スマホやデジカメで撮った写真のイメージで短歌を創っています。写真は自己流です。
地元の短歌会「HANI(埴)」の会員です。短歌誌は一年に6冊発行され、一回に一人4首〜10首発表しています。私は、傘下の「六郷短歌会」で毎月一回山下和夫先生のご指導の下で短歌の勉強をしています。
百人一首のイメージによるミクロ物語⑦ 時緒翔子あらざらむ(ん)この世(よ)の他の思ひ(い)出にいまひとたびの逢(お)ふ(う)こともがな (56番) ...
ウィズコロナ・ウィズファミリー・ウィズマスク 山のあなたのなお遠ざかる
太陽系の外より来たる〈ou.mua.mua〉われの思考を乱して去りぬ
草叢に埋もれていたるベンチには青き時間が座っておりぬ
避難所の張り紙止めいる鋲(リベット)をしっかり押さえる夏の朝日は
夕暮れのカーブミラーにゆれているマグマ溜りの白き水蒸気
百人一首のイメージによるミクロ物語⑥ 時緒翔子ももしきや古き軒端(のきば)のしのぶにもなほ(お)あまりある昔なりけり ...
一日に一万五千リットルの空気吸いたる汚れていても
海水が風と地震に行ったり来たり青き地球のコップの中を
むかしむかし宇宙のチリでありしこと知るも知らぬも今を呼吸す
わが無為の時間を濡らし落ちている噴水に打たれ四次元に行かん
百人一首のイメージによるミクロ物語⑤ 時緒翔子ながらへえばまたこの頃ごろやしのばれむん憂うしと見し世よぞ今は恋こいしき(84番) ...
*ひさかたの鏡の中のわたくしは右手あげれば左手あげる
*カナカナとカナカナカナと鳴くたびに地球(テラ)は少しず つ傾いている
また今朝もゆきどまりの町に待っている行く先のないバス停の夢
百人一首のイメージによるミクロ物語④ 時緒翔子めぐり逢(あ)ひ(い)て見しやそれともわかぬ間(ま)に雲隠(くもがく)れにし夜半(よわ)の月かな(57...
他の星に避難できるか人間はいつか地球が壊れるときに
束の間の日照雨(そばえ)に打たれ向日葵のしなだれし葉より湯気の立ちおり
百人一首のイメージによるミクロ物語③ 時緒翔子 秋風にたなびく雲の絶え間よりもれ出づる...
花火終えなだれゆく明日へのおののきを抱きつつゆくシャッター通り
父母去りて虚空に響く蝉しぐれ此の世の影の青を濃くする
灼熱の昭和の香る商店街は耳鳴りのするような静寂
吊り橋の真中まで来てまた戻る私は我を越えられずいる
百人一首のイメージによるミクロ物語② 時緒翔子 わが庵(いお)は都のたつみしかぞ住む世をうぢ山と人はいふなり(8番) ...
※移ろいてゆくものばかり見ておりぬ猛暑のゆうべの底に座って
二十周年ですか? 本当におめでとうございます。私、事情がありまして、七年前を最後にインターネットを止めておりました。もう受け入れてもらえないかと冷や汗もの...
百人一首のイメージによるミクロ物語 時緒翔子 花さそふ嵐(あらし)の庭(には)の雪ならでふりゆくものはわが身...
観音のうつつに下げし首細き瓶よりこぼれし碧き虚空は
白月を剥がし蒼天輝かす疾風の過ぎてパール柑重し
あかねさす日に映える瞬あるだろう溝深々と冬に座す岩
蕗の薹 石の言葉を聞きためてさみどりの息ぶつぶつと吐く
おさなごが声張り上げて唱えたる「恋しかるらむ」とう百人一首
同じ水を見ることは無しと直虎は神宮橋の上にて領民を思うlulubul著者(高殿 円)発行 株式会社文藝春秋
霹靂に身裡(みぬち)の回路がショートして古非は幻くれない崩(くず)る
描きたきは花か花瓶かわが友の想いの前にしばしばたたずむ池田美智子画
運動場をバックで歩くわが夫婦を足突っ張らせ犬が見ている
青空を支えんとしたたまゆらをとどめ刺されぬほどに切られおり
背負いたるリュックのふいに軽くなる青空映すせせらぎの元
めでたさや夫と弟年男函谷関も開くや知れず
元旦の扉を開きわれのゆく未知なる道へ一歩踏み出す
歳晩の進雄(すさのお)神社の甃(いし)を踏み無限を結ぶ社(やしろ)に詣でる御祭神の速須佐之男命は、八俣の大蛇退治の神話で知られています。869年に諸国に疫...
『短歌研究2017年 1月号』 ~現代歌人百人一首-ふるさとのかたち 掲載の歌の解析 lulubul 「かつて城在りし段丘の空仰ぐ形なくて...
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