大文豪、谷崎潤一郎が、自らの美学全開で書いたエッセイというか、美学論考です。正直、私、マゾヒズムやフェティシズムを追求した谷崎潤一郎の小説には付いて行けないんですが、このエッセイは大好きなんです。美しきモノは光るモノ。輝かしさこそ至上とする西洋の美学に対
映画、小説、学術書の備忘録、先物取引FX、長期的な投資から、アニメや音楽、クルマに至るまで
晴薫という筆名で書いていたブログ、「雨の日の日曜日は・・・」をこちらにまとめていきたいと思っています。 数学や美術史の教養書から、萌えアニメまで。 先物、FXから安室奈美恵に至るまで、幅だけは広く書いていきたいと思っています。
あなたが誰かを殺した 東野圭吾@ブランド作家の送り出した1級品
東野圭吾の作品は、どこか一流のブランド品、という趣きがあります。厳選された素材を使い、熟練した職人が仕上げる逸品・・・手触りが良く、香り高く、優雅ですらある。ただ少しねじれた感性を持つ、私とは合わない・・・感じもする・・・思い返すと、東野作品、読了後、記
アマゾン・プライムビデオ・ライブボクシングは最高だった@激闘の拳四朗、戦闘マシーン化の天心、強かったユーリ阿久井
辰吉vs与那覇戦から始まった3時間半!の激闘!堪能させて頂きました。かつてネットで本を売る!なんて会社、バカにしていました。それがこんなに熱くボクシングを放映してくれる時代になったとは、オジサンは嬉しいです。民放と違い、大幅に時間が取れるのがイイよね。1)
ちぎれた鎖と光の切れ端 荒木あかね@壮大なプロットと躍動するキャラクターの傑作ミステリー
小説に要求されるあらゆる点で、文句のつけようのない傑作です。二部構成になっており、一部はミステリー史上最高作と言われる「そして誰もいなくなった」が、二部ではやはりクリスティーの「ABC殺人事件」の設定が翻案されますが、本家を上回るベクトル感覚(読者を先へ先へ
午後のチャイムが鳴るまでは 阿津川辰海@凡庸なプロットに魅力のない主人公
毎日毎日、本を読んでいるのですが、読む本は二系統に分かれます。気晴らし娯楽で読む系統と、お勉強の本ですね。勉強本は、仕事直結という事だけではなく、アートや数学、歴史など、趣味的に勉強したい分野が多いです。娯楽本では、ブログの記事にあるように、ミステリーが
怪物に出会った日 森合正範@傑作!対戦相手が語る井上尚弥の凄さと、ボクサーたちへの感動
スポーツはするのも観るのも好きなんですが、読むのもかなり好きなんです。これまでスポーツ関連の本、沢山読んできましたが、この本ほど夢中になって一気に読み終えた1冊はありません。なにせ現役のみならず、ボクシング史上最強かもしれない井上尚弥の強さの秘密を、直接対
木挽町のあだ討ち 永井紗耶子@泣かせて泣かせて、ひっくり返す、時代小説ミステリーの傑作!今年のNo1はコレ!
このミス6位の作品ですが、今まで読んだ中では圧倒的なNo1です。他の作品とは感動の深さが違い、極めて巧みに仕組まれたプロットには最後まで驚かされました。時代物で場面は、睦月1月、雪の降りしきる夕暮れの日から始まります。芝居小屋の前で傘を差し、鮮やか振袖姿で佇む
ケチだから分かったナンカンNS-2Rの実力@人は変化に反応する
サーキット走行でのポルシェの予備、というかいまや出動回数では上回ったGR86を買ったら付いてきたタイヤはミシュラン・パイロットスポーツ4。ただレストラン格付け会社としてなら信頼しているミシュランも、タイヤとしての相性は良くない。日常使いと、サーキット走行前提
現代最高のミステリー作家は米澤穂信だと思います。日常物から時代物まで書ける守備範囲の広さの上に、各作品のクオリティも最高。言う事ありません。この本も読ませます。詩的な美文でうならせることはないのですが、安定感のある高い格調の文章は、ふと松本清張すら思わせ
キュビズム展 美の革命@国立西洋美術館 分かり難いと思うモノもライブで見れば!
私の大好きな国立西洋美術館で、キュビズム展をやっております。(ドローネー パリ市 1910年)キュビズムといえばピカソ!そしてピカソというと、「ピカソの絵のような」、という常套句があるように、訳の分らんモノの代表、とされています。バロック期やらルネサンス期の
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大文豪、谷崎潤一郎が、自らの美学全開で書いたエッセイというか、美学論考です。正直、私、マゾヒズムやフェティシズムを追求した谷崎潤一郎の小説には付いて行けないんですが、このエッセイは大好きなんです。美しきモノは光るモノ。輝かしさこそ至上とする西洋の美学に対
アレキサンダー・ウシクvsタイソン・フューリー超人的なタフネスを誇り、安全圏からの手打ちパンチで相手にダメージを与える事ができるフューリーの勝利を予想していました。体もずっと大きいしね・・・ウシクの巧さものみ込むんじゃないかな、というのが予想の想定でした
ストレスだらけの平日を経て、やっとこさっとこ土曜日なんですが、太陽光線が強くなり、気温が上がり、活動的な唯一の趣味、サーキット走行には適さない季節到来!そうなると他にやる事は一つで、それは図書館で本を読む事・・・・あまりに地味な趣味で自分でも嫌になってし
私の周りには、ベンツのSクラスに乗り続ける人間が2人いるのですが、そのうちの一人が義弟。年に何度か会う事があり、出掛ける時はいつも乗せてもらっている。子供が小さかった頃、私も安全を考慮してEクラスを2台乗ったのですが、やっぱりSクラスは別格だよね。まさにベンツ
「86降りるんですよ」といきなり言いだした86友達「なんで!あんなに気に入っていたじゃない」「・・・いやー燃費がさすがに・・・家族持ちにはツライです・・・」まあ、彼はまもなくお子さんが誕生するという事情があり、かつ86は通勤にも使っている(そこそこ遠距離
昨夜のネリ戦は激熱でした。私の予想は、最初から圧倒して5RKO結果6RKOという結果でしたが、それまでの展開もフィニッシュも大違い。なんと開始直後の1Rに不倒と思われた井上尚弥のダウンがあった。あまりの事に息を呑みましたね。タイソンも敗れた東京ドームの魔物・・・な
序盤からハイテンポで打ちまくるムンギアに、カネロは手を焼いているように見えました。問題は、このムンギアのペースがいつまで続くのか、という事。12R続くはずもないのはあきらかですが、ともかくカネロから主導権を奪ってしまい、後は若さで押し切る。作戦はこんな風だと
私がそもそもアート好きになったのは、美術の教科書に載っていた小さな画像から。それがデ・キリコの「通りの神秘と憂愁」でした。観る人間を不安にしながらも、その先にある謎と神秘を探らずにはいられない感覚・・・こんな気持ちにさせる絵画があるのだ、という驚きと感動
上野の東京都美術館で、デ・キリコ展を見た後行って来ました。GWだし、他に予定がなかったので、「魯山人会席」をオーダー。久兵衛の初代は、北大路魯山人と交流があったようです。お通し車エビとマグロとヒラメの刺身。左下がアワビ。その下が藻塩です。ハマグリです。貝殻
現在、書店に山積みになっている成瀬シリーズ。その2冊目ですが、相変わらずオモシロさは爆発的です。読んでいると、突発的に笑わされるので、自宅外で読む時は注意しまししょう。というか、笑いをこらえるのはモッタイないので、外では読まないようにしましょう。短編で構成
昨日の日銀介入。土曜の夜に決断したタイミングは、完璧に読み切ってしました。USD,EUR,GBP,CAD,AUD,NZD,ZAR,PLZなどの買い、円売りをすべて決済しました。何故、昨日としたかというと、1)日銀が介入するなら祭日で商いが薄く動かしやすいから2)一日の値幅が大きくなり、
城塚翡翠シリーズが好きなんですが、続編が出ないので、相沢紗呼さんのマツリカシリーズの短編が載っているコレを選択。以下、各編ごとの感想【フレンドシップ・シェイパー 相沢紗呼】城塚翡翠は20代の美女探偵ですが、この作品のマツリカは女子高生の美少女探偵・・・で、
本屋大賞と名付けられた受賞作に、これほどふさわしい作品はないでしょう。本を読む、と言ってもその時の気分には大きな違いがあるものです。今、並行してウォーラーステインを読んでいるのですが、内容が勉強になるなあ、と感心しても、読んでいる間、幸福だ、とは思えない
取り付けたリアブレースからギシギシ音がするのですが、施工したディーラーではこれ以上なすすべ無しという事。ただどうしても気になるので、信頼している某所で直しを入れてもらう事に。その時、ついでバッテリー外しのECU再起動もやってもらった。吸排気系やってから、なん
小池真理子、「このミス」に久々のランキングと、手に取りました。ただ単行本で570p!分厚さに気後れしつつページを繰ったのですが、素晴らしかったです。内容は、小学生の時に両親を殺された一人の少女。その生涯の物語。殺人とそれに遭遇した少女と周囲の人々の魂の彷徨と
サーキットを走っていると車速を70キロ位まで落とすヘアピンカーブから、190キロ以上でアプローチするような高速コーナーまで、いろいろあるわけです。そんな中、私を一番悩ましていたのが、筑波の80R。実際、ここでの事故は非常に多く、私も目の前でクルマが吹っ飛ぶのを見
ブルガリホテル東京のメインダイニングです。2.2万円のランチのメインはイカでした。正直、メニューの説明を聞いた時は、ポルナレフ状態ありのまま起こった事を話しています。そして本当にメインにはイカがでました。催眠術とか超スピードではありませんでした。以下、コース
36才、8勝8敗のB級ボクサーが、37才で向かえるプロボクサーの定年規定を前に、なんとか定年延長の為、タイトルを獲ろうとあがくノンフィクションです。彼は戦い続けたいのですね。先日、あまりにも輝かしい井上尚弥のノンフィクションを読んだのですが、その最初の一節。最も
718ケイマンGT4PDK、第一回目の車検代、支払い総額49万円に+タイヤ代でした。ただしこれには以下の費用が含まれます1)延長保証に入りました。普段、私は保障の類い入らないのですが、なにせこのクルマ、私史上最も故障するクルマです。PADM故障実に3回!インジェクター故障
素晴らしく充実感のある短編集です。そのベースとなったのは青崎有吾さんの筆力ですが、たぐい稀な傑作まで押し上げたのは、卓越した構想でしょう。素晴らしかったです。以下、個別の感想は、「加速してゆく」JR福知山線の事故を題材に、これは社会派小説?という出だしから
京都では、「ぶぶ漬け(茶漬け)でもどうどす?」 と言われたら、「もう帰れ」という意味だそうで、底意地の悪さ伝説、枚挙にいとまありません。この本は、著者が受けたそんな屈辱への怒りから始まります。ただこの点は複雑で、著者自身も嫌味なはずの京都生まれ。でも右京
【中谷潤人vsアンドリュー・マロニー】2Rに中谷がダウンを奪った時は、この試合、早いかと思ったモノの、その後前半から中盤にかけて、良く訓練され、スタミナのあるマロニーに粘られましたが、11Rにまたダウンを奪い、さらに最終12R。今年のナンバー1KO?とも思えるノック
随分前から、軽自動車が欲しくてたまらない。どんな軽が欲しいかというと、いわゆるカワイイ系ラパンとかミラトコッコとかですね。女性が好むタイプのクルマなんですが、時代はLGBTだし、私が欲しがってもいいでしょ(笑欲しいな、欲しいなとネットで見たり、街中走っている
品位があって、画面が美しく、ストーリーに無理のない、非常に良いアニメなんですが、あくどさがない分、どうにも印象が薄い作品です。実際に、私、毎回観に行っているのに、第二章は記事にしていない・・・この第三章も忙しさにまぎれて記事にしていなかった・・・だからこ
フィッツジェラルド、晩年の短編集とエッセイです。晩年と言っても44才でなくなるんですけどね。アメリカの1920年代。ローリング・トゥウェンティーズ 、ジャズエイジ。狂騒の黄金期に華麗にデビューし、美しき妻、ゼルダと共に、その華やかさの象徴となったベストセラー作家
カポーティ最晩年の作品です。新書版サイズで71p。1冊の本になっていますが、間に山本容子さんの銅版画が入り、小説自体は短編の分量です。話は、アラバマの田舎で暮らす少年が、離婚して親権を手放した父親に引き取られニューオリンズで、夏からクリスマスまでをすごす事に
富士スピードウェイからの帰り道、高速を降りてヤレヤレと思う間もなく、警告音とともにPADMのエラー表示がされる!去年の5月にもあって、PADMは1年おきに故障する仕様なんでしょうかと呆れる。11年落ちのBRZは、まったくノートラブルですからね。仕方がないので、ポルシェ唯
小池真理子さんの小説が何故好きか、というと、ただ文章を読むだけでそこに快楽があるからです。高い美意識を絶妙な表現で織り無し、その水準、他の作家とは次元が違います。ただ残念なのは、小池さん、どうも美しき恐怖譚より愛の、とくに恋愛話がお好みのようで、その手の
ビックマッチ前には必ず勝敗予想ツィートをするのですが、本日は好天の日曜だっていうのに朝から面倒事、憂鬱事が思いっきりありまして、大混乱!せっかくのビックマッチ日和もすっかり吹っ飛んでいたんですが、結果はドンピシャ!7RKO予想が当たりました。何故これほど当
日本でも金融資産5億円以上の方だけ、ウチでプライベートバンクを御受けしますよ、と宣伝していたスイスの大手銀行、クレディ・スイスが破綻しました。UBSに買収されるようですが、クレディ・スイスは実質破綻で世界の富裕層投資家が打撃を受けています。問題になっているの
このミスでのランクは11位でしたが、その設定のオモシロさ手に取りました。話は、日本の九州に、世界を滅ぼす小惑星が落ちて来ると発表され、みんな逃げ出して街はほぼ無人の状態に。そんな人のいなくなった大宰府の街で、一人、自動車教習に励む女の子と、彼女に教える教習
このミスで4位、文春ミステリーとMRC大賞で1位、本格派ミステリーで2位と、昨年、年末でのミステリー大賞を席捲した作品です。実は年初から読みだしたんですが、途中で飽きてしまい中断。この度、読了いたしました。話は大学時代の友人たちと山奥の怪しい地下建設を見に行っ
【異次元のスピード、那須川天心】天心は勝つにしろ、KOはない、と予想していました。結果はその通りだったのですが、天心の見せた異次元のスピードには驚愕しました。数十年来、WOWOWのエキサイトマッチで世界中の超一流のボクサーを見続けてきましたが、あれほどの速度でパ
次世代のスーパースター候補、ティム・チューは、長年待たされ続けたチャンスを見事に生かし、トニー・ハリソンを9RKO。史上七組目の親子二代のSウェルター級の世界チャンピオンとなりました。ルックス良しの血筋良し。パンチは強く、そのファイトスタイルも見応え充分と、一
ボクシングのチャンピオンは階級別、団体別と多数いるわけですが、一番怖い感じなのが、27戦全勝23KOのS・ミドル級王者、デビッド・べナビデス・・・PFPに入ってないのが不思議な戦績な上、ゴングが鳴れば、圧倒的なパワーでなぎ倒しにくるファイトスタイルが、残忍無
準決勝のメキシコ戦と違う息詰まる投手戦だった決勝、アメリカ戦。今永投手が1回は抑えたモノの、2回にホームランを打たれその後ヒットが続いた時は、ああ、これは惨敗だ、と覚悟しました。でもその裏さっそくの村上のホームランで同点。そして逆転!さらに4回に追加点で、3-
今日の試合は凄かったです。日本、メキシコ共に国の威信を掛けた死闘!メキシコの先発はメジャーでも左打者相手なら被打率0.151に抑えているサンドバル。アジアラウンドでは無双を誇った日本の1番から5番まで、全員左バッターだからか、まったく打てない・・・対して日本先発
庵野監督の作品は、わざわざシネコンに行く手間を賭けて、お金を払っても後悔したことがありません。ただ今回は仮面ライダー・・・私、仮面ライダーって、ゴジラやウルトラマンと違ってまったく馴染みがないんだよね・・・テレビは一回も見た事ないし、原作も完全に未読・・
日本には日本の国民性があり、中国には中国の国民性を感じ、韓国には韓国の、イギリスにはイギリスの、フランスにはフランス、ドイツにはドイツ、イタリアにはイタリアの、それぞれの歴史に育まれた国民性を感じるのですが、どうにも不思議に感じるのがアメリカの国民性・・
村上世彰さんが、TVで自らの主張をまくしたてる姿を見て、好感を持った方っているんでしょうか?私の最初の印象は、うわ、カネカネカネの亡者だ。株式投資の偏見が増えるから、早く表舞台から消えて欲しいなあ、でした。それでもこの本、某所から頂いたので、読んでみました