大変ご無沙汰しております! 本当は先週のうちに入れ替えたかったのですが、拍手御礼SS、ようやく更新できましたー! いやもう、原稿を書くということから実質2ヶ月くらい離れていたので、時間がかかったの何の(苦笑) あ、内容はいつもの如くの日常話です。リピートで7話、これまたいつもの如くポチポチポチポチとクリックしてやっていただければと思います。 で、内容なんですが(話がくどい)、久々の向井×長谷川、とい...
【初出】2018.11.23-2018.12.22 拍手お礼ページに掲載************ 前回のパンツ話と、本来はワンセットだったのが今回のお話。日常の極めつけ、五本指ソックスでございます(笑)。 ところで私、最近、靴下の下に履く用の薄手な五本指ソックスを履き始めたのですが、足指がホカホカして殊の外快適。はるかママが「健康にいいの!」と笑顔で言い切る所以が判った気がしています。 あと、五本指ソックスね、脱ぐとき物凄くキ...
「せっかくですから履いてみましょう。家の中でだけでも」 向井を追いかけてリビングへと駆け込みつつ、長谷川はこう言ったのだが。「嫌だ」 けんもほろろに却下され、長谷川もムーッと口を尖らせる。「何で嫌なんですか。家で履くソックスなんて何でもいいでしょう」「何でも良くない。俺と五本指ソックスなんて、想像しただけで滑稽すぎる」「何ですかそれは。格好いい自分には似つかわしくないってことですか?」「格好いいな...
長谷川の名誉のために言い添えるならば。 もちろん、辞退したのだ。お気持ちだけで、と言って。 だが、それで引き下がるようなはるかではない。彼女のハキハキとした声が、今も玄関先で谺し続けている気がする。 ――こういうの、男の人って自分では買わないでしょ? だからプレゼント! 試してみて、もし気に入ったらいつでもワタシかなつめに言って! 買い足すのは恥ずかしいでしょ、ワタシが買ってきてあげるから! ちな...
「まあとにかく上がってください」 お茶でも、と長谷川が言うのを、なつめが落ち着いた口調で遮る。「ううん、いいの。すぐ帰るから。ほらママ、あれ渡すんでしょ」 娘に促され、はるかは肘に掛けていたエコバッグ――もちろんビビッドカラー――をごそごそと探った。そして。「はいこれ! 五足で千円だったから、向井先生と長谷川先生にも一足ずつお裾分け!」 輝かんばかりの笑顔とともに差し出されたものを、反射的に受け取って...
なつめは、さすが今時の子というべきか、訪問や電話の可否をまずメールで問うてくる。 この時も例に漏れず、「これからママと一緒にお邪魔していい?」というものだった。「いいよ待ってる、って打っていいですか?」 向井にお伺いを立てると、わずかにムッとされつつも「いいよ」という言葉が返ってきた。 そこで長谷川はまず膝立ちの姿勢になると、横にいた向井へと向き直り、腕を回してぎゅっとハグした。「多分すぐ済む用...
そう答えると、よしよしとばかりに頭を撫でられた。それが自分でも可笑しいくらい嬉しくて誇らしい。 その気持ちは、向井の言葉を貪欲に吸収しようとしている知識欲とは全く矛盾することなく、長谷川の中で両立している。「あと、橈骨動脈で脈を取ろうとした時に、冷たくてじっとり湿っているような感触があったらヤバいな。それと呼吸数。患者のリズムに合わせて自分も呼吸してみれば、切迫度が把握しやすい」「そういう場合、...
その日曜日の午後も、長谷川と向井はリビングで「色気のない話」を展開させていた。 議題は、総診医師としての救急患者対応。 明らかに救急と判断できる場合は議論の余地はないが、たとえば独歩で来院した患者。 ある程度の処置をして帰宅させるべきか、或いはそのまま入院させるべきか。それを線引きする所見は何か。 たとえば、血圧の値だけでショックの有無を判断していいのかどうか。問診や触診でチェックすべき点はない...
向井と二人で暮らすようになって、変化したことはいろいろある。 そのどれもが良い変化だと思ってしまう長谷川を称して、向井は「農耕民族の典型だよな」と言う。 協調性があり、空気を読むことに長けていて、集団生活への適応力が高いということらしい。 それじゃ先生は? と長谷川が反問すると、「そりゃ狩猟民族の方だろう」と返された。 曰く。 好戦的で主導権を握りたがり、有言実行だが勢い任せのところが多分にあっ...
【初出】2018.09.17-2018.11.22 拍手お礼ページに掲載************ 最近、拍手SS再録分のストックがどんどん減ってきてるのを実感しますねえ・・・もうパンツの話ですか(汗) このSSを上げた頃は、「もう一度、もう二度と」が展開上かなり冷え込んでた頃で、具体的にいうと(10)とか(11)の頃ですね。学くんと司先生が喧嘩、じゃないけど、気持ちが行き違ってどうしようもなくなる辺りでした。 で、せめて拍手SSくらいは! という...
だから、と続けられた向井の口調にも、やわらかな微笑が宿っていた。「そんな事態にならないように、健康に気をつける。・・・そういう意味では、このテのパンツ、効果絶大かもしれないぞ。本でも書けば売れるかも」「変な柄パンツ健康法、ですか?」 長谷川もまた、抱擁と言葉とを返す。そうしながらつい、笑ってしまう。 何なんだその健康法。第一本を書くったって、あっという間に終わってしまう。 健康ノウハウ本によくある...
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