堤隆夫「凍土の森の中から」ほか
堤隆夫「凍土の森の中から」ほか(朝日カルチャーセンター福岡、2024年06月17日)受講生の作品。凍土の森の中から堤隆夫歓びも悲しみも凍てついた凍土の森の中から不遜にも花ひらく曼珠沙華の実存よそはいつか視たアウシュビッツの殺人現場の象徴か「広場の孤独」の正午の紫外線の曳航か雨の降る奇妙に空気が熟した優しい日の夜疑似症の愛に悶えながら生あるものの死の必然に愕然と頭を垂れ刮目して待つ「本当の愛に出会うまでは死ねないよ本当の絶望に出会うまでは死ねないよ」ああなんというパンドラの箱のパラドックスか晩秋の氷雨に心が凍える時私は煩悩の日々に終止符を打つ「あるがままの自分でいいじゃないか自分でやったことは悔やむな」亡き母の口癖だったこの言葉が今日も私の心底で共鳴する夜風の咽び泣きと柿の葉の風鈴の小夜曲となって「本当」と...堤隆夫「凍土の森の中から」ほか
2024/06/28 23:59