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増田再起
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2014/09/19

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  • 劇団芝居屋第36回公演「通せんぼ横丁」第二場ー1

    夕焼けに染まりつつある「通せんぼ横町」と階段。宮本太郎が来て規制線を怪訝に思い看板を読む。太郎「横丁が立ち退きだあ?・・・何だ、こりゃ。どういう事だ」階段を下りて、店を見て回り張り紙に見入る。太郎「閉店ってどういう事だ、移転ってどういう事だ」娘の美樹が来る。美樹「お父さん」太郎「おお、美樹か。なんだ、どういう事だ」美樹「な、何ヨ」太郎「だから閉店ってなんだ、区画整理事業の為の転居って、これはどういう事だ」美樹「ねえ、興奮しないで」太郎「俺は、興奮なんかしてないぞ、俺は。どういう事かって聞いてるんだ」美樹「だから、看板に書いてある通りよ、防災の為の区画整理地区にここら一帯がなったの」太郎「だからなんでだ、ここは倉本の土地だろう。倉本は、あいつは何やってたんだ」美樹「オイ、太郎!」美樹の剣幕に驚き息を飲む太郎。美樹...劇団芝居屋第36回公演「通せんぼ横丁」第二場ー1

  • 劇団芝居屋第36回公演「通せんぼ横丁」第一場ー4

    一場ー3の続き。努「ええ。先生、照れ臭いのかおどけた口調で、これが最後になるかもしれねえ、なんて縁起でない事仰いましてね。何とか頼むのとの事でございました」勝利「江田君、宮本と光子さんとのいきさつは知ってるでしょう」努「ええ、まあ。お嬢様の美樹さんが八歳の時に先生、光子さんと離婚なさってフランスに渡った事は」勝利「私と太郎と光子さんは同じ時間を共有してきたんですよ」努「と、仰いますと?」勝利「私ね、親の商売が元赤線地帯の地主なものだから、親の下品さに反発して家出していた時期があるんですよ。そんな時巡り合ったのが宮本太郎だったんです」努「ああ、そうだったんですか」勝利「あの頃の彼は二流の美大を出たばかりの下手くそな絵描きでね、取柄は威勢の良い事だけでした。だけど妙に気が合いましてね、ずっとつるんでました。それから...劇団芝居屋第36回公演「通せんぼ横丁」第一場ー4

  • 劇団芝居屋第36回公演「通せんぼ横丁」第一場ー3

    佐知そ見送った光子と勝利。勝利「この横丁は、結構客が付いていた様だけど、店を続けるのを決めてるのは、サッチャンとこと「やんべえ」だけですか?」光子「今んとこ店を出そうとしてるのはそうみたいね。場所の問題もあるし、また一からっていうのは結構きついからね」勝利「そうですね。若い人達は大体が居抜きで始めた人ばかりですからね」光子「瑠璃の美子ちゃんは結婚するって言ってたわ。「よってけ」のゲンちゃんは国に帰ったみたいだし、ララの久ちゃんは、どこかの横丁で居抜き物件探してるようだけど、見つからないみたい。でユミちゃんは考え中」勝利「なるほど、いろいろですね。それで光ちゃんはどうするんですか」光子「あたし?あたしは引退」勝利「えっ、引退って商売止めるって事?」光子「ええ、もう十分働いたわ」勝利「でも光ちゃんだったらずいぶんお...劇団芝居屋第36回公演「通せんぼ横丁」第一場ー3

  • 劇団芝居屋第36回公演「通せんぼ横丁」第一場ー2

    佐知はすでに通せんぼ横丁を出てランタン通りに自分の店を作っていた。佐知「ああ、カアサン。あたし、大工さんに三時のお茶出さなきゃならないからちょっと失礼するわね」バックを持ってくる。光子「ああ、そう。どう、店の出来は」佐知「すんばらしくなってるわよ。ほら大家の倉本の爺さんが頑張ってごねてくれたんで、立ち退き料が割り増しになったじゃない。その分つぎ込んでるんだものそうでなきゃね。ほら、カアサンも知ってる様にランタン通りってさ、しゃれた店が多いじゃない。だからわざと黒塀造りにしてるの。これが結構目立つのよ」光子「あらそう、出来るのが楽しみね」佐知「ええ、出来たら真っ先に知らせるから見に来て」光子「勿論行きますよ、たっぷりご祝儀持ってね」佐知「ではご祝儀だけお待ちしています」光子「あら、強欲な」帰りかけた佐知が慌てて戻...劇団芝居屋第36回公演「通せんぼ横丁」第一場ー2

  • 劇団芝居屋第36回公演「通せんぼ横丁」第一場ー1

    第一場片付け・午後2時生活の気配が消えた「通せんぼう横丁」。遠くで街頭放送のチャイムが響き渡る。アナウンス「本日の海上花火大会は予定通り午後8時30分から午後9時に取り行います。どうぞ、ご家族でお楽しみください」移転期限日を一週間後に控えた通せんぼ横丁。この横丁の常連客の市役所の区画整理課に勤務する鈴木誠二が初めて制服姿で状況確認に来る。誠二「まだ居る筈だよな・・・辻本光子さん、いませんか!・・・辻本さん・・・辻本光子さん・・・・出かけたのかな・・・」二階の窓が開き頭に手ぬぐい姿の辻本光子が顏を出す。光子「誰だい、バナナのたたき売りじゃないんだ、気安く人の名前を呼ぶんじゃないよ」誠二「ああ。カアサン、すいません。市役所の鈴木誠二です。」光子「あら、なんだい、誠二じゃないか。フルネームで呼ぶから誰かと思ったよ」誠...劇団芝居屋第36回公演「通せんぼ横丁」第一場ー1

  • 劇団芝居屋第36回公演「通せんぼ横丁」の登場人物紹介!!

    それでは劇団芝居屋第36回公演「通せんぼ横丁」の出演者紹介をしたいと思います。さて第一番登場するのがこの通せんぼ横丁の主と言っていい「光ちゃん家(みっちゃんち)」の女将辻本光子(永井利枝)不動産会社の販売促進課の主任として働くキャリアウーマン、光子の娘辻本美樹(増田恵美)通せんぼ横丁で立ち飲み屋「やんべえ」を営んでいた木村陣伍(足達祐紀)通せんぼ横丁に店の構えてまだ6年新参の小料理「佐知」のママ。君原佐知(細川量代)同じく通せんぼ横丁の住人スナック「ユミ」のママ熊沢由美子(わたなべゆみ)朝日画廊の販売員江田努(泉谷光夫)通せんぼ横丁の常連にして、市役所の区画整理課の職員鈴木誠二(谷津浩朗)光子の元夫。画家の宮本太郎〈増田再起)通せんぼ横丁の大家にしてこの辺りの地主。しかも宮本太郎のパトロン倉本勝利(阿野伸八)こ...劇団芝居屋第36回公演「通せんぼ横丁」の登場人物紹介!!

  • 劇団芝居屋第36回公演「通せんぼ横丁」終演

    劇団芝居屋第36回公演「通せんぼ横丁」も無事千秋楽を迎えました。したたか吞んだ打ち上げ酒に今日は朝からメロメロです。今回は今までと趣向を変え外芝居という設定でした。これが通せんぼ横丁です。客席側が川という設定になっています。この川沿いにこれと同じ作りのハモニカ横丁、駆け出し横丁があることになっています。通せんぼ横丁の夜はなかなかに怪しいです。この横丁で人間模様が演じられました。その様子はまた後日。劇団芝居屋第36回公演「通せんぼ横丁」終演

  • 劇団芝居屋第36回公演「通せんぼ横丁」稽古場稽古打ち上げ!!

    昨日劇団芝居屋第36回公演「通せんぼ横丁」の稽古場稽古が打ち上がりました。過去の35回の公演時にも感じた様に、長くも短い期間ではありました。今回は人創りの稽古場と芝居創りの劇場とが明確に分かれています。その訳は観てのお楽しみですが、稽古場での想定を遥かに超える舞台作りになっているので、劇場での建て込みの後に自分の芝居を舞台にアジャストして行く為の時間が多く取られると予想されるからです。とにかく役者が段取りではなく、生きた人間としてその場に立てるかが問われる舞台になる事は確実です。それが達成できれば面白い舞台になる事は請け合います。ご期待ください。劇団芝居屋第36回公演「通せんぼ横丁」稽古場稽古打ち上げ!!

  • 後援会長ご来席

    本日劇団芝居屋後援会長尾藤真理子さんが稽古場に来ました。本来であれば本番二週間前に総見という形で後援会長副会長揃って来るんですが、今公演はタイミングが合わずそうはいきませんでした。で、会長一人でしたがその緊張感は何時もと同じでした。何せ彼女は劇団芝居屋の創成期どころか私の50年に渡る観客なのです。役者としての演出家としての全てを見ているのですからこんな怖い観客はいません。今回はお褒めの言葉を頂き美味しい酒を飲む事ができました。後一週間。もっと行きます。ご期待ください。後援会長ご来席

  • 劇団芝居屋第36回公演「通せんぼ横丁」本番十日前!!

    やあ!早い早い!!稽古稽古で日が暮れて、あっと気がついたら本番十日前です。稽古場稽古はあと一週間。稽古は役者の役創りから離れて、演出家の私の手に移りました。これから本番に向けて舞台監督・照明・音響との調整に入ります。泣いても笑ってもあと十日。悔いのない時間を過ごし、本番に向かいたいと思います。劇団芝居屋第36回公演「通せんぼ横丁」本番十日前!!

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