芭蕉 (中尊寺)
場所・岩手県西磐井郡平泉町平泉藤原三代北方の王者長い古代の歴史を通じて、陸奥は遠い道のそのはての土地、朝廷の支配の及ばない未開野蛮な蝦夷の住む土地とされていた。その辺境の地平泉に、忽然と出て、百年の栄華の後、忽然と消えていった政権--それが藤原三代であった。大佛次郎平泉あたりは、もう「外国」だったわけですね。一つの独立国みたいな勢力でしょうね。金色堂は、はじめ野天にあったのですが、鎌倉時代になってから覆堂を造ったんです。お天気のいい日なんか、実にきれいだったでしょうね。「日本史探訪6」角川書店編角川文庫昭和59年発行経堂は三将の像を残し、光堂は三代の棺を納め、三尊の仏を安置す。七宝散りうせて、珠の扉風に破れ、金の柱霜雪に朽ちて、既に頽廃空虚のくさむらとなるべきを、四面新たに囲みて、甍を覆ひて風雨をしのぐ。しばら...芭蕉(中尊寺)
2021/06/30 04:40