◎長崎市川平(かわびら)町の県道45号線を山の方に進むと、斜面の上方に、白亜の三ツ山カトリック教会が見えてくる。ここが三ツ山町の「犬継(いぬつぎ)」地区になる。 ずいぶん珍しい地名だが、イヌツギにはどのような意味があるのだろう。 犬が、リレー方式でお届け物を運んでいたのだろうか?それとも、イカれた博士が死んだ犬を針と糸で継ぎ合わせ、嵐の晩に落雷で蘇らせた所だろうか? 直感だが、どっちも違う気がする。(お前...
矢上 間の瀬(まのせ)と周辺の地名 狸山 八峰 新田頭(にたんとう)
長崎市矢上町の国道34号線、滝の観音入口交差点から山の方へしばらく登ると、周囲が開けて平坦な所に出る。そこが平間町の「間の瀬(まのせ)」地区。 「平間(ひらま)町」は「崖に囲まれた所」という意味だろう。「ヒラ」は「平坦」では無く、古い言葉で崖や傾斜地のこと。 「マノセ」という地名は全国にあり、漢字の違いはあるが、その由来はほぼ明らか。独立した細長い小山があり、その形状が「馬の背」に似ているからだ。 ...
そのむかし、長崎港周辺は「瓊ノ浦(たまのうら)」と呼ばれていた。 「美しい宝玉のように、青くキラキラ光る港」といった美称であり、学校の校歌にも盛り込まれている。「瓊浦(けいほ)高校」などは、学校名そのものになった。 昭和の頃、瓊浦高校は周りの人たちが「けいほう」と呼んでいたので、自分も大人になるまでそう読むのだと思っていた。 ちなみに、発音のアクセントはピンクレディーの「UFO!」のような感じ。 ど...
「母ケ浦(ほうがうら)」という地名は「浦」というくらいなので、大抵は海岸か、海岸だった所にある。 「母なる港」と言えば、どこか懐かしく、「おかあさんの港」と言えば、あったかぁ〜くホワホワしい感じがするが、母ケ浦とはどういう意図で付けられたのだろうか。 「母」という字が使われているものの、「ははがうら」と読む例は無く、「母浦(ははうら)」という地名も見当たらない。やはり当て字なのだろう。 この地名は...
気象庁の発表によると、去年に続き、今年の夏もウルトラ猛暑の予想らしい。ペルーのトルティーヤ現象がどうとか書いてあった。(エルニーニョな) それにしても、去年の夏は暑かった!日本の観測史上、もっとも暑い夏だったそうだ。 「暑は夏いでんな」と言っても、誰も反応しないほど暑かった。秋になっても師走になってもまだ暑かった! 非常に、異常に、過剰に、ドジョウに暑かった。YO! (や、やはりラップのつもりだっ...
1992年、本田技研工業は、ジョルノという50ccの原付スクーターを発売した。 デザインは「ローマの休日」で有名なイタリアのベスパをパク、いや、リスペクトしたレトロ調のモデルで、そのおしゃれでキュートなスタイルは、若者に大人気となった。 ヤマハとスズキもガッポリ儲け、いや、市場のニーズを考慮し、そっく、いや、同様のモデルを追って発売した。 ジョルノは独自の発展を続け、そのコンセプトは最後の50cc原付となる...
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◎長崎市川平(かわびら)町の県道45号線を山の方に進むと、斜面の上方に、白亜の三ツ山カトリック教会が見えてくる。ここが三ツ山町の「犬継(いぬつぎ)」地区になる。 ずいぶん珍しい地名だが、イヌツギにはどのような意味があるのだろう。 犬が、リレー方式でお届け物を運んでいたのだろうか?それとも、イカれた博士が死んだ犬を針と糸で継ぎ合わせ、嵐の晩に落雷で蘇らせた所だろうか? 直感だが、どっちも違う気がする。(お前...
2025年は巳年なので、まったく関係のない「犬のつく地名」について書こう。いわゆるひとつのフェイントというやつだ。◎大村市南部、三浦地区の山の上に「犬ノ馬場(いぬのばば)」と言う小字地名の一画がある。 日泊(ひどまる)町と大里町の境界部分にあたり、大里町側は「犬馬場(いぬばば)」と言い、山の尾根を挟んだひと続きの場所になっている。 元は同じ地名でも、地区が分かれると漢字や読みが変わることはよくある。&...
買い物の釣り銭から100円玉を何枚か抜いて貯める「100円玉貯金」が、このほど完了した。 そう!わしは昭和のアナログ人間!「でんこマネー」とやらは信用していない! レジに並んでいる時にエラーが出たりスマホの電池が切れたりしたら、焦りまくって脳みそがアッピョロホホホ~イ!と混乱し、衆人環視の中、笑顔で安来節を踊りだし、ネットに晒されるかもしれない! 物理的な質量を有するリアル貨幣ならそんな恐れはないし、...
自分は稼ぎの少ない役立たずなので、お金を使い過ぎないよう毎月わずかな小遣い銭で暮らしている。 そのため、すっかりビンボーが染み付いてしまい、何か新しいものを買おうと思ってもなかなか決断できない。 だが時々、「そりゃいらねえだろ!」と言われそうなものをスパーン!と衝動買いする!フジミ模型 1/3000 軍艦シリーズ軍艦島(端島)!! ナーント!軍艦のプラモシリーズに、「軍艦に似た島」をぶっ込んでくる...
長崎市街から日見峠を越えた東長崎地区の矢上(やがみ)神社は、長崎で最も古い神社と言われている。 神社の創建については、東長崎町郷土史などに、次のように書かれている。 矢上神社は、1281年に平原の地に現れた「光る剣」を、神奈備(かんなび)の山に「矢の神」として祀ったのが始まりとされる。 その後、1522年に、大己貴命、少彦名命、須戔嗚命の三神を勧請して大王社と名付け、1575年に現在地へ移った。 江戸時代...
諫早市小川町の小字「四時秋」は、長崎県の小字地名総覧にはよじあきと書かれていたため、以前の地名記事は、よじあきで考えた。 ・リンク:地名散歩 四時秋(よじあき) ところがでござる!諫早史談会が著した「諫早歴史物語」では、しじあきとなっているでは内科、小児科、泌尿器科!(つまらんっ!) うわああ、やっちまったぜ!しょうがねぇ、逃げろ!いや、逃げたところでどうにもなるまい。とりあえず自白するか。「へい、...
日曜日は午後から晴れの予報だったが、結局最後まで曇り空のまま。土曜日はどこへも行かなかったし、せっかくの休みがもったいないので、夕方、散歩に出かけた。 きょうはちょっと足を伸ばして、原付で端島(はしま)へ。「海に眠るダイヤモンド」を観て存在を思い出し、ゆっくり見に行こうと思っていた。 諫早の久山港から、裏道を通って多良見町へ抜ける、いつものコースを走り、平坦な住宅地をドンドコ進むと、ほどなく到着。...
昨年自分は、地名散歩の「矢上」の回で、矢上という地名は「矢のように強く早い水の流れが土地を噛む」という意味の「洪水地名」だろうと書いた。 ・リンク:地名散歩 矢上(やがみ) その地名の意味を探る中で、どうにも納得できないことや、歴史の闇に隠された真相らしきものがぽつりぽつりと浮かんできて、少なからず困惑した。 どういうことか考えて記事にすると予告していたが、例によって途中で飽きて面倒くさくなり、...
「ちゃポリタン」とは、長崎の新しい名物を作ろうと開発された麺料理で、簡単に言うと、ナポリタンのスパゲティ麺をちゃんぽん麺に置き換え、具材にもちゃんぽん用のかんぼこを使ったもの。 白雪食品がチルド、リンガーハットが冷凍で、それぞれ炒めて作る具材付きの商品を販売している。話題になって久しいが、今でも一定の需要はあるようだ。 白雪食品のを発売時に食べたら、思いのほか美味しかった。でも、ちゃポリタンじ...
長崎市四杖(よつえ)町は、式見かまぼこで有名な、式見(しきみ)漁港背後に広がる山の地域。緩やかな山麓から山頂までの長い範囲が含まれる。式見町は元々漁村だが、四杖町は農村。かつては、半農半漁の者や陸(おか)に上がった漁民も多く就農していたようだ。 昭和23年の航空写真を見ると、山はことごとく切り開かれて田畑が広がっている。 ・国土地理院 空中写真サービスより引用 現在、山のてっぺんには、農業体験テーマ...
大村の山の中にある、狩野(かりの)ジャパンは、長崎ちゃんぽん・皿うどんなどのパッケージものの麺類を製造販売する会社で、時々、変なものを作る。 以前は、カップ麺の皿うどんを売っていた。 カップのフタに粉のスープと乾燥の具材を入れて少量のお湯をかけ、箸で内角をえぐり込むように練って練って練りまくってとろとろの餡を作り、揚げた細麺にぶっかけて食べるものだった。 味は悪くなかったが、本物を思い出すと何だか...
諫早市多良見町はみかんの栽培が盛んで、伊木力(いきりき)みかんは全国的に人気のブランド。伊木力地区の西にある佐瀬集落のものは、伊木力佐瀬みかんと呼ばれ、特に上物だそうだ。 自分は貧乏で高級みかんは買えないので、時期になると原付で山を越えて佐瀬まで走り、無人販売所のひと袋100円の規格外みかんを買い、苦労ばかりかける妻と、実家の年老いた母に食べさせている。 その佐瀬の山の中に、成仏(じょうぶつ)という小...
歳をとると物忘れが激しくなると言うが、それは、ホンマのコトなんやでぇええ〜! 最新の研究では、人は44歳と60歳ごろ急に老化が進むと言われているそうだ。44歳の頃はそう感じた記憶はないが、60歳はついこの前。確かに思い当たるフシがありすぎる。 朝の着替え中、「服のボタンを止めたらマスクを箱から1枚出してポケットに入れよう」と考えるが、着たらもう忘れ、朝食を食べて外に出てから思い出す事もしょっちゅう...
わが輩は、ヒト。わが輩は、ヒト。名前は、尻山二個太朗(仮名)。 ここ最近の、お気に入りはコレ! コロッケでも、サッポロビールでもなく、 ブルドック、ウスターソォーーーース!! お気に入りと言っても、そのまま飲んだり舐めたりするのではない。わが輩のことを何だと思っているのですか、失礼な! ブルドックは長崎ではあまり馴染みのないメーカーだが、よく探せばけっこう近所の店にも置いてある。 ただ、中濃ばか...
諫早市の久山港周辺は、ここ数年のうちに産業団地や市のスポーツ施設、ソニー従業員の送迎バス付き駐車場などが次々にでき、朝夕の通勤時間も休日も、交通量が一気に増えてせわしくなっている。 久山港へ向かう大きな道路は、貝津町の日大高校の交差点からと、津水町の信号の無い川端からの2ヵ所だけなので、朝夕の渋滞もひどくなっている。 最近は小さい踏切の通学路や、すれ違えないほど狭い生活道路を、大きなクルマが通...
月曜日の昼めし時、諫早に突然降ったヒョウの大群が、うちの軒屋根の波板に、穴をい~っぱいあけてやがった! ちくしょう、許さん!てめえらみんな、皮をはいで大阪のおばちゃんのコートにしてやる!うわぁ~ん!! 貫通した穴は十数ヵ所、ヒビや傷だけの所も多数だが、もう数える気にもならん。数えたところで直るわけでもなし! うちは中古住宅で、波板は買った時のままだったのでかなり時間は経っているはずだ。そして、屋...
前から言い忘れていたことがあったので、とりあえず書いておこう。あとでやろうと思うと、絶対にまた忘れるからだ。これはすごく自信がある! 自分は、東長崎方面に出かける際、古賀町の旧長崎街道沿いにある松井糀屋(こうじや)で、甘酒と酒まんじゅうを補給食としてよく買う。 あくまでも補給食であって、家族に内緒で買い食いしているのではない。本当だ。信じてくれ。 甘酒は昔ながらのやり方で作っている生モノなので、...
むかし長崎港は、鶴が翼を広げた形をしていたので「鶴の港」と呼ばれていたそうだ。自分も小学生の頃、そう教わった記憶がある。 ※五羽の折り鶴を配した長崎市のシンボルマーク しかし、教科書に証拠の写真が載っているわけでもなく、あの頃、実際に鶴の形を見たお友だちはいなかったはず。単なる都市、いや、田舎伝説だったのかもしれない。というわけで、今回は、かつて長崎港が、本当に鶴に見えたのか見えなかったのか、...
長崎市藤田尾(とうだお)町は、野母半島東部の海岸沿いにある農業集落。 周辺の町はどこも同じだが、山道をぐるぐる登り下りしてやっとたどり着くような所で、昭和初期まではクルマが通れる道も無く、船が主な交通手段だった。 住宅は崖の地形に沿ってけっこう密集しているが、それぞれの敷地は広く、よくある漁村のようなせせこましさは感じられない。 三和町郷土史に、地元の荒木新氏が寄稿された「藤田尾余聞」には、かつて...
諫早警察署そばの交差点から、県道41号線を南に4kmほど進むと、山あいの地にそびえ立つ巨大な鳥居が、不意に目に入る。 目に入ると言っても、眼球内にメリメリ入っては来ないので大丈夫だ!心配はいらない。 ここ、土師野尾(はじのお)町は、山と緑に囲まれた静かな農業集落。 大鳥居は、神仏習合の神「八天狗(はってんぐ)」を祀る、八天岳の神域を示すものだ。 「はじのお」という地名は、安土桃山時代、この地で土師野尾焼...
そのむかし、長崎港周辺は「瓊ノ浦(たまのうら)」と呼ばれていた。 「美しい宝玉のように、青くキラキラ光る港」といった美称であり、学校の校歌にも盛り込まれている。「瓊浦(けいほ)高校」などは、学校名そのものになった。 昭和の頃、瓊浦高校は周りの人たちが「けいほう」と呼んでいたので、自分も大人になるまでそう読むのだと思っていた。 ちなみに、発音のアクセントはピンクレディーの「UFO!」のような感じ。 ど...
「母ケ浦(ほうがうら)」という地名は「浦」というくらいなので、大抵は海岸か、海岸だった所にある。 「母なる港」と言えば、どこか懐かしく、「おかあさんの港」と言えば、あったかぁ〜くホワホワしい感じがするが、母ケ浦とはどういう意図で付けられたのだろうか。 「母」という字が使われているものの、「ははがうら」と読む例は無く、「母浦(ははうら)」という地名も見当たらない。やはり当て字なのだろう。 この地名は...
気象庁の発表によると、去年に続き、今年の夏もウルトラ猛暑の予想らしい。ペルーのトルティーヤ現象がどうとか書いてあった。(エルニーニョな) それにしても、去年の夏は暑かった!日本の観測史上、もっとも暑い夏だったそうだ。 「暑は夏いでんな」と言っても、誰も反応しないほど暑かった。秋になっても師走になってもまだ暑かった! 非常に、異常に、過剰に、ドジョウに暑かった。YO! (や、やはりラップのつもりだっ...
1992年、本田技研工業は、ジョルノという50ccの原付スクーターを発売した。 デザインは「ローマの休日」で有名なイタリアのベスパをパク、いや、リスペクトしたレトロ調のモデルで、そのおしゃれでキュートなスタイルは、若者に大人気となった。 ヤマハとスズキもガッポリ儲け、いや、市場のニーズを考慮し、そっく、いや、同様のモデルを追って発売した。 ジョルノは独自の発展を続け、そのコンセプトは最後の50cc原付となる...
諫早から島原半島の北側に向かう際、時間があれば立ち寄る店がある。 雲仙市吾妻(あづま)町、「雲仙グリーンロード」沿いにある、 豚肉専門直売店、雲仙どまんなか! 「雲仙あかね豚」という、こだわりのブランド豚が、 「社っ長ォ~、うぅンれし~い!♡」 というくらい、お手頃の納得プライスで販売されている。柿田ファームという会社が運営されているそうだ。 あかね豚の冷凍ハンバーグはけっこう有名であちこちの直売...
「カヤ」のつく地名は、由来を特定するのが難しい。 地名用語語源辞典 楠原佑介/編では、動詞の「覆(カヤ)す・覆る」で、崩壊崖や川の流曲点、または「傾(カヤ)ぶる」?で、傾斜地などの意があるが、すべては当てはまらないと言う。 郷土史などの解説では、大抵「カヤがたくさん生えていたから」と説明されるが、これも絶対に無いとはいえない。しかしここでは、それ以外の可能性を考えたい。 植物の「カヤ」というのは、ス...
大村市の南端に位置し、諫早市と川を隔てて隣り合う溝陸(みぞろく)町に、伊賀峰(いがみね)と言う山がある。 高さは115mだが、「峰」と言うだけの事はあって、三角形の堂々とした姿をしている。 しかしこれは諫早市方面から見たもの。別の角度から見るとコッペパンのような形で、まったく印象が違う。 でも近づいてみると、やっぱり険しい!こいつはなかなか(ハァ、ハァ)油断できない山だ。(何に対してだよ) 頂上まで行くには、...
うちは毎年、庭の小さな畑で夏野菜を作っている。 今年からは、義実家の庭の畑も使えることになった。 場所は近くなのだが、仕事が忙しくなると小まめに管理できないため、あまり手のかからないさつまいもを植えることにした。 さつまいもは以前、知人の畑を借りて一度だけ作ったことがある。束ねて売っている苗を、斜めに寝かせ、茎の部分を土に埋めればいいはずだ。 畑の土はちょっと粘土質だったので、腐葉土を混ぜて水は...
近頃は、食べ物屋さんもSNSで情報を発信するのが当たり前のようで、ホームページという形態は少なくなっている。 やはり、わしらの時代は終わったということじゃ。 SNSでも、リネというのは家族との連絡に使っているが、かけQツイーターとかインダスグラムとかはよく知らないし自分は登録もしてないので、お店の情報は5秒くらいしか見られない。 この散歩記も、もはや人様の役に立つような情報を書くことも無く、老人の独り...
長崎市矢上町は、長崎の市街地から日見の峠を越え、八郎川沿いの谷間を北東側へ進んだところ。 江戸時代には長崎街道の「矢上宿」があり、宿場町として隣の日見宿と共に賑わったそうだ。長崎遊学の徒や幕末の志士、そして異国人や異星人たちが腰を下ろして茶を飲み、まんじゅうを食っていたのだろう。 近年、矢上町を含む東長崎地区は、市街地へ通勤する人達のベッドタウンとして発展してきた。 我々が小学生だった昭和...
「 田の浦」という地名は全国にあり、長崎県内でもあちこちに見られる。 狭い範囲の小字地名もあれば、そこそこ広い町名になっている場合もある。浦なので、大抵は海岸近くにある。 しかし、海のそばに田んぼがある訳でもなく、田んぼに適した地形でもない例が多いため、何か別の意味があるのだろうと思っていた。 たとえば、「田」は、実は漢字ではなく「障子を描いた絵」で、しょうじの浦かもしれないし、田の浦は「キ...
植物の名がつく地名は、その植物が多く生育していたからと言うのが一般的な認識であり、郷土史などにも大抵そう書かれている。 しかし、自分や、テポロポ族のロペローペ、ネコヒトデのモモッピたちは、そう思っていない。(どんな世界にいるんだよ) 植物地名は、その植物の名に含まれる「動詞」「形容詞」や「植物の特徴」が、土地の状況を表していると考えられる。榎(エノキ)の場合は、「壊・退き」で崩壊崖。梅(ウメ)は、埋め...
いきなり長崎から遠い所の話で申し訳ないとはぜんぜん思ってないが、福岡市西区に、姪浜(めいのはま)という所がある。 Googleマップより 周辺の海岸は積極的に埋め立てられ、住宅や商業施設、公共施設などが建ち並び、公園やヨットハーバーなどもあり、休日も賑わっている。 都会はさすがに開発の規模もスピードも違う。長崎も、せめて道路の穴くらいはちゃんとふさいで欲しいものだ。 さて「めいのはま」というのも、なか...
諫早市小長井町 井崎地区の山の中に、「長々(ちょうちょう)」という、チョーチョーめずらしい地名がある。(いらんこと言わんでいい!) 国土地理院地図より 諫早から佐賀城下へ向かう竹崎街道の山越えルートの途中で、道の辻にはコンクリートの土台に固定された「長々の道祖神」が祀られている。 地名とは関係ないが、道祖神なので、石碑全体の形が「陽」、左下の部分が「陰」を表しているのだと思う。うーん、日本の信仰は...
長崎市平間町に、「普通(ふつう)」という、ぜんぜん普通ではないアッポロピーのピーに意味不明な小字地名がある。(意味不明はあんたですがね)郷土史関係の本でも触れられること無く、人知れず寂しく消えかけている地名なので、今回は私が特別に紹介しようかい。(うわっ、つまらん!)「普通」は、国道34号線、矢上地区の八郎橋入口交差点から現川(うつつがわ)方面へ進み、長崎自動車道の高架橋が横切っているあたりのようだ。...
手延べそうめんとみそ五郎で知られる、南島原市 西有家(にしありえ)町に、「風呂川(ふろがわ)」という珍しい名の地域がある。 自分は若い頃、クルマでここを通るたび「プッ、変な地名ッ」と思っていたものだ。 (こらこら失礼なことを言うな) 昔は段々畑が広がる斜面だったようだが、現在はすっかり住宅地になっている。 Googleマップより 「風呂川」とは何に基づく地名だろう?ここは雲仙岳の裾野なので...
「陣場」や「陣ノ内」など、陣のつく地名は、「むかし、武士が合戦で陣を立てた所」と言われている。 なるほどそうなんですね、ふぅ〜ん、と納得しそうになるが、「陣」がつく地名の土地状況を調べると、なぜか川のそばの低湿地や田んぼ、グジョグジョの沼や、ため池のある所ばかり。 暗く淋しい山の谷間にあったりもするが、武士の陣場に適した小高い丘はほとんど無かった。 これはどういう事だろう? ハッ!もしかして...