み方が緩い気がした。それでも面白くてどんどん引き込まれて、500ページ強を一気読みだった。序盤は主人公がどんどん堕ちていく姿が割と軽く描かれていて、先の展開が全く読めなかった。中盤以降、どんどん盛り上がって...ハードラック

  • 14歳、明日の時間割

    (内容)今回の舞台は、中学校。時間割に見立てた7編の短編で、鮮やかに現代人の苦悩、笑い、絆、友情、想いを描写。現役中学生の目を通して「生きる」ことについて大いに考えさせられます。笑って笑って、ホロッと泣かせる、胸に迫る青春群像小説です。初読みの作家さん。なんと14歳というのだから驚く。内容的には中学生にしか書けないような内容。冒頭は地味な感じで入り込んで来たが、読み進めるうちにどんどん引き込まれていく。短編集だが、それぞれの短編が繋がっているパターン。軸となるのがどの短編にも登場する中原君。とてもいいやつで好感が持てる。道徳と体育の編はめちゃくちゃ良かった。蛇足な編があったのでその分はすこしマイナス。好きな有名人にテンダラーをあげてたのも好感が持てた。俺も大好きだから。デビュー作の「さよなら、田中さん」も読んで...14歳、明日の時間割

  • リメンバー

    (内容)バラバラ死体をビニール袋に詰めて川に捨てていた女が、都内で現行犯逮捕された。フリーの記者で、二十年前の「雨宮リカ事件」を調べていたという。模倣犯か、それともリカの心理が感染した!?精神鑑定を担当した立原教授の周りでは異常かつ凄惨な殺人が続発する。現場付近で目撃された長い黒髪の女は何者なのか?リカの闇が渦巻く、戦慄の第五弾!かなりヤバくてグロいけど癖になりそうな「リカシリーズ」の最新刊。どういう展開なのか期待して読んだ。全く予想外の展開で面白い。が、ハラハラドキドキ感はそれほどでもなく、淡々と話が進んでいく感じ。後半にはかなりビックリする展開が待っていたことには驚かされた。エピローグの後に書かれている「リカ・クロニコルの増殖」を読んで背筋がゾクっとなった。今晩の夢に出て来そうでかなりやばい…怖いもの見たさ...リメンバー

  • 常勝軍団のプリンシプル

    (内容)2018年1月、帝京大学は全国大学ラグビー選手権で9連覇を達成しました。大学スポーツは選手の入れ替わりのサイクルが短く、連覇が非常に難しいとされている中、帝京大学は前人未到の記録を更新し続けています。勝ち続ける秘訣は、岩出雅之監督の「メンバーのモチベーションを最高レベルに引き上げ、どんな状況においても実力を最大限発揮させる」心理学的マネジメントにあります。トップの指示命令がなくても、メンバー自らが学び、成長し続ける自律型組織を創り上げ、練習の苦しさを「楽しさ」に変える組織風土をつくり上げました。岩出監督も就任当初は、学生ラグビー界の伝統校である早稲田大学、明治大学、慶應義塾大学にまったく勝てませんでした。試行錯誤の末、自身の成功体験を捨て、「脱・体育会」など従来の常識を覆す数々の組織改革と科学をベースと...常勝軍団のプリンシプル

  • エースの品格

    (内容)戦力が大幅に劣った楽天を、監督就任わずか四年で二位に導いた名将・野村克也監督。勝利の鍵は「ピッチングスタッフの充実にあり」と語ってきた知将が、チームの核となるエースの存在意義、さらには一流と二流の違いを綴る。稲尾和久、杉浦忠、江夏豊ら往年のエースたちが見せた“凄さ”とは。ダルビッシュ、岩隈を知将はどう見ていたのか。期待の教え子、田中将大は真のエースになれるのか。エース論、リーダー論に加えて、組織論にも踏み込んだ渾身の一冊が待望の文庫化!エースは誰のために、何のためにマウンドに立つのか。中心なき組織は機能しない。かなり高齢になり体調が心配されたノムさん。いささか考えが古い感は否めないが、考える野球を日本プロ野球界に浸透させた貢献度は大きい。本書は「エースの品格」というタイトルだったが、ノムさんの現役時代や...エースの品格

  • 早朝始発の殺風景

    (内容)青春は気まずさでできた密室だ――。今、最注目の若手ミステリー作家が贈る珠玉の短編集。始発の電車で、放課後のファミレスで、観覧車のゴンドラの中で。不器用な高校生たちの関係が、小さな謎と会話を通じて、少しずつ変わってゆく――。ワンシチュエーション(場面転換なし)&リアルタイム進行でまっすぐあなたにお届けする、五つの“青春密室劇”。書き下ろしエピローグ付き。初読みの作家。評判が良かったので楽しみにしていた。しかし、個人的にあんまり好きじゃない日常ミステリーの短編集だったのが残念だった。なので、もちろん評価も評判より低め。悪くはないがインパクトに欠けるし、もう一度読みたいとまでは思わない。それにしても殺風景が名字だとは…この一冊で読書メーター登録500冊目になる。まだまだ通過点。これからも多くの本を読んでいきた...早朝始発の殺風景

  • 聖女の救済

    (内容)資産家の男が自宅で毒殺された。毒物混入方法は不明、男から一方的に離婚を切り出されていた妻には鉄壁のアリバイがあった。難航する捜査のさなか、草薙刑事が美貌の妻に魅かれていることを察した内海刑事は、独断でガリレオこと湯川学に協力を依頼するが…。驚愕のトリックで世界を揺るがせた、東野ミステリー屈指の傑作。月一東野圭吾。このところ加賀恭一郎シリーズが続いたので久しぶりのガリレオシリーズ。犯人が分かった上でトリックをどう明かしていくか?という展開だが、動機に人間味があったりして単なるミステリーではない。相変わらずの読みやすさは東野圭吾の真骨頂。それでいて軽さは感じなく面白い。本作はドラマ化されていないらしいが、是非ドラマでも見てみたいと思った。湯川教授の偏屈さには相変わらずイライラさせられる。本作では今まであんま...聖女の救済

  • 三匹のおっさん ふたたび

    (内容)剣道の達人キヨ、武闘派の柔道家シゲ、危ない頭脳派ノリ。あの三人が帰ってきた!書店での万引き、ゴミの不法投棄、連続する不審火…。ご町内の悪を正すため、ふたたび“三匹”が立ち上がる。清田家の嫁は金銭トラブルに巻き込まれ、シゲの息子はお祭り復活に奔走。ノリにはお見合い話が舞い込み、おまけに“偽三匹”まで登場して大騒動!ますます快調、大人気シリーズ第二弾。三匹のおっさんシリーズ続編。一作目は読書メーター登録したての頃に読んだので久しぶりになる。でも、登場人物のインパクトがしっかり残っていたので全く混乱することがなく読むことが出来た。人情味があってとても痛快で面白い。中でも孫の祐希がカッコいい大人に成長していく姿がなかなか興味深い。本作ではあまり登場機会の少なかった祐希の母やシゲの息子の話も出て来てバラエティに飛...三匹のおっさんふたたび

  • 高校事変

    (内容)優莉結衣は平成最大のテロ事件を起こし死刑となった男の次女。彼女が通う武蔵小杉高校を総理大臣が訪問することになった。だが、突如武装勢力が侵入。総理が人質にとられそうになる。結衣は幼い頃から身につけた化学や銃器の知識を使い、次々と襲ってくる武装勢力に対抗するが…。武装勢力の真の要求は?そして事件の裏に潜む驚愕の真実とは?日本という国家の「闇」を暴き出すバイオレンス文学!松岡圭佑作品は2作目。評判がよかったので前から読んでみたかった一冊。かなり無理のある設定だが、面白いくてかなり引き込まれた。主人公の少女が格好良すぎて、小説を読んでいるだけで惚れてしまう。バイオレンスな作品だが、今の総理をモデルにした人物も登場したりして、少しユーモアも交えているあたりも興味深い。随所に映画の話題も出て来るが、本作は是非とも映...高校事変

  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

    (内容)優等生の「ぼく」が通い始めたのは、人種も貧富もごちゃまぜのイカした「元・底辺中学校」だった。ただでさえ思春期ってやつなのに、毎日が事件の連続だ。人種差別丸出しの美少年、ジェンダーに悩むサッカー小僧。時には貧富の差でギスギスしたり、アイデンティティに悩んだり。世界の縮図のような日常を、思春期真っ只中の息子とパンクな母ちゃんの著者は、ともに考え悩み乗り越えていく。連載中から熱狂的な感想が飛び交った、私的で普遍的な「親子の成長物語」。今、仕事で英国のEU離脱問題に関わっているので、少なからず関心があるし、情報を持っているつもりだったが、英国の置かれている状況がここまでとは思っていなかった。日本人の母を持つ息子がイジメに遭ってっという展開だと思っていたが、全く違っていて、混血だということにやや悲観的な考えを持ち...ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

  • 落日

    (内容)新人脚本家の甲斐千尋は、新進気鋭の映画監督長谷部香から、新作の相談を受けた。『笹塚町一家殺害事件』引きこもりの男性が高校生の妹を自宅で刺殺後、放火して両親も死に至らしめた。15年前に起きた、判決も確定しているこの事件を手がけたいという。笹塚町は千尋の生まれ故郷だった。この事件を、香は何故撮りたいのか。千尋はどう向き合うのか。“真実”とは、“救い”とは、そして、“表現する”ということは。絶望の深淵を見た人々の祈りと再生の物語。ようやく令和2年一作目の読了。湊かなえ作品の最新刊。有名映画監督と新人脚本家の二人の女性視点で描かれている。ハッキリ言ってお互いのキャラがしっかりしていないから、二人が入れ違ってしまい混乱する。途中でもしかしてミスリード?と思ってしまった。この混乱が全体を台無しにしてしまった。展開も...落日

  • 今年のベスト20

    今年のベスト20

  • そら、そうよ ~勝つ理由、負ける理由

    (内容)監督の采配で勝てるゲームなどない。フロントと現場の「準備力」がモノをいう。開幕前に勝敗は決している!阪神で優勝、オリックスで最下位は当然の結果だった!名将が初めて明かす!どんでんこと岡田彰布の著書。少し前の2014年の春に刊行されたので、ちょっと古めかしさもある。とにかくオリックスをボロクソに書いて、阪神を持ち上げている。どんでんは顔と喋りで損をしてる感じだが、なかなか頭脳派だと思っている。大体は納得の行く内容だったが、一つ思いっきり外してたのは福留はもう終わった選手みたいに書かれていたこと。全盛期程ではないが、その後の活躍は説明するまでもない。今、阪神は矢野監督で岡田監督以来の頭脳派だと思う。来季はいいお酒を飲みたいなあー。★★★☆☆そら、そうよ~勝つ理由、負ける理由

  • 神さまを待っている

    (内容)文房具メーカーで派遣社員として働いていた26歳の女性は、正社員になれず、家賃が払えなくなりあっという間に貧困になだれこんでいく。漫画喫茶で寝泊りして、菓子パンで腹を満たす生活から抜け出すために、彼女が選んだのは「出会い喫茶」でお金を稼ぐことだった。生きるために「ワリキリ=売春」をしなくてはいけないのか。初読みの作家さん。テーマがかなり気になるテーマだったのでずっと読んでみたかった。ノンフィクションを読んでるかの感じになる作品。26歳の女性が派遣切りをされたことから一気に転落していきホームレスになる。色々な分岐点があったがそれぞれの分岐点でミスジャッジを犯してしまい、負のスパイラルに巻き込まれてしまう。この感じは少し怖く恐ろしくもある。自分自身は周りに頼れる一人がいるのが、こういうことが世の中で普通に起き...神さまを待っている

  • カエルの小指

    (内容)欺師から足を洗い、口の上手さを武器に実演販売士として真っ当に生きる道を選んだ武沢竹夫。しかし謎めいた中学生・キョウが「とんでもない依頼」とともに現れたことで彼の生活は一変する。シビアな現実に生きるキョウを目の当たりにした武沢は、ふたたびペテンの世界に戻ることを決意。そしてかつての仲間ーまひろ、やひろ、貫太郎らと再集結し、キョウを救うために「超人気テレビ番組」を巻き込んだド派手な大仕掛けを計画するが…。好きな作家の一人、道尾秀介。道尾秀介を知ったキッカケは「カラスの親指」だった。その続編が新刊として発刊されたので早速読んでみた。「カラスの親指」を読んだのは随分前だったが、なんとなく登場人物の特徴も覚えていたので入り込みやすかった。読者を騙す手法は相変わらず上手くて面白く読むことが出来た。それでも「カラスの...カエルの小指

  • 余命10年

    (内容)20歳の茉莉は、数万人に一人という不治の病にかかり、余命が10年であることを知る。笑顔でいなければ周りが追いつめられる。何かをはじめても志半ばで諦めなくてはならない。未来に対する諦めから死への恐怖は薄れ、淡々とした日々を過ごしていく。そして、何となくはじめた趣味に情熱を注ぎ、恋はしないと心に決める茉莉だったが……。涙よりせつないラブストーリー。初読みの作家さん。少し前に話題になってた小説。恋愛小説は率先して読む方ではないが、作家さん自身が難病で亡くなっていることを知り、単なる恋愛小説ではないと思い手に取ってみた。20歳で過去に10年以上の生存者がいないという難病と宣告された一人の女性の10年が描かれている。生と死について考えさせられることもたくさんあって、かなり気持ちを揺るがされた。後半は涙腺崩壊寸前を...余命10年

  • 戸村飯店 青春100連発

    (内容)大阪の超庶民的中華料理店、戸村飯店の二人の息子。要領も見た目もいい兄、ヘイスケと、ボケがうまく単純な性格の弟、コウスケ。家族や兄弟でも、折り合いが悪かったり波長が違ったり。ヘイスケは高校卒業後、東京に行く。大阪と東京で兄弟が自分をみつめ直す、温かな笑いに満ちた傑作青春小説。坪田譲治文学賞受賞作。瀬尾まいこ作品はコレがまだ5作品目。色々読んでみたいが、他にも読みたい作家さんがいて少し後回し気味になっている。コテコテの大阪スタイルの兄弟の青春群像。時代背景は2000年頃かな?多分、阪神タイガースがめちゃくちゃ弱かった頃だと思われる。各章が兄視点、弟視点で描かれており、それぞれの葛藤がわかりやすい。しかし、全体的にインパクトは弱く、結末もなんとなくイメージ出来てしまった。安心感のある小説ではあるが、少し物足り...戸村飯店青春100連発

  • キャプテンサンダーボルト

    (内容)謎の疫病「村上病」。太平洋戦争末期に蔵王山中に墜落した米軍機。世界同時多発テロ計画。これらに端を発する陰謀に巻き込まれた相葉と井ノ原は、少年時代の思い出を胸に勝負に出た。ちりばめられた伏線が反撃のために収束する、謎とアクション満載の100%徹夜エンタメ!巻末に書き下ろし掌編小説を収録する。めちゃくちゃ面白くて一気読みした。伊坂幸太郎完全制覇の最後を飾る作品がこの作品で本当に良かったと思う。実は何を隠そう、2014年6月4日、私は現地にいた。贔屓が負けたのでめちゃくちゃ悔しかった記憶が蘇って来てしまった…偶然にも小説に登場した場面にいたことから、相葉と井ノ原に現実に会ったことがあるかのような錯覚を起こしてしまいそうになるくらいだった。全体的にハラハラドキドキ感も充分に感じられたし、青春時代も思い起こされて...キャプテンサンダーボルト

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