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ふんわりのんびり https://blogs.yahoo.co.jp/nori_tama0141

花より男子二次小説、類つくです。 類とつくしの恋物語。 悲哀、ほのぼの、でも最後はハピエンで!

縁(えにし)& 命短し恋せよ乙女を投稿中です。

noritama
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2014/12/03

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  • 始まりとその先55

    つくしは事故に遭った直後は意識があった。 りん・・りん‥何処なの?無事なの? つぅ・・嘘・・どうして私の目が見えないの? 目を凝らしてみるが、痛みだけが襲って来る。 りん・・りん・・返事して‥お願い・・りん・・ つくしは、譫言の様に呟いた。...

  • 始まりとその先54

    つくしが倒れた夕方に雨が降り出した。 あの日もこんな雨の日だった。 つくしが2度目の事故に遭った日…。 あの日も夕方に雨が降り出した。 新しいプロジェクトで横浜に来ていた類に連絡が来たのは つくしの事故後すぐだった。 事故に遭ったつくしが瀕...

  • 始まりとその先53

    つくしが倒れて、ルークはつくしを守るように つくしの傍をずっと離れずに、頬や手を頻りに舐めまわす。 りんは、一生懸命に駆けてはな枝に知らせに行った。 はな枝は、使用人たちに掃除の指示を出している最中だった。 「はあはあ・・は・・な・・えちゃ...

  • 始まりとその先52

    りんは、つくしの言う通りに庭でルークと待っていた。 ねぇ、るーく・・どうしよう。ママがね・・わたしをおもいだして くれないの。きっとママは、パパとりんをわすれて・・。 ほかのこのママになるんだとおもうの。 だって、ママがそういったんだ・・。...

  • 始まりとその先51

    りんが、失語症になり言葉が通じない為に 小さな持ち運び出来るホワイトボードを用意していた。 「りんちゃん、ねぇピクニックごっこしない?」 そう問いかけて、つくしはりんにホワイトボードを手渡し ペンを渡した。りんはそれを受け取りホワイトボード...

  • 始まりとその先50

    柔らかな朝の陽ざしがカーテン越しに 部屋に差し込み、朝を告げた頃 りんは、ママ譲りの大きな瞳をぱちりと開けた。 横に眠るママを見て、安心してもう一度ママの温もりを 感じる為に布団に潜り込む。 そして、りんは嬉しくて嬉しくてママの顔をまじまじ...

  • 始まりとその先49

    つくしは、夜中に目を覚ました。 誰かの手が自分の手を握っていた。 「えっ?花沢さん・・・?どうしてこの部屋に?」 ここってりんちゃんのお部屋じゃないのね? あゝ私が倒れたからこの部屋に運んでくださったんだわ。 りんちゃん、平気かしら・・。 ...

  • 始まりとその先48

    つくしは、帰りのタクシーの中で眩暈と強烈な頭痛に悩まされていた。 耳がツーンと詰まった感じになり、キーンと耳鳴りがするかと 思えば、頭が割れる程の痛みが襲ってくる。 顔色が真っ青になり、気分が悪い。 「お客さん、もうすぐ着きますけど‥大丈夫...

  • 始まりとその先47

    花沢の邸に病院から電話が入った。 つくしの診察を医師の都合で来週の火曜日の夕方に変更したい それも往診と言う形を取らせて欲しいという、電話につくしは快く快諾した。 往診は正直言って、つくしにも都合が良いのである。 今、りんを一人にするのは可...

  • 始まりとその先46

    つくしは、りんが普通の状態では無いと 病院から戻った時から感じていた。 あの日以来、幼稚舎もお休みしている。 声を発しない事もそうだが、何がここまでりんを苦しめているのか知りたくて りんに直接聞く事はしなかったが、小百合に何か事情を知ってい...

  • 始まりとその先45

    りんの入院は1日だけになった。 理由は、りんが邸に帰りたがったからである。 りんは、ただただ・・つくしに逢いたかった。 ママに大丈夫よと抱きしめて欲しかったのである。 翌朝、りんが類とはな枝と共に戻って来た。 「りんちゃん、お帰りなさい大丈...

  • 始まりとその先44

    りんが見つかったと、花沢の邸に連絡が入った。 「はな枝、りんが見つかった幼稚舎のトイレに 閉じ込められてたよ。」 「まあ、なんて事でしょう・・。類様、それでりん様のご様子は?」 「はな枝、悪いけど今から直ぐに病院に来てくれないだろうか? り...

  • 始まりとその先43

    英徳学園幼稚舎のプール脇のトイレの一番奥 そこに、りんは一人っきりで閉じ込められた。 北側に位置するそこは、昼間でも電気を付けないと真っ暗な上に プール使用期間では無い今は、閑散としていて誰もここにはやってこない。 最初は声を張り裂ける程に...

  • 始まりとその先42

    「はな枝さん、今の電話‥花沢さんですか?誘拐って聞こえましたけど・・。」 「つくし様・・何でもございません‥気になさらなくて大丈夫です。」 「でも、英徳幼稚舎って・・りんちゃんに何かあったんですか?」 ここまで知られていては、隠す事も出来な...

  • 始まりとその先41

    りんが、居なくなったと電話が花沢の邸にあったのは お昼少し前の事だった。 「花沢さんのお宅でしょうか?英徳幼稚舎のりんさんの担任の藍沢と申します。」 「これは、りん様がいつもお世話になっております。」 「実は、りんさんが今朝登園されたのは私...

  • 始まりとその先40

    つくしに送って貰ったりんは、いつもより機嫌が良かった。 だけど、それを面白くないと思う意地悪な お友達が英徳の幼稚舎には居たのだ。 「りん、いまのひとあんたのママ?」 「りんのママって、パパとりこんして出て行ったらしいよ? うちの、ママが言...

  • 始まりとその先39

    つくしは、りんのお迎えだけのつもりだったのだが、 見送るときに寂しそうな顔のりんを見ると 思わず、一緒に車に乗り込んでいた。 「つーちゃん?」 「あっ、あははっ・・私ったら・・一緒に乗っちゃった。 小林さんすみません・・このまま私もりんちゃ...

  • 始まりとその先38

    怖い夢を見た、それは覚えているが どんな夢だったったのか、朝になったらつくしは内容を全然想い出せなかった。 翌朝自分の部屋の様子が、昨夜と少し違う事に気づいた。 誰かが部屋に入って来たのか、ベッドルームのサイドテーブルに 見覚えの無いタオル...

  • 始まりとその先37

    その日の雨は夜遅くまで降り続いた。 午後11時55分 もうすぐ日付が変わる頃、つくしは夢に魘されていた。 自分が誰だか分からない、こんな風に思ったのは1度だけじゃない・・。 あの日目を覚ました私は何もかも忘れてしまっていた。 目を覚ましたの...

  • 始まりとその先36

    花沢物産社長室 「社長、大学病院のベン・ハイネン医師からお電話です。」 「あゝありがとう。新堂、悪いけど席を外して貰える?」 「はい、畏まりました。」 「お電話代わりました、花沢です。」 「本日の診療が終わりました・・。奥様ドイツ語話せるよ...

  • 始まりとその先35

    つくしは、ベン医師に言われたドイツ語の事が何故か気になっていた。 花沢の迎えの車に乗ってずっと無言のまま、何かを考えているつくしに 小百合が話しかけた。 「お嬢様?」 「えっ?あゝ小百合さん、何?」 「雨が・・降りだしそうですね?」 「えっ...

  • 始まりとその先34

    つくしの、気持ちは何故か落ち着かない。 りんに聞いた、東の角部屋が花沢夫婦の寝室だという 事実と、はな枝から聞いた花沢さんの奥様が入院中だという 事実を知り何故か動揺している自分がいる。 何故なのだろう? あの時思わずりんに寝室はどんな部屋...

  • 始まりとその先33

    つくしは、自分の思い違いだったのだと自分に言い聞かせる。 もしかして・・。 自分が忘れた大事な記憶は この花沢家の事ではないのかと一瞬考えたのだ。 自分が花沢類の妻で、りんの母親であり・・。 そしてこの家の若奥様・・・。 馬鹿げている・・。...

  • 始まりとその先32

    小百合の何かを誤魔化すような態度に つくしは、何かを感じ取ったが黙って小百合の言う通りにその場を離れた。 ルークはお友達に会えたのに残念そうに後ろを振り返りながら、つくしの後を追う。 「お嬢様、今日はなんだか疲れましたね車で迎えに来て貰いま...

  • 始まりとその先31

    ルークの散歩に行くと言うつくしに、はな枝はそんな事は私どもが やりますのでと言うが、 本来の性格が出てしまうのか、お世話になっているので 少しでも、何かさせて欲しいと言うつくしに はな枝は、快くお願いした。 だが、必ず小百合さんと一緒にとい...

  • 始まりとその先30

    花沢家で過ごす日々は、とても穏やかだった。 朝はルークがつくしを起こしに来てくれる。 最初はびっくりしたつくしも今では朝ルークに起こされるのを 心待ちにしていた。 ルークはベッドに眠っているつくしの頬をペロペロ舐めるのだ。その舌の感触が 擽...

  • 始まりとその先29

    ベン医師と最初に挨拶を交わしたのは、自分では無く何故花沢さんなのだろうか? つくしは、少し変だと思ったが口に出さずに30分以上診察室の待合室で 類が出てくるのを待った。 「ねぇ、小百合さん花沢さん遅いと思わない?医師と何を話しているのかしら...

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