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SANNI YAKAOO https://yakaoo.jugem.jp/

主に音楽や写真、それに自作の小説や絵を載せています。猫や動物の写真もアップしています。

音楽や写真、それに絵や動物のことがメインのブログです。それに自作の小説を載せています。 たまにわけの分からない記事を書く時がありますが、基本的には創作物に関する記事が多いです。 ほぼ毎日更新していますので、よろしくお願いします。

ヤカー
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2014/10/12

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  • シーソーゲーム

    JUGEMテーマ:詩悲しみでいっぱいの時は 曇り空でもたくさんの星が見える 喜びでスキップする時は 晴れ空でも星が見えない 仕事で疲れた帰り道では 街の明かりが夢のように煌き 休日

  • 夢遊

    JUGEMテーマ:詩黄砂に煙る空が明け ミミズが枯れ草の根元に潜り込む 夜12時だというのに花見客が酒に酔い 満開の桜はすぐに散るだろう そしてすぐに青い葉っぱが茂り 春と初夏が混じった匂い

  • 流れ星

    JUGEMテーマ:詩やけに長い流れ星に 明日の願いを託して 乾ききらないコンクリートの駐輪場を 鼻歌交じりに過ぎていく 少し ほんの少しでいいから 今日より良くなるようにと 振り返

  • 春の匂い

    JUGEMテーマ:詩ほのかな梅の香り 雨上がりの夜に胸を弾ませ 憂鬱な気持ちを溶かしてくれる 並木の枝には小さな蕾 来月の今頃は満開になり 川沿いは桜を見上げる人で賑わうだろう 少

  • 春への道

    JUGEMテーマ:詩倉庫の隣 手入れのされていない空き地 南洋植物の隣に気の早い桜が立つ 寒い空に向かってピンクの色を投げ 白い雲と美しいコントラストを描く コンクリートにはたくさんの花びら 

  • 地層

    JUGEMテーマ:詩変わり映えのない日々が感動を奪い 同じスケジュールの繰り返しが感性を鈍らせる だけど稀に訪れる感動と 稀に尖る感性が 輝かしい気持ちに生まれ変わらせてくれる 同時に退屈なルーティー

  • 惰性

    JUGEMテーマ:詩夢は泥の中 希望は沼の底に 現実と挫折と後悔は水中を漂い 水面に浮かぶのは無気力と虚無感 体は浮かび 心は沈み 地球と月のように引っ張り合い 一定の距離で回り続ける&nb

  • 相反

    JUGEMテーマ:詩どこにでも自分がいるように感じる どこにも自分がいないようにも感じる 地に足を着いていても どこにも立っていないような だけど体は重く足が進まない 悲しい時はいつだってそ

  • 雨上がりの空

    JUGEMテーマ:詩眠る龍のように  細長い雲が西へ横たわる にわか雨は上がり 薄い虹が街を渡る ぬかるみに誰かの足跡 植え込みに滴る雫の群れ 雨上がりは土と木々の匂いが強い&nb

  • しがらみ

    JUGEMテーマ:詩魂の叫びは泥にまみれ 軋む心に体が追いつかない 彼は過去に囚われ 彼女は今に執着し 傍観者だったはずのあの人が 面白がって騒ぎ立て 彼と彼女の魂はより深い場所に

  • 名残り雪

    JUGEMテーマ:詩朝霜を踏み砕き 昨晩の名残り雪をつまむ 今朝切ったばかりの爪の隙間に 冷たい冬の息吹が潜り込み ポケットを探って ハンカチを忘れたことを思い出す 取りに戻るには

  • 光の球

    JUGEMテーマ:詩森は暗闇に閉ざされて 妖精のように 蛍のように 何かの光の球が飛び交う それはただの埃であったり 月光の破片だったり 寝遅れた羽虫だったりする 半分瞼を閉じてボ

  • 感傷

    JUGEMテーマ:詩月を映す茂みの川面に 獣の鳴き声と足音が響く 身を切る冷たい風が 火照った頬に気持ち良い 枯れ草の土手道は柔らかく どこまでも歩けそうな気がする 感傷が溢れ出し

  • 待望

    JUGEMテーマ:詩瞼の裏に蝶が飛ぶ モンシロチョウ アゲハチョウ モンキチョウも飛んでいる 冬の寝床で春の光景を見て 寒さに耐えながら暖かさを待つ 雪に梅の香り 霜につくしの可愛らしさ&n

  • 苦楽

    JUGEMテーマ:詩自分を苦しめる それが必要だと信じて 自分を楽にする 頑張ろうと思っても限界になって そうして苦楽を繰り返し 成長したかと思えばそうでもない 無駄に苦しんで 必

  • 【2024】あけましておめでとうございます

    あけましておめでとうございます。本年もヤカーブログをよろしくお願いします。  

  • 時の流れ

    JUGEMテーマ:詩シンクから溢れる水が廊下を濡らす 滑る足元に注意しながら階段を下り 曇った空の割に暖かい冬の日の国道で 車の流れをぼんやり眺めながら物思いに耽る 大掃除は終わり 弁当も食い 缶コー

  • 師走の朝

    JUGEMテーマ:詩草は土に眠る 虫は土中に眠る 風は山の向こうに 木々は太陽の影に眠る 朝陽が昇ると水辺の霜が光沢を放ち 夜中の寒さを抱えたまま街が照らされていく 自転車を漕いで

  • 北の空

    JUGEMテーマ:詩北の空は少々暗くなり 山茶花は寒風に耐える 石畳には花弁が散り 裸足で歩くと冷たい 四季は飽きることなく巡り いつでもどこでも光と色を与える 冬は見栄えのしない

  • 錆びた友情

    JUGEMテーマ:詩錆び付いたチェーン 取れかかった荷台 荒れた空き地に自転車が取り残される パンクした山積みのタイヤ 古びて文字の読めない看板 絡まった網に割れたパレット カモメ

  • 不完全

    JUGEMテーマ:詩彼は心が弱い だからちょっとしたことで落ち込み そして来なくなってしまう 彼女は人見知りが強い だから少しでも話しかけられると怖くなり どこかに身を隠してしまう 

  • 逃避行

    JUGEMテーマ:詩暖かい服に包まれていても サイフは軽くて心は寒い 暖かい言葉に囲まれていても 悩みにうなされ心は重い 暖かい風呂に浸かっていても 将来を考えて心が冷たい 悲観が

  • 秋の和み

    JUGEMテーマ:詩熟れた柿を鳥がついばみ 地面に落ちて穴が空き 甲虫が潜り込んで果肉を吸う 落ち葉の隙間には銀杏と たくさんのドングリが転がって 松ぼっくりが空を見ている カマキ

  • 冬の暖かさ

    JUGEMテーマ:詩冷たい海にボラが跳ねる ベンチは潮風に晒されて 座ったお尻が冷たくなる 首元が寒くてジッパーを上げ 上着に顔を埋めながら 遠浅の海を眺める 景色は色を失くし&n

  • 暗示

    JUGEMテーマ:詩目覚めに鳥の鳴き声 空模様は鈍くても 夜明けの風は心地よく 火照った頭と体を冷やし 一日の始まる新鮮な匂いと 街が起きていくたくさんの音で 昨日を乗り切り 今日

  • 祭日

    JUGEMテーマ:写真     秋には祭り。晴れ空に音が響き、人が集まる。       大人も子供も楽しんで、芝生で陽に

  • 秋の街

    JUGEMテーマ:写真     秋にしては暑い。パーカーの下が汗ばむ。カメラがなければ歩かないだろう。       それ

  • 儚い秋

    JUGEMテーマ:詩風に揺れる静かな光景 白 薄紫 ピンク  細く薄い緑の茎 今は使われていない田んぼや 道路脇の空き地 民家の庭の一画に ふわふわ ゆらゆら 風に踊り 花弁は陽の

  • 棘の薬草

    JUGEMテーマ:詩言葉は棘のある薬草 チクチク刺さり 時には血を流すほど深く食い込む だけど傷を癒し 痛みを消し 時には暗い感情さえ治してしまう 人が言葉を使う以上 傷つき 癒さ

  • 回遊

    JUGEMテーマ:詩日暮れの光 夜明けの匂い 過去の自分が去っていく切なさと 新しい自分がやってくる嬉しさと 過去の自分にお別れできる気楽さと 新しい自分を迎えるプレッシャー 光は

  • 哀愁

    JUGEMテーマ:詩10月の終わり 雨上がりの午後は 土も空気も冷たく湿り 木枯らしを待つ木々と どんよりした曇り空と 人のいない球場とで モノトーンのように寂しく コン

  • 貴重

    JUGEMテーマ:詩ソメイヨシノは葉を落とし あんなに青々と茂っていたのが嘘のよう 土手を見上げれば隙間だらけの枝 向こうの雲までよく見える 寂しい景色なのに心を打たれ 夕暮れにはこんなに綺

  • ヘドロ

    JUGEMテーマ:詩手枷足枷に加えて糸を付けられ 囲われた庭の綺麗な一画の ほんの一筋の光が当たる所だけを これでもかと美しく見せてみても 一瞬の油断でヘドロが垣間見えて 見る者が見ればそれ

  • 季節の刺繍

    JUGEMテーマ:詩黄金色の田園が広がる 畦には彼岸花が咲き 稲穂と混じって彩り豊かで 祭りのノボリが風にはためき 草から草へショウリョウバッタが飛び跳ねる 10月にもヒマワリは咲いていて&

  • 弱者の強み

    JUGEMテーマ:詩少しのことで不安になる夜 何も無くても希望を抱く朝 昼には雑事に追われて雑念を忘れ 夕暮れには感傷的に過去に浸り 早朝には空っぽなほど全てがどうでもよくなり 一日通して穏

  • 記憶の海

    JUGEMテーマ:詩絶え間ない白波 乾いた砂浜には尖った貝殻 砂漠かと思うような遠景に 手を繋いだ仲睦まじい影が二つ こんなに晴れているのに頭が痛く こんなに海は綺麗なのに眠りそうで&nbs

  • 一人でも

    JUGEMテーマ:詩にわか雨 汗と混ざり 熱気が立ち込め 不快感が強くなり  逃げるようにエアコンの効いた店内へ駆け込む 磨りガラスにカマキリの影 灯りに寄って来る獲物を待ち構える アイスは

  • 寂しい影

    JUGEMテーマ:詩何の用もなく街を歩き 信号待ちの群れを越えて 新幹線の高架下で無性に寂しくなり 自分勝手な黄昏に酔いしれる 振り返れば沈みゆく太陽が街を照らし 何を願うわけでもないのに祈

  • 巡りの秋

    JUGEMテーマ:詩北国の彼岸頃 山間の棚田にはすでに葉っぱが色づいて 青々しい木々の中に黄色やオレンジが目立つ アキアカネもじょじょに赤く染まり 収穫の終わった田んぼの畦では ヘビがカエル

  • 名残り

    JUGEMテーマ:詩簾が揺れて 温い風が隙間を通る モクモクとよく育った雲が流れていき 晴れと曇りを繰り返す セミは静かになり コオロギやツユムシが代わりに歌う 熱気はあるが陽射しは丸くなり

  • 足枷

    JUGEMテーマ:詩自由に生きている 不自由なほど自由に生きている 余計なモノを削ぎ落として 無駄な悩み 要らない重荷 捨ててしまって軽くなって これでもかと自由になったのに なぜ

  • 秋の森

    JUGEMテーマ:詩北の森は秋になり ほんの少し夏の香りを残しながら 色付いた葉っぱや鮮やかな木の実で 大人びた暖色の装いになる 木の板で作られた道は池の上を伸びて 甘い匂いのする落ち葉と&

  • 清流

    JUGEMテーマ:詩青のような 緑のような ガラスのように透き通る清流 苔の生えた岩の奥からやって来て ゴウゴウと滝の音に乗って サンダルの足をすり抜けていく 風は冷たい 水はもっと冷たい&

  • 神獣

    JUGEMテーマ:詩一匹の龍神と 四匹の聖獣が 星の並び 太陽の光 月の満ち欠け 海の干潮に感応して 自然を活かし 命を生かし 自然を溶かし 命を還す 果てしない循環は地球の血液&

  • お盆過ぎ

    JUGEMテーマ:詩暑さあえいでもがく蛾 迷い込んだ屋内で空腹に弱るアブ 飛んでぶつかって触覚と前脚を失ったコガネムシ 干からびたミミズ 潰れたアシナガバチ 小さな命の抵抗と終焉 一つ一つ命

  • みんないっしょ

    JUGEMテーマ:詩おやすみするのは怖い 二度と目覚めないかもしれない おはようするのは辛い 夢から覚めてしまう こんにちわ こんばんわ さようなら 挨拶が嫌い 一人の時間が終わっ

  • カメムシ

    JUGEMテーマ:詩車に付いた異物 葉っぱだと思っていた 摘んで捨てると指先が濡れ よくよく見るとカメムシだった 臭いは嗅がない 近くの葉っぱで手を拭い 青臭い汁で悪臭を打ち消す&

  • JUGEMテーマ:詩田園と鉄塔と変電所 間を縫う細道の側溝に鹿の頭蓋骨 ここで死んだわけじゃなく どこかから流されてきたんだろう 根元から折れた角 目の空洞が切ない 泥に汚れ 歯はキレイに残

  • ステップアップ

    JUGEMテーマ:詩盛り土は大陸 畦道は渓谷 根は山脈 茎は森 葉は屋根であり雲 夕立は隕石 陽光はレーザー 一つの田んぼから向かいの大樹まで イモ虫にとっての試練が始まる&nbs

  • 土曜の朝

    JUGEMテーマ:詩置時計と腕時計がズレている どっちが正しいのか  スマホを見るとハッキリするけど どちらもそのままに放っておいて ズレたまま 何が正しいのか分からないまま 家を後にして

  • JUGEMテーマ:詩ひと粒の雫 大粒の雨 バチバチと屋根を弾き 熱気を包んで辺りを蒸し風呂にする 体内に浸透する気温は危険を感じるほどで 暑い冷や汗が額を濡らす たまらずスポーツドリンクを流

  • 半透明

    JUGEMテーマ:詩この世との別れを惜しむセミ 力を振り絞ってバタバタと羽ばたく セミより短い寿命のカゲロウ 窓明かりに張り付いて尻尾を動かしている 入道雲はもっと寿命が短く 雷と夕立を撒き

  • 寝息

    JUGEMテーマ:詩花火の音に犬が怯える 子供は喜び 大人も童心に返る マンションの向こう 橋の向こう ドンドンと空を叩き 夜を明るく染めるけど 人の歓喜を尻目に 僕は車に犬を乗せて遠ざかる 

  • JUGEMテーマ:詩春の陽射しを忘れた頃 夢中だった夢も忘れてしまう 暑い夏の空気に気力と体力を奪われ 秋には疲れを癒そうとあらゆることを捨て 冬には春に備えて引きこもる そして春には短い夢

  • 夏の幻

    JUGEMテーマ:詩草葉の陰に少年の影が走る 小川で戯れる小魚を飛び越え 青い稲のなびく畦道を駆け抜け 太陽の暑さをものともせずに 網とカゴと プラスチックの水筒を肩に掛け 岸部にそびえる大

  • セミの最期

    JUGEMテーマ:詩車道のど真ん中 ひっくり返ったセミはまだ生きている 可哀想だと思ってつまみ上げ 草地へ寝かせてやろうとしたら ミミミミ ジジジジと音を立て 羽をばたつかせて抵抗する&nb

  • 不定

    JUGEMテーマ:詩誰に頼るわけでもない かといって一人でこなせるわけでもない 一人が好きでも 一人では寂しく 誰かといたくても 誰かといると息苦しくなる うだる暑さの午前一時 月は心なしか

  • 切望

    JUGEMテーマ:詩遠くで空が光る 雷鳴に犬が吠え 風が強くなって熱気を払う 期待する この灼熱を冷ましてくれと 山の向こうから迫る真っ白な要塞 地上をすっぽり覆う巨大さ 早く来て

  • 輪廻

    JUGEMテーマ:詩眠い目をこすっても 朝に抗えるわけじゃない 昨晩の思索 ふと思いついた真理は ただの妄想 一時の思い過ごし 朝になれば眠気にボヤけ なんてことない孤独な夜の暇つぶしだと覚

  • 人と虫

    JUGEMテーマ:詩アリは細胞 群れて脳と体 一匹一匹は小さく 知能も微々たるもので 何百何千何万と群れを成して 一匹一匹が細胞のように機能して 群れで一つの生き物になる 人と変わらない や

  • 放熱

    JUGEMテーマ:詩陽が落ちてもコンクリートは容赦なく 裸足にジンジンと熱を突き上げる 手のひらを着けばさらに熱く 寝苦しい夜の原因がここにある 無機物も涼しくなりたいと 太陽が顔を隠せば放

  • 星の夢

    JUGEMテーマ:詩夏の夜空にいくつもの星 金星は明星 明け方にも宵い時にも輝き 北斗七星は逆さまに空を回る 北極星は動かず天に鎮座して カシオペア座も北に眠る 温く不快で肌にべたつく空気&

  • 暑い日のこと

    JUGEMテーマ:詩今年一番の暑い日の昼 倉庫のシャッターは開けっ放しで カブトムシが迷い込んでいく すぐに出ていったような気もするが どこかで身を潜めているかもしれない 探してみるが どち

  • ドロドロ

    JUGEMテーマ:詩頭にドリルを刺してみろ 欲望と希望がドロっと垂れて 硬いドリルさえ溶かすほどの濃度と量に 自分自身で驚くだろう 傷はたちまち塞がり 欲望も希望も瞬く間に満タンになる&nb

  • 涼と熱

    JUGEMテーマ:写真     山の水は夏でも冷たく、火照った体を冷ましてくれる。       水を出れば灼熱の陽射し。

  • 鮮烈

    JUGEMテーマ:詩夜は磨りガラスにヤモリのシルエット どこからか花火の煙りの匂いが漂う 朝には胸をふくらませたハトの歌と 童心が蘇るラジオ体操の曲 日中は風鈴の涼やかな音色と 窓を通る風が

  • 夏の出迎え

    JUGEMテーマ:詩向かいの庭にヒマワリが咲く 強い雨に打たれてびしょ濡れになり 曇り空でもめげずに明るいままで  ずっと空を見上げている 野良猫がトコトコと通り過ぎたり カラスがジロジロと

  • 錦鯉

    JUGEMテーマ:詩濁った池に錦鯉 金魚の群れを押しのけて 我が物顔で遊泳する 底に張り付く茶緑の藻が 餌と酸素を提供し 魚はフンを落として藻を育てる 人に捨てられたであろう魚たち

  • あの頃の夏

    JUGEMテーマ:詩スイカの種が転がり 赤い汁が滴る 冷蔵庫でよく冷えていて 口の中でシャクシャクと音が鳴り 喉へと冷たさが広がる 風鈴の音 扇風機の風 蚊取り線香の匂いと&nbs

  • 日没

    JUGEMテーマ:詩放置された空家 隣には真新しい駐車場 半透明の屋根が日没前の空に染まり サギや川鵜が雲に影を重ねて 暗くなる前に寝床へ帰っていく 朝には凍っていたペットボトルはすっかり溶

  • 梅雨のエメラルド

    JUGEMテーマ:詩流れる清流はエメラルド 岩の陰に魚の影 転ばないように気をつけながら ゆっくりとサンダルの足を浸す 涼しいというより冷たく 両手で掬って頭から浴びる 川に沿って

  • 湿った一日

    JUGEMテーマ:詩昨日の湿気が残った蒸し暑い朝 麻の上着を脱ぎ 水溜りに注意して ベトベトする首筋を撫でる 雲は裂けつつ 風は衰え 太陽が顔を出そうとタイミングを窺っている ツクシの亡骸

  • 目的

    JUGEMテーマ:詩ライオンのタテガミ トラの縞模様 孔雀の色彩 タマムシの輝き 迫力 魅力 美しさ 景色の感動とは違う形で胸を打つ 自分の中にも野生の血が 本能が眠っていて 余計なモノを捨

  • 労い

    JUGEMテーマ:詩跳んで肉離れ ふくらはぎが痛み 歩く度に右足を引きずる 気持ちは若い頃のままでも 体は年相応になり 無茶なトレーニングに耐えられないと もう少しやり方を考えてく

  • 生霊

    JUGEMテーマ:詩彼があなたを見たら怒るだろう どうして約束を守らなかったのかと 彼女があなたを見たら嘆くだろう 大きな時間の無駄だったと あなたが彼と彼女を見たら逃げるだろう 罵られるこ

  • 神秘

    JUGEMテーマ:詩荘厳な滝山の麓 広がる湖は物音がなく 森の色を映した湖面はヒスイ色に揺らめく 水鳥もなく 虫もなく 木々と水しかない空間 水底には未知の何かが眠っているような 

  • 梅雨の夜

    JUGEMテーマ:詩浅い呼吸 上下するお腹 犬の口元は微かに動き 良い夢でも見ているのか 小さく鳴いて寝言を呟く 暗い田んぼからはカエルの合唱 夜道には涼しい風が吹き 湿った風は明

  • 星に言葉を

    JUGEMテーマ:詩星と話をしようにも ここまで降りてきてはくれない かといってあそこまで昇ることもできず 見上げて語りかけるしかない こっちが何か囁けば 星も何かを囁いているだろうか&nb

  • ミサゴ

    JUGEMテーマ:詩高い頭上をミサゴが横切る 木々の間から見える猛禽の羽ばたき 川の上を旋回して獲物を狙う 体の大きなトンビ 群れで飛ぶカラス 双方に注意しながら川面を睨み 遥か遠くへ飛んで

  • 金曜の夜

    JUGEMテーマ:詩腹が満たされれば余計なことは考えない 満腹の幸せと膨らむお腹の若干の苦しみと 週末の夜の開放感とが相まって 潮が満ちるように充足していく 田舎の通りでも金曜はそれなりに明るい&nb

  • 期待

    JUGEMテーマ:詩光の輪をくぐり 背後の闇を払う 一日経てばまた暗闇で 見つけたと思った光の輪は ただの夢想だったと気づく 何度も人生に期待し その度に裏切られ でもど

  • ハンマー

    JUGEMテーマ:詩赤いハンマーが空を叩く 金属の擦り傷が年季を思わせる 汚れも同じ 相当に使い込まれた風情がある でも実は数日前に買ったばかりで なにかを壊すわけでも 仕事で使うわけでもな

  • 夕暮れの帰路

    JUGEMテーマ:詩網の目の電線 右折禁止の先に踏切 電車が線路を軋ませる 午後七時を過ぎても空は明るく やたらと疲れる雑用をこなし すし詰めの帰路で物思いにふける 砂利敷きの空き

  • 二季

    JUGEMテーマ:詩薄く張った氷の下で 寒さと雪を耐えしのぎ 大きく広げた葉の陰で 暑さと熱光をやり過ごす 春と秋は短くなり 寒さと暑さが縄張り争いをして 他の季節を奪い合う&nb

  • 深夜の目覚め

    JUGEMテーマ:詩ワイヤレスイヤホンからハープの音 リラックス音楽を聴きながら ストレッチの途中で睡魔に負けて夢の中 次から次へと自動的に流れる癒しの音楽 ピアノからいつの間にかハープになっていて&

  • 大樹

    JUGEMテーマ:詩なんでも知っている 何百年も昔のことも つい昨日のことも もしかしたら明日の出来事も 街は変わっていくけど ここだけは変わらない 細い道に丸いレンガの囲いに守ら

  • 宇宙と足元

    JUGEMテーマ:詩つぶさに事を見れば 土のひと粒 雨の一滴 アリの一匹 木の葉一枚 どれもこれも広大な絵画で ぼんやりと景色を映せば 満点の星空 波打つ海原 地平に伸びる大地 雲

  • 水の心

    JUGEMテーマ:詩ぐるぐる回るコーヒーのミルク 用水路の穏やかな流れ 溜池を飛び立つ鳥の波紋 静かな湖 怒り狂う鉄砲水 霞む霧雨 一メートル先も見えない土砂降り 回転し 流動し 波を立て&

  • 切ない雨

    JUGEMテーマ:詩ツイツイとアメンボが滑る シトシト雨のアジサイはとても綺麗で カタツムリの親子がフワフワと葉をなぞる 白いバラは枯れて 鉄のアーチにはサビと雫 真っ赤なレインシューズの足下には水溜

  • 海面の絵

    JUGEMテーマ:詩ドス黒い海に逆さの花火 音が背中を叩く けど振り向かない 誰も見ていない黒い海の 船が波に踊らされる向こうの 逆さの花火にだけ視線のピントを合わせる 星が写らな

  • 季節外れのタンポポ

    JUGEMテーマ:詩濁流が走る 石 魚 木 ボール プラスチックの破片 淀んだ水が縛り付けて逃がさず あちこち手当たり次第に流れに引き込む 堤防の傍 足下までせり上がった川面 雷鳴にも似た轟

  • 夜な夜な

    JUGEMテーマ:詩夜な夜な人形が動き 犬が怒って退魔の唸りを上げる 猫は空中を見つめ この世ならざる者を獲物と定め 四肢を屈めて臨戦態勢を取る 人が 人だけが見えざる者に無頓着で 

  • 今日はお休みです

    今日はお休みです。

  • 乳白色

    JUGEMテーマ:詩渦巻く空 雲が群がり 雨を叩きつけ 風を走らせ 紫の閃光に雷鳴を響かせる 堤防から鳥影が飛び立ち 怒る海面に岸壁が堪える 夜でもないのに太陽は去った 鳥はもう戻

  • さようなら

    JUGEMテーマ:詩空が白い 橋も海も コンビナートもガスタンクも 自分の黒い車だけが辛うじて 白に飲み込まれる手前で踏みとどまっている 昨日嫌なことがあったのに 今日は今日でたった一人で&

  • 初夏のトマト

    JUGEMテーマ:詩潰れるトマト 弾ける種 誰にも食べられることなく 干からびるまで艶やかに在り続けて 変色し始めた葉っぱを見上げている 隣の畝はまだまだこれから 小ぶりな青いトマトが夏を待

  • 小さな煌き

    JUGEMテーマ:詩耳を揺さぶる羽音 窓にぶつかる小さな衝撃 光を跳ね返し 宝石のように煌く 緑色の中に七色が混ざる コガネムシが窓の外 興味深そうに部屋を睨んでいる ここに餌はな

  • 漂流

    JUGEMテーマ:詩星にもうひとつ星が埋まり 空にもうひとつ空が重なる のそのそ歩くゾウムシは 鏡写しのコピーの森で 上下左右反転した自分と入れ替わり 何事もなかったかのように木の根を越えて

  • 午後のひととき

    JUGEMテーマ:詩雨上がりに漂う花の香り ミツバチでもないのに 畦道のどこかに色を探してしまう 歩道に揺れる影を見つけ 行き先を目で追うと 同じように花を探している者がいた 小ぶ

  • 梅雨

    JUGEMテーマ:詩誰に頼まれるわけでもなく 今年も律儀に梅雨がやってくる 土砂降りでもなければ小雨でもなく シトシト一日中空気を濡らし ジトジト夏に向けて大気を湿らす 寝起きに聴いた雨の音

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