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アヴァンギャルド精神世界 https://blog.goo.ne.jp/naitoukonan

冥想により、限りなき知性と底知れぬ優しさを。この世はドリームでもあり、リアルでもあり。

本当のなつかしさ、本当のやさしさ、そういったしみじみとしたものだけが好みです。 気になるもの 錬金術、冥想、瞑想、オカルト、坐禅、気功、ヨーガ、オーパーツ、超能力、霊能力、前世記憶、PTSD、トラウマ、修験道、アトランティス、レムリア、ケルト、クンダリーニ,チャクラ、洗脳、情報操作、テレビっ子、個人主義、疎外、おひとり様、悟り世代、アセンション、無私、敬虔、清貧

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2013/11/11

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  • 周史卿

    ◎七日間のロング・トリップ周史卿は、浦城の人。宋の淳祐年間に一人の異人に会って養生の秘訣を授けられ、それから油果山に上って、略20年ばかり修煉し仙丹がようやくできあがろうとした時、ある晩風雨雷鳴が激しく起こって、丹精を入れて煉り上げた仙丹はその夜何者かに盗まれてしまった。そこで周史卿は、これから神魂を飛ばして、あまねく世界の中を捜し求めるから、自分の遺骸はしばらくの間大切に保護をしておいてくれ、七日目にはきっと帰って来るから、と妻に告げた。そのまま身を横にすると、たちまち息が絶えてしまった。しかるに、六日目になるとここに一人の僧侶が訪ねて来て彼の妻に向かい、「一体道士というものは、ただ精神のみを重んじて形骸は、糞土の程にも思っていない、いやむしろ却って自分の心を煩わす邪魔者くらいに思っている。だから遺骸などは一...周史卿

  • 大祭司メルキゼデク

    ◎ある聖者の悲劇的最期メルキゼデクの名は旧約聖書にちょっとだけ出てくる。ロト以後の有力な大祭司の一人であることはわかるが、彼の事績はわからない。ナグ・ハマディ文書に、メルキゼデクの章がある。これはグノーシスの文書であって、天使ガマリエルの啓示。その中にあらゆるアイオーンの本質という言葉が出て来て、これが、有の側の本質であるアートマンを指すであろうことが推測される。メルキゼデクは、すべての民と国を真理に導く大祭司として登場する。このナグ・ハマディ文書では、イエス・キリストという言葉が何か所か出て来ており、メルキゼデクとイエス・キリストが同時代であるかのような印象を与えるが、そうではあるまい。またこの文書では、メルキゼデクかイエス・キリストと思しき聖者が迫害された記述もある。ダンテス・ダイジの断簡では、イエス・キリ...大祭司メルキゼデク

  • 九十九匹の羊と一匹の羊

    ◎本当に迷ったなら必ず師が現れる百匹の羊を持っている人が、一匹迷子になった時には必ず捜しに行く(ルカの福音書(15:1-7)とマタイの福音書(18:12-14))。羊飼いは、正師である。百匹の羊はまだ悟っていない人全体。そのうち九十九匹の羊は、個人としての自我が未発達で、現代で言えばマスコミ、スマホなどのあらゆるマインド・コントロールによって、心をおもちゃにされている人。これはタロットカード78枚でいえば、愚者と魔術師と吊るされた人を除く75枚がこれに該当する。道に迷った一匹は、心の正統な発達過程を経て、個なる自我が確立した人。今の教育は、自己に合った職業捜しということで、自己実現が重要なファクターになっている。ところが、金をもうけたり、地位が上がったり、スポーツ・ヒーローになる人は極く一部であって、30代まで...九十九匹の羊と一匹の羊

  • 私のことも、私のまわりの出来事も知ることはできない

    ◎すでに知っていると思いこんでいることは未知ダンテス・ダイジの未公刊の詩集『老子狂言から』『〇私のことも、私のまわりの出来事と称せられるものについても、本当には、あるいは、真実には、まったく知ることはできない。その絶対は起こる。その至福でない至福は起こるその確信ではない確信は起こる。だが、私は、これが、何であるかを、知ることは決してない。○すでに知っていると思いこんでいることと、未知であることとには何の違いもない。』その絶対とはニルヴァーナであり、まったく知ることはできないものは神・仏・道(タオ)であり、すでに知っていると思いこんでいることとは、父母未生以前の自己であり、大日如来であり、禅の絶対無である。この詩で特徴的なのは、ニルヴァーナに特有の未知の薫香を見せていること。そして、ニルヴァーナ突入以前と以後を際...私のことも、私のまわりの出来事も知ることはできない

  • うき我をさびしがらせよ

    ◎透徹した孤独感「うき我をさびしがらせよ閑古鳥」とは、芭蕉がある寺に独り居て詠んだ句(嵯峨日記)。この透徹した孤独感には癒せる手段はないことを知っている。「おもしろうてやがて悲しき鵜舟哉」これは、芭蕉が、鵜舟のかがり火の消えた闇を詠んだもの。さらに「瓶(かめ)破(わ)るる夜の氷の寝覚(め)哉」寝覚めの床で聞く氷が瓶を割る音は、一入(ひとしお)孤独感をつのらせる。解説書を読むと、芭蕉は、旅に出て老い先が短いから寂寥感が高いみたいなことを書いているのだが、そうではないのだろうと思う。覚者特有の孤独がある。そしてその先には、社会的不適応も見える。この世を逆立ちしたまま生きなければならないのだ。うき我をさびしがらせよ

  • 米中、戦時体制に

    ◎ポンペオ米国務長官演説と領事館閉鎖合戦2020年7月23日、ポンペオ米国務長官は、カリフォルニア州のニクソン大統領図書館で演説し、米国は1972年のニクソン訪中以来の長年の中国支援政策を捨て、中国圧迫政策に転ずることを表明した。2018年のペンス米国副大統領の中国批判演説も内容的には似たようなものだったが、米国はここでヒューストンの中国領事館の閉鎖に踏み切って、実力行使の第一歩を行った。これにより、中国は、在成都米国領事館を閉鎖指示、中国国内では米国製映画ドラマが放映禁止、北京市内では、空襲対応の避難方法の看板が出されるなど風雲急を告げている。この核戦争の時代は、実質的な防御方法がないので、勝つためには先制攻撃しかないことは知られているので、こんなことになっているのだろう。対核攻撃の空襲訓練は1960年代まで...米中、戦時体制に

  • 時間と空間と現実形成力

    ◎時代の持つ推進力とそれに対する感性クンダリーニ・ヨーギ本山博によれば、1.霊の世界では心が時間や空間を決める。2.2000キロ離れた場所にいる彼の力を信じる人に、心で力を送ったら、心臓発作が治った。3.日本から5、6千キロはなれているカリフォルニアの火事が、彼がエネルギーを送って風向きを変えることで治まった。これらは空間も時間もゼロにして成ったものである。4.ところが、本山博のすぐそばに彼の霊能力を信じない人が居れば、心のパワーを送っても何も起きない。5.これについて本山博は、心の状態が相手を受け容れるかどうか、お互いに同質のものになっているかどうかによって時間が無限大になったり、空間が無限大になったりゼロになったりすると説明している。6.ただし、人の役に立つことならば、自然現象も変えることができるし、病気も...時間と空間と現実形成力

  • 政治運動、大衆向けキャンペーンは有害無益なこと

    ◎自分の内側を見ない人々現代は、自分の内側を見ようとしないことについて社会的に咎められない時代である。その地盤の上に近代市民社会が成立し、市民の自覚を持って選良を選び、彼らが政治を行っている。要するに、その選良が悟っていないことが何も問題とされない異常な社会であるとも言える。こうした善良なる市民の自覚により、様々な政治運動、大衆キャンペーン、ともすれば、宗教運動までが展開されてきた。それを支えてきた善良なる市民の自覚とは、こうだ。すべての間違いや悪は、他人の方にあり、それによって自分や自分の属する組織が善であると信じること。他人が悪いと証明あるいは決めつけさえすれば、自分は善でいられる。他人は暗闇、暗黒であって、自分は光明。これは、欧米資本主義社会でも、日常的な洗脳を必要とする共産主義社会でも同じことだ。悟って...政治運動、大衆向けキャンペーンは有害無益なこと

  • 医神アスクレピオスが死者を呼び戻す

    ◎アスクレピオスは雷電で撃たれて死んだ医神アスクレピオスの神殿は、古代ギリシア、古代ローマの時代に600ほどあったと言われ、今も遺跡が現存する。そこでは、医者はどんな生命をも治療することが認められていたが、死から人を呼び戻すことは禁じられていた。ギリシア神話では、医神アスクレピオスは、しばしば死から人を呼び戻していた。ある時、冥界の神ハーデースが主神ゼウスに対し、「最近私の支配下にある死者がちょくちょく盗み出されて困る。それはグラウコスなどだったが、誰が死の世界から盗まれたかははっきりしない。」などとこぼした。だが明確なのは、アスクレピオスが黄金を積まれて死の世界から人を生き返らせたり、それを咎めてゼウスがアスクレピオスを雷霆で撃ち殺したということである。69歳のC.G.ユングは、雪道で足を骨折し、手足を固定し...医神アスクレピオスが死者を呼び戻す

  • 翟天師

    ◎集団トランス中唐の時代、翟(てき)天師は、身長六尺、暇さえあれば家にいて寝ころんでいた。晩年になると人々の未来を予告していたが、それがよく当たるので人々の間で尊敬されていた。彼が山に行くといつでも多数の虎が出て来て、彼の後につき従ったという。ある時、夔(き)州の市に行って大声で呼びかけるには、「今夜、八人と呼ぶ者がこの市を通るから、よくよく親切にしてください。」、と。しかし、聞いていた町の人々にはそれが何のことかわからなかった。果たして、その夜にわかに火災が起こり、一夜にして数百軒の家が焼け落ちてしまった。ここで人々は、八人とは火のことであったと悟った。ある夜、翟天師は、あまたの弟子を引き連れて江畔に月を愛でに行った。弟子の一人が翟天師に向かって月の中には何があるかと問うた。翟天師は、ただ笑って手を挙げて月を...翟天師

  • 脱魂・脱身とその準備-2

    ◎正師に出会う釈迦や荘子らの大物聖者は、時代が爛熟した時にやって来る。それは、豊かな時代に出現するということ。1990年代までにクリシュナムルティ、OSHOバグワン、ダンテス・ダイジなどの20世紀の大物聖者は世を去り、今頑張っているのはダライラマくらいだろうか。だが世に知られぬ聖者覚者はいる。大物聖者が一斉に去ったということは、豊かな時代は終わったのだということ。物質の豊かさという根が豊かであることで、花をつけ、花は散り落ち、実を結ぶ。結実が覚醒、悟りに当たる。人間で言えば、肉体がしっかりしているということが、悟りの基礎条件。禅語録は、若い人の悟りのオンパレードだ。そして宗派を問わず、まともな宗教なら必ず禁欲が悟りへの条件となっている。そのエネルギーを用いるためである。七つの身体論では、肉体⇒エーテル体⇒アスト...脱魂・脱身とその準備-2

  • 三峡ダム-メモ

    ◎長大なダム湖と人智の限界2020年7月17日、長江にある武漢と重慶の間にある三峡ダムの警戒水位145mに対し、157.11メートルと12メートルオーバーになっている(堤高185m)。(https://www.ntdtv.com/b5/2020/07/18/a102897120.html)同時に流域の恩施や宜昌などコロナ禍の始まった頃、都市封鎖となった都市の洪水の動画が続々とネットで流されている。三峡ダムといえば、ダム周辺のことと思いがちなのだが、三峡ダムの特殊性は、同ダムから上流に600キロまで遡った重慶市の長江水面(http://jp.xinhuanet.com/2019-10/27/c_138506743.htm:写真は175m試験貯水時)までダム湖が広がっていることである。要するに距離で言えば東京から姫...三峡ダム-メモ

  • 俳優の死

    ◎シャーマンのトランス適性と「なりきる」売れっ子俳優でイケメンの三浦春馬さんが30歳で亡くなった。かたや女性セブン2013.09.12によれば、かつて蒼井優が同じマンションに引っ越して早朝デートを繰り返していたらしい。後に蒼井優は山ちゃんと結婚。俳優については、その業界に就職した友人が性の乱れは動物の如しと語っていたのを聞いて、さもありなむと思ったことがある。シェークスピアの当時から俳優の墓は、教会の墓地でも別区画だったらしい。だが、事スピリチュアルになれば、俳優は、チャネリング、帰神、シャーマニズムの主役。古代は戦争の指導者の一人でもあった。シャーマンは、見事な俳優であるとともに振付師であり、神にもなる。だが一方で大規模な神がかり実験を行った出口王仁三郎は、その限界を見切っていた。シャーマンのトランスに最適な...俳優の死

  • 脱魂・脱身とその準備

    ◎準備あるいは資格は軽視されがち悟り、覚醒とは、大雑把に言えば、メンタル体ベースからの脱魂・脱身のこと。急速に起こるのが身心脱落、緩慢に起こるのがクンダリーニ上昇。よって、この世なるものの悲喜劇を超克あるいは超脱しようと思う者は、まずはその脱魂・脱身のテクニックを学ぼうとしがちである。だが、聖者・覚者が、わりに控えめに描く部分が、その『準備』のこと。準備のできていないものがその術やマントラやテクニックにトライしたとしても、廃人になったり死亡したり、人生を棒に振ることになりがちである。『準備』ができているとは、資格があるということ。たとえば南イラクに残るマンダヤ教は実は古代のナザレ教であり、イエスはナザレ教徒だったらしい。ところが意外やナザレ教は、グノーシスの一派だった云々(封印のイエス/クリストファー・ナイト)...脱魂・脱身とその準備

  • 21歳、社会に出ることと死

    ◎家族相剋と社会、この長雨までOSHOバグワンの見立てでは、人は大体21歳近くで一回死に、それからはどんな人生であっても死後の存在だ(アティーシャの智恵の書下P237)とする。コロナ自粛が緩和され、高校生が道路を自転車で逆走したり、電動ママチャリがこれまた時速12キロを超える爆走をするのが復活した。高校生の疾走は、昔ながらだが、電動ママチャリは、小泉改革で年功序列の廃止と非正規雇用者が急増して、奥様が職場に出ざるを得なくなった結果である。主婦は絶滅危惧種となった。アメリカに言われるがままの日本国民の貧困化は幼児期に与えるべき親の愛を希薄にし、本格的な家庭崩壊の原因となっている。最後の時代の家庭内の親子や兄弟の争いは、様々な古伝承、聖典に出ているとおりだが、50年前に日本でそういうことが本格的に起こることを想像し...21歳、社会に出ることと死

  • 桓武焚書

    ◎桓武天皇の生母が百済の武寧王の子孫平成13年の平成天皇のお誕生日でのお言葉に天皇と朝鮮のつながりを示すものがある。『私自身としては,桓武天皇の生母が百済の武寧王の子孫であると,続日本紀に記されていることに,韓国とのゆかりを感じています。武寧王は日本との関係が深く,この時以来,日本に五経博士が代々招へいされるようになりました。また,武寧王の子,聖明王は,日本に仏教を伝えたことで知られております。』(平成13年12月18日)さて神皇正統記を見ると、仲哀天皇の第四子である応神天皇の段に『昔、日本は三韓(馬韓・弁韓・辰韓)と同種の国であるという書物があり、それが桓武天皇の時代に焚書された。』という記述がある。天皇陛下が、朝鮮とゆかりのあることは、桓武天皇の時代においてすら、まずいことだったのだろう。出口王仁三郎には、...桓武焚書

  • 仲哀天皇

    ◎天皇は、なまなまに琴を弾ず日本の未来預言であるという古事記仲哀天皇の段。神皇正統記の仲哀天皇の段によれば、仲哀天皇は容姿端麗で、身長が高かった。当時筑紫に熊襲の反乱が発生。仲哀天皇は、これを兵でもって討伐しようと筑紫の国に赴いた。神功皇后は、敦賀気比神宮に参拝し、さる神が帰神して言うに、『西の宝の国である熊襲は小国だから、討伐して服従させなさい。またイザナギ、イザナミのお産みになった国だからいずれ討伐しなくても帰服する。』。これは、暗に討伐戦をする必要がないことを示唆したものであったが、仲哀天皇はこれを信じず、熊襲に軍事侵攻したところ、討伐は失敗した。天皇は、福岡市香椎の宮で、誰にも知られぬまま亡くなっていた。52歳だった。神功皇后は、出産直前に仲哀天皇が神託に従わないことに立腹し、別に斎殿を作ってここに参籠...仲哀天皇

  • 一対多と一対一

    ◎SNSへの一石悟りの瞬間、あるいは個我の死とアートマンへの突入、あるいは見性・見仏・見神は、その前段で師との一対一がある。その師は生身の人間である場合もあればアストラルの場合もある。中国最大のスーパースター呂洞賓の師は、大勢の師たちではなく、鍾離権だけである。釈迦にあっては、何人かの師はいたが、最初の成道では、特定の師の影はない。禅で授記と呼ばれるマンツーマンの釈迦以来の師弟の系譜があるケースでは、一対一。空海における恵果、出口王仁三郎における小松林命。こうして見てみると、特定の師がない場合もある。だがその瞬間のことを本人が語れる場合はむしろ少ないのだから、語っていないケースと本当に特定の師がいないケースもあるのだろう。いずれにしても、特定の師がいないか、特定の一人の師が一般的であって、多数の師によっていわば...一対多と一対一

  • 霊のある世界観、霊のない世界観

    ◎霊の世界には神や仏の区別はない。私の見るところ、10人に一人くらいは霊を感じたり、見たりすることができるものだ。本山博が、北条高時の霊を成仏させようと最期の地とされる腹切り矢倉という小洞窟に向かった。そこは、新田義貞に攻められた北条高時と一族郎党百人ばかりが自刃したとされるところ。意外やそこは、きれいな感じのところで、本山博にはむしろ山の上の方から強い念が来るのが感じられたので、そこに向かったら案の定だった。だがその場所は、わりとさっぱりしており、なぜかと言えば、その場所の隣にはキリスト教会があり、その教会の真剣な祈りが別に北条高時の霊も救おうと思ったわけではないが、結果的に北条高時も救っていた。だから霊の世界には神や仏の区別はない、というのが本山博の話。今時悪霊だ、除霊だ、などと言うのは、漫画の世界や、雑誌...霊のある世界観、霊のない世界観

  • 北東の隅に最初は役に立たない石を置く

    ◎まさかの艮の金神フリーメーソンの第一階級の儀式における言葉に『あらゆる荘厳な、もしくは壮麗な建物の建立の際には、この建物の北東の隅に、第一の、基盤となる要石を置く慣わしとなっている。』(封印のイエス/クリストファー・ナイト/学研P71から引用)更に、新約の福音書には、家造りらの捨てた石のことが見える。『家造りらの捨てた石が隅のかしら石になった。これは主がなされたことで、わたしたちの目には不思議に見える』。(マタイによる福音書21-42)つまりユダヤ・キリスト教では、人に打ち捨てられた石が北東に置かれるのだが、それが長い年月の末に、滅びることのない神の神殿の基礎となるという伝承があるのだ。これは、大本教で北東のトイレに落ちていた艮の金神が、現代に至って地球の主宰神である国之常立神として復活するモチーフと似ている...北東の隅に最初は役に立たない石を置く

  • 自分を守らない勝海舟

    ◎身に寸鉄を帯びず逃げない勝海舟は、剣の達人だったが、あの薩長と攘夷派などが入り乱れて暗殺合戦している時代に、身に寸鉄を帯びずどこへでも出かけて行った。これはなかなかにできることではない。鳥羽伏見の戦いの時は、勝海舟宅を官兵が取り囲んだこともあった。勝海舟は幕臣だったが、幕府の中にも勝海舟は幕府を売る者として殺そうとした者は一人や二人でなかった。彼が官軍の西郷隆盛と品川で談判した帰り、赤羽根橋を過ぎたあたりで銃弾が鬢をかすめていった。だが海舟は、あわてて駆け出したりせず、馬を降り轡をとって、静かに歩き、四つ辻から再び馬に乗って帰った。また彼は、しばしば脱走した歩兵を説得することがあったが、九段の靖国神社あたりで説得している時に、銃弾が提灯を貫いた、続いて目の前の歩兵が別の銃弾に倒れ、自分の身代わりになったことも...自分を守らない勝海舟

  • 王鼎

    ◎10人に分裂するところを見せる王鼎は、襄陽の人で、医薬でもって妻子を養っていた。ある時鍾離先生に会って終に仙術を授けられた。ある日彼が一人で川のほとりに佇んでいると、水の上に映った彼の影が二つになって現れた。そばで見ていた人は、驚いてその理由を尋ねた。王鼎は、苦笑しながら、もっと数を増やしてみせようかといってその影を十個ばかり表して見せたので、人々はそのイリュージョンに驚いたそうだ。ある日、宋の真宗皇帝が彼を召し出したが、王鼎は皇帝を見ても礼拝せず、しばらく経つと辞去して何処ともなく立ち去って行った。王鼎には仙道の著書が一つあり、修真書である。三国志の英傑でも現代中国の梟雄でも、無辜の民から見れば、破戒無慙であるから、奇怪な人物に見えることだろう。三国志でも左慈などのまともな仙人が登場するが、英傑たちの目から...王鼎

  • 西日本の大雨

    ◎連年の大雨と台風を避けるには熊本、鹿児島から始まった大雨は、昔の梅雨時の散発的な大雨ではなく、低くやや明るい雲と暗い雲が入り混じった空からのほとんど連続的な大雨となっている。六月には、長江流域での連続的な大雨が報道され、それが三峡ダムの破壊懸念のニュースとして流されていた。そこまでは、対岸の火事だったのだが、このところの九州から中日本までの雨雲の動きを広域で見ると、大雨の雲は長江流域に発生して、それが九州から本州へと流れ込んでいるようにも見える。昔は梅雨と言えば蒸し暑いのと、しとしと降る雨が代名詞だったが、今や人間たちの悪行は我が身に逆流し、日本の亜熱帯化による梅雨時の大雨と巨大台風により、その文明インフラが脅かされるに至っている。次の千年王国は、日本が口火を切ってイニシアティブも日本がとるというような予言は...西日本の大雨

  • クリシュナの不倫

    ◎悪行によって自分の不利益はなく・・・バガバッタ・プラーナには、大聖クリシュナが、牧人の人妻を何十人か集めて不倫を繰り返すシーンがある。これを見とがめた王が、クリシュナになぜそのような不倫をするのだと理由を聞く。クリシュナは、1.私は神の権化である。2.神々が無思慮に倫理を踏みにじることがあっても、罪に陥ることはない。これは火が一切をなめ尽くすにも似ている。3.自我意識を離れた人(悟った人)には。善行によって、自分の利益はなく、逆に不善の行いによって、不利益はない。(参考:世界の名著/バラモン経典原始仏典P313-316)この3番目の部分は平易だが、人間にとっては死も災厄もあることを肯定した部分である。伊邪那美命が毎日千人取り殺そうと宣言した部分と同じ。立替立直しでは、取り壊しである立替はノア、復興再建である立...クリシュナの不倫

  • 日本人の書いたチベット潜行記

    ◎秘密のマントラ戦前の日本人の書いたチベット潜行記では河口慧海が随一。圧巻は風雪の5千メートルの峠を禅定でもって、頭に雪を乗せながら一晩を過ごすところ。これに対し、西川一三の秘境西域八年の潜行は、ラマ僧になりすましてチベットを放浪するのだが、密教の素養がなさ過ぎて、ツォンカパの寺院で交合図を見てエロ画像よろしく興奮したのは、求道者ではないから仕方ない。西川一三のは、ラマやチベット平民の平凡な日常風俗はわかるがそれ以上ではない。西川一三は、日本の敗色濃い昭和18年にチベットに入ったが、笹目秀和は昭和10年に蒙古から崑崙山を目指した。二人ともほぼ同時期に蒙彊に入ったわけだが、どちらも二十歳そこそこなのに西川は最初から最後まで平民の間を泳ぎ、笹目は最初から大本教のご神体を奉還する密命を帯びた。なおかつ笹目秀和は、あま...日本人の書いたチベット潜行記

  • 瞑想-祝祭のアート

    ◎この社会と日常では見知らぬ部分の危険性ラジニーシ曰く、『サマーディはひとつの隙間として始まる。だが、それは決して終わらない』(瞑想-祝祭のアート/メルクマール社P290から引用)OSHOバグワンのロジックの柱は、七つの身体論と隙間である。『瞑想-祝祭のアート』は、我が本棚中でも珍しい思い切り茶色くなった本だ。今大書店の精神世界コーナーを覗くと、新装版が販売されるようになり、長く読み継がれていることがわかる。この引用文では、隙間という言葉は読み流されることが多いだろう。この本を最初に読んだOSHOバグワンファンでも、この隙間の真に意味するところは想像することだに難かったのではないかと思う。隙間の説明は後に出版された本の方に多数出ているからである。サマーディにはニルビカルパとサビカルパがあり、サマーディのことはな...瞑想-祝祭のアート

  • 平時の経済、有事の経済

    ◎武漢金凰珠宝の錬金術2020年7月1日、仏RFIの中国語版サイトは、米ナスダック上場の中国の宝飾品メーカー・武漢金凰珠宝が、多くの金融機関から偽の金地金を担保に160億元(約2433億円)の融資を受けていたと伝えた。金地金は約83トンで、タングステンに金メッキだそうだ。これが本物の金なら、時価約5500億円相当。この報道を受け、同社株価は急落。世界的バブルの末期には、なぜか必ず偽担保事件が起こるものだ。日本にもただの紙切れを価値のあるものとして売り出して、1回や2回ならともかく、何回もやり過ぎて巨額の金は手にしたが、刑務所に入ることになった似非実業家はいる。今でもマスコミにも登場する。時代がこれだけきな臭くなってくると平時の経済、有事の経済というものを考えざるを得ないが、海外の商店街を見て、日本人が違和感を感...平時の経済、有事の経済

  • 言葉の意味の三重性と意味の統合

    ◎文字は人を殺し、霊は人を生かすキリスト教でも聖書の読み方に三重性があるという。パウロの『文字は人を殺し、霊は人を生かす。』(コリント人への第二の手紙3-6)。これは、文字通りの意味はよこしまだが、道徳的な意味にも解釈でき、更に真の深い意味(霊は生かす)もあるということ。凡そ密教経典や、神秘主義文献、錬金術書、祝詞、内丹書の語彙には、三重の意味があるのは当たり前。占断、占文にも三重の意味がある。同じ語彙をどの意味に配して解釈するのか。とりわけ同じ語彙が連続2回出て来て全く別の意味に読ませるケースなどは、明らかに誤解釈を誘っている。アウグスティヌスは最初マニ教徒であって、聖書の創世記を荒唐無稽と見ていた。後に三重の意味のヒントを得てまともに取り組むようになった。16歳の白隠も、法華経を最初ばかげたおとぎ話として捨...言葉の意味の三重性と意味の統合

  • 日蓮が不動明王を見る

    ◎不動愛染感見記日蓮は安房小湊に近い天台宗清澄寺に入り、この寺の虚空蔵菩薩に願をかけ、「日本第一の智者となし給え」と祈っていた。その修行の延長で、不動明王、愛染明王を見た。その実体験を弟子向けに、挿絵入りで1254年6月25日に、不動明王一幅https://darumamuseumgallery.blogspot.com/2007/07/fudo-kankenki.html、愛染明王一幅https://www.pref.chiba.lg.jp/kyouiku/bunkazai/bunkazai/n171-004.htmlに、それぞれ望見しましたと描き残している。同年正月の日蝕時に愛染明王を、正月15日から17日の満月以降の3日に不動明王を見た。これにより日蓮は、大日如来から数えて23代目の嫡流であると確認したと...日蓮が不動明王を見る

  • マインド(頭)と将棋

    ◎将棋王位戦七番勝負将棋の17歳高校生プロ棋士・藤井聡太七段のタイトル挑戦となる王位戦七番勝負の第1局が2020年7月1日午前、愛知県豊橋市で始まった。一人持ち時間8時間、二人で16時間を費やして、一泊二日で将棋一局だけに向かう。勝てば賞金〇千万円(非公表)がかかっているので必死。プロ棋士は、一手のために普通に200手位は読むと言われるが、それを一泊二日続けるわけだ。マインド(頭)の極みである。最近の生活環境には、あらゆるシチュエーションで、先の1手しか読まない「考えない人」になるべくマインド・コントロールが仕掛けられている。先の読めない人間にならせることが、マインド・コントロールの狙いである。ところが将棋指しは、最低でも三手五手を読む訓練をしているので、その点でマインド・コントロールにはひっかかりにくいものだ...マインド(頭)と将棋

  • ルノルマン、オラクル、タロット、易、御神籤、ホロスコープ、四柱推命、紫薇斗数

    ◎何を鏡とするか織田信長が、自分と同年同月同日出生の男を召し出して、ぜんぜん大した男でなかったことに、がっかりするやらほっとするやらした記録がある。四柱推命、紫薇斗数、ホロスコープなどは、そういうものだ。年々歳々花相似たり、歳々年々人同じからずとは、星の相は似ていても各人は全く異なるということでもある。一方で星を相手にしない一発タイプ、『今ここ』型の占い群がある。ルノルマン、オラクル、タロット、易、御神籤、天津金木などがそれ。権勢家がこれをやると吉が出るまで繰り返すのはよく聞くところである。しかし、そもそも出てきたカードや象意を鏡として、自分の現象を見る手法であるから、何回もやるのは邪道である。例えばタロットで悪魔や死や塔のカードが出ると凶の解釈を迫られ、困惑することがあるだろう。『今ここ』型の占い群は、どんな...ルノルマン、オラクル、タロット、易、御神籤、ホロスコープ、四柱推命、紫薇斗数

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