御三卿の覚え方◇C近世281

□近世281.御三卿（創設順）◇C［ゴロ］絶やすな／山峡一の／清水を（田安(たやす)）（御三卿(ごさんきよう)・一橋(ひとつばし)）（清水(しみず)）［句意］絶やすな山の谷間一番の清水を、という句。［point］1．御三卿は田安・一橋・清水。［解説］1．御三卿（三卿）は御三家につぐ家格。田安・一橋は8代将軍吉宗の第2子（宗武）・4子（宗尹(むねただ)）が、清水は吉宗の長男で9代将軍家重が自身の次男重好に建てた家。2．これ以降、将軍家に後嗣がないときは御三家に加えて御三卿から選ばれることになった。第11代将軍徳川家斉と第15代将軍徳川慶喜が一橋徳川家から、田安徳川家から徳川家達(いえさと)が、それぞれ徳川宗家を相続している。3．松平定信は田安宗武の7男として出生し、1774年陸奥白河藩主松平定邦の養子に入り、のち...御三卿の覚え方◇C近世281

三奉行と評定所の覚え方◇B近世285

□近世280.三奉行と評定所◇B［ゴロ］表情しょぼい／老幹事長（評定所(ひょうじょうしょ)）（老中＋三奉行（勘定・寺社・町））［句意］老幹事長の表情がしょぼい、という句。［point］1．江戸幕府の評定所は老中＋勘定奉行・寺社奉行・町奉行で構成。解説]1．評定所は、1635年に設けられた江戸幕府の最重要政務の合議機関、最高裁判所にあたる。所管が2奉行以上にまたがる重要事件などを審議。老中1名＋三奉行（寺社・町・勘定）が基本。これに大目付、目付などが加わることがあった。その会議（寄合）場所としては、初期は大老の屋敷が、明暦の大火以後は伝奏屋敷（武家伝奏や勅使の宿所）の一角が使われた。2．評定所は、三奉行、遠国奉行や代官・郡代などの職権では処理しきれない重大な訴訟・事件や幕府内部の不正・犯罪を取り扱った。3．寺社奉...三奉行と評定所の覚え方◇B近世285

国絵図・郷帳の覚え方◇C近世279

□近世279.家康、国絵図・郷帳の作成命ず◇C［ゴロ］家康が／強情(ごうじょう)くんにA図出せ（家康）（郷帳）（国絵図）［句意］家康が強情くんにA図を出せと命じた、という句。強情くんは強情な男ということ。［point］1．家康が諸大名に国絵図と郷帳の提出を命じた。［解説］1．国絵図とは、徳川幕府が全国の諸大名に対し、国単位で作成・提出を命じた絵図面。幕府の全国支配およびその示威のため作らせたもの。2．郷帳は、一村ごとの石高を郡単位で記載しこれを一国単位にまとめた帳簿。3．国絵図と郷帳の作成は、慶長年間（1604）のあと、正保・元禄・天保年間にも命じた。4．また全国の諸大名に江戸城と市街地造成の普請も命じた。〈2019早稲田大・文2/17：「問1．下線a徳川家康について述べた記述として適切なものはどれか。1つ選べ...国絵図・郷帳の覚え方◇C近世279

江戸幕府の大名旗本監察の覚え方◇B近世278

□近世278.江戸幕府の大名・旗本監察◇B［ゴロ］大監が労多めとは／旗監は分かるめえ（大名監察・老中・大目付）（旗本御家人監察・若年寄・目付）［句意］大名観察が労多めとは、旗本監察には分からないだろう、という歌舞伎の台詞のような句。「大名の監視は旗本監視より大変だ」という意味。「旗監は」を入れると長いので「分かるめえ」が旗本御家人の監察のゴロだとわかるなら、省くのもよい。さらにはこのゴロ句が「監察」のものだとわかるなら、「労多めと／分かるめえ」だけを覚えるのもよいと思う。［point］1．大名監察は老中・大目付、旗本・御家人の監察は若年寄・目付の役目。［解説］1．老中は幕政を統轄する最高職で、譜代大名が就任。5～6名。2．大目付は老中配下で、大名の監察にあたる。旗本が就任し、役高3000石。4～5名。初代は柳生...江戸幕府の大名旗本監察の覚え方◇B近世278

江戸幕府の歴代将軍②(9～15代)の覚え方◇S近世277

□近世277.江戸幕府の歴代将軍②（9～15代）◇S［ゴロ］上智なり(じゅうちなり)／慶も定(けいもさだ)まりゃ／もちケーキ！（家重(いえしげ)・家治(いえはる)・家斉(いえなり)）（家慶(いえよし)・家定(いえさだ)）（家茂(いえもち)・慶喜(よしのぶ)）［句意］上智の（合格が）成り、慶応も（合格が）定まれば、もちろんケーキで合格祝いだ､という句。ゴロのため「上智」は（じゅうち）と読んで覚えてください。［point］1．江戸幕府の9～15代の将軍は、家重・家治・家斉・家慶・家定・家茂・慶喜である。〈2019早稲田大・文2/17：「江戸時代の幕藩体制は、将軍と諸大名の主従関係を基礎とし、土地や人民を統治する支配体制である。歴代将軍は、徳川家康から徳川慶喜まで15代に及び、その治世は250年以上続いた。下の図はそ...江戸幕府の歴代将軍②(9～15代)の覚え方◇S近世277

江戸幕府の歴代将軍の覚え方①◇S近世276

□近世276.江戸幕府の歴代将軍①（1～8代）◇S［ゴロ］いやに秀でた(ひいでた)家光／ガッツな綱吉／野武系(のぶけい)吉宗（家康・秀忠・家光）（家綱・綱吉）（家宣・家継・吉宗）［句意］いやに秀でた家光、ガッツな綱吉、野武士系の吉宗、という句。旧句「野卑な家光」でしたが、元々「家」を含まないなど他の将軍との類似性がない、よって思い出しにくい名前であること、さらに豊臣秀次との混同もありそうなことから改訂しました。［point］1．江戸幕府の1～8代の将軍は、家康・秀忠・家光・家綱・綱吉・家宣・家継・吉宗である。〈2019早稲田大・文化構想2/12：「近世の上皇として著名なのは、e後水尾であろう。徳川［D］は、娘の［E］を入内させたが、後水尾天皇は度重なる幕府の干渉に反発し、［F］天皇に譲位した。後水尾は学問を愛す...江戸幕府の歴代将軍の覚え方①◇S近世276

伏見城の覚え方(遺構1件)◇C近世275

□近世275.伏見城遺構（1件）◇C［ゴロ］伏見城から／作った襖(ふすま)神社（伏見城）（都久夫須麻神社本殿）［句意］伏見城から作った襖の神社だ、という句。［point］1．伏見城の遺構は、都久夫須麻神社本殿に現存している。［解説］1．伏見城は豊臣秀吉が、聚楽第についで作った城郭風邸宅で、1594年起工。秀吉没後の1599年以降、徳川家康が本拠としてここで政務をとった。関ヶ原の戦い後も徳川氏の本拠だったが、1623年、幕命によって破却された。琵琶湖内の竹生島の都久夫須麻神社本殿が唯一の遺構。〈2019法政大・文営法2/8：「1605（慶長10）年、家康は将軍職が徳川家の世襲であることを示すために、わずか2年で子の徳川秀忠に将軍職を譲り、自らは大御所として［d］で実権を握った。家康は、なお大坂城にいる豊臣秀頼に不...伏見城の覚え方(遺構1件)◇C近世275

聚楽第の覚え方(遺構2件)◇C近世274

□近世274.伝聚楽第遺構2件◇C［ゴロ］徳大から／落第の悲運でカックン（大徳寺唐門）（聚楽第）（西本願寺飛雲閣）［句意］徳島大学からの落第通知という悲運でカックン、という歎きの句。［point］1．聚楽第の遺構として伝えられるのは、大徳寺唐門と西本願寺飛雲閣。［解説］1．聚楽第は豊臣秀吉が平安時代の大内裏あとに造営した城郭風の邸宅で、1587年に完成した。翌1588年には、後陽成天皇の行幸をえて、諸大名に秀吉と天皇への忠誠を誓わせている。1891～95年は甥の関白秀次の居城となったが、その滅亡後、破却された。大徳寺唐門と西本願寺飛雲閣は、その遺構とされている。〈2019同志社大・ｸﾞﾛｺﾐｭ法2/8：「【設問3】豊臣秀吉は茶の湯を振興するとともに、京都にかつて存在した大内裏の跡に城郭風の邸宅を造営した。この城...聚楽第の覚え方(遺構2件)◇C近世274

狩野山楽の覚え方(代表作2)◇D近世273

□近世273.桃山文化（絵画：狩野山楽と代表作2）◇C［ゴロ］商用ボタンに／3ランク（松鷹(しょうよう)図・牡丹図）（狩野山楽）［句意］商用ボタンには3ランクある、という句。［point］1．狩野山楽の代表作は『松鷹図』・『牡丹図』。［解説］1．狩野山楽（1559～1635）は安土桃山時代の画家。豊臣秀吉の小姓出身。狩野永徳に学んで、永徳の養子となる。永徳を助けて豊臣・徳川家関係の障壁画を数多く描く。江戸に移った狩野探幽（江戸狩野派）に対し、京にとどまり京狩野派の祖となった。代表作は大徳寺の『松鷹図（松に鷹図）』・『牡丹図』。〈2017同志社大･ｸﾞﾛ地商心理神2/9：「狩野探幽は、祖父（う）の桃山様式を一時は試みるが、伯父光信の傾向をうけて、力量感の誇張を避け、滋味ある温和な画風を見出した。弟狩野尚信も探幽の...狩野山楽の覚え方(代表作2)◇D近世273

狩野永徳の覚え方

□近世272.桃山文化（狩野永徳と代表作2）◇C［ゴロ］A特の／カラー字シックな／落書き図屏風（狩野永徳）（唐獅子図屏風）（洛中洛外図屏風）［句意］A特（特A）のカラー文字がシックな落書き図だ、という句の末尾に勢いで「屏風」をつけたもの。「特A」は「特大」の意で使用した。［point］1．狩野永徳の代表作は、『唐獅子図屏風』・『洛中洛外図屏風』。［解説］1．応仁の乱後の京都で、狩野正信(1434?～1530)・元信(1476～1559)父子は、水墨画（明で学んだ雪舟が創始）に伝統的な大和絵（土佐光信(?～1522)が土佐派の基礎をつくる）の手法をとり入れ、新しく狩野派をおこした。2．元信の孫の狩野永徳(1543～90)は、室町時代にさかんになった水墨画と日本古来の大和絵とを融合させて、豊かな色彩と力強い線描、雄...狩野永徳の覚え方

太閤検地の覚え方(石高)◇B近世270

□近世270.太閤検地◇B［ゴロ］石高／たん盛り（石高）＝（1段×石盛(こくもり)）［句意］石高はたん盛り、すなわちたんまりある、という句。［point］1．石高（生産高）＝石盛（標準収穫高）×1段（面積）［解説］1．太閤検地は、検地奉行が現地に行き、田畑の面積と等級を綿密に調査した。六尺三寸の棹(さお)を以て、五間(けん)六拾間、三百歩壱反(いったん)に相極(あいきわ)むる事。田畠并(なら)びに在所(ざいしょ)の上中下見届け、斗代(とだい)相定むる事。京枡を以て年貢を納所(なっしよ)致すべく候。……。（『西福寺（福井県）文書』）2．つぎに1反あたりの米の標準収穫高である石盛（斗代）を乗じて、その田畑の生産高（石高）を算定した。3．田畑一区画ごとに、等級・面積・名請人を検地帳に登録した。4．この名請人が、その土...太閤検地の覚え方(石高)◇B近世270

五大老の覚え方◇B近世269

□近世269.豊臣政権の大老（五大老）◇B［ゴロ］上過ぎ家康に／ウキウキ／歳(とし)言えとは／無理ムリ(もうりむり)（上杉景勝）（徳川家康）（宇喜多秀家）（前田利家）（毛利輝元）［句意］（格が）上過ぎる家康に、ウキウキお前は何歳だと聞くなんてムリムリ、という句。なお5人のうち1人が入れ替わっている。すなわち前任の小早川隆「景」の後任上杉「景」勝に代わった頃から五大老と言われた。両者に共通の「景」で覚えると良い。そして「早」いという字が含まれる小早川が先です。［point］1．豊臣政権の五大老は、徳川家康・前田利家・毛利輝元・宇喜多秀家・上杉景勝の5人。［解説］1．五大老は五奉行の顧問役として有力大名が任命され、重要な政務を合議して決めた。小早川隆景の病死後、五大老とよばれた。2．徳川家康(1542～1616)は...五大老の覚え方◇B近世269

豊臣政権の覚え方(統一から8件年代順)◇A近世268

□近世268.豊臣政権（1590～97年：天下統一から8件年代順）［ゴロ］統一午前の／ゴール走は／6フェリーの26人が／軽（天下統一・御前帳(ごぜんちよう)国絵図の徴収）（ゴア・ルソンに入貢要求・人掃令）（文禄の役）（サン＝フェリペ号事件・二十六聖人殉教）（慶長の役）［句意］統一日の午前の「ゴール（まで）走行」は私自身とフェリーで来た26人が軽自動車だった、というナンセンスの長句。［point］1．豊臣政権の成立から秀吉の死までの主な8件は、天下統一→御前帳(ごぜんちよう)国絵図の徴収→ゴア・ルソンに入貢要求→人掃令→文禄の役→サン＝フェリペ号事件→二十六聖人殉教→慶長の役。［解説年表］1590年：小田原攻め（北条氏政滅亡）奥州平定（伊達政宗屈服）＝天下統一なる。1591年：各大名から御前帳(ごぜんちよう)（土...豊臣政権の覚え方(統一から8件年代順)◇A近世268

五奉行の覚え方◇C近世268

□近世268.豊臣政権の五奉行◇C［ゴロ］麻の身なりと／髷(まげ)で／なつかれました（浅野長政(あさのながまさ)・石田三成(いしだみつなり)）（前田玄以(まえだげんい)）（長束正家(なつかまさいえ)・増田長盛(ましたながもり)）［句意］麻の身なりと髷の格好でなつかれました、という句。「増田」「長束」の読みには注意。なお当時は、「五奉行」の呼び名は無く、は「年寄共」などと呼ばれていた。［ﾎﾟｲﾝﾄ］1．豊臣政権の五奉行は、長束正家・浅野長政・増田長盛・前田玄以・石田三成。［解説］1．五奉行・五大老は秀吉の晩年に設置された。五奉行は秀吉の腹心の石田三成らが任命され、検地・裁判・大名統制・財政などの実務を分担した。浅野長政は姉川の戦の浅井長政と混同しないように注意。またこの浅野長政と前田玄以は関ヶ原の戦いには、東軍家...五奉行の覚え方◇C近世268

豊臣秀吉の覚え方(12件年代順)◇A近世267

□近世267.豊臣政権の歩み（12件・年代順）◇A［ゴロ］山賤(やましず)に関し／装備の9刀(とう)／折った人(ひと)調査(ちょうさん)（山崎の戦い・賤ヶ岳(しずがたけ)の戦・関白(かんぱく)・四国平定）（惣無事令(そうぶじれい)・九州平定）（刀狩令(かたながりれい)・小田原攻め・人掃令(ひとばらいれい)）（朝鮮侵略・サン=フェリペ号事件）［句意］山崎・賤ヶ岳の2戦に関して、装備品の9刀を折った人を調査せよ、という語頭の1語使いを原則としたスリム句。「調査」はゴロ再現のため（ちょうさん）と読んでほしい。山崎の戦いが豊臣政権の始まりと知れば「山賤」が再現できるはず。スリム句につき、練習をお願いします。［ﾎﾟｲﾝﾄ］1．豊臣政権に関するおもな12件は、山崎の戦い→賤ヶ岳の戦い→関白に就任→四国平定→惣無事令→九州平...豊臣秀吉の覚え方(12件年代順)◇A近世267

織田信長の覚え方(9件年代順)◇A近世266

□近世266.織田信長の統一過程（9事件年代順）◇A［ゴロ］OK！／京の姉に／Aさんの父母と／名がCの医師が／ホの字だ（桶狭間の戦）（義昭を奉じ入京・姉川(あねがわ)の戦）（比叡山延暦寺焼打ち・室町幕府滅亡）（長島(ながしま)一向一揆・長篠(ながしの)の戦・石山戦争おわる）（本能寺の変）［句意］OK!京都の姉にAさんのご両親とCという名の医師が惚れている、という句。A氏本人はもちろんその両親に、C医師まで惚れていて、OK（ハッピー）だ、ということ。「名がCの」の「長(なが)」は「長島」「長篠」両語共通のゴロです。「ホの字」は「惚(ほ)れた」を婉曲にいう俗語です。順序の再現が主眼なので、「スリム化」してあります。練習をお願いします。［point］1．織田信長の統一過程のおもな9事件は、桶狭間の戦→足利義昭を奉じ入...織田信長の覚え方(9件年代順)◇A近世266

鉄砲の覚え方(3大産地)◇C近世265

□近世265.鉄砲の3大産地◇C［ゴロ］鉄砲が／値頃な国境(ねごろなくにざかい)に／興味(きおうみ)出ず(いず)（鉄砲生産地・根来(ねごろ)）（国友・堺）（紀伊・近江・和泉）［句意］鉄砲が値頃な値段で売られている国境の土地に興味が出た、という句。「興味」はゴロのため(きおうみ)と読んでください。2013年度広島経済大の正誤判定問題に「伝来した鉄砲は､和泉の堺、近江の国友などで大量生産された」という一文がありました。これは正文。しかし所在国との組み合わせまで覚えている受験生がどれだけいるか。疑いだしたらこれが正文か誤文か迷うことになる。そう思い上記の旧国名入りのゴロを作りました。［point］1．戦国の主な鉄砲産地は、紀伊の根来、近江の国友、和泉の堺。［解説］1．1543年、ポルトガル人により鉄砲が種子島に伝えら...鉄砲の覚え方(3大産地)◇C近世265

中世の大飢饉(3大飢饉年代順)◇B中世264

□中世264.中世の3大飢饉（年代順）◇B［ゴロ］（飢饉対策の）要は／寒気にゃ／甘藷だよ（飢饉）（養和(ようわ)）（寛喜(かんぎ)・寛正(かんしょう)）［句意］（飢饉対策の）要は寒気につよい甘藷（サツマイモ）の栽培だ、という句。同音の「甘蔗」はサトウキビ。［point］1．中世の3大飢饉は養和、寛喜、寛正の飢饉だ。［解説］1．養和の大飢饉(1181年)は、年来の天変続きで、西国は大飢饉に襲われたもの。鴨長明『方丈記』や『源平盛衰記』に人民の多数が死んだことが記されている。2．寛喜の大飢饉(1231年)は、前年秋の凶作、この年の麦の減収により、「天下の人種三分の一失す」と言われた全国的な飢饉になった。この社会的混乱を鎮める意味もあって御成敗式目（1232年）が制定された。3．寛正の大飢饉(1461年)は、前年の長...中世の大飢饉(3大飢饉年代順)◇B中世264

説話集の覚え方(6集年代順)◇C中世263

□中世263.中世の説話集（6集年代順）◇C［ゴロ］今昔の法人／宇治に10超も／社籍集中（今昔物語集・発心(ほっしん)集）（宇治拾遺物語(うじしゅういものがたり)・十訓抄(じっきんしょう)・古今著聞集(ここんちょもんじゅう)）（沙石集）［句意］（この狭い領域(日本霊異記)に）法人企業が宇治に10社超も社籍登記が集中している、という句。［point］1．主な説話集は年代順に、今昔物語集・発心集・宇治拾遺物語・十訓抄・古今著聞集・沙石集の6つ。［解説］1今昔物語集は1120年以降の成立か、編者未詳。総数1000余の説話を31巻に集大成している。原則的には「今は昔」ではじまり、「……となむ語り伝へたるとや」で終わっている。信濃守藤原陳忠(のぶただ)が、谷底に落ちてもそこに生えていた平茸をとることを忘れず、「受領は倒る...説話集の覚え方(6集年代順)◇C中世263

狩野派の覚え方(5人)◇C中世262

□中世262.狩野派の系譜（5人）◇C［ゴロ］マサの元の部が／A特の／サラタ油つくる（正信(まさのぶ)・元信(もとのぶ)）（永徳(えいとく)）（山楽(さんらく)・探幽(たんゆう)）［句意］マサの元の部署がA特級のサラダ油を製造した、という句。「サラダ油」はゴロのため「サラタ油」と濁らずに覚えてください。この部活は調理部です。［point］1．狩野派は主に狩野正信・元信→永徳→山楽→探幽とつづく。［解説］1．応仁の乱後の京都で、狩野正信(1434?～1530)・元信(1476～1559)父子は、水墨画（明で学んだ雪舟が創始）に伝統的な大和絵（土佐光信(?～1522)が大和絵土佐派の基礎をつくる）の手法をとり入れ、新しく狩野派をおこした。2．元信の孫の狩野永徳(1543～90)は、室町時代にさかんになった水墨画と日...狩野派の覚え方(5人)◇C中世262

神道の覚え方(4神道年代順)◇B近世261

□近世261.神道史(4神道年代順）◇B［ゴロ］伊勢家／唯一良しの／山スイカの／種が復古（伊勢神道・度会家行(わたらいいえゆき)）（唯一神道(ゆいいつしんとう)・吉田兼倶(よしだかねとも)）（山崎闇斎・垂加神道）（平田篤胤(ひらたあつたね)・復古神道(ふっこしんとう)）［句意］伊勢家（屋）さんで唯一良い「山スイカ」の種が復古した、という句。まず「伊勢唯一のスイカが復古」という句を作りました。しかしわたし自身「神道の名称」と「その創始者の名前」との組み合わせに迷う。受験生でも悩みは同じと思い、初めの句に創始者の名前の一字をはめ込むことにしたのが上のゴロ句です。［point］1．神道は、度会家行の伊勢神道→吉田兼倶の唯一神道→山崎闇斎の垂加神道→平田篤胤の復古神道と変遷。［解説］1．鎌倉時代末期になると、神仏習合の...神道の覚え方(4神道年代順)◇B近世261

有職故実の覚え方(3貴族)◇C中世260

□260.有職故実書②（貴族3書）◇C［ゴロ］公事一の／まさに豪華な／職が来た（公事根源(くじこんげん)・一条兼良）（大江匡房・江家次第(ごうけしだい)）（職原抄(しよくげんしよう)・北畠親房(きたばたけちかふさ)）［句意］公の仕事で一番のまさに豪華な職が来た、という句。［point］1．貴族の書いた有職故実書に大江匡房の『江家次第』、一条兼良の『公事根源』、北畠親房の『職原抄』がある。［解説］1．大江匡房『江家次第』は関白藤原師通の要請によって書かれたされる儀式書。平安時代後期の朝廷儀式の集大成としての評価が高い。2．北畠親房『職原抄』は1341成立。官職制度の沿革を記したもの。3．一条兼良『公事根源』は1422頃成立。朝廷の儀式（年中行事）についてその起源や変遷を述べたもの。〈2017立命館大・全学部2/4...有職故実の覚え方(3貴族)◇C中世260

有職故実の覚え方(2天皇)◇C中世259

□中世259.有職故実書①（2天皇）◇C［ゴロ］後退した／年中行事の／準備しよう（後醍醐天皇）（建武年中行事）（順徳天皇・禁秘抄(きんぴしょう)）［句意］後退した年中行事の（復興の）準備しよう、という句。［point］1．天皇の書いた有職故実書に順徳天皇の『禁秘抄』、後醍醐天皇の『建武年中行事』がある。［解説］1．有職故実は、朝廷や公家の礼式・官職・年中行事などについての本来のあり方を研究する学問。2．順徳天皇『禁秘抄(きんぴしよう)』は1221年ごろ成立。宮中の行事・先例・制度などを漢文で解説したもの。3．後醍醐天皇の『建武年中行事』は1334年に成立。朝廷恒例の儀式の復興を願い、その一つ一つについてその起源および作法を説いたもの。〈2019早稲田大・国際教養2/13：「問1．下線部a南北朝の動乱に関連する事...有職故実の覚え方(2天皇)◇C中世259

茶道の覚え方◇C中世258

□中世258.侘び茶の系譜3人◇C［ゴロ］村竹千里(むらたけせんり)（村田珠光(むらたじゅこう)・武野紹鷗(たけのじょうおう)・千利休(せんのりきゅう)）［句意］村の竹林は千里の長さに連なる、という句。［ポイント］1．侘び茶は村田珠光が創出し、武野紹鷗を経て、千利休が大成した。［解説］1．村田珠光(1423～1502)は、一休宗純に参禅し、禅旨を茶湯に加味し新茶法を工夫したという。侘び茶の創始者とされる。2．武野紹鷗(1502～1555)は、村田珠光系の茶道を学び、侘びの境地を茶道の理想として小座敷の数寄屋を考案。3．千利休(1522～91)は、堺の豪商出身で茶道の大成者。信長・秀吉に仕え、秀吉の勘気に触れ切腹死。一切の無駄を廃した境地を目指す。そのこの境地を表したとされる妙喜庵待庵は、千利休作と信じられる唯一...茶道の覚え方◇C中世258

一条兼良の覚え方(3書)◇C中世257

□中世257.一条兼良の3著作◇C［ゴロ］カネ良し課長と／9時越えの／商談しよう（一条兼良(かねよし)・花鳥余情(かちょうよじょう)）（公事根源(くじこんげん)）（樵談治要(しょうだんちよう)）［句意］金がすべて（という考え）の課長と夜の9時越えて商談しよう、というやる気の句。［point］1．一条兼良の著書は『樵談治要』『公事根源』『花鳥余情』。［解説］1．一条兼良(1402～1481)は、9代将軍義尚へ政治意見書（帝王学の書）『樵談治要』（1480）を献じた。2．『公事根源』は有職故実書、『花鳥余情』は源氏物語の注釈書である。3．かれは著作が多く、他に足利義政正室の日野富子に与えた女人政治の道理を論ずる『小夜(さよ)のねざめ』がある。4．また、『日本書紀』の注釈書『日本書紀纂疏』(にほんしょきさんそ)もある...一条兼良の覚え方(3書)◇C中世257

中世歌謡史の覚え方◇C中世256

□中世256.中世（近世）歌謡史（発展順）◇C［ゴロ］人形浄瑠璃は／恋う歌(こううた)の／流儀だよう節（人形浄瑠璃(じょうるり)）（小歌(こうた)）（隆達節(りゅうたつぶし)・義太夫節）［句意］人形浄瑠璃は人を恋う歌の流儀、すなわち恋歌からの流れの芸能だよう、という句の末尾に勢いで「節」をつけたもの。［point］1．中世から近世の歌謡は、小歌→隆達節→義太夫節と変遷し、のち義太夫節に合わせる人形浄瑠璃公演がおこなわれた。［解説］1．小歌は、流行歌などの小歌曲。室町時代から広く流行。恋の歌が多い。小歌の歌謡集に『閑吟集(かんぎんしゅう)』(1518成立)があり、小歌を中心に310余首を収録している。当時の庶民生活を知る好資料でもある。2．隆達節(隆達小歌)は、堺の商人高三隆達(たかさぶりゅうたつ)(1527～1...中世歌謡史の覚え方◇C中世256

中世舞踊史の覚え方◇C中世263

□中世263.中世舞踊史（発展順）◇C［ゴロ］京子は／風流(ふうりゅう)に盆踊りする／出雲の国で（狂言・幸若舞(こうわかまい)）（風流踊り(ふりゅうおどり)・盆踊り）（出雲阿国(いずものおくに)）［句意］京子は風流に盆踊りをする、出雲の国で、という句。［point］1．舞踊は狂言→幸若舞→風流踊り→盆踊り→阿国歌舞伎と発展した［解説］1．狂言は、能楽の合間(あいま)に演じられた軽い滑稽(こっけい)劇。2．幸若舞は、もともとは室町初期に生まれた曲舞(くせまい)と呼ばれた踊りで、折烏帽子(おりえぼし)と直垂(ひたたれ)で散文的なことばを歌いながら舞った。しかし曲舞の有力流派である幸若家の台頭で幸若舞と呼ばれるようになった。草子物・軍記物に節と簡単な舞をつけたもの。織田信長・豊臣秀吉に愛好され、江戸幕府の祝言(しゅう...中世舞踊史の覚え方◇C中世263

世阿弥の覚え方◇C中世254

□254.能狂言②（世阿弥の能楽3書）文化史◇C［ゴロ］（世阿弥が）家伝(かでん)の／進学談義／書きよった（花伝書）（申楽談儀(さるがくだんぎ)）（花鏡(かきょう)）［句意］（世阿弥が）家に代々伝わる進学談義を書きよったぜ、という句。「談義」とは、物事の意義・内容などをやさしく説くこと、また、その話のこと。「儀」の字にも注意。［point］1．世阿弥の能楽書に、『風姿花伝（花伝書）』『申楽談儀』『花鏡』がある。［解説］1．観世座に出た観阿弥(1333～84)・世阿弥(1363～1443?)父子は、将軍義満の保護を受け、洗練された芸の美を追求して、芸術性の高い猿楽能（能・能楽）を完成した。2．観阿弥・世阿弥父子は、能の脚本である謡曲を数多く著すとともに、世阿弥は、物まねや話芸を主体とするものから、歌舞中心の幽玄（...世阿弥の覚え方◇C中世254

猿楽四座の覚え方◇C中世253

□中世253.能狂言①（大和猿楽四座(しざ)）◇C［ゴロ］今後のコンパは／完全保証（金剛(こんごう)座・金春(こんぱる)座）（観世(かんぜ)座・宝生(ほうしょう)座）［句意］今後開くコンパにはメンバーが気に入るような人を連れてくることを完全保証すると約束した、という句。コンパを開いたところ、来たのは性格や態度がブサイクな人ばかりだったので、幹事が名誉回復とばかりに弁解しているところ。コンパ（死語？）は合コン（合同コンパ）のこと。［point］1．大和猿楽四座は、金剛座・金春座・観世座・宝生座。［解説］1．散楽(さんがく)（奈良時代に唐から伝来した曲芸・奇術・物まね）が発展し、平安時代に神楽の余興(よきょう)として宮中にはいった貴族芸能が猿楽。2．一方、田植え作業の調子をとる農耕音楽に始まる田植神事が発展し、農村...猿楽四座の覚え方◇C中世253

連歌の覚え方(3人5作品)◇B中世252

□中世259.連歌の系譜（3人5作品）◇B［ゴロ1］吉本の／葬儀が／総スカン［ゴロ1］吉本がお式につけば／親身な葬儀が／犬なみと総スカン（二条良基(にじょうよしもと)・応安新式・菟玖波集(つくばしゅう)）（新撰菟玖波集(しんせんつくばしゅう)・水無瀬三吟百韻・宗祇(そうぎ)）（犬筑波集(いぬつくばしゅう)・山崎宗鑑(やまざきそうかん)）［句意］吉本興業がお葬式に就(つ)けば親身であるべき葬儀が犬の葬儀並みになり総スカンだ、という句。「総スカン」は皆から嫌われること。なお句は東海林の妄想です。吉本興業はまともな会社です。［point］1．連歌は二条良基（応安新式・菟玖波集）に始まり、宗祇（新撰菟玖波集・水無瀬三吟百韻）を経て、山崎宗鑑（犬筑波集）へ伝わった。［解説］1．連歌とは何人かの人が一堂に会し、まず一人が和...連歌の覚え方(3人5作品)◇B中世252

水墨画家の覚え方(系譜6人)◇B中世251

□中世251.室町文化（水墨画家6人）◇B［ゴロ］もっか／明女(めいじょ)周(まわ)りは／雪（黙庵(もくあん)・可翁(かおう)）（明兆(みんちょう)・如拙(じょせつ)・周文(しゅうぶん)）（雪舟(せっしゅう)）［句意］もっかのところ明女の周りは雪景色である、という句。その雪景色はおそらく墨絵のような白黒濃淡の世界のはず（笑）。ただし明治大学にも明治学院大学にも明女つまり付属女子高校はないらしい。［point］1．水墨画は黙庵・可翁・明兆・如拙・周文と続き雪舟が大成した。［解説］1．黙庵(生没年不詳)は、南北朝時代の画僧。元に留学し彼の地で没した最初の水墨画家。2．可翁(生没年不詳)は、南北朝時代の画僧。伝記も不詳。代表作は『寒山図』。3．明兆(1352～1431)は、東福寺の画僧で室町絵画の先駆者。4．如拙(生...水墨画家の覚え方(系譜6人)◇B中世251