ウパニシャッドやバガヴァッド・ギーターからのサンスクリット語を、ヴェーダーンタの教えに沿って紹介。
ウパニシャッドやバガヴァッド・ギーターなどの文献を引用し、サンスクリット語の単語の意味を、語源や派生から深く、詳しく、ヴェーダーンタの教えに沿って説明します。
83.マハートマー(महात्मा [mahātmā]) - 聖人、寛大な心を持った人
マハートマーの語源 マハートマーを「聖人」と訳しましたが、直訳すると、 マハット(महत् [mahat]) = 偉大な アートマン(आत्मन् [ātman]) = 心 を持っている人が、マハートマー(महात्मा [mahātmā])です。 ふたつの言葉がひとつの言葉になるのを「サマーサ(複合語)」と言います。 文法に興味のある人の為に、最後に詳しい説明を載せておきました。 マハートマーといえば、ガンディー・ジー。ちなみに、インディラ・ガンディーを始めとするガンディー一家(ソニアとかラフールとか)は、マハトマ・ガンディとは縁もゆかりもありません。 なぜここで、マハートマーを聖人と訳したのか、 聖人とは何なのか?聖人なんてどこにいるのか? そもそも、聖人がどうとか知って、自分の幸せの追求にどう関係しているのか? というところまで見ていきますね。 マハットの意味 マハット(महत् [mahat])は「偉大」という意味で、 他の言葉が後ろに来て複合語(サマーサ)になると、「マハー」という形になります。 「マハーラージャ」とか、「マハーラクシュミー」とか「マハーマントラ」とか、 「マハーシヴァラートリー」というのもありますね。 すべて、「偉大な」とか、「一番秀でた」という意味です。 マハーラクシュミー アートマンの意味 アートマン(आत्मन् [ātman])は、「自分自身」「本質」といった意味ですが、 パンチャ・コーシャのコラムで紹介したように、 「自分」という自己認識は、さまざまなレベルで為されるため、 アートマンの意味も、文脈によってさまざまな意味で使われます。 マハートマーという場合は、「心、アンタッカラナ」として解釈します。 なぜなら、人の偉大さとは、その人の容姿や国籍や性別や持ち物や財産ではなく、 その人の心のありかたによるものだからです。 偉大な心を持つ人とは 人は誰でも「自分は幸せになりたい」と願っています。 それは後ろめたい事でも何でもありません。 自分に対しても、人に対しても、まず「自分は幸せになりたい」と認めることが、 自分自身と周りの生き物全てに優しさをもって接し、調和しながら幸せを追求する、 大事で基本的な第一歩です。 「自
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