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WBAフライ級タイトルマッチ王者:アルテム・ダラキアンvs挑戦者:ユーリ阿久井政悟~結果:阿久井判定勝ち■分析~ダラキアンの場合~顔もシルエットも悪魔王子に似ているような。自身の動きに取り入れる意識はないだろうが感化され自然に入っているようには思える。単なるモノマネでは動く標的になりうる事はプリンス氏が証明している。攻撃が伴わないバック&サイドステップを多用し、能動的にコンタクトをとるまで時間を費やしているが現代ボクシングでその時間は有効にならない。簡単に言うならば「そんなことしてないでさっさと攻撃しろ」てな。大きな動きの中から体を移動する勢いで打つ、いわゆるジョルトパンチ。悪魔王子のは両脚のジャンプから背筋に軸を置き、さらに上体の筋力も効かせているのでパンチに十分にパワーが乗っていた。この選手はその連動...観戦記~アルテム・ダラキアンvsユーリ阿久井政悟~
WBC・IBF・WBOライトヘビー級タイトルマッチ王者:アルツール・ベテルビエフvs挑戦者:カラム・スミス結果:ベテルビエフ7RKO勝ち■分析~ベテルビエフの場合~20戦20勝(20KO)とは素晴らしく魅力的で夢のあるレコード。70年代は25戦25戦(25KO)のウィルフレド・ゴメス80年代は26戦26勝(26KO)のジョン・ムガビ90年代は22戦22勝(22KO)のランドール・ベイリー※時期は適当00以前の全KOボクサーはエモーショナルで、いかにもなパンチャーだったが現代のKOパンチャーはベーシックを崩さないスタイルでKOする。この選手はもともと先天的に強靭な筋力があり、かつ硬質な拳を持っているのだろう。そして自他の研究を重ね、ムダな動きを削ぎ、有効な動きのみで効率的に打ち、効かせるスタイルを構築してい...観戦記~アルツール・ベテルビエフvsカラム・スミス~
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WBOウェルター級タイトルマッチ王者:ブライアン・ノーマンJrvs挑戦者:佐々木尽結果:ノーマンJr5RTKO勝ち■分析~ノーマンJrの場合~公開練習を見た管理人『うっひゃー、こんなのにどうやって勝つの?』トレーニングでも試合でも体幹のバランスがよい。どんな状況でも軸gブレてなく、大きく動いても軸は残している。両足が地に引き込まれているようで、それでいて体の重さが感じられず、動く時は実にバランスがよい。ニグロイドの先天的な利。相手の能力を悟ってからは目いっぱい振る。どのボクサーもバッグ打ちのラストは狂ったように、まるで地球に穴をあけるかの如く打ったりするが2Rから相当に力を入れて打ち込んでいる。フィニッシュブローの左フックはビンセント・ペットウェイvsサイモン・ブラウンのKOシーンを見るようだった。■分析...観戦記~ブライアン・ノーマンJrvs佐々木尽~
ライト級10回戦アンディ・クルスvs三代大訓結果:クルス5RTKO勝ち■分析~クルスの場合~アマ王者は各国代表のボクサーによる短期集中のトーナメントを安定して勝ち上がる。プロ王者はその1戦に集中して勝利を取りに行く。プロ王者がアマ世界王者になったことは無い。アマ王者がプロデビューで世界王者になったことはない。■分析~三代の場合~昭和の歌は涙腺が緩む。筒美京平さんの曲は最高だ。(ちなみに詞の最高は阿久悠さん)3R相手の右を連続で容易に食った。左ガード以前に次元が違う。現代はフィジカルにビハインドをとる日本人も多くの要素が改良されてきたが根本的な違いは拭えない。観戦記~アンディ・クルスvs三代大訓~
WBC・IBFバンタム級タイトレマッチWBC王者;中谷潤人vsIBF王者:西田凌佑結果:中谷6R終了棄権勝ち■分析~中谷の場合~ワンツーからの右アッパーWはジャンプしながら躊躇なく迷いなく打ち込んだ。相手がサウスポーだからあの角度が入り易かった。背中から振ってくる左フックは相手の右顔面にバシバシヒットした。フィリピノをKOした左ボディストは出なかったが、右ボディフックを力入れて打ち込んだ。凄いリングパフォーマンス。観客のどよめきと拍手は全てそれを称賛したものだ。井上尚哉と大橋会長の神妙な表情も印象的だった。■分析~西田の場合~相手の右アッパーWは両グローブの手首あたりで止めていたか?止めたとしてもガード開けなくなる。ガードを内側に意識したなら外側からパンチが飛んでくる。八方塞がりだ。右目腫れたな。六車氏ば...観戦記~中谷潤人vs西田凌佑~
バンタム級10回戦那須川天心vsビクトル・サンティリャン結果:那須川判定勝ち■分析~那須川の場合~芸風が専属トレーナーと被る。左ストレートはクリーンヒットしても効かせられないのは頬を叩く感じだからか。トレーナーがジャーマンを倒した左は打ち抜きが利いていた。右ボディフックはクリーンヒットしても効かせられないのは筋肉を叩く感じだからか。トレーナーがメキシカンをKOしたのは内臓に食い込んでいた。目が良く反射神経良いから食わないがサービス精神旺盛でライバル意識もあり過剰にアグレシブか。徹底してアウトボックスの方がチャンス大きいと思うが。■分析~サンティリャンの場合~メイウェザー小さくなった?とか似てないよ。顔で言うならば大和田正春氏だ。細身ながら大きいフック空振りしても体が流れないのは強く握ってないのかな。観戦記~那須川天心vsビクトル・サンティリャン~
バンタム級10回戦坪井智也vsバン・タオ・トラン結果:坪井判定勝ち■分析~坪井の場合~意図的なカウンター狙いとか無いが、まだその段階ではないのか。相手の左フックの軌道は危険な感じはしたが食わなかったのは空間支配が優れているのか。ロープに詰めての高速連打後、自ら下がるのは印象を残すだけなのか。10R終始よく動けたな。■分析~トランの場合~1R相手のワンツーをブロックして軽いバックステップを見て管理人は『おろっまともか』1Rの途中で『なんだランカーじゃん』2Rは『坪井は10回戦は誤算か』カンター狙うが左フックが何度も空振りしたように踏み込みが足りなかった。顔もスタイルも『誰かに似てるな。誰だ?』7Rあたり『ランディスイコだ』観戦記~坪井智也vsバン・タオ・トラン~
バンタム級10回戦王者:増田陸vsミシェル・バンケス結果:増田1RKO勝ち■分析~増田の場合~普段から額に皺を寄せているのは常に顎を引いて上目使いを意識している証拠。まさかデートの時もそんな顔してるのか。広いスタンスで軸がブレなく均整のとれたフォーム。90年代の同じサウスポーの長嶋氏、三谷氏あたりはフォームが美しいと言われたがそれらを凌駕する。■分析~バンケスの場合~オーソがサウスの左を顔の左側に食う場合とオーソの右を食うのとは脊髄の軋み方が異なり前者はダメージ大きい。観戦記~増田陸vsミシェル・バンケス~
WBOバンタム級タイトルマッチ王者:武居由樹vs挑戦者:ユッタポン・トンディ結果:武居1RTKO勝ち■分析~武居の場合~エプロンあたからの鮮明な映像すばらしい。(2ブロックの分け目もしっかり見える)会場が静かなのも手伝いパンチが当たる音もしっかり拾っている。管理人が初めて生観戦した時、パンチはゴツゴツした音と思っていたが、平手打ちのような音に驚いた記憶が残っている。1回目のテイクダウンはその前の左ボディフックが実に効果的。全く持ってボクシングのセオリーだ。その後はイケイケで相打ち上等の攻撃。vsハーンズ1Rのハグラーかよ、とツッコミ。■分析~ユッタポンの場合~腹ダブついて、カウンター狙い?の突っ立ったフォームでは打ち込まれるわ。とは言えミドル級以降のデュランも同様だったが。(タイで人気らしい)3度ダウン後...観戦記~武居由樹vsユッタポン・トンディ~
IBFスーパーフェザー級タイトルマッチエドアルド・ヌネスvs力石政法結果:ヌネス判定勝ち■分析~ヌネスの場合~判定を聞いたことがない選手が世界挑戦で初めて判定を聞く例はある。デオンティ・ワイルダーゲイリー・ラッセル武居由樹世界タイトルマッチは特別なのだ。風貌はメキシカンらしくなく、何とかスタンの様だ。公開練習の洗練されたシャドーを見て恐れを感じた日本のファンも多いだろう。とは言え、あの動きを試合で出せる訳でなく、実際は1歩2歩とプレスをかけるタイソンスタイル。ボディジャブはメイウェザーのような相手の前進を止めるものでなく下がらせるもの。手を強く握るタイプで全KOなので終盤スタミナ落ちるか、と思われたが終始アグレシブだった。強い王者の誕生だ。■分析~力石の場合~左右後ろに大きく動いて終始距離を守る戦法は正し...観戦記~エドアルド・ヌネスvs力石政法~
IBFフェザー級タイトルマッチ王者:アンジェロ・レオvs挑戦者:亀田和毅結果:レオ判定勝ち■分析~レオの場合~日本人と対戦したフェザー級王者といえばアレクシス・アルゲリョアントニオ・エスパラゴサエロイ・ロハスルイシト・エスピノサなど、スタイルが特徴的でパンチあって強者感ある猛者だちだった。この王者はやけに普通に見える。この挑戦者の長所ゆえにそう見えるのか?日本選手からのオファーが殺到しそうだ。■分析~亀田の場合~47戦目とはすごいキャリアだ。フェザー級でもや体格、体力と引けを取らない。手打ちで手数少ない特徴はずっと変わらずだがどんな相手にも明らかなビハインドを取ることなく12R通して戦えるフィジカル、メンタルは高い域にある。それは幼い頃からの英才、スパルタ教育によるものか。トレーナーである親父が「デコで受...観戦記~アンジェロ・レオvs亀田和毅~
IBFミニマム級タイトルマッチ王者:ペドロ・タドゥランvs挑戦者:重岡銀次朗結果:タドゥラン判定勝ち■分析~タドゥランの場合~終盤、思い切り踏みこんでストレートを打ち込むのは見栄え、自身の勢い、相手へのアドバンテージ、等で有効となる。古くからも後楽園ホールなどで戦うフィリピン選手はそんな特徴をもっている。■分析~重岡の場合~「病は気から」の言い伝えがあるが本当だ。負けを知って意気消沈し、脳から神経への伝達、心臓からの血流が悪影響に働くのか。過去にはイドンチュン崔堯三ジェラルド・マクラレン穴口一輝キッド・アキームなど同様に。ボクシングは命懸けだ。観戦記~ペドロ・タドゥランvs重岡銀次朗~
WBAスーパーフライ級タイトルマッチ王者:フェルナンド・マルチネスvs挑戦者:井岡一翔結果:マルチネス判定勝ち■分析~マルチネスの場合~解説の内藤氏が「歩きながら打って出る。あれ相手嫌なんですよ」と言ったがその通り。走りながらのボクサーもいる。相手の下がる歩幅に合わせて距離を詰めながら生きたパンチを打つ。腹筋を利かせて足と腕を連動させるのだ。上体が傾いた上体から軸を戻さずキレのあるフックを打ち、それを連続できるのだから上半身の筋力は相当強いのだろう。フェイスオフでの首筋から肩の筋肉の発達はをれを物語る。10Rダウンの左フックは顎が軋むほどに打ち抜かれ、立っても平衡感覚失うほどのダメージと見て取れたがまるでゾンビだ。■分析~井岡の場合~こちらももっとゾンビだ。かなり顔面打たれたな。けれども表情変えないし腫れ...観戦記~フェルナンド・マルチネスvs井岡一翔~
WBA・WBC・IBF・WBOスーパーバンタム級タイトルマッチ王者;井上尚弥vs挑戦者:ラモン・カルデナス結果:井上8RTKO勝ち■分析~井上の場合~2Rダウンの左フックは追撃をかけ足が揃いワイドオープンになったところを打ち込まれた。体が前に出ていて顎を打ち抜かれたのでダメージ大きかったばず。心身共に回復できたのはvsネリによる。いわゆる経験(キャリア)。しかし3~4Rは攻防にバランス悪い。以降も常に左フックのカウンターを狙われていた。vsドネア2の2R左フックを効かせる直前、ロープを背にしたドネアに同じパンチを狙われたがその瞬間は意図してかわした感があったが、食わなかったのは偶然と思われる瞬間も幾つかあった。7R右ストの3連打でテイクダウン。メイウェザーがヌドゥをKOした3連打とは異なり、追いながら隙を...観戦記~井上尚弥vsラモン・カルデナス~
東京オリンピッックフェザー級代表決定戦入江聖奈vs晝田瑞希試合結果:入江判定勝ち●まえがき女子はあまり見ないのだけれど。■分析~入江の場合~体格がよく先天的な身体能力を感じさせる。全ての要素は優れていて総合的に纏まっている。女子はスタミナと連打型の手数があればアジア、南米の選手には有効になったりするがドイツなどの上半身が強くパンチングパワーある選手などには有効にならなかったりする。この人は後者を体力で押し返すパワーがある。現状のアマの試合展開は男子も含め、交錯してもみ合い、の繰り返し。交錯する瞬間の主導権を取ることと、もみ合いで消耗させることが有効となる。それを実践できている。もみ合いでは跳ねて肩を相手の顔面に当てるのは有効的な小細工だ。カエルが好きらしい少女でオリンピック金メダリスト。晝田さんを見てジェ...観戦記~入江聖奈vs晝田瑞希~
IBFフライ級タイトルマッチ王者:アンヘル・アヤラvs挑戦者:矢吹正道結果:矢吹12RTKO勝ち■分析~アヤラの場合~ホセ・アントニオ・アギーレ、ジョン・マイケル・ジョンソンのような細身の好戦的パンチャー。そのスタイルと戦績からディフェンスにおける粗さは予想されたがジャブを上下に打ち込まれ、相手のクイックステップについて行けず、高速クロスレンジでのガード位置など粗さというより現代ボクシングに対応できてない。鼻血も止めることができなかったり、セコンドやトレーナーなどは20年前の感覚なのでは。何度もスイッチしていたのは苦し紛れのように見えた。■分析~矢吹の場合~配信記事などで試合後のコメントは『切ってからずっと視界が見えなくて』『弱気になった部分があったので俺弱えなと』『効いてるそぶりも見せずに打ち合ってきた...観戦記~アンヘル・アヤラvs矢吹正道~
1973年1月22日世界ヘビー級タイトルマッチ王者;ジョー・フレージャーvs挑戦者:ジョージ・フォアマン結果:フォアマン2RKO勝ち■分析~フォアマンの場合~トレーニングの映像は意外と少ないがサンドバッグに右フックを連続で打ち込むものはバックが”く”の字に曲がり、まるでバッグを破壊するために行われているようだ。それはパフォーマンスなのか、実際のトレーニングなのか。試合でもフックをブン回し、一点にパワーを集中させるものではなく、軌道のどこで当たっても効かせるパンチ。テレフォンで距離感もディフェンスもあったものではない。何故あたるのだ?それは当時まで残るヘビー級シーンでの強者イズムの風習によるものだろう。アリはスピード、リズム、フットワークで革命を起こした。そして80年代はコンビネーションが台頭した。ありがち...Classic~ジョー・フレージャーvsジョージ・フォアマン~
1998年2月21日WBAバンタム級タイトルマッチ王者;ナナ・コナドゥvs挑戦者:アブラハム・トーレス結果:コナドゥ2RTKO勝ち■分析~コナドゥの場合~Wジャブからの強烈な右。それだけで世界をKOした。前に出ながらのWジャブは2発目に威力がつき、体に勢いがついているので続く右はウェイトが乗る。速筋の塊のような体躯によりWジャブは踏み込みも全身もハンドスピード、どれもあり、そのうえ肩が入っているので重く強い。続く右の繋ぎのクイックでナチュラルで体の捻りが利いているのでハードなソリッドパンチ。KOシーンの1発目の右はハンマーを打ち付けるようで2発目は右を打ち込む位置への瞬間的なシフトウェイトは動物的勘のようで相手のアゴを刈るようなフック。まさにガーナの超特急。ボクシングは進化していると言われるが本当か?堤、...Classic~ナナ・コナドゥvsアブラハム・トーレス~
1990年2月1日ジュニア・バンタム級6回戦チャコフ・ユーリvsアラン・田中結果:ユーリ3RTKO勝ち■分析~ユーリの場合~ソ連ペレストロイカその風貌からまるで地球外の惑星から来た生命体の様相。1発目の右ストレートで宇宙に飛んだ。2発目の右ストレートで銀河に飛んだ。3発目の右ストレートでブラックホールに落ちた。右カウンターの鋭さ、タイミングはいったい何なのか。眉間にセンサーが付いていて相手が射程位置に入った時、コンマ何秒以内に右が放たれるシーケンスが作動しているようだ。前足のつま先にもセンサーがあり相手の距離に応じてステップバック、右カウンターを的確にヒットさせる距離が自動計測されるようだ。右肘のジョイントは全方向へのアングル可能で伸縮自在であるかのようだ。これが35年前のボクシング?ボクシングは進化して...Classic~チャコフ・ユーリのデビュー戦~
WBA・WBCフライ級タイトルマッチWBC王者:寺地拳四朗vsWBA王者:ユーリ阿久井政悟結果:寺地12RTKO勝ち■分析~寺地の場合~広いスタンスで前後左右に動けるのは膝下の筋力(脹脛、アキレス腱、爪先等)にある。3年前あたり防衛戦から脹脛の筋肉が目立つようになった。動いた位置で角度を付けてジャブを打ち込む。それを12R通して出来るのは持続筋のスタミナ。意外に相手の右を多く食った。相対すると左ガードに隙がある。スナッピーなジャブはガードが下がるから。劣勢から一気に攻勢を取れる能力はvsオラスクアガ、vs京口で培ったキャリアにもよるだろう。■分析~阿久井の場合~上体で角度を付けてジャブを打ち込む。右ストレートはオンガードからナチュラルに放たれる。まさにユーリだ。右にパンチングパワーがあるからプレッシャーを...観戦記~寺地拳四朗vsユーリ阿久井政悟~
WBOフライ級タイトルマッチ王者:アンソニー・オラスクアガvs挑戦者:京口紘人結果:オラスクアガ判定勝ち■分析~オラスクアガの場合~強者感を全面に出したストロングスタイルは頗るカッコよいが余裕だしている瞬間は相手が技巧派ならばパシパシ打たれたり相手が強打者ならばダメージングブロー受けたり危険が伴う。それでも相手のガードの上からなぎ倒すような右フックはそれだけで十分て感じ。ファミリーネームのカタカナの6文字はどれがどこなのか時々判らなくなる。日本を主戦場にするなら日本人に馴染みやすいリングネームにした方がよいのでは。アンソニー・オスカーアンス・オラーガアンソニー浜田とか。■分析~京口の場合~両ガードを顔の横に置いたままスリップ、ダック、ウィービングするのが特徴的。直後にパンチが多彩でなくなるが顔面にヒットさ...観戦記~アンソニー・オラスクアガvs京口紘人~
WBA・WBC・IBF・WBOヘビー級タイトルマッチWBC王者:タイソン・フューリーvsWBA・IBF・WBO王者:オレクサンドル・ウシク結果:ウシク判定勝ち■分析~フューリーの場合~身長とリーチ差のアドバンテージを活かすスタイルは15R制では多く見られた。ボブ・フォスタートーマス・ハーンズマイケル・スピンクスエウセビオ・ペドロサカルロス・モンソン90年代以降、空間を潰すスタイルも台頭されアドバンテージは低減された。この選手は15R制かの如くアドバンテージを活かし、相手の一歩目のパンチが届かず、2歩目もバック&サイドステップでかわす。その動きはvsソニー・リストンⅠのカシアス・クレイのようだ。トコトコ横歩きの時に目線を相手から外すのはロイ・ジョーンズのようでロープを掴んでディフェンスしたりするのはシュガー...観戦記~タイソン・フューリーvsオレクサンドル・ウシク~
WBAバンタム級タイトルマッチ王者:井上拓真vs挑戦者:石田匠結果:井上判定勝ち■分析~井上の場合~体をグッと入れたところに食うともんどり打って倒れる。イメージとしては、何気なく徒歩しているところ突然顔が木の枝に引っかかるような。倒れるしかないのだ。フラッシュダウン。2R以降、右アッパーが何度もヒットした。右アッパーか。親父や兄貴と相手のビデオ見ながら「ここアッパー入るぞ」とか。簡単にアッパーなど打っているように見えるが高等技術。■分析~石田の場合~ジャブを得意とし絶対の自信を持ち、実際巧みに操る。必然な高位置から高く構え、開いた手からスッと放たれる。タイミング、距離、スピード、テンポと頗る良い。1Rそのジャブでテイクダウン。以降、過信となるのも当然だ。自身の実力、勝利を確信しただろう。1度入ってしまった...観戦記~井上拓真vs石田匠~
WBAフライ級タイトルマッチ王者:ユーリ阿久井政悟vs挑戦者:桑原拓結果:阿久井判定勝ち■分析~阿久井の場合~あと2戦したらリングネームからユーリを消してよいだろう。実際ユーリも下記の経緯。①チャコフユーリ②ユーリ海老原③ユーリ海老原アルバチャコフ④勇利アルバチャコフ実際、本人は「エビ」はロシア語では卑猥な意味により難色を示したらしい。日本国で日本人受けするには名前は重要。管理人的には①が最もしっくりしていたが。おっとこれだけ。■分析~桑原の場合~モサっとした髪の毛にvsオスカー・ラリオスな予感。海外スター選手のビデオ見るのが大好きなのだろう。ジムワークでは「レナードだ、カマチョだ、クレイだ」とか。(て古っ)せっかく運動神経よいのに何故にこんなスタイル構築しているのか。勝てば官軍、負ければ賊軍。。例えば青...観戦記~ユーリ阿久井政悟vs桑原拓~
WBA・WBC・IBF・WBOスーパーバンタム級タイトルマッチ王者:井上尚弥vs挑戦者:ルイス・ネリ結果:井上6RTKO勝ち■分析~井上の場合~ギタリストに興ざめ。shutdownを何とか堪えた。1発目の空振りの右フックは肩の筋肉を柔らかく使い、スピードもあり、ウェイトも乗り、放物線を描きまるでシュガーレイ・レナードのような打ち方。1Rダウンは油断、ミステイク、想定外ではなく、瞬間的予想外と言うべきか。食ってから「しまった!」て感じ。メンタル、フィジカルともにダメージあり。詰められた時、相手に右パンチが多彩だったならばもっと大きなトラブルになったかも。もっとも相手にそれが無いことは想定内だっただろうが。2Rテイクダウンは左フック。オスカー・デラホーヤvsアイク・クォーティの6R、最初にデラホーヤが左フック...観戦記~井上尚弥vsルイス・ネリ~
IBFバンタム級タイトルマッチ王者:エマヌエル・ロドリゲスvs挑戦者:西田凌佑結果:西田判定勝ち■分析~ロドリゲスの場合~中間距離でサウスポーのジャブを避けるのが苦手なのか。パリングは大きく、空パリーも多く、フェイントにもかかり、内側からビシビシ食った。vsサウスポーの定石として突然の右スレート。90年代フリオセサール・チャベス、ウィラポンなども得意とし、彼らはスタンスは変えず上体で打つ右ジャブだった。この選手は打つ際、右足も前に持って行く打ち方。序盤は打ち終わり右足を前に置いたまま両足が揃ったりバランス悪かったが中盤以降は引きのスピードが上がってどんどんキレていった。それにしてもこのパンチは相手が巧くてもヒットするのだな、と感心する。余談だがvs井上のダウン時の苦しそうな顔は映画EntertheDrag...観戦記~エマヌエル・ロドリゲスvs西田凌佑~
WBCスーパーライト級タイトルマッチ王者:デビン・ヘイニーvsライアン・ガルシア結果:判定勝ち■分析~ヘイニーの場合~だったらどうして「ウエイトオーバーならば試合はしない」としなかった?事前に50万$/ポンドのペナルティ設けていたならば文句言えないよ。法律ではないのだから。判定防衛防衛が続く。パンチ強く打たないのか、パンチないのか。前者よりに見える。打たれない、倒す、よりも全勝を守る、の意識が強いように感じられる。顔の雰囲気も手伝いウィリアム・ジョッピーのようだ。ディフェンシブな反射神経は良さそうに見えるが、相手のまともな左フックを、まともに2度も食っている。危険が交錯する瞬間は恐怖で竦んでしまうメンタルなのか。全勝のブランドが無くなったのは商品価値として大き過ぎるビハインドだ。■分析~ガルシアの場合~ビ...観戦記~デビン・ヘイニーvsライアン・ガルシア~
WBC・WBOスーパーウェルター級タイトルマッチ王者:ティム・ズーvs挑戦者:セバスチャン・フンドラ結果:フンドラ判定勝ち■分析~ズーの場合~30年前からの日本限定の論争、チュー、ジュー、ズー日本人の発音ではチューが容易なのか。90年代、コンスタンチン(コスタヤ?コスチャー?)が台頭した頃、情報少ない中、マガジンのコラムで香川照之氏がその怪物性を強調していたがどれほどなのかと管理人は専門店で5000円のVHSを買ったっけ。コンスタンチンそっくりだ。ビヤ樽的な体形、後方に重心を置いたスタンス、両肘を上げたハイガード、顎を引いた上目使いの眉間。頭のカットは顔のパーツよりもビハインドは小さいが、思いのほか止まらなかった。血液てのは大量に出るとドロドロしているのだわな。男性は女性と違って大量の出血に見慣れてないの...観戦記~ティム・ズーvsセバスチャン・フンドラ~
WBAミドル級タイトルマッチ王者:エリスランディ・ララvs挑戦者:マイケル・ゼラファ結果:ララ2RTKO勝ち■分析~ララの場合~アイデンティティが地味なのだ。勝ち続けても、印象的なKOをしても、アピールしても、報われない。例えば「100万$以下では試合しない」と強気で出ようものなら「知ったことか」と総スカンで試合枯れ。スターの対戦相手ありきでなければビッグマネーにはありつけない。単独興行ならば20万$が妥当か。■分析~ゼラファの場合~オーソドックスがサウスポーのストレートを左顔面に食うと頸椎が軋んで効くのだ。オーソドックス同士での右ストレートを左顔面に食っても威力が抜ける。A-SIGN代表がyoutubeで説明していたな。観戦記~エリスランディ・ララvsマイケル・ゼラファ~
IBFミニマム級タイトルマッチ王者:重岡銀次朗vs挑戦者:ジェイク・アンパロ結果:重岡2RKO勝ち■分析~重岡の場合~人気商売でもあるから名前にちなんでトランクス、グローブ(ついでに髪も)に色をあてるのは悪くない。ピンクロン・トーマスも好んで桃色のトランクスだった。ロベルト・デュランと戦ったリッキー・スタックハウスは”ハウス”にちなんでトランクスに”家”のマークを貼ってファンをイラっとさせた。(煙突もついていたらしい)さておき。サウスポーの左ボディブロー。オルズベック・ナザロフ、ロシアン・ブテなどが得意とした。彼らは距離もリーチもあるのでストレートパンチで相手の鳩尾、ストマックに打ち込んだが重岡は踏み込みがありすぎる分、距離がつまりフックになる。それが奏功し良い角度で相手のレバーに打ち込んだ。■分析~アン...観戦記~重岡銀次朗vsジェイク・アンパロ~
ヘビー級10回戦アンソニー・ジョシュアvsフランシス・ガヌー結果:ジョシュア2RTKO勝ち■分析~ジョシュアの場合~打ち気に逸る相手にボディジャブは有効。1R序盤はかなり警戒していたが相手がサウスポーにチェンジしたところを「ガラ空きじゃん」と右ストレート一閃。2Rは右の置き方から仕留めモード。最後の右は目いっぱいの振り。フューリーとの比較で評価上がっただろうが順が逆だったならば結果は異なったかも。畑山氏がカムバックのダイレクト世界挑戦にヒルベルト・セラノを選んだのはセラノvs坂本ありき。K1のミルコ・クロコップが飛ぶ鳥を落とす勢いだったボブ・サップをKOしたのもサップvsホーストありき。KO勝利後のクールな表情。「騒ぐほどでもないぜ」いわゆる「こっち側」のプライドが感じられた。■分析~ガヌーの場合~スイッ...観戦記~アンソニー・ジョシュアvsフランシス・ガヌー~
IBFフェザー級タイトルマッチ王者:ルイス・アルベルト・ロペスvs挑戦者:阿部麗也結果:ロペス8RTKO勝ち■分析~ロペスの場合~「相手はつま先立ちでバックステップを多用する」と認識してプランニング&トレーニングしファーストコンタクトで確信した。肩の筋力が強く、両腕を広げた状態からのフックも腰が入り、空振りでもバランス崩さない。走りながら左右フックから左右ストレートへのコンビ、その逆も。柔軟性もあり、左右構えは違えどフレディ・ノーウッドのような先天的なフィジカルを感じさせる。互いに愚直にBOXする試合もよいが、動きがエモーショナルでエキサイティングなスタイルはエンターティメントがありアメリカのファンには受けるだろう。例えばジョニー・タピアはポーリー・アヤラ、マルコ・アントニオ・バレラなどよりは実力的に劣っ...観戦記~ルイス・アルベルト・ロペスvs阿部麗也~
WBAバンタム級タイトルマッチ王者:井上拓真vs挑戦者:ジェルウィン・アンカハス結果:井上9R勝ち■分析~井上の場合~事実として、短足短リーチそれが利点となっているようだ。本人も認識し利点としているかも。短足の利点・腰が安定し易く脚の蹴りを活かした腰の入った高速連打ができる。・ステップインの際、マラソンで言うピッチ走法のように123と細かく連続できる。・両足の蹴り(ジャンプ)を利かせたジョルトパンチを打てる。短リーチの利点・高速回転。ブライアン・ビロリアなど大いに活かしていた。・ショートレンジで急所にヒットしやすい。・腕力を活かしやすい。とは言うものの実際は長脚長リーチのほうが良いに決まっている。鬼塚勝也などは利点とならず認識もしてなかったので欠点だらけとなった。序盤の相手のロングレンジからの攻撃に対し、...観戦記~井上拓真vsジェルウィン・アンカハス~
WBCバンタム級タイトルマッチ王者:アレハンドロ・サンティアゴvs挑戦者:中谷潤人結果:中谷6R勝ち■分析~サンティアゴの場合~自身が短躰により、長身でスキルフル、クレバーな相手にパンチが当たらない。70~80年代、世界戦で惨敗した日本人ボクサーを見るようだ。サムエルセラノvsスパイダー根本エウセビオ・ペドロサvsロイヤル小林イラリオ・サパタvs中島成雄、友利正レネ・アルレドンドvs浜田剛史(第2戦)終始戸惑っているように見えた。インタバルでは漫画ドラゴンボールの絵は脳裏に浮かばなかったのか。6R最初のダウン後、立ち上がった表情は漫画北斗の拳で死を悟ったサウザーを見たリンが「顔の険が解けて、まるで少年のように…」戦うボクサーの顔ではなかった。■分析~中谷の場合~日本人の指導者ではこんなスタイルにならないわ...観戦記~アレハンドロ・サンティアゴvs中谷潤人~
WBOスーパーライト級タイトルマッチ王者:テオフィモ・ロペスvs挑戦者:ジャーメイン・オルティス結果:ロペス判定勝ち■分析~ロペスの場合~70~80年代、来日する中米選手の国籍がニカラグア、パナマならばビビッてしまったが、コスタリカ、エルサルバドルなどは何故かちと余裕。ホンジュラスは微妙...先天的に復元力が優れていてバネよりもゴムのようなイメージ。パンチの往復は太めのゴムを引っ張り、離した時のバチーンとなるような。大きく距離をとる相手にもっと突っ込み押し込む策もあるがvsシュガー・レイ・レナードⅡのロベルト・デュランのようになるのは自身も判っている。こんな相手に有効はvsドン・カリーの黄俊錫のような「こっちで戦おうぜ」のジェスチュアとその実践だ。(このネタ何回目...)■分析~オルティスの場合~90年代...観戦記~テオフィモ・ロペスvsジャーメイン・オルティス~
WBAフライ級タイトルマッチ王者:アルテム・ダラキアンvs挑戦者:ユーリ阿久井政悟~結果:阿久井判定勝ち■分析~ダラキアンの場合~顔もシルエットも悪魔王子に似ているような。自身の動きに取り入れる意識はないだろうが感化され自然に入っているようには思える。単なるモノマネでは動く標的になりうる事はプリンス氏が証明している。攻撃が伴わないバック&サイドステップを多用し、能動的にコンタクトをとるまで時間を費やしているが現代ボクシングでその時間は有効にならない。簡単に言うならば「そんなことしてないでさっさと攻撃しろ」てな。大きな動きの中から体を移動する勢いで打つ、いわゆるジョルトパンチ。悪魔王子のは両脚のジャンプから背筋に軸を置き、さらに上体の筋力も効かせているのでパンチに十分にパワーが乗っていた。この選手はその連動...観戦記~アルテム・ダラキアンvsユーリ阿久井政悟~
WBC・IBF・WBOライトヘビー級タイトルマッチ王者:アルツール・ベテルビエフvs挑戦者:カラム・スミス結果:ベテルビエフ7RKO勝ち■分析~ベテルビエフの場合~20戦20勝(20KO)とは素晴らしく魅力的で夢のあるレコード。70年代は25戦25戦(25KO)のウィルフレド・ゴメス80年代は26戦26勝(26KO)のジョン・ムガビ90年代は22戦22勝(22KO)のランドール・ベイリー※時期は適当00以前の全KOボクサーはエモーショナルで、いかにもなパンチャーだったが現代のKOパンチャーはベーシックを崩さないスタイルでKOする。この選手はもともと先天的に強靭な筋力があり、かつ硬質な拳を持っているのだろう。そして自他の研究を重ね、ムダな動きを削ぎ、有効な動きのみで効率的に打ち、効かせるスタイルを構築してい...観戦記~アルツール・ベテルビエフvsカラム・スミス~
日本バンタム級タイトルマッチ王者:堤聖也vs挑戦者:穴口一輝結果:堤判定勝ち■分析~堤の場合~ガードしても体を移動させても頭を動かしても食うのだから八方塞がり。それでも前に打っていくのだからボクサーてのは本当に命を削っているのだな。時に前腕を屈伸したり、両手でワンツーワンツーのシャドーまがいをしたり自身のスタイル、距離を失わない努力をしている。インファイトでもショート連打を意識している。「小さく、小さく」と呟きながら打っているかも。実際は「1000万、1000万」かもしれないが。テイクダウンの強みがある、とかの評価もあるが、特に決めパンチがある訳でもないからそうでもないだろう。ラッシュを続けたことで所々にチャンスがあったと言う事だ。攻め続ける事の利を実践した。■分析~穴口の場合~素質、センスも然る事ながら...観戦記~堤聖也vs穴口一輝~
WBA・WBC・IBF・WBOスーパーバンタム級タイトルマッチWBC・WBO王者:井上尚哉vsWBA・IBF王者:マーロン・タパレス結果:井上10RKO勝ち■分析~井上の場合~vsサウスポーでは前足の位置取りが重要となる。足元を見て戦う訳ではないが、距離感で相手の前足の位置、つま先の向きなどが判ったりする。それに対し自身がどう位置取るか判断する。時に外側へ、時に内側へ。この選手はそれがクレバーだ。さらには日本人の清潔さ、律儀さ、謙虚さにより、いかに踏まないように気を付けている感がある。実際、踏んだのは1度もなかったのでは?かつてマービン・ハグラーがジョン・ムガビに対し意図的に踏んでバランス崩させて右フックをガンガン打ち込んだ。オスカー・デラホーヤvsパーネル・ウィテカは互いに動きを止める以前にやられたらや...観戦記~井上尚哉vsマーロン・タパレス~