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2014/09/19

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  • プレーバック劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」NO21

    第十五場同日・一時間後仮の借りの乾杯から一時間。健三夫婦も良いコンコロ持ちになった頃でございます。綾子「ハイ、おでんお待ちどうさま」瑠香「来た来た。これうまいんですよね。食べた事あります?」由紀「いいえ、頂いたことないわね」瑠香「食べてみて下さいよ、絶品ですよ」由紀「じゃ、頂こう」健三「由紀さん、お注ぎします」由紀「あら、アリガトウ」由紀「それじゃ」まだ三澤達は到着していません。大輔「どうだった」誠「いや、やっぱり駄目ですね。まだ圏外」大輔「どうしたのかな」誠「それにしても遅いですよね。あの、三澤さんの車ってどんなんでした」大輔「確か、白のベンツだな」誠「白のベンツですね」凛子達の心配を他所に花火大会が挙行された喜びに、希望にあふれた若い衆は気持ちは三澤が企画したフェスティバルい向かっております。新司「ね...プレーバック劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」NO21

  • プレーバック劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」NO20

    第十四場八月七日夜分・立飲み横丁三澤の一件が落ち着きを見せて約一か月。感染状況も落ち着きを見せ始め、的屋稼業も軌道に乗り始めていた。今日は三年ぶりの花火大会が観客の制限もなく始まったのである。一同「玉屋!」幾久「いや、やっぱり見事なもんだね」綾子「やあ、いかったね。」由紀「三年ぶりの花火大会だもの。ホント、散々待っただけの事はあったわよ」健三「そうだな、やっぱり華やかなもんだ」今日は瀬村組のお疲れ会。皆それぞれに楽しんでいますが、凛子や大輔は浮かない顔でいます。大輔「とうとう間に合わなかったな」凛子「どうしたんだべ、花火までには来れるって言ってたのに」誠「三澤さんですか」大輔「ああ、花火までには来れるって連絡あったんだけどな」凛子「川北の花火は特別だからね、見てもらいたかったな」誠「本当にそうですよ。われ...プレーバック劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」NO20

  • プレーバック劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」NO19

    第十三場同日・午後幾久に金を貸す条件通り、三澤に直接会った総一は三澤に釘を刺します。総一「あんたが三澤さんですか。初めましてあたし磐田金融の社長やってます、磐田総一っていいます。あんたが瀬村から受け取ったその金の出どこはあたしなんです。あたしね、人からいい事を言われたことのない金貸しです。あんまり人聞きの良いあだ名じゃないですがすっぽんだとかマムシだとか世間じゃ言われてます、貸した金は必ず返して貰う、ええ、当然利子付きでね。そういう人間です。いやね、キチンと返して呉れりゃ問題はないんです。瀬村に迷惑さえ掛けなきゃ別にいいんです。でもね余計な事を考えた時に思い出して下さい。あの金貸しはヤクザだってね」人の良い幾久や健三を心配しての総一なりの肩入れの仕方でした。第十四場に続く。撮影鈴木淳プレーバック劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」NO19

  • プレーバック劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」NO18

    健三が借用書にサインをしようとするその刹那、走りこんでいた幾久は健三を問い詰めます。幾久「ちゃんと分かるように説明しておくれ」健三「あの・・・実はですね・・・」凛子「親分、ちゃんと言って、三澤さんと関係があるんでしょう」健三「それは・・・」幾久「健三!あんた瀬村組の看板を担保に金借りようとしたんだべさ」健三「えっ、なんでそれを・・」幾久「そうなのかい」健三「はい、そうです」幾久「だったら、瀬村組本家の血筋を引くあたしに何か挨拶があってもいいじゃないのかい」健三「・・・すいませんでした」総一「おい、愁嘆場なら他所でやってくれ」幾久「ウルサイ!」総一「ハイ!」幾久「あたしゃね、謝って貰いたくて言ってんじゃないんだ。なぜそんな事になったのか訳が知りたいんだ」健三「ハイ」凛子「親分、もう全部ぶちまけちゃいなよ。こ...プレーバック劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」NO18

  • プレーバック劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」NO17

    第十二場七月五日昼・磐田金融事務所その1仁が凛子に電話をした翌日。総一は上機嫌に念書を携えた健三を迎えました。なにせ瀬村組の看板が手に入るんですから。総一「今、お前大きな事に手を出してるそうじゃねえか」健三「どうしてそれを」総一「まあ、壁に耳ありってやつだ」健三「・・・そうですかい」」総一「今度の借金もその事と無関係じゃあるめえ、そうだろう」健三「ハイ」総一「どういう事なんだ」健三「いや、それは・・・」総一「言いたくねえか・・・いやよ、俺もオメエ達的屋がこの三年間どんなに苦労したかはよくわかってるつもりだ。でもよ、オメエの方から何もねえんじゃ、ヤクザの俺が何かする訳にはいかねえやな、そうだろう。今まであくまでも瀬村の掟を守って来たオメエが、事態が良くなりかけた今になって俺のトコに来たのはどういうことかと思...プレーバック劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」NO17

  • プレーバック劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」NO16

    第十一場同日夜中・電話健三と総一の瀬村組に対する想いの深さを知っている仁にとって、公園での出来事は胸に秘めて置くには大きすぎました。仁「ああ、凛子さん?有村仁です」凛子「ああ、仁さん。なにどうしたのこんな時間に」仁「夜分遅くすいません。ちょっとお知らせしたい事がありまして電話しました」凛子「どうしたの、やけに他人行儀ね」仁「あのう・・今夜、瀬村の親分が磐田金融に行った事知ってますか」凛子「えっ、親分が磐田金融に・・磐田金融・・ねえ、磐田金融ってヤクザの会社じゃないの」仁「えっ・・まあ、そうですね」凛子「そこに親分が・・・なんでさ。瀬村組はヤクザとは無縁の的屋で売ってるんだ、その親分がなんで・・」仁「さあ、それはわかりません」凛子「ああ、そうだよね。ごめん」仁「実は磐田金融に務めている飲み仲間がいましてね、...プレーバック劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」NO16

  • プレーバック劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」NO15

    第十場同日・公園凛子達が心配する健三は仁と共に夜中の公演にいました。三澤の追い詰められた状況を聞いた健三は、その共同出資金を工面するために嘗て先輩として瀬村組で一緒だった総一を頼ったのである。仁「すいません、こんな所までご足労願って」健三「突然押し掛けたこっちが悪いんだ。気にしないでくれ」仁「何しろ社長の深夜のランニングは毎日の日課なものですから、恐縮です」健三「毎日走ってるんだ」仁「社長三年前にコロナに罹りまして・・」健三「えっ、兄貴がコロナに?」仁「ええ。生死の境を彷徨ったらしいんですが、運よく退院できましたね、それ以来の習慣です」健三「・・・しかしあんたが磐田金融の人だったなんてね。横丁の連中は知ってるのかい」仁「いえ」健三「そうだろうな。知ってたら姐さんがいる横丁には入れやしねえもんな」仁「そうで...プレーバック劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」NO15

  • プレーバック劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」NO14

    第九場七月三日夜・瀬村組村山健三宅・茶の間三澤の件が起こった翌日の夜であります。順調な三澤の進捗状況に気を良くした凛子と大輔はその後の状況を楽しみに健三宅を訪ねます。由紀「あら、どうしたの二人して」凛子「お邪魔してます」大輔「どうも」凛子「姐さん、今日お店は?」由紀「今日は日曜日だよ、たまには休ましておくれよ」あいにく健三は不在でした。大輔「親分、お出かけだそうですね」由紀「ああ、今出かけたばかりさ」凛子「どちらに」由紀「それが、何にも言わずに行っちゃったの」凛子「ああ、そうですか」由紀「それよりどうしたんだよ、二人がこんな時間に来るなんて珍しいじゃないか」大輔「ええ。あのですね、東京の三澤さんを街で見かけたって知らせがあったもんですから、親分に例の件の進捗状況の報告でもあったんじゃないかって来てみたんで...プレーバック劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」NO14

  • プレーバック劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」NO13

    第八場七月二日・道・電話時はその刻みを止めません。健三との協力体制を整えてから三澤は精力的に各的屋組合の説得に奔走しています。純一「粂崎地区はこれでよしと、後残りは・・」景子「四か所ね」純一「明日はどう回る予定?」景子「岸部地区の実松真一親分の所に回る予定よ」純一「ああ、実松さんか。なかなか難敵だよね」景子「ええ、結構な曲者ね。でも会場に一番近い地区だから街からの自前の動員数の予測の線から訴えればなんとかなると思うわ。とにかく初めに瀬村さんを説得できたのが大きいわね。あの人のもってる信用は絶大だもの」純一「ああ、本当に瀬村さんから行って良かったよ」色んなことが自分の思い描いていたように転がると感じてました。純一「あと四か所だ。もう少し我慢してくれ」景子「私の事は気にすることはないわ。結構楽しんでるのよ、こ...プレーバック劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」NO13

  • プレーバック劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」NO12

    第七場六月二十四日夕方・公園三澤と健三が手を組んでから10日。この事は立飲み横丁の連中には最早周知の事実。買い出し帰りに公園で一休みの幾久と綾子の間にその話で盛り上がります。綾子「イヤーッ、暑いね。カアサン、ちょっと休んで行かない」幾久「そうしよう。夕方なのになんでこんなに暑いかね。ホント、異常気象だね」綾子「世の中色々狂っちゃってんのさ」幾久「ホントだよ、コロナだべ、それに戦争か、そんでもって物価高ときた。もういい加減にして貰いたいもんだ」綾子「カアサン、やめようこんな話。どんどん気が滅入るばっかりだ」幾久「そうだね、なんせ前に明るい光が見えてるんだから」綾子「そうだよ。でもいきなりだから、あたしゃ眩しくってさ。縁日や祭りの再開する日が来るなんてまだ信じられないよ」これまでのコロナ禍の三年間を振り返り感...プレーバック劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」NO12

  • プレーバック劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」NO11

    第六場六月十四日後午後・瀬村組村山健三宅・居間六月の例祭が終わって十日後、凛子達に健三から急な招集がありました。何事かと訝っている二人の前に少し慌てた様子の健三が現れます。大輔「親分、今日は何の招集ですか」健三「ああ。昨日、市の保健所からこの前の海道神社のコロナ患者発生報告ってのがあってな、今んとこ祭りの所為でコロナ患者が増加したっていう兆候もないんで、後の祭りや縁日に影響はないじゃないかって話だ」大輔「じゃ、出来るってことですかい」健三「今んとこは、だぜ」凛子「ああ、良かった」健三「それでな今日招集をかけたのは他でもねえんだが、三澤さんと会う約束があったからなんだ」大輔「ああ、三澤さんと」この前の立飲み横丁での再会時に、例祭の後感染状況が好転していたら仕事の話を聞くという約束になったそうで、その話の立ち...プレーバック劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」NO11

  • プレーバック劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」NO10

    残念ながら日本ベスト8ならずという結果でしたが、ナインの健闘に拍手。といった所でこちらも負けずに行きたいと思います。5同夜・公園祭りも無事終わり、立飲み横丁で親分の振る舞い酒を飲みました新司と金吾、酔い覚ましに公園で休んでおります。兎に角初めてそれぞれの持ち場を任された二人。デビュー戦を大過なく過ごしたことで上機嫌です。金吾「でも、いいな焼き物は。俺なんかズーッと地べたに這いつくばりすよ」新司「贅沢言うんじゃねえや。風船釣りはな祭りじゃ外せないものなんだよ」金吾「まあ、そうなんすけどね、準備が大変なんすよ、空気入れで一個づつ膨らまさなきゃならねえんだから・・」新司「そりゃ仕事だ、しょうがねえや。文句言う前に入って三か月で風船釣り任された事を感謝するんだな」金吾「そりゃしてますよ。ええ、分かってます」そこに...プレーバック劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」NO10

  • プレーバック劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」NO9

    はてさて巷ではサッカー日本代表がベスト8を掛けた今夜の決戦に話題沸騰です。是非頑張って貰いものです。てな訳で、第四場へと参ります。第4場六月四日・立飲み横丁・夜分。時の経つのは早いもので日日江南新聞の取材から一か月。今日は6月の例祭の最終日です。祭りの終了の合図の花火が夜空に上がります」綾子「カアサン、例祭終わったね」幾久「ああ、そうだね。・・・いやいや、何事もなく終わって良かったよ」綾子「これから忙しくなるから用意しなきゃ」幾久「そうだね、今日はドンチャン騒ぎだ」客の第一号は例の有村仁でした。仁「女将さん今晩は。綾さん、今晩は」綾子「何だい仁ちゃん、今日は遅いじゃないか」仁「ええ、ちょっと祭り見物をしていたもんですから」幾久「どうだい。人出はどうだった」仁「結構な人出でしたよ。みんなやっぱり待っていたん...プレーバック劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」NO9

  • プレーバック劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」NO8

    さて、昨日の続きでございます。大親分に褒められいい気持ちになった新参の金吾。先輩の新司がカチンとくる口を叩きます。金吾「でも、組に入れてもらってから的屋の仕事が全然なくて拍子抜けですよ」新司「・・・姐さん甘やかしちゃ駄目ですよ。おい、金吾。オメエ、組に入ってどのくらいだ」金吾「えっ、ああ、三か月ですかね。それが何か」新司「そんな右も左もわからねえ奴がすぐ仕事ができる程的屋の仕事は甘くねえんだぞ」的屋になろうなんて若いのは、まあ、世間じゃ暴れん坊ですよ。先輩の言葉だから素直に聞くなんて気持ちはさらさら持ち合わせはありません。金吾「・・それを言うんだったら、兄さんだって凛子の姐さんのところに入って一年とちょっとじゃないですか」新司「なんだと、コノヤロウ。こちとらコロナの最中の一年半に姐さんから的屋のイロハを叩...プレーバック劇団芝居屋第40回公演「立飲み横丁物語」NO8

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