誠心誠意論:黙って最後まで聞いていていただけ:社内で敏腕の評判が極めて高かったDonは、同時に「日本人キラー」とも呼ばれていた。彼はさらに日本市場では「Donさんは本当に良い人」と圧倒的に評判が良かったし、日本市場における地盤を着々と拡張していた。ある時に、彼の帰国と私の本部出張が同じフライトとなり、空港のラウンジで顔を合わせた。Donとは事業部は違っていたが、顔見知りだったので思い切って「何故貴方は日本の客先に歓迎されているのですか」と尋ねてみた。彼は意外にも淡々と語り出したのだった。彼が語る「日本市場に受け入れられる手法」は、何と言って良いか俄に判断できない微妙なものだった。だが、微妙に示唆に富んでいて考えさせられる話だった。彼が日本市場における地盤の拡張を目指していた頃には、多くの見込み客(pros...6月28日その2誠心誠意を示せば