思い立ったらどうにもとまらない。山あいを蛇行しながら、トンネルをくぐり橋梁を渡るJR路線図を見ていると、どうしてもその場に行ってみたくなる。中国山地のほぼ中央、岡山県、広島県そして鳥取県が接する山深い場所に、秘境駅は集中している。広島駅と備中神代(こうじろ)駅を結ぶ芸備線、倉敷駅と伯耆大山駅を結ぶ伯備線は、自然豊かな山岳地帯で列車の走る見事な景観を見せている。〈その1内名駅〉東條の町から国道314号線を北上。カーナビに従い途中から右折する。さらに脇道に入ると対向もできない細い山道になる。民家は一軒もなく、道の両側は新緑の木々で覆われている。どうやら小高い峠を越えているようだ。この道で本当に合っているのか?と疑いつつ更に車を進めると、やっと小さな山村が見えてきた。その中を流れる小川の橋を渡ると、高台になった土手上...5つの秘境駅を訪ねて~芸備線と伯備線(2018421)
津山散歩(Part 2)~鉄道館とJR因美線(2018 3 31)
〈その1津山まなびの鉄道館〉中国山地で新見と三次と並んで交通の起点となっている津山駅。姫路と新見を結ぶ姫新線、岡山と結ぶ津山線、そして鳥取と結ぶ因美線が交わり、3路線4方向の列車が乗り入れている。全路線非電化のため、列車はすべてキハ系の気動車だ。駅前に置かれたC型蒸気機関車が印象的。津山市はお城と鉄道をメインの観光スポットにしているだけに、車体はピカピカに磨き上げられている。駅前に展示された機関車はよく見かけるが、これほど手入れの行き届いた車両は見たことがない。これに比べ、以前見た旧出雲大社駅に置かれた機関車ほど哀れな姿はない。旧出雲大社駅の蒸気機関車(2016年11月12日撮影)駅の南側にある「津山まなびの鉄道館」には、扇形機関車庫と転車台が現役の姿で保存されている。京都の梅小路蒸気機関車館に次ぐ全国2番目の...津山散歩(Part2)~鉄道館とJR因美線(2018331)
津山散歩(Part 1)~津山城跡・鶴山公園(2018 3 31)
お城と満開の桜ほど見事なコラボはない。「日本のさくら名所百選」に選ばれている津山城跡・鶴山(かくざん)公園。下から見上げると、青い空の下で、白い櫓と淡いピンクの桜が神々しいほどに映えている。長い階段を上ると、公園入口横に森忠政公(1570~1634)の銅像。この城と城下町を本格的に建設した戦国大名だ。忠政は本能寺の変で信長の盾となって討ち死にした森三兄弟(蘭丸、坊丸、力丸)の弟。「待てよ!森蘭丸にまだ兄弟がいたのか?」と思い、調べてみると忠政は6人兄弟の末っ子だった。1582年の本能寺のとき忠政はまだ12歳の少年で、まだまだ信長の正式な家来になる年齢には達していなかった。その後、秀吉政権下では忠勤に励み羽柴姓を得て、関ケ原の時には家康の嫡男・秀忠軍のもとで、真田上田城の攻略で戦功をあげている。その論功行賞として...津山散歩(Part1)~津山城跡・鶴山公園(2018331)
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