東洋経済が発表した「住みよさランキング2020年版」で、トップ10に、北陸の6都市が顔を連ねた。石川県から、野々市市が1位に輝いたほか、4位白山市、7位金沢市、8位小松市、10位能美市の5市、福井県から福井市が5位に入った。ベスト20には、富山県も加わり、北陸3県で半分近くを占めた。ランキング対象となる自治体は、全国にある792市と、東京23区(千代田区・中央区・港区を除く)の合計812市区なので、住みよい北陸を印象付ける。さて、その評価方法はというと、「安心度」、「利便度」、「快適度」、「富裕度」の4つの指標で構成され、20の項目に細分化して、平均値を50とする偏差値の合計で比較している。今回から、評価項目が見直され、「快適度」の「気候」の項目に、従来の月平均最高・最低気温、日照時間に「最深積雪量」が加わり、...★「住みよさランキング2020」(前編):北陸が健闘
ラスベガスのカジノが、6月4日から一部営業を再開したが、以前のような活気が戻っていない。また、6月2日に、経済活動を再開したシンガポールでは、二つのカジノが、休業延長を余儀なくされた。日本では、5月に、アメリカのカジノ会社「ラスベガス・サンズ」が、横浜カジノ計画から撤退を表明したように、コロナ・ショックは底知れない。30年前、ラスベガスで泊まったシーザーズパレスホテルは、部屋数約4,000室(内スイートルーム300室)あり、大ホールでショーを観た後、カジノに寄った。フロア面積が約1万2,000㎡もあり、フリードリンクだったので、一晩中、楽しんだ後に残ったのは多額の借金で、以後、私は、一切のギャンブルを絶った。政府は、「3密」の代表格として、パチンコ店をやり玉に挙げるが、カジノの規模や集客力の大きさは、その比では...★観光政策の見直し(番外編):カジノは麻薬
新型コロナの辛い生活を通じて、失ったものが多々あるが、得たものもある。経済活動が停滞した代わりに、排気ガスが減り、青空を取り戻したし、海の透明度も改善された。また、家に籠るよりも、外出する喜びをかみしめ、美しい自然環境のなかで、生活する尊さも学んだ。そこで、政府が、観光業の目玉に掲げたIR計画を白紙に戻すのではなく、構想からカジノを除き、健康的な滞在型リゾート計画にすることを提案したい。熊や猪等の野生動物が生息するゾーンと、人間が居住するゾーンを棲み分けし、農作物の被害を防ぐために、中間帯にキャンプ地やサイリング・ロード、釣り堀などを設ければ、滞在型リゾートの環境が整う。従来、人気が高かった観光・グルメ・お土産と盛り沢山の欲張りツアーではなく、のんびり時の経過を楽しむオーベルジュやグランピング等を目指せば、欧米...★観光政策の見直し④(完)IR構想
日本の旅行消費額の対GDP寄与率は、5%に満たないが、飲食・お土産などの派生経済効果を見込むと、まだまだ成長する可能性を秘めている。アフターコロナの旅行業は、「3密」を避ける商品の多様化とオンライン予約の充実が、必須条件になるが、加えて、手数料収入に頼る低収益構造から脱却し、「付加価値を付けて、粗利を上げる」ことが従来以上に重要になる。着眼点は、国土の三分の二を占める山林と、四囲を海に囲まれている豊かな自然と山海の恵みで、そのポテンシャルの高さは、諸外国に負けない。過去の間違った政策と、高齢化で負の遺産となった、耕作放棄地や山林を再生・活用し、自然環境の中で楽しむポジティブ思考に転じれば、観光業は、外国人観光客に依存しなくても、確実に復活・発展する。★観光政策の見直し③進むべき道
観光庁の資料によると、2017年度の旅行消費額は、総額で25.5兆円にのぼる。25.5兆円のうち、外国人が日本国内で消費する金額は、4.4兆円なのに対し、国民が、国内で使う金額は21.1兆円で、外国人観光客よりも、はるかに大きい。新型コロナの影響で、海外からのお客が激減し、観光業が危機に瀕しているという見方は、一面的で、国内消費が停滞している影響の方が大きい。海外からの最大の顧客とされる中国・韓国が、コロナ鎖国で訪日しなくても、うろたえる必要はなく、彼らにこびる投資戦略を見直す方が賢明だ。私が、自治体によるGOTOキャンペーンの「つなぎ施策」を評価する理由であり、国内需要を喚起すれば、観光業が再生可能だと考える根拠でもある。★観光政策の見直し②鎖国もよし
海外からの観光客が激減して、「商売にならない」との悲鳴が聞こえてくるが、この機会に外国からの誘客政策を見直した方が良いと思う。政府が掲げた「観光立国」の成果は、高く評価するが、新型コロナの影響で、外国人観光客2020年度4,000万人の目標達成は絶望的になった。政府は、「GOTOキャンペーン」で再生を図る計画だが、従来路線に戻ることは避けた方が賢明だ。私は、多くの自治体が展開している、自県民限定の「つなぎ施策」の成果を注目している。自粛疲れとお得感満載とで、利用する人が多く、石川県の場合、用意した4億円で足りずに、12億円投入するのが限界で、キャンペーン期間の短縮と補助の上限額を15,000円から10,000円に減額することになった。行政当局の見込み違いがお粗末だが、県民が、郷土の良さを再認識すれば、次につなが...★観光政策の見直し①:GOTOキャンペーン
南北朝鮮関係が一触即発状態に陥っても、日本政府が出来ることは何もない。内閣支持率が、低落傾向になっても長期政権が揺るがず、安倍総理は、新型コロナ対策よりも、改憲を唱え、解散・総選挙に打って出る奇策を模索し始めた。噂の根拠は、過日、都内某所で開かれた会食が、前回の解散前の顔ぶれと同じ盟友4人によるものだったことからの憶測だが、状況が状況だけに虚しい。そんな時、一年前・二年前のブログ記事が事務局から送られてきたので、読み返した。コロナ災禍に隠れてしまいがちだが、ボルトン元補佐官の暴露本と言い、安倍・トランプのゴルフ外交で交わされた密約が、事実だとすれば、「出でよ救国の士よ!」と願っても、詮無い愚痴にしかならないのか、、。"(-""-)"★火に油を注ぐ1年前の今頃、日本政府は、米朝首脳会談の結論を受けて、非核化に必要...★無力感:出でよ救国の士
6月19日に、国内の移動制限が全面解除されてから、金沢市内での街頭インタビューが報じられるたびに、何処から来たのかに注意が向き、自己嫌悪に陥る。活気が戻るのは有難いが、東京から来て、「少しでも、景気回復のお役にたてればと、、」と言われると、あまり良い気分がしない。☹なかには、「コロナを持ち込まないようにしたい」とコメントする人がいて、「一体、どうやって?」と、首をかしげる。😎そんなおり、東京の女性会社員がコロナを持ち込み、17日間続いた石川県の新規感染者数ゼロの記録が途切れた。皮肉にも、知事が収束宣言を発した日に、抗原検査で陽性と判明したので、東京都でカウントすべきと憤慨した知事の気持ちに同情した。☹コロナが終息するまでだと思っても、二律背反の感情の狭間で、生活するのがもどかしい。"(-""-)"★国内自由移動の狭間で
新型コロナウイルスの影響が大きい観光業だが、宿泊施設や土産店、或いは、交通機関だけではなく、旅行代理店の運営方法にも影響を与えている。7月の北海道は、航空便の運航状況が微妙な時期なので、JTB金沢支店に手配をお願いしたら、インターネットで、「来店予約」をとったうえで、指定時間に窓口に来て欲しいとの返答だった。「お客様の安全を考慮して」の当面の対応方法だそうだが、出向くよりもネットで処理した方が便利なので、8月の安曇野旅行は、自分で手配した。しかし、あらゆる業種業態で、手間をかければかける程、「コスト高⇒値上げ⇒インフレ」の道筋を歩むことになるが、収入増が望めないので、家計の負担が厳しくなりそうだ。★ウイズ・コロナの旅(完)旅行代理店は、、
6月15日、金沢駅で朝食を食べようとしたら、閉店中の店が多く、キヨスクで、サンドイッチと飲み物を買い、出発前に車内で済ませた。車内販売がひっきりなしに回って来た当時は、うるさいと感じたが、無くなって不便を感じる。列車の停車中に、振り売りの駅弁やお茶を買い求めて、ホームを走った時代も懐かしい。身勝手と承知しつつ、あって当然と思っていたものが無くなると、その存在の有難みが分かるのが世の常だろう。今なお、根強いファンを持つSLには、石炭カスが目に入り痛かった苦い思い出しかないが、SLをこよなく愛する人達の気持ちが、幾分、わかる気がした。旅行に限らず、社会生活全般が、今までと異なる様式に変わっても、時代のすう勢だと思えば、新しい形に順応できるに違いない。★食堂車が懐かしい6月5日、酒田から新潟まで乗った特急「いなほ」で...★ウイズ・コロナの旅④列車は、、
5月に加賀温泉の老舗旅館に泊まった時、食事処を閉鎖し、この宿自慢の古色蒼然とした日本庭園に面した部屋にテーブル席を設け、夕食を供して貰えたので、贅沢で申し訳ない気分だった。一方、近江八幡のホテルでは、レストランのテーブルを間引きし、食事時間帯を調整して、密を回避していた。夕食は、京懐石だったので一品ずつ運んでもらえたが、朝食はブッフェ方式だったので面食らった。マスクとビニール手袋をして、ラップがけして並べてある小皿をとるスタイルなので、お皿の数が半端ではなく、ラップを剥がす手間を煩わしく感じた。準備する従業員にとっても、作業時間が増え負荷がかかる。「ウイズ・コロナの旅」の一端を垣間見るようで、気が重くなった。観光業界が、今後、どう変容するのか不明だが、利用する側としては、自分の好みに合わせて選択することが、満足...★ウイズ・コロナの旅③ホテルは、、
石山寺は、紫式部が源氏物語の構想を練ったことで知られ、多くの文学ファンが訪れるが、いまは自粛モードなので、紫式部展の会場も閑散としていた。お目当ては、勅封秘仏として、33年に一度、及び、新天皇ご即位の翌年にのみ開扉される、ご本尊の「如意輪観世音菩薩」で、3月18日から6月30日までの期間限定で公開された。この機会を逃すと、二度と見る機会が無く、緊急事態宣言で気を揉んでいたが、意を決して実現した。さて、石山寺は、西国三十三カ所観音霊場の第13番札所で、重厚感に満ちた本堂は、天然記念物の珪灰石の上に建っている。ご詠歌には「後の世を願うこころはかろくともほとけの誓いおもき石山」とある。第1番札所は、熊野古道巡りで立ち寄る那智の滝近くの青岸渡寺で、京都観光で必ず足を運ぶ清水寺は、第16番札所にあたる。全国各地の霊場が、...★ウイズ・コロナの旅②石山寺
★ウイズ・コロナの旅①京都・近江八幡
東京都のコロナ感染者数が、6月15日47人、16日48人となり、東京アラートに批判が及ぶと、小池都知事は、「積極的に検査を受けて貰った結果」であって、心配していないと反論した。緊急事態宣言中に行うべきことを、今頃になってゲーム感覚で、何を寝ぼけたことをと、、、☹。私が吠えても無駄な話だと思い直した時、故桂米朝の柔和な顔が浮かんだ。師匠だったら、都知事に向かって、ニコッと笑って、ひと呼吸おき、「まぁ長生きしなはれ」と言うように思えた。ストレートに、小言を言うよりも、やんわり皮肉る方が、聞き手にとってショックが大きい場合もあるかもしれない。人間味がある関西弁の良さでもある。私も見習いたいが、凡人には難易度が高い😎。★コロナはゲーム?
小池都知事が、6月18日の公示直前に、再選出馬を表明したが、この人は、よほど強運の持ち主のようだ。実績を採点すれば、失政ばかりが目につくのに、コロナ災禍で、立候補したくても、選挙の準備が出来ない状況下では、現職が、断然、有利になる。4年前の選挙公約「7つのゼロ」をみても、達成できたのは、「イヌ・ネコ殺処分ゼロ」だけで、ほかは目標値にほど遠い。「満員電車ゼロ」や「待機児童ゼロ」などは、「密」を避けるために、一時期、緩和されたが、以前の状態に戻りそうだ。さて、就任早々、築地市場移転を中止し、その後、豊洲市場をオープンしたが、延期に伴う莫大な損害賠償問題を残した。また、「都民ファーストの会」を「希望の党」に仕立て上げ、国政を混乱させたほか、東京五輪の競技施設の変更や建設費用の負担問題、さらには、学歴詐称の疑惑等々、マ...★都政の悪夢ふたたび
新型コロナウイルスと聞くだけで、うんざりするが、その不気味さは、正体不明な一点に尽きる。しかし、自然界には、まだ解明されていない生き物がほかにいても、不思議ではない。人類は、高度な文明社会を築き上げたが、それは、自然破壊と表裏一体だった。ジャングルの奥地には、得体のしれない動物やウイルスが潜んでいて、乱開発に耐えかねて、逆襲に出る可能性を否定できない。仮に、ウイルスに人格があったら、「お前たち人間こそ、自然界への闖入者だ」と言うかもしれない。自然に優しくとか、自然との共生ではなく、自然界に生かされていると謙虚になれば、とるべき行動も今までと違ってくる。マスク嫌いの私でも、マスクをウイルスが求める正装と思えば、苦痛が和らぎそうだ。(^_-)-☆★Withコロナから脱コロナへ(後編)
自宅から1.5㎞ほどの所に、バラ園があり、毎年、この時期には、早朝ジョグの途中休憩を兼ねて立ち寄っていたが、今年は、新型コロナの影響で公園が閉鎖され、足を向けなかった。政府は、緊急事態宣言を解除しても、新生活様式とかでプレッシャーをかけるので、ささやかな楽しみがどんどん奪われていく。人目を気にして、マスクを手に持つ自分が惨めだったが、昨日の早朝、行ってみると「閉鎖中」の看板がはずされ、順路表示板が立っていた。「密」を避けるためとはいえ、今までと違う光景に違和感を持った。既に見頃を過ぎていたが、公園脇のアジサイが出番を待っていた。自然界の生き物が、ウイルスと共生している息遣いを感じ、清々しい気分に満たされた。新生活洋式をマイ・スタイルで実践するのは難しいが、withコロナから脱コロナへと進むヒントを得た。★Withコロナから脱コロナへ(前編)
出羽三山は、羽黒山、月山、湯殿山の総称で、古くから、山岳信仰の山として崇められてきた。月山は、死後の安楽と往生を祈る山、羽黒山は、現世利益を祈る山、湯殿山は、未来を祈る山とされ、三山をお参りすれば、人は生まれ変わると信じられた。「生まれかわりの旅」と称される所以だ。羽黒山の山頂には、月山と湯殿山とを合わせた三神合祭殿があり、一度に3社にお参りできるので、ずぼら夫婦にはおあつらえ向きだった。現在も、山伏修行体験が行われており、途中で白装束を身に纏った一行と出会った。修行姿を見ていたら、自然と人間との共生の大切さを改めて感じた。なお、山頂まで、車やバスで行く人が多いが、歩いて登ることをお勧めする。うっそうとした杉木立を仰ぎながら、般若心経を唱え、ゆっくり歩を運ぶと、古人の信仰心の深みを感じ、虚心坦懐になった。★生き...★ビフォア・コロナの思い出(後編):羽黒山
今は、県境をまたがる旅行すら憚られるが、1年前のこの時期は、羽黒山の聖域に佇んでいた。松尾芭蕉は、出羽三山を歩き「涼しさやほの三か月の羽黒山」と詠んだ。与謝野晶子は、「春にまさりて心ときめく」と讃えたが、6月は新緑がまばゆく旅行のベストシーズンだ。しかし、今年の6月は、感染への不安や孤立感にさいなまれ、友人との会話はもとより、夫婦の会話もめっきり少なくなった。気が付くと、この2か月間で、体重が2kgも増えていた。去年、登り切った羽黒山の石段(2,446段)を今年だったら、息切れして途中で引き返したに違いない。元通りにはならないまでも、鍛え直せば、コロナに負けないと信じている。★生き返りの旅②国宝「羽黒山五重塔」随心門をくぐると、羽黒山の聖域になり、参道の両側に杉の巨木が生い茂り、修験の山だと実感する。羽黒山は、...★ビフォア・コロナの思い出(前編):羽黒山
10年後、20年後の日本の姿を、私には、予測できない。残された時間を考えると、私に出来ることは、次の世代の人達に検討素材を提供する程度に過ぎない。休業補償で、都市間税収格差や所得の再分配方法、各種給付制度等々、さまざまな問題が浮かび上がった。IT関連企業に対するロボット税やAI税等の新設など、新時代に相応しい税制の検討も必要だ。現在の社会生活を維持するためには、大増税と歳出減をしない限り、国家崩壊の道を辿る宿命にある。しかし、長期政権の驕りと澱みで、権力に群がるハイエナが大勢いることを忘れないでおきたい。それを糺すのが野党の存在意義だが、現状では期待薄だ。一旦、伸びきった輪ゴムで物を締めても、すぐにこぼれ落ちるので、新しい輪ゴムに替える必要があることは自明の理で、発想の大転換が求められる。私は、「心の欲するとこ...★大増税時代の到来⑤完
財務省データによると、「国の借金」は、2018年度末時点で1,103兆円を上回った。対前年度比で15兆円増え、3年連続で過去最大を更新し、増え続けている。国民一人あたりに置きかえると、900万円に近づいている。これからの日本国民は、生まれた瞬間から、1,000万円近くの借金を背負い込むことを意味する。一方、国の収入は、2013年度47兆円から2018年度60.4兆円へと、約13兆円増え、バブルの絶頂期に記録した1990年度60.1兆円を上回った。これは、安倍政権の成果だと評価する人達がいる。しかし、その内訳は、寒々しい。所得税の最高税率の引き下げや、企業優遇税制によって、「所得税+法人税」収入は、44兆円から32兆円に減り、消費税がその分を埋めているもので、経済の実力ではない。GDPの2倍以上の累積赤字を抱えな...★大増税時代の到来④アベノミクス失敗
2020年度の当初予算額は、史上最高額の102兆円超。歳出総額は、8年連続で過去最高を更新した。主な原因は、医療・年金などの社会保障費の増大とされたが、今回のコロナ問題で、医療関係費用は、さらに膨張するのは必至だ。しかも、当初予算における税収見込み額は、63兆円ほどだったが、経済が壊滅的な打撃を受けるので、赤字国債の乱発に頼るしかない。さて、「復興特別税」は10兆円規模だったが、「コロナ税」の場合、1+2次補正予算だけで57兆円になる見込みなので、復興税以上の税率が必要になる。政府が、財政規律を放棄し、税収を上回る予算を組んできたツケだが、責任の一端は、要求する側にもある。「国が、国が」は、天に唾を吐くようなもので、「構成員の責任」でもあることを忘れたくない。★大増税時代の到来③分不相応
2011年に発生した東日本大震災の復興に充てる財源確保を目的として、「所得税・住民税・法人税」に、「復興特別税」が上乗せされた。法人税は、2012年からの2年で終わったが、所得税は、2013年度から「+2.1%を25年間」、住民税は、2014年度から「10年間+1,000円」を払い続けている。復興特別税は、被災地を救済するために国民全員で一部を支えたが、新型コロナの場合は、全員が被害者なので、支援するのは、自分自身になる。そうなれば、政府が出来ることは「コロナ新税」を設けて、長期間にわたり課税し続ける以外には無い。全国民に、今まで以上に税負担が重くのしかかることを覚悟せざるを得ない。★大増税時代の到来②コロナ特別税
世界規模でコロナ不況に陥っているが、終息時期が見通せないまま、大増税の到来が現実味を帯びる。安倍政権誕生以来、「経済成長無くして、財政再建無し」として、たび重なる消費税の延期と青空天井予算で、景気を下支えしてきた。2020年度プライマリー・バランス黒字の目標は、死語と化していたところへ、コロナ問題で、57兆円超の1次・2次補正予算を組み、その殆どを赤字国債で賄うと、どうなるかは明白だ。財政のタガを外した政権が、次に出来ることと言ったら増税しか思いつかない。★大増税時代の到来①現況
新型コロナの給付金や助成金の代行詐欺などは、単純な手口だが、今後、巧妙な手口が増えそうだ。資金繰りが苦しい医療機関が続出している現実が、妙な説得力を与え、真偽を見分けるのが難しくなる。投資家の間で、信用度が高いとされていた金融商品「レセプト債」裁判を思い返してみたい。そのスキームは、患者が、医療機関に支払う医療費(原則3割)の残りを、医療機関が健康保険組合等に請求しているが、支払われるまでに約2カ月間のタイム・ラグが発生する。そこで、債権運用会社が、診療報酬債権(レセプト債)を医療機関から安く買い取り、健康保険組合に請求すれば、医療機関側には、目減りしてもすぐに現金化できるメリットがある。運用会社には、診療報酬額と安く買い取った分との差額が利益になる。そこで、運用会社は、多額の債権を買い取るために投資家を募集し...★コロナ便乗投資は、要注意!
安倍政権になって、陸上自衛隊の日報隠蔽や、森友学園を巡る決裁文書の改ざん、桜を見る会の招待者名簿廃棄等々、ずさんな公文書管理を繰り返してきた。加計学園問題では、決裁文書の改ざんで自殺者まで出たが、「忖度」で片付けられた。一連の事件を通じて、政治不信から無関心層の増加を招いた。ついては、専門家会議の議事録を残さない政府の思惑は、過去の反省(?)に立ってかと勘繰っているが、新型コロナウイルス問題は、国民の人命に降りかかる重大事であり、無関心では済まされない。安倍政権の「3密」とは、「密室・秘密・機密」で、政策のほころびを繕っている気がしてならない。★思惑違いの「3密」(後編)
「3密」とは、「密閉・密集・密接」を避ける新型コロナウイルスの感染拡大対策だと思っていたら、政府の思惑は、他にもありそうだ。論より証拠で、政府は、新型コロナウイルスの専門家会議の議事録を作成しないで、発言者が特定されない「議事概要」で片付けている。公文書管理のガイドラインに抵触しないと説明するが、国民の人命にかかわる重要案件を扱う会議で、見解の違いがあったのなら、記録に残さない方が変だ。自由かつ率直な議論を戦わせるためには、議事録がプレッシャーになるというのは言い訳で、検証できないように恣意的に避けたのではと、懐疑的になる。民主主義国家における言論・表現の自由は、発言者が自分の意見に責任をもつことが大前提で、無責任を容認するものであってはならない。★思惑違いの「3密」(前編)
北海道に続いて、東京都と北九州市で第2波の兆候がみられるが、とくに東京都では、緊急事態宣言の解除前から予想されていたことで、予断を許さない。科学的根拠のない解除基準をクリアしても、感染経路不明の割合が多い東京都の場合、他都市よりも飛び火するリスクが高い。小池都知事は、「東京アラート」、「ロードマップ」に続き、「ウイズ・コロナ」宣言を繰り出し、安心感の醸成に努めたが、所詮、パフォーマンス。一方、経済再生を優先したく、タイミングを見計らっていた政府にとっては、渡りに船で、利害が一致した。中間管理職が、奸計をもって社長に一泡食わせたような印象を受けた。これで、東京都知事選は、無風に終わる気配が漂い始めたが、コロナの第2波が起きると、日本中に影響が及ぶ恐れがあるので、目を離せない。★奸計が第2波を招く!
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